JP3418937B2 - プラズマ滅菌用インジケーター - Google Patents

プラズマ滅菌用インジケーター

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JP3418937B2
JP3418937B2 JP2000197166A JP2000197166A JP3418937B2 JP 3418937 B2 JP3418937 B2 JP 3418937B2 JP 2000197166 A JP2000197166 A JP 2000197166A JP 2000197166 A JP2000197166 A JP 2000197166A JP 3418937 B2 JP3418937 B2 JP 3418937B2
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    • G01N21/75Systems in which material is subjected to a chemical reaction, the progress or the result of the reaction being investigated
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L2/00Methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects other than foodstuffs or contact lenses; Accessories therefor
    • A61L2/26Accessories or devices or components used for biocidal treatment
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N31/00Investigating or analysing non-biological materials by the use of the chemical methods specified in the subgroup; Apparatus specially adapted for such methods
    • G01N31/22Investigating or analysing non-biological materials by the use of the chemical methods specified in the subgroup; Apparatus specially adapted for such methods using chemical indicators
    • G01N31/226Investigating or analysing non-biological materials by the use of the chemical methods specified in the subgroup; Apparatus specially adapted for such methods using chemical indicators for investigating the degree of sterilisation

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、過酸化水素低温プラズ
マ滅菌法によって、医療器材などを滅菌する際に、滅菌
される器材が滅菌処理工程を経たかどうかの判別、ある
いは滅菌が効果的に行なわれたかどうかを色調変化によ
って確認するためのプラズマ滅菌用インジケーターに関
する発明である。
【0002】
【従来の技術】従来、病院等の医療機関で手術用あるい
は治療用に使用する器材を滅菌するために、(1)高圧
蒸気滅菌法あるいは(2)エチレンオキサイド滅菌法が
用いられている。
【0003】これらの高圧蒸気滅菌法あるいはエチレン
オキサイド滅菌法においては、(1)滅菌される器材が
滅菌処理工程を経たかどうかの判別、(2)あるいは器
材に作用した滅菌条件が適正であったかどうかの検知を
することは極めて重要である。
【0004】この判別手段あるいは検知手段の一つとし
て、滅菌処理により色調が変化する化学的滅菌インジケ
ーターを使用しており、この滅菌用インジケーターはそ
れぞれの滅菌方法において専用のものを使用する必要が
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来か
ら用いられている高圧蒸気滅菌法では、高温や高圧に耐
える器材のみしか滅菌できず、エチレンオキサイドガス
滅菌法では、比較的低温(40〜60℃)で滅菌が行えるた
め、熱に弱いプラスチック製器材や内視鏡などの滅菌に
多く用いられているが、滅菌後の器材に毒性の強いエチ
レンオキサイドが吸着して残存し易いため、その滅菌後
の器材に付着したエチレンオキサイドの除去を行う必要
があるという欠点がある。
【0006】近年、高圧蒸気滅菌法およびエチレンオキ
サイドガス滅菌法に代わり得る滅菌法として過酸化水素
などの酸化性のあるガスやその他のガスを用い、低温ガ
スプラズマによる殺菌力を利用したプラズマ滅菌法が用
いられるようになった。
【0007】現在、実用化されているジョンソン・エン
ド・ジョンソンメディカル社(米国)が開発した代表的
な過酸化水素低温プラズマ滅菌器の一つである「STERRA
D 100」(商標)によるプラズマ滅菌法の滅菌工程によ
れば、滅菌器内に滅菌する器材を積載し、滅菌器内を高
度に減圧にした後、一定量の過酸化水素水を注入して気
化させ、気化した過酸化水素ガスを滅菌器内によく拡散
させる工程(拡散工程、約50分)と、これに続いて高周
波電圧の印加により過酸化水素ガスをプラズマ化する工
程(プラズマ工程、約15分)が設けられている。このプ
ラズマ工程では、過酸化水素ガスがプラズマ化し、反応
性の高い・Oラジカル、・OHラジカル、・OOHラジカルな
どのフリーラジカルを多く含むようになり、単なる過酸
化水素中での滅菌(例えば、米国特許 第4,169,123
号)より滅菌効果が顕著に向上する結果、約45℃の低温
で、しかも上記のように短時間で滅菌を行うことが可能
である。プラズマ工程終了後、高周波エネルギーをスト
ップすると、プラズマ状態は瞬時に終了し、反応性の高
いフリーラジカルなどは再結合して酸素や水になり、有
害な物質が残らない。
【0008】本願の出願人は、既にこのような新規な、
過酸化水素を用いた低温ガスプラズマ滅菌方法で使用す
るための化学的インジケーターについて提案している
(特願平9−365688,特開平11−178904
等を参照)。本願出願人の前記出願の技術内容は、「ト
