JPH11166656A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

Info

Publication number
JPH11166656A
JPH11166656A JP33196997A JP33196997A JPH11166656A JP H11166656 A JPH11166656 A JP H11166656A JP 33196997 A JP33196997 A JP 33196997A JP 33196997 A JP33196997 A JP 33196997A JP H11166656 A JPH11166656 A JP H11166656A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
space
hole
solenoid valve
movable member
moving core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33196997A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuzuru Sutani
譲 酢谷
Hiroo Tsujimoto
博雄 辻本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP33196997A priority Critical patent/JPH11166656A/ja
Publication of JPH11166656A publication Critical patent/JPH11166656A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetically Actuated Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソレノイドコイルの大型化を防止しつつ、衝
突音を低減する。 【解決手段】 ムービングコア109とシャフト107
とで作動油が充たされる第1ダンピング室110を構成
するとともに、シャフト107内にダンピング室110
と連通する第2空間111を形成する。さらに、ダンピ
ング室110と第2空間111とを連通させる連通路1
12に絞り手段112bを構成する。これにより、ダン
ピング室110および絞り手段112bによりムービン
グコア109の変位の向きに対抗する力をムービングコ
ア109に作用させるダンパー(ダッシュポット)機構
が形成されるので、衝突音を低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁弁に関するも
のであり、車両のオートマチックトランスミッション
(AT)の油圧制御用電磁弁に用いて有効である。
【0002】
【従来の技術】電磁弁は、例えば図5に示すように、ソ
レノイドコイル102に通電することにより発生する電
磁力により可動鉄心などの可動部材109を変位させて
流体通路の開閉を行うものである。なお、図5に示す電
磁弁はATの油圧制御用電磁弁として発明者等が試作検
討したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、可動部材10
9が電磁力により変位する(吸引される)と、固定鉄心
などの固定部107に可動部材109が衝突するため、
衝突音が発生してしまう。この問題に対して、例えば特
開平4−258580号公報に記載の発明では、両部材
間に波形スプリングワッシャなどの弾性部材を介在させ
て衝突音を緩和するという手段が示されている。
【0004】しかし、この手段では、少なくとも弾性部
材の厚み分だけ、可動部材と固定部材との距離が大きく
なるので、可動部材に作用する電磁力を所定値とするた
めには、弾性部材を介在させない電磁弁に比べて、ソレ
ノイドコイルに発生する起磁力を大きくする必要があ
り、ソレノイドコイルの大型化という新たな問題が発生
してしまう。
【0005】本発明は、上記点に鑑み、ソレノイドコイ
ルの大型化を防止しつつ、衝突音を低減することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1、
2に記載の発明では、可動部材(109)および固定部
材(107)により、流体が充たされる第1空間(11
0)を構成するとともに、固定部材(107)内に第1
空間(110)に連通する第2空間(111)を形成す
る。さらに、空間(110、111)を連通させる連通
路(112)に、所定の圧力損失を発生させる絞り手段
(112b)を構成することを特徴とする。
【0007】これにより、可動部材(109)が変位す
ると、第1空間(110)の体積が変化するので、第1
空間(110)に充たされた流体は、第1空間(11
0)の体積変化に応じた量だけ、第1空間(110)と
第2空間(111)との間を移動しなければならない。
そして、連通路(112)には、絞り手段(112b)
が構成されているので、第1空間(110)および絞り
手段(112b)により可動部材(109)の変位の向
きに対抗する力を可動部材(109)に作用させるダン
パー(ダッシュポット)機構が形成される。
【0008】したがって、可動部材(109)の変位速
度が低減されるので、可動部材(109)の衝突時に発
生する衝突音を低減することができる。請求項2に記載
の発明では、連通路(112)は、固定部材(107)
をその径方向に貫通する第1貫通穴(112a)、およ
