JP3415541B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP3415541B2
JP3415541B2 JP2000023393A JP2000023393A JP3415541B2 JP 3415541 B2 JP3415541 B2 JP 3415541B2 JP 2000023393 A JP2000023393 A JP 2000023393A JP 2000023393 A JP2000023393 A JP 2000023393A JP 3415541 B2 JP3415541 B2 JP 3415541B2
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
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    • G11C8/00Arrangements for selecting an address in a digital store
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Read Only Memory (AREA)
  • Static Random-Access Memory (AREA)
  • Dram (AREA)
  • For Increasing The Reliability Of Semiconductor Memories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はROM(リード・オ
ンリー・メモリ)やRAM(ランダム・アクセス・メモ
リ)などの半導体記憶装置に関し、特に、微細化された
半導体記憶装置において、リークや断線等に起因したワ
ード線不良を救済するための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体記憶装置のメモリセルアレイ内に
存在する不良を救済することで歩留まりを向上させるた
めには、メモリセルアレイを冗長構成にするのが有用で
あることは良く知られている。冗長構成の一例としてR
AMなどの半導体記憶装置では、製造工程において予備
のメモリセルのライン(ロウ線,カラム線)を予め半導
体記憶装置内に設けておき、テスト工程でメモリセルア
レイ内に不良のあることが判明した場合に、不良が含ま
れているラインを予備のロウ線またはカラム線で置き換
えて不良救済することが行われている。
【0003】一方、マスクROMなどの半導体記憶装置
ではいま述べたような冗長構成を採ることができない。
というのも、マスクROM等では製造工程でメモリセル
のデータをプログラミングしてしまうが、不良の発生す
る箇所が製造工程で予め分からない以上、予備のライン
をプログラミングしておくことはできない。したがっ
て、その後のテスト工程でメモリセルアレイ内に不良の
あることが判明しても、RAMのように予備のラインで
不良部分を置換することはできない。そこで、予備のラ
インを設ける代わりにECC(Error checking and Cor
recting Code;誤り訂正符号)を用いたエラー訂正によ
って不良救済することが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】こうしたエラー訂正を
行うことで、数ビット程度の不良であればECCのビッ
ト数をそれほど増やすことなく不良救済が可能である。
また、ECCのビット数をもっと増やせばそれだけ多ビ
ットのエラーを訂正することも可能である。しかし、E
CCのビット数を増やすことはチップサイズの増大に直
結するため好ましくない。また、ECCに割くことので
きる領域は当然ながら無制限ではないため、不良のメモ
リセルの数が多いとエラーを訂正しきれなくなってしま
う。そうすると、そのチップは不良チップとして廃棄し
なければならず、結果的に歩留まりを低下させてしまう
ことになる。
【0005】ところで、多数のメモリセルが不良となっ
てしまう原因の一つとして、製造上の不具合のためにワ
ード線上に生じる微少なリークや断線の不良が挙げられ
る。そこで、まず図11を参照してワード線にリークが
発生した場合について以下に説明する。図11(a)で
は、単一のドライバ200が4本のワード線2011
2014 を同時に駆動する構成のROMを想定してお
り、ワード線2014 上の×点でリークが発生した様子
を例示したものである。なお、複数のワード線を単一の
ドライバで駆動している理由は、半導体記憶装置の微細
化が進むにつれてドライバをワード線単位で配置するこ
とが困難となってきているためである。
【0006】すなわち、微細化のためにドライバのサイ
ズに比べてメモリセルのサイズが小さくなって、相対的
にドライバのサイズが大きくなる傾向になる。とりわ
け、ROMなどにあってはメモリセルをトランジスタ1
個で構成可能であることから、メモリセルのサイズに比
べてドライバのサイズがそれだけ大きくなる。このた
め、ワード線毎にドライバを設けると面積的に非常に不
利となる。こうしたことから、昨今では複数本のワード
線に対してドライバを1個ずつ配置する構成が主流にな
ってきている。
【0007】さて、図11(a)に示したように、製造
工程上の何らかの原因で不具合が生じることによって、
基板ないしチップ上のグランドとワード線2014 との
間に高抵抗の抵抗素子が存在するのと等価な状態となる
場合があり、それによって図示した×点でリークが生じ
る。ここで、図11(b)は同図(a)の等価回路であ
って、ドライバ200から“H”レベルを供給した場合
の等価回路をワード線2014 についてのみ示したもの
である。
【0008】同図(b)において、符号Viはドライバ
200の出力端近傍(ワード線近端)におけるワード線
2014 の電位,符号Vxbは同図(a)の×点におけ
るワード線2014 の電位,符号Vbはドライバ200
から見たワード線2014 の遠端における電位,符号R
aはワード線2014 の近端から×点までの抵抗値に相
当する抵抗素子,符号Rbは×点からワード線2014
の遠端までの抵抗値に相当する抵抗素子,符号Rxは×
点から基板ないしグランド配線までの抵抗値に相当する
抵抗素子である。
【0009】一方、図11(c)はドライバ200の出
力端からの距離(横軸)とワード線上の電位との間の関
係をワード線2014 に着目して示したものである。こ
こで、メモリセルからの読み出しの際には、読み出し対
象のメモリセルがオン・オフすることによってビット線
(ディジット線またはデータ線とも言う)に電流が流れ
るかどうかで当該メモリセルのデータを判定するように
している。こうしたことを可能とするためには、メモリ
セルを構成するセルトランジスタのゲート端子に供給さ
れるワード線の電位を必要なレベル(すなわち、当該セ
ルトランジスタの閾値電圧)以上としておかねばならな
い。図11(c)に示した「OnセルのVt」はこの閾
値電圧を表わしている。
【0010】そして同図(c)に示した通り、×点にお
けるリーク性の不具合の影響によって×点よりもドライ
バ200側にある×t点(同図(b)では図示省略)辺
りからワード線2014 の電位が「OnセルのVt」を
下回るようになる。のみならず、これより先においても
×点に至るまでワード線2014 の電位は下降を続けて
×点で電位Vxbとなり、ワード線2014 の遠端では
電位Vxbとほぼ等しい電位Vbとなっている。このよ
うに、×t点よりも遠端側では、ワード線2014 に接
続された各メモリセルを構成するセルトランジスタのゲ
ート電位が閾値電圧に満たなくなる。
【0011】このため、これら各メモリセルが常にオフ
してしまい、結果的にこれらメモリセルの全てについて
読み出しが不可能となってしまう。以上の通り、ワード
線にごく微小なリークが存在するだけで、リークの発生
した箇所よりも遠端にあるメモリセルの全てが読み出し
不能となってしまう。それゆえ、ワード線上の近端でリ
ークが発生したような場合には、当該ワード線に接続さ
れている全てのメモリセルが読み出し不能となってしま
うことになる。
【0012】次に、図12を参照してワード線上で断線
が生じた場合について説明する。同図(a)〜(c)は
図11(a)〜(c)と同様のものを断線が発生した場
合について示したものである。したがって、図12では
図11に示したものと同じ構成要素や信号名について同
一の符号を付してある。そして、図12(a)ではワー
ド線2014 上の×点で断線が発生したことを想定して
いる。したがって、×点よりも若干だけ近端側である×
u点までに関しては、ワード線上の電位が「Onセルの
Vt」に比べて十分高くしかもほぼ同電位となってい
る。
【0013】これに反して、断線箇所である×点よりも
遠端側については電荷の供給が起こり得ない。このた
め、図12(c)に示した×u点よりも遠端側は図12
(b)に示したように完全に独立してフローティングに
なってしまって、ワード線の電位が定まらなくなる。こ
のため、×u点を境にしてそれよりも遠端側ではワード
線の電位が急激に降下してしまって「OnセルのVt」
を大幅に下回ることになる。こうしたことから、ワード
線上でリークが生じた場合と同様にして、ワード線上に
断線が生じると断線箇所よりも遠端側にあるワード線に
接続されている全てのメモリセルの読み出しが不可能と
なってしまう。
【0014】以上の通り、ワード線に断線やリークの不
具合が生じると、メモリセル自体が不良でない場合であ
っても、不具合箇所よりも遠端側にあるメモリセルに対
する読み出しが不可能になってしまう。ここで、通常、
半導体記憶装置から出力される1バイト分のデータのビ
ット幅は、8ビット,16ビット,32ビット又は64
ビットあり、これらのデータは同一のワード線に接続さ
れた複数のメモリセルから読み出される。このため、上
記不具合によって1バイト内に占める読み出し不能ビッ
トが増えてしまい、ECCを用いたエラー訂正を行って
も不良の救済ができない可能性が高くなる。そうした場
合にはチップそのものが使用できなくなってしまう。
【0015】ここで、ECCを用いてワード線不良に対
処した半導体記憶装置としては、例えば特開平1−20
5794号公報に開示されたEEPROM(電気的消去
可能ROM)が挙げられる。同公報では、ワード線不良
が生じてもECCによる訂正を可能とするために、ワー
ド線を分割するとともに、分割された個々のワード線に
対してワード線電位を昇圧するための高圧スイッチ(一
種のバッファ)を設けている。こうした構成とすること
で、ワード線に多少のリークがあっても不良メモリセル
を1ビットに抑えてECCで訂正可能としている。しか
し上述したように、最近では半導体記憶装置の微細化が
進んでいてバッファを配置するスペースがなくなってき
ており、同公報のように多数のバッファを設けることは
現実的な解決策とは到底言えない。
【0016】なお、これまではROMについて従来の半
導体記憶装置の問題点を指摘してきたが、ROM以外の
半導体記憶装置であっても同様の問題が発生しうる。R
AM等であってもワード線の途中に断線やリークの不具