リフェニルメタン系などの塩基性色素と、特定の変色助
剤とを含むインジケーターが、過酸化水素蒸気や過酸化
水素から生じたプラズマの酸化力により、無色に褪色す
ること」を原理としたものである。本願発明は、上記出
願のインジケーターとは逆に、感圧複写紙や感熱記録紙
に使用されるような無色の色素を用い、過酸化水素蒸気
や過酸化水素のプラズマの作用で、明瞭に発色し、か
つ、保存安定性の良好なインジケーターを提供すること
を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明であるプラズマ
滅菌用インジケーターは、無色の発色性色素と発色助剤
とバインダー(結着剤)とからなるインジケーターにお
いて、過酸化水素低温プラズマ滅菌法により色調の変化
を生じるプラズマ滅菌用インジケーターを提供すること
を目的とするものである。
【0010】
【作用】従来から、トリフェニルメタン系色素であるク
リスタルバイオレットを還元して得られるロイコクリス
タルバイオレット(図1に示す構造式)は、酸化により
容易に発色することが知られている。しかしながら、ロ
イコクリスタルバイオレットは、空気中での安定性や光
に対する安定性が良好でなく、これを含むインクを基材
上に塗布したものは、空気中で保存する間に色素が酸化
されて発色する傾向が強い。また、現在、感圧複写紙や
感熱記録紙などに用いられているトリフェニルメタンラ
クトーン型無色染料(トリフェニルメタンフタリド)
は、トリフェニルメタン化合物の分子内に1個のラクト
ン環をもち、例えば、クリスタルバイオレットラクトン
(CVL 図2に示す構造式)は、上記ロイコクリスタル
バイオレットよりかなり安定で、空気中での安定性も良
好であるが、このような色素を含むインクを基材上に塗
布したものでは過酸化水素低温プラズマ滅菌処理にかけ
てもほとんど発色が起こらない。
【0011】そこで、現在、感圧複写紙や感熱複写紙の
製造に使用されているトリフェニルメタンフタリドの代
表例である上記のクリスタルバイオレットラクトン(図
2に示す構造式)、トリフェニルメタンフタリドのベン
ゼン環の一部をインドール環に置き換えたフタリド(図
3に示す構造式)、更にベンゼン環の一部をピリジン環
に置き換えた構造のもの(図4に示す構造式)、トリフ
ェニルメタンフタリドの二つのベンゼン環を結合して閉
環したフルオレン構造をもつフタリド(図5に示す構造
式)、あるいは、トリフェニルメタンフタリドの二つの
ベンゼン環を酸素原子で結合して閉環したフルオラン化
合物(図6及び図7の構造式)などの無色色素を用い、
これに種々の添加剤とバインダー(結着剤)を加えたイ
ンクを作成し、これを基材に塗布したサンプルについ
て、過酸化水素低温プラズマ滅菌による変色性を調べ
た。この試験の結果、フルオラン系無色色素と、ジチオ
カルバミル基(図30に示す化学式)、または、メルカ
プト基(図31に示す化学式)をもつ化合物を併用した
サンプルのみが過酸化水素低温プラズマ滅菌により明瞭
に発色することを見出した。
【0012】上記のサンプルについて、別途、過酸化水
素蒸気の中での発色につき調べた結果から、フルオラン
系無色色素以外の無色色素を使用したサンプルにおいて
も、添加剤としてジチオカルバミル基(図30)、また
はメルカプト基(図31)をもつ化合物を配合したもの
では、過酸化水素低温プラズマ滅菌の過程で発色は起こ
っているのであるが、発色した色素が酸化されて褪色す
るため、結果的に発色濃度が向上しない。これに反し、
フルオラン系無色色素を使用したサンプルでは、過酸化
水素低温プラズマ滅菌の過程で、発色した色素が極めて
酸化され難いために明瞭に、高濃度に発色することが判
明した。
【0013】なお、フルオラン系無色色素に関しては、
上記の2種類以外の化学構造のものについても、上記の
2系統の発色助剤であるジチオカルバミル基を有する化
合物またはメルカプト基を有する化合物と組み合わせて
インジケーターを作成し、過酸化水素低温プラズマ滅菌
処理テストを行い、何れも明瞭な発色が起こることを確
認した。
【0014】フルオラン系無色色素とジチオカルバミル
基またはメルカプト基をもつ化合物を添加剤(発色助
剤)として含むインクを基材上に塗布したインジケータ
ーは、滅菌前の色調がほぼ無色であり、過酸化水素低温
プラズマ滅菌工程中の発色性は安定しており、最終的に
一定の色調および色濃度に達する。
【0015】なお、インジケーターの滅菌処理後の色
(色濃度)の高湿度下での安定性(褪色性)に対して
は、 (1)個々のフルオラン系無色色素の種類、 (2)ジチオカルバミル基を有する化合物あるいはメル
カプト基を有する化合物(発色助剤)の種類と配合量、 (3)バインダーの種類などが、関係することが認めら
れた。
【0016】本発明であるインジケーターでは、上記の
ような滅菌終了後の高湿度下での色調や色濃度の安定性
を改良、又はより高めるために、多価フェノール化合物
を配合することが有効である。一般に、多価フェノール
化合物の配合量を多くすると、インジケーター中のフル
オラン系無色色素の一部が発色し、インジケーターの色
調に“発色かぶり”が生じるので、多価フェノール化合
物の配合量は、作成するインジケーターの滅菌前の色調
に著しく影響しない範囲で行う。また、多価フェノール
化合物を配合したときの別の効果として、インジケータ
ーの過酸化水素低温プラズマ滅菌時の発色が促進される
場合が多い。しかし、多価フェノール化合物の配合によ
る滅菌時の発色の促進は、多価フェノール化合物単独の
配合ではほとんど効果がなく、発色助剤であるジチオカ
ルバミル基をもつ化合物あるいはメルカプト基をもつ化
合物と併用したときのみ発色の促進効果が認められる。
【0017】また、滅菌を行う前のインジケーターの保
存安定性に関しては、日光や蛍光灯などの環境光による
発色や変色が少ないことが重要であるが、フルオラン系
無色色素と発色助剤としてのジチオカルバミル基をもつ
化合物またはメルカプト基をもつ化合物及びバインダー
とから構成された本発明のインジケーターでは、使用す
るフルオラン系無色色素の種類、および発色助剤の種類
とその配合量の影響が最も大きいことが判明した。一般
に発色助剤は、その配合量が多いほどインジケーターの
光による発色が増すので、配合量は少ないことが望まし
い。また、発色助剤としてのジチオカルバミル基をもつ
化合物を配合したインジケーターとメルカプト基をもつ
化合物を配合したインジケーターの光による発色を比較
すると、前者の方が後者より少なく良好である。
【0018】
【実施例】次に、添付図面に基づいて本発明であるプラ
ズマ滅菌用インジケーターを詳細に説明する。本発明
は、(a)フルオラン系無色色素、(b)ジチオカルバ
ミル基を有する化合物(発色助剤)、又はメルカプト基
を有する化合物(発色助剤)及び(c)バインダー(結