び第1貫通穴(112a)に対して直交するように形成
された第2貫通穴(112b)から構成されている。そ
して、第2貫通穴(112b)の断面積を第1貫通穴
(112a)の断面積より小さくすることで絞り手段を
構成していることを特徴とする。
【0009】これにより、上記試作品に対して、2つの
貫通穴(112a、112b)を形成するといった簡便
手段であるので、電磁弁の製造原価上昇を抑制しつつ、
衝撃音の低減を図ることができる。なお、上記各手段の
括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段と
の対応関係を示すものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本実施形態は、ATの油圧制御用
3方電磁弁に適用したものであって、図1は本実施形態
に係る電磁弁100の断面図である。101はソレノイ
ドコイル(以下、コイルと略す。)102で発生する磁
束の磁路を構成するとともに、コイル102および後述
するムービングコア109を収納するヨークハウジング
である。なお、ヨークハウジング101は圧延鋼板など
の磁性材から成る。
【0011】また、103は作動油の流入口104およ
び流出口105が形成された樹脂ハウジングであり、以
下、樹脂ハウジング103およびヨークハウジング10
1を総称してハウジングと呼ぶ。106はハウジング
(樹脂ハウジング103)に固定された純鉄などの低炭
素鉄の焼結品から成るベースであり、このベース106
には、略円柱状に形成された非磁性材料(本実施形態で
はステンレス)製のシャフト(固定部材)107が圧入
固定されている。
【0012】また、シャフト107を挟んでベース10
6と反対側には、磁性材料(本実施形態では純鉄などの
低炭素鉄の焼結品)製のステータコア108がシャフト
107に挿入されており、このステータコア108はヨ
ークハウジング101に圧入されている。109はコイ
ル102に通電することにより発生する電磁力により変
位稼動する略円筒状のムービングコア(可動部材)であ
り、シャフト107はムービングコア109内に位置す
るように配設されている。
【0013】そして、ムービングコア109の内壁側に
は、図2に示すように、内壁全周に渡ってシャフト10
7の外壁側に突出するフランジ状の段付き部109aが
形成され、一方、シャフト107の外壁側には、外壁全
周に渡ってムービングコア109の内壁側に向かって突
出するフランジ状の段付き部107a、107bが形成
されている。このため、ムービングコア109とシャフ
ト107との間には、ムービングコア109の変位と連
動して体積が変動する第1空間(以下、この空間をダン
ピング室と呼ぶ。)110が構成される。
【0014】なお、段付き部107aには、潤滑油(作
動油)切れ防止、およびムービングコア109の自動調
心を行う、V字状の溝107cが数本(本実施形態では
2本)形成されている。また、シャフト107のうちス
テータコア108側には、ダンピング室110と連通す
る第2空間111が形成されている。そして、ダンピン
グ室110と第2空間111とを連通させる連通路11
2は、シャフト107をその径方向に貫通する第1貫通
穴112a、および第1貫通穴112aに対して直交す
るように形成された第2貫通穴112bから構成されて
おり、第2貫通穴112bの断面積を第1貫通穴112
aの断面積より小さくすることで、連通路112の途中
に所定の圧力損失を発生させる絞り手段を構成してい
る。
【0015】なお、図1中、113は低圧(ドレン)側
に接続されるドレン口113であり、114はムービン
グコア109をステータコア108側に向けて押圧する
スプリング(弾性手段)である。また、115はムービ
ングコア109がステータコア108に接触することを
防止する非磁性体製のリングシートであり、116はコ
イル102に電力を供給するコネクタ部である。
【0016】次に、電磁弁100の作動を述べる。 1.非通電時(図1、2参照) 非通電時には、スプリング114の弾性力によりムービ
ングコア109がリングシート115に接触するように
押し付けられており、ムービングコア109とベース1
06との間に隙間(開口部)Aが発生する。
【0017】このため、流出口105は、流入口104
に連通する通路104a、隙間Aおよび通路105bを
介して流入口104と連通する。なお、ドレン口113
は、流入口104および流出口105のいずれにも連通
しない。 1.通電時(図3参照) コイル102に通電することにより、ムービングコア1
09はベース106側に吸引されてシャフト107のシ
ート面107dに接触して隙間Aを密閉する。このた
め、リングシート115とムービングコア109との間
に隙間Bが発生するので、ドレン口113と流出口10
5とが、通路104bおよび第2空間111を介して連
通する。なお、流入口104は、ドレン口113および
流出口105のいずれにも連通しない。
【0018】次に、本実施形態の特徴を述べる。本実施
形態では、ムービングコア109が変位すると、ダンピ
ング室110の体積が変化するので、第1ダンピング室
110に充たされた作動油は、ダンピング室110の体
積変化に応じた量だけ、ダンピング室110と第2空間
111との間を移動しなければならない。そして、連通
路112には、絞り手段をなす第2貫通穴112bが形
成されているので、ダンピング室110および第2貫通
穴112bによりムービングコア109の変位の向きに
対抗する力(以下、この力を減衰力と呼ぶ。)をムービ
