JP3693723B2 - 無芯トイレットペーパーロールの製造方法及び製造装置 - Google Patents
無芯トイレットペーパーロールの製造方法及び製造装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3693723B2 JP3693723B2 JP29936595A JP29936595A JP3693723B2 JP 3693723 B2 JP3693723 B2 JP 3693723B2 JP 29936595 A JP29936595 A JP 29936595A JP 29936595 A JP29936595 A JP 29936595A JP 3693723 B2 JP3693723 B2 JP 3693723B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- winding
- roll
- shaft
- web
- base paper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H2701/00—Handled material; Storage means
- B65H2701/10—Handled articles or webs
- B65H2701/18—Form of handled article or web
- B65H2701/184—Wound packages
- B65H2701/1846—Parts concerned
Landscapes
- Winding Of Webs (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、中央の巻芯として紙管を用いることなく、使い切りが可能な無芯トイレットペーパーロールの製造方法及び製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
トイレットペーパーロールの中心に紙管を用いていない無芯のトイレットペーパーロールは、使い切りが可能であって、使い終ったときに紙管をペーパーホルダーから外して廃棄する必要がない。従って、不特定多数の人々が利用する公共施設のトイレ等において、紙管が散乱することがなく、トイレの維持管理が容易になるので、この無芯のトイレットペーパーロールはきわめて実用的価値の高いものであり、今後益々需要の延びが期待できる。そして、この種の無芯トイレットペーパーロールの製造装置は、例えば特公平7−8696号公報等によって種々提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の無芯トイレットペーパーロールの製造装置は、一般に、一対の巻取ロールの間に巻取軸を臨ませ、原紙の端部を巻取軸に巻き付けると共に、そこに水或は水溶性の接着剤を噴霧して、巻き始めの所定長を湿潤状態で巻き付け、原紙と巻取軸及び互いに重なった原紙同士を接着し、その後は規定の長さになるように乾燥状態で巻き取るように構成してある。
しかしながら、従来の製造装置では、巻き始めにおいて水や水溶性の接着剤を噴霧するときに巻取軸の上流側から噴霧している。即ち、原反ロールと巻取軸との間における原紙には張力が加わっており、原紙は言わば緊張状態にある。そして、従来の無芯トイレットペーパーロールの製造装置は、この緊張状態にある原紙に水分を噴霧しているため、原紙が水分を含んで長さ方向に延びてしまう。また、巻取ロールも濡れてしまうため、更に激しい延びが発生する。そして、一旦延びてしまった原紙は、紙質が著しく劣化して使いものにならない。このため、従来の製造装置によって生産されたトイレットペーパーロールは、中心付近の紙質が著しく劣化しているために、結局使い切ることなく途中で捨てられているのが現状である。また、原紙は水分を含むと、幅方向にも延びるため、巻終えたロールの端面が奇麗に揃わず、見栄えの悪い商品価値の低いものとなっていた。
本発明は上記に鑑み提案されたもので、ロールの中心付近においても紙質が劣化していない商品価値の高い無芯トイレットペーパーロールを製造するための製造方法及び製造装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1に記載した発明は、原反ロールから繰り出される原紙の端末を巻取シャフトに係止させると共に接着液を散布して、原紙の端末を巻取シャフトに接着して原紙を巻き取り、所定長の原紙を巻き終えた後、巻取シャフトを抜き去るようにした無芯トイレットペーパーロールの製造方法において、所定量のウエブを巻き終わった製品ロールを取り出し、巻取シャフトを巻取ロール上にセットする工程、テールシール装置によりウエブを切断すると同時に、製品ロールの端部を糊付する工程、原紙の進行方向下流側から上流側に位置する巻取シャフトに向けて巻付エアーパイプからエアーを吹き付けてウエブの端末を折り返して巻取シャフトに係止させる工程、端末折込装置の動作によって下降した折込レバーにより、ウエブの端末を巻取シャフトと巻取ロールとの間に折り込む工程、折込レバーを後退させる共に、巻押ロールを下降させて巻取シャフトを押え、巻取シャフトの回転により、ウエブの巻取を開始し、この巻取の開始と共に噴霧器から原紙の進行方向上流側に位置する巻取シャフトに向けて接着液を噴霧し、無緊張状態にある原紙を濡らし、原紙同士を接着すると共に巻取シャフトに接着させさせる工程、巻取シャフト上に所定量のウエブを巻き取る工程、を含むことを特徴とする無芯トイレットペーパーロールの製造方法である。