合があれば、不具合箇所よりも遠端側のワード線に接続
されたメモリセルが読み出し不能となってしまうことに
何ら変わりはない。また、確かにRAM等では予備のメ
モリセルのラインを設けておくことでワード線不良等に
対応することができる。しかしながら、こうした予備の
ラインを用いることなく不良救済が可能となるのであれ
ば、その分だけチップサイズを縮小できることになる。
【0017】本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、ワード線に断線やリーク等の
不良が生じた場合に、チップサイズをほとんど増大させ
ることなく不良を救済可能であって、微細化が進んでも
ドライバの配置が困難になるなどのレイアウト上の問題
を生じることがない半導体記憶装置を提供することにあ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明は、ワード線に駆動信号を供
給することで該ワード線に接続されたメモリセルを駆動
する駆動手段を備えた半導体記憶装置において、同一の
駆動手段に複数のワード線が接続され、前記複数のワー
ド線のうちの何れか一のワード線が各メモリセルに対応
したワード線であって、各メモリセルが該各メモリセル
に対応したワード線に直接接続され、前記駆動手段から
前記複数のワード線のうちの何れか一のード線へ供給
される前記駆動信号を前記駆動手段から見た該ワード
線の遠端側において、前記複数のワード線のうちの他の
ワード線に折り返す折り返し手段を具備し、前記駆動信
号によって駆動される複数のメモリセルのうちの何れか
一つを選択するための選択信号が、前記メモリセルを複
数個配列したメモリセルアレイに供給されることを特徴
としている。また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記折り返し手段は前記何れか一の
ワード線と前記他のワード線を接続する配線を有し、前
記折り返し手段の配線は、前記何れか一のワード線およ
び前記他のワード線と同一の配線層によって形成されて
いることを特徴としている。
【0019】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載の発明において、前記何れか一のワード線と前
記他のワード線は、前記折り返し手段によってループ状
につなげられたワード線となっていることを特徴として
いる。また、請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、複数の前記ループ状につなげられたワード
線を互いに同心状に配置したことを特徴としている
【0020】た、請求項記載の発明は、請求項1〜
4の何れかの項記載の発明において、前記駆動手段は、
前記複数のワード線に同一の駆動信号を供給すること
で、これら複数のワード線に接続されたメモリセルを同
時に駆動し、前記折り返し手段は、前記複数のワード線
の一部又は全部のワード線を前記遠端側で折り返すとと
もに、前記選択信号と交差しないように、前記駆動信号
を前記何れか一のワード線から前記他のワード線に折り
返したことを特徴としている。また、請求項記載の発
明は、請求項1〜3の何れかの項に記載の発明におい
て、互いに反転した駆動信号を前記何れか一のワード線
と前記他のワード線に対してそれぞれ供給し、前記折り
返し手段は、前記何れか一のワード線から出力される前
記駆動信号を反転して得られる駆動信号を他のワード線
に折り返すことを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】〔基本的技術思想〕以下、図面を
参照して本発明の実施形態について説明する。ここで
は、まず始めに本発明の基本的な技術思想について説明
することとし、その後に、本発明を各種の半導体記憶装
置へ適用した個々の実施形態について順次説明してゆく
ことにする。
【0022】上述のように、従来の半導体記憶装置では
ドライバからワード線に対する電荷の供給経路が近端か
ら遠端に向かって一方向であった。このため、ワード線
に不具合が存在すると、これよりも遠端側にあるワード
線の電位が降下してしまうため、メモリセルのゲート端
子に供給される電位も低下してメモリセルの閾値電圧を
下回ってしまう。したがって、メモリセルがオンセルで
あれば当該メモリセルに電流が流れるはずであるにも拘
わらず、ゲート電位が低いために当該メモリセルがオン
セルであることを認識できなくなる。そこで本発明で
は、ワード線上の各部に対して複数の経路を通じて電荷
を供給するように構成している。
【0023】(1)リークによるワード不良の場合 図1は、前掲した図11と同じくワード線上でリークが
発生した場合について本発明の一構成例を示したもので
あって、図1(a)〜(c)はそれぞれ図11(a)〜
(c)に対応している。図1(a)に示したようにドラ
イバ1は4本のワード線21 〜24 を同時に駆動してい
る。そして本発明では、同一のドライバが駆動するワー
ド線のそれぞれについて、2本のワード線を単位として
それらの遠端側を互いに接続してループ状に形成してい
る。具体的には、ワード線21 の遠端とワード線22
遠端を配線212で接続し、ワード線23 の遠端とワード
線24 の遠端を配線234で接続している。
【0024】以上のように構成することで、リークが発
生した箇所よりも遠端側のワード線に接続されているメ
モリセルを救済することができる。というのも、いま例
えばワード線24 上の×点でリークが発生したことを想
定すると、従来の構成ではワード線24 上の×点の手前
辺りからワード線の遠端まではリークによる影響で電荷
が供給されず、メモリセルの読み出しが不能となってい
た。
【0025】これに対し、本発明ではワード線23 およ
び配線234を通じてワード線24 の遠端側からも電荷を
供給することが可能となる。つまり、従来の半導体記憶
装置では電荷を1系統で供給できるのに過ぎなかったの
に対し、本発明では複数系統(図示した構成例では2系
統)で電荷を供給することが可能となっている。このた
め、リークの発生している×点近傍においてもセルトラ
ンジスタのゲート端子に対して閾値電圧以上の電圧を印
加できるようになる。
【0026】なお、ワード線21 〜24 は元々全く同じ
動作をするように構成されているため、ワード線を互い
に接続するようにしても動作上何ら支障を来すことはな
い。また、ドライバ1が同時に駆動するワード線の本数
は4本に限定されるものではなく何本であっても良い。
もっとも、図示した構成例のように2本のワード線を単
位として接続するようにした場合には、ドライバ1が同
時に駆動するワード線の本数は偶数になる。
【0027】次に、図1(b)は同図(a)に示したワ
ード線23 ,配線234,ワード線2 4 から成る構成の等
価回路をドライバ1の出力が“H”レベルの場合につい
て示したものである。図1(b)において、符号Viは
ドライバ1の出力端近傍における電位,符号Vxaは不
良箇所(図1(a)の×点)におけるワード線の電位,
符号Vaはワード線の遠端(配線234)における電位,
符号Raはドライバ1の出力端から×点までの抵抗値に
相当する抵抗素子,符号Rbは×点からワード線の遠端
までの抵抗値に相当する抵抗素子,符号Rxは×点から
基板又はグランドまでの抵抗値に相当する抵抗素子であ
る。また、符号Rc,Rdはそれぞれワード線24 上の
抵抗素子Ra,Rbにそれぞれ対応したワード線23
の抵抗素子である。
【0028】ここで、従来の構成と本発明の構成例の各
々についてリーク発生箇所における電位を対比してお
く。まず従来の構成では、図11(b)に示した等価回
路から電位Vxbが次式で与えられる。 Vxb=Rx・Vi/(Ra+Rx) 一方、本発明の構成例では、図1(b)に示した等価回
路から電位Vxaが次式で与えられる。なお、ここでは
記号「//」をX//Y≡X・Y/(X+Y)と定義してい
る。 Vxa=Rx・Vi/{(Rb+Rc+Rd)//Ra+
Rx}
【0029】そして(Rb+Rc+Rd)//Ra<Ra
が成り立つことは自明であるから、Vxa>Vxbの関
係が成立することになる。つまり、本発明の構成例によ
ればリーク発生箇所における電位を従来の構成よりも高
めることが可能となる。ちなみに、図11(b)から明
らかなように、抵抗素子Rbには電流が流れないことか
ら電位Vb≒電位Vxbとなる。これに対し、本発明の
構成例によればワード線23 ,配線234を通じて電荷が
供給されるために、電位Vaは電位Vxaよりも高い電
位となる。
【0030】次いで、図1(c)はドライバ1からの距
離とワード線電位との間の関係をワード線24 について
示したものであって、図11(c)に示した従来の構成
によるワード線レベル分布を併記してある。本発明の構
成例によれば、ドライバ1の出力端においてワード線2
4 上の電位が電位Viであったところ、×点に近づくに
つれて電位が漸減してゆく。そして、×点においてワー
ド線24 の電位が極小値である電位Vxaとなるもの
の、その電位は「OnセルのVt」を上回っている。そ
の後は、×点から遠端へ向かうにつれてワード線24
電位が漸増してゆき、ワード線24 の遠端において電位
Vaとなる。
【0031】このように、本発明の構成例ではドライバ
1からリーク発生箇所に向かってワード線の近端側およ
び遠端側の2方向から電荷を供給することになる。この
ため、リークが発生しているワード線の電位を従来構成
よりも全体的に高めることができ、当該ワード線の全体
にわたってその電位が「OnセルのVt」以上であるこ
とを保証できるようになる。このため、従来の構成では
×t点(図11(c)を参照)よりも遠端側に存在する
メモリセルが読み出し不能となっていたが、本発明の構
成例によれば全てのメモリセルの読み出しが可能となる
ため、チップを廃棄せずに済むことになって歩留まりの
向上を見込むことができる。
【0032】(2)断線によるワード不良の場合 図2は前掲した図12と同じくワード線に断線が発生し
た場合について本発明の一構成例を示したものであっ
て、図2(a)〜(c)はそれぞれ図12(a)〜
(c)に対応している。図2(a)では、ワード線24
上の×点で断線が発生しているため、図12(a)と同
じく×点を跨いで左側から右側に向かって電荷が供給さ
れることはない。しかしながら、この場合にもワード線
3 ,配線234を通じてワード線24 の遠端から×点ま
で電荷が供給されるため、ワード線24に接続されてい
る全てのメモリセルの読み出しを正しく行うことができ
る。
【0033】ここで、図2(b)は同図(a)に示した
ワード線23 ,配線234,ワード線24 から成る構成の
等価回路をドライバ1の出力が“H”レベルの場合につ
いて示したものである。リークによるワード不良の場合
(図1(b)を参照)との違いは、抵抗素子Raと抵抗
素子Rbの接点が断線によって切断されているため、抵
抗素子Rxが存在しないことである。そして、従来の構
成と本発明の構成例とで断線箇所における電位とワード
線24 の遠端における電位を対比すると次のようにな
る。
【0034】まず従来の構成では、図12(b)の等価
