JP3418713B2 - 架橋発泡体及びその製造方法 - Google Patents

架橋発泡体及びその製造方法

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、架橋発泡体及びその製
造方法に関し、詳しくは、見かけ密度が小さく、柔軟性
および耐熱性に優れ、例えば、自動車、車両、船舶等の
内装用材料あるいは一般家屋をはじめとする建築用内装
材料などとして好適に用いることができる架橋発泡体及
び該架橋発泡体を効率的に製造する方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポリスチレン、ポリエチレ
ン、ポリ塩化ビニル、各種エラストマーなどの各種樹脂
に発泡剤を配合して樹脂組成物を調整し、得られた樹脂
組成物を発泡させることによって得られる発泡体が、断
熱材、緩衝材、包装梱包材、浮揚材、電気絶縁材あるい
は構造材などとして広く利用されている。この発泡体の
素材としては、ポリオレフィン系、ポリスチレン系、ポ
リ塩化ビニル系、ポリアミド系、ポリエステル系などの
熱可塑性樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹
脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂、
シリコーンゴム、塩素化ポリエチレンゴム、エチレン−
プロピレン−ジエン三元共重合ゴム、クロロプレンゴ
ム、天然ゴムなどを用いたものが使用されており、それ
ぞれの素材に適した方法によって製造され、適合する用
途に採用されている。さらに、ポリオレフィン系につい
ていえば、物理的発泡剤を用いた無架橋タイプの発泡体
と、耐熱性を向上させた架橋タイプの発泡体がある。特
に近年耐熱性が重視される中で、架橋タイプの発泡体の
需要が伸びている。しかし、架橋タイプの発泡体を製造
するに際しては、一旦成形した後に電子線や放射線を照
射して架橋する方法(特公平2−57576)や、シラ
ノ−ル基で変性した樹脂を用いて成形した後に水と反応
させて架橋する方法(特公平2−46609)等、二次
加工が必要であったり、発泡剤と併用して架橋剤を使用
する(特公平2−26653、特開昭57−13583
7)必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は従来の
技術における二次加工や新たな架橋剤の添加をすること
なく簡易な方法によって耐熱性が良好で均一な発泡体及
び該発泡体を効率的に製造しうる方法を提供することを
目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定のエチレン系
共重合体及び熱分解型有機発泡剤からなる発泡性樹脂組
成物を加熱、発泡させることによって、その目的を達成
しうることを見いだし、本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、(a)エチレンと少
なくともラジカル重合性酸無水物とを構成モノマーとし
て含むエチレン系共重合体及び(b)分解温度が110
℃以上である熱分解型有機発泡剤を含有し、成分(b)
である熱分解型有機発泡剤が成分(a)であるエチレン
系共重合体100重量部に対して0.1〜40重量部の
範囲である発泡性樹脂組成物を発泡・架橋成形してなる
成形体が微細独立気泡を含有していることを特徴とする
架橋発泡体を提供するものである。また、本発明は、上
記樹脂組成物を熱分解型有機発泡剤の分解温度以下の80
〜140 ℃の温度範囲で混練した後、得られた混練物を、
混練時の温度より高い110〜250 ℃の範囲の温度で加熱
し、発泡させると同時に架橋させて、微細気泡を形成さ
せることを特徴とする架橋発泡体の製造方法、をも提供
するものである。
【0006】本発明に係わる架橋発泡体を構成する樹脂
組成物は、柔軟で、かつ高強度で、しかも耐熱性に優れ
るという特徴を有する。これは、エチレン系共重合体に
含まれる酸無水物基と、熱分解型有機発泡剤もしくはそ
の分解生成物および分解中間体とが反応して、架橋構造
が組成物中に導入されるためと考えられる。従って、発
泡時に同時に架橋構造が形成されるため特別な架橋工程
は必要でない。以下に本発明の内容を詳細に説明する。
【0007】先ず、本発明の架橋発泡体を形成するのに
供される樹脂組成物の各成分のうち、成分(a)のエチ
レン系共重合体は、エチレンとラジカル重合性酸無水物
とを共重合してなる共重合体である。このエチレン系共
重合体は、共重合するにあたって、必要に応じて他のラ
ジカル重合性コモノマー(以下、第3モノマーと言
う。)を共重合させてもよい。ここで、ラジカル重合性
酸無水物としては、様々なものがあるが、具体的には、
例えば、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水エンデ
