JPS62161880A - フオトクロミツク材料 - Google Patents

フオトクロミツク材料

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JPS62161880A
JPS62161880A JP372686A JP372686A JPS62161880A JP S62161880 A JPS62161880 A JP S62161880A JP 372686 A JP372686 A JP 372686A JP 372686 A JP372686 A JP 372686A JP S62161880 A JPS62161880 A JP S62161880A
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JP
Japan
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compound
color
aromatic
organic acid
electron
Prior art date
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Pending
Application number
JP372686A
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English (en)
Inventor
Koichi Ishii
弘一 石井
Morio Sato
守夫 佐藤
Kazuo Anzai
和夫 安在
Yasuzo Murata
村田 保三
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pilot Corp
Original Assignee
Pilot Pen Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS62161880A publication Critical patent/JPS62161880A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は光照射により発色し、光照射を止めると消色す
るフォトクロミック材料に関する。
(従来技術と問題点) 光照射の有無に対応して可逆的に発消色を繰り返す、い
わゆるフォトクロミック材料は古くから多数知られてい
るが、多方面に使用できる満足いく材料は未だない。即
ち、フォトクロミック材料に要求される特性としては、
光照射により速やかに発色する発色感度、発色物の高い
色濃度、光照射を止めた場合の消色感度、繰り返し使用
に耐える耐久性、長期保存に耐える安定性、豊富な色種
、材料入手および材料加工のし易さなどである。
代表的な無機のフォトクロミック材料としてのハロゲン
化銀は性能的にはすぐれているが、特に色種に乏しく、
しかもガラス中に分散しないと使用できないために応用
面が制限され、価格も高く、サングラスに利用される程
度で多方面への通用性がない。また、アゾベンゼン、N
−サリシデンアニリン、スピロピラン、ビス−(トリフ
ェニルイミダゾール)、チオニン、ビオロゲン、フルギ
ド化合物などの有機物が知られているが、いずれも色種
に乏しく、しかも安定性、色濃度が乏しかったり、合成
法が非常に難しいなどして、実用には供されていない。
また、光照射により発色するが、光照射を止めても元に
戻らない、いわゆる不可逆の感光発色性材料として、電
子供与性呈色性有機化合物に有機ハロゲン化合物、ジア
ゾニウム塩などの光活性剤を組合せたものが知られてい
る。この感光発色性材料は特長があるが、当然のことな
がら不可逆であるのでフォトクロミンク材料としては使
用できないものであり、しかも安定性が悪く、実用性も
ないものである。
本発明は前記の従来のフォトクロミック材料の欠点を改
良して、フォトクロミック材料としての必要、かつ充分
な性能を有する新規なフォトクロミック材料を得ること
である。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、(A)電子供与性呈色性有機化合物と、(B
)芳香族ホスホニウム有機酸塩、芳香族オキソニウム有
機酸塩、芳香族スルホニウム有機酸塩、芳香族ヨードニ
ウム有機酸塩から選ばれた光活性剤と、(C)オキシエ
チレン基を有する化合物および/又は塩基性微粉末とを
必須成分とするフォトクロミック材料、および(A)電
