JP3414282B2 - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

内燃機関の動弁装置

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    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
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    • F01L9/20Valve-gear or valve arrangements actuated non-mechanically by electric means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Magnetically Actuated Valves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の動弁装
置、とりわけ、吸,排気弁を電磁的に開閉するようにし
た動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の動弁装置として、例えば特開
平9−256825号公報に示されているように、吸,
排気弁の各弁軸に連設したアーマチュアを、該アーマチ
ュアの上下面に対向して配置した開弁側の電磁石および
閉弁側の電磁石と、前記弁軸を開弁側に付勢するばね部
材及び閉弁側に付勢するばね部材との協働により作動さ
せて、吸,排気弁を電磁的に開閉するようにしたものが
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電磁石が消磁している
エンジン停止時には開弁側および閉弁側の2つのばね部
材の平衡作用で吸,排気弁がそれぞれ中間リフト状態と
なって開弁しているため、エンジン始動に際してはこれ
ら吸,排気弁を一旦閉弁、又は開弁状態にさせるために
開弁側と閉弁側の2つの電磁石を交互に励,消磁して動
弁装置を初期化作動する必要がある。
【0004】動弁装置にはエンジン駆動中に潤滑油とし
てエンジンオイルがミスト状に供給されるが、エンジン
の冷間始動時に動弁装置の可動部材の摺動部分に付着し
たオイルの粘性が高い状態にあると、前記動弁装置の初
期化作動時のフリクションが大きく、バッテリの消費電
力が大きくなってしまう。
【0005】そこで、本発明はエンジンの冷間始動の際
の動弁装置の初期化作動に先立って、動弁装置の可動部
材の摺動部分へ供給される潤滑用のオイルを速やかに昇
温して粘性低下させることができて、初期化作動時のフ
リクションを低めてバッテリ消費電力を節減することが
できる内燃機関の動弁装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にあって
は、吸,排気弁の各弁軸に連設されたアーマチュアと、
ハウジングに内接保持されて前記アーマチュアの弁軸方
向の上下面に対向して配設された2つの電磁石と、前記
弁軸を開弁側と閉弁側とに付勢する2つのばね部材とを
備え、吸,排気弁をこれら電磁石とばね部材との協働に
より電磁的に開閉するようにした内燃機関の動弁装置に
おいて、前記ハウジングにエンジンオイルが供給される
オイル通路と、該オイル通路内のオイルを動弁装置の可
動部材の摺動部分へ流出させるオイル流出孔とを設け
て、動弁装置の初期化作動前に前記電磁石への通電によ
る発熱作用で該オイル通路内のオイルを加熱可能なオイ
ルヒータを構成したことを特徴としている。
【0007】請求項2の発明にあっては、請求項1に記
載のオイル通路をハウジングの組付けボルトが上下方向
に挿通するボルト孔の周面と、該組付けボルトとの間に
構成したことを特徴としている。
【0008】請求項3の発明にあっては、請求項1,2
に記載のオイル通路を、流通オイルが上,下の電磁石の
配設領域を上方向と下方向とに巡回するターンフロー構
造に構成したことを特徴としている。
【0009】請求項4の発明にあっては、請求項1〜3
に記載のオイルヒーターが、上,下2つの電磁石の同時
通電により発熱作動するようにしたことを特徴としてい
る。
【0010】請求項5の発明にあっては、請求項1〜4
に記載の動弁装置の初期化作動がエンジンのスタータモ
ーター作動後に行われるようにしたことを特徴としてい
る。