回路に示したように抵抗素子Rbがフローティングとな
るために、電位Vxb,電位Vbはいずれも不定とな
る。これに対して、本発明の構成例では断線によって図
2(b)に示した抵抗素子Ra〜Rdの何れにもほとん
ど電流が流れないことから、電位Vxa及び電位Vaは
何れも次式で与えられる。 Vxa=Va≒Vi
【0035】つまり本発明の構成例によれば、断線箇所
の近傍を除き、ワード線23 ,ワード線24 に接続され
た各メモリセルに対してドライバ1が出力する電圧をほ
ぼそのまま供給することができることから、ほぼ全ての
メモリセルについて読み出しを行うことが可能となる。
一方、従来の構成では断線箇所よりも遠端側にあるメモ
リセルのゲート電位が不定となってしまうため、これら
メモリセルについて正しく読み出しを行うことはできな
くなる。
【0036】次いで、図2(c)はドライバ1からの距
離とワード線電位との間の関係をワード線24 について
示したものである。同図では実線で示した分布が本発明
の構成例によるワード線のレベル分布であって、破線で
示した分布は図12(c)に示した従来のワード線レベ
ル分布と同じものである。そして本発明の構成例によれ
ば、ドライバ1の近端から断線箇所(×点)の手前の×
v点までの電位が多少の変動はあるもののほぼドライバ
1の出力電圧Viに等しくなっており、その電位は「O
nセルのVt」を上回っている。また、断線箇所よりも
若干遠端側の×w点から遠端までの電位も、ワード線2
3 における電圧降下の影響でドライバ1の出力端〜×点
までの電位よりは若干低いものの、その電位はやはり
「OnセルのVt」を上回っている。
【0037】このように、断線が発生した場合にも、ド
ライバ1から断線箇所に対してワード線の近端側および
遠端側の2方向から電荷が供給される。このため、断線
箇所のごく近傍を除いてワード線の電位を従来構成より
も全体的に高めることができ、当該ワード線の全体にわ
たってその電位を「OnセルのVt」以上とすることが
可能となる。したがって、従来の構成ではxu 点(図1
2(c)を参照)よりも遠端側のメモリセルが読み出し
不能となっていたのに対し、本発明の構成例によればほ
とんど全てのメモリセルの読み出しが可能になるため、
歩留まりの向上を見込むことができる。
【0038】なお、必ずしも上述したように隣接する2
本のワード線を接続しなければならないわけではなく、
例えば、ワード線21 とワード線23 を接続するととも
にワード線22 とワード線24 を接続するようにしても
良い。もっとも、隣接するワード線を互いに接続するこ
とによって、ワード線不良救済のために追加すべき配線
の長さの合計を最短にすることができるため、面積的な
増加分も最小にできるという利点はある。
【0039】また、上述した説明では2本のワード線の
遠端を互いに接続したが、3本以上のワード線の遠端を
接続するようにしても良い。例えば、図1(a)におい
て配線212と配線234をさらに別の配線で接続して4本
のワード線を全て接続するようにすることも考えられ
る。こうすることによって、例えばワード線21 および
ワード線22 の双方に不良があるような場合にも、これ
ら以外の残りのワード線23 及び24 の遠端側から不良
箇所まで電荷を供給できるようになって歩留まりを向上
することができる。
【0040】〔第1実施形態〕 (1)全体構成 本実施形態による半導体記憶装置は、ECCを用いてエ
ラー訂正を行うROMに対して本発明を適用したもので
あって、図3にその全体構成のブロック図を示してあ
る。同図において、記憶部10はROM外部に出力すべ
き本来のデータが記憶されたメモリセルアレイ11と当
該データのエラー訂正に用いるECCが記憶されたEC
Cメモリセルアレイ12とから構成されている。
【0041】次に、ROM外部から供給されるアドレス
ADは、ワード線の選択に使用されるロウアドレスとビ
ット線の選択に使用されるカラムアドレスとから成って
いる。Xデコーダ13はワード線を駆動するためのドラ
イバ14,…,14を内蔵しており、各ドライバ14は
ワード線活性化信号に従ってn本のワード線(nは2以
上の整数)を同時に駆動する。なお、図3ではドライバ
14を1個だけ示すとともに、このドライバ14に接続
されたn本のワード線のうち、ループ状に接続された2
本の隣接ワード線のみをワード線ループ15として示し
てある。また、説明の都合上、ドライバ14は図1や図
2に示したドライバ1とは違って入力信号のレベルを反
転せずに出力信号を生成している。
【0042】なお、読み出しにあたっては、同時に駆動
されるn本のワード線のうちの何れかのワード線に接続
されたメモリセルのデータだけをビット線上に読み出す
必要がある。このため、Xデコーダ13はロウアドレス
をデコードして何れか一つのドライバを動作させるとと
もに、n本のワード線に接続されたメモリセルのうちの
何れかのデータを選択するための選択信号(後述する
「バンク選択信号」ないし「ブロックセレクタ」に相
当)を生成し、この選択信号を記憶部10内の選択トラ
ンジスタ(図3では図示を省略)に供給する。
【0043】次に、Yセレクタ16は、アドレスADに
含まれるカラムアドレスに基づいて、ROM外部へ同時
に出力すべきデータ(例えば8ビット幅のデータ)に対
応したビット線をメモリセルアレイ11内の複数のビッ
ト線の中から選択する。また、ECC・Yセレクタ17
も同様であって、ECCメモリセルアレイ12内の複数
のビット線の中から出力データに対応したECCを読み
出すためのビット線を選択する。
【0044】次に、センスアンプ(図中では「S/
A」)18,…,18は出力データOUTのビット幅に
対応する数が設けられており、対応するビット線に読み
出されてきたメモリセルのデータをセンスして出力す
る。センスアンプ19,…,19も同様であって、EC
C・Yセレクタ17で選択されたビット線上のデータを
センスして出力データに対応したECCを出力する。E
CC回路20はこれらの出力データとECCに基づい
て、当該出力データに誤りがあればこれを訂正したの
ち、出力バッファ等(図示省略)を通じて出力データO
UTをROM外部に出力する。一方、センスアンプ18
から送られてくる出力データに誤りがなければ、ECC
回路20はこれをそのまま出力データOUTとしてRO
M外部に出力する。また、ECC回路20は、当該出力
データを訂正できない場合に、訂正不能であることを示
すエラー情報を図示しない出力端子から外部のメモリコ
ントローラやCPU(中央処理装置;図示省略)に出力
する。このエラー情報はチップの選別やメモリチェック
に使用される。
【0045】(2)ドライバ14と記憶部10との間の
接続関係 次に、図4は図3に示したドライバ14から記憶部10
に対して供給される選択信号およびワード線駆動信号を
もう少し詳しく示したものである。なお、図3に示した
記憶部10は、図4に示した構成が図中の垂直方向に多
数集められて構成される。また、煩雑になることから図
4ではビット線およびメモリセルの図示を全て省略して
いる。
【0046】さて、図4において符号W1 〜Wn は図3
のXデコーダ13内部で生成されるワード線活性化信号
であって、それぞれドライバ251 〜25n の入力端に
供給される。これらドライバ251 〜25n は図3に示
したドライバ14に相当しており、上述したように各ド
ライバが4本のワード線を同時に駆動するようになって
いる。また、ドライバ261 〜268 はそれぞれ後述す
る選択信号BS1 〜BS8 をバッファリングして、単位
メモリセル28内の選択トランジスタ(図4でも図示を
省略)を駆動している。
【0047】いま例えばドライバ251 が駆動するワー
ド線に着目すると、従来の構成では4本のワード線の遠
端が何れも開放されていた。これに対して、本実施形態
では隣接する2本のワード線の遠端側をそれぞれ接続す
ることで矩形状のワード線ループ2711及びワード線ル
ープ2712を形成し、これらワード線ループをドライバ
251 の近端側において垂直方向の配線で接続してい
る。同様にして、ドライバ252 で同時に駆動されるワ
ード線はワード線ループ2721及びワード線ループ27
22を形成している。
【0048】そして、ワード線ループ2721はワード線
ループ2711の周りを取り囲んでおり、これらワード線
ループは互いに同心状に配置されている。また、これら
以外のワード線についても全く同様であって、ワード線
ループ27n1はワード線ループ2711,2721,…,の
全てを取り囲むようにこれらと同心状に配置されてい
る。さらに、ワード線ループ27n2はワード線ループ2
12,2722,…,の全てを囲むようにこれらと同心状
に配置されている。
【0049】ここで、単位メモリセル28内の各ワード
線に供給されるワード線駆動信号は、図中の上方から下
方に向かって順にWn ,…,W2 ,W1 ,W1 ,W2
…,Wn ,Wn ,…,W2 ,W1 ,W1 ,W2 ,…,W
n となっている。このようにすることで、図4に示した
ように同時に駆動される隣接ワード線の遠端側を接続し
たときに、ワード線ループを互いに交差させることなく
同心状に配置することが可能となっている。これによっ
て、個々のワード線ループを単一の配線層だけで配線で
きるようになるため、余分なコンタクト等が不要となっ
てそれだけ配線のための面積を削減することができる。
【0050】次に、符号28は後述するNAND型メモ
リセルやNOR型メモリセルなどから成る単位メモリセ
ルであって、8×n個のメモリセルで構成されている。
そして、ワード線活性化信号W1 〜Wn の何れかを活性
化することにより、単位メモリセル28内では活性化さ
れたワード線活性化信号に対応した8個のメモリセルが
選択される。なお、後掲する図5や図6にも示すよう
に、単位メモリセル28は2本の選択信号とn本のワー
ド線活性化信号が供給される「ブロック」ないし「バン
ク」が4個集まって構成されている。
【0051】ここで、図3に示したXデコーダ14はア
ドレスADをプリデコードする1個のプリデコーダと、
このプリデコーダの出力をさらにデコードする複数のメ
インデコーダから構成されている。そして、これらメイ
ンデコーダの各々に対応して単位メモリセル28が設け
られている。したがって、図4の単位メモリセル28は
「デコード単位ブロック」と呼ぶことができる。なお、
単位メモリセル28の具体的な構成については図5およ
び図6を参照して後に詳しく説明する。
【0052】次に、選択信号BS1 〜BS8 はバンク選
択信号ないしはブロックセレクタ等と呼ばれている信号
である。上述したように、ワード線活性化信号W1 〜W
n の何れかを有効化すると、これに対応したドライバで
駆動される4本のワード線(つまり2組のワード線ルー
プ)に接続された8個のメモリセルが単位メモリセル2
8内で同時に選択される。こうしたことから、選択信号
BS1 〜BS8 の何れかのみを有効にして、同時に選択
された8個のメモリセルのうちの何れか1個のメモリセ
ルだけを選択する。
【0053】なお、図示した以外の単位メモリセルを選
択する場合には、単位メモリセル28へ供給される選択