着剤)及び、必要により、滅菌後のインジケーターの高
湿度環境下での褪色防止を目的とした(d)多価フェノ
ール化合物を含むインクを基材に印刷または塗布してな
るプラズマ滅菌用インジケーターである。
【0019】前記プラズマ滅菌用インジケーターに配合
したフルオラン系無色色素が、過酸化水素低温プラズマ
滅菌により、その色素に特有な色調に変色(発色)する
ものである。
【0020】なお、インジケーターの滅菌処理時の変色
(発色)の速さに対しては、 (1)個々の色素の種類、 (2)ジチオカルバミル基を有する化合物あるいはメル
カプト基を有する化合物(発色助剤)の種類と配合量、 (3)バインダーの種類、 (4)必要に応じて配合する多価フェノール化合物の種
類と配合量も関係することが認められた。
【0021】一般に滅菌用インジケーターは、工程イン
ジケーターと滅菌効果検知用インジケーターの2種類に
大別される。前者の工程インジケーターは滅菌用包装材
料の表面の目立つ箇所に塗布または印刷するもので、滅
菌対象物が滅菌工程を経たかどうかの判別(滅菌済み品
と未滅菌品とが混同されないための目印)を行うための
ものであり、後者の滅菌効果検知用インジケーターはカ
ードなどに印刷したものを滅菌対象物と一緒に滅菌する
ことで、その色調変化の度合いから、対象物に作用した
滅菌効果が適切であったかどうか(菌が死滅するに十分
な滅菌条件が得られたか否か)を判断するために使用す
るものである。
【0022】従って、工程インジケーターでは、滅菌処
理工程の前後で明瞭な色差(色調変化又は色濃度の変
化)を生じるものであれば十分であるが、滅菌効果検知
用インジケーターでは、滅菌の効果(滅菌工程中に次第
に向上してくる)が色調や色濃度から判断できる必要が
ある。
【0023】過酸化水素低温プラズマ滅菌では、一般
に、過酸化水素蒸気の拡散工程と、その後のプラズマ工
程とがあるが、滅菌する対象物に付着する菌が全て死滅
するのは、プラズマ工程に入ってからであるので、滅菌
効果検知用インジケーターでは、過酸化水素蒸気の拡散
工程ではあまり変色(発色)せず、プラズマ工程中に最
終の色調や色濃度に変色しなければならない。
【0024】ところで、本発明のプラズマ滅菌用インジ
ケーターでは、滅菌処理時の発色の速さは、[002
0]に記載したように、 (1)個々のフルオラン系無色色素の種類、 (2)ジチオカルバミル基を有する化合物(発色助剤)
あるいはメルカプト基を有する化合物(発色助剤)の種
類と配合量、 (3)バインダーの種類、 (4)必要に応じて配合する多価フェノール化合物の種
類と配合量が関係することが認められる。
【0025】これらの中で滅菌時の発色速度に対して顕
著に影響するものは、発色助剤であるジチオカルバミル
基を有する化合物あるいはメルカプト基を有する化合物
の種類と配合量である。発色助剤中でメルカプト基を有
する化合物は一般に過酸化水素蒸気中での発色促進性が
大きく、例えば、室温付近でのテストにおいても過酸化
水素蒸気中での発色促進性が高いことが判明した。ま
た、ジチオカルバミル基を有する化合物の過酸化水素蒸
気中での発色促進性は、ジチオカルバミル基を有する化
合物の種類により、かなり差があり、室温付近の過酸化
水素蒸気中でのテストでは、メルカプト基を有する化合
物と同等に高いものもあるが低いものもあることが判明
した。
【0026】滅菌効果検知用インジケーター作成のため
には、上述した如く、過酸化水素低温プラズマ滅菌にお
ける過酸化水素蒸気の拡散工程ではあまり発色が進行し
ない必要があるので、発色助剤としては、ジチオカルバ
ミル基を有する化合物中から、過酸化水素蒸気中での発
色促進性の低いものを選び、これを適当量配合すること
が有効である。
【0027】本発明であるインジケーターには、上記の
必須成分としてのフルオラン系無色色素以外に、過酸化
水素低温プラズマ滅菌により変色しない別の色素を配合
して、滅菌前および滅菌後の色調をモディファイするこ
とも可能である。
【0028】また、本発明のプラズマ滅菌用インジケー
ターには、必須成分であるフルオラン系無色色素以外の
色素として、ジチオカルバミル基またはメルカプト基を
有する化合物(発色助剤)の存在下に、過酸化水素低温
プラズマ滅菌により褪色(消色)する色素を配合し、滅
菌前のインジケーターの色調を無色でなく、有色にする
ことも可能である。
【0029】本発明であるプラズマ滅菌用インジケータ
ーに配合して滅菌処理時に褪色(消色)する色素として
は、例えば、本発明の出願人が出願した前記、特開平1
1−178904に記載されるようなトリフェニルメタ
ン系塩基性色素またはシアニン系塩基性色素を使用する
ことが出来る。この場合に、滅菌処理時に消色する色素
として、必須成分であるフルオラン系無色色素の滅菌処
理後の色調とかなり異なる色のものを使用すれば、滅菌
前後の変色域の広い(色差の大きい)インジケーターを
作成することが出来る。
【0030】本発明であるプラズマ滅菌用のインジケー
ターの作成に必要な成分としての色素は、過酸化水素低
温プラズマ滅菌工程中に発色する色素であり、フルオラ
ン系無色色素を使用する。
【0031】フルオラン系無色色素の例としては、3,
6−ジメトキシフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−ベンゾ(a)
フルオラン、4−アミノ−8−ジエチルアミノ−ベンゾ
(a)フルオラン、4−ベンジルアミノ−8−ジエチル
アミノ−ベンゾ(a)フルオラン、2−アミノ−8−ジ
エチルアミノ−ベンゾ(a)フルオラン、2−メシジノ
−8−ジエチルアミノ−ベンゾ(c)フルオラン、3−
(N,N−ジエチルアミノ)−7−(N,N−ジベンジ
ルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−アル
キル(C8)アミノフルオラン、2−(N−メチル−N
−フェニルアミノ)−6−(N−p−トリル−N−エチ
ルアミノ)フルオラン、3−ピロリジノ−7−(N,N
−ジベンジルアミノ)フルオラン、3−ピロリジノ−7
−シクロヘキシルアミノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−7−シクロヘキシルアミノフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−7−シクロヘキシル−N−ベンジルアミノフ
ルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−ジエチルア
ミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N
−エチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−p−トル