【0011】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、動弁装
置の電磁石が内接したハウジングにエンジンオイルが供
給されるオイル通路と、該オイル通路内のオイルを動弁
装置の可動部材の摺動部分へ流出させるオイル流出孔と
を設けて、該動弁装置自体にその初期化作動前に前記電
磁石への通電による発熱作用で該オイル通路内のオイル
を加熱可能なオイルヒーターを構成しているため、エン
ジンの冷間始動に際して動弁装置の初期化作動に先立っ
て電磁石に通電すると、該電磁石が発熱してオイル通路
内のオイルを直ちに加熱昇温して粘性を低下させ、この
粘性が低下したオイルをオイル流出孔から可動部材の摺
動部分へ供給して該摺動部分の潤滑性を良好にすること
ができる。
【0012】この結果、動弁装置の初期化作動を円滑に
行わせることができると共に、初期化に要する時間を短
縮することができて、バッテリの消費電力を節減するこ
とができる。
【0013】また、前述のように動弁装置自体に電磁石
の発熱を有効利用したオイルヒーターを構成しているた
め、部品点数の増加や占有スペースの増加等を伴うこと
がなく、コスト的に及び設計上有利に得ることができ
る。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の発明の効果に加えて、オイル通路をハウジングの組付
けボルトが挿通したボルト孔を有効利用しているため、
オイル通路を容易に構成できると共にハウジングの加工
工数の増加を抑制することができて、コスト的におよび
設計上より一層有利に得ることができる。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、請求項
1,2の発明の効果に加えて、オイル通路をその内部を
流通するオイルが上,下の電磁石の配設領域を上方向と
下方向とに巡回するターンフロー構造に構成しているた
め、流通オイルの受熱面積を可及的に拡大でき、オイル
の昇温促進効果が得られて電磁石への通電時間を短縮で
きると共に、通電電流値を小さくすることができてバッ
テリ消費電力の節減効果を高めることができる。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜3の発明の効果に加えて、上,下2つの電磁石の発熱
を利用してオイルの加熱を行えるため、オイルの昇温時
間および電磁石の通電時間を更に短縮化することができ
る。
【0017】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜4の発明の効果に加えて、動弁装置の初期化作動がエ
ンジンのスタータモーター作動後に行われるため、オイ
ルヒーターで加熱されたオイルをスタータモーターと同
期駆動するオイルポンプの吐出圧でオイル流出孔から流
出させて、可動部材の摺動部分へ確実に供給できるた
め、初期化作動時のフリクション低下をより効果的に行
わせることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面と
共に詳述する。
【0019】図1において、1は吸気弁又は排気弁等の
弁体、2は該弁体1の動弁装置を示す。
【0020】動弁装置2は前記弁体1の弁軸1aに連設
した磁性金属材料からなるアーマチュア4と、コア5
a,6aおよびそれらの外周側部分に配設した励磁コイ
ル5b,6bを備えて前記アーマチュア4の弁軸方向の
上下面に対向して配設した開弁側および閉弁側の2つの
電磁石5,6と、前記弁軸1aを開弁側と閉弁側とに付
勢する2つのばね部材としてのコイルスプリング7,8
とを備えている。
【0021】コイルスプリング7,8は電磁石5,6が
消磁している状態では弁体1が中間リフト位置を保持す
るように所要の平衡したばね力に設定し、電磁石5,6
はこれらコイルスプリング7,8のばね力の大きさに適
応した大きさの電磁力が得られるように設定して、これ
ら電磁石5,6の電磁力とコイルスプリング7,8のば
ね力との協働によって弁体1を開閉するようにしてあ
る。
【0022】アーマチュア4はその下面中心位置に固設
したアーマチュア軸4aを備え、該アーマチュア軸4a
の下端を前記弁軸1aの上端に嵌挿したコンタクト4b
に当接して該弁軸1aに連設してある。
【0023】アーマチュア4の上面中央には上側の可動
側スプリングシート9に固設したばね軸9aの下端が当
接し、開弁側のコイルスプリング7はハウジング3の上
壁に固設した固定側スプリングシート10と該可動側ス