ィック酸、無水シトラコン酸、1−ブテン−3,4−ジ
カルボン酸無水物、炭素数が多くとも18である末端に
二重結合を有するアルケニル無水コハク酸、炭素数が多
くとも18である末端に二重結合を有するアルカジエニ
ル無水コハク酸などが挙げられる。これらのラジカル重
合性酸無水物は、単独で用いてもよく、またその複数を
組み合わせて用いてもよい。そして、これらの中では、
無水マレイン酸及び無水イタコン酸が好適に用いられ
る。
【0008】本発明において、(a)成分のエチレン系
共重合体は、ラジカル重合性酸無水物に由来する単位は
0.1 〜10重量%、好ましくは0.5 〜5 重量%の範囲であ
る。このラジカル重合性酸無水物に由来する単位が0.1
重量%未満では、得られる発泡体の耐熱性や機械的強度
が低下するため好ましくない。また、10重量%を越える
と、柔軟性、耐吸湿性などの性質が損なわれると同時
に、コストが上昇するため好ましくない。そして、前記
ラジカル重合性酸無水物と併用することができる第3モ
ノマーとしては、エチレン系不飽和エステル化合物、エ
チレン系不飽和アミド化合物、エチレン系不飽和酸化合
物、エチレン系不飽和エーテル化合物、エチレン系不飽
和炭化水素化合物などが挙げられる。
【0009】ここで、エチレン系不飽和エステル化合物
としては、具体的には、例えば、酢酸ビニル、(メタ)
アクリル酸メチル〔(メタ)アクリルは、アクリル及び
メタクリルを意味する。以下同様〕、(メタ)アクリル
酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アク
リル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)
アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、
(メタ)アクリル酸ベンジル、フマル酸メチル、フマル
酸エチル、フマル酸プロピル、フマル酸ブチル、フマル
酸ジメチル、フマル酸ジエチル、フマル酸ジプロピル、
フマル酸ジブチル、マレイン酸メチル、マレイン酸エチ
ル、マレイン酸プロピル、マレイン酸ブチル、マレイン
酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジプロピ
ル、マレイン酸ジブチルなどが挙げられる。
【0010】エチレン系不飽和アミド化合物としては、
例えば、(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)
アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、
N−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−ブチル(メ
タ)アクリルアミド、N−ヘキシル(メタ)アクリルア
ミド、N−オクチル(メタ)アクリルアミド、N,N−
ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル
(メタ)アクリルアミドなどが挙げられる。そして、エ
チレン系不飽和カルボン酸化合物としては、(メタ)ア
クリル酸、マレイン酸、フマル酸などを例示することが
できる。また、エチレン系不飽和エーテル化合物として
は、例えば、メチルビニルエーテル、エチルビニルエー
テル、プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテ
ル、オクタデシルビニルエーテル、フェニルビニルエー
テルなどが挙げられる。さらに、エチレン系不飽和炭化
水素化合物及びその他の化合物としては、例えば、スチ
レン、α−メチルスチレン、ノルボルネン、ブタジエ
ン、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクロレ
イン、クロトンアルデヒド、トリメトキシビニルシラ
ン、トリエトキシビニルシラン、塩化ビニル、塩化ビニ
リデンなどが挙げられる。上記の第3モノマーは、必要
に応じて2種類以上使用することもできる。第3モノマ
ーを併用する場合、本発明に用いる成分(a)のエチレ
ン系共重合体中の該第3モノマーの含量は、40重量%
以下、好ましくは30重量%以下である。この第3モノ
マーの含量が40重量%を越えると、成形性が大幅に低
下するため好ましくない。
【0011】本発明に用いられるエチレン系共重合体の
MFR(JIS−K7210の表1の条件4に従う)
は、0.1 〜1000 g/10分の範囲が好ましい。この範
囲外では、本発明の目的に合致した樹脂組成物が得られ
ない。このようなエチレン系共重合体は、塊状、溶液、
懸濁叉はエマルジョン等の重合法により製造することが
できるが、基本的には通常の低密度ポリエチレンの製造
