JP4105072B2 - プラズマ滅菌表示インジケーター材料 - Google Patents

プラズマ滅菌表示インジケーター材料 Download PDF

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Description

本発明は、低温ガスプラズマ滅菌法によって色調を変化させ、滅菌が効果的に行われたか否かを確認するための化学的インジケーターを用いたプラズマ滅菌表示インジケーター材料に関する。
従来病院などの医療機関で手術用、治療用に使用する器材を滅菌するために、高圧蒸気滅菌法が主に用いられ、耐熱性のない器材には、エチレンオキサイドガス法が用いられている。これらの滅菌処理法に於いて滅菌される器材が、滅菌処理工程を経たかどうかの判別、或いは被滅菌器材に滅菌条件が適正であったか検知することは極めて重要である。
この判別手段や検知手段としては、実際に“菌”の死滅でその滅菌を確認するバイオロジカルインジケーターを使用するが、滅菌処理により色調が変化する滅菌処理工程を経たか否かを判定する化学的滅菌インジケーターを使用しており、それぞれの滅菌方法に於いて、それぞれ専用のものを使用している。
しかしながら、従来から用いられているエチレンオキサイドガス滅菌法は、比較的低温(40〜60℃)で滅菌が行えるため熱に弱いプラスチック製器材や内視鏡など滅菌に多く用いられているが、滅菌後、エチレンオキサイドガスの除去を行うのに、エアレーションを繰り返し行い、滅菌後の器材に毒性の強いエチレンオキサイドガスの除去を充分除去する必要があり、残存エチレンオキサイドガスの問題がある。
近年、高圧蒸気滅菌法及びエチレンオキサイドガス滅菌法に変りうる滅菌法として、過酸化水素の酸化性を有するガス等を用いて、比較的低温で高周波エネルギーを組合せて低温プラズマ状態を作り出し、活性種フリーラジカルの作用により微生物の生命機能を破壊して滅菌する、プラズマ滅菌法が用いるようになってきた。
該プラズマ滅菌法に用いられるインジケーターとして、特許文献1には、主成分として過酢酸及び酢酸を含むガスを用いる低温ガスプラズマ滅菌法において滅菌工程をモニタリングする装置について記載されており、インジケーターとして、pH指示薬の一種である「ブロムフェノールブルー」が滅菌に使用する過酢酸や酢酸ガスの作用での暗青色より淡黄色に変色することが利用されている。
また、特許文献2には、酸化性を有するガスの酸化力により退色(消色)する色素を利用した、プラズマ滅菌法の過程で明瞭な変色(色差)を示し、且つ保存安定性、特に光による変色や退色の少ないプラズマ滅菌用インジケーターが、特許文献3には、さらに明確な色相へ変色することを意図した、吸着指示薬又はキレート滴定・金属指示薬と有機金属化合物とを含有するプラズマ滅菌用インジケーターが記載されている。
米国特許第5482684号明細書 特開平11−178904号公報 特開2003−102811号公報
一方、一般にセルロースを主成分とする紙パルプ基材は、廉価であり、環境面でのリサイクル性もあり、更に、テープ状での使用において、ハンドカット性があり、あるいはテープカッター等で容易にカットでき、使用性に優れている。
上記特許文献2や特許文献3に記載のインキ組成物は、プラズマ滅菌表示インジケーターとして有用であるが、該インキ組成物を該セルロースを主成分とする紙パルプ基材上に適用させて、ケミカルインジケーター材料として使用した場合、プラズマ滅菌法を施しても、鋭敏に変色せず、また、変色の鮮明さも不十分であるという課題を有することが判明した。更に、かかる問題は、経時により更に悪化することが判った。
従って、本発明の課題は、プラズマ滅菌法の過程で明瞭な変色(色差)を示し、保存安定性、特に光による変色や褪色の少ない、紙パルプを主成分とした紙基材を支持体として適用したプラズマ滅菌表示インジケーター材料を提供することにある。