プリングシート9との間に弾装してある。
【0024】閉弁側のコイルスプリング8はシリンダヘ
ッド11に設けた凹部11a内に配置して、弁軸1aに
固設した可動側スプリングシート12と凹部11aの底
面に固設した固定側スプリングシート13との間に弾装
してある。
【0025】本実施形態では動弁装置2は極力コンパク
トに配設し得るようにハウジング3を平面矩形に形成す
ると共に、アーマチュア4および電磁石5,6は該ハウ
ジング3内に整然と収まるように同様に投影平面でほぼ
整合する平面矩形に形成してあり、かつ、該ハウジング
3の気筒列方向の両側部は側壁をなくして開放し、気筒
列方向に近接して配設し得るようにしてある。
【0026】また、このハウジング3は閉弁側電磁石6
および開弁側コイルスプリング7等を収容する上側ハウ
ジング3Aと、開弁側電磁石5を収容する下側ハウジン
グ3Bとに分割してあり、それらの間にディスタンスブ
ロック3Cを挟んで後述するように一体的に締結固定
し、該ディスタンスブロック3Cにより、下側ハウジン
グ3Bに内接して収容した開弁側電磁石5と上側ハウジ
ング3Aに内接収容した閉弁側電磁石6とを位置決めし
て、これら開弁側電磁石5と閉弁側電磁石6との間に所
要の上下方向間隔を保持するようにしている。
【0027】ハウジング3は、その対向する一対の側壁
にそれぞれ上側ハウジング3A,ディスタンスブロック
3Cおよび下側ハウジング3Bを上下方向に貫通して設
けた各一対のボルト孔14に組付けボルト15を挿通
し、これら組付けボルト15をシリンダヘッド11に設
けたねじ孔16に螺合して該シリンダヘッド11に締結
固定して組付けてある。
【0028】そして、前記ハウジング3に、シリンダヘ
ッド11に設けたオイル通路20に連通してエンジンオ
イルが供給されるオイル通路21と、該オイル通路21
内のオイルを動弁装置2の可動部材の摺動部分へ流出さ
せるオイル流出孔22とを設けて、前記電磁石5,6へ
の通電による発熱作用で該オイル通路21内のオイルを
加熱可能なオイルヒーター23を構成している。
【0029】本実施形態ではハウジング3のオイル通路
21を前記ボルト孔14を有効利用して、図2にも示す
ように該ハウジング3の両側壁の対向する一対のボルト
孔14,14の周面と組付けボルト15,15との間に
通路21a,21bとして構成し、一方のオイル通路2
1aを構成するボルト孔14およびシリンダヘッド11
のねじ孔16を前記シリンダヘッド側のオイル通路20
に連通すると共に、これらオイル通路21a,21bを
上側ハウジング3Aの閉弁側電磁石6の収容部分と開弁
側コイルスプリング7の収容部分とを隔成する隔壁3a
に設けた連通路21cで連通して構成している。
【0030】即ち、本実施形態ではハウジング3のオイ
ル通路21を、下側の開弁側電磁石5および上側の閉弁
側電磁石6の配設領域で、流通オイルが一方のオイル通
路21aを上方向に流通し、該オイル通路21aから連
通路21cを経由して他方のオイル通路21bへ下方向
に流通して巡回するターンフロー構造に構成している。
【0031】また、前記オイル流出孔22はオイル通路
21からオイルを、アーマチュア軸4a,ばね軸9aの
各軸受18,19の配設部分やコンタクト4b部分へ指
向して流出し得る向きに穿設してある。
【0032】動弁装置2は制御手段としてのエンジンコ
ントロールユニット30による電磁石5,6への通電制
御によって作動され、かつ、オイルヒーター23は所定
のエンジン低温時に該エンジンコントロールユニット3
0により動弁装置2の初期化作動前に、前記電磁石5,
6へ同時に所定時間通電することによって発熱作用する
ように制御される。
【0033】図1中、17はバルブシートを示す。
【0034】図3に前記エンジンコントロールユニット
30による動弁装置2のエンジン冷間時における制御動
作を説明するフローチャートを示す。
【0035】図3において、エンジン始動の際には中間
リフト状態にある弁体1を一旦閉弁、又は開弁させるた
めに動弁装置2の初期化作動が行われるが、先ず、ステ
ップS101で図外のイグニッションセンサの検出信号
に基づいてイグニッションスイッチがONにされている
か否かを判断する。
【0036】ステップS101でイグニッションスイッ
チがONにされていると判定されるとステップS102
へ進み、図外の温度センサによりエンジンオイル温度又
はエンジン冷却水温度に代表されるエンジン温度を測定
して読み込む。