設備および技術を利用することができる。最も一般的な
ものは塊状重合であり、700 〜3000気圧の圧力下で100
〜300 ℃の温度範囲でラジカル重合することにより製造
される。好ましい重合圧力、重合温度の範囲は、1000〜
2500気圧、反応器内の平均温度が150 〜270 ℃である。
重合圧力が700 気圧未満では、重合体の分子量が低くな
り、成形性や組成物の樹脂物性が悪化するため好ましく
ない。また、3000気圧を超える圧力は、実質的に無意味
であり、製造コストを高めるため好ましくない。そし
て、平均重合温度が100 ℃未満では重合反応が安定せ
ず、共重合体への添加率が低下し、経済的に好ましくな
い。また、300 ℃を超えると共重合体の分子量が低下す
ると同時に暴走反応の危険性が生じるため好ましくな
い。製造装置としては、ベッセル型の反応器を使用する
ことが好ましい。特にラジカル重合性酸無水物は、重合
安定性に乏しいため、反応器内は高度に均一化されてい
る必要がある。また、必要に応じて、複数個の反応器を
直列叉は並列に接続し、多段重合を行うこともできる。
さらに、反応器の内部を複数のゾーンに仕切ることによ
り、より緻密な温度コントロールを行うこともできる。
【0012】また、本発明において、成分(b)の熱分
解型有機発泡剤は、110〜250℃の範囲で分解し、
気体を発生するものであって、前記のエチレン系共重合
体の融点より高い分解温度を有するものである。とりわ
け分解温度が120℃以上のものが望ましく、特に13
0℃以上のものが好適に用いられる。好適に用いられる
発泡剤としては、具体的には、例えば、ジニトロソペン
タメチレンテトラミン、アゾビスイソブチロニトリル、
アゾジカルボンアミド、パラトルエンスルホニルヒドラ
ジッド、4,4’−オキシビスベンゼンスルホニルヒド
ラジッド、ヒドラジンなどが挙げられる。本発明におい
て、発泡剤としてこれらの発泡剤のみを用いてもよい
が、さらに発泡剤と発泡助剤を併用することによって、
一層発泡効果を上げることができる。この発泡助剤は、
使用する発泡剤の種類によって異なるために、一概に規
定することはできないが、例えば、発泡剤として、アゾ
ジカルボンアミドを用いる場合、発泡助剤としては、酸
化亜鉛、三塩基性硫酸鉛、尿素、ステアリン酸亜鉛など
が用いられる。また、発泡剤がジニトロソペンタメチレ
ンテトラミンの場合、発泡助剤としては、サリチル酸、
フタル酸、ホウ酸、尿素樹脂などが用いられる。(b)
成分の発泡剤の使用量は、エチレン系二元共重合体もし
くはエチレン系多元共重合体100重量部に対して、0.
1 〜40重量部、好ましくは1 〜30重量部であり、それぞ
れの種類や発泡倍率によって任意に使用量を変えること
ができる。
【0013】本発明において、発泡性樹脂組成物には、
該組成物の特性を損なわない範囲で各種の添加剤、配合
剤、充填剤を使用することが可能である。これらを具体
的に示せば、酸化防止剤(耐熱安定剤)、紫外線吸収剤
(光安定剤)、帯電防止剤、防曇剤、難燃剤、滑剤(ス
リップ剤、アンチブロッキング剤)、ガラスフィラー等
の無機充填剤、有機充填剤、補強剤、着色剤(染料、顔
料)、香料などが挙げられる。この発泡性樹脂組成物の
調整にあたり、各成分の配合および混練には、発泡体の
製造方法で通常知られている方法を適用することができ
る。具体的には、例えば、一般的に用いられている加圧
ニーダー、ロールミル、ヘンシェルミキサ−、バンバリ
ーミキサー、スタティックミキサー、スクリュー式押出
機などを用いて、使用する発泡剤の分解温度以下で溶融
混合する。溶融混合された発泡性樹脂組成物は、既知の
種々の成形方法、例えば、シ−ト成形、押出成形、カレ
ンダ−成形などで成形する。成形後、使用する発泡剤の
分解温度以上に加熱し、発泡させることによって、本発
明の架橋発泡体は得られる。
【0014】例えば、成分(a)及び(b)からなる発
泡性樹脂組成物を80〜140℃の温度範囲で混練及び
成形加工した後、得られた成形加工体を混練及び成形加
工時の温度より高い110〜250℃の範囲の温度で加
熱、発泡させて、微細独立気泡を形成させることによっ
て架橋発泡体を製造することができる。
【0015】
【実施例】更に、本発明を実施例及び比較例により具体
的に説明するが、本発明はこれらによって制限されるも
のではない。 (実施例1)槽型反応器を有する高圧法ポリエチレン製
造設備を用いて、MFR(JIS−K7210の表1条
件4)10g/10分、無水マレイン酸に由来する単位
が3.0重量%、メチルアクリレートに由来する単位が
19重量%であるエチレンと無水マレイン酸およびメチ
ルアクリレートとの共重合体を製造した。なお、共重合
体の組成は、赤外線吸収スペクトルによって決定した。
この共重合体100重量部、アゾジカルボンアミド系発
泡剤(永和化成工業商品名エクセラ−#25)5重量部