本発明者らは鋭意検討の結果、紙(セルロース)を主成分とした基材に、プラズマ滅菌法によって色調が変化するインキ組成物を適用するにあたり、紙表面(セルロース)の界面にプラズマ滅菌時の過酸化水素が吸着することが変色(褪色)に影響を及ぼすとの推定の下、該原紙を被覆することに着目し、特定の樹脂により原紙処理を行うことにより、プラズマ滅菌工程中に明瞭に印刷インキが褪色し、該滅菌工程を経たかどうかを容易に判定できることを見出した。上記ケミカルインジケーター用インキを紙パルプ基材に直接適用させてインジケーター材料として用いた場合には、過酸化水素プラズマ滅菌に用いる過酸化水素の滅菌器内の濃度がかなり低い(数mg/L程度)にもかかわらず、更にセルロース繊維に吸着されてしまうため、滅菌工程を経た後も、基材上のインキ部が鋭敏・鮮明に変色しないためと推定される。即ち、本発明の上記課題は、図1の概略断面図にて示す通り、下記の構成により解決されることが見出された。
(1)パルプを主成分とし、スチレン成分及びブタジエン成分を含有する樹脂で含浸処理した原紙1、該原紙1の上に上記樹脂で被覆処理してなる被覆層2、並びに該被覆層2上にプラズマ滅菌法により色調の変化を生じるインキ部3を有することを特徴とするプラズマ滅菌表示インジケーター材料。
(2)該インキ部3が、色素、変色助剤及び結着剤を含有することを特徴とする上記(1)に記載のプラズマ滅菌表示インジケーター材料。
(3)該含浸処理及び被覆処理した樹脂の合計量が20g/m2〜70g/m2である上記(1)又は(2)に記載のプラズマ滅菌表示インジケーター材料。
(4)原紙1の該インキ部3とは反対側の面に粘着剤層4を有する上記(1)〜(3)のいずれかに記載のプラズマ滅菌表示インジケーター材料。
(5)該インキ部3の上に、背面処理剤層5を有する上記(4)に記載のプラズマ滅菌表示インジケーター材料。
(6)30g/m2〜70g/m2の坪量のパルプを主成分とする原紙1を、スチレン成分及びブタジエン成分を含有する樹脂で含浸処理し、更に上記樹脂で被覆処理して得た被覆層2上に、30Pa・s〜200Pa・sの粘度を有する、プラズマ滅菌法により色調の変化を生じるインキを用いて、版深40μm〜70μmのグラビア印刷によりインキ部3を印刷することを特徴とするプラズマ滅菌表示インジケーター材料の製造方法。
本発明に従い、パルプを主成分としてなる原紙を、スチレン成分及びブタジエン成分を含有する樹脂で含浸処理し、更にその含浸した原紙1上に該樹脂で被覆処理して得た被覆層2の上に、プラズマ滅菌法により色調の変化を生じるインキ部3を設けることにより、廉価で、使用性に優れ、且つ、明瞭な変色(褪色)が鋭敏に表示されるプラズマ滅菌表示インジケーター材料を得ることができる。これは、プラズマ滅菌時の過酸化水素がセルロース繊維に吸着されてしまうことで、変性インキ成分との化学反応が悪くなり、鋭敏に変色を示さなくなるためと推定され、原紙を、本発明の特定の樹脂で含浸・被覆することにより、紙表面(セルロース)の界面への過酸化水素の吸着が有効に防止されるものと考えられる。更に、該インジケーター材料は、経時での保存に於いても変色、褪色が少なく滅菌時の変色も明瞭に褪色し実用上、十分な保存安定性をも有している。
更に該原紙1のインキ部3とは反対側の面に粘着剤層4を設けることにより、滅菌処理が必要な製品に貼り付けておくことで、滅菌処理の有無を簡便かつ容易に判別することができる。更に、該インキ部3の上に背面処理剤層5を設けることにより、粘着剤層4との粘着を有効に防ぐことができ、テープロール状の形態とすることができる。
本発明において基材として用いられるパルプを主成分とする原紙は、セルロース(繊維素)原料から製造した繊維を紙状に抄紙したものであり、一般的な粘着テープに通常用いられる紙基材を用いることができる。クレープ紙であることが好ましい。更に、使用時における強度及びハンドカット性、テープカッターによるカット性等の点から、30〜70g/m坪量のパルプを主成分とする原紙であることが好ましい。
