JP3415045B2 - オイルタンカーの船体構造及び同構造の溶接作業方法 - Google Patents
オイルタンカーの船体構造及び同構造の溶接作業方法Info
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Description
船体構造及び同構造における溶接作業方法に関する。
例として図5に示す構造のものが知られている。1は船
体縦方向にタンクを仕切る縦通隔壁であって、該縦通隔
壁1の支持部材として所用箇所に、船体横断方向にバー
チカルウェブ2が配設されている。3は、バーチカルウ
ェブ2下部のバックブラケットであって、縦通隔壁1や
二重底4が水圧等の荷重により変形するのを防ぐための
構造部材である。該バックブラケット3は縦通隔壁1を
挟んで、バーチカルウェブ2の下端に対応して設けられ
ている。
略三角形状の主板5と、該主板5の補強材であるフェー
ス6と、スチフナ7とより構成されており、底部にはド
レンホール8が設けられている。図7はこのような船体
構造の組み立て手順を示す例図である。この場合、二重
底の建造ブロックの分割位置(シーム)がバックブラケ
ット3の直下に位置する場合の例であって、以下この組
み立て手順について説明する。
ロック9、10およびバックブラケット3が夫々内業工
場で製作される(図7A)。手順2、次いで、ドック内
で二重底建造ブロック9と10を溶接接合する。このと
き、二重底4の内底板シーム11は自動溶接機12によ
り溶接することがある(図7B)。
れたら、バックブラケット3を搭載し、これを二重底4
上に溶接する(図7C)。手順4、さらに、カーゴパイ
プ13がバックブラケット3の上方に配置される場合
は、カーゴパイプ13はバックブラケット3の溶接後に
搭載され、受け台(図示せず)を介して取り付けられる
(図7D)。
れ、船尾側から船首側に向って順番に二重底ブロックが
搭載されていき、これと並行して搭載済二重底ブロック
上には、バーチカルウェブ2を固定した縦通隔壁1が順
次搭載され、これが溶接されて船体構造のブロック建造
がなされて行く。
順1による二重底建造ブロック9、10とバックブラケ
ット3の製作だけが内業工場での製作となり、後の工程
はすべてドック内での溶接作業となる。このため、ブロ
ック建造の製作精度、品質が上がらず、また、製作、作
業工程がかかると云う不都合が指摘されている。
板シーム11の溶接後でなければ、バックブラケット3
を接合することはできず、バックブラケット3はどうし
ても二重底4を構成してからの搭載とならざるを得ず、
ドック内での溶接接合となっていた。また、バックブラ
ケット3の上方にカーゴパイプ13が設置される場合
は、バックブラケット3を搭載する際にカーゴパイプ1
3と干渉するので、カーゴパイプ13はバックブラケッ
ト3の接合後に搭載されていた。
カーの船体構造において、縦通隔壁のバーチカルウェブ
下部のバックブラケットの形状あるいはバーチカルウェ
ブ下部の形状を工夫することにより、ブロック建造の組
み立て手順を改善し、建造工数の削減、建造精度、溶接
品質の向上を図ることを目的とする。
ーチカルウェブ下部のバックブラケットのコーナー部あ
るいはバーチカルウェブ下部のコーナー部に、溶接しな
がら走行する自動溶接機を通し得る大きさの開口を形成
した。また、該開口を通して自動溶接機を船体縦方向に
走行させ、内底板のシームあるいは縦通隔壁と内底板と
を溶接するようにした。
説明する。図1は本発明による船体構造を示す図、図2
は本発明によるバックブラケットの構造を示す図、図3
は組み立て手順を示す図である。本発明による縦通隔壁
のバーチカルウェブの下部のバックブラケット14は、
従来型と同様に主板5、フェース6、スチフナ7で構成
されているが、主板5のコーナー部に開口15を設けて
いる。なお、8はドレンホールである。
1あるいは縦通隔壁と内底板との溶接16を溶接しなが
ら走行する自動溶接機12を通し得る大きさであり、お
およそ縦1m、横1m程度の三角形状の開口である。な
お、主板5にはドレンホール8も開口しているので、以
下これと区別して開口15を便宜上大開口として説明す
る。
は、フェース側の方がコーナー側に比べて遥かに大き
く、コーナー側の板が強度に寄与する割合は低い。従っ
て、コーナー側に開口を設けることによるバックブラケ
ット全体の強度低下は小さく、問題ではないが、従来の
バックブラケットと同様の強度を求める場合には、若干
板厚を増加すればよい。
手順を説明する。手順1、まず、二重底4を構成する建
造ブロック9と10、及び組み立てた際大開口15を形
成することとなる切り欠きを設けたバックブラケット1
4が内業工場において製作される(図3A)。手順2、
次に、製作された建造ブロック9に、そのまま内業工場
でバックブラケット14を搭載し、これを溶接する(図
