JP3528672B2 - 電磁駆動弁 - Google Patents

電磁駆動弁

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JP3528672B2
JP3528672B2 JP10555599A JP10555599A JP3528672B2 JP 3528672 B2 JP3528672 B2 JP 3528672B2 JP 10555599 A JP10555599 A JP 10555599A JP 10555599 A JP10555599 A JP 10555599A JP 3528672 B2 JP3528672 B2 JP 3528672B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁駆動弁に係
り、特に、弁体とアーマチャとの間に介装された油圧式
ゼロラッシュアジャスタを備える電磁駆動弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平10−2524
26号公報に開示される電磁駆動弁が公知である。この
電磁駆動弁は、内燃機関の吸気弁又は排気弁として機能
する弁体と、弁体と連動するアーマチャと、アーマチャ
に弁体の開弁方向及び閉弁方向の電磁力をそれぞれ付与
する開弁用及び閉弁用の電磁石とを備えている。従っ
て、上記従来の電磁駆動弁によれば、各電磁石を交互に
励磁することにより弁体を全閉位置と全開位置との間で
往復移動させることができる。
【0003】また、上記従来の電磁駆動弁は、アーマチ
ャが閉弁用電磁石に吸引され、かつ、弁体が弁座に着座
した状態で、アーマチャと弁体との間に隙間が形成され
るように構成されている。かかる構成によれば、弁体の
熱膨張や、弁体と弁座との着座面の摩耗により弁体とア
ーマチャとの相対変位が生じた場合にも、上記隙間によ
りその相対変位を吸収することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の電
磁駆動弁の如く弁体とアーマチャとの間に隙間が形成さ
れると、弁体を開弁させる際にアーマチャが弁体に衝突
することにより衝突音が発生し、電磁駆動弁の作動音が
増大してしまう。かかる作動音の増大を防止するため、
弁体とアーマチャとの間に油圧式ゼロラッシュアジャス
タを設けることが考えられる。ゼロラッシュアジャスタ
は、弁体とアーマチャとの相対変位に応じて伸縮する機
構である。かかるゼロラッシュアジャスタを設けること
で、弁体とアーマチャとの相対変位を吸収しつつ、弁体
とアーマチャとの間に隙間が生ずるのを防止して作動音
を低減することができる。
【0005】ところで、油圧式ゼロラッシュアジャスタ
として、外部から油圧を供給されることにより作動する
外部油圧供給式ゼロラッシュアジャスタがある。かかる
外部油圧供給式ゼロラッシュアジャスタは、弁体が所定
位置(例えば閉弁位置)に達した際に油圧が供給される
ことにより、弁体とアーマチャとの間隔変化に追従して
伸長し、これにより、弁体とアーマチャとの相対位置変
化を吸収しつつ両者間に隙間が生ずるのを防止する。
【0006】このような外部油圧供給式ゼロラッシュア
ジャスタにおいて、供給油圧系が故障して油圧が不足す
る場合にはゼロラッシュアジャスタが十分に伸長せず、
アーマチャは通常時よりも弁体側に変位することにな
る。この場合、アーマチャと電磁石との間の距離が変化
し、かかる距離変化に応じて、アーマチャに付与される
電磁力も変化する。このため、外部油圧供給式ゼロラッ
シャアジャスタに十分な油圧が供給されていない状態
で、通常時と同じ電流を用いて電磁石に通電したので
は、弁体を適正に駆動することができなくなる可能性が
ある。
【0007】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
あり、外部供給式油圧ゼロラッシュアジャスタを備える
電磁駆動弁において、油圧供給系の故障により油圧式ゼ
ロラッシュアジャスタへの供給油圧が不足してアーマチ
ャの位置が変化した場合にも弁体を適正に駆動すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、弁体と、該弁体と連動するアーマチャ
と、該アーマチャに上方から電磁力を付与する上部電磁
石と、該アーマチャに下方から電磁力を付与する下部電
磁石と、前記弁体と前記アーマチャとの間に介装され、
油圧が供給されることにより前記弁体と前記アーマチャ
との間隔変化に追従して伸長するゼロラッシュアジャス
タと、前記上部電磁石及び前記下部電磁石への通電を行
う通電手段とを備える電磁駆動弁において、前記油圧が
所定油圧値以上であるか否かの判定を行う油圧判定手段
が設けられ、前記通電手段は、前記油圧が所定油圧値未
満と判定された時には、所定油圧値以上と判定された時
に比して、前記下部電磁石への励磁電流を小さくすると
共に、前記上部電磁石への励磁電流を大きくする、こと
を特徴とする電磁駆動弁により達成される。
【0009】請求項1記載の発明において、ゼロラッシ
ュアジャスタは油圧が供給されることにより弁体とアー
マチャとの間隔変化に応じて伸長する。このため、ゼロ
ラッシュアジャスタへ油を供給する油圧供給系が故障し
て油圧が適正に供給されなくなると、ゼロラッシュアジ
ャスタが伸長しないので、アーマチャの位置は通常時
(つまり、弁体とアーマチャとの間の隙間が解消される
までゼロラッシュアジャスタが伸長した状態)よりも弁
体側に変化する。一方、アーマチャに所要の電磁力を付
与するために必要な上部/下部電磁石への通電量は、
アーマチャと電磁石とのそれぞれの相対位置に応じて