信号BS1 〜BS8 を全て無効化(“L”レベル)す
る。また、図示した以外の単位メモリセルには図4に示
した選択信号BS1 〜BS8 およびワード線活性化信号
1 〜Wn とは異なる選択信号,ワード線活性化信号が
供給される。
【0054】また、図示した以外の構成として、例えば
選択信号BS3 〜BS6 を跨ぐようにワード線ループを
形成するようにしても良い。ただし、このようにすると
選択信号を跨ぐ配線のためにワード線とは別の配線層を
用いねばならず、それにはコンタクトを設ける必要があ
ることから、それだけ面積が増えてしまう。したがっ
て、図4に示したように選択信号を跨ぐことなく隣接す
る2つのブロック内でワード線ループを形成することが
望ましい。それによって、コンタクトを用いずにワード
線ループを同一の配線層で形成できるほか、ワード線を
遠端側で折り返すための配線長も最短にできるため、配
線のための面積が最小となる最適配置にすることができ
る。
【0055】(3)NAND型メモリセル 次に、単位メモリセル28の具体的構成として2種類の
構成例を説明する。まず、図5はメモリセルが縦積みさ
れたNAND型のメモリセル構造を採用したROMであ
る。なお、同図では単位メモリセルとワード線だけを抽
出して描いており、しかも単位メモリセル内の1本のビ
ット線に関連した構成のみを図示してある。また、同図
では図4に示したドライバ251 〜25n および261
〜268の図示を全て省略してある。
【0056】ここで、上述したように単位メモリセルは
隣接する4個のブロック311 〜314 に細分化され
る。そしてまずブロック311 の近傍に着目すると、各
ビット線は主ビット線32とこれに接続された2本の副
ビット線33L1,33R1で構成されている。主ビット線
32は、この主ビット線32がメモリセルアレイ11又
はECCメモリセルアレイ12の何れにあるかに応じ
て、その上端がYセレクタ16又はECC・Yセレクタ
17の何れかに接続されている。なお、主ビット線32
は主にアルミ配線層を用いて配線されており、副ビット
線33L1,33R1は主に拡散層によって形成されてい
る。
【0057】次に、符号34は主ビット線32と副ビッ
ト線33L1,33R1を接続するためのアルミ配線層〜拡
散層間のコンタクトであって、コンタクト35,36も
このコンタクト34と同様のものである。このほか、ワ
ード線ループ2711等のワード線ループの配線,およ
び,選択信号BS1 〜BS8 を供給するブロック選択線
についてはゲートポリサイド配線だけを使用している。
なお、ROMではRAM等よりも製造原価を低減させる
ために、アルミ及びポリの配線層をそれぞれ1層だけ設
けるようにするのが一般的である。
【0058】次に、ブロック311 においてまず副ビッ
ト線33L1側に着目すると、コンタクト34とグランド
との間には、トランジスタ(以下、Trと略記する)Q
L1,TrQL2、および、メモリセルMLn1 ,…,M
L21 ,ML11 をそれぞれ構成するnMOS(金属酸化物
半導体)トランジスタが縦積みで配置されている。な
お、これらメモリセルのデータを作るには、プログラミ
ングすべきデータに応じて、セルトランジスタを常時オ
ンした状態とするか否かを決めてやれば良い。また、こ
の場合にセルトランジスタを常時オンさせるためには、
セルトランジスタに不純物をイオン注入してデプレッシ
ョン型のトランジスタにすれば良い。
【0059】そしてまずTrQL1はディプレッション型
のnMOSトランジスタである。したがって、そのゲー
ト端子には選択信号BS1 が接続されているものの、選
択信号BS1 のレベルによらずTrQL1は常時オンとな
って動作には直接関係しない。なお、こうした構成とす
るのはビット線の本数とコンタクトの数を従来よりも減
らしてワード線方向(X軸方向)の集積化を図るためで
ある。また、図5ではディプレッション型であることが
一見して分かるように記号「D」を付してあり、「D」
が付記されていないトランジスタ(但し、セルトランジ
スタを除く)は何れもエンハンスメント型のnMOSト
ランジスタである。このことはこれ以降に参照する図面
でも同じである。
【0060】次に、TrQL2はブロックセレクト用の選
択トランジスタである。つまり、選択信号BS2
“H”レベルにしてTrQL2をオンさせることで、副ビ
ット線33L1に接続されたメモリセルMLn1 ,…,M
L21 ,ML11 を主ビット線32上に読み出すことができ
る。なお、これらメモリセルML11 〜MLn1 のゲート端
子には、各メモリセルを選択するためのワード線活性化
信号W1 〜Wn がそれぞれ供給されている。
【0061】次に、副ビット線33R1側の構成は次の点
を除いて副ビット線33L1側と同じである。まず、副ビ
ット線33R1側のメモリセルと副ビット線33L1側のメ
モリセルが同時に読み出されないように、選択信号BS
1 が供給されるTrQR1をエンハンスメント型の選択ト
ランジスタとし、選択信号BS2 が供給されるTrQ R2
をディプレッション型のトランジスタとしている。この
ため、選択信号BS1を“H”レベルとすることによっ
て、メモリセルMR11 〜MRn1 のデータを主ビット線3
2上に読み出すことが可能となる。
【0062】そして、ブロック312 の構成もブロック
311 と同様である。すなわち、ブロック311 の構成
をワード線と平行な直線を対称軸として鏡面対称にする
とともに、選択信号BS1 ,BS2 の代わりにそれぞれ
選択信号BS3 ,BS4 を供給すれば良い。なお正確に
言うと、鏡面対称としたままでは選択信号BS3 ,BS
4 の配置が選択信号BS1 ,BS2 の配置と逆になる
が、選択信号BS3 と選択信号BS4 を入れ替えても良
く、そうすることで両ブロックが完全な鏡面対称とな
る。このほか、ブロック313 ,314 の構成はブロッ
ク311 ,312 と同様であって、選択信号BS1 〜B
4 の代わりに選択信号BS5 〜BS8 が供給されてい
る点が異なっている。
【0063】ここで、ブロック312 内の副ビット線3
L2,33R2とブロック313 内の副ビット線33L3
33R3は同一のコンタクト35に接続されており、この
コンタクト35を境にしてブロック312 ,313 が互
いに鏡面対称となっている。このことはブロック311
及びブロック314 も同様であって、これら各ブロック
の上方又は下方に位置するブロック(図示せず)との間
でコンタクト34又はコンタクト36を共有している。
【0064】次に、ワード線に関しては図4に示したの
と同様のレイアウトである。例えばワード線ループ27
11は、水平方向に走る2本の隣接ワード線(従来構成と
同じ)とこれら両ワード線の接続のために垂直方向に走
る配線とから構成されており、ちょうどワード線ループ
の右端のところで折り返された形になっている。そし
て、同心状に配置されたn本のワード線ループが、隣接
するコンタクトとコンタクトとの間を単位として繰り返
し配置されてゆくことになる。
【0065】次に、上記構成において、例えばブロック
312 内にあるメモリセルMR22 のデータを読み出す場
合の動作について以下に説明する。まず、ワード線活性
化信号W1 〜Wn のうち、読み出し対象のメモリセルに
供給されるワード線活性化信号W2 のみを“L”レベル
とし、これ以外のワード線活性化信号を全て“H”レベ
ルとする。これと同時に、選択信号BS1 〜BS8 のう
ち、読み出し対象のメモリセルが存在する副ビット線上
の選択トランジスタに供給される選択信号BS 3 のみを
“H”レベルとし、これ以外の選択信号を全て“L”レ
ベルとする。なお、図5に示した以外の各単位メモリセ
ルへ供給される選択信号およびワード線活性化信号は何
れも“L”レベルにしておく。このほか、主ビット線3
2を含めた主ビット線の各々に対して所定の正電圧を印
加しておく。
【0066】これらの設定によって、ブロック311
314 内のブロック選択トランジスタのうちのTrQR3
のみがオンとなり、これ以外のブロック選択トランジス
タが全てオフとなる。なお、このTrQR3と直列接続さ
れたTrQR4を含めて、全てのデプレッション型トラン
ジスタは選択信号BS1 〜BS8 によらず常にオンとな
る。以上によって、副ビット線33R2を除いた7本の副
ビット線は、いずれもブロック選択トランジスタがオフ
となって主ビット線32から切り離される。一方、ブロ
ック331 〜334 内のメモリセルのうち、ワード線活
性化信号W2 が供給されるメモリセルML21 ,MR21
L22 ,MR22 ,ML23 ,MR23 ,ML2 4 ,MR24 を除
く全てのメモリセルは、各メモリセルがデプレッション
型になっているかどうかに依らずオンとなる。
【0067】以上から、副ビット線33R2に着目すると
TrQR3,TrQR4,メモリセルM R12 ,MR32 (図示
省略)〜MRn2 の全てがオンとなる。このため、メモリ
セルMR22 に不純物がイオン注入されてデプレッション
型のトランジスタになっていれば、当該メモリセルM
R22 は常時オンとなる。したがって、主ビット線32か
らコンタクト35を経たのち、副ビット線33R2を形成
している拡散層からTrQR4,TrQR3,メモリセルM
Rn2 ,…,MR22 ,MR12 を通じてグランドまでの経路
を電流が流れる。
【0068】これに対し、メモリセルMR22 がディプレ
ッション型のトランジスタとなっていない場合には、自
身のゲート端子に供給されるワード線活性化信号W2
“L”レベルであることからメモリセルMR22 はオフと
なり、上記経路には電流が流れなくなる。こうしたこと
から、図3に示したYセレクタ16又はECC・Yセレ
クタ17を通じて、センスアンプ18又はセンスアンプ
19が主ビット線32に電流が流れるか否かをセンスす
れば、メモリセルMR22 のデータを検知することができ
る。
【0069】以上の動作において、メモリセルMR22
属しているブロック312 内のワード線ループのうち、
このメモリセルMR22 が接続されているワード線ループ
27 21以外のワード線ループ(例えばワード線ループ2
11)において、副ビット線33R2よりもドライバ25
2 (図4を参照)の出力端に近い箇所(例えば図5に示
した×点)でリーク又は断線が発生しているものとす
る。ここで、この場合はメモリセルMR22 の読み出しを
行うのであるから、メモリセルMR22 を除いて副ビット
線33R2上の全てのメモリセルはオンとなっていなけれ
ばならない。
【0070】ところが、従来の半導体記憶装置のように
ワード線の遠端側が開放されていて、本実施形態による
ワード線ループ2711のように折り返しが無いと、ワー
ド線活性化信号W1 が“H”レベルであっても×点より
遠端側にあるメモリセルML1 2 ,MR12 のゲート端子に
印加される電圧は閾値電圧を下回ってしまい、これらメ
モリセルは何れもオフになる。
【0071】すると、メモリセルMR22 がデプレッショ
ン型となっていない場合において、本来であれば上記経
路を電流が流れるはずであるにも拘わらず、ワード線不
良によってメモリセルMR12 がオフになってしまってい