イジノ−3−メチル−6−(N−エチル−p−トルイジ
ノ)フルオラン、3−(N−シクロヘキシル−N−メチ
ルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオ
ラン、3−ジブチルアミノ−7−フルオロアニリノフル
オラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−アニリノフ
ルオラン、などが例示される。
【0032】本発明であるプラズマ滅菌用インジケータ
ーの作成に必須な成分としての発色助剤は、ジチオカル
バミル基(図30)を有する化合物またはメルカプト基
(図31)を有する化合物である。
【0033】前記ジチオカルバミル基(図30)を有す
る化合物(発色助剤)としては、テトラメチルチウラム
モノスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド、
テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラ−n−ブチ
ルチウラムジスルフィド、N,N’−ジメチル−N,
N’−ジフェニルチウラムジスルフィド、ジペンタメチ
レンチウラムモノスルフィド、ジペンタメチレンチウラ
ムジスルフィド、ジペンタメチレンチウラムテトラスル
フィド、p−キシリレンビス(N,N−ジエチルジチオ
カルバメイト)、ジチエルジチオカルバミン酸−2−ベ
ンゾチアゾリール、4−ジメチルアミノベンジリデンロ
ーダニンなどが例示される。
【0034】本発明のプラズマ滅菌用インジケーターの
発色助剤として使用するジチオカルバミル基(図30)
を有する化合物の中で、過酸化水素蒸気中での発色が遅
く、且つ、過酸化水素低温プラズマ滅菌処理で完全に発
色するインジケーターが作成できるものとしては、テト
ラ−n−ブチルチウラムジスルフィドおよびジチエルジ
チオカルバミン酸−2−ベンゾチアゾリルが例示され
る。
【0035】また、メルカプト基(図31)を有する化
合物(発色助剤)としては、2−メルカプトベンゾチア
ゾール、2−メルカプトベンゾイミダゾール、2−メル
カプトベンゾオキサゾール、3−メルカプト−1,2,
4−トリアゾール、3−メルカプト−4−メチル−4H
−1,2,4−トリアゾール、2−メルカプトチアゾリ
ン、5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−チ
オール、1−フェニル−5−メルカプト−1H−テトラ
ゾール、2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チ
アジアゾール、2,5−ジメルカプト−1,3,4−チ
アジアゾール、5−メルカプト−1−メチルテトラゾー
ル、メルカプトコハク酸等が例示される。
【0036】本発明のプラズマ滅菌用インジケーターの
作成に必須な成分としてのバインダー(結着剤)として
は、インクの配合成分である無色色素や発色助剤などを
溶解するために用いる溶剤によく溶けるものであると同
時に、上記の色素や発色助剤などとの相溶性のよいもの
を選ぶことが、インジケーターの色調の鮮明度や長期保
存安定性向上のために必要である。
【0037】バインダー(結着剤)として使用すること
が出来るものとしては、特に制限はないが、主なものと
して、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース、硝酸セルロ
ース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
スなどのセルロース誘導体、ポリビニルアセテート、ビ
ニルアセテート/ビニルピロリドン共重合体、ポリビニ
ルブチラール、スチレン/アクリロニトリル共重合体な
どのビニル系ポリマーなどが例示される。
【0038】本発明のプラズマ滅菌用インジケーターの
作成に必須な成分ではないが、多くの場合に滅菌処理後
の高湿度環境下での褪色防止や、滅菌処理過程での一層
の発色濃度の向上に有効な多価フェノール化合物として
は、ジフェノール酸、フェノールフタリン、ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)シクロヘキサン、ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)スルホーン、ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)スルファイド、9,9−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)フルオレン、4,4’−(1−α−メチルベン
ジリデン)ビスフェノール、α,α’−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)−1,4−ジイソプロピルベンゼン、
4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブ
チルフェノール)、α,α,α’−トリス(4−ヒドロ
キシフェニル)−1−エチル−4−イソプロピルベンゼ
ン、4−フェニルフェノールとホルムアルデヒドのオリ
ゴマー、ポリビニルフェノール[ポリ(p−ヒドロキシ
スチレン)]等が例示される。
【0039】本発明のプラズマ滅菌用インジケーターを
作成するためにインクに配合する必須成分としての無色
色素、発色助剤、バインダー(結着剤)及び溶剤の配合
量に関しては、各成分の種類及び性質により異なるので
一概には言えないが、下記の程度である。 (1)無色色素 0.1〜1部 (2)発色助剤 0.5〜6部 (3)バインダー 10〜30部 (4)溶 剤 70〜85部
【0040】(イ)色素としては、フルオラン系無色色
素であるPSD−HR(日本曹達製 図6)0.5重量
部、 (ロ)発色助剤としては、実施例1では、テトラメチル
チウラムモノスルフィド2.5重量部、実施例2では、テ
トラエチルチウラムジスルフィド2.5重量部、実施例3
では、ジエチルジチオカルバミン酸−2−ベンゾチアゾ
リール2.5重量部、 (ハ)バインダー(結着剤)としては、エチルセルロー
ス(ダウケミカル製 エトセルNo.4)12.5重量部、 (ニ)溶剤としては、メチルエチルケトンとトルエンの
混合物(9:1)約85重量部を使用してインクを作成
し、それぞれをポリエチレン系合成紙(デュポン製 タ
イベック)の基材上に0.25m/mワイヤーバーで手塗り
し、実施例1(図8)、実施例2(図9)、実施例3
(図10)のプラズマ滅菌用インジケーターを作成し
た。
【0041】これらのインジケーターは何れも無色であ
ったが、米国 ジョンソン・エンド・ジョンソンメディ
カル社のプラズマ滅菌器(STERRAD 100)で、標準的条