変化する。従って、本発明によれば、ゼロラッシュアジ
ャスタへの油圧供給系に故障が発生して油圧が異常とな
ったときに、通電手段が油圧に応じて電磁石への通電量
を適切に変化させるので、アーマチャに適正な電磁力が
付与される。
【0010】
【0011】より具体的には、油圧判定手段によりゼロ
ラッシュアジャスタに供給される油圧が適正でないと判
定された時には、アーマチャの中立位置が弁体側に変位
しているものと判断し、通常時に比して下部電磁石への
励磁電流を小さくすると共に上部電磁石への励磁電流を
大きくする。したがって、本発明によれば、ゼロラッシ
ュアジャスタへ油を供給する油圧供給系の故障により油
圧が不足している場合であってもアーマチャに適正な電
磁力が付与され、弁体の始動時及び開閉駆動時での円滑
な動作が可能となる。
【0012】この場合、請求項に記載する如く、請求
記載の電磁駆動弁において、前記油圧が所定油圧値
未満と判定された時の前記上部電磁石及び前記下部電磁
石への通電量は、ゼロラッシュアジャスタへ供給される
油圧の低下に応じて変更されることとしてもよい。請求
記載の発明によれば、ゼロラッシュアジャスタへの
供給油圧が所定油圧値未満と判定され、上部電磁石及び
下部電磁石への通電量が変更された後に、更に油圧が低
下するような場合にも、油圧の変化に応じてアーマチャ
に適正な電磁力が付与される。
【0013】また、請求項に記載する如く、請求項
記載の電磁駆動弁において、前記油圧判定手段の判定
は、前記弁体の開閉駆動の開始前及び開始後に行われる
こととしてもよい。請求項記載の発明によれば、弁体
の開閉駆動が開始される前及び開閉駆動が開始される後
電磁石への通電量の変更が可能となり、ゼロラッシュ
アジャスタへの油圧異常の発生しても常にアーマチャに
適正な電磁力が付与される。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例である電
磁駆動弁10の構成を示す。本実施例の電磁駆動弁10
は内燃機関の各排気弁及び各吸気弁に対応して設けられ
ている。電磁駆動弁10は電子制御ユニット(以下、E
CUと称す)11により制御される。図1に示す如く、
電磁駆動弁10は、吸気弁又は排気弁として機能する弁
体12を備えている。弁体12は、内燃機関の燃焼室1
4内に露出するようにロアヘッド16に配設されてい
る。ロアヘッド16にはポート18が形成されている。
ポート18の燃焼室14への開口部には、弁体12に対
する弁座20が形成されている。ポート18は、弁体1
2が弁座20から離座することにより導通状態となり、
また、弁体12が弁座20に着座することにより遮断状
態となる。
【0015】ロアヘッド16の上部には、断熱プレート
22を介してシリンダヘッドスペーサ24が配設されて
いる。断熱プレート22は、例えばベークライト等の断
熱材料から構成されたシート状の部材であり、燃焼室1
4で発生した高熱がロアヘッド16からシリンダヘッド
スペーサ24へ伝達されるのを抑制する機能を有してい
る。シリンダヘッドスペーサ24の更に上部には、アッ
パヘッド25が固定されている。
【0016】弁体12は上方に伸びる弁軸26を備えて
いる。弁軸26はバルブガイド28により軸方向に摺動
可能に保持されている。バルブガイド28はロアヘッド
16に保持されている。ロアヘッド16の弁軸26の略
上半分を囲む部位には、円筒状に形成されたスプリング
保持空間30が設けられている。バルブガイド28の上
端部はスプリング保持空間30の内部に露出している。
スプリング保持空間30内のバルブガイド28の上端部
近傍の周囲には、バルブステムシール31が装着されて
いる。
【0017】弁軸26の上端部近傍には、コッタ32が
装着されている。コッタ32は図1中上方ほど大径とな
るくさび状の外周面を有し、内周面には内向きの突起が
設けられた略円筒状の部材である。コッタ32内周面の
突起は、弁軸26の外周面に設けられた凹部に嵌合され
ている。また、コッタ32の外周にはロアリテーナ34
が嵌着されている。
【0018】スプリング保持空間30の底面にはスプリ
ングシート36が配設されている。スプリングシート3
6とロアリテーナ34との間には、両者を離間させる向
きの付勢力を発生するロアスプリング38が配設されて
いる。ロアスプリング38はロアリテーナ34を介して
弁体12を上向き、即ち、弁座20に向かう方向に付勢
している。以下、弁体12が弁座20に向かう方向を閉
弁方向と称し、また、弁体12が弁座20から離れる方
向を開弁方向と称する。
【0019】弁軸26の上方には、ゼロラッシュアジャ
スタ40を隔てて、アーマチャシャフト42が弁軸26
と同軸に配設されている。ゼロラッシュアジャスタ40
の構成については後に詳細に説明する。アーマチャシャ
フト42の上端部には、上記コッタ31と上下対称の構
成を有するコッタ44が装着されている。コッタ44の
周囲には、アッパリテーナ46が嵌着されている。アッ
パリテーナ46の上面には、アッパスプリング48の下
端部が当接している。アッパスプリング48の周囲に
は、円筒状のアッパケース50が配設されている。アッ
パケース50の上部にはアジャスタボルト52が螺着さ
れている。アッパスプリング48の上端部はスプリング
ガイド54を介してアジャスタボルト52に当接してい
る。アッパスプリング48はアッパリテーナ46を介し
てアーマチャシャフト42を下向きに付勢している。
【0020】アーマチャシャフト42の軸方向中央部の
外周にはアーマチャ56が接合されている。アーマチャ
56は軟磁性材料により構成された円盤状の部材であ
る。アーマチャ56の上方にはアッパコイル58及びア