子供与性呈色性有機化合物と、(B)芳香族ホスホニウ
ム有機酸塩、芳香族オキソニウム有機酸塩、芳香族スル
ホニウム有機酸塩、芳香族ヨードニウム有機酸塩から選
ばれた光活性剤と、(C)オキシエチレン基を有する化
合物および/又は塩基性微粉末と、(D)アルコール性
水酸基を有する化合物とを必須成分とするフォトクロミ
ンク材料である。
本発明者は電子供与性呈色性有機化合物と有機ハロゲン
化合物、ジアゾニウム塩などの光活性剤を組合せた材料
に光照射すると発色感度、発色濃度がすぐれ、しかも電
子供与性呈色性有機化合物の種類を変えると自由に発色
色調(赤、橙、黄、緑、青、黒など)を選定できるすぐ
れた性能に着目し、これに光照射を止めると発色物が消
色する性能を付与すべく種々検討した結果、前記二成分
にオキシエチレン基を有する化合物および/又は塩基性
微粉末を添加して用いると、発色感度、発色濃度、発色
色調などの性能を全く損なうことなく消色性能が付与さ
れたフォトクロミック材料となり得ることを見い出した
。しかし、前記の有機ハロゲン化合物、ジアゾニウム塩
を光活性剤として用いたフォトクロミック材料は光照射
時にガス発生による気泡の発生があり、臭気が強く、熱
、湿気に対して不安定であるため耐久性がなく、長期保
存もできない、などの欠点がある。
本発明者はその欠点を改良するため更に検討を進めた結
果、有機ハロゲン化合物やジアゾニウム塩に代えて、芳
香族ホスホニウム有機酸塩、芳香族オキソニウム有機酸
塩、芳香族スルホニウム有機酸塩、芳香族ヨードニウム
有機酸塩であって、前記有機酸が有機スルホン酸、f機
ホウ酸、カルボン酸又はフェノールから成る化合物を、
光活性剤として用いると、この光活性剤が光照射を受け
てもガス、気泡を発生せずに速やかにブレンステッド酸
、ルイス酸などの発色成分を放出して、瞬時に電子供与
性呈色性有機化合物を濃度高く発色させる性質を有し、
しかも臭気がなく、熱、湿気に対しても耐久性が高く、
長期保存性がよいことを見い出した。前記光活性剤に、
電子供与性呈色性有機化合物と、オキシエチレン基を有
する化合物および/又は塩基性微粉末を組合せたものは
、従来のフォトクロミンク材料の欠点を完全に解決した
すぐれた新規なフォトクロミック材料となることを見い
出した。
本発明者は更に、前記フォトクロミンク材料にアルコー
ル性水酸基を有する化合物を添加すると前記性能を損な
うことなく光照射の瞬間から電子供与性呈色性有機化合
物を発色させる発色速度向上作用を有するすぐれた性状
を現わすことを見い出した。
電子供与性呈色性有機化合物と、前記光活性剤と、オキ
シエチレン基を有する化合物および/又は塩基性微粉末
とを必須成分とする材料の組合せは新規であり、しかも
本発明者は前述のようにすぐれたフォトクロミック材料
としての性能を有することを見い出したが、このような
すぐれた性能を発揮する理由は明確ではないが、おおよ
そ次のように考えられる。まず、フォトクロミンク材料
に光照射を行うと光活性剤からブレンステッド酸、ルイ
ス酸などの発色成分が放出され、これが電子供与性呈色
性有機化合物を発色させる。次いで、光照射を止めると
光活性剤からブレンステッド酸、ルイス酸などの発色成
分の放出が止み、同時にオキシエチレン基ををする化合
物および/又は塩基性微粉末が先に放出した電子供与性
呈色性有機化合物を発色させたブレンステッド酸、ルイ
ス酸などの発色成分を吸収し始める。即ち、発色した電
子供与性呈色性有機化合物が電子を受容し、最終的には
、放出された全てのブレンステッド酸、ルイス酸などの
発色成分を、オキシエチレン基を有する化合物および/
又は塩基性微粉末が吸収することにより消色する。本発
明のフォトクロミンク材料は光の有無に応じて電子供与
性呈色性有機化合物が電子を受授し、その結果、発消色
すると考えられる。
更に、前記フォトクロミック材料にアルコール性水酸基
を有する化合物を添加したフォトクロミンク材料は発色
感度向上作用を有するが、この理由は光照射すると電子
供与性呈色性有機化合物を感度よく発色させるブレンス
テッド酸、ルイス酸などの発色成分が光活性剤とアルコ
ール性水酸基を有する化合物の相互作用によって非常に
速く発生し、その結果、電子供与性呈色性を膜化合物が
電子供与し瞬時に発色すると考えられる。
本発明で使用する電子供与性呈色性有機化合物は通常、
無色又は淡色で、ブレンステッド酸、ルイス酸などの発
色成分の作用で電子供与し発色する性質ををする。代表
的な化合物としては、トリフェニルメタンフタリド類、
