JP4075029B2 - バルブ駆動装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関(以下、「内燃機関」をエンジンという)の吸気弁あるいは排気弁を電磁力により駆動するバルブ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、エンジンの吸気弁あるいは排気弁を電磁力により駆動するバルブ駆動装置が知られている。このようなバルブ駆動装置においては、吸気弁あるいは排気弁の開閉タイミングをエンジンの運転条件に応じて吸気あるいは排気が良好に行われるように制御することにより、エンジンの安定性向上、燃費の向上、あるいは排気エミッションを低減することが可能である。
【0003】
上記の従来のバルブ駆動装置としては、電磁力を発生するコイル部に無通電時、バルブボディが半開きの位置になるように、バルブボディを弁開方向に付勢する第1のスプリングと、バルブボディを弁閉方向に付勢する第2のスプリングとのセット荷重が調整されているのが一般的である。このように、アーマチャおよびバルブボディを質量として含むばね−質量系から構成されるバルブ駆動装置は、消費電力が少ないという優れた特性をもっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、コイル部に無通電時、バルブボディが半開きの位置になるように、第1および第2のスプリングのセット荷重が調整されているバルブ駆動装置においては、エンジン始動時にバルブ開閉のための充分な起磁力を得るため、ばね−質量系の固有振動を励起している。すなわち、第1のスプリングと第2のスプリングとを対向して設けたときの合成したスプリングの固有振動数で、コイル部に通電、無通電を繰返して行い、バルブボディを振動させて次第に振幅を大きくしている。そして、始動位置、例えば着座位置にバルブボディおよびアーマチャを保持している。
【0005】
しかしながら、上記構成のバルブ駆動装置では、始動開始前に中間位置にあるアーマチャを励起により始動位置に導くために最適な励起回数を知る必要がある。必要以上に励起回数が多くなると、バルブボディがシート部に激突したり、可動子が電磁石に激突したりして打音を発生し、始動時間が増大するという問題がある。また、最適な励起回数は温度等の環境条件で大きく変化するため、励起回数の最適値を知ることは困難であり、センサ等の検知手段を設けると製造コストが増大するという問題がある。
【0006】
そこで、特開昭57−44716号公報に開示されるように、励起始動の代わりにスプリング系の平衡位置を変更する圧縮デバイスとして電磁石を設けて、電磁的に作動させるバルブ駆動装置が知られている。しかしながら、特開昭57−44716号公報に開示されるバルブ駆動装置においては、電磁石を追加することにより製造コストが増大し、プランジャがコアに衝突する際に打音が発生するという問題があった。さらに、作動中はアーマチャの中立位置調整用の揺動子を電磁力で保持する必要があるため、消費電力が増大するという問題があった。
【0007】
また、特開平8−4513号公報に開示されるように、アーマチャの平衡中立位置を油圧により変更するための中立位置変更手段を備えたバルブ駆動装置が知られている。しかしながら、特開平8−4513号公報に開示されるバルブ駆動装置においては、搭載スペースを考慮した場合、油圧面積を大きくとることができないため、中立位置変更プレートを始動時に所定位置まで移動すること、ならびに作動中に保持することに高い油圧が必要であり、油圧ポンプの容量を大きくしなければならないという問題があった。また、作動中に中立位置変更プレートを電磁力で保持する場合においては、電磁石を追加することにより製造コストが増大し、さらに消費電力が増大するという問題があった。
【0008】
本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、エンジン始動時における打音の発生を防止し、消費電力を低減するバルブ駆動装置を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、簡単な構成で製造コストを低減するバルブ駆動装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載のバルブ駆動装置によると、中立位置変更手段は、可動子の平衡中立位置を流体圧力によって変更させる流体圧力室を有しているので、温度等の環境条件が変動しても1回の作動で可動子の平衡中立位置を変更させる。したがって、作動回数の過多による打音の発生を防止し、始動時間を短縮することができる。また、流体圧力を用いることにより、電磁力を用いるよりも消費電力を低減することができる。
【0010】
さらに、流体圧力室に供給される作動流体が逆流することを防止する逆止弁を設けることで、流体圧力室に作動流体を供給する流体ポンプの圧力脈動のピーク圧力で作動流体を供給することが可能となり、流体ポンプの能力を小さく設定することができる。
【0011】
さらにまた、簡単な構成でエンジン始動時における打音の発生を防止し、短時間で始動を開始するので、電磁力を用いるよりも製造コストを低減することができる。