ングコア109に作用させるダンパー(ダッシュポッ
ト)機構が形成される。
【0019】したがって、ムービングコア109の変位
速度が低減されるので、ムービングコア109がシャフ
ト107のシート面107dおよびリングシート115
に衝突する際の衝突音を低減することができる。以上に
述べたように、本実施形態によれば、上記公報のごと
く、弾性部材を介在させることなく衝突音の低減を図る
ことができるので、コイル102(電磁弁100)の大
型化を招くことなく、衝突音の低減を図ることができ
る。
【0020】因みに、図4の(a)はダンパー機構を有
していない電磁弁の騒音測定結果であり、図4の(b)
は本実施形態に係る電磁弁100の騒音測定結果であ
り、図4から明らかように、本実施形態に係る電磁弁1
00によれば、衝突音を低減することができる。また、
連通路112は、シャフト107をその径方向に貫通す
る第1貫通穴112a、および第1貫通穴112aに対
して直交するように形成された第2貫通穴112bから
構成されているので、上記試作品に対して、2つの貫通
穴112a、112bを形成するといった簡便な手段で
ダンパー(ダッシュポット)機構を構成することができ
る。したがって、電磁弁100の製造原価上昇を抑制し
つつ、衝撃音の低減を図ることができる。
【0021】また、本実施形態では、減衰力を発生させ
る作動油(以下、この作動油をダンピングオイルと呼
ぶ。)として電磁弁100内を流通する作動油を用いて
いるので、ダンピングオイルが常に入れ替わる。したが
って、ダンピングオイルの温度が過度に上昇することを
防止できるので、ダンピングオイルとして作動油の寿命
(粘度)の低下を防止することができる。延いては、長
期に渡って所定の減衰力を発生させることができるの
で、電磁弁100の耐久性(信頼性)を向上させること
ができる。
【0022】ところで、上述の実施形態では、3方電磁
弁を例に本発明を説明したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、2方以上の電磁弁に対しても適用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電磁弁の断面図であ
る。
【図2】非通電時におけるムービングコア部分の拡大図
である。
【図3】通電時におけるムービングコア部分の拡大図で
ある。
【図4】(a)はダンパー機構を有していない電磁弁
(試作検討電磁弁)の騒音測定結果を示すグラフであ
り、(b)は実施形態に係る電磁弁の騒音測定結果を示
すグラフである。
【図5】試作検討品電磁弁の断面図である。
【符号の説明】
101…ヨークハウジング、102…ソレノイドコイ
ル、103…樹脂ハウジング、104…流入口、105
…流出口。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソレノイドコイル(102)に通電する
    ことにより発生する電磁力により可動部材(109)を
    変位させて流体通路の開閉を行う電磁弁であって、 前記可動部材(109)を変位可能に収納するととも
    に、流入口(104)および流出口(105)が形成さ
    れたハウジング(101、103)と、 前記可動部材(109)と共に流体が充たされる第1空
    間(110)を構成し、前記ハウジング(101、10
    3)に対して固定された固定部材(107)とを有し、 前記固定部材(107)には、前記第1空間(110)
    に連通する第2空間(111)が形成され、 さらに、前記両空間(110、111)を連通させる連
    通路(112)には、所定の圧力損失を発生させる絞り
    手段(112b)が構成されていることを特徴とする電
    磁弁。
  2. 【請求項2】 前記可動部材(109)は略円筒状に形
    成されるとともに、その内壁側に内壁全周に渡って段付
    き部(109a)を有し、 前記固定部材(107)は略円柱状に形成され、かつ、
    前記可動部材(109)内に配設されているとともに、
    その外壁側に外壁全周に渡って段付き部(107a、1
    07b)を有し、 前記第1空間(110)は、前記両段付き部(109
    a、107a、107b)間に形成され、 前記連通路(112)は、前記固定部材(107)をそ
    の径方向に貫通する第1貫通穴(112a)、および前
    記第1貫通穴(112a)に対して直交するように形成
    された第2貫通穴(112b)から構成され、 さらに、前記第2貫通穴(112b)の断面積を第1貫
    通穴(112a)の断面積より小さくすることで前記絞
    り手段を構成していることを特徴とする請求項1に記載
    の電磁弁。
JP33196997A 1997-12-02 1997-12-02 電磁弁 Pending JPH11166656A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33196997A JPH11166656A (ja) 1997-12-02 1997-12-02 電磁弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33196997A JPH11166656A (ja) 1997-12-02 1997-12-02 電磁弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11166656A true JPH11166656A (ja) 1999-06-22