フルオラン類、フェノチアジン類、インドリルフタリド
類、ロイコオーラミン類、ローダミンラクタム類、ロー
ダミンラクトン類、インドリン類、トリフェニルメタン
類、アザフタリド類、クロメノインドール類、トリアゼ
ン類などであり、同種又は異種のものを2つ以上組合せ
て使用できる。次に、具体例を示す。
クリスタルバイオレットラクトン、マラカイトグリーン
ラクトン、ミヒラーズヒドローズ、3−ジエチルアミノ
−α−ベンゾフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−メ
チルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(0−クロ
ロフェニル)−アミノフルオラン、3−N−エチル−N
−P−トリルアミノ−7−メチル−N−フェニルアミノ
フルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、N−(2,3−ジクロロフェニル)−ロ
イコオーラミン、N−2,4,5−hジクロロフェニル
ロイコオーラミン、N−ベンゾイルオーラミン、N−フ
ェニルオーラミン、ローダミンBラクタム、ローダミン
Bラクトン、2−(フェニルイミノエタンジリデン)−
3,3” −ジメチルインドリン、P−ニトロベンジル
ロイコメチレンブルー、ベンゾイルロイコメチレンブル
ー、3゜7−ビス(ジメチルアミノ)−10−ベンゾイ
ルフェノチアジン、3,7−ピスジメチルアミノー1O
−(4’−アミノベンゾイル)フェノチアジン、3,7
−ピスジメチルアミノー1O−(4”−ピリジノベンゾ
イル)フェノチアジン、3,7−ピスジメチルアミノー
10−[4’  −ビス−(4”、4″”−ジメチルア
ミノフェニル)メチルアミノベンゾイル〕フェノチアジ
ンなどである。
本発明で使用する光活性剤は無色又は淡色で、光照射さ
れると電子供与性呈色性有機化合物を発色させるブレン
ステッド酸、ルイス酸などの発色成分を放出する性質を
有する芳香族ホスホニウム有機酸塩、芳香族オキソニウ
ム有機酸塩、芳香族スルホニウム有a酸塩、芳香族ヨー
ドニウム有機酸塩であって、前記有機酸がを機スルホン
酸、有機ホウ酸、カルボン酸又はフェノールから成る化
金物である。
この化合物は、次の文献の記載に基いて調製できる。
Macromo Iecu les 、 10 (6)
 1307 (1977)J、 Org、 Chem、
 、 43 (15) 3055 (1978)J、R
adiat、Curing、 、5(1)2(1978
)J、Po1y、Sci、 、 Polym、chem
、Ed、 、 17.977、1047 (1979)
J、Po1y、 Sci、 、 Polym、chem
、 Ed、 、 18.2677 、2697 (19
80)J、Po1y、Sci、 、 Polym、ch
em、Ed、 、 22+ 1789(1984)Ad
v、Polymer、Sci、 、62.1(1984
)次に、光活性剤の具体例を示す。なお、本発明におけ
る光活性剤はこれに限定されない。
本発明で使用する塩基性微粉末は電子供与性呈色性有機
化合物又は光活性剤に対し相溶しない無色又は淡色の微
粉末であり、平均粒径100μm以下のものが使用でき
るが、10μm以下が好適であり、p Hは8以上のも
のがよい。電子供与性呈色性有機化合物又は光活性剤に
対し相溶しないということは、常温にて1%以下の溶解
度しか有゛しないということである。
塩基性微粉末の具体例としては、一般的に、リチウム、
ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、マグネシウ
ム、カルシウム、バリウムなどのアルカリ土金属の水酸
化物、炭酸塩である。更に、処理法により塩基性を呈す
る微粉末シリカ、塩基性を呈するモノモリナイト、塩基
性を呈するタルク、塩基性硫酸鉛、塩基性炭酸鉛などの
微粉末も使用できる。
本発明で使用するオキシエチレン基を有する化合物は又
は淡色の液体又は固体のものが使用できるが、1分子中
に3個以上のオキシエチレン基を有し分子ff1100
以上のものが好適である。併用する電子供与性呈色性:
Iv機機台合物光活性剤を相溶するものが好適であるが
、不相溶のものも使用できる。次に、化合物の具体例を
示す。ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモ
ノメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエー
テル、ジエチレングリコールモツプチルエーテル、ジエ
チレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレング
リコールモノヘンジルエーテル、l・ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、ト
リエチレングリコールモノフェニルエーテル、トリエチ
レングリコールジオクチルエーテル、テトラエチレング
リコール、テトラエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、テトラエチレングリコールモノブチルエルチルアセ
テート、ポリエチレングリコール、オキシエチレンオキ
シブロピレンブロノクボリマー、ポリオキシエチレンソ
ルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタ
ンモノパルミテ−1・、ポリオキシエチレンソルビクン
モノステアレ−1−、ポリオキシエチレンソルビタント
リステアレーI・、ボリオキシエチレンソルビタンモノ
オレート、ポリオキシエチレンソルビタントリオレート
、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエ
チレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリル
エーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリ
オキシエチレンオクチルフェノールエーテル、ポリオキ
シエチレンノニルフェノールエーテル、ポリエチレング
リコールジアクリレート。
本発明で使用するアルコール性水酸基を有する化合物は
無色又は淡色の液体又は固体で、電子供与性呈色性有機
化合物と光活性剤成分に共存させると、光照射時に発色
速度を向上させる性質を有する。好ましいものは、炭素
数6以上で沸点150°C以上の脂肪族アルコール、炭
素数6以上で沸点150°C以上の多価アルコール、炭
素数7以上で沸点150℃以上の芳香族アルコール、分
子量約1万〜30万の高分子アルコールなどである。
次に、化合物の具体例を示す。ヘキシルアルコール、オ
クチルアルコール、ノニルアルコール、デシルアルコー
ル、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチ
ルアルコール、ステアリルアルコール、アイコシルアル
コール、トコシルアルコール、メチルセルロース、オレ
イルアルコール、シクロヘキサノール、シクロペンタノ
ール、トリフェニルカーピノールなどの脂肪族アルコー
ル、ベンジルアルコール、β−フェニルエチルアルコー
ル、シンナミルアルコールなどの芳香族アルコール、エ
チレングリコール、エチレングリコールモノエチルエー
テル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチ
レングリコールモノベンジルエーテル、プロピレングリ
コール、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プ
ロピレングリコールモノアクリレート、プロピレングリ
コールモノフェニルエーテル、ブチレングリコール、ヘ
キシレングリコール、2−エチル−1,3−ヘキサンジ
オール、グリセリン、グリセリンモノラウレート、グリ
セリンモノパルミテート、グリセリンモノステアレート
、グリセリンジラウレート、ペンタエリスリトール、マ
ンニット、ソルビタン、ソルビタンモノラウレート、ソ
ルビタンモノオレート、ソルビタン1〜リステアレート
、ペンタエリスリ1−−ルなどの多価アルコール、ポリ
ビニルアルコール、ポリビニルアセクール、ポリビニル
ブチラール、セルロースアセテート、ヒドロキシエチル
セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、セルロー
スアセテートブチレート、セルロースアセテートフタレ
ート、メチルセルロース、エチルセルロース、ポリシロ
キサンポリカーピノールなどの高分子アルコール。
電子供与性呈色性有機化合物と光活性剤の使用割合は電
子供与性呈色性有機化合物1重量部に対して光活性剤0
.01〜100重量部の範囲であるが、最適な範囲は0
.1〜10重量部である。
電子供与性呈色性有機化合物とオキシエチレン基を有す
る化合物の使用割合は電子供与性呈色性有機化合物1重
