JP3415087B2 - 不織布貼り合わせ紙から成る包装紙材の製造法 - Google Patents

不織布貼り合わせ紙から成る包装紙材の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は台紙に植物繊維パル
プから成る不織布を貼り合わせて成る包装紙材の製造法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来包装紙材に布を貼付したような触感
と高級感とを醸成するために、台紙に化学繊維パルプか
ら成る不織布を貼り合わせた包装紙材が用いられてお
り、これら包装紙材においては化学繊維不織布の触感を
生かし、且つ美粧効果を高めるために、平滑な表面を有
する台紙表面を印刷適正面として多色刷を行い、絵柄を
表現している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら上記包装紙
材では一方表面に不織布が存し、他方の表面に絵柄が存
する構造であるため、一方の表面において不織布による
触感と高級感と美粧感を醸成することができない。よっ
て包装紙材しての用途が限定される。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決しつつ、植物繊維パルプから成る不織布の起毛構造を
多色刷りによる絵柄の表現手段として活用して、多色刷
りの併用による独特な絵柄表現態様を実現した不織布貼
り合わせ紙から成る包装紙材の製造法を提供するもので
ある。
【0005】この製造法によって得られた包装紙材は、
植物繊維パルプから成る不織布の一方の表面に接着材を
介して台紙が貼り合わせられた貼り合わせ構造を有し、
この貼り合わせ構造から成る不織布の他方の表面(外表
面)に多色刷りによる印刷を施し、該多色刷りを施した
不織布表面の植物繊維が該繊維外表面に付着している印
刷インキと共に起毛している絵柄表現態様を具備する。
【0006】よって不織布による触感と高級感と共に、
上記多色刷りによる印刷効果と共同して美粧感をも併せ
持った包装紙材を提供できる。
【0007】上記不織布貼り合わせ紙から成る包装紙材
は次の方法によって製造される。
【0008】原紙ロールから台紙を繰り出しつつ該台紙
の内表面に接着材を塗布した後、同外表面を丁合ロール
に掛け合わせ、他方原紙ロールから植物繊維パルプから
成る不織布を繰り出しつつその内表面を上記丁合ロール
の掛け合わせ面から搬出される台紙の内表面に上記接着
材を介して貼り合わせ、該台紙と不織布の貼り合わせ紙
を乾燥装置を通過させて接着材の乾燥を促すと共に不織
布を形成する植物繊維の起毛を促し、しかる後該不織布
の外表面に多色刷りを施し、該多色刷りを施した後エア
ーシャワー又は温風により印刷インキの乾燥と不織布外
表面の植物繊維を該植物繊維に付着している印刷インキ
と共に起毛する。
【0009】好ましくは、上記不織布は台紙の内表面に
不織布外表面からは無加圧で貼付する。よって上記不織
布繊維が印刷インキと共に起毛し、独特の絵柄表現態様
を醸成する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下発明に係る不織布貼り合わせ
紙から成る包装紙材の製造法の実施形態例を図1乃至図
4、並びに図5(図面代用写真)、図6(図面代用写
真)に基づいて説明する。
【0011】本発明に係る包装紙材は図2,図5,図6
に示すように、植物繊維パルプから成る不織布9の一方
の表面10に台紙2を貼り合わせた貼り合わせ構造を有
し、この貼り合わせ紙12を形成する不織布9の他方の
表面(外表面)14に多色刷りによる印刷が施され、該
多色刷りを施した不織布表面10の植物繊維が該繊維外
表面に付着している印刷インキ19と共に起毛している
絵柄表現態様を具備する。
【0012】図1に示すように、原紙ロール1から台紙
2を繰り出しつつ、該台紙2の内表面3に糊付けロール
4にて接着材5を塗布した後、同外表面6を丁合ロール
7の下死点付近から上死点P付近の弧形面に亘って掛け
合わせ、即ち丁合ロール7の上死点手前の弧形面に掛け
合わせ、該掛け合わせ弧形面11を得た後、同上死点P
付近から先方へ搬出する。