件(滅菌器内にある程度の量の医療用器材が積載されて
いる条件下)で滅菌処理したところ、赤色に変色(発
色)した。
【0042】なお、滅菌処理したインジケーターの高湿
度下での褪色の有無を調べるために、滅菌後の試料を40
℃,90%RHの恒温恒湿槽中に1週間放置するテストを
行ったが、褪色は見られなかった。
【0043】前実施例1(図8)、実施例2(図9)、
実施例3(図10)と比較するために、前記実施例に使
用したインク成分中で、発色助剤を配合しないもの(比
較例1〜3)を作成し、タイベックに手塗りし、プラズ
マ滅菌用インジケーターを作成した。
【0044】これらをジョンソン・エンド・ジョンソン
メディカル社のプラズマ滅菌器にて、上記実施例1〜3
の場合と同様に滅菌処理したところ、比較例の試料は全
く変色(発色)しなかった。
【0045】色素として、フルオラン系無色色素である
TH-107(保土谷化学工業製 図7)0.5重量部使用した
以外は、前記実施例1〜実施例3と同様にしてインクを
作成し、デュポン社製タイベック上に0.25m/mワイヤ
ーバーで手塗りし、実施例4(図11)、実施例5(図
12)、実施例6(図13)のプラズマ滅菌用インジケ
ーターを作成した。
【0046】前記実施例4(図11)、実施例5(図1
2)、実施例6(図13)のプラズマ滅菌用インジケー
ターは、何れも無色であったが、前記実施例1(図
8)、実施例2(図9)、実施例3(図10)と同様
に、ジョンソン・エンド・ジョンソンメディカル社のプ
ラズマ滅菌器で、標準的条件にて滅菌処理したところ、
いずれも黒色に変色(発色)した。
【0047】滅菌処理したインジケーターの高湿度環境
下での褪色性の有無を調べるために、40℃,90%RHの
恒温恒湿槽中に1週間放置するテストを行ったが、褪色
は見られなかった。
【0048】発色助剤を配合しない以外は前記実施例4
(図11)、実施例5(図12)、実施例6(図13)
と同様の組成でインクを作成し、これをタイベック上に
手塗りして比較例4〜比較例6のプラズマ滅菌用インジ
ケーターを作成した。これを実施例4〜実施例6の場合
と同じ条件で、ジョンソン・エンド・ジョンソンメディ
カル社のプラズマ滅菌器にて滅菌したところ、ほとんど
発色しなかった。
【0049】前記実施例1〜実施例6の組成のインク
で、それぞれ更に、滅菌後の高湿度環境下での褪色防止
効果や、プラズマ滅菌時の発色促進効果をもつ多価フェ
ノール化合物として、1,1−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)シクロヘキサン5重量部配合したものを作成
し、タイベックに手塗りし、実施例7(図14)、実施
例8(図15)、実施例9(図16)、実施例10(図
17)、実施例11(図18)、実施例12(図19)
のインジケーターを作成した。
【0050】実施例7〜実施例12のインジケーター
は、多価フェノール化合物である1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)シクロヘキサンの配合により、無色
色素の極く一部が発色し、それぞれわずかに着色してい
たが、ジョンソン・エンド・ジョンソンメディカル社の
プラズマ滅菌器にて実施例1〜実施例6と同じ条件で滅
菌処理したところ、それぞれ実施例1〜実施例6の試料
より幾分濃い色に変色した。
【0051】これらの滅菌後の試料を40℃,90%RHの
恒温恒湿槽中に1週間放置するテストを行ったところ、
褪色は見られなかった。
【0052】上記で、発色助剤を配合せず、1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンのみを配
合したインジケーターの滅菌処理時の発色性を調べるた
めに、発色助剤を配合しない以外は実施例7〜12と同
様の組成でインクを作成し、これをタイベック上に手塗
りして比較例7〜比較例12のプラズマ滅菌用インジケ
ーターを作成した。
【0053】比較例7〜12の試料は、それぞれ多価フ
ェノール化合物である1,1−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)シクロヘキサンの配合により、極く僅かに発色
かぶりを生じており、完全な無色ではなかったが、これ
らを実施例7〜12の場合と同じ条件下で、ジョンソン
・エンド・ジョンソンメディカル社のプラズマ滅菌器に
て処理したところ、それぞれ極く僅かに発色したのみで
あった。
【0054】色素としてフルオラン系無色色素であるNC
-Blue-5(保土谷化学工業製)0.2重量部、発色助剤とし
て2−メルカプトベンゾチアゾール2.0重量部、バイン
ダーとしてエチルセルロース(ダウケミカル製 エトセ
ルNo.4)12.5重量部、溶剤としてメチルエチルケト
ン約85重量部を使用してインクを作成し、ポリプロピ
レン系合成紙(王子油化合成紙製 ユポ)の基材上に0.
25m/mワイヤーバーで手塗りし、実施例13(図2
0)のプラズマ滅菌用インジケーターを作成した。
【0055】このインジケーターは、ほぼ無色であった
が、これを実施例1〜12の場合と同様に、ジョンソン
・エンド・ジョンソンメディカル社のSTERRAD 100で、
標準的条件で滅菌処理したところ、青色に変色(発色)
した。
【0056】このインジケーターの滅菌処理後の試料を
40℃,90%RHの恒温恒湿槽中に1週間放置するテスト
を行ったところ、青色の色濃度が若干褪色した。
【0057】実施例13(図20)の組成のインクで、
更に、滅菌処理後の試料の高湿度環境下での褪色を防止
する効果や、滅菌処理時の発色性を幾分向上させる効果
をもつ多価フェノール化合物とし4,4’−(1−α−
メチルベンジリデン)ビスフェノール3.0重量部を配合
したものを作成し、ユポ(ポリプロピレン系合成紙)お
よびタイベック上に手塗りし、プラズマ滅菌用インジケ
ーター(実施例14(図21))を作成した。
【0058】このインジケーターは、多価フェノール化
合物である4,4’−(1−α−メチルベンジリデン)
ビスフェノールの配合により、実施例13(図20)の
インジケーターと異なり、やや着色していたが、ジョン
ソン・エンド・ジョンソンメディカル社のプラズマ滅菌
器にて滅菌処理したところ、実施例13(図20)の試
料より幾分色濃度の高い青色に変色した。
【0059】実施例14(図21)のインジケーターの
滅菌処理後の試料を40℃,90%RHの恒温恒湿槽中に1
週間放置するテストを行ったところ、褪色はほとんど見
られなかった。
【0060】色素としてフルオラン系無色色素であるPS
D-3G(日本曹達製)0.5重量部、発色助剤として2−ア
ミノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール0.