【0012】
さらにまた、吸気弁あるいは排気弁の開閉タイミングに合わせて流体圧力室に流体圧力を供給することで、流体ポンプの能力を小さく設定しても流体圧力室に流体圧力を効率よく供給し、バルブの開閉制御を向上することができる。
【0013】
本発明の請求項2記載のバルブ駆動装置によると、中立位置変更手段は、流体圧力室に供給される作動流体を開放可能なリリーフ弁を有しているので、エンジン停止時、流体ポンプが停止したときに上記のリリーフ弁が弁開状態となるように設定することで、エンジン停止時に流体圧力室内の作動流体を抜いて、バルブボディを例えば着座位置等の始動位置に移動させることができる。したがって、エンジン再始動時の始動性を良好にすることができる。
【0014】
本発明の請求項3記載のバルブ駆動装置によると、リリーフ弁は、リリーフ弁本体を弁開方向に付勢する第3の付勢手段を有しているので、エンジン停止時に流体圧力室内の作動流体を確実にかつ速やかに抜き、バルブボディを始動位置に確実にかつ速やかに移動させることができる。したがって、エンジン再始動時の始動性をさらに良好にすることができる。
【0015】
本発明の請求項4記載のバルブ駆動装置によると、第2の付勢手段は、付勢力が第1の付勢手段の付勢力よりも大きく設定されているので、エンジン停止時に吸気弁あるいは排気弁を弁閉位置に保持することができる。したがって、エンジンピストンとバルブボディとの相互干渉、ならびに吸気弁と排気弁との相互干渉を防止し、上記の相互干渉による異音の発生、ならびにエンジンピストンやバルブボディの変形および作動不良を防止することができる。さらに、第1の付勢手段の付勢力を小さく設定することで、コイル部の残留磁気等の損失を補い、作動時の消費電力を低減することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を示す複数の実施例を図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
本発明の第1実施例によるバルブ駆動装置を図1〜図4に示す。第1実施例のバルブ駆動装置100は、エンジンの吸気弁を電磁力により駆動するバルブ駆動装置である。図1は、開閉制御中のバルブボディ1が半開きの状態を示し、図2は、エンジン停止時の状態を示し、図3は、アッパコイル31に通電した弁閉状態を示し、図4は、ロアコイル36に通電した弁開状態を示している。
【0017】
図1〜図4に示すバルブボディ1は、エンジンの燃焼室2に燃料と空気を供給する吸気口3を所定のタイミングで開閉制御される。バルブボディ1は、エンジンブロック4に形成されるスプリング収容室40に向けて延長して形成されるステム11により軸方向上下に移動する。またバルブボディ1は、軸方向の移動を案内するステムガイド5によりエンジンブロック4に対して摺動自在に保持されている。エンジンブロック4には、後述する油路111に連通する図示しない油路を経由して後述するオイルポンプ110が接続されている。
【0018】
スプリング収容室40内には、第1の付勢手段としての第1のスプリング41および第2の付勢手段としての第2のスプリング71が収容されている。第1のスプリング41は、一方の端部がスプリング座56を介して後述するピストン部材53に当接し、他方の端部がスプリング座47を介してアッパリテーナ42に当接している。アッパリテーナ42は後述するアーマチャシャフト22の端部にコッタ45により固定されているので、第1のスプリング41はバルブボディ1を弁開方向に付勢するとともに、油圧ピストン53を図1〜図4の上方に付勢している。またアッパリテーナ42には、後述するダンパピストン96に当接可能な凸部43と、後述するロアリテーナ72の凸部73に嵌合される凹部44とが形成されている。
【0019】
第2のスプリング71は、一方の端部がロアリテーナ72に当接し、他方の端部がスプリング収容室40の内底面46に当接している。ロアリテーナ72はバルブボディ1のステム11の端部にコッタ75により固定されているので、第2のスプリング71はバルブボディ1を弁閉方向に付勢している。またロアリテーナ72には、アッパリテーナ42の凹部44に嵌合される凸部73が形成されている。ここで、第1のスプリング41のセット荷重は例えば100Nに設定されており、第2のスプリング71のセット荷重は例えば150Nに設定されている。すなわち、第2のスプリング71は、付勢力が第1のスプリング41の付勢力よりも大きく設定されている。したがって、エンジン停止時にバルブボディ1を弁閉位置に保持することができる。
【0020】
ハウジング60は、概略円筒形または矩形状のアッパハウジング61と、概略円筒形または矩形状のミドルハウジング62と、概略円筒形または矩形状のロアハウジング63とからなり、スプリング収容室40を形成するエンジンブロック4の内壁にストッパ部材55を介して嵌め込まれ固定されている。ハウジング60内には、アーマチャ20と、第1の固定子としてのアッパコア30と、第2の固定子としてのロアコア35と、軸受部としてのシャフトガイド26および80と、ダンパピストン91および96とが収容されている。
【0021】