【0005】
また、請求項2に記載した発明は、隣接する一対の巻取ロールと、当該巻取ロールの谷間に位置する巻取シャフトとを備え、原反ロールから繰り出される原紙を巻取シャフトに巻き取っていく無芯トイレットペーパーロールの製造装置において、巻取が終了したウエブを切断すると同時に、製品ロールの端部を糊付するテールシール装置を備え、原紙の進行方向下流側から上流側に位置する巻取シャフトに向けてエアーを吹き付け、ウエブの端末を折り返して巻取シャフトに係止させる巻付エアーパイプを、巻取シャフトよりも原紙の進行方向の下流側に配置し、下降した折込レバーにより、巻取シャフトに係止しているウエブの端末を巻取シャフトと巻取ロールとの間に折り込む端末折込装置を、巻取シャフトの斜め上方に臨ませ、無緊張状態にある原紙の端末に接着液を散布するように、巻取シャフトに向けて接着液を散布する噴霧器を、巻取シャフトよりも原紙の進行方向の下流側に配置し、原紙の進行方向の下流側から、上流側に位置する巻取シャフトに向けて接着液を散布し、緊張状態にある原紙を濡らすことなく、無緊張状態にある原紙を濡らし、巻取シャフトに係止する原紙同士を接着すると共に巻取シャフトに接着させて巻取を行うようにしたことを特徴とする無芯トイレットペーパーロールの製造装置である。
【0006】
請求項3に記載した発明は、請求項2に記載した構成に加えて、幅広の原紙をスリッター装置によって小幅なウエブに切断し、このウエブを並べて巻取シャフト上に複数のロールを巻き取るようにしたものである。
【0008】
請求項4に記載した発明は、請求項2または請求項3に記載した構成に加えて、噴霧器は、巻取シャフトとほゞ平行に配置した空気管及び水管を備え、空気管から延出するノズルを水管内に通し、該ノズルに空気管から供給する空気流によって、水管内の接着液を吸引噴霧するようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示した実施の形態について説明すると、図1は本発明に係る無芯トイレットペーパーロールの製造装置1の概要を示すスケルトン説明図である。
【0010】
原紙Pは図示していない原反ロールから繰り出され、転向ロール11によって進行方向をほゞ水平に変えられる。そして、図示した実施の形態においては、転向ロール11の下流側に、幅広な原紙Pを所定の幅、例えばトイレットペーパーのJIS規格である幅114mmのウエブWに切断するスリッター上刃21及びスリッターロール22からなるスリッター装置2が配設してある。尚、スリッター装置2によりウエブWに切断することなく、幅広の原紙Pのまま後述する巻取装置3により巻取シャフト32に巻き取り、その後、所定幅のロールに切断するようにしてもよい。
【0011】
スリッター装置2で所定の幅に切断された各ウエブWは、横方向に並んだ状態で下流側に位置する巻取装置3へ向けて走行する。巻取装置3は、一対の巻取ロール31…、即ち上流側に位置する第1巻取ロール31a及び下流側に位置する第2巻取ロール31bを有する。また、上記両巻取ロール31の対向する間隙には、上方から巻取シャフト32が臨む。更に、図示した実施の形態では、この巻取シャフト32に巻き取ったウエブWを上方から押え込むための巻押ロール33を上方から臨ませている。
【0012】
上記巻取装置3の巻取シャフト32には、斜め上方から折込レバー41を有する端末折込装置4が臨む。この端末折込装置4は、例えば油圧或は空圧シリンダ機構42等を駆動源として所定のタイミングで下降可能であって、切断されたウエブWの先端を、下端に設けた折込レバー41によって、巻取シャフト32に係止させる機能を有している。
【0013】
ところで、所定幅のウエブWをロール状に巻き取るときには、巻取シャフト32の揺れや回転速度の影響、或はウエブWに加わっているテンション等、様々なファクターの影響を受けて、ウエブWの走行状態が変動する。このため、従来の製造装置では、隣接するウエブWが重なったり、切断する事故が発生していた。また、巻き上がった製品ロールRの端面が、ウエブWの横揺れに伴って波打って凸凹になってしまっていた。更に、隣接するウエブWが重なったまま巻き取った場合には、個々のロールに分離できなくなることがあった。
【0014】
そこで、図面に示す実施の形態では、前記したスリッター装置2と上記した巻取装置3のと間に、セパレータバー5を設けている。このセパレータバー5は、図2及び図3に示すように、製造装置1のほゞ全幅に亙ると共に、左右の端部が若干上昇して緩い円弧面をなす所謂舟形或は弓形に形成された長尺な押圧片51を備えている。また、この押圧片51は、ウエブWの進行方向に対しても、前後端が若干上昇した曲面状の所謂舟底形に形成してある。
【0015】