【0037】次いで、エンジン温度に応じて開弁側電磁
石5および閉弁側電磁石6への通電電流値と通電時間と
を設定し(ステップS103)、これら両電磁石5,6
の励磁コイル5b,6bに通電してオイルヒーター23
を発熱作動させる(ステップS104)。
【0038】このオイルヒーター23の発熱作動は励磁
コイル5b,6bへの通電が前記ステップS103で設
定された時間継続して行われ(ステップS105)、動
弁装置2の可動部材の摺動部分へ供給されるオイルの加
熱昇温が終了するとステップS106へ進んで、前記開
弁側電磁石5および閉弁側電磁石6に初期化作動のため
の制御電流を供給し、これら電磁石5,6を交互に励,
消磁して動弁装置2の初期化作動を行わせる。
【0039】以上のようにこの実施形態の構造によれ
ば、動弁装置2の開弁側電磁石5および閉弁側電磁石6
が内接したハウジング3に、エンジンオイルが供給され
るオイル通路21と、該オイル通路21内のオイルを動
弁装置2の可動部材の摺動部分へ流出させるオイル流出
孔22とを設けて、該動弁装置2自体にその初期化作動
前に前記両電磁石5,6への通電による発熱作用で該オ
イル通路21内のオイルを加熱可能なオイルヒーター2
3を構成しているため、エンジンの冷間始動に際して動
弁装置2の初期化作動に先立って前記電磁石5,6に通
電すると、これら電磁石5,6が発熱してオイル通路2
1内のオイルを直ちに加熱昇温して粘性を低下させ、こ
の粘性が低下したオイルをオイル流出孔22から前記可
動部材の摺動部分へ供給して該摺動部分の潤滑性を良好
にすることができる。
【0040】この結果、動弁装置2の初期化作動を円滑
に行わせることができると共に、初期化に要する時間を
短縮することができて、バッテリの消費電力を節減する
ことができる。
【0041】また、前述のように動弁装置2自体に開弁
側電磁石5および閉弁側電磁石6の発熱を有効利用した
オイルヒーター23を構成しているため、部品点数の増
加や占有スペースの増加等を伴うことがなく、コスト的
におよび設計上有利に得ることができる。
【0042】特に、本実施形態ではハウジング3のオイ
ル通路21を該ハウジング3の組付けボルト15が挿通
したボルト孔14を有効利用しているため、オイル通路
21を容易に構成できると共にハウジング3の加工工数
の増加を抑制することができて、コスト的におよび設計
上より一層有利に得ることができる。
【0043】また、前記オイル通路21をその内部を流
通するオイルが上,下位置関係に配設した開弁側電磁石
5と閉弁側電磁石6の配設領域を上方向と下方向とに巡
回するターンフロー構造に構成しているため流通オイル
の受熱面積を可及的に拡大でき、しかも、これら電磁石
5,6に同時通電して2つの電磁石5,6の発熱を利用
してオイルの加熱を行えるため、オイルの昇温促進効果
が高められてこれら電磁石5,6への通電時間を短縮で
きると共に、通電電流値を小さくすることができてバッ
テリ消費電力の節減効果を高めることができる。
【0044】図4は前記エンジンコントロールユニット
30による動弁装置2のエンジン冷間時における制御動
作の異なる例を説明するフローチャートで、ステップS
201〜ステップS205までは前記第1実施形態にお
けるステップS101〜ステップS105と同様の処理
を実行する。ステップS205でオイルヒーター23を
所定時間発熱作動させた後、ステップS206へ進んで
スタータモータースイッチのON,OFFポジションか
らスタータモーターが作動しているか否かを判断し、ス
タータモーターが作動状態であればステップS207へ
進んで動弁装置2の初期化作動を行わせるようにしてい
る。
【0045】従って、この実施形態によれば動弁装置2
の初期化作動がエンジンのスタータモーター作動後に行
われるため、スタータモーターと同期駆動するオイルポ
ンプの吐出圧をオイルヒーター23で加熱昇温されたオ
イルに作用させ、このポンプ吐出圧でオイル流出孔22
から流出させて可動部材の摺動部分へ確実に供給できる
ため、該動弁装置2の初期化作動時のフリクション低下
をより効果的に行わせることができる。
【0046】図5および図6に示すフローチャートは前
記動弁装置2のエンジン冷間時における制御動作のそれ
ぞれ更に異なる例を示している。
【0047】図5に示すフローチャートのステップS3
01〜ステップS304およびステップS306〜ステ
ップS307は、前記図3に示した第1実施形態におけ