を混合した。混合にあたっては、2成分をヘンシェルミ
キサーでブレンドした後、30mmφの同方向2軸押出
機を用いて、110℃で溶融混練し、ペレット化した。
次いで、得られたペレットを温度100℃および圧力が
150kg/cm2 の条件で10分間プレスし、シート
成形した。得られたシ−トを190℃のギヤオーブン中
に入れ、シート状の架橋発泡体を作成した。この発泡体
の密度は0.14g/cm3 (発泡倍率6.7倍)であ
った。顕微鏡により発泡体を観察したところ、独立気泡
を形成していることがわかった。発泡体を120℃のギ
アオーブン中で1時間加熱した後に寸法変化率を測定し
たところ寸法変化は0〜2%で、架橋発泡体の特徴であ
る優れた耐熱性を示した。また、トルエン溶媒によるソ
ックスレー抽出を8時間行ったところトルエン不溶分が
26%であった。
【0016】(実施例2〜8)表1に示したエチレン系
共重合体および発泡剤を用いて実施例1と同様にして発
泡体を製造した。結果を表1に示す。
【0017】(比較例1)エチレン系共重合体としてエ
チレン−メチルアクリレート二元共重合体を用いた以外
は、実施例1と同様に行った。得られた発泡体は耐熱性
が乏しく、190℃のオーブン中で溶融してしまい発泡
不良を引き起こし、使用に耐えうるものではなかった。
【0018】実施例および比較例で得られた発泡体につ
いて、その品質評価として、見かけ密度の測定および耐
熱性テストを実施した。その結果を表1に示す。なお、
表中の記号は、下記のものを意味する。
【0019】MA =メチルアクリレート BA =ブチルアクリレート EX =永和化成工業 商品名エクセラー#25 ADCA=アゾジカルボンアミド ZnO =酸化亜鉛 DPT =ジニトロソペンタメチレンテトラミン TSH =パラトルエンスルホニルヒドラジッド OBSH=4,4’オキシビスベンゼンスルホニルヒド
ラジッド NEO =永和化成工業 商品名ネオセルボンN#50
00 VY =永和化成工業 商品名ビニホールDW#6
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】本発明の架橋発泡体は、見かけ密度が小
さく、柔軟性及び耐熱性に優れた特性を有し、本発明の
製造方法によれば、放射線あるいは電子線照射等の二次
加工をしなくとも該架橋発泡体を効率よく製造すること
ができる。したがって、本発明の架橋発泡体は、自動
車、車両、船舶等の内装材料あるいは一般家屋をはじめ
とする建築用内装材料などの用途に幅広く利用すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 9/10 C08L 23/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)エチレンと少なくともラジカル重
    合性酸無水物とを構成モノマーとして含むエチレン系共
    重合体及び(b)分解温度が110℃以上である熱分解
    型有機発泡剤を含有し、成分(b)である熱分解型有機
    発泡剤が成分(a)であるエチレン系共重合体100重
    量部に対して0.1〜40重量部の範囲である発泡性樹
    脂組成物を発泡・架橋成形してなる成形体が微細独立気
    泡を含有していることを特徴とする架橋発泡体。
  2. 【請求項2】 成分(a)であるエチレン系共重合体
    が、エチレン、ラジカル重合性酸無水物及びその他のラ
    ジカル重合性コモノマーからなる多元共重合体であり、
    該共重合体中のラジカル重合性酸無水物基の成分濃度が
    0.1 〜10重量%であり、その他のラジカル重合性コモノ
    マー基の成分濃度が3 〜40重量%である請求項1記載の
    架橋発泡体。
  3. 【請求項3】 成分(a)であるエチレン系共重合体
    が、エチレン及びラジカル重合性酸無水物からなる二元
    共重合体であり、該共重合体中のラジカル重合性酸無水
    物基の成分濃度が0.1 〜10重量%である請求項1記載の
    架橋発泡体。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の樹脂組成物を熱分解型有
    機発泡剤の分解温度以下の80〜140 ℃の温度範囲で混練
    した後、得られた混練物を、混練時の温度より高い110
    〜250 ℃の範囲の温度で加熱し、発泡させると同時に架
    させて、微細気泡を形成させることを特徴とする架橋
    発泡体の製造方法。
  5. 【請求項5】 成分(a)及び(b)からなる発泡性樹
    脂組成物を発泡する際、架橋構造を形成させることを特
    徴とする請求項4記載の架橋発泡体の製造方法。
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