また、上記押圧片51は、複数の支持柱52によって横桟53に懸垂され、この横桟53を、図示していない昇降機構を介して或は直接製造装置本体に連絡させる。従って、セパレータバー5の配置により適宜な押圧力でウエブWを押え付けることができる。また、上記各支持柱52の長さを調整することによって、押圧片51による各ウエブWの側端部分における押圧状態を微調整することができる。
【0016】
上記のようなセパレータバー5を設けた実施の形態では、スリッターロール22と巻取ロール31との間を走行するウエブWに対して押圧片51を介して適宜な押圧力を加えて上方から押圧している。従って、ウエブWに適度な緊張を与えることができる。また、押圧片51は横方向に緩い円弧面となるように弓形に湾曲しており、求心或は散開傾向にあるウエブWに対して横方向の移動を抑制することができる。従って、各ウエブWを安定して直線的に走行させることができ、隣接するウエブWが重なり合うことがない。従って、巻取シャフト32に巻き取った製品ロールRの端面が奇麗に揃った平端面となって、商品価値が高いものとなる。
【0017】
一方、前記した巻取装置3の更に下流側には、第2巻取ロール31bに近接して端末処理装置6を設ける。この端末処理装置6は、所定の長さを巻き終えたウエブWを切断し、端末の一方を製品ロールRの外周に接着して巻き解けないように処理すると共に、他方の端末を次の巻取シャフト32に巻き付ける機能を有する。このため、端末処理装置6は、切断刃61を備えると共に、巻付エアーパイプ62及び噴霧器7とを備え、更に糊糸車63及びテールシール装置64を備えている。
【0018】
上記切断刃61は、テールシール装置64と共に昇降して、巻き終えたウエブWを幅方向に切断するものである。そして、切断されたウエブWの一端、即ち製品ロールRに連なる側の端には、糊糸車63によって糊が塗布される。一方、ウエブWの他端、即ち原反ロールに連なる側の端は、巻付エアーパイプ62から噴射されるエアーAによって吹き上げられ、一対の巻取ロール31の谷間に臨む巻取シャフト32の上側に折り返される。
【0019】
一方、巻取の完了したロールR′は、更に下流側に配置した一対の巻締ロール12によって巻締められると共に、前記した糊糸車63によって塗布された糊で接着され、端部が解けることのない製品ロールRとなる。
【0020】
前記巻付エアーパイプ62から噴射されたエアーAによって巻取シャフト32に向けて吹き上げられている原反ロール側の端部を、前記した端末折込装置4を作動させることにより巻取シャフト32に係止させる。即ち、折込レバー41を巻取シャフト32と第1巻取ロール31aとの隙間に滑り込ませて、ウエブWの一端を巻取ロール31と巻取シャフト32の間に挟み込む。そして、巻取シャフト32を図示していない駆動源の駆動より回転させると、巻取シャフト32にウエブWが巻き付く。
【0021】
また、本発明は、巻取シャフト32に向けて接着液を散布する噴霧器7を、ウエブW(原紙P)の進行方向の下流側に配置し、上記噴霧器7より接着液として、例えば霧状の水Mを巻取シャフト32に向けて散布している。従って、巻取シャフト32とウエブWの端部との摩擦抵抗が増加して、当該ウエブWが巻取シャフト32に巻き付き易くなる。また、ウエブWの端末と巻取シャフト32並びに互いに重なったウエブW同士が軽く接着される。尚、上記接着液として、水溶性の接着剤等を使用してもよい。
【0022】
そして、本発明に係る無芯トイレットペーパーロールの製造装置1では、張力の加わっていないウエブWの下流側から接着液を散布している。即ち、無緊張状態にあるウエブWに接着液として水(霧)Mを散布するように構成してある。従って、湿潤状態となったウエブWが長さ方向に延びることがなく、紙質が劣化することがない。このため、本発明法及び本発明装置で製造した製品ロールRは、最後まで使い切ることができる。
【0023】
噴霧器7は、巻取シャフト32とほゞ平行に配置した空気管74及び水管75を備え、空気管74から延出するノズル73を水管75内に通し、上記ノズル73に空気管74から供給する空気流によって、水管75内の接着液を吸引噴霧すように構成する。また、噴霧器7は、図4に示すように、各ウエブW毎に複数配設してあり、各ウエブWに対して均一な噴霧が可能である。具体的に、噴霧器7は、例えば図5に示すように、微細な噴射孔71及び吸入孔72を開設したノズル73を延設した空気管74と、水源に連絡する水管75を備えており、空気供給部から圧送される空気をノズル73へ供給することによりベンチュリー効果により吸入孔72から水を吸い上げ、霧状の水Mを噴射孔71から噴霧するように構成する。
【0024】
従って、上記のような構成の噴霧器7によれば、水に直接圧力を掛けて噴霧する方式に比べて微細な水滴となる。また、水圧や水位の変動に伴って噴霧量が変動することがない。このため、ウエブWが濡れ過ぎたり、湿り気が不充分となることがなく、当該ウエブWの湿潤状態を容易に制御可能である。そして、図示の実施の形態では、空気管74の長さをほゞ一つのウエブWの幅とすると共に、水管75の長さを空気管74のほゞ半分として、一つの空気管74に対して二つの水管75を配置して、各ウエブWに対応させているので、長い管を用いたときのように、水源や空気供給部からの距離が異るために圧力差が生じて、ウエブWの湿り具合が片寄ることがない。尚、前記したようなノズル73を用いると共に、水管75に対する水の供給を電磁弁等により制御して、上記ノズル73に空気を供給すると、この空気管74のノズル73を前記した巻付エアーパイプ62とし機能させることもできる。