本発明では、上記原紙を、スチレン成分及びブタジエン成分を含有する樹脂で含浸処理し、更にその片面を上記特定の樹脂で被覆処理して被覆層2を形成することを特徴とする。原紙表面を完全に被覆処理することが好ましい。
本発明では、原紙を含浸処理及び被覆処理する処理剤(以下、被覆処理剤とも称する)が、スチレン成分及びブタジエン成分を含有する樹脂を含有するラテックスであることを大きな特徴とし、他のラテックス、エマルジョンでは好ましい効果が得られない。例えば、酢酸ビニル、アクリル系エマルジョン、ブタジエン、ニトリルゴムでは、反応性があり、滅菌時の過酸化水素は吸着反応され、明瞭な変色(褪色)を示さなかった。また、イソプレンゴム、ブチルゴム等は成分的に不活性で紙(パルプ)を被覆するが、イソプレンゴムは空気透過性あり、ブチルゴムはエマルジョン形態で高濃度で得られ難いことから、紙(パルプ)に充分に被覆することができない。ブタジエンゴムラテックスは、スチレンを含有してないため被覆バリアーが充分でなく、明瞭な変色(褪色)を示さなかった。
本発明の被覆処理剤に用いられる樹脂は、共重合成分として、スチレン成分及びブタジエン成分を含有する共重合体であれば特に限定的ではなく、例えば、スチレン・ブタジエンゴムが挙げられる。樹脂中におけるスチレン成分が30〜80質量%であることが、含浸・被覆処理後の硬さや明瞭な変色(褪色)効果を得る上で好ましい。また、変色に影響を及ぼさない範囲で、スチレン成分及びブタジエン成分以外の他の共重合成分を第三成分として含有することもできる。例えば、カルボキシル基を含有するモノマー成分(アクリル酸など)を、第三成分として、ラテックスの分散安定性を向上させる目的で含有させることができる。
特定の被覆処理剤の原紙への含浸量及び/又は被覆量は、被覆処理剤の組成や組成比(スチレン含有量)等にあわせて適宜設定することができるが、含浸処理量及び被覆処理量の合計が20g/m〜70g/mであることが好ましい。この範囲内において、本発明の効果を有効に発揮できる。なお、含浸・被覆量が多すぎると、何度もコート被覆する必要が生じ、また基材として紙の性質が生かされず、ハンドカット性が悪くなったり、厚くなりすぎて柔軟性が劣ったりするため、好ましくない。
例えば、スチレン成分の含有量が50質量%を超える樹脂の場合(例えば、日本ゼオン(株)製N:pol Lx415A(スチレンコンテント72%))、20g/m以上含浸及び被覆処理されていることが望ましい。一方、70g/m以上の含浸されることは、現実的に何度もコート被覆することとなると共にテープ基材として紙の性質が生かされず、手切れ性が悪くなりテープ厚が厚く柔軟性に劣るものとなる。
また、スチレン成分の含有量が50質量%以下の樹脂の場合(例えば、日本ゼオン(株)製N:pol QDF2001)を40g/mの量で含浸及び被覆処理した場合は、前記スチレン含有量が50質量%を超える樹脂の場合に比べれば明瞭な変色(褪色)を示さなかったが、実用機能上は問題なかった。
本発明の含浸部分及び被覆層部分には、本発明の上記特定の樹脂以外に、必要に応じて、界面活性剤、老化防止剤(酸化防止剤)等の添加剤を適宜含有させることができる。例えば、界面活性剤は、本発明の樹脂の乳化重合時に任意の量で配合させることができ、老化防止剤は重合完了後や被覆剤調製時に適宜配合することができる。
本発明のインキ部3は、プラズマ滅菌法により色調の変化を生じるものであればいずれでもよく、特に、プラズマ滅菌法において用いられる酸化性を有する過酸化水素や過酢酸等のガスの酸化力により特定の色素が褪色(変色)することを原理とするインキ組成物を適用することが好ましい。具体的には、特開平11−178904号公報に記載される、色素、変色助剤及びバインダー(結着剤)を含有するプラズマ滅菌用インジケーターであるインキ組成物が好ましい。