可動子としてのアーマチャ20は、アーマチャ本体21とアーマチャシャフト22とから構成され、軸方向の移動を案内するシャフトガイド26および80により、アッパコア30およびロアコア35に対して摺動自在に支持されている。アーマチャ本体21は、アッパコア30とロアコア35との間に配設され、円板または矩形状の鉄等の磁性材からなる。またアーマチャ本体21は、ダンパピストン91に当接可能な凸部24を有している。
【0022】
可動子シャフトとしてのアーマチャシャフト22は、一方の端部がアーマチャ本体21の略中心部に嵌め込まれており、他方の端部がアッパリテーナ42およびロアリテーナ72を介してバルブボディ1のステム11の端部に当接可能にステム11に接続されている。アーマチャシャフト22は、例えばステンレス鋼からなり、外壁に軸方向に形成される溝部23を有している。溝部23は、アーマチャシャフト22の外壁に複数本形成されており、シャフトガイド80に形成される油路81に連通している。この溝部23にオイルが供給されることにより、アーマチャシャフト22とシャフトガイド26および80との摺動抵抗を低減するとともに、ダンパピストン91および96にオイルを供給することができる。
【0023】
アッパコア30は、アッパハウジング61に収容されており、鉄等の磁性材により形成されている。アッパコア30の内部に第1のコイル部としてのアッパコイル31が巻回されている。アッパコイル31は通電されると、アッパコア30がアーマチャ本体21を吸引して弁閉方向にアーマチャ20およびバルブボディ1を移動させる電磁力を発生する。
【0024】
ロアコア35は、ロアハウジング63に収容されており、アーマチャ本体21を挟んでアッパコア30に対向して配設されている。ロアコア35は鉄等の磁性材により形成されている。ロアコア35の内部に第2のコイル部としてのロアコイル36が巻回されている。ロアコイル36は通電されると、ロアコア35がアーマチャ本体21を吸引して弁開方向にアーマチャ20およびバルブボディ1を移動させる電磁力を発生する。
【0025】
アッパコア30とロアコア35との間にはミドルハウジング62が配設されており、ミドルハウジング62の厚みにより、アーマチャ20の移動量が規制される。
【0026】
シャフトガイド26および80は、アーマチャシャフト22を軸方向に摺動可能に支持するものである。シャフトガイド80は、ロアハウジング63に形成される油路111と、アーマチャシャフト22の溝部23とを連通する油路81を有している。この油路81にオイルが供給されることで、シャフトガイド26および80とアーマチャシャフト22との摺動を良好にしている。
【0027】
ダンパピストン91および96は、シャフトガイド26および80の軸方向に互いに対向して設けられている。ダンパピストン91は、シャフトガイド26の一端に設けられてアーマチャ本体21がロアコア35に着座する直前にダンパ機能を発揮するものであり、またダンパピストン96は、シャフトガイド80の他端に設けられてアーマチャ本体21がアッパコア30に着座する直前にダンパ機能を発揮するものである。ダンパピストン91および96は、シャフトガイド26および80によって軸方向に摺動可能に支持されており、それぞれ所定の位置でアーマチャ本体21の凸部24およびアッパリテーナ42の凸部43と当接可能である。また、シャフトガイド26の一方の端部、ならびにシャフトガイド80の他方の端部にはダンパストッパ93および98が設けられており、ダンパピストン91および96の移動量が規制されている。
【0028】
アーマチャシャフト22の外壁と、シャフトガイド26の内壁と、ダンパピストン91の外壁とでダンパ室94が形成されており、図3に示すように、弁閉時において、ダンパ室94はアーマチャシャフト22の溝部23と連通し、アーマチャシャフト22の溝部23と、油路81および111とを経由してダンパ室94にオイルが供給される構成となっている。また、アーマチャシャフト22の外壁と、シャフトガイド80の内壁と、ダンパピストン96の外壁とでダンパ室99が形成されており、図4に示すように、弁開時において、ダンパ室99はアーマチャシャフト22の溝部23と連通し、アーマチャシャフト22の溝部23と、油路81および111とを経由してダンパ室99にオイルが供給される構成となっている。
【0029】
シャフトガイド80の外壁には、ピストン部材53が軸方向に摺動可能に支持されており、ロアハウジング63のエンジンブロック4側の内壁と、シャフトガイド80の外壁と、ピストン部材53の反エンジンブロック側の外壁とで流体圧力室としての油圧室51が形成されている。この油圧室51は油路81および111に連通している。
【0030】
ピストン部材53は、油圧室51に供給される油圧により第1および第2のスプリング41および71の平衡位置を変更するための部材であって、シャフトガイド80を軸方向に摺動し、ストッパ部材55に当接可能である。ピストン部材53の外周壁にはシール部材54が嵌合されている。ピストン部材53の外周壁とロアハウジング63の内周壁との間には微小クリアランスが設けられており、このクリアランスを介して油圧室51とスプリング収容室40との間にオイルが漏れることをシール部材54により防止している。
【0031】
ストッパ部材55は、ロアハウジング63とエンジンブロック4との間に固定されており、ピストン部材53のエンジンブロック4側への摺動を規制している。また、ピストン部材53の反エンジンブロック側への摺動は、ロアハウジング63の内壁により規制されている。
【0032】
ロアハウジング63に形成される油路111は、逆止弁120を介してオイルポンプ110と連通可能であり、また、リリーフ弁130を介してドレイン109と連通可能である。逆止弁120は、オイルポンプ110から油圧室51に供給されるオイルが逆流することを防止するためのものであって、逆止弁本体121を有している。オイルポンプ110と油路111との間に逆止弁120を設けることで、オイルポンプ110の圧力脈動のピーク圧力で油圧室51にオイルを供給することが可能となり、オイルポンプ110の能力を小さく設定することができる。
【0033】
またリリーフ弁130は、油圧室51に供給されるオイルを開放することが可能であり、リリーフ弁本体131と、第3の付勢手段としてのスプリング132を有している。リリーフ弁本体131は、オイルポンプ110側の受圧面積が油圧室51側の受圧面積よりも大きく設定されているので、エンジン停止時、オイルポンプ110が停止したときに第1および第2のスプリング41および71の付勢力により発生する油圧によってリリーフ弁本体131が弁開側に移動し、油圧室51内のオイルをドレイン109に抜くことができる。さらにスプリング132は、リリーフ弁本体131を弁開方向に付勢しているので、エンジン停止時に油圧室51内のオイルを確実にかつ速やかにドレイン109に抜くことができる。ここで、オイルポンプ110は、エンジンの潤滑部へオイルを供給するためのものを兼用してもよいし、バルブ駆動装置100の専用のものとして設けられていてもよい。
【0034】
オイルポンプ110から油圧室51にオイルを供給することで、この油圧によりピストン部材53がエンジンブロック4側へ摺動し、ピストン部材53はストッパ部材55に係止され、第1および第2のスプリング41および71の平衡位置が変更される。これにより、図1に示すように、アーマチャ20の中立位置はアッパコア30とロアコア35との略中心位置となる。このとき、図3に示すように、アッパコイル31が通電されていると、電磁力によりアーマチャ本体21がアッパコア30に吸着され、油圧室51にオイルを供給してもアーマチャ20およびバルブボディ1は移動せず、第1および第2のスプリング41および71の平衡位置変更によりアーマチャ20およびバルブボディ1は弁閉方向に付勢される。ここで、油圧室51、ピストン部材53、オイルポンプ110、逆止弁120およびリリーフ弁130は中立位置変更手段を構成している。
【0035】
上記の構成のバルブ駆動装置100において、エンジン始動前、すなわちアッパコイル31およびロアコイル36に無通電時であって、オイルポンプ110が停止しているとき、アーマチャ本体21がアッパコア30と接するか、もしくはアーマチャ本体21とアッパコア30との間に微小なクリアランスを有するように、第1のスプリング41および第2のスプリング71のセット荷重が調整されている。このとき、バルブボディ1は、図2に示すように弁閉状態にある。そして、エンジン動作中は、オイルポンプ110が作動して油圧室51にオイルが供給され、さらにアッパコイル31とロアコイル36とが交互に通電されて弁閉状態と弁開状態とを繰返す。
【0036】
次に、バルブ駆動装置100の始動を開始する方法について説明する。
(1) エンジン始動時、スタートの命令入力が電子制御装置に入力され、電子制御装置からの指示により、アッパコイル31が通電されてアッパコア30がアーマチャ本体21を吸着する。その後、オイルポンプ110を作動させて逆止弁120および油路111を経由して油圧室51にオイルを供給する。すると、ピストン部材53がエンジンブロック4側に摺動し、ストッパ部材55に当接する。これにより、図3に示すように、第1および第2のスプリング41および71の平衡位置が変更されてアーマチャ20およびバルブボディ1は弁閉方向に付勢され、アーマチャ20およびバルブボディ1を始動位置に保持することができる。このとき、温度等の環境条件が変化しても1回の作動で始動位置にアーマチャ20およびバルブボディ1を導くことができる。したがって、作動回数の過多による打音の発生を防止し、始動時間を短縮することができる。さらに、オイルポンプ110と油路111との間に逆止弁120を設けることで、オイルポンプ110の圧力脈動のピーク圧力で油圧室51にオイルを供給することが可能となり、オイルポンプ110の能力を小さく設定することができる。さらにまた、簡単な構成でエンジン始動時における打音の発生を防止し、短時間で始動を開始するので、電磁力を用いるよりも消費電力および製造コストを低減することができる。
【0037】
(2) 油圧室51に油圧を供給し、ピストン部材53をストッパ部材55に当接した状態で保持して開閉制御に移行する。開閉制御においては、アッパコイル31とロアコイル36とが交互にタイミングよく通電され、第1および第2のスプリング41および71の付勢力を利用して弁閉状態と弁開状態とを繰返す。このとき、図4に示す最大弁開状態において、油圧室51から漏れるオイルの補充分をオイルポンプ110から油圧室51に供給することにより、オイルポンプ110の能力を小さく設定しても油圧室51にオイルを効率よく供給し、開閉制御を良好に行い、消費電力を低減することができる。
【0038】
(3) 図2に示すように、エンジン停止時においては、アッパコイル31およびロアコイル36が無通電となり、オイルポンプ110が停止する。そして、油路111およびリリーフ弁130を経由して油圧室51の油圧をドレイン109に抜くことにより、ピストン部材53が反エンジンブロック側へ摺動してロアハウジング63の内壁に当接する。これにより、アーマチャ20およびバルブボディ1は始動位置、すなわち弁閉位置に移動する。このとき、リリーフ弁130にはスプリング132が設けられているので、油圧室51内のオイルを確実にかつ速やかにドレイン109に抜き、アーマチャ20およびバルブボディ1を始動位置に確実にかつ速やかに移動させることができる。したがって、エンジン再始動時の始動性を良好にすることができる。
【0039】
次に、ダンパピストン91および96の作動について説明する。
(4) 弁開時、図4に示すように、アーマチャ本体21がロアコア35に着座する直前において、アーマチャ本体の凸部24はダンパピストン91に衝突する。このとき、ダンパ室94に溜められたオイルによりダンパ作用が発生する。したがって、アーマチャ本体21がロアコア35に直接衝突して大きな衝撃音が発生したり、アーマチャ本体21およびロアコア35が破損したりすることを防止することができる。このとき、ダンパ室99はアーマチャシャフト22の溝部23と連通し、油路81および111を経由してダンパ室99にオイルが供給される。
【0040】
(5) 弁閉時、図3に示すように、アーマチャ本体21がアッパコア30に着座する直前において、アッパリテーナ42の凸部43はダンパピストン96に衝突する。このとき、ダンパ室99に溜められたオイルによりダンパ作用が発生する。したがって、アーマチャ本体21がアッパコア30に直接衝突して大きな衝撃音が発生したり、アーマチャ本体21およびアッパコア30が破損したりすることを防止することができる。このとき、ダンパ室94はアーマチャシャフト22の溝部23と連通し、油路81および111を経由してダンパ室94にオイルが供給される。
【0041】
(第2実施例)
本発明の第2実施例によるバルブ駆動装置を図5〜図8に示す。図1〜図4に示す第1実施例のバルブ駆動装置100と同一構成部分に同一符号を付す。図5は、開閉制御中のバルブボディ1が半開きの状態を示し、図6は、エンジン停止時の状態を示し、図7は、アッパコイル131に通電した弁閉状態を示し、図8は、ロアコイル136に通電した弁開状態を示している。
【0042】
図5〜図8に示すように、エンジンブロック4には、後述する油路164、165および166に連通するオイル供給路167が形成されており、オイル供給路167には、図示しない油路を経由してオイルポンプ110が接続されている。エンジンブロック4に形成される第2のスプリング収容室170内には、第2の付勢手段としての第2のスプリング171が収容されている。第2のスプリング171は、一方の端部がリテーナ172に当接し、他方の端部が第2のスプリング収容室170の内底面173に当接している。リテーナ172はバルブボディ1のステム11の端部にコッタ175により固定されているので、第2のスプリング171はバルブボディ1を弁閉方向に付勢している。
【0043】
ハウジング160は、概略円筒形状または矩形状のアッパハウジング161と、概略円筒形状または矩形状のミドルハウジング162と、概略円筒形状または矩形状のロアハウジング163とからなり、第2のスプリング収容室140を形成するエンジンブロック4の内壁に嵌め込まれ固定されている。ハウジング160内には、可動子としてのアーマチャ120と、第1の固定子としてのアッパコア130と、第2の固定子としてのロアコア135と、シャフトガイド126および180とが収容されている。アッパハウジング161、ミドルハウジング162およびロアハウジング163には、オイル供給路167に連通する油路164、165および166がそれぞれ形成されている。
【0044】
アーマチャ120は、アーマチャ本体121と、可動子シャフトとしてのアーマチャシャフト122とから構成される。アーマチャ本体121は、アッパコア130とロアコア150との間に配設され、円板状または矩形状の鉄等の磁性材からなる。またアーマチャ本体21は、ダンパピストン96および91に当接可能な凸部123および124を有している。
【0045】
アーマチャシャフト122は、一方の端部がアーマチャ本体121の略中心部に嵌め込まれてフランジ部155に接合されており、他方の端部がリテーナ172を介してバルブボディ1のステム11に接続されている。アーマチャシャフト122は、例えばステンレス鋼からなり、外壁に軸方向に形成される溝部128および129を有している。溝部128および129は、アーマチャシャフト22の外壁に複数本形成されており、シャフトガイド126および180に形成される油路127および181にそれぞれ連通している。この溝部128および129にオイルが供給されることにより、アーマチャシャフト122とシャフトガイド126および180との摺動抵抗を低減するとともに、ダンパピストン96および91にオイルを供給することができる。
【0046】
アッパコア130は、アッパハウジング161に収容されており、鉄等の磁性材により形成されている。アッパコア130の内部に第1のコイル部としてのアッパコイル131が巻回されている。アッパコイル131は通電されると、アーマチャ本体121を吸引して弁閉方向にアーマチャ120およびバルブボディ1を移動させる電磁力を発生する。
【0047】
ロアコア135は、ロアハウジング163に収容されており、アーマチャ本体121を挟んでアッパコア130に対向して配設されている。ロアコア135は鉄等の磁性材により形成されている。ロアコア135の内部に第2のコイル部としてのロアコイル136が巻回されている。ロアコイル136は通電されると、アーマチャ本体121を吸引して弁開方向にアーマチャ120およびバルブボディ1を移動させる電磁力を発生する。
【0048】
アッパコア130とロアコア135との間にはミドルハウジング162が配設されており、ミドルハウジング162の厚みにより、アーマチャ120の移動量が規制される。
【0049】
シャフトガイド126および180は、アーマチャシャフト122を軸方向に摺動可能に支持するものである。シャフトガイド126は、アッパハウジング161に形成される油路164と、アーマチャシャフト122の溝部128とを連通する油路127を有している。またシャフトガイド180は、ロアハウジング163に形成される油路166と、アーマチャシャフト122の溝部129とを連通する油路181を有している。油路127および181にオイルが供給されることで、シャフトガイド126および180とアーマチャシャフト122との摺動を良好にしている。
【0050】
ダンパピストン96および91は、シャフトガイド126および180の軸方向に互いに対向して設けられている。ダンパピストン96は、シャフトガイド126の一端に設けられてアーマチャ本体121がアッパコア130に着座する直前にダンパ機能を発揮し、またダンパピストン96は、シャフトガイド80の他端に設けられてアーマチャ本体21がロアコア135に着座する直前にダンパ機能を発揮する。ダンパピストン96および91は、シャフトガイド126および180によって軸方向に摺動可能に支持されており、それぞれ所定の位置でアーマチャ本体21の凸部123および124と当接可能である。図7に示すように、弁閉時において、ダンパ室94はアーマチャシャフト122の溝部129と連通し、アーマチャシャフト122の溝部129と、油路181と、オイル供給路167とを経由してダンパ室94にオイルが供給される構成となっている。また図8に示すように、弁開時において、ダンパ室99はアーマチャシャフト122の溝部128と連通し、アーマチャシャフト122の溝部128と、油路127、164、165および1666と、オイル供給路167とを経由してダンパ室99にオイルが供給される構成となっている。
【0051】
ハウジング160の反エンジンブロック側の端部にはスプリングキャップ142が嵌め込まれ固定されている。スプリングキャップ142は有底筒形状であって、スプリングキャップ142内にはピストン部材153が摺動自在に挿入されている。スプリングキャップ142の内壁と、ピストン部材153の外壁とで流体圧力室としての油圧室151が形成されている。この油圧室151はスプリングキャップ142の底部に形成された油路211に連通している。ピストン部材153の内壁は第1のスプリング収容室140を形成している。第1のスプリング収容室140内には、第1の付勢手段としての第1のスプリング141およびフランジ部155が収容されている。第1のスプリング141は、アーマチャ本体121を挟んで第2のスプリング171に対向して配設されている。第1のスプリング141は、一方の端部がピストン部材153の内底面143に当接し、他方の端部がフランジ部155に当接している。したがって、第1のスプリング141は、アーマチャ120およびバルブボディ1を弁開方向に付勢している。ここで、第1のスプリング141のセット荷重は例えば100Nに設定されており、第2のスプリング171のセット荷重は例えば150Nに設定されている。すなわち、第2のスプリング171は、付勢力が第1のスプリング141の付勢力よりも大きく設定されている。したがって、エンジン停止時にバルブボディ1を弁閉位置に保持することができる。
【0052】
ピストン部材153は、油圧室151に供給される油圧により第1および第2のスプリング141および171の平衡位置を変更するための部材であって、スプリングキャップ142内を軸方向に摺動することが可能である。ピストン部材153の外周壁とスプリングキャップ142の内周壁との間には微小クリアランスが設けられている。ピストン部材153のエンジンブロック4側への摺動はアッパハウジング161の外壁により規制され、ピストン部材153の反エンジンブロック側への摺動は、スプリングキャップ142の内壁により規制されている。
【0053】
スプリングキャップ142の底部に形成される油路211は、逆止弁120を介してオイルポンプ110と連通可能であり、また、リリーフ弁130を介してドレイン109と連通可能である。オイルポンプ110から油圧室151にオイルを供給することで、この油圧によりピストン部材153がエンジンブロック4側へ摺動し、ピストン部材153はアッパハウジング161の外壁に係止され、第1および第2のスプリング141および171の平衡位置が変更される。これにより、図5に示すように、アーマチャ120の中立位置はアッパコア130とロアコア135との略中心位置となる。このとき、図7に示すように、アッパコイル131が通電されていると、電磁力によりアーマチャ本体121がアッパコア130に吸着され、油圧室151にオイルを供給してもアーマチャ120およびバルブボディ1は移動せず、第1および第2のスプリング141および171の平衡位置変更によりアーマチャ120およびバルブボディ1は弁閉方向に付勢される。ここで、油圧室151、ピストン部材153、オイルポンプ110、逆止弁120およびリリーフ弁130は中立位置変更手段を構成している。
【0054】
上記の構成のバルブ駆動装置200において、エンジン始動前、すなわちアッパコイル131およびロアコイル136に無通電時であって、オイルポンプ110が停止しているとき、アーマチャ本体121がアッパコア130と接するか、もしくはアーマチャ本体121とアッパコア130との間に微小なクリアランスを有するように、第1のスプリング141および第2のスプリング171のセット荷重が調整されている。このとき、バルブボディ1は、図6に示すように弁閉状態にある。そして、エンジン動作中は、オイルポンプ110が作動して油圧室151にオイルが供給され、さらにアッパコイル131とロアコイル136とが交互に通電されて弁閉状態と弁開状態とを繰返す。
【0055】
次に、バルブ駆動装置200の始動を開始する方法について説明する。
(1) エンジン始動時、スタートの命令入力が電子制御装置に入力され、電子制御装置からの指示により、アッパコイル131が通電されてアッパコア130がアーマチャ本体121を吸着する。その後、オイルポンプ110を作動させて逆止弁120および油路211を経由して油圧室151にオイルを供給する。すると、ピストン部材153がエンジンブロック4側に摺動し、アッパハウジング161の外壁に当接する。これにより、図7に示すように、第1および第2のスプリング141および171の平衡位置が変更されてアーマチャ120およびバルブボディ1は弁閉方向に付勢され、アーマチャ120およびバルブボディ1を始動位置に保持することができる。このとき、温度等の環境条件が変化しても1回の作動で始動位置にアーマチャ120およびバルブボディ1を導くことができる。したがって、作動回数の過多による打音の発生を防止し、始動時間を短縮することができる。さらに、オイルポンプ110と油路211との間に逆止弁120を設けることで、オイルポンプ110の圧力脈動のピーク圧力で油圧室151にオイルを供給することが可能となり、オイルポンプ110の能力を小さく設定することができる。さらにまた、簡単な構成でエンジン始動時における打音の発生を防止し、短時間で始動を開始するので、電磁力を用いるよりも消費電力および製造コストを低減することができる。
【0056】
(2) 油圧室151に油圧を供給し、ピストン部材153をアッパハウジング161の外壁に当接した状態で保持して開閉制御に移行する。開閉制御においては、アッパコイル131とロアコイル136とが交互にタイミングよく通電され、第1および第2のスプリング141および171の付勢力を利用して弁閉状態と弁開状態とを繰返す。このとき、図8に示す最大弁開状態において、油圧室151から漏れるオイルの補充分をオイルポンプ110から油圧室151に供給することにより、オイルポンプ110の能力を小さく設定しても油圧室151にオイルを効率よく供給し、開閉制御を良好に行い、消費電力を低減することができる。
【0057】
(3) 図6に示すように、エンジン停止時においては、アッパコイル131およびロアコイル136が無通電となり、オイルポンプ110が停止する。そして、油路211およびリリーフ弁130を経由して油圧室151の油圧をドレイン109に抜くことにより、ピストン部材153が反エンジンブロック側へ摺動してスプリングキャップ142の内壁に当接する。これにより、アーマチャ120およびバルブボディ1は始動位置、すなわち弁閉位置に移動する。このとき、リリーフ弁130にはスプリング132が設けられているので、油圧室151内のオイルを確実にかつ速やかにドレイン109に抜き、アーマチャ120およびバルブボディ1を始動位置に確実にかつ速やかに移動させることができる。したがって、エンジン再始動時の始動性を良好にすることができる。
【0058】
以上説明した本発明の第1および第2実施例においては、オイルポンプ110と油圧室との間に逆止弁120を設けることで、オイルポンプ110の圧力脈動のピーク圧力で油圧室にオイルを供給することが可能となり、オイルポンプ110の能力を小さく設定することができる。