ッパコア60が配設されている。また、アーマチャ56
の下方にはロアコイル62及びロアコア64が配設され
ている。アッパコイル58及びロアコイル62はそれぞ
れ、アッパコア60及びロアコア64に形成された環状
溝60a及び64aに収容されている。
【0021】アッパコイル58及びロアコイル62は駆
動回路65に電気的に接続されている。駆動回路65
は、ECU11から付与される制御信号に応じた指令信
号をアッパコイル58及びロアコイル62にそれぞれ供
給する。ここでの制御信号には後述の如く、通常モード
信号と補償モード信号が含まれる。アッパコア60及び
ロアコア64はそれぞれ、その中央部を貫通する貫通穴
60b及び64bを備えている。アッパコア60の貫通
穴60bの上端にはアッパブッシュ66が配設されてい
る。また、ロアコア64の貫通穴64bの下端にはロア
ブッシュ68が配設されている。アーマチャシャフト4
2はアッパブッシュ66及びロアブッシュ68により軸
方向に摺動可能に保持されている。また、アッパコア6
0の上端部及びロアコア64の下端部には、それぞれ、
フランジ部60c及び64cが設けられている。
【0022】シリンダヘッドスペーサ24には、その上
下を貫通する円筒状のラッシュアジャスタ保持空間24
aが、上記スプリング保持空間30と同軸に形成されて
いる。ラッシュアジャスタ保持空間24aの内部には、
上記したゼロラッシュアジャスタ40が保持されてい
る。シリンダヘッドスペーサ24の上面のラッシュアジ
ャスタ保持空間24aの開口部近傍には、上向きに隆起
した隆起部24bが設けられており、更に、隆起部24
bの頂部には円筒部24cが形成されている。
【0023】アッパヘッド25には、その上下を貫通す
る円筒状のコア保持空間25aが、上記スプリング保持
空間30及びラッシュアジャスタ保持空間24aと同軸
に形成されている。アッパコア60はそのフランジ部6
0cがシム70を介してアッパヘッド25に当接し、ま
た、ロアコア64はそのフランジ部64cがアッパヘッ
ド25に当接するように、それぞれコア保持空間25a
に挿入されている。アッパコア60のフランジ部60c
は、アッパヘッド25と、アッパケース50の下端部に
形成されたフランジ部50aとの間に挟持されている。
また、ロアコア64のフランジ部64cは、アッパヘッ
ド25とロアブラケット72との間に挟持されている。
そして、アッパケース50及びロアブラケット72が固
定ボルト74、76によりアッパヘッド25に固定され
ることで、アッパコア60とロアコア64とは所定の間
隔を隔てて固定されている。なお、アッパコア60及び
ロアコア64が上記の如く固定された状態で、シリンダ
ヘッドスペーサ24の隆起部24bとロアコア64の下
面との間には所定の隙間が形成されている。また、上記
したアジャスタボルト52は、アーマチャ56の中立位
置がアッパコア60とロアコア64との中間点となるよ
うに調整されている。
【0024】シリンダヘッドスペーサ24には、互いに
連通する油供給路80及び82が設けられている。油供
給路80には、油圧ポンプ83より油が供給される。油
圧ポンプ83は、例えば、内燃機関の出力軸の回転を動
力源として作動する駆動ポンプであってもよいし電気的
に駆動される電動ポンプであってもよい。油供給路82
には供給する油の圧力値を測定するための油圧センサ8
4が配設されている。なお、油供給路82はラッシュア
ジャスタ保持空間24aの内壁面の所定位置に開口して
いる。
【0025】シリンダヘッドスペーサ24には、更に、
油回収穴84が設けられている。油回収穴84は、その
上端がシリンダヘッド24の隆起部24bの周囲近傍に
開口し、下端がスプリング保持空間30内へ開口するよ
うに、シリンダヘッドスペーサ24を上下に貫通してい
る。なお、油回収穴84の上部は、加工穴84a、84
bにより構成されることで、シリンダヘッドスペーサ2
4上面への開口面積が大きく確保されている。油回収穴
84は、ゼロラッシュアジャスタ40から上方へ漏出し
た油を集めてスプリング保持空間30へ流入させ、この
油をアーマチャシャフト42及び弁軸26の潤滑油とし
て供する役割を有している。
【0026】次に、電磁駆動弁10の動作について説明
する。アッパコイル58に電流が供給されると、アッパ
コイル58が発生する磁束によってアーマチャ56には
アッパコア60に向かう方向の電磁力が作用する。この
ため、図1に示される如く、アーマチャ56はアッパス
プリング48による付勢力に抗してアッパコア60に当
接するまで変位する。以下、アーマチャ56がアッパコ
ア60に当接する位置を、アーマチャ56、アーマチャ
シャフト42、又は弁体12の全閉位置と称する。この
状態では、弁体12が弁座20に着座することで、弁体
12は閉弁状態となる。
【0027】このように弁体12が閉弁された状態で、
アッパコイル58への電流の供給が停止されると、アー
マチャ56を全閉位置に保持するのに必要な電磁力は消
滅する。このため、アッパコイル58への電流の供給が
停止されると、アーマチャシャフト42は弁体12と共
に、アッパスプリング48に付勢されることにより下方
へ向けて変位を開始する。このため、弁体12が弁座2
0から離座することで弁体12は開弁される。アーマチ
ャシャフト42の変位量が所定値に達した時点でロアコ
イル62に電流が供給されると、アーマチャ56をロア
コア64に向けて付勢する電磁力が発生する。
【0028】アーマチャ56に対して上記電磁力が作用
すると、アーマチャ56はロアスプリング38の発する
付勢力に抗してロアコア64に当接するまで変位し、弁
体12の開弁方向への変位量は最大となる。以下、アー