本発明のインキ部に適用されるインキ組成物に好ましく用いられる色素は、プラズマ滅菌工程中に酸化反応などにより分解され褪色する色素であり、トリフェニルメタン系塩基性色素又はシアニン系塩基性色素であることが好ましい。トリフェニルメタン系塩基性色素の例としては、マラカイトグリーン、フクシン(マゼンダ)、パラローズアニリン、メチルバイオレット、クリスタルバイオレット、ビクトリアブルー、ナイトブルー等があり、市販品の多くは塩酸塩やシュウ酸塩が多いが、その他の酸の塩も使用できる。また、酸との塩を形成していないカルビノール塩基も好適な色素として使用できる。シアニン系塩基性色素の例としては、C.I.ベーシックオレンジ27、C.I.ベーシックレッド12〜15、27、37、C.I.ベーシックバイオレット15、39、C.I.ベーシックブルー62等が挙げられる。
また、上記の必須成分としての色素以外に、プラズマ滅菌用インジケーターの滅菌前及び滅菌後の色調をモディファイする目的で、プラズマ滅菌処理によって褪色しない任意の色素を使用してもよい。
本発明のインキ部に適用されるインキ組成物に好ましく用いられる変色助剤は、メルカプト基を有する化合物またはジチオカルバミル基を有する化合物であることが好ましい。メルカプト基(−SH)を有する化合物(変色助剤)の例としては、2−メルカプトベンツチアゾール、2−メルカプトベンツイミダゾール、2−メルカプトベンツオキサゾール、3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール、3−メルカプト−4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール、2−メルカプトチアゾリン、5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−チオール、1−フェニル−5−メルカプト−1H−テトラゾール、2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール、2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾール、5−メルカプト−1−メチルテトラゾール、メルカプトコハク酸等が例示される。
また、ジチオカルバミル基を有する化合物(変色助剤)としては、テトラメチルチウラムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラブチルチウラムジスルフィド、ビス(ペンタメチレン)チウラムジスルフィド、ジエチルジチオカルバミン酸−2−ベンゾチアゾリル等が例示される。
本発明のインキ部に適用されるインキ組成物に好ましく用いられるバインダー(結着剤)としては、前記のインキの配合成分である色素や変色助剤を溶解するために用いる溶剤によく溶けるものであると同時に、上記の色素や変色助剤との相溶性のよいものを選ぶことが、インジケーターの色調の鮮明度や長期保存安定性向上のために好ましい。バインダー(結着剤)として使用することの出来る主なものとして、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース、硝酸セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどのセルロース誘導体、ポリビニルアルコール(部分ケン化物、完全ケン化物)、ポリビニルアセテート、ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル等のビニル系ポリマーなどが例示される。
本発明のインキ組成物に配合する色素、変色助剤、バインダー(結着剤)及び溶剤の配合量に関しては、各成分の種類及び性質により異なるので一概には言えないが、色素0.1〜 2質量部、変色助剤0.3〜 10質量部、バインダー6〜 20質量部及び溶剤70〜 90質量部であることが好ましい。
本発明では、前述の原紙を特定の樹脂で被覆処理した被覆層上に、上記インキ組成物を、グラビア印刷法、オフセット印刷法、グラビアオフセット印刷法等の方法により塗設することにより、プラズマ滅菌法により色調の変化を生じるインキ部を設けることができる。特に、印刷精度の観点からはグラビア印刷法が好ましい。インキ部は、インジケーター効果が確認できる一定以上の面積があればよく、一面塗布の必要はない。