るフローチャートのステップS101〜ステップS10
4およびステップS105〜ステップS106の処理に
対応している。
【0048】また、図6に示すフローチャートのステッ
プS401〜ステップS404およびステップS406
〜ステップS408は、前記図4に示した第2実施形態
におけるフローチャートのステップS201〜ステップ
S204およびステップS205〜ステップS207の
処理に対応している。
【0049】これら図5および図6において、ステップ
S305およびステップS405では何れも電磁石5,
6の温度を測定する図外の温度センサの検出信号により
動弁装置2の暖機が完了したか否かを判断する。
【0050】ステップS305またはステップS405
で動弁装置2の暖機が完了していると判定されると、ス
テップS303又はステップS403で設定された通電
時間の途中であってもステップS307又はステップS
407〜ステップS408の処理をそれぞれ実行する。
【0051】従って、これら図5および図6に示す実施
形態では、何れも開弁側電磁石5および閉弁側電磁石6
の励磁コイル5b,6bへの設定通電時間の途中でも、
動弁装置2がそのハウジング3のオイル通路21内のオ
イルが十分に昇温して粘性が低下する暖機完了状態にな
ると直ちに初期化作動の態勢に移行させることができ
て、初期化に要する時間の短縮化とバッテリ消費電力の
節減とをより効果的に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動弁装置を示す断面説明図。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図。
【図3】本発明の動弁装置のエンジン冷間時における初
期化制御のフローチャート。
【図4】本発明の動弁装置のエンジン冷間時における初
期化制御の第2実施形態を示すフローチャート。
【図5】本発明の動弁装置のエンジン冷間時における初
期化制御の第3実施形態を示すフローチャート。
【図6】本発明の動弁装置のエンジン冷間時における初
期化制御の第4実施形態を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 弁体(吸気弁,排気弁) 1a 弁軸 2 動弁装置 3 ハウジング 4 アーマチュア 5 開弁側電磁石 6 閉弁側電磁石 7 開弁側ばね部材 8 閉弁側ばね部材 21 ハウジングのオイル通路 22 オイル流出孔 23 オイルヒーター

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸,排気弁の各弁軸に連設されたアーマ
    チュアと、ハウジングに内接保持されて前記アーマチュ
    アの弁軸方向の上下面に対向して配設された2つの電磁
    石と、前記弁軸を開弁側と閉弁側とに付勢する2つのば
    ね部材とを備え、吸,排気弁をこれら電磁石とばね部材
    との協働により電磁的に開閉するようにした内燃機関の
    動弁装置において、前記ハウジングにエンジンオイルが
    供給されるオイル通路と、該オイル通路内のオイルを動
    弁装置の可動部材の摺動部分へ流出させるオイル流出孔
    とを設けて、動弁装置の初期化作動前に前記電磁石への
    通電による発熱作用で該オイル通路内のオイルを加熱可
    能なオイルヒータを構成したことを特徴とする内燃機関
    の動弁装置。
  2. 【請求項2】 オイル通路をハウジングの組付けボルト
    が上下方向に挿通するボルト孔の周面と、該組付けボル
    トとの間に構成したことを特徴とする請求項1に記載の
    内燃機関の動弁装置。
  3. 【請求項3】 オイル通路を、流通オイルが上,下の電
    磁石の配設領域を上方向と下方向とに巡回するターンフ
    ロー構造に構成したことを特徴とする請求項1,2に記
    載の内燃機関の動弁装置。
  4. 【請求項4】 オイルヒーターが、上,下2つの電磁石
    の同時通電により発熱作動するようにしたことを特徴と
    する請求項1〜3の何れかに記載の内燃機関の動弁装
    置。
  5. 【請求項5】 動弁装置の初期化作動がエンジンのスタ
    ータモーター作動後に行われるようにしたことを特徴と
    する請求項1〜4の何れかに記載の内燃機関の動弁装
    置。
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