【0025】
また、前記のような構成の噴霧器7は、小型に形成することができ、省スペースに有効である。従って、無芯トイレットロールの製造装置1の任意の位置に配設することができ、ウエブW(原紙P)の進行方向の下流側に配置しても、他の装置の邪魔になることがない。
【0026】
次に、上記のような構成の本発明装置によるトイレットペーパーロールの製造方法を図6に示した概略工程図に基づいて簡単に説明する。巻押ロール33を上昇させて巻終った製品ロールRを取り出し、巻取シャフト32を巻取ロール31上にセットする。即ち、図6における▲6▼の状態から▲1▼の状態になる。
【0027】
次いで、図6に示す▲2▼の工程では、テールシール装置64を下降させて、ウエブWを切断刃61により切断すると同時に製品ロールR側の端部の糊付けを行う。
【0028】
また、▲3▼の工程では、上記テールシール装置64を上昇させると共に、原反ロール側の端部に、巻付エアーパイプ62からエアーAを吹き付けて、ウエブWの端末を折り返して巻取シャフト32に吹き付ける。
【0029】
▲4▼の工程では、端末折込装置4の動作によって下降した折込レバー41により、ウエブWの端末を巻取シャフト32と第1巻取ロール31aとの間にしっかりと折り込む。
【0030】
▲5▼の工程では、折込レバー41が後退すると共に、巻押ロール33が下降してきて巻取シャフト32を押える。そして、巻取シャフト32の回転により、ウエブWの巻取を開始する。また、巻取の開始と共に、噴霧器7から巻取シャフト32に向って微細な接着液、即ち水(霧)Mを噴霧する。従って、巻取シャフト32が空回りすることなくウエブWを確実に巻き取る。
【0031】
また、スリッター装置2によって所定幅に切断されたウエブWが走行するとき、当該ウエブWにはセパレータバー5による適度な押圧力が加わっている。従って、ウエブWの走行が安定し、巻き取ったロールの端面が揃う。
【0032】
一方、▲5▼の工程では、製品ロールRは巻締ロール12によって巻締められ、次の工程に搬送されて、巻取シャフト32が抜き取られる。そして、巻取シャフト32上のウエブWの巻取りが所定量に達して▲6▼の状態になると、トイレットペーパーロールの製造工程の一サイクルが終了する。
【0033】
上記のような各工程を順番に繰り返して、無芯のトイレットペーパーロールを連続的に製造する。尚、上記の説明では、一つのウエブWについて説明したが、ウエブWは紙面と直交する方向に複数並列しており、複数の製品ロールRが同時に生産される。また、前記したスリッター装置2を使用することなく、原紙Pを直接巻取シャフト32に巻き取る場合も前記と同様な工程によって生産できる。更に、巻取時に巻押ロール33により押え込むことなく、巻き取ることもできる。
【0034】
上記のようにして製造される無芯のトイレットペーパーロールは、巻き始めにおける接着液の散布がウエブW或は原紙Pに張力が加わっていない状態で行われるので、ウエブW或は原紙Pが延びるために発生する紙質の劣化がない。従って、最後まで使い切ることができ、商品価値が高いばかりではなく、資源の有効利用が可能である。
【0035】
以上本発明を図面の実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した構成を変更しない限り適宜に実施できる。例えば、図示の実施の形態では、幅広の原紙を所定幅のウエブに切断した後、巻取シャフトに巻き取っているが、幅広のまま巻き取った後、所定幅に切断してトイレットペーパーロールを製造してもよい。また、原紙或はウエブの走行途中、即ち、スリッター装置やセパレータバーが臨む位置に、エンボス加工装置やミシン目加工装置を臨ませて、エンボスやミシン目を付与することもできる。
【0036】
【発明の効果】
以上要するに本発明は、巻取シャフトに向けて接着液を散布する噴霧器を、巻取シャフトよりも原紙の進行方向の下流側に配置し、張力の掛かっていない無緊張状態にある原紙の端末に接着液を散布するように、原紙の進行方向下流側から巻取シャフトに向けて接着液を散布するようにしたので、湿潤状態となった原紙が長さ方向に延びることがなく、紙質が劣化することがない。このため、本発明に係る無芯のトイレットペーパーロールの製造装置及び製造方法で製造した製品ロールは、最後まで使い切ることができ、商品価値が高いばかりではなく、資源の有効利用に寄与することができ、実用的価値が極めて高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る無芯トイレットペーパーロールの製造装置の概要を示すスケルトン説明図である。
【図2】セパレータバーを示す要部の正面図である。
【図3】セパレータバーの要部の拡大図である。
【図4】巻取シャフト及び噴霧器周辺を示す平面図である。
【図5】(A)は巻取シャフト及び噴霧器周辺を示す側面図、(B)は噴霧器の一例の断面図である。
【図6】本発明における概略工程図である。
【符号の説明】