グラビア印刷法を用いる場合、版深40〜70μmの一般のグラビア印刷機を用いることが好ましい。版深が40μm以上において、鮮明に所望の印刷をすることができ、版深が版深が70μm以下において、インジケーター材料をテープ化した場合に、巻戻し時、インキが粘着剤により剥れを生じることがなく、好ましい。特に40〜60μmの版深が好ましい。なお、インキ剥れを防止する為にインキ塗布面に樹脂を被覆することは、著しく変色(褪色)を阻害するため、好ましくない。
また、インキの塗布鮮明性の点で、上記インキ組成物のインキ粘度を30Pa・s〜200Pa・sの範囲、特に40Pa・s〜150Pa・sに範囲に調整することが好ましい。
本発明のプラズマ滅菌表示インジケーター材料の形状は特に限定的でなく、例えば、滅菌バック、テープ、シート等とすることができる。ハンドカット性等の使用容易性の観点から、テープ状であることが好ましい。
特に、図1に示すように、印刷インキで塗設・乾燥して得たテープ基材の印刷した面とは反対面側に、不活性の成分からなる一般の粘着剤層(感圧性接着剤層)4を塗設させてなるテープ又はシートであることが、滅菌処理が必要なものに接着して使用することができるため、好ましい。更に、該粘着剤層4を設けた場合に、印刷部の上に、テープ一般に使用される背面処理剤層5を塗設することにより、テープ又はシートをロール形態とすることができ、好ましい。
本発明に適用できる粘着剤は、特に限定されないが、不活性なゴム成分、天然ゴム、合成ゴムをエラストマー成分とする不活性な一般粘着剤であることが好ましい。これらは、テルペン樹脂、石油系樹脂、ロジン樹脂等から選ばれ、必要に応じて、ゴム成分、軟化剤、その他の樹脂やゴム成分、老化防止剤等を配合して調製される。例えば、不活性な軟化剤成分、ポリブテンや液状イソプレンゴム等の粘着付与樹脂(タッキファイヤー)、老化防止剤等より適時選択され、配合材料と配合量が選択される。
反応性のあるアルキルフェノール樹脂(住友化学(株)製タキロール)、ロジンフェノール樹脂(住友化学(株)製スミクイトレジン PR−12603)などが配合される粘着剤は、その粘着成分が過酸化水素と吸着反応され、明瞭な変色(褪色)に影響を受ける。また、同様のアクリル系接着剤中でも、アクリル酸、ヒドロキシ基等、極性基と共重合された粘着剤も同様の影響受け、明瞭な変色(褪色)作用を阻害するが、その極性の影響を受けない位の共重合量アクリル系若しくは極性の影響を受けないアクリル系、合成ゴム系、天然ゴム系、ビニルエーテル系粘着剤も本発明において、好ましく用いることができる。
粘着剤層4の塗布厚さは、その粘着剤組成によるが乾燥後の糊厚が10μm〜60μmの塗布厚さであることが好ましい。糊厚が10μm以上において、その機能上、貼り付けた材料が剥れを生じることなく、充分に固定することができる。また、糊厚が60μm以下において、被着体に糊残りが生じにくく、好ましい。また、その糊付着量の糊着剤成分の溶媒を乾燥させる為、熱容量が糊付着量が多い程必要で、糊厚が厚すぎると乾燥温度を上げる必要があり、印刷インキ成分の一部輝散させてしまい、変色(褪色)への影響を及ぼし、好ましくない。約120℃以下の温度で乾燥して、本発明の材料を製造することが好ましい。
また、本発明では、必要に応じて、印刷インキ部3上に背面処理剤層5が設けられる。
背面処理剤としては、特に限定されず、粘着テープの分野で通常用いられるものを適宜用いることができる。たとえば、アクリル系樹脂にフッ素樹脂をグラフト重合させたもの(例えば、旭硝子社製、アサヒガードAG−730)、長鎖アルキルアクリレート重合体等を挙げることができる。これらの背面処理剤層をテープ背面に設けることにより、表面張力を下げ、剥離力を小さくすることができる。
本材料の使われる用途としては、例えば、滅菌物をスパンレース不織布で包み止めるために包装固定したり、滅菌バック(紙)を封したり、滅菌トレー(ステンレス)に貼付したりして、滅菌工程を経たか否かを見る目的と合せて用いることができる。