量部に対してオキシエチレン基を有する化合物0.01
〜100重量部の範囲であるが、最適な範囲は0.1〜
50重量部である。
電子供与性呈色性有機化合物と塩基製微粉末の使用割合
は電子供与性呈色性有機化合物1重重部に対して塩基製
微粉末0.01〜100重量部の範囲であるが、最適な
範囲は1〜100重量部である。
光活性剤とアルコール性水酸基を有する化合物の使用割
合は光活性剤1重量部に対してアルコール性水酸基を有
する化合物0.01〜200重量部の範囲であるが、最
適な範囲は0.01〜100重量部である。
本発明のフォトクロミック材料はそのままの状態で使用
できるし、各種の基材に塗布したり、印刷したり、ねり
込んで使用できる。このような各種の使用形態に応じて
フォトクロミック材料に各種の添加成分を添加して使用
できる。たとえば、天然樹脂、合成樹脂などのバインダ
ー成分、発色感度を高める増悪剤、チタン白、アルミナ
などの隠ぺい剤、シリカ粉末などの増粘剤、酸、アルカ
リなどのp H調整剤、染料、顔料などの色調調整剤、
可塑剤、各種の安定剤などを必要に応じて添加して使用
する。
本発明のフォトクロミック材料は電子供与件呈色性有機
化合物、光活性剤、オキシエチレン基を有する化合物お
よび/又は塩基性微粉末、および必要に応じて添加剤を
加えて、このままか、又は適当な溶媒に溶解分散したり
、その後、溶媒を蒸発させたりして得ることができる。
このようにして得られたフォトクロミック材料は400
 nm以下の波長域の紫外線を受けると発色し、特に2
50〜350nmの波長域の紫外線によって有効に発色
する。光源としては、太陽光水銀灯、ブランクライト、
キセノンランプ、紫外線レーザーなどが適する。更に、
このフォトクロミンク材料は適宜な増感剤、例えばAc
ridine Orange(C,1,46005)、
Acridine Yellow(C,1,46025
)、Po5phine R(C,1,46045)、B
enzoflavin(C,1,46065)、5et
oflavin T(C,1,49005)等の染料、
Perylene、Anthracene、 Coro
nene、Pyrene、Tetracene等の芳香
族多核化合物、チオキサントン、クロロチオキサントン
、ベンゾフェノン、9−フルオレノン、アントラキノン
、ミヒラーズケトン等のケトン化合物を加えると分光増
感され、400 nm以上の可視光(太陽光、タングス
テン灯)でも発色可能となる。発色したフォトクロミッ
ク材料を暗所に置けば、消色し始め最終的に発色前と同
じ状態に戻る。この発消色反応を数10回以上繰り返し
て行うことができる。また、1年以上の長期保存しても
性能劣化がない。
電子供与性呈色性有機化合物の種類を適宜変えることに
より所望の色調を有する濃い濃度の発色、  物を自由
に得ることができる。
以上のように、本発明のフォトクロミンク材料は従来の
フォトクロミ・ツク材料の欠点を全て改良したすぐれた
ものであり、紙、プラスチックシート、金属はく、各種
の繊維、ガラス、陶磁器などに塗布したり、印刷したり
、含浸させたり、2枚の基材に挟み込んだり、プラスチ
ック、ワックスなどの基材にねり込んだりして使用でき
、又はインキ化してフォトクロミンク性能を有するイン
キ又は塗料として使用できる。この結果、本発明のフォ
トクロミンク材料は種々の工業材料、記録材料、表示媒
体、装飾材料、印刷広告物、日用品、玩具、その他の広
範囲の用途に応用できる。
次に、本発明を実施例により説明するが、これらは本発
明の範囲を限定するものではない。実施例中の部は重量
部である。
実施例 l 0R−55(山田化学工業(株)製、 電子供与性呈色性有機化合物)    1部P E G
 #1000 (三洋化成(株)製、ポリエチレングリ
コール、平均分子ff11000 (オキシエチレン基
を有する化合物))      4部MSKPO(丸尾
カルシウム(株)裂、炭酸カルシウム(塩基性微粉末)
)10部エスレソスBX−L (積木化学(株)製、ブ
チラール樹脂(アルコール性水酸基を有する化合物))
            5部メチルエチルケトン  
       5部エタノール           
  40部全成分を攪拌し溶解分散した後、ポリエステ
ルシート又は上質紙に固形分4〜8g/m”となるよう
塗布して、フォトクロミック性能ををするシートを得た
。このシートを太陽光に15秒間露光すると、露光部が
橙色に発色した。光照射を止めて24時間後に元の白色
に戻った。発消色を20回繰り返したが、性能劣化かも