【0013】他方原紙ロール8から植物繊維パルプから
成る不織布9を繰り出しつつその内表面10を掛け合わ
せ弧形面11の終端部の弧形面11′に掛け合わせて両
者を重合し、該重合状態を保ちながら丁合ロール7の上
死点P付近から先方へと直線移行20し、乾燥装置13
へと導入する。
【0014】上記不織布9は上記掛け合わせ弧形面1
1′においてその内表面を台紙2の内表面3に添圧し、
接着材5を介して台紙2と貼り合わせ、貼り合わせ紙1
2を形成する。
【0015】上記添圧は不織布9の貼り合わせ面(内
面)における印圧であり、不織布外表面14からは無加
圧である。従って丁合ロール7にはこれに加圧接触して
相対回転する加圧ロールを設けないこととする。
【0016】上記台紙2と不織布9の貼り合わせ紙12
を乾燥装置13を通過させて接着材5の乾燥を促すと共
に不織布9を形成する植物繊維18の起毛を促す。
【0017】しかる後上記不織布9の外表面14にオフ
セット印刷による多色刷りを施して、不織布9の外表面
14に多色刷り絵柄を施す。
【0018】次いでエアーシャワー25による起毛装置
15を通過させて印刷インキ19の乾燥を促すと共に、
不織布外表面14の植物繊維18の起毛を促し、該植物
繊維18に付着している印刷インキ19と共に起毛す
る。図2において18′はこの印刷インキ19と共に起
毛した起毛繊維を示す。
【0019】図1に示すように、上記不織布9の起毛繊
維18′は印刷時には、各段の印刷ユニットを形成する
圧胴16と印刷胴17を通過する時に一平面上に伏倒さ
れ、各起毛すべき植物繊維18の外表面に印刷インキ1
9が付着されるが、図2,図5,図6に示すように、終
段の印刷ロールユニットを得た後、上記起毛装置15に
より不織布外表面14の植物繊維18を同繊維外表面に
付着している印刷インキ19と共に起毛する。
【0020】図4に示すように、起毛装置15を形成す
るシャワーパイプ23を不織布9の上位に巾方向に亘っ
て横設し、該シャワーパイプ23のエアーノズル24噴
射角を貼り合わせ紙12の走行方向に逆らう傾斜角αを
以て配向する。
【0021】上記傾斜角αを以て噴射されたエアーシャ
ワー25は矢印で示すように、不織布9をその外表面1
4側から内表面10側へ貫流し、更に台紙2の内表面3
に反射されて不織布内表面10側から外表面14側へと
貫流する。この貫流作用は台紙2が不織布9に貼り合わ
せられていることによって達成されるものである。
【0022】このエアーシャワー25による貫流作用に
よって不織布外表面14の起毛が活性化され、前記起毛
繊維18′の生成を良好に促す。
【0023】これによって上記不織布9の植物繊維18
が印刷インキ19と共に起毛して独特の絵柄表現態様を
醸成する効果を助長し、不織布9による触感と高級感を
得ながら、上記多色刷りによる印刷効果と協働して美粧
感をも併せ持った包装紙材を提供する。
【0024】上記方法によって得られた包装紙材は、植
物繊維パルプから成る不織布9の一方の表面10に台紙
2が接着材5を介して貼り合わせられた貼り合わせ構造
を有し、この貼り合わせ構造から成る不織布9の他方の
表面(外表面)14に多色刷りによる印刷が施され、該
多色刷りを施した不織布表面10の植物繊維18が該繊
維外表面に付着している印刷インキ19と共に起毛して
いる絵柄表現態様を具備する。
【0025】上記図1の丁合ロール7において貼り合わ
せられた不織布9と台紙2の貼り合わせ紙12は乾燥装
置13を通過した後直ちに印刷装置に供給するか、又は
乾燥装置13を通過した後、巻き取り装置により巻き取
って原紙ロール21を形成し、これを図中破線で示すよ
うに、印刷装置の原紙ロールとして供することができ
る。
【0026】又は乾燥装置13を通した貼り合わせ紙1
2を定寸の枚葉紙に切断し、この枚葉紙を多数積み重ね
て印刷装置の原紙として供することができる。
【0027】上記多色刷りを施した貼り合わせ包装紙材
は図3Aに示すように、台紙2にて容器本体を構成する
と共に、不織布9で外装面を構成するように容器22を
形成するか、又は紙製容器に代表される包装容器本体の
外表面に台紙2の外表面6を以て貼り合わせ、上記多色
刷りを施した不織布9が容器22の外装面を構成するよ
