JPH06120709A - 静磁波共振器 - Google Patents

静磁波共振器

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Publication number
JPH06120709A
JPH06120709A JP29633992A JP29633992A JPH06120709A JP H06120709 A JPH06120709 A JP H06120709A JP 29633992 A JP29633992 A JP 29633992A JP 29633992 A JP29633992 A JP 29633992A JP H06120709 A JPH06120709 A JP H06120709A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetostatic wave
yig thin
wave resonator
magnetostatic
transducer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29633992A
Other languages
English (en)
Inventor
Takekazu Okada
田 剛 和 岡
Satoru Niimura
村 悟 新
Fumio Kanetani
谷 文 夫 金
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP29633992A priority Critical patent/JPH06120709A/ja
Publication of JPH06120709A publication Critical patent/JPH06120709A/ja
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  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 静磁波の励振効率のよい静磁波共振器を提供
する。 【構成】 この静磁波共振器10は、2つのGGG基板
12aおよび12bを含む。これらのGGG基板12a
および12bの一方主面の全面には、フェリ磁性基体と
してYIG薄膜14aおよび14bが、それぞれ形成さ
れる。これらのYIG薄膜14aおよび14bの間に
は、2つのトランズデューサ16aおよび16bが設け
られる。これらのトランスデューサ16aおよび16b
は、YIG薄膜14aおよび14bの中央で直交し、か
つ、YIG薄膜14aおよび14bに磁気的に結合す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は静磁波共振器に関し、
特にたとえばバンドパスフィルタなどに用いられる静磁
波共振器に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、この発明の背景となりかつMICR
OWAVE JOURNAL NOVEMBER 1990 のMagnetostatic Wave a
nd Magnetostatic Wave-Optic Filter Technology に示
された、従来のバンドパスフィルタを示す斜視図であ
る。図4に示すバンドパスフィルタは、4段の静磁波共
振器1a,1b,1cおよび1dが用いられているが、
その基本となるのは、たとえば図5に示す1段の静磁波
共振器である。
【0003】図5に示す静磁波共振器1は、平面的に見
て正方形のGGG(ガドリニウム−ガリウム−ガーネッ
ト)基板2を含み、GGG基板2の一方主面には、たと
えばLPE法によって、YIG(イットリウム−鉄−ガ
ーネット)薄膜3が形成される。さらに、YIG薄膜3
上には、単線状の2つのトランスデューサ4aおよび4
bが、直交しかつYIG薄膜3に磁気的に結合するよう
に設けられる。
【0004】次に、図5に示す静磁波共振器1の動作に
ついて説明する。この静磁波共振器1のYIG薄膜3に
は、図5に示すz方向すなわちYIG薄膜3の主面に直
交する方向に、外部から直流磁界が印加される。この状
態で、一方のトランスデューサ4aに高周波信号を入力
すると、そのトランスデューサ4aに高周波電流が流
れ、図6の点線で示すように、そのトランスデューサ4
aの周囲に高周波磁界が励起される。この高周波磁界
は、YIG薄膜3内で静磁波に変換される。このとき、
静磁波は、YIG薄膜3の大きさ,厚みおよび飽和磁化
やそれに印加される直流磁界の大きさによって決まる周
波数で共振を起こす。また、他方のトランスデューサ4
bは、YIG薄膜3内に励振された静磁波を高周波信号
に逆変換して出力する。したがって、この静磁波共振器
1は、共振器として動作する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この静
磁波共振器1では、トランスデューサ4aの周囲に励起
される高周波磁界が、YIG薄膜3の存在するトランス
デューサ4aの片側だけでしか、静磁波に変換されな
い。したがって、この静磁波共振器1では、静磁波の励
振効率がわるい。
【0006】それゆえに、この発明の主たる目的は、静
磁波の励振効率のよい静磁波共振器を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、間隔を隔て
て設けられる2つのフェリ磁性基体と、2つのフェリ磁
性基体の間に設けられるトランスデューサとを含む、静
磁波共振器である。
【0008】
【作用】トランスデューサの両側にフェリ磁性基体が設
けられるため、トランスデューサの周囲に励起される高
周波磁界が、トランスデューサの両側で、静磁波に変換
される。そのため、静磁波の励振効率がよくなる。
【0009】
【発明の効果】この発明によれば、静磁波の励振効率の
よい静磁波共振器が得られる。したがって、この発明に
かかる静磁波共振器では、損失が低減する。
【0010】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0011】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す斜視図であ
る。この静磁波共振器10は、平面的に見てたとえば正
方形の2枚のGGG基板12aおよび12bを含む。
【0012】これらのGGG基板12aおよび12bの
一方主面の全面には、フェリ磁性基体としてYIG薄膜
14aおよび14bが、それぞれ、たとえばLPE法で
形成される。
【0013】さらに、2つのYIG薄膜14aおよび1
4bの間には、たとえば単線状のシングルストリップラ
インからなる2つのトランスデューサ16aおよび16
bが、それらのYIG薄膜14aおよび14bの主面の