4重量部、バインダーとしてビニルブチラール樹脂(積
水化学工業製 エスレックBM-5)12.5重量部、溶剤とし
てメチルエチルケトン約85重量部を使用してインクを
作成し、タイベック(ポリエチレン合成紙)の基材上に
0.25m/mワイヤーバーで手塗りし、実施例15(図2
2)のプラズマ滅菌用インジケーターを作成した。
【0061】このインジケーターはほぼ無色であった
が、ジョンソン・エンド・ジョンソンメディカル社のプ
ラズマ滅菌器で標準的条件で滅菌処理したところ暗緑色
に発色した。
【0062】滅菌後の試料を40℃,90%RHの恒温恒湿
槽中に1週間放置するテストを行ったが褪色は見られな
かった。
【0063】色素としてフルオラン系無色色素であるTH
-107(保土谷化学工業製 図7)0.5重量部、発色助剤
として実施例16(図23)ではジチオカルバミル基を
有する化合物であるテトラエチルチウラムジスルフィド
1.6重量部、実施例17(図24)ではジチオカルバミ
ル基を有する化合物であるテトラ−n−ブチルチウラム
ジスルフィド1.6重量部、実施例18(図25)ではジ
チオカルバミル基を有する化合物であるジエチルジチオ
カルバミン酸−2−ベンゾチアゾリール1.6重量部、滅
菌処理により発色した色素の褪色防止剤として多価フェ
ノール化合物である1,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)シクロヘキサン4.0重量部、バインダーとしてエ
チルセルロース(ダウケミカル製 エトセルNo.4)
12.5重量部、および溶剤としてメチルエチルケトンとト
ルエンの混合物(9:1)約85重量部を使用してイン
クを作成し、それぞれポリエチレン系合成紙(デュポン
製 タイベック)の基材上に0.25m/mワイヤーバーで
手塗りし、プラズマ滅菌用インジケーターを作成した。
【0064】実施例16(図23)、実施例17(図2
4)、実施例18(図25)の試料は何れもほぼ無色で
あったが、ジョンソン・エンド・ジョンソンメディカル
社のプラズマ滅菌器STERRAD 100にて標準的条件で滅菌
処理したところ何れも黒色に変色(発色)した。
【0065】別途、これらのインジケーターを過酸化水
素蒸気中(室温付近)に暴露したところ、実施例16
(図23)の試料では約20分後から発色濃度が向上
し、1時間でほぼ飽和色濃度(上記のプラズマ滅菌処理
後の色濃度と同程度)の黒色に発色し、それ以降は色濃
度が変わらなかった。また、実施例17(図24)およ
び実施例18(図25)の試料では発色の立ち上がりが
遅く、3時間近くまではあまり発色が進まず、3時間位
から発色が進行して4時間でほぼ飽和色濃度の黒色とな
り、それ以降は色濃度が一定となった。
【0066】(1)色素としてフルオラン系無色色素で
あるNC-Blue-5(保土谷化学工業製)0.2重量部、およ
び、下記の発色助剤の存在下に、プラズマ滅菌処理によ
り褪色(消色)する赤色色素であるパラローズアニリン
(トリフェニルメタン系塩基性色素)のカルビノール塩
基0.05重量部、 (2)発色助剤としてテトラエチルチウラムジスルフィ
ド2.5重量部、 (3)バインダーとしてエチルセルロース(ダウケミカ
ル製 エトセルNo.4)12.5重量部、 (3)溶剤としてメチルエチルケトン約85重量部を使
用してインクを作成し、タイベック(ポリエチレン系合
成紙)の基材上に0.25m/mワイヤーバーで手塗りし、
実施例19(図26)のプラズマ滅菌用インジケーター
を作成した。
【0067】このインジケーターは滅菌前の色調が桃赤
色であったが、ジョンソン・エンド・ジョンソンメディ
カル社のプラズマ滅菌器で標準的条件で滅菌処理したと
ころ、青色に変色した。
【0068】滅菌処理後の試料の高湿度環境下での褪色
性を調べるために、40℃,90%RHの恒温恒湿槽中に1
週間放置するテストを行ったところ、幾分褪色すること
が認められた。
【0069】実施例19(図26)の組成のインクで、
更に、滅菌処理後の試料の高湿度環境下での褪色を起こ
り難くする効果や、滅菌処理時の発色性を幾分高める効
果をもつ多価フェノール化合物として、4,4’−(1
−α−メチルベンジリデン)ビスフェノール5.0重量部
を配合したインクを作成し、タイベック上に手塗りして
実施例20(図27)のプラズマ滅菌用インジケーター
を作成した。
【0070】このインジケーターは、実施例19(図2
6)のインジケーターより幾分色濃度の高い桃赤色であ
ったが、ジョンソン・エンド・ジョンソンメディカル社
のプラズマ滅菌器にて、標準的条件で滅菌処理したとこ
ろ、実施例19(図26)のインジケーターより更に幾
分、色濃度の高い青色に変色した。
【0071】滅菌処理後の高湿度環境下での褪色性を調
べるために、40℃,90%RHの恒温恒湿槽中に試料を1
週間放置するテストを行ったところ、褪色は見られなか
った。
【0072】(1)色素としてフルオラン系無色色素で
あるPSD-HR(日本曹達製 図6)0.5重量部、その他
に、青色の色素で、下記の発色助剤の存在下で、プラズ
マ滅菌処理により褪色(消色)する性質をもつビクトリ
アブルー(トリフェニルメタン系塩基性色素)のカルビ
ノール塩基0.05重量部、 (2)発色助剤としてテトラエチルチウラムジスルフィ