以下に、本発明を実施例により実証するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<実施例1>
スチレン・ブタジエンゴムラテックス(Nipol LX415M(日本ゼオン(株)製、固形分43質量%)を水で希釈して固形分30質量%とし、このラテックス液に、紙パルプから成る片面クレープ原紙(SCP−50白、大福製紙(株)製、52g/m目付)を含浸させた後、ニップロールを用いて過剰のラテックス液を絞ってオーブン乾燥し、巻き取った。このときに約23g/mのスチレン・ブタジエンゴムが付着した。次いで、この含浸させた原紙の片面に、キスコーターを用いてラテックス原液(固形分43質量%)を塗布乾燥させたところ、18g/m量の樹脂が付着した被覆層を有する(合計量41g/m)加工原紙を得た。
印刷インキとして、(株)ホギメディカル製“4G”インキ(塩基性色素、変色助剤、結着剤及び溶剤からなるプラズマ滅菌表示インジケーター)を90Pa・s粘度に調製し、版深55μmのグラビアロールにて上記加工原紙のスチレン・ブタジエンゴムを被覆した面に印刷した。
次いで、下記組成の粘着剤を、上記印刷インキ塗設した原紙の反対面に糊厚が乾燥後35μmとなるように、約115℃の乾燥温度条件で粘着剤を塗工した後、背面処理剤として、アルキル−フッ素グラフト重合物0.5%エマルジョン液(旭硝子(株)製、アサヒガードAG8025)を上記印刷面にキスコーターにて塗布乾燥し、テープロール状に巻き取り後、19mm幅にカットしテープロール状品(1)を得た。
(粘着剤)
・天然ゴム(スモーク1級) 100質量部
・テルペン樹脂(YSレジンPx−1150N、セスハラケミカル社製)
80質量部
・水添テルペン樹脂(クリアロン115、セスハラケミカル社製)20質量部
・液状イソプレンゴム(LIR−30) 10質量部
から成るトルエンにて溶解したベース23%溶液粘着剤。
<実施例2>
実施例1において、基材として、上記スチレン・ブタジエンラテックス処理剤を、含浸工程での付着量17g/m、その含浸処理したクレープ紙面に3g/m付着コートさせ、合計20g/mが含浸・コート処理されている基材を用いた以外は実施例1と同じ条件でテープロール状品(2)を得た。
<実施例3>
実施例1において、基材として、上記スチレン・ブタジエンラテックス処理剤を、含浸工程での付着量10g/m、被覆処理での付着量4g/mで含浸・被覆処理し、合計量14g/mが含浸・被覆処理されている基材を用いた以外は実施例1と同じ条件でテープロール状品(3)を得た。
<比較例1>
実施例1において、含浸処理工程にて、処理剤としてアクリルエマルジョン/ニトリル・ブタジエンゴムラテックス(ブレンド品)を用いて14.8g/m、被覆処理工程において、実施例1と同様のスチレン・ブタジエンラテックス処理剤で付着量6g/mとして被覆処理し、更に印刷における版深を70μmとした以外は、実施例1と同じ条件でテープロール状品(4)を得た。
上記のテープロール状品(1)〜(4)について、下記の評価方法により評価した。その結果を表1に示す。
<テープロール品の評価方法>
[I]プラズマ滅菌機による変色試験
プラズマ滅菌機(STERAD100、J&J(株)製)を用い、下記に示す所定のプラズマ滅菌条件に従い滅菌し、変色度合いを評価した。
(i)過酸化水素カセット注入後、2分でキャンセルさせた後の変色度合いを観察(2分キャンセル法)
・元のテープ印刷色のまま ×
・パントン7515C〜赤が変色 △
・パントン7515Cより以上に変色している ○
(ii)全滅菌工程を経た状態での変色度合いを観察(フルサイクル法)
・パントン7515C(コードル)〜完全に黄色でない黄色に変色 ×
・パントン101C(黄色)に変色 ○
[II]老化促進テスト(保存安定性)