1 無芯トイレットペーパーロールの製造装置
2 スリッター装置
3 巻取装置
4 端末折込装置
5 セパレータバー
6 端末処理装置
7 噴霧器
31a 第1巻取ロール
31b 第2巻取ロール
32 巻取シャフト
33 巻押ロール
62 巻付エアーパイプ
73 ノズル
74 空気管
75 水管
A エアー
M 水(霧)
P 原紙
R 製品ロール
W ウエブ
Claims (4)
- 原反ロールから繰り出される原紙の端末を巻取シャフトに係止させると共に接着液を散布して、原紙の端末を巻取シャフトに接着して原紙を巻き取り、所定長の原紙を巻き終えた後、巻取シャフトを抜き去るようにした無芯トイレットペーパーロールの製造方法において、
所定量のウエブを巻き終わった製品ロールを取り出し、巻取シャフトを巻取ロール上にセットする工程、
テールシール装置によりウエブを切断すると同時に、製品ロールの端部を糊付する工程、
原紙の進行方向下流側から上流側に位置する巻取シャフトに向けて巻付エアーパイプからエアーを吹き付けてウエブの端末を折り返して巻取シャフトに係止させる工程、
端末折込装置の動作によって下降した折込レバーにより、ウエブの端末を巻取シャフトと巻取ロールとの間に折り込む工程、
折込レバーを後退させる共に、巻押ロールを下降させて巻取シャフトを押え、巻取シャフトの回転により、ウエブの巻取を開始し、この巻取の開始と共に噴霧器から原紙の進行方向上流側に位置する巻取シャフトに向けて接着液を噴霧し、無緊張状態にある原紙を濡らし、原紙同士を接着すると共に巻取シャフトに接着させさせる工程、
巻取シャフト上に所定量のウエブを巻き取る工程、
を含むことを特徴とする無芯トイレットペーパーロールの製造方法。 - 隣接する一対の巻取ロールと、当該巻取ロールの谷間に位置する巻取シャフトとを備え、原反ロールから繰り出される原紙を巻取シャフトに巻き取っていく無芯トイレットペーパーロールの製造装置において、
巻取が終了したウエブを切断すると同時に、製品ロールの端部を糊付するテールシール装置を備え、
原紙の進行方向下流側から上流側に位置する巻取シャフトに向けてエアーを吹き付け、ウエブの端末を折り返して巻取シャフトに係止させる巻付エアーパイプを、巻取シャフトよりも原紙の進行方向の下流側に配置し、
下降した折込レバーにより、巻取シャフトに係止しているウエブの端末を巻取シャフトと巻取ロールとの間に折り込む端末折込装置を、巻取シャフトの斜め上方に臨ませ、
無緊張状態にある原紙の端末に接着液を散布するように、巻取シャフトに向けて接着液を散布する噴霧器を、巻取シャフトよりも原紙の進行方向の下流側に配置し、
原紙の進行方向の下流側から、上流側に位置する巻取シャフトに向けて接着液を散布し、緊張状態にある原紙を濡らすことなく、無緊張状態にある原紙を濡らし、巻取シャフトに係止する原紙同士を接着すると共に巻取シャフトに接着させて巻取を行うようにしたことを特徴とする無芯トイレットペーパーロールの製造装置。 - 幅広の原紙をスリッター装置によって小幅なウエブに切断し、このウエブを並べて巻取シャフト上に複数のロールを巻き取るようにした請求項2に記載した無芯トイレットペーパーロールの製造装置。
- 噴霧器は、巻取シャフトとほゞ平行に配置した空気管及び水管を備え、空気管から延出するノズルを水管内に通し、該ノズルに空気管から供給する空気流によって、水管内の接着液を吸引噴霧するようにした請求項2または請求項3に記載した無芯トイレットペーパーロールの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29936595A JP3693723B2 (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | 無芯トイレットペーパーロールの製造方法及び製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29936595A JP3693723B2 (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | 無芯トイレットペーパーロールの製造方法及び製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09118455A JPH09118455A (ja) | 1997-05-06 |
JP3693723B2 true JP3693723B2 (ja) | 2005-09-07 |
Family
ID=17871621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29936595A Expired - Lifetime JP3693723B2 (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | 無芯トイレットペーパーロールの製造方法及び製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3693723B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5653687B2 (ja) * | 2010-08-31 | 2015-01-14 | 大王製紙株式会社 | 芯無しトイレットペーパーロールの製造方法及びこれによる芯無しトイレットペーパーロール |