るために、上記経路へ電流が流れなくなってしまう。こ
のため、センスアンプはメモリセルMR22 の真のデータ
とは正反対のデータを検知してしまうことになる。
【0072】これに対し、本実施形態ではワード線ルー
プ2711を形成しているため、ワード線活性化信号W1
に与えられた“H”レベルが、メモリセルML11 ,M
R11 の各ゲート端子を通じてワード線ループ2711の遠
端側からメモリセルMR12 及びメモリセルML12 の各ゲ
ート端子に印加される。このため、メモリセルMR12
ゲート端子は閾値電圧以上となってオンするようにな
り、メモリセルMR22 がデプレッション型でない場合に
も上記経路に電流が流れて正しいデータの読み出しを行
うことができる。
【0073】なお、メモリセルMR22 以外のメモリセル
のデータを読み出す場合も上記と同様である。要する
に、ワード線活性化信号W1 〜Wn のうち、読み出し対
象のメモリセルに接続されたワード線活性化信号だけを
“L”レベルにするとともに、選択信号BS1 〜BS8
のうち、読み出し対象のメモリセルを含む副ビット線上
のブロック選択トランジスタに供給される選択信号だけ
を“H”レベルにすれば良い。
【0074】(4)NOR型メモリセル 次に、図6を参照してNOR型のメモリセル構造を採用
したROMへの適用例について説明する。図6では図5
に準じた構成要素のみを描いてあり、ワード線活性化信
号,選択信号およびワード線ループについては図5と全
く同じである。また、単位メモリセルがデコード単位ブ
ロックに相当する4個のバンク411 〜414 に細分化
されていることも同様である。なお、NAND型で「ブ
ロック」と呼んでいたものをNOR型では「バンク」と
呼ぶのが通例であるため、本明細書でもこの用語に従っ
ている。ちなみに、ここに言う「バンク」はSDRAM
(同期式ダイナミックRAM)などで用いられているバ
ンクの概念とは異なるものである。
【0075】そしてまずバンク411 の近傍に着目する
と、個々のビット線は主ビット線42とこれに接続され
た副ビット線431 で構成されている。主ビット線42
は図5に示した主ビット線32と同様のものであって、
主にアルミ配線層を用いて配線されている。一方、副ビ
ット線431 は主として埋め込み拡散層によって形成さ
れている。そして、符号44は主ビット線42と副ビッ
ト線431 を接続するためのアルミ配線層〜埋め込み拡
散層間のコンタクトである。また、コンタクト45,4
6もこのコンタクト44と同様のものである。
【0076】次に、バンク411 の内部に着目すると、
副ビット線431 の左右にはそれぞれn個のメモリセル
が配置されており、より具体的にはその左側にメモリセ
ルM L11 〜MLn1 が配置され、右側にメモリセルMR11
〜MRn1 が配置されている。そして、各メモリセルのゲ
ート端子にはワード線活性化信号W1 〜Wn がそれぞれ
供給され、副ビット線431 を挟んで左右に配置された
2個のメモリセルが同時に選択されるようになってい
る。また、各メモリセルのドレイン端子は副ビット線4
1 に接続されている。
【0077】さらに、左側にあるメモリセルの各ソース
端子は、バンク選択用トランジスタであるTrQ1 を介
してグランドに共通接続されている。同様にして、右側
のメモリセルの各ソース端子は、バンク選択用トランジ
スタであるTrQ2 を介してグランドに共通接続されて
いる。なお、TrQ1 ,TrQ2 はゲート端子に供給さ
れる選択信号BS1 ,BS2 によって選択され、それぞ
れ副ビット線431 の左側,右側に配置されたメモリセ
ルの読み出しを行うために使用される。ちなみに、メモ
リセルのデータを作るには、ワード線活性化信号に
“H”レベルを印加したときにメモリセルがオンするか
オフするかをデータに応じて変えてやれば良い。そのた
めには、セルトランジスタに不純物をイオン注入するこ
とで、ワード線活性化信号に印加される“H”レベルよ
りもセルトランジスタの閾値電圧を高くあるいは低く調
整すれば良い。
【0078】そして、バンク412 〜414 の構成は何
れもバンク411 の構成と同様であるとともに、NAN
D型のROMにおけるブロック311 〜314 と全く同
様にしてこれらバンク412 〜414 が配置されてい
る。このため、バンク412 内の副ビット線432 とバ
ンク413 内の副ビット線433 は同一のコンタクト4
5に接続されており、このコンタクト45を境にしてバ
ンク412 ,413 が鏡面対称となっている。また、こ
のことはバンク311 及びバンク314 についても同様
であって、これらバンクの上方又は下方にそれぞれ位置
するバンク(図示せず)との間でコンタクト44又はコ
ンタクト46を共有している。
【0079】上記構成において、例えばバンク412
にあるメモリセルML22 のデータを読み出す場合の動作
について以下に説明する。この場合には、ワード線活性
化信号W1 〜Wn のうち、メモリセルML22 が接続され
たワード線活性化信号W2 のみを“H”レベルとしてこ
れ以外のワード線活性化信号を全て“L”レベルとす
る。つまり、ワード線活性化信号に与えるレベルがNA
ND型の場合と比べるとちょうど逆になる。
【0080】これと同時に、選択信号BS1 〜BS8
うち、メモリセルML22 が接続されたブロック選択用ト
ランジスタに供給される選択信号BS3 のみを“H”レ
ベルとし、これ以外の選択信号を全て“L”レベルとす
る。なお、図6に示した以外の各単位メモリセルに供給
される選択信号およびワード線活性化信号を何れも
“L”レベルにしておくこと、および、主ビット線42
を含む個々の主ビット線に対して所定の正電圧を印加し
ておくことはNAND型の場合と同じである。
【0081】以上によって、バンク411 〜414 内の
バンク選択用トランジスタのうち、選択信号BS3 が供
給されるTrQ3 のみがオンとなってこれ以外のバンク
選択用トランジスタが全てオフする。このため、メモリ
セルML12 ,ML22 ,…,M Ln2 を除く全てのメモリセ
ルのソース端子は、対応するバンク選択用トランジスタ
によってグランドから切り離される。このほか、“ワー
ド線活性化信号W2 が供給されていない全てのメモリセ
ルは、それらのゲート端子に“L”レベルが与えられる
ので何れもオフとなる。
【0082】このようにしてメモリセルML22 に対応し
た経路にだけ電流が流れうる状態となる。そして、メモ
リセルML22 の閾値電圧がワード線活性化信号W2
“H”レベル以下になっていれば、このメモリセルM
L22 はオンとなる。その結果、主ビット線42からコン
タクト45を経たのち、副ビット線432 を形成してい
る埋め込み拡散層からメモリセルML22 およびTrQ3
を通じてグランドまでの経路を電流が流れることにな
る。
【0083】これに対し、メモリセルML22 の閾値電圧
がワード線活性化信号W2 の“H”レベルよりも高く設
定されていれば、メモリセルML22 がオフして上記経路
に電流は流れなくなる。こうしたことから、NAND型
の場合と同様にして、センスアンプ18又はセンスアン
プ19が主ビット線42に電流が流れるかどうかをセン
スすることで、メモリセルML22 のデータを検知できる
ようになる。
【0084】以上の動作において、メモリセルML22
ゲート端子との接続点よりもドライバ252 (図4を参
照)の出力端に近いワード線上(例えば図6に示した×
点)でリーク又は断線が発生しているものとする。そう
した場合、従来の半導体記憶装置のようにワード線の遠
端が開放されていると、ワード線活性化信号W2
“H”レベルであっても、×点より遠端側にあるメモリ
セルML22 及びMR22 のゲート端子に印加される電位は
閾値電圧を下回ってしまう。
【0085】このため、メモリセルML22 の閾値電圧が
ワード線活性化信号W2 に与えられる“H”レベルより
も高く設定されていない場合、本来であればメモリセル
L2 2 がオンとなって上記経路に電流が流れるはずにも
拘わらず、ワード線不良によってメモリセルML22 がオ
フとなってしまって上記経路に電流が流れなくなる。こ
のため、センスアンプはメモリセルML22 のデータとは
正反対のデータを検知してしまうことになる。
【0086】これに対し、本実施形態ではワード線ルー
プ2721を形成しているため、ワード線活性化信号W2
として与えられた“H”レベルの電位が、メモリセルM
L21,MR21 の各ゲート端子の近傍を通ってワード線ル
ープ2721の遠端側からメモリセルMR22 及びメモリセ
ルML22 の各ゲート端子に印加される。これによって、
メモリセルML22 の閾値電圧がワード線活性化信号W2
の“H”レベル以下に設定されていれば、メモリセルM
L22 がオンとなることで上記経路に電流が流れて正しい
データの読み出しが行えるようになる。
【0087】なお、メモリセルML22 以外のメモリセル
のデータを読み出す場合も上記と同様である。要する
に、ワード線活性化信号W1 〜Wn のうち、読み出し対
象のメモリセルに接続されたワード線活性化信号だけを
“H”レベルにするとともに、選択信号BS1 〜BS8
のうち、読み出し対象となっているメモリセルのソース
端子が接続されたバンク選択用トランジスタへ供給する
選択信号だけを“H”レベルにすれば良い。
【0088】(5)レイアウト 次に、配線パターンのレイアウトについて2つの例を挙
げて説明する。まず図7は、Xデコーダ13(図3を参
照)側から供給されるワード線活性化信号の配線と単位
メモリセル28側に供給される2組のワード線活性化信
号の配線が、各組についてそれぞれコンタクト“1個”
で接続されているレイアウト例である。しかも図7は、
図4に示した構成のうち、ドライバ251 〜25n 及び
ドライバ261 〜268 の出力端から単位メモリセル2
8の入力端までを抽出してそのレイアウトを示したもの
である。したがって、図7では左端がXデコーダ13側
であって右端が単位メモリセル28側である。
【0089】ここで、Xデコーダ13側における選択信
号BS1 〜BS8 の並び、および、単位メモリセル28
側における選択信号BS1 〜BS8 とワード線活性化信
号W 1 〜Wn の並びは、図4に示した並びと全く同じで
ある。これに対し、Xデコーダ13側におけるワード線
活性化信号W1 〜Wn の並びは図4に示した並びと異な
っている。具体的には、選択信号BS2 と選択信号BS
3 の間には奇数番目のワード線活性化信号がW1 ,W
3 ,…,Wn-1 (W3 及びWn-1 は図示を省略)の順に
入力され、選択信号BS6 と選択信号BS7 の間には偶
数番目のワード線活性化信号がWn ,…,W4 ,W2
(W4 は図示を省略)の順に入力される。
【0090】そして、Xデコーダ13側から供給される
選択信号BS1 〜BS8 の各々は、アルミ配線511
518 でそれぞれコンタクト521 〜528 まで配線さ
れている。また、コンタクト521 〜528 から単位メ
モリセル28の入力端まではそれぞれゲートポリ配線5
1 〜538 で配線されている。一方、ワード線活性化
信号について見ると、単位メモリセル28側に向かうワ