マチャ56がロアコア64に当接した位置を、アーマチ
ャ56、アーマチャシャフト42、又は弁体12の全開
位置と称す。
【0029】かかる状態で、ロアコイル62への電流の
供給が停止されると、アーマチャ56を全開位置に保持
するのに必要な電磁力が消滅する。このため、弁体12
及びアーマチャシャフト42はロアスプリング38の発
する付勢力により上方へ変位を開始する。これらの変位
量が所定値に達した時点でアッパコイル58に電流が供
給されると、アッパコイル58が発する電磁力によりア
ーマチャ56はアッパコア60へ向けて、アッパコア6
0に当接するまで変位する。アーマチャ56がアッパコ
ア60に当接した状態では、弁体12が弁座20に着座
することで、弁体12は再び閉弁状態となる。
【0030】このように、本実施例によれば、アッパコ
イル58とロアコイル62とに、交互に適当なタイミン
グで電流を供給することにより、弁体12を全閉位置と
全開位置との間で繰り返し往復運動させることができ
る。本実施例において、上記したゼロラッシュアジャス
タ40は、弁体12とロアヘッド16との間の熱膨張差
や弁体12と弁座20との着座面の摩耗による弁体12
とアーマチャシャフト42との相対変位を吸収すること
により、両部材間に隙間が生ずるのを防止する機能を有
している。以下、ゼロラッシュアジャスタ40の構成及
び動作について説明する。
【0031】図2は、ゼロラッシュアジャスタ40及び
その周辺部分を示す拡大断面図である。なお、図2は、
アーマチャ56及び弁体12が全閉位置にある状況下で
実現される状態を示す。図2に示す如く、ゼロラッシュ
アジャスタ40は、プランジャボディ100を備えてい
る。プランジャボデイ100は、ラッシュアジャスタ保
持空間24a内に軸方向に摺動可能に配設されている。
プランジャボディ100は一端(図2においては下端)
が閉じた略円筒状の部材である。プランジャボディ10
0は、その内部に、下端部に設けられたスプリング保持
部100aと、スプリング保持部100aに比して大径
に形成されたプランジャ保持部100bとを備えてい
る。プランジャボディ100のプランジャ保持部100
bには、プランジャ102が軸方向に摺動可能に配設さ
れている。プランジャ102の図2における下底面と、
スプリング保持部100aの下底面との間には、油圧室
104が画成されている。
【0032】プランジャ102は、その外周面に、プラ
ンジャ保持部100bの内周面に対して摺動する大径部
102aと、図2における上端部に設けられた小径部1
02bとを備えている。一方、プランジャ収容部100
bの内周面の上端には、ストッパリング106が圧入さ
れている。ストッパリング106は、プランジャ102
の大径部102aの外径に比して小さな内径を有してい
る。従って、プランジャ102のプランジャ保持部10
0b内部における上向きの変位は、大径部102aと小
径部102bとの間の段差と、ストッパリング106と
が当接することにより規制される。プランジャ102
は、また、上方に向けて開口するリザーバ室108、及
び、リザーバ室108と油圧室104とを連通する連通
路110を備えている。
【0033】油圧室104には、リテーナ112及びプ
ランジャスプリング114が配設されている。プランジ
ャスプリング114は、リテーナ112を介してプラン
ジャ102を上向きに付勢している。リテーナ112の
内側にはチェックボール116及びチェックボールスプ
リング118が配設されている。チェックボールスプリ
ング118は、チェックボール116を連通路110の
開口部に向けて付勢している。チェックボール116及
びチェックボールスプリング118は、油圧室104側
がリザーバ室108側に比して低圧になった場合にのみ
開弁するチェックバルブとして機能する。
【0034】ゼロラッシュアジャスタ40は、また、リ
ザーバキャップ120を備えている。リザーバキャップ
120は一端(図1における下端)が閉じた円筒状の部
材である。リザーバキャップ120は、その底面がプラ
ンジャ102の上端面に当接するように、ラッシュアジ
ャスタ保持空間24a内に摺動可能に配設されている。
リザーバキャップ120の下底面には、その一部が切り
欠かれてなるオーバフローリセス122が設けられてい
る。オーバーフローリセス122は、リザーバ室108
と常時連通している。
【0035】アーマチャシャフト42の下端面は、リザ
ーバキャップ120の内側底面に当接している。一方、
弁軸26の上端面は、プランジャボディ100の外側底
面に当接している。また、油供給路82は、図2に示す
状態(すなわち、アーマチャ56及び弁体12が全閉位
置にある状態)で、オーバフローリセス122と連通す
るように、ラッシュアジャスタ保持空間24aの内周面
に開口している。
【0036】図2に示す状態から、アッパコイル58へ
の通電が遮断されると、上記の如く、アーマチャシャフ
ト42には開弁方向の付勢力が作用する。この開弁方向
の力はリザーバキャップ120からプランジャ102に
伝達される。プランジャ102に伝達される力がプラン
ジャスプリング114の付勢力を越えると、プランジャ
102が下向きに押圧されることで、油圧室104内の
油が加圧される。このため、油圧室104の油圧がリザ
ーバ室108の油圧に比して高圧となり、連通路110
はチェックボール116により閉塞される。連通路11
0が閉塞されると、油圧室104とリザーバ室108と
の間の油の授受は禁止される。このため、プランジャ1
02に伝達された駆動力は油圧室104を介してプラン
ジャボディ100に伝達され、ゼロラッシュアジャスタ
40は実質的に剛体となって、アーマチャシャフト42
及び弁体12と共に開弁方向に変位する。ゼロラッシュ
アジャスタ40が開弁方向に変位する過程では、油圧室
104の油が加圧されることで、プランジャ102とプ
ランジャボディ100との摺動面を介して油圧室104
から油が徐々に漏出し、ラッシュアジャスタ40は油の
漏出分に相当する僅かな量だけ収縮する。
【0037】アーマチャ56がロアコア64に当接する
まで変位し、ロアコイル62への通電が停止されると、
アーマチャ56は閉弁方向に変位する。そして、弁体1
2が弁座20に着座すると、プランジャボディ100に
ロアスプリング38の付勢力は作用しなくなる。一方、
弁体12が弁座20に着座した後も、アーマチャ56
は、弁体12が開弁方向に変位する過程でのラッシュア
ジャスタ40の収縮分に相当する微小量だけ更に閉弁方
向に変位する。この場合、プランジャ102は、プラン
ジャスプリング114の付勢力により、リザーバキャッ
プ120に追従して、プランジャボディ100に対して
上向きに摺動しようとし、油圧室104内の油圧は低下
する。そして、油圧室104がリザーバ室108よりも
低圧になると、チェックボール116が連通路110の
開口部から離座することで、油圧室104とリザーバ室
108とが連通する。上述の如く、弁体12が弁座20
に着座した状態では、油供給路82とオーバーフローリ
セス122とが連通する。このため、油圧室104とリ
ザーバ室108とが連通すると、油圧ポンプ83から油
供給路80へ圧送された油が、油供給路82からリザー
バ室108を経て油圧室104に供給されることで、プ
ランジャ102はリザーバキャップ120に当接した状
態を維持しながら上向きに摺動する。
【0038】このように、ゼロラッシュアジャスタ40
は、弁体12が開弁し、ロアスプリング38の付勢力に
対する反力として軸方向の圧縮力が作用する状態では、
実質的に剛体となってアーマチャシャフト42及び弁体
12と共に変位し、一方、弁体12が弁座20に着座
し、ゼロラッシュアジャスタ40に圧縮力が作用しない
状態では、プランジャ102がプランジャボディ100
に対して摺動するのを許容する。かかるゼロラッシュア
ジャスタ40の機能により、弁体12とロアヘッド16
との間の熱膨張差や弁体12と弁座20との着座面の摩
耗に起因して、リザーバキャップ120とプランジャボ
ディ100との間に相対位置変化が生じた場合にも、プ
ランジャ102がプランジャボディ100に対して摺動
することで、アーマチャシャフト42とリザーバキャッ
プ120とが当接した状態が維持される。従って、本実
施例の電磁駆動弁10によれば、アーマチャシャフト4
2と弁体12との間に隙間を生じさせることなく、弁体
12を全閉位置と全開位置との間で確実に開閉させるこ
とができる。
【0039】ところで、内燃機関が搭載される車両のイ
グニッションスイッチがオフの状態では、電磁駆動弁1
0のアッパコイル58及びロアコイル62の何れにも通
電されていない。従って、イグニッションスイッチがオ
ンされた時点では、弁体12はアッパスプリング48及
びロアスプリング38により、全閉位置と全開位置との
間の中立位置に保持されている。この中立位置では、ア
ーマチャ56とアッパコイル58及びロアコイル62と
が離間しており、かつ、プランジャに作用するアッパス
プリング48及びロアスプリング38の付勢力は釣り合
っている。このため、弁体12が中立位置にある場合に
は、何れのスプリングの付勢力も利用できない状態で、
アッパコイル58及びロアコイル62から離間した弁体
を吸引しなければならず、弁体12を所要のタイミング
で駆動することは困難である。従って、内燃機関の円滑
な始動を確保するためには、イグニッションスイッチが
オンされた後、弁体12を全閉位置又は全開位置まで変
位させ、その位置に保持しておくことが必要である。
【0040】図3(A)及び(B)は、それぞれ、本実
施例において油圧供給路80からゼロラッシュアジャス
タ40へ適正に所定油圧が供給されている場合のイグニ
ッションススイッチがオンされた時から、弁体12の開
閉駆動が開始されるまでにアッパコイル58及びロアコ
イル62にそれぞれ供給される指令電流の波形を示す。
ここではゼロラッシュアジャスタ40に所定の油圧が供
給されていることからECU11が通常モード信号を駆
動回路65に供給し、これに基づいた指令電流が駆動回
路65からアッパコイル58及びロアコイル62にそれ
ぞれ供給される。また、図3(C)は、各コイルに上記
指令電流が供給された場合の弁体12のリフト波形を示
す。
【0041】図3に示す如く、電磁駆動弁10の駆動
は、始動区間、保持区間、及び実動区間の3つの区間に
分けて行われる。先ず、始動区間では、図3(A)及び
(B)に示す如く、アッパコイル58には、「0」と所
定値IU との間を所定の周期Tで変化するパルスを有す
る指令電流が供給され、ロアコイル62には、アッパコ
イル58に供給される電流に対して位相が180゜遅れ
た状態で、「0」と所定値IL との間を所定の周期Tで
変化するパルスを有する指令電流が供給される。上記し
た周期Tは、電磁駆動弁10の可動部(すなわち、アー
マチャ56,及び、アーマチャ56と一体に運動する部
分)の質量と、アッパスプリング48及びロアスプリン
グ38のばね定数とによって定まるバネ−質量系の固有
振動周期に等しい値に設定されている。
【0042】従って、始動区間では、アーマチャ56
に、開弁側へ向かう電磁力と閉弁側へ向かう電磁力とが
交互に、固有振動周期に等しい周期Tで作用することと
なり、これにより可動部の固有振動が励起される。その
結果、図3(C)に示す如く、始動区間において、弁体
12の振動振幅は次第に増大し、最終的には、弁体12
が全閉位置に達する(すなわち、アーマチャ56がアッ
パコア64に当接する)ようになる。そして、保持区間
において、ロアコイル62に対する指令電流が「0」と
されると共にアッパコイル58に対する指令電流が所定
の保持電流IHとされることで、アーマチャ56及び弁
体12は全閉位置に保持される。以下、上記始動区間に
おいて可動部の固有振動を利用して弁体12を全閉位置
まで変位させるための処理を「初期駆動」と称す。
【0043】その後、実動区間において、アッパコイル
58に対する指令電流が「0」とされることにより弁体
12が開弁方向に変位を開始する。そして、適当なタイ
ミングで、ロアコイル62に対して、吸引電流IA 、遷
移電流IT 、及び保持電流I H からなるパターンの指令
電流が供給される。かかるパターンの電流によれば、吸
引電流IA によりアーマチャ56はロアコア64の近傍
まで吸引され、その後、遷移電流IT によりアーマチャ
56は減速されつつロアコア64に当接するまで吸引さ
れ、最終的には保持電流IH によりアーマチャ56はロ
アコア64に吸引保持される。以後、アッパコイル58
とロアコイル62とに交互に上記パターンの指令電流が
供給されることにより、弁体12の開閉動作が行われる
こととなる。
【0044】ところで、上述の如く、ゼロラッシュアジ
ャスタ40は、弁体12が全閉位置近傍に達した際に、
油供給路80、82から油が供給されることでプランジ
ャボディ100がプランジャ102に対して摺動し、ア
ーマチャ56及び弁体12が全閉位置に達した際に弁体
12とアーマチャシャフト42との間に隙間が生ずるの
を防止する。なお、アーマチャ56及び弁体12が全閉
位置に達した際に弁体12とアーマチャシャフト42と
の間に生ずる隙間を、以下、タペットクリアランスと称
す。また、ゼロラッシャアジャスタ40が上記の機能を
発揮することによりタペットクリアランスがゼロとなっ
た状態を、以下、ゼロラッシュ状態と称す。更に、ゼロ
ラッシュ状態においてアッパコイル58及びロアコイル
62への通電が中止され、可動部がアッパスプリング4
8とロアスプリング38とに保持される状態でのアーマ
チャ56の位置を、以下、アーマチャ56の中立基準位
置と称す。
【0045】しかしながら、内燃機関のイグニッション
スイッチがオフの状態では、アッパコイル58及びロア
コイル62の何れにも通電が行われないため、アーマチ
ャ56は中立位置近傍に保持され、ゼロラッシュアジャ
スタ40に対する油圧供給は行われない。一方、アーマ
チャ56が中立位置近傍に保持された状態では、ゼロラ
ッシュアジャスタ40にはアッパスプリング48及びロ
アスプリング38により圧縮力が作用する。このため、
プランジャボディ102とプランジャ100との間の摺
動面を経て油圧室104から油が漏出することで、ゼロ
ラッシュアジャスタ40は軸方向に次第に収縮すること
となる。なお、油圧室104から油が漏出することによ
りゼロラッシュアジャスタ40が収縮する現象を、以
下、ゼロラッシュアジャスタ40のリークダウンと称す
る。リークダウンが生ずると、それに応じて、アーマチ
ャ56の位置は中立基準位置からロアコア64側に変化
する。従って、イグニッションスイッチがオンされた時
点での、アーマチャ56とアッパコア60及びロアコア
64との距離は、ゼロラッシュアジャスタ40のリーク
ダウン量に応じて変化することになる。
【0046】図4は、アーマチャ56の位置と、ロアコ
ア64からアーマチャ56に作用する電磁力との関係
を、ロアコイル62に供給する電流を、大、中、小の3
段階に変化させた場合について示す。図4に示す如く、
ロアコイル62に一定の電流が供給された場合にアーマ
チャ56とロアコア64との間に作用する電磁力は、ア
ーマチャ56がアッパコア60側に変位するほど小さく
なる。また、アーマチャ56の位置が一定である場合に
は、ロアコイル62に供給する電流が大きいほど、アー
マチャ56に作用する電磁力は大きくなる。かかる特性
により、アーマチャ56に開弁方向の所要の電磁力を付
与するためにロアコイル62に供給すべき電流は、アー
マチャ56がロアコア58側に変位するほど小さくな
る。同様に、アーマチャ56に対して所要の閉弁方向の
電磁力を付与するためにアッパコイル58に供給すべき
電流は、アーマチャ56がロアコア64側に変位するほ
ど大きくなる。
【0047】このため、上記図3の初期駆動において、
アッパコイル58及びロアコイル62に対する指令電流
U 及びIL としてアーマチャ56の位置にかかわらず
一定の値を用いることとすると、イグニッション・オン
時にはアーマチャ56がロアコア64側に変位している
ため、アーマチャ56をアッパコア60側へ駆動する際
の電磁力が不足して初期駆動が適正に行われなくなる可
能性がある。また、この場合、ロアコイル62には必要
以上の電流が供給されるため、消費電力を不必要に増加
させることにもなる。本実施例の電磁駆動弁10は、上
記の点に鑑みて、アーマチャ56の位置に応じて初期駆
動における指令電流IU 及びIL を変化させている。
【0048】図5は、アーマチャ56の位置に応じて初
期駆動におけるロアコイル62及びアッパコイル58へ
の指令電流IL 及びIU を決定すべく参照されるマップ
の一例である。図5に示す如く、アーマチャ56の中立
位置がロアコア64側へ変位するほど指令電流IU を大
きくすることで、初期駆動においてアーマチャ56に作
用するアッパコア60側への電磁力を所要の大きさに確
保することができる。また、アーマチャ56の中立位置
がロアコア64側へ変位するほどロアコイル62への指