ド2.5重量部、 (3)バインダーとしてエチルセルロース(ダウケミカ
ル製エトセルNo.4)12.5重量部、 (4)溶剤として、メチルエチルケトン約85重量部を
使用してインクを作成し、タイベックの基材上に0.25m
/mワイヤーバーにて手塗りし、実施例21(図28)
のプラズマ滅菌用インジケーターを作成した。
【0073】このインジケーターは水色を呈していた
が、ジョンソン・エンド・ジョンソンメディカル社のプ
ラズマ滅菌器により標準的な条件で滅菌処理したところ
赤色に変色した。
【0074】このインジケーターの滅菌処理後のサンプ
ルを40℃,90%RHの恒温恒湿槽中に1週間放置するテ
ストを行ったところ、褪色は見られなかった。
【0075】上記の組成のインクで更に、滅菌処理後の
インジケーターの高湿度環境下での褪色を起こり難くす
る効果や、滅菌処理時の発色を幾分高くする効果をもつ
多価フェノール化合物として、1,1−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)シクロヘキサン5.0重量部を配合した
インクを作成し、これをタイベック上に手塗りして実施
例22(図29)のプラズマ滅菌用インジケーターを作
成した。
【0076】このインジケーターは、実施例21(図2
8)のインジケーターより幾分濃い水色であったが、ジ
ョンソン・エンド・ジョンソンメディカル社のプラズマ
滅菌器にて、実施例21(図28)の場合と同様の条件
で滅菌処理したところ、実施例18(図25)より幾分
色濃度の高い赤色に変色した。
【0077】このインジケーターの滅菌処理後のサンプ
ルについて、40℃,90%RHの恒温恒湿槽中に1週間放
置するテストを行ったところ、褪色は見られなかった。
【0078】色素としてフルオラン系以外の無色色素を
使用したインジケーター(比較例13〜比較例16)を
作成した。色素として、比較例13では、3,3−ビス
(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノ
フタリド(クリスタルバイオレットラクトン:図2)0.
3重量部、比較例14では、Blue-200(保土谷化学製:
図3)0.4重量部、比較例15では、Blue-63(山本化成
製:図4)0.4重量部、比較例16ではG-118(山本化成
製:図5)0.5重量部使用し、実施例2(図9)と同様
の配合でインクを作成し、それぞれをタイベック(デュ
ポン製 ポリエチレン系合成紙)の基材上に0.25m/m
ワイヤーバーで手塗りし、比較例13〜比較例16のプ
ラズマ滅菌用インジケーターを作成した。
【0079】これらのプラズマ滅菌用インジケーター
は、何れもほぼ無色であったが、ジョンソン・エンド・
ジョンソンメディカル社のプラズマ滅菌器で、実施例2
(図9)の場合と同じ条件で滅菌処理したところ、何れ
も殆ど変色(発色)しなかった。
【0080】比較例13〜比較例16の組成のインク
で、それぞれ更に、多価フェノール化合物として1,1
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン5重
量部配合したインクを作成し、タイベックに手塗りし、
プラズマ滅菌用インジケーター(比較例17〜20)を
作成した。
【0081】これらのプラズマ滅菌用インジケーター
は、多価フェノール化合物である1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)シクロヘキサンの配合により、無色
色素の極く一部が発色し、僅かに着色していたが、ジョ
ンソン・エンド・ジョンソンメディカル社のプラズマ滅
菌器で滅菌処理したところ、比較例13〜16の試料と
差があまりなく、殆ど発色しなかった。
【0082】上記の比較例1〜比較例20は、以下のも
のである。比較例1から比較例12は、実施例1から実
施例12に使用したインクの配合の内、発色助剤を配合
しないものである。発色助剤以外(色素・褪色防止剤・
バインダー・溶剤)については、同様の配合である。 比較例1は、実施例1から発色助剤を除いたもの 比較例2は、実施例2から発色助剤を除いたもの 比較例3は、実施例3から発色助剤を除いたもの 比較例4は、実施例4から発色助剤を除いたもの 比較例5は、実施例5から発色助剤を除いたもの 比較例6は、実施例6から発色助剤を除いたもの 比較例7は、実施例7から発色助剤を除いたもの 比較例8は、実施例8から発色助剤を除いたもの 比較例9は、実施例9から発色助剤を除いたもの 比較例10は、実施例10から発色助剤を除いたもの 比較例11は、実施例11から発色助剤を除いたもの 比較例12は、実施例12から発色助剤を除いたもの 比較例13から比較例16は、実施例2に使用したイン
クの配合と、色素のみが違い、色素以外については、実
施例2と同様の配合である。ここで使用される色素は、
フルオラン系以外の無色色素で、比較例13では、3,
3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチ
ルアミノフタリド(クリスタルバイオレットラクトン)
を0.3重量部、比較例14では、Blue−200を
0.4重量部、比較例15では、Blue−63を0.