3B)。
パイプ13を建造ブロック9上に搭載する。このとき、
カーゴパイプ13は専用の受け台(図示せず)を介して
取り付けられる(図3C)。手順4、バックブラケット
14とカーゴパイプ13を搭載して取り付けた建造ブロ
ック9と対応する建造ブロック10とをドック内に運
び、内底板のシーム11を溶接する(図3D)。
自動溶接機12を使用するが、バックブラケット14の
主板5のコーナー部を切り欠いているので、自動溶接機
12はこの切り欠き部を通って、内底板のシーム11を
切れ目なく真直ぐに溶接することができる。また、縦通
隔壁1を搭載した後には、図2に示す縦通隔壁と内底板
の溶接16も同様に自動溶接機12で、連続して溶接す
ることができる。
って、バーチカルウェブ2の下部コーナー部に大開口1
7を設けたものである。この場合は、二重底建造ブロッ
ク9、10のシーム11を大開口17側になるようにす
れば、大開口17に自動溶接機12を通して、シーム1
1及び縦通隔壁と内底板の溶接18を、自動溶接機12
により連続して溶接することができる。なお、19は縦
通隔壁1の縦方向に通して固定されたロンジ部材であ
る。
く、四半円形状や図4に示すように長穴形状としてもよ
い。また、隔壁付きホリゾンタルガーダーのバックブラ
ケットや横隔壁にバーチカルウェブがある場合のバック
ブラケットにおいても同様の形態で実施することが可能
である。
ロックにバックブラケットを搭載し、溶接するまでの手
順を内業工場内で行なうようにしたので、溶接品質や取
り付け精度の向上が図れた。また、カーゴパイプについ
ても内業工場内での搭載が可能となり、その分作業効率
が向上した。
作し、二重底建造ブロックとしては、既にバックブラケ
ット、カーゴパイプを組み付けたブロックをドック内に
運び、接合するので、作業工数を削減できるとともに、
比較的劣悪な環境下でのドック内作業を減らすことが可
能となった。
大開口を設けることにより、該コーナー部にスラッジが
溜りにくくなり、運航時のタンク内洗浄の手間が少なく
なっている。また、バックブラケット周辺の溶接長は大
開口を設けたことにより減少しており、その分溶接工数
が削減できると云う付随的効果も得られる。
図。
Claims (3)
- 【請求項1】縦通隔壁のバーチカルウェブ下部のバック
ブラケットのコーナー部に、溶接しながら走行する自動
溶接機を通し得る大きさの開口を形成したことを特徴と
するオイルタンカーの船体構造。 - 【請求項2】縦通隔壁のバーチカルウェブ下部のコーナ
ー部に、溶接しながら走行する自動溶接機を通し得る大
きさの開口を形成したことを特徴とするオイルタンカー
の船体構造。 - 【請求項3】縦通隔壁のバーチカルウェブ下部のバック
ブラケットあるいはバーチカルウェブ下部のコーナー部
に、溶接しながら走行する自動溶接機を通し得る大きさ
の開口を形成し、該開口を通して自動溶接機を走行さ
せ、二重底建造ブロックの内底板シームあるいは縦通隔
壁と内底板とを溶接することを特徴とするオイルタンカ
ーの船体構造の溶接作業方法。
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JP30952898A JP3415045B2 (ja) | 1998-10-16 | 1998-10-16 | オイルタンカーの船体構造及び同構造の溶接作業方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP30952898A JP3415045B2 (ja) | 1998-10-16 | 1998-10-16 | オイルタンカーの船体構造及び同構造の溶接作業方法 |
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JP2000118482A JP2000118482A (ja) | 2000-04-25 |
JP3415045B2 true JP3415045B2 (ja) | 2003-06-09 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP30952898A Expired - Fee Related JP3415045B2 (ja) | 1998-10-16 | 1998-10-16 | オイルタンカーの船体構造及び同構造の溶接作業方法 |
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1998
- 1998-10-16 JP JP30952898A patent/JP3415045B2/ja not_active Expired - Fee Related
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