令電流IL を小さくすることで、ロアコイル62に必要
以上に大きな電流が供給されるのを防止でき、これによ
り、省電力化を図ることができる。
【0049】ゼロラッシュアジャスタ40への油圧供給
系、例えば油圧ポンプ83の故障や油供給路80の破損
等の障害が発生した場合にはゼロラッシュアジャスタ4
0に供給される油圧(以下、供給油圧Pと称す)が所定
油圧値より低下し、或いは油の供給が止まることも想定
される。また、かかる油圧供給系の故障は始動時に既に
発生している場合と、通常駆動に入ってから発生する場
合とが考えられる。なお、ゼロラッシュアジャスタ40
を速やかにゼロラッシュ状態が実現されるまで伸長させ
るのに必要な所定油圧値を有しているものを、以下、必
要油圧P0と称す。
【0050】始動時に油圧供給系の故障が発生している
場合には、前述のように初期駆動を行ってアーマチャ5
6を閉弁位置に移動させゼロラッシュアジャスタ40と
油供給路80とを連通させても、ゼロラッシュアジャス
タ40は適正な油圧の供給が行われない。したがって、
ゼロラッシュアジャスタ40はリークダウンが生じたま
まとなる。
【0051】図6は、アーマチャ56が全開位置にある
状態の電磁駆動弁10を、(A)ゼロラッシュアジャス
タ40に必要油圧P0が供給されてリークダウンが生じ
ていない場合、及び、(B)ゼロラッシュアジャスタ4
0に必要油圧P0が供給されずリークダウンが生じてい
る場合について、それぞれ示す。図6(A)、(B)に
示す如く、リークダウンが生じている場合は、リークダ
ウンが生じていない場合と比べて、弁体12はアーマチ
ャ56側へ変位する。従って、リークダウンが生ずる
と、その分だけロアスプリング38の収縮量が小さくな
る。この場合、弁体12に作用する閉弁方向の弾性力が
減少するため、弁体12を閉弁させるためにアッパコイ
ル58に供給すべき電流が増大する。また、リークダウ
ンが生じている場合には、弁体12を全閉位置から開弁
方向に駆動する際、タペットクリアランスの分だけアー
マチャ56が弁体12を駆動すべき距離は短くなる。こ
のため、弁体12を全閉位置から全開位置まで駆動する
ためにロアコイル62に供給すべき電流は小さくなる。
【0052】このように、ゼロラッシュアジャスタ40
にリークダウンが生じている場合は、リークダウンが生
じていない場合と比較して、アッパコイル58に供給す
べき電流が増加すると共に、ロアコイル62に供給すべ
き電流は減少する。また、弁体12が開閉駆動を開始し
た後で油圧供給系の故障が発生した場合にも、ゼロラッ
シュアジャスタ40への油圧供給が不充分となり、時間
経過に伴いゼロラッシュアジャスタ40にリークダウン
が生じるので同様の問題を招くことになる。
【0053】そこで、本実施例の電磁駆動弁10はゼロ
ラッシュアジャスタ40へ油を供給する油圧供給系が故
障した時にこれを補償するための補償モードを有しかか
る問題を解消している。すなわち、本電磁駆動弁10の
ECU11は供給油圧Pが上記必要油圧P0と比較して
低い場合には低圧異常として、故障モードに切替えて弁
体12の円滑な開閉駆動を行う点に特徴がある。
【0054】本実施例において、ゼロラッシュアジャス
タ40への油圧供給系が故障した時に切替えられる補償
モードを実行するための構成は図1に示されている。す
なわち、油供給路82に配設された油圧センサ84は油
圧ポンプ83からの供給油圧を検出する。油圧センサ8
4の検出信号はECU11に送られる。ECU11は検
出信号からゼロラッシュアジャスタ40へ所定油圧値以
上の油圧が供給されているか、否かの判定を行う。EC
U11は検出された油圧が必要油圧P0以上のときには
本来の通常モードを維持して弁体12の開閉駆動を実行
し、必要油圧P0未満の場合には低圧異常として補償モ
ードへ切替えてから弁体12の開閉駆動を実行する。
【0055】なお、ここでの通常モードは前記図3で説
明した如く、供給油圧が必要油圧P0に維持され、ゼロ
ラッシュアジャスタ40によりゼロラッシュ状態を維持
しながら弁体12の開閉駆動を行うことが可能な時に、
ECU11が実行するモードである。本実施例では、初
期駆動が完了した時点でゼロラッシュアジャスタ40へ
必要油圧P0以上の油圧が供給されているか判定し、必
要油圧P0の油が供給されていない場合には弁体12の
開閉駆動を円滑に行うべく、油圧異常による影響を解消
するように設定される補償モード信号に基づいた指令電
流をアッパコイル58及びロアコイル62へ供給する。
補償モードでは、ロアコイル62への指令電流は通常モ
ードの指令電流よりも小さくし、アッパコイル58への
指令電流は通常モードの指令電流よりも大きくすること
で、消費電力を抑制しつつ弁体12を全閉位置と全開位
置との間で確実に作動させる。
【0056】図7(A)及び(B)は、それぞれ、本実
施例においてアッパコイル58及びロアコイル62に供
給される指令電流の波形を示す。なお、図7において、
通常時(すなわち、ゼロラッシュ状態が実現されている
場合)に用いられる指令電流を破線で示す。図7に示す
如く、補償モードに入った時には、ロアコイル62に対
する吸引電流IA 及び保持電流IH が、それぞれ、基準
値(すなわち、通常モード状態における電流値)IA0
びIH0よりも小さな値IA1及びIH1に設定されると共
に、アッパコイル58に対する吸引電流IA 及び保持電
流IH が、それぞれ、基準値IA0及びIH0よりも大きな
値IA2及びIH2に設定される。なお、基準値IA0及びI
H0として、アッパコイル58とロアコア62とで異なる
値が用いられてもよい。
【0057】図8は初期駆動及び開閉駆動におけるEC