とんどみられなかった。
このシートは熱、湿気に対する耐久性があり、保存性が
よいものであった。
実施例 2 実施例1において、0R−55の代わりに、S−205
(山田化学工業(株)製、電子供与性呈色性有機化合物
)を使用して、実施例1と同様にしてフォトクロミック
性能を有する白色のシートを得た。このシートを太陽光
に15秒間露光すると、露光部が黒色に発色した。光照
射を止めて24時間後に元の白色に戻った。発消色を2
0回繰り返したが、性能劣化がほとんどみられなかった
このシートは熱、湿気に対する耐久性があり、保存性が
よいものであった。
実施例 3 Pergascript Red T −6B (チバ
・ガイキー社製電子供与性呈色性有機化合物)    
1部(光活性剤)  2部 MS−1(丸尾カルシウム(株)製、 炭酸カルシウム(塩基性微粉末))12部エスレノスB
X−L (アルコール性水酸基を有す化合物)    
         5部エタノール         
    30部メチルエチルケトン         
5部実施例1と同様にしてフォトクロミンク性能を有す
る白色のシートを得た。このシートを太陽光に15秒間
露光すると、露光部が赤色に発色した。
光照射を止めて24時間後に元の白色に戻った。
発消色を20回繰り返したが、性能劣化がほとんどみら
れなかった。
このシートは熱、湿気に対する耐久性があり、保存性が
よいものであった。
実施例 4 NC−〇(保土谷化学(&)製、 電子供与性呈色性有機化合物)    1部PEG#1
500(三洋化成(株)製、ポリエチレングリコール、
平均分子ff11500 (オキシエチレン基を有する
化合物))     6部エスレンクBX−L (アル
コール性水酸M を有する化合物))        
 5部エタノール           30部メチル
エチルケトン        5部実施例1と同様にし
てフォトクロミンク性能を有するシートを得た。このシ
ートを太陽光に15秒間露光すると、露光部が赤色に発
色した。光照射を止めて24時間後に元の白色に戻った
。発消色を20回繰り返したが、性能劣化がほとんどみ
られなかった。
このシートは熱、湿気に対する耐久性があり、保存性が
よいものであった。
実施例 5 NBP−1(由来化学合成(株)製、 電子供与性呈色性有機化合物)   1部しオドールT
W−0120(花王石鹸 (株)製、ポリオキシエチレ
ンソルビタンモノオレート  (オキシエチレン基を有
する化合物))            1部MSK−
PO(塩基製微粉末)   10部エチルセルロース、
N−4(米国、バーキュレス社製、セルロース樹脂(ア
ルコール性水酸基を有する化合物))       6
部エタノール            30部メチルエ
チルケトン        5部実施例1と同様にして
フォトクロミック性能を有する白色のシートを得た。こ
のシートを太陽光に15秒間露光すると、露光部が青色
に発色した。
光照射を止めて24時間後に元の白色に戻った。
発消色を20回繰り返したが、性能劣化がほとんどみら
れなかった。
このシートは熱、湿気に対する耐久性があり、保存性が
よいものであった。
実施例 6 NC−BK (保土谷化学(株)製、 電子供与性呈色性有機化合物)   1部PEG#60
0  (三洋化成(株)製、ポリエチレングリコール、
平均分子量600 (オキシエチレン基を有する化合物
))    3部MSK−PO(塩基製微粉末)   
 9部トリフェニルホスフェート     1部エチル
セルロース、N−4(アルコール性水酸基を有する化合
物)        6部エタノール        
    40部メチルエチルケトン        5
部実施例1と同様にしてフォトクロミンク性能を有する
白色のシートを得た。このシートを太陽光に15秒間露
光すると、露光部が黒色に発色した。
光照射を止めて12時間後に元の白色に戻った。
発消色を20回繰り返したが、性能劣化がほとんどみら
れなかった。
このシートは熱、湿気に対する耐久性があり、保存性が
よいものであった。
実施例 7 ATP (山田化学工業(株)製、 電子供与性呈色性有機化合物)   1部アミート30
2 (花王石鹸(株)製、ポリオキシエチレンアルキル
アミン(オキシエチレン基を有する化合物))    
  0.2部PEG#600  (オキシエチレン基を
有する化合物ン              5部メチ
ルエチルケトン        5部メタノール   