-
1995
- 1995-10-25 JP JP29936595A patent/JP3693723B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09118455A (ja) | 1997-05-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3205935B2 (ja) | ロール巻取装置及び方法 | |
CA2682829C (en) | Method and device for closing the tail end of a log of web material and log obtained | |
CA1189432A (en) | Method and apparatus for splicing web | |
JPH0768001B2 (ja) | ワインダーにおいてセット交換を行う方法 | |
JP2005532238A5 (ja) | ||
JP2005532238A (ja) | 種々の大きさのペーパーロールを製造する巻返し機及び方法 | |
JP5852202B2 (ja) | ティシュペーパー製品の製造方法 | |
JP5622478B2 (ja) | ティシュペーパー製品の製造方法 | |
JP2012010958A (ja) | ティシュペーパー製品の製造方法 | |
JP2015016355A5 (ja) | ||
JP3693723B2 (ja) | 無芯トイレットペーパーロールの製造方法及び製造装置 | |
CA2227113A1 (en) | Water jet turn-up apparatus for use in a web winder | |
JP2002017601A (ja) | おしぼり製造装置 | |
FI121305B (fi) | Menetelmä pituusleikkurin käyttämiseksi ja liima-aineen applikointilaitteisto | |
CN113329962A (zh) | 卷绕时的料幅转移 | |
JPH09124193A (ja) | トイレットペーパーロール、トイレットペーパーロールの製造方法及び製造装置 | |
JPH09118456A (ja) | トイレットペーパーロールの製造装置 | |
JP3210522U (ja) | 無芯ペーパーロールの製造装置 | |
JP7430417B1 (ja) | トイレットペーパーおよびトイレットペーパーの製造方法 | |
FI122562B (fi) | Pituusleikkurin muutonvaihtolaite. | |
JPH078696B2 (ja) | 芯なしトイレットペーパーロールの製造装置 | |
JP2001058745A (ja) | 無芯ロールペーパー用のウエブ巻回体連続製造方法及びその製造機 | |
JP2520838B2 (ja) | 芯なしトイレットペ―パ―ロ―ル製造機 | |
US20220396446A1 (en) | Rewinding machine and method for the production of logs of paper material | |
JP2766391B2 (ja) | 枠替方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041207 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050207 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050524 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050622 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090701 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100701 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110701 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110701 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120701 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120701 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130701 Year of fee payment: 8 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |