JP3419056B2 - 静磁波装置 - Google Patents

静磁波装置

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JP3419056B2 JP34352593A JP34352593A JP3419056B2 JP 3419056 B2 JP3419056 B2 JP 3419056B2 JP 34352593 A JP34352593 A JP 34352593A JP 34352593 A JP34352593 A JP 34352593A JP 3419056 B2 JP3419056 B2 JP 3419056B2
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田 剛 和 岡
村 悟 新
谷 文 夫 金
口 真 一 郎 市
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は静磁波装置に関し、特
に、たとえばフィルタとして用いられる静磁波装置に関
する。 【0002】 【従来の技術】図3は静磁波装置の従来例を示す断面図
である。この静磁波装置1は、下地基板としてGGG基
板2を含む。GGG基板2の両主面には、単結晶の引き
上げによって、フェリ磁性基体としてYIG薄膜3aお
よび3bが形成される。一方のYIG薄膜3aの表面に
は、単線状のストリップラインからなる2つのトランス
デューサ4aおよび4bが、互いに間隔を隔てて平行に
形成される。これらのトランスデューサ4aおよび4b
は、それらの一端が接地され、それらの他端に入出力端
子(図示せず)がそれぞれ接続される。 【0003】図3に示す静磁波装置1には、YIG薄膜
3aおよび3bの主面に平行しかつトランスデューサ4
aおよび4bに平行する方向に、直流磁界が印加され
る。そして、たとえば、一方の入出力端子から一方のト
ランスデューサ4aに高周波信号を入力すれば、このト
ランスデューサ4aを流れる高周波電流によって、この
トランスデューサ4aの周囲に高周波磁界が発生し、Y
IG薄膜3aおよび3b中に表面静磁波が励振される。
この表面静磁波は、一方のトランスデューサ4aから他
方のトランスデューサ4bに伝搬される。そして、その
表面静磁波は、他方のトランスデューサ4bで受信さ
れ、他方の入出力端子から所定の高周波信号として出力
される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】図3に示す静磁波装置
1では、GGG基板2の両主面にYIG薄膜3aおよび
3bが形成され、トランスデューサ4aおよび4bとは
逆側のYIG薄膜3bが不要に働くので、その周波数特
性を図4に示すように、リップルが大きい。 【0005】図5はそのようなリップルを防ぐために考
えられた静磁波装置の従来例を示す断面図である。図5
に示す従来例では、図3に示す従来例と比べて、トラン
スデューサ4aおよび4bとは逆側のYIG薄膜3b
(図3)が研摩され除去されている。 【0006】ところが、図5に示す静磁波装置1では、
GGG基板の片面のYIG薄膜を研摩して除去するの
で、生産性がわるい。 【0007】それゆえに、この発明の主たる目的は、リ
ップルが小さくしかも生産性のよい、静磁波装置を提供
することである。 【0008】 【課題を解決するための手段】この発明は、下地基板
と、下地基板の両主面に形成されるそれぞれのフェリ磁
性基体と、一方のフェリ磁性基体の表面に形成されるト
ランスデューサと、他方のフェリ磁性基体の表面に塗布
される電磁波吸収体とを含む、静磁波装置である。 【0009】 【作用】電磁波吸収体は、トランスデューサとは逆側の
フェリ磁性基体中を伝搬する不要な静磁波を吸収し、抑
制する。 【0010】また、下地基板の両主面にフェリ磁性基体
をたとえば単結晶の引き上げによって形成すればよく、
下地基板の片面のフェリ磁性基体を研摩して除去する必
要がない。 【0011】 【発明の効果】この発明によれば、不要な静磁波が抑制
されしかも下地基板の片面のフェリ磁性基体を研摩する
必要がないので、リップルが小さくしかも生産性のよ
い、静磁波装置が得られる。 【0012】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。 【0013】 【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す断面図であ
る。この静磁波装置10は、下地基板としてたとえば短
冊状のGGG基板12を含む。GGG基板12の両主面