        25部全成分を攪拌し溶解分散した後
、繊維ペン用インキとしてペン体に充填した。このペン
体を用いて又はプラスチックフィルムに筆記すると、は
とんど目に見えない潜像が得られた。次に、この潜像部
に太陽光を15秒間照射すると、緑色の像が発色した。
光照射を止めて12時間後に元の無色状態に戻った。発
情を20回繰り返したが、性能劣化がほとんどみられな
かった。
実施例 8 NC−BK (保土谷化学(株)製、 電子供与性呈色性有機化合物)   1部MSK−PO
(丸尾カルシウム(株)製、炭酸カルシウム(塩基製微
粉末))10部MS−300(新日鉄化学(株)製、 スチレンメタクリル酸の共重合物)5部トルエン   
         50部エタノール        
     5部メチルエチルケトン        5
部全成分を攪拌し溶解分散した後、ポリエステルシート
又は上質紙に固形分4〜5g/m”となるように塗布し
て、フォトクロミンク性能を存する白色のシートをえた
このシートを太陽光に15秒間照射すると、露光部が黒
色に発色した。光照射を止めて12時間後に元の白色に
戻った。発消色を20回繰り返したが、性能劣化がほと
んどなかった。
このシートは熱、湿気に対する耐久性があり、保存性が
よいものであった。
(発明の効果) 本発明のフォトクロミック材料は発色種が豊富で、しか
も熱、湿気に対する耐久性、保存性にすぐれた性能を有
し、広い分野にわたって有用な材料として使用できる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(A)電子供与性呈色性有機化合物と、(B)芳
    香族ホスホニウム有機酸塩、芳香族オキソニウム有機酸
    塩、芳香族スルホニウム有機酸塩、芳香族ヨードニウム
    有機酸塩から選ばれた光活性剤と、(C)オキシエチレ
    ン基を有する化合物および/又は塩基性微粉末とを必須
    成分とするフォトクロミック材料。
  2. (2)(A)電子供与性呈色性有機化合物と、(B)芳
    香族ホスホニウム有機酸塩、芳香族オキソニウム有機酸
    塩、芳香族スルホニウム有機酸塩、芳香族ヨードニウム
    有機酸塩から選ばれた光活性剤と、(C)オキシエチレ
    ン基を有する化合物および/又は塩基性微粉末と、(D
    )アルコール性水酸基を有する化合物とを必須成分とす
    るフォトクロミック材料。
  3. (3)電子供与性呈色性有機化合物がトリフェニルメタ
    ンフタリド類、フルオラン類、フェノチアジン類、イン
    ドリルフタリド類、ロイコオーラミン類、ローダミンラ
    クタム類、ローダミンラクトン類、インドリン類、トリ
    フェニルメタン類、アザフタリド類、クロメノインドー
    ル類、又はトリアゼン類である第1項又は第2項に記載
    のフォトクロミック材料。
  4. (4)光活性剤の有機酸が有機スルホン酸、有機ホウ酸
    、カルボン酸又はフェノールである第1項又は第2項に
    記載のフォトクロミック材料。
  5. (5)オキシエチレン基を有する化合物が1分子中に3
    個以上のオキシエチレン基を有する分子量100以上の
    化合物である第1項又は第2項に記載のフォトクロミッ
    ク材料。
  6. (6)塩基性微粉末はアルカリ金属又はアルカリ土金属
    の水酸化物又は炭酸塩、塩基性を呈する微粉末シリカ、
    塩基性を呈するモンモリナイト、塩基性を呈するタルク
    、塩基性硫酸鉛、又は塩基性炭酸鉛である第1項又は第
    2項に記載のフォトクロミック材料。
  7. (7)アルコール性水酸基を有する化合物が炭素数6以
    上で沸点150℃以上の脂肪族アルコール、炭素数6以
    上で沸点150℃以上の多価アルコール、炭素数7以上
    で沸点150℃以上の芳香族アルコール、又は分子量約
    1万〜30万の高分子アルコールである第1項又は第2
    項に記載のフォトクロミック材料。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019194179A (ja) * 2018-04-25 2019-11-07 住友化学株式会社 塩、酸発生剤、レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法

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