中央で直交するように設けられる。この場合、これらの
トランスデューサ16aおよび16bは、YIG薄膜1
4aおよび14bに磁気的に結合するように設けられ
る。また、これらのトランスデューサ16aおよび16
bは、互いに短絡しないようにするために、少なくとも
それらの重なりあう部分が絶縁されている。
【0014】この静磁波共振器10には、たとえば、Y
IG薄膜14aおよび14bの主面に直交する方向に直
流磁界が印加される。
【0015】そして、たとえば、一方のトランスデュー
サ16aに高周波信号を入力すると、そのトランスデュ
ーサ16aに高周波電流が流れ、図2の点線で示すよう
に、そのトランスデューサ16aの周囲に高周波磁界が
励起される。この高周波磁界は、トランスデューサ16
aの両側のYIG薄膜14aおよび14b内で、静磁波
に変換される。
【0016】変換された静磁波は他方のトランスデュー
サ16bで高周波信号に逆変換され、その高周波信号は
そのトランスデューサ16bから出力される。
【0017】この静磁波共振器10では、一方のトラン
スデューサ16aの両側にYIG薄膜14aおよび14
bが設けられているため、トランスデューサ16aの周
囲に励起される高周波磁界が、トランスデューサ16a
の両側で、静磁波に変換される。そのため、この静磁波
共振器10では静磁波の励振効率がよくなる。
【0018】さらに、この静磁波共振器10では、他方
のトランスデューサ16bがその両側のYIG薄膜14
aおよび14bに励振された静磁波を高周波信号に逆変
換するため、静磁波を高周波信号に逆変換する効率もよ
くなる。
【0019】したがって、この静磁波共振器10では、
損失が低減する。
【0020】図3は図1に示す実施例の変形例を示す要
部断面図である。図3に示す実施例では、特に、2つの
YIG薄膜14aおよび14bの間に、2枚の誘電体層
18aおよび18bが設けられ、それらの誘電体層18
aおよび18bの間に、2つのトランスデューサ16a
および16bが設けられる。図1に示す実施例では、2
つのYIG薄膜14aおよび14bが2つのトランスデ
ューサ16aおよび16bに密着しているが、図3に示
す実施例のように、2つのYIG薄膜14aおよび14
bは、2つのトランスデューサ16aおよび16bから
一定の間隔を隔てて設けられてもよい。図3に示す実施
例でも、図1に示す実施例と同様に、静磁波の励振効率
がよくなり、静磁波を高周波信号に逆変換する効率もよ
くなり、損失が低減する。
【0021】なお、上述の各実施例では大きさ,厚さお
よび飽和磁化の値が同じ2つのYIG薄膜が用いられて
いるが、それらの大きさ,厚さおよび飽和磁化の値の少
なくとも1つを異ならせてもよい。
【0022】また、上述の各実施例では平面的に見て正
方形のYIG薄膜が用いられているが、正方形に限らず
長方形や円形など他の任意な形状のYIG薄膜が用いら
れてもよい。
【0023】さらに、上述の各実施例ではフェリ磁性基
体としてYIG薄膜が用いられているが、YIG薄膜以
外のフェリ磁性基体が用いられてもよい。
【0024】また、トランスデューサとしては、単線状
のシングルストリップラインに限らず、複線状のパラレ
ルストリップが用いられてもよい。
【0025】さらに、静磁波共振器には、YIG薄膜の
主面に直交する方向に限らず他の方向に直流磁界を印加
してもよい。なお、上述の各実施例のように、YIG薄
膜の主面に直交する方向に直流磁界を印加した場合に
は、励振される静磁波は体積前進静磁波(MSFVW)
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の線II−IIにおける断面図である。
【図3】図1に示す実施例の変形例を示す要部断面図で
ある。
【図4】この発明の背景となる従来のバンドパスフィル
タの一例を示す斜視図である。
【図5】図4に示すバンドパスフィルタの基本となる従
来の静磁波共振器の一例を示す斜視図である。
【図6】図5の線VI−VIにおける断面図である。
【符号の説明】
10 静磁波共振器 12a,12b GGG基板 14a,14b YIG薄膜 16a,16b トランスデューサ 18a,18b 誘電体層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間隔を隔てて設けられる2つのフェリ磁
    性基体、および前記2つのフェリ磁性基体の間に設けら
    れるトランスデューサを含む、静磁波共振器。
JP29633992A 1992-10-07 1992-10-07 静磁波共振器 Pending JPH06120709A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29633992A JPH06120709A (ja) 1992-10-07 1992-10-07 静磁波共振器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29633992A JPH06120709A (ja) 1992-10-07 1992-10-07 静磁波共振器

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Publication Number Publication Date
JPH06120709A true JPH06120709A (ja) 1994-04-28

Family

ID=17832270

Family Applications (1)

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JP29633992A Pending JPH06120709A (ja) 1992-10-07 1992-10-07 静磁波共振器

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JP (1) JPH06120709A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100385121B1 (ko) * 1999-03-09 2003-05-22 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 정자파 디바이스

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100385121B1 (ko) * 1999-03-09 2003-05-22 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 정자파 디바이스

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