常温保存、50℃、及び、40℃×75RH%の各恒温恒湿器にそれぞれテープロールを保存後(保存期間:約3ヶ月間)、上記[I]のプラズマ滅菌器による変色試験を行い、変色の度合いを観察した。
[III]テープロール品のインキ剥れ性
テープロールを素早く巻戻した時において、テープ背面のインキが糊面への移行状態を観察した。
・印刷面積の5%以上が剥れる ×
・印刷面積の1〜3%が剥れる △
・印刷インキ剥れなし ○
Figure 0004105072
本来“4G”インキは、通常プラズマ滅菌条件での過酸化水素濃度(滅菌室内の過酸化水素の輝散時間)によって変色が起こり、“赤”より“黄”に変色する識別するインジケーターインキである。従って、過酸化水素カセット注入2分後の状態において、既に金色(パントン7515C)から黄色味がかった色に変色し、過酸化水素に印刷インキが作用したことを示す変色度合いであることが望ましい。
実施例1及び2では、2分キャンセル法で、パントンカラー変色(パントンカラー7515C)〜黄味がかった7515Cの間に変色、フルサイクル法では完全に黄色に変色し、滅菌工程を経たか否か明瞭に見極められた。保存安定性に於いても同様の結果で実用機能を満たしていた。実施例3のスチレン・ブタジエン付着含有量が20g/m以下での作成テープでは、2分キャンセル法での変色が充分とはいえない変色を示したものの、フルサイクル法では充分な結果が得られた。
比較例1では、2分キャンセル法に於いてすべて不充分な変色であった。また、版深70μmでは、テープロール巻戻し後、粘着剤面にインキが一部剥がしとられた。
以上説明したように、本発明を適用して作成したプラズマ滅菌インジケーター材料は次の様な効果が得られる。
第1に、紙(パルプ)を主成分としたプラズマ滅菌インジケーターテープであり、テープディスペンサー、又はハンドカットにて容易に、所望の長さにカットでき、滅菌対象物を包装被覆したものをテープ固定兼滅菌工程を経たか否かを判別できるテープが可能である。
第2に滅菌対象物と一緒に滅菌すれば滅菌後、その対象物に作用した滅菌条件が適切であったかどうか、色調変化から検知できる。特に、含浸及び被覆処理量が20g/m2以上において、プラズマ滅菌機による評価方法で示すように、2分キャンセル法で鋭敏に変色し、好ましい。
第3に保存安定性に優れているので、インジケーターテープ又はシートの取り扱いや保管が簡便及び容易である。
本発明のインジケーター材料の好適態様を模式的に示す概略断面図である。
符号の説明
1 原紙(含浸原紙)
2 被覆層
3 インキ部
4 粘着剤層
5 背面処理剤層

Claims (6)

  1. パルプを主成分とし、スチレン成分及びブタジエン成分を含有する樹脂で含浸処理した原紙、該原紙の上に上記樹脂で被覆処理してなる被覆層、並びに該被覆層上にプラズマ滅菌法により色調の変化を生じるインキ部を有することを特徴とするプラズマ滅菌表示インジケーター材料。
  2. 該インキ部が、色素、変色助剤及び結着剤を含有することを特徴とする請求項1記載のプラズマ滅菌表示インジケーター材料。
  3. 該含浸処理及び被覆処理した樹脂の合計量が20g/m2〜70g/m2である請求項1又は2に記載のプラズマ滅菌表示インジケーター材料。
  4. 原紙の該インキ部とは反対側の面に粘着剤層を有する請求項1〜3のいずれかに記載のプラズマ滅菌表示インジケーター材料。
  5. 該インキ部の上に、背面処理剤層を有する請求項4に記載のプラズマ滅菌表示インジケーター材料。
  6. 30g/m2〜70g/m2の坪量のパルプを主成分とする原紙を、スチレン成分及びブタジエン成分を含有する樹脂で含浸処理し、更に上記樹脂で被覆処理して得た被覆層上に、30Pa・s〜200Pa・sの粘度を有する、プラズマ滅菌法により色調の変化を生じるインキを用いて、版深40μm〜70μmのグラビア印刷によりインキ部を印刷することを特徴とするプラズマ滅菌表示インジケーター材料の製造方法。
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