ード線ループ5411〜54n1は、ゲートポリ配線532
とゲートポリ配線533 で挟まれた領域内において、矩
形状のループで同心状に配置されている。もっとも、図
7では矩形ループの左端にある折り返し部分の近傍だけ
を示してある。また、ワード線活性化信号5412〜54
n2はワード線活性化信号5411〜54n1と全く同様にレ
イアウトされている。そして、ゲートポリ配線5411
54n1及び5412〜54n2の折り返し部分(つまり、図
中を垂直方向に走る配線)には、それぞれコンタクト5
11〜55n1及び5512〜55n2が打たれている。
【0091】他方、Xデコーダ13側から供給されるワ
ード線活性化信号は、上下2組のワード線ループを互い
に接続するように配線される。すなわち、ワード線活性
化信号W1 に関しては、アルミ配線561 が水平方向に
右方へ延びてから、コンタクト5511及びコンタクト5
12の配置されている位置で時計方向に90度屈曲し、
垂直方向に下方へ延びてコンタクト5511でゲートポリ
配線5411と接続したのち、さらに垂直方向に下方へ延
びてコンタクト5512でゲートポリ配線5412と接続し
ている。
【0092】次に、ワード線活性化信号W2 に関して
は、アルミ配線562 が水平方向に右方へ延びてから、
コンタクト5521及びコンタクト5522の配置されてい
る位置で反時計方向に90度屈曲し、垂直方向に上方へ
延びてコンタクト5522でゲートポリ配線5422と接続
したのち、さらに垂直方向に上方へ延びてコンタクト5
21でゲートポリ配線5421と接続している。また、例
えばワード線活性化信号Wn に関しては、アルミ配線5
n が水平方向に右方へ延びてから、コンタクト55n1
及びコンタクト55n2の配置されている位置で90度屈
曲するとともにコンタクト55n2でゲートポリ配線54
n2と接続したのち、垂直方向に上方へ延びてコンタクト
55n1でゲートポリ配線54n1と接続している。
【0093】次に、図8は、Xデコーダ13側から供給
されるワード線活性化信号の配線と単位メモリセル28
側に供給される2組のワード線活性化信号の配線が、各
組についてそれぞれコンタクト“2個”で接続されてい
るレイアウト例である。図8では図7に示したものと同
じ配線については同一の符号を付してある。またこの図
8においても、左端がXデコーダ13側であって右端が
単位メモリセル28側である。
【0094】ここで、Xデコーダ13側における選択信
号BS1 〜BS8 の並び、および、単位メモリセル28
側における選択信号BS1 〜BS8 とワード線活性化信
号W 1 〜Wn の並びは、図7に示した並びと全く同じで
ある。これに対し、Xデコーダ13側におけるワード線
活性化信号W1 〜Wn の並びは図7に示した並びと異な
っている。すなわち、選択信号BS2 と選択信号BS3
の間には奇数番目のワード線活性化信号が図7とは逆に
n-1 ,…,W3 ,W1 (Wn-1 は図示省略)の順に入
力されており、選択信号BS6 と選択信号BS7 の間に
は偶数番目のワード線活性化信号が図7とは逆にW2 ,
…,Wn の順に入力されている。
【0095】そして、Xデコーダ13側から供給される
選択信号BS1 〜BS8 は、図7と同様にアルミ配線5
1 〜518 でそれぞれコンタクト521 〜528 まで
配線される。また、コンタクト521 〜528 から単位
メモリセル28までについても、図7と同様にそれぞれ
ゲートポリ配線611 〜618 で配線されている。ただ
し、このレイアウト例では後述するコンタクト64n1
65n1,64n2,65 n2を配置しているため、これらコ
ンタクトを配置するのに必要な面積分だけ、ゲートポリ
配線611 〜618 をこれらコンタクトの近傍で迂回さ
せている。
【0096】次に、ワード線活性化信号について説明す
ると、単位メモリセル28側に向かうワード線ループ
は、電気的には矩形ループで同心状に配線されているも
のの、物理的には同一の配線層でループを形成している
わけではない。すなわち、図7ではワード線ループがゲ
ートポリ配線層だけで配線されていたのに対し、図8で
は図7に示した個々のワード線ループにおける左端の折
り返し部分がアルミ配線で置き換えられている。換言す
ると、各ワード線ループは、水平方向に走る2本のゲー
トポリ配線とこれらゲートポリ配線の左端を接続するた
めに垂直方向に走る1本のアルミ配線とで形成されてい
る。
【0097】このため、ゲートポリ配線612 〜613
で挟まれた領域では、ゲートポリ配線62n1〜6211
6311〜63n1がこの順で水平方向に走っている。同様
にして、ゲートポリ配線616 〜617 で挟まれた領域
では、ゲートポリ配線62n2〜6212,6312〜63n2
がこの順で水平方向に走っている。そして、これらゲー
トポリ配線62n1〜6211,6311〜63n1,62n2
6212,6312〜63 n2の左端にはそれぞれコンタクト
64n1〜6411,6511〜65n1,64n2〜6412,6
12〜65n2が打たれている。
【0098】一方、Xデコーダ13側から供給されるワ
ード線活性化信号は、上下2組からなる4本のワード線
を各組毎に左端で接続するように配線される。すなわ
ち、ワード線活性化信号W1 に関しては、アルミ配線6
1 が水平方向に右方へ延びてから、コンタクト6
11,6511,6412,6512の配置されている位置で
上下方向にそれぞれ90度屈曲してT字状の配線とな
る。そして、垂直方向に上方へ延びる配線はコンタクト
6511でゲートポリ配線6311と接続したのち、さらに
垂直方向に上方へ延びてコンタクト6411でゲートポリ
配線6211と接続している。
【0099】こうした配線とすることで、ゲートポリ配
線6211,ゲートポリ配線6311,アルミ配線661
コンタクト6411,コンタクト6511による電気的なル
ープが形成される。また、垂直方向に下方へ延びるアル
ミ配線661 の配線は、コンタクト6412でゲートポリ
配線6212と接続したのち、さらに垂直方向に下方へ延
びてコンタクト6512でゲートポリ配線6312と接続し
て、ワード線活性化信号W1 の電気的なループが同様に
形成される。
【0100】これ以外の奇数側のワード線活性化信号も
ワード線活性化信号W1 と同様であって、配線の引き回
し方がワード線活性化信号W1 と異なっているだけであ
る。例えばワード線活性化信号W3 に関しては、アルミ
配線663 が水平方向に右方へ延びてから、反時計方向
に90度屈曲して垂直方向に上方へ延び、コンタクト6
31が配置された位置で時計方向に90度屈曲して水平
方向に右方へコンタクト6431まで延びてゲートポリ配
線6231と接続したのち、時計方向に90度屈曲して垂
直方向に下方へ延びてゆき、コンタクト6531,6
32,6532で順次ゲートポリ配線6331,6232,6
32と接続する。
【0101】一方、偶数側のワード線活性化信号W2
関しては、アルミ配線662 を上述したアルミ配線66
3 とほぼ鏡面対称にレイアウトしている。すなわち、ま
ず水平方向に右方へ延びてから、時計方向に90度屈曲
して垂直方向に下方へ延び、コンタクト6522が配置さ
れた位置で反時計方向に90度屈曲して水平方向に右方
へコンタクト6522まで延びてゲートポリ配線6322
接続したのち、反時計方向に90度屈曲して垂直方向に
上方へ延びてゆき、コンタクト6422,6521,6421
で順次ゲートポリ配線6222,6321,6221と接続す
る。
【0102】これ以外の偶数側ワード線活性化信号とし
て、例えばワード線活性化信号Wnに関しては、コンタ
クト65n2まで水平方向に右方へ延びてゲートポリ配線
63 n2と接続したのち、反時計方向に90度屈曲して垂
直方向に上方へ延び、コンタクト64n2,65n1,64
n1で順次ゲートポリ配線62n2,63n1,62n1と接続
する。以上のようにすることで、奇数側のワード線活性
化信号と同じく、各ワード線活性化信号について2組の
電気的なワード線ループが形成され、これら2組のワー
ド線ループが垂直方向に走るアルミ配線で接続される。
【0103】なお、図7のレイアウトと図8のレイアウ
トを対比すると、図8のレイアウトではワード線ループ
1本当たり2個のコンタクトを配置しているが、図7の
レイアウトではその半分で済み、ワード線ループ1本当
たり1個のコンタクトを配置すれば良い。したがって、
図7のレイアウトはコンタクト数を減らせる点で優位で
あるとともに、コンタクトを配置する分だけ面積的にも
有利になる。このほかにも、図8のレイアウトではアル
ミ配線662 やアルミ配線663 を上述したように屈曲
させているが、こうした屈曲は図7には存在しない。こ
こで、アルミ配線の最小線幅はゲートポリ配線の最小線
幅よりも太いことから、図7のレイアウトによれば図8
のレイアウトに比べて垂直方向に多少小さくすることが
できる。
【0104】さらに、水平方向に関しても図8のレイア
ウトではアルミ配線662 ,663のような折り込みが
必要となるのに対して、図7ではこうした折り込みは存
在しない。このため、図7のレイアウトによれば図8の
レイアウトに比べて水平方向にも多少小さくすることが
できる。一方、図8のレイアウトにおける優位点として
は、上下にそれぞれ配置したワード線群の間を低抵抗の
金属配線で接続しているため、ドライバ1と近端のメモ
リセルまでの抵抗を最小限にすることができる。この結
果、ワード線の長さを図7のレイアウトよりも長くする
ことが可能となり、これに接続するメモリセルの数を増
やすことができる。また、図8のレイアウトによれば、
リークした位置までの抵抗値が小さくなるためリーク位
置における電圧降下が少なくなる。このため、読み出し
不能なメモリセルの数が図7のレイアウトよりも少なく
なって歩留まりを向上できるというメリットもある。
【0105】次に、図9は図5に示したNAND型メモ
リセル構造のROMについて、図7に示したレイアウト
の右端より先のレイアウトを示したものである。このた
め、図9では図5又は図7に示したものと同じ構成要素
・信号名に同一の符号を付している。また、図9では図
5に示した構成のうち、コンタクト34〜コンタクト3
5の間だけを抽出しているが、コンタクト35〜コンタ
クト36の間のレイアウトも図9と同様である。
【0106】まず、図9に示した記号D,MC,STは
それぞれ図5の説明で言及したディプレッション型のト
ランジスタ,メモリセル,ブロック選択用トランジスタ
を表している。次に、アルミ配線71は図5に示した主
ビット線32の配線パターンである。また、拡散層72
は図5に示した副ビット線33L1,33R1を形成してお
り、図示したように垂直方向に延びる梯子状のパターン
と当該パターンの中央付近で左右に延びるパターンとで
構成されている。
【0107】そして、梯子状のパターンを構成している
横木部分のうち、選択線BS1 の上方および選択線BS
4 の下方に位置する部分には、アルミ配線71(主ビッ
ト線)と拡散層72(副ビット線)を接続するためのコ
ンタクト34,35がそれぞれ打たれている。次に、符
号73はグランドに接続されたアルミ配線であって、中