には、単結晶の引き上げによって、フェリ磁性基体とし
てYIG薄膜14aおよび14bがそれぞれ形成され
る。 【0014】一方のYIG薄膜14aの表面には、たと
えば単線状のストリップラインからなる2つのトランス
デューサ16aおよび16bが、互いに間隔を隔てて平
行に形成される。これらのトランデューサ16aおよび
16bの一端は接地される。また、これらのトランスデ
ューサ16aおよび16bの他端は、入出力端子(図示
せず)にそれぞれ接続される。 【0015】他方のYIG薄膜14bの表面全面には、
たとえばカルボニル鉄からなる電磁波吸収体18が塗布
される。この電磁波吸収体18は、YIG薄膜14bに
励振される不要な静磁波を抑制するためのものである。
なお、電磁波吸収体18は、その塗布厚を厚くする程、
不要な静磁波を抑制する効果が高まるが、その塗布厚を
任意に変更してもよい。 【0016】この静磁波装置10には、YIG薄膜14
aおよび14bの主面に平行しかつトランスデューサ1
6aおよび16bに平行する方向に、直流磁界が印加さ
れる。そして、たとえば、一方の入出力端子から一方の
トランスデューサ16aに高周波信号を入力すれば、こ
のトランスデューサ16aを流れる高周波電流によっ
て、このトランスデューサ16aの周囲に高周波磁界が
発生し、YIG薄膜中に表面静磁波が励振される。この
表面静磁波は、一方のトランスデューサ16aから他方
のトランスデューサ16bに伝搬されるが、YIG薄膜
14bに励振した表面静磁波は、トランスデューサ16
bへ伝搬中、電磁波吸収体18によりほとんど吸収さ
れ、YIG薄膜14aを伝搬する表面静磁波に影響を及
ぼさない。そして、YIG薄膜14aを伝搬する表面静
磁波が、他方のトランスデューサ16bで受信され、他
方の入出力端子から所定の高周波信号として出力され
る。 【0017】この静磁波装置10では、YIG薄膜14
bに発生した不要な静磁波が抑制されるので、その周波
数特性を図2に示すように、図3に示す従来例と比べ
て、リップルが小さくなる。 【0018】また、この静磁波装置10では、図5に示
す従来例と比べて、GGG基板12の片面のYIG薄膜
を研摩して除去する必要がないので生産性がよい。 【0019】なお、上述の実施例では単線状のトランス
デューサが用いられているが、この発明では、複線状の
トランスデューサが用いられてもよい。このように複線
状のトランスデューサを用いれば、挿入損失が小さくな
る。 【0020】また、静磁波装置には、フェリ磁性基体の
主面に平行しかつトランスデューサに平行する方向に限
らずどの方向から直流磁界が印加されてもよい。なお、
静磁波装置には、フェリ磁性基体の主面に直交する方向
に直流磁界を印加すれば、フェリ磁性基体に体積前進静
磁波が励振され、フェリ磁性基体の主面に平行しかつト
ランスデューサに直交する方向に直流磁界を印加すれ
ば、フェリ磁性基体に体積後退静磁波が励振される。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の一実施例を示す断面図である。 【図2】図1に示す実施例の周波数特性を示すグラフで
ある。 【図3】従来の静磁波装置の一例を示す断面図である。 【図4】図3に示す静磁波装置の周波数特性を示すグラ
フである。 【図5】従来の静磁波装置の他の例を示す断面図であ
る。 【符号の説明】 10 静磁波装置 12 GGG基板 14a,14b YIG薄膜 16a,16b トランスデューサ 18 電磁波吸収体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市 口 真 一 郎 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株 式会社 村田製作所内 (56)参考文献 特開 平5−199015(JP,A) 特開 平4−123502(JP,A) 特開 平6−13803(JP,A) 実開 平3−77503(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01P 1/215

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 下地基板、 前記下地基板の両主面に形成されるそれぞれのフェリ磁
    性基体、 一方の前記フェリ磁性基体の表面に形成されるトランス
    デューサ、および他方の前記フェリ磁性基体の表面に塗
    布される電磁波吸収体を含む、静磁波装置。
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