うにする。
【0028】又は上記多色刷りを施した貼り合わせ包装
紙材は図3Bに示すように、台紙2で包装容器本体を形
成し、不織布9で内装面を構成するように容器22を形
成するか、又は紙製容器に代表される包装容器本体の内
表面に台紙2の外表面6を以て貼り合わせ、上記多色刷
りを施した不織布9が容器22内装面を構成するように
する。
【0029】上記不織布9は100%植物繊維パルプか
ら成るものを適用する。又は植物繊維パルプにて富組成
された、少なくとも80%以上の植物繊維パルプにて組
成された不織布9を適用する。
【0030】同様に台紙2は100%植物繊維パルプか
ら成るものを適用する。又は植物繊維パルプにて富組成
された、少なくとも80%以上の植物繊維パルプにて組
成された不織布9を適用する。
【0031】この不織布9と台紙2の貼り合わせ構造に
より、上記貼り合わせ包装紙材の焼却処理を容易にし、
公害防止に資することができる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば植物繊維パルプから成る
不織布の触感、高級感を得ながら、この不織布の起毛構
造を絵柄の表現手段として活用し、多色刷りを行いつつ
これを起毛することにより独特な絵柄表現態様を実現し
た不織布貼り合わせ紙から成る包装紙材を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】不織布貼り合わせ紙から成る包装紙材の製造法
を説明する装置側面図。
【図2】不織布貼り合わせ紙から成る包装紙材における
植物繊維が印刷インキと共に起毛した状態を模視的に概
示する拡大図。
【図3】Aは上記包装紙材における不織布を容器の外装
面として用いた包装容器を概示する断面図、Bは上記包
装紙材における不織布を容器の内装面として用いた包装
容器を概示する断面図。
【図4】起毛装置を構成するエアーシャワーの動作を説
明する拡大断面図。
【図5】不織布貼り合わせ紙から成る包装紙材における
植物繊維が印刷インキと共に起毛した状態を平面視する
拡大写真であり、右半分は多色刷りを施した不織布の表
面を表し、左半分は多色刷りを施さない不織布の表面を
表す。
【図6】不織布貼り合わせ紙から成る包装紙材における
植物繊維が印刷インキと共に起毛した状態を側面視する
拡大写真。
【符号の説明】
1 原紙ロール 2 台紙 3 台紙内表面 4 糊付けロール 5 接着材 6 台紙外表面 7 丁合ロール 8 原紙ロール 9 不織布 10 不織布内表面 11 掛け合わせ弧形面 11′ 掛け合わせ弧形面 12 貼り合わせ紙 13 乾燥装置 14 不織布外表面 15 起毛装置 16 圧胴 17 印刷胴 18 植物繊維 18′ 起毛繊維 19 印刷インキ 20 直線移行部 21 原紙ロール 22 容器 23 シャワーパイプ 24 エアーノズル 25 エアーシャワー

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原紙ロールから台紙を繰り出しつつ該台紙
    の内表面に接着材を塗布した後同外表面を丁合ロールに
    掛け合わせ、他方原紙ロールから植物繊維パルプから成
    る不織布を繰り出しつつその内表面を上記丁合ロールの
    掛け合わせ面から搬出される台紙の内表面に上記接着材
    を介して貼り合わせ、該台紙と不織布の貼り合わせ紙を
    乾燥装置を通過させて接着材の乾燥を促すと共に不織布
    を形成する植物繊維の起毛を促し、しかる後該不織布の
    外表面に多色刷りを施し、該多色刷りを施した後エアー
    シャワー又は温風により印刷インキの乾燥と不織布外表
    面の植物繊維を該植物繊維に付着している印刷インキと
    共に起毛することを特徴とする不織布貼り合わせ紙から
    成る包装紙材の製造法。
  2. 【請求項2】上記台紙の内表面に不織布の内表面を不織
    布外表面からは無加圧で貼り合わせたことを特徴とする
    請求項1記載の不織布貼り合わせ紙から成る包装紙材の
    製造法。
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