4重量部、比較例16では、G−118を0.5重量
部、をそれぞれ配合して作成したものである。比較例1
7から比較例20は、比較例13から比較例16と同様
の配合のインクに、更に褪色防止剤として、1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンを5重量
部配合したものである。 比較例17は、比較例13に褪色防止剤1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンを5重量部 比較例18は、比較例14に褪色防止剤1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンを5重量部 比較例19は、比較例15に褪色防止剤1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンを5重量部 比較例20は、比較例16に褪色防止剤1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンを5重量部
をそれぞれ配合して作成したものである。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明を適用して
作成したプラズマ滅菌用インジケーターは、次のような
効果が得られる。
【0084】第1に、滅菌紙その他の素材から成る滅菌
用包装材料の表面に塗布又は印刷したものを使用すれ
ば、滅菌対象物が滅菌工程を経たかどうかの判別が色で
できるようになる。
【0085】第2に、カードなどに印刷したものを滅菌
対象物と一緒に滅菌処理すれば、滅菌後その対象物に作
用した滅菌条件が適切であったかどうかを色調変化から
検知できる。
【0086】第3に、インジケーターの品質面で次のよ
うな特徴をもつものを作成できる。即ち、(1)フルオ
ラン系無色色素には種々の色調に発色するものがあるの
で、色素を選択することにより任意の色調に変色するイ
ンジケーターを作成できる。また、(2)発色助剤の種
類と配合量を変えることにより、プラズマ滅菌工程での
変色(発色)速度の異なるものを作成できる。特に、発
色助剤としてジチオカルバミル基を有する化合物で、過
酸化水素蒸気中での発色促進性が低いものを適当量使用
することにより、プラズマ滅菌工程における過酸化水素
蒸気拡散工程での変色(発色)は遅く、プラズマ工程で
の変色(発色)は速いインジケーター(滅菌効果と並行
して変色するインジケーター)を作成できる。更に、
(3)発色助剤の存在下で、プラズマ滅菌処理により、
褪色(消色)する性質のある色素を、フルオラン系無色
色素と併用することにより、任意の色調から別の任意の
色調に変色するインジケーターを作成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】色素であるロイコクリスタルバイオレットの構
造式を示した図である。
【図2】色素であるクリスタルバイオレットラクトンの
構造式を示した図である。
【図3】色素であるBlue−200の構造式を示した
図である。
【図4】色素であるBlue−63の構造式を示した図
である。
【図5】色素であるG−118の構造式を示した図であ
る。
【図6】色素であるPSD−HRの構造式を示した図で
ある。
【図7】色素であるTH−107の構造式を示した図で
ある。
【図8】本願発明であるプラズマ滅菌用インジケーター
の実施例1を示した表である。
【図9】本願発明であるプラズマ滅菌用インジケーター
の実施例2を示した表である。
【図10】本願発明であるプラズマ滅菌用インジケータ
ーの実施例3を示した表である。
【図11】本願発明であるプラズマ滅菌用インジケータ
ーの実施例4を示した表である。
【図12】本願発明であるプラズマ滅菌用インジケータ
ーの実施例5を示した表である。
【図13】本願発明であるプラズマ滅菌用インジケータ
ーの実施例6を示した表である。
【図14】本願発明であるプラズマ滅菌用インジケータ
ーの実施例7を示した表である。
【図15】本願発明であるプラズマ滅菌用インジケータ
ーの実施例8を示した表である。
【図16】本願発明であるプラズマ滅菌用インジケータ
ーの実施例9を示した表である。
【図17】本願発明であるプラズマ滅菌用インジケータ
ーの実施例10を示した表である。
【図18】本願発明であるプラズマ滅菌用インジケータ
ーの実施例11を示した表である。
【図19】本願発明であるプラズマ滅菌用インジケータ
ーの実施例12を示した表である。
【図20】本願発明であるプラズマ滅菌用インジケータ
ーの実施例13を示した表である。
【図21】本願発明であるプラズマ滅菌用インジケータ
ーの実施例14を示した表である。
【図22】本願発明であるプラズマ滅菌用インジケータ
ーの実施例15を示した表である。
【図23】本願発明であるプラズマ滅菌用インジケータ
ーの実施例16を示した表である。
【図24】本願発明であるプラズマ滅菌用インジケータ
ーの実施例17を示した表である。
【図25】本願発明であるプラズマ滅菌用インジケータ
ーの実施例18を示した表である。
【図26】本願発明であるプラズマ滅菌用インジケータ
ーの実施例19を示した表である。
【図27】本願発明であるプラズマ滅菌用インジケータ
ーの実施例20を示した表である。
【図28】本願発明であるプラズマ滅菌用インジケータ
ーの実施例21を示した表である。
【図29】本願発明であるプラズマ滅菌用インジケータ
ーの実施例22を示した表である。
【図30】ジチオカルバミル基の化学式を示した図であ
る。
【図31】メルカブト基の化学式を示した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−178904(JP,A) 特開 昭61−162386(JP,A) 特開2001−174449(JP,A) 特開2001−13129(JP,A) 特開 平5−286233(JP,A) 特開 平5−286234(JP,A) 特開 平3−152461(JP,A) 特開 昭60−178354(JP,A) 特開 昭53−106204(JP,A) 特開 平5−65441(JP,A) 国際公開98/046279(WO,A1) 国際公開95/029709(WO,A1) 国際公開97/026924(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61L 2/26 A61L 2/14 G01J 1/50 G01N 31/22 121 G01N 31/22 122

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フルオラン系発色性無色色素の少なくと
    も1種類、発色助剤としてジチオカルバミル基を有する
    化合物のうちの少なくとも1種類及びバインダー(結着
    剤)を含むインキを基材上に印刷し、過酸化水素低温プ
    ラズマ滅菌法により色調の変化を生じるようにしたこと
    を特徴とするプラズマ滅菌用インジケーター。
  2. 【請求項2】 基材上に印刷することに代えて基材上に
    塗布したことを特徴とする請求項1に記載のプラズマ滅
    菌用インジケーター。
  3. 【請求項3】 発色助剤として、メルカプト基を有する
    化合物のうちの少なくとも1種類を使用したことを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載のプラズマ滅菌用イ
    ンジケーター。
  4. 【請求項4】 発色助剤であるジチオカルバミル基を有
    する化合物として、過酸化水素蒸気中での発色促進性が
    低い化合物を使用したことを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載のプラズマ滅菌用インジケーター。
  5. 【請求項5】 過酸化水素プラズマ滅菌法により発色し
    た色素の褐色防止剤として、多価フェノール化合物を使
    用したことを特徴とする請求項1、請求項2請求項3又
    は請求項4に記載のプラズマ滅菌用インジケーター。
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