央付近で左右に延びる拡散層72のパターンと直交する
ように垂直方向に走っている。そして、アルミ配線73
が拡散層72と交差する位置にはこれら配線層を互いに
接続するためのコンタクト74が打たれている。
【0108】次に、図7にも示したゲートポリ配線54
11,5421,…,54n1は、水平方向に延びる拡散層7
2のパターンを境にして上下に鏡面対称となっている。
そして、これらのゲートポリ配線の左端部分は図7に示
したゲートポリ配線5411,5421,…,54n1の右端
部分とつながっており、これらが同心状に配置された矩
形状のワード線ループを形成している。このほか、ゲー
トポリ配線531 〜534 は選択信号BS1 〜BS4
供給するためのパターンであって、それらの左端が図7
に示したゲートポリ配線531 〜534 の右端につなが
っている。
【0109】なお、図6に示したNOR型のメモリセル
構造に関してはそのレイアウトを特に図示していない
が、本発明の特徴であるワード線ループのレイアウト
は、NOR型のメモリセル構造の場合も図9に示したも
のと同じである。以上のように、本実施形態では既にあ
るメモリセルアレイ内のワード線を利用して、ワード線
の近端側および遠端側の2方向から当該ワード線をドラ
イブしている。このため、ワード線不良によるメモリセ
ルの読み出し不能を解消することができる。また、ワー
ド線の遠端側における折り返しのための配線以外に余分
な配線を全く必要としないため、わずかの面積増加でワ
ード線不良を救済することが可能となる。
【0110】〔第2実施形態〕本実施形態による半導体
記憶装置は本発明をDRAMへ適用したものであって、
図10にその全体構成のブロック図を示してある。同図
において、Xデコーダ81はアドレスAD中のロウアド
レスをデコードして、m本のワード線WL0 〜WLm-1
のうちの何れかのワード線を駆動して活性化させる。な
お、これらワード線WL0 ,WL1 ,…,WLm-1 はそ
れぞれロウアドレスが“0”,“1”,…,“m−1”
のときに活性化される。
【0111】以上についてさらに詳述すると、Xデコー
ダ81は隣接する2本のワード線の何れかを駆動するp
個のドライバ820 〜82p-1 を備えている。なお、説
明を簡単にするためにワード線の本数mを2の倍数と考
えると、ドライバの個数pは(m/2)となる。そし
て、各ドライバは反転出力及び非反転出力を備えてお
り、アドレスADの最下位ビットAD0 を除くビットを
プリデコードして得られるプリデコード信号とアドレス
ADの最下位ビットAD0 が入力される。
【0112】ここで、例えばプリデコード信号PDC0
は、アドレスADの最下位ビットを除いた値が“0”
(つまりアドレスADが“0”又は“1”)のときに
“H”レベルとなり、さもなくば“L”レベルとなる。
そしていまプリデコード信号PDC0 として“H”レベ
ルが入力された場合を考える。この場合、ドライバ82
0は最下位ビットAD0 の値が“0”B(“B”は2進
数を意味する)であれば、反転出力に接続されたワード
線WL0 を活性化させて非反転出力に接続されたワード
線WL1 は非活性にする。一方、最下位ビットAD0
値が“1”Bであれば、ドライバ820 はワード線WL
0 を非活性にしてワード線WL1 を活性化させる。
【0113】他方、プリデコード信号PDC0 として
“L”レベルが入力された場合であるが、これはドライ
バ820 以外の他のドライバによって駆動されるワード
線が活性化されることを意味する。このため、ドライバ
820 は最下位ビットAD0 の値によらずワード線WL
0 ,WL1 をともに非活性にする。これ以外のプリデコ
ード信号も同様であって、例えばプリデコード信号PD
p-1 はアドレスADが“m−2”又は“m−1”のと
きに“H”レベルとなる。そしてプリデコード信号PD
p-1 が“H”レベルの場合、ドライバ82p-1 は最下
位ビットAD0 が“0”又は“1”のときにそれぞれワ
ード線WLm-2 又はワード線WLm-1 だけを活性化させ
る。
【0114】次に、各ワード線上において、q本のビッ
ト線BL0 〜BLq-1 との交点の位置に存在する記号
「○」はメモリセルアレイ84を構成する個々のメモリ
セルを表している。例えば、ワード線WL0 上にはビッ
ト線BL0 〜BLq-1 との交点位置にそれぞれメモリセ
ル8500,8501,…,850(q-2),850(q-1)が配置
されている。そして、これ以外の各ワード線についても
同様にしてメモリセルが配置されている。
【0115】次に、メモリセルアレイ84を挟んでXデ
コーダ81と対向する位置(ワード線の遠端側)には、
ドライバ820 に対応するように反転ドライバ860
び反転ドライバ870 が配置されている。これらのう
ち、反転ドライバ860 はワード線WL1 上でリーク又
は断線が発生した場合に、ドライバ820 から見た遠端
側から不良箇所までのワード線WL1 に対して電荷を供
給するためのものである。一方、反転ドライバ870
ワード線WL0 上でリーク又は断線が発生した場合に、
ドライバ820 から見た遠端側から不良箇所までのワー
ド線WL0 に対して電荷を供給するためのものである。
【0116】そしてXデコーダ81から見た遠端側にお
いて、隣接するワード線WL0 ,WL1 を反転ドライバ
860 ,870 で折り返すことによって、第1実施形態
と同様にワード線をループ状に形成することができる。
そして、ドライバ820 以外の各ドライバについても反
転ドライバ860 及び反転ドライバ870 と同様の機能
を持った反転ドライバを配置して、ワード線ループを形
成している。例えば、ドライバ82p-1 に対応するよう
に反転ドライバ86p-1 及び反転ドライバ87 p-1 が配
置される。なお、上述したように、プリデコード信号P
DC0 〜PDC p-1 が“L”となったときにそれぞれド
ライバ820 〜82p-1 は自身の駆動する2本のワード
線を非活性化させている。このことに対応して、例えば
プリデコード信号PDC0 が“L”となったときに、反
転ドライバ860 及び反転ドライバ870 はともにその
出力を強制的に“L”にする。そして、この2つ以外の
反転ドライバも同様の構成となっている。
【0117】次に、Yデコーダ88はアドレスAD中の
カラムアドレスをデコードして、ビット線BL0 〜BL
q-1 のうち当該カラムアドレスで指定された何れかのビ
ット線に対応するカラム選択信号を有効化する。次に、
センスアンプ・Yスイッチ89に内蔵のセンスアンプ
は、ビット線BL0 〜BLq-1 上に読み出されてきたメ
モリセルのデータのセンスのほか、読み出しに伴う再書
き込みや外部から要求のあったメモリセルへの書き込み
を行う。また、センスアンプ・Yスイッチ89に内蔵の
Yスイッチは、Yデコーダ88から出力されるカラム選
択信号に従って何れかのビット線を入出力バッファ(図
示省略)に接続し、読み出しの場合には入出力データI
/Oとしてメモリセルのデータを外部に出力し、書き込
みの場合は入出力データI/Oに与えられた外部からの
データをビット線に供給する。
【0118】次に、上記構成によるDRAMの動作に関
して、ワード線上で不良が発生したときの動作について
説明する。なお、ワード線に不具合が発生してメモリセ
ルに対するアクセスが不能になることは読み出し,書き
込みの何れについても同じであるため、以下では読み出
し動作について説明する。まず、ワード線WL0 に接続
されているメモリセルから読み出しを行う場合に、この
ワード線上の×点でリーク又は断線の不具合が発生した
ものとする。この場合には、プリデコード信号PDC0
が“H”レベルとなるほか、最下位ビットAD0
“0”Bであることから、ドライバ820 はワード線W
0 に高電圧を供給するとともにワード線WL1 に低電
圧(例えば接地電位)を供給する。
【0119】この場合、メモリセル8500に関しては読
み出し可能となるものの、上記ワード線不良のために、
ドライバ820 からの出力電圧だけではこれ以外のメモ
リセル8501,…,850(q-1)が読み出し不能となって
しまう。しかしながら、反転ドライバ870 の入力端は
低電圧であるため、反転ドライバ870 はワード線WL
0 の遠端側から高電圧を印加するようになる。このた
め、メモリセル8501,…,850(q-1)のゲート端子に
も閾値電圧以上の電圧が印加されるようになって、これ
らメモリセルが読み出し可能となる。なお、これ以後の
読み出し動作そのものは既存のDRAMと全く同じであ
るため、ここでは説明を省略する。
【0120】一方、ワード線WL1 に接続されているメ
モリセルからの読み出しを行う場合に、このワード線上
におけるメモリセル851(q-2)と851(q-1)との間でリ
ーク又は断線の不具合が発生したものとする。なおこの
とき、ワード線WL0 上では図10に示した×点で断線
やリークは発生していないものとする。この場合には、
プリデコード信号PDC0 が“H”レベルとなるほか、
最下位ビットAD0 が“1”Bであることから、ドライ
バ820 はワード線WL1 に高電圧を供給するとともに
ワード線WL0 に低電圧を供給する。そしてこの場合、
メモリセル85 10,…,851(q-2)については読み出し
可能となるものの、上記ワード線不良のために、ドライ
バ820 からの出力電圧だけではメモリセル851(q-1)
が読み出し不能となる。
【0121】しかしながら、この場合はワード線WL0
が非活性化されて反転ドライバ86 0 の入力が低電圧で
あるため、反転ドライバ860 はワード線WL1 の遠端
側から高電圧を印加するようになる。このため、メモリ
セル851(q-1)のゲート端子に閾値電圧以上の電圧が印
加されるようになって、正しい読み出しが可能となる。
なお、上述したワード線WL0 ,WL1 以外のワード線
の読み出しの場合も同様にしてワード線不良によるメモ
リセルの読み出し不能が救済される。
【0122】以上のように、本実施形態でも既にあるメ
モリセルアレイ内のワード線を利用して、ワード線の近
端側および遠端側の2方向から当該ワード線をドライブ
している。このため、ワード線不良によるメモリセルの
読み出し不能を解消することができる。なお、これまで
はDRAMへの適用について説明したが、SRAM(ス
タティックRAM)等とはメモリセルの具体的構成やセ
ンスアンプ・Yスイッチの具体的構成といった細かな点
が相違しているに過ぎないため、同様にして本発明を適
用することが可能である。
【0123】なお、読み出し不能となった不良アドレス
の情報は、メモリコントローラ(図示省略)等に当該不
良アドレスと代替アドレスを記憶しておいて、当該不良
アドレスがアクセスされたときにこれを代替アドレスで
置き換えて読み書きすることで、正常なデータを読み書
きすることができる。また、第1実施形態と同様に、D
RAM回路内にECC記憶領域とECC回路を設けてデ
ータを訂正するようにしても良い。
【0124】ちなみに、遠端側からワード線をドライブ
するための構成としては、上述した実施形態以外にも次
のような構成が考えられる。すなわち、各ドライバは既