Family

ID=18249680

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33196997A Pending JPH11166656A (ja) 1997-12-02 1997-12-02 電磁弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11166656A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005036038A1 (ja) * 2003-10-07 2005-04-21 Nok Corporation ソレノイドバルブ
JP2008175261A (ja) * 2007-01-17 2008-07-31 Koatsu Co Ltd 減圧装置及びこの減圧装置を用いたガス系消火設備

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005036038A1 (ja) * 2003-10-07 2005-04-21 Nok Corporation ソレノイドバルブ
JP2008175261A (ja) * 2007-01-17 2008-07-31 Koatsu Co Ltd 減圧装置及びこの減圧装置を用いたガス系消火設備

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09502947A (ja) 自動車の特にスリップ制御付きブレーキ装置用ソレノイド バルブ
JP2005024077A (ja) 電磁弁
EP1008790B1 (en) Duty driving solenoid valve
JPWO2003016763A1 (ja) 電磁弁
JP2000240826A (ja) 方向制御シート弁およびその組み立て方法
JP2020529570A (ja) ガス状媒体を制御するための比例弁
JP3523333B2 (ja) 電磁的に作動可能な圧力制御弁
JP3829704B2 (ja) 燃料噴射弁
JPH11166656A (ja) 電磁弁
JP2002295329A (ja) 電磁式燃料噴射弁及び燃料噴射装置
JP4501789B2 (ja) 三方電磁弁
US6715509B2 (en) Electromagnetic valve and assembling method
JPH11280935A (ja) 電磁弁
CN114901528A (zh) 电磁阀
JPH10169822A (ja) 電磁弁
JP2002372164A (ja) 電磁弁
JP2006194351A (ja) 電磁弁
JP3321520B2 (ja) ソレノイド
JP4075029B2 (ja) バルブ駆動装置
JPH0738779Y2 (ja) ソレノイド
JPH0720461Y2 (ja) 電磁弁
JP4470538B2 (ja) ソレノイドバルブ
JP3733776B2 (ja) 電磁駆動弁
JP3456410B2 (ja) パイロット式圧力制御弁
JP2003318024A (ja) ソレノイド及びソレノイドバルブ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20040414

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20061215

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061219

A02 Decision of refusal

Effective date: 20070508

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02