【0059】
さらに第1および第2実施例においては、オイルポンプ110と油圧室との間にリリーフ弁130を設けることで、エンジン停止時に油圧室内のオイルをドレイン109に抜くことができる。さらにスプリング132は、リリーフ弁本体131を弁開方向に付勢しているので、エンジン停止時に油圧室内のオイルを確実にかつ速やかにドレイン109に抜き、アーマチャおよびバルブボディ1を始動位置に確実にかつ速やかに移動させることができる。したがって、エンジン再始動時の始動性を良好にすることができる。
【0060】
さらにまた、第1および第2実施例においては、第2のスプリングは、付勢力が第1のスプリングの付勢力よりも大きく設定されているので、エンジン停止時に吸気弁を弁閉位置に保持することができる。したがって、エンジンピストンとバルブボディ1との相互干渉、ならびに吸気弁と排気弁との相互干渉を防止し、上記の相互干渉による異音の発生、ならびにエンジンピストンやバルブボディ1の変形および作動不良を防止することができる。また、第1のスプリングの付勢力を小さく設定することで、コイル部の残留磁気等の損失を補い、作動時の消費電力を低減することができる。
【0061】
以上説明した本発明の複数の実施例では、吸気弁を電磁力により駆動するバルブ駆動装置に本発明を適用したが、排気弁を電磁力により駆動するバルブ駆動装置に適用可能であることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるバルブ駆動装置の開閉制御時の状態を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施例によるバルブ駆動装置のエンジン停止時の状態を示す縦断面図である。
【図3】本発明の第1実施例によるバルブ駆動装置の弁閉時の状態を示す縦断面図である。
【図4】本発明の第1実施例によるバルブ駆動装置の弁開時の状態を示す縦断面図である。
【図5】本発明の第2実施例によるバルブ駆動装置の開閉制御時の状態を示す縦断面図である。
【図6】本発明の第2実施例によるバルブ駆動装置のエンジン停止時の状態を示す縦断面図である。
【図7】本発明の第2実施例によるバルブ駆動装置の弁閉時の状態を示す縦断面図である。
【図8】本発明の第2実施例によるバルブ駆動装置の弁開時の状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 バルブボディ
20、120 アーマチャ(可動子)
21、121 アーマチャ本体
22、122 アーマチャシャフト(可動子シャフト)
23、128、129 溝部
26、80、126、180 シャフトガイド
30、130 アッパコア(第1の固定子)
31、131 アッパコイル(第1のコイル部)
35、135 ロアコア(第2の固定子)
36、136 ロアコイル(第2のコイル部)
41、141 第1のスプリング(第1の付勢手段)
51、151 油圧室(流体圧力室)
53、153 ピストン部材
71、171 第2のスプリング(第2の付勢手段)
91、96 ダンパピストン
94、99 ダンパ室
100、200 バルブ駆動装置
110 オイルポンプ
120 逆止弁
121 逆止弁本体
130 リリーフ弁
131 リリーフ弁本体
132 スプリング(第3の付勢手段)

Claims (4)

  1. 内燃機関の吸気弁あるいは排気弁のバルブボディと、
    前記バルブボディに接続される可動子シャフト、ならびに磁性材からなる可動子本体を有する可動子と、
    前記可動子本体を吸引して前記バルブボディおよび前記可動子を弁閉方向に移動させる電磁力を発生する第1のコイル部を有する第1の固定子と、
    前記可動子本体を挟んで前記第1の固定子に対向して配設され、前記可動子本体を吸引して前記バルブボディおよび前記可動子を弁開方向に移動させる電磁力を発生する第2のコイル部を有する第2の固定子と、
    前記バルブボディあるいは前記可動子を弁開方向に付勢する第1の付勢手段と、
    前記第1の付勢手段に対向して配設され、前記バルブボディあるいは前記可動子を弁閉方向に付勢する第2の付勢手段と、
    前記可動子の平衡中立位置を流体圧力によって変更させる流体圧力室、ならびに前記流体圧力室に供給される作動流体が逆流することを防止する逆止弁を有する中立位置変更手段と、
    を備えることを特徴とするバルブ駆動装置。
  2. 前記中立位置変更手段は、前記流体圧力室に供給される作動流体を開放可能なリリーフ弁を有することを特徴とする請求項1記載のバルブ駆動装置。
  3. 前記リリーフ弁は、リリーフ弁本体と、前記リリーフ弁本体を弁開方向に付勢する第3の付勢手段とを有することを特徴とする請求項2記載のバルブ駆動装置。
  4. 前記第2の付勢手段は、付勢力が前記第1の付勢手段の付勢力よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項1、2または3記載のバルブ駆動装置。
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