存のDRAMなどと同様にワード線の近端側から当該ワ
ード線を駆動するほか、各ドライバの出力と当該ワード
線の遠端側との間を結ぶ追加の配線を当該ワード線に隣
接して設けて、ワード線と追加の配線とでループを形成
するようにする。こうすることで、各ドライバがワード
線の近端側と遠端側の2方向から電荷を供給できるよう
になる。しかし、こうした構成にするとワード線の本数
と同数の追加配線が別途必要になって面積的には不利と
なる。したがって、微細化の進んだDRAM等でワード
線不良を救済するための解決策としてはあまり現実的で
はない。
【0125】また、別の構成として、本発明のようにワ
ード線の遠端側で折り返すのではなく、ワード線の近端
側および遠端側の双方にドライバを配置して、近端側お
よび遠端側の各々から同一のワード線をドライブするこ
とも考えられる。しかし、こうした構成とするには遠端
側に配置したドライバの制御のために、遠端側にもXデ
コーダを設ける必要が出てくる。つまり、遠端側にも余
分なデコード回路が必要となるのに加えてこのデコード
回路に対してアドレスADを供給するための配線がさら
に必要となる。このため、面積的に不利であって、微細
化されたDRAM等の半導体記憶装置にはあまり適して
いない。
【0126】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、駆動
手段が何れか一のワード線へ供給する駆動信号を駆動手
段から見て当該ワード線の遠端側で他のワード線に折り
返している。これにより、製造上の不具合等から何れか
一のワード線上にリークや断線といった不良が発生して
も、駆動手段の出力端から不良箇所までは何れか一のワ
ード線によって駆動信号が供給され、何れか一のワード
線の遠端から不良個所までは他のワード線および折り返
し手段を通じてこの遠端側から駆動信号が供給される。
したがって、従来の半導体記憶装置では、不良箇所から
何れか一のワード線の遠端までの電位がワード線不良に
よって降下していたのを補償できるようになり、何れか
一のワード線に接続されたメモリセルへ供給される電圧
が閾値電圧以上であることが保証される。このため、上
記ワード線不良が救済されて歩留まりの向上を図ること
ができる。
【0127】また、請求項2記載の発明では、何れか一
のワード線と他のワード線を配線によって折り返し接続
し、この配線とこれら両ワード線を同一の配線層で形成
している。これにより、余分なコンタクト等を設けるこ
となくワード線不良を救済でき、コンタクト等を設けた
場合に比べて配線のための面積を削減できる。また、折
り返し手段以外は元々あるワード線を流用しているた
め、実質的にはワード線間を接続するための短い配線を
追加するだけで済む。したがって、ワード線不良の救済
のために必要となる面積増加を最小限に抑えることがで
きる。
【0128】また、請求項4記載の発明では、請求項3
記載の発明のようにループ状につなげられた複数本のワ
ード線を同心状に配置している。このため、これら複数
のワード線ループを互いに交差させることなく配線する
ことが可能となる。仮にこれらワード線ループを交差さ
せた場合には別の配線層としなければならないが、そう
することでコンタクト等が必要となってくる。これに対
して、請求項4記載の発明によれば、こうしたコンタク
ト等が不要となるためそれだけ面積を削減することがで
きる。
【0129】
【0130】また、請求項記載の発明では、同一の駆
動信号によって複数のメモリセルが同時に駆動される場
合に、何れか一つのメモリセルを選択するための選択信
号と交差しないように駆動信号を折り返すようにしてい
る。これにより、選択信号と駆動信号を同一の配線層で
配線可能となるため、これら選択信号と駆動信号を交差
させた場合に比べてコンタクト等が不要になる分だけ面
積を低減することができる。また、請求項記載の発明
では、何れか一のワード線と他のワード線に対して互い
に反転した駆動信号をそれぞれ供給するとともに、駆動
信号を何れか一のワード線から他のワード線に折り返す
際に当該駆動信号を反転するようにしている。これによ
り、複数のワード線を同時に活性化してはいけないDR
AM等についても、ワード線不良を救済して歩留まりの
向上を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基本的技術思想をワード線上でリ
ークが発生した場合について示した説明図であって、
(a)は単一のドライバが同時に駆動するワード線間の
配線状態を示した説明図,(b)は(a)に示した構成
の等価回路を示した回路図,(c)はドライバからの距
離とワード線電位の関係を本発明と従来構成を対比して
示したグラフである。
【図2】 本発明の基本的技術思想をワード線上で断
線が発生した場合について示した説明図であって、
(a)は単一のドライバが同時に駆動するワード線間の
配線状態を示した説明図,(b)は(a)に示した構成
の等価回路を示した回路図,(c)はドライバからの距
離とワード線電位の関係を本発明と従来構成を対比して
示したグラフである。
【図3】 本発明の第1実施形態によるROMの全体
構成を示したブロック図である。
【図4】 同実施形態において、図3に示したXデコ
ーダ13内のドライバと記憶部10との間の接続関係を
示した説明図である。
【図5】 同実施形態において、図3に示した記憶部
10内の単位メモリセルの構成をNAND型のメモリセ
ル構造について示した回路図である。
【図6】 同実施形態において、図3に示した記憶部
10内の単位メモリセルの構成をNOR型のメモリセル
構造について示した回路図である。
【図7】 同実施形態において、図4に示した構成の
うち、各ドライバの出力端から単位メモリセル28の入
力端までの配線に関するレイアウトの一例を示した説明
図である。
【図8】 同実施形態において、図4に示した構成の
うち、各ドライバの出力端から単位メモリセル28の入
力端までの配線に関するレイアウトの他の例を示した説
明図である。
【図9】 同実施形態において、図5に示したNAN
D型のメモリセル構造についてそのレイアウトを示した
説明図である。
【図10】 本発明の第2実施形態によるDRAMの
構成を示したブロック図である。
【図11】 従来技術によるROMでワード線上にリ
ークが発生した場合の説明図であって、(a)は単一の
ドライバが同時に駆動するワード線間の配線状態を示し
た説明図,(b)は(a)に示した構成の等価回路を示
した回路図,(c)はドライバからの距離とワード線電
位の関係を示したグラフである。
【図12】 従来技術によるROMでワード線上に断
線が発生した場合の説明図であって、(a)は単一のド
ライバが同時に駆動するワード線間の配線状態を示した
説明図,(b)は(a)に示した構成の等価回路を示し
た回路図,(c)はドライバからの距離とワード線電位
の関係を示したグラフである。
【符号の説明】
1,14,251 〜25n ,261 〜268 ,820
82p-1 ドライバ 21 〜24 ワード線 212,234 配線 10 記憶部 11,84 メモリセルアレイ 12 ECCメモリセルアレイ 13,81 Xデコーダ 15,2711,2721,27n1,2712,2722,27
n2 ワード線ループ 16 Yセレクタ 17 ECC・Yセレクタ 18,19 センスアンプ 20 ECC回路 28 単位メモリセル 281 〜284 ,311 〜314 ブロック 32,42 主ビット線 33L1〜33L4,33R1〜33R4,431 〜434
ビット線 34〜36,44〜46 コンタクト 411 〜414 バンク 8500〜850(q-1),8510〜851(q-1),85(m-2)0
〜85(m-2)(q-1),85 (m-1)0〜85(m-1)(q-1) メモ
リセル 860 ,870 ,86p-1 ,87p-1 反転ドライバ 88 Yデコーダ 89 センスアンプ・Yスイッチ BL0 〜BLq-1 ビット線 BS1 〜BS8 選択信号 W1 ,W2 ,Wn ワード線活性化信号 WL0 ,WL1 ,WLm-2 ,WLm-1 ワード線

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワード線に駆動信号を供給することで該
    ワード線に接続されたメモリセルを駆動する駆動手段を
    備えた半導体記憶装置において、同一の駆動手段に複数のワード線が接続され、前記複数
    のワード線のうちの何れか一のワード線が各メモリセル
    に対応したワード線であって、各メモリセルが該各メモ
    リセルに対応したワード線に直接接続され、 前記駆動手段から前記複数のワード線のうちの何れか一
    ード線へ供給される前記駆動信号を前記駆動手段
    から見た該ワード線の遠端側において、前記複数のワー
    ド線のうちの他のワード線に折り返す折り返し手段を具
    備し 前記駆動信号によって駆動される複数のメモリセルのう
    ちの何れか一つを選択するための選択信号が、前記メモ
    リセルを複数個配列したメモリセルアレイに供給される
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記折り返し手段は前記何れか一のワー
    ド線と前記他のワード線を接続する配線を有し、 前記折り返し手段の配線は、前記何れか一のワード線お
    よび前記他のワード線と同一の配線層によって形成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装
    置。
  3. 【請求項3】 前記何れか一のワード線と前記他のワー
    ド線は、前記折り返し手段によってループ状につなげら
    れたワード線となっていることを特徴とする請求項1又
    は2記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 複数の前記ループ状につなげられたワー
    ド線を互いに同心状に配置したことを特徴とする請求項
    3記載の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動手段は、前記複数のワード線に
    同一の駆動信号を供給することで、これら複数のワード
    線に接続されたメモリセルを同時に駆動し、 前記折り返し手段は、前記複数のワード線の一部又は全
    部のワード線を前記遠端側で折り返すとともに、前記選
    択信号と交差しないように、前記駆動信号を前記何れか
    一のワード線から前記他のワード線に折り返したことを
    特徴とする請求項1〜4の何れかの項記載の半導体記憶
    装置。
  6. 【請求項6】 互いに反転した駆動信号を前記何れか一
    のワード線と前記他のワード線に対してそれぞれ供給
    し、 前記折り返し手段は、前記何れか一のワード線から出力
    される前記駆動信号を反転して得られる駆動信号を他の
    ワード線に折り返すことを特徴とする請求項1〜3の何
    れかの項記載の半導体記憶装置。
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