U11が実行するルーチンのフローチャートである。図
8に示すルーチンは内燃機関のイグニッションスイッチ
がオンされた時に実行される。図8に示されるルーチン
が起動されると、先ずステップ200の処理が実行され
る。ステップ200では、上記の如くの初期駆動が行わ
れる。ステップ202でECU11により油圧センサ8
4が検出する供給油圧Pの確認が行われる。
【0058】ステップ204では、ECU11はゼロラ
ッシュアジャスタ40に供給すべき必要油圧P0とステ
ップ202で供給油圧Pの比較を行い、油圧センサ84
で検出された供給油圧Pが必要油圧P0以上であればス
テップ206の処理が実行される。一方、油圧センサ8
4で検出された供給油圧Pが必要油圧P0未満であれば
ステップ208の処理が実行される。
【0059】ステップ206では、ECU11が上記の
通常モードでの弁体12の開閉駆動を行うべく、駆動回
路65からロアコイル62及びアッパコイル58へ通常
モード信号に基づく指令電流が供給される。一方、ステ
ップ208では、ECU11が補償モードでの弁体12
の開閉駆動を行うべく、駆動回路65からロアコイル6
2及びアッパコイル58へ補償用の補償モードに基づく
指令電流が供給される。
【0060】ステップ206で通常モードが実行なされ
た後でも、ステップ210でイグニッションスイッチが
オフされるまではステップ204へ繰返し戻り、ゼロラ
ッシュアジャスタ40に供給される油圧がチェックされ
る。これにより弁体12が開閉駆動に入った以降に発生
する油圧低下の異常にも対処可能となる。ステップ20
8で補償モードが実行なされた後は、ステップ214で
イグニッションスイッチがオフされるまでは補償モード
が継続的に実行される。
【0061】ステップ210又はステップ214でイグ
ニッションスイッチがオフされた時に内燃機関の停止に
伴って、ステップ212で電磁駆動弁10の駆動が停止
され、今回のルーチンは終了する。なお、油圧ポンプ8
3として電動ポンプを用いた場合は、モータの回転の有
無、断線の有無等で異常判定をするようにしてもよい。
【0062】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。上記第1実施例ではゼロラッシュアジャスタ40に
供給される油の必要油圧P0を基準に油圧異常の判定を
行い、油圧異常と判定されたときに各コイルに一定の指
令電流を設定した。本実施例では、補償モードが実行さ
れた後、供給油圧Pに応じて、各コイルに対する指令電
流を設定する。
【0063】ゼロラッシュアジャスタ40へ油圧を供給
する油圧供給系の故障として、例えば油供給路に亀裂が
入り油漏れが生じているような場合には必要油圧P0よ
り低い油圧がゼロラッシュアジャスタ40へ供給され
る。この場合には、亀裂が進行すると更に油圧が低圧側
に変化することになる。そこで、第2実施例では補償モ
ードが実行され弁体12の開閉駆動が開始された後に、
供給油圧Pに応じて各コイルに対する指令電流を設定す
る。
【0064】図9は、本実施例において、アッパコイル
58及びロアコイル62に対する吸引電流を決定すべく
ECU11が実行するルーチンのフローチャートであ
る。図9に示すルーチンは補償モードが実行され弁体1
2の開閉駆動が開始されてから起動される。図9に示す
ルーチンが起動されると、先ずステップ500の処理が
実行される。
【0065】ステップ500では、ゼロラッシュアジャ
スタ40への供給油圧Pが検出される。ステップ502
では、供給油圧Pと必要油圧P0との偏差ΔP(=P0
−P)が演算される。ステップ504では、偏差ΔPが
正であるか否かが判別される。その結果、ΔP>0が成
立する場合は、次にステップ506の処理が実行され
る。一方、ステップ504においてΔP>0が不成立で
あれば、次にステップ508の処理が実行される。
【0066】ステップ506では、偏差ΔPに基づいて
ロアコイル62に対する吸引電流I A の補正値ΔI
1 (<0)が決定され、続くステップ510では、偏差
ΔPに基づいてアッパコイル58に対する吸引電流IA
の補正値ΔI2 (>0)が決定される。ステップ510
の処理が終了すると、ステップ512へ進む。ステップ
512では、ロアコイル62に対する吸引電流IA1がI
A1=IA1_base+ΔI1 として演算され、続くステップ
514では、アッパコイル58に対する吸引電流IA2
A2=IA2_base+ΔI2 として演算される。ステップ
514の処理が終了すると、今回のルーチンは終了され
る。なお、基準値IA1_base及びIA2_baseは、それぞ
れ、ゼロラッシュ状態が実現されている場合のロアコイ
ル62及びアッパコイル58に対する吸引電流IA であ
る。
【0067】図10は、上記ステップ506、510に
おいて、補正値ΔI1 及びΔI2 を決定すべく参照され
るマップの一例である。図10に示すマップは、種々の
偏差ΔPについて、各コイルに対して最適な吸引電流I
A を予め実験的に求め、それらの値と基準値IA1_base
及びIA2_baseとの偏差を演算することにより得られた
ものである。図10に示す如く、ΔPが大きいほど、補
正値ΔI2 は大きくなるように、また、補正値ΔI1
小さくなるように設定される。
【0068】一方、上記ステップ508では、補正値Δ
1 が「0」に設定され、続くステップ516において
補正値ΔI2 がゼロに設定された後、ステップ512の
処理が実行される。従って、偏差ΔP≦0が成立する場
合、すなわち、供給油圧Pが必要油圧P0以上である場
合には、ロアコイル62及びアッパコイル58に対する
吸引電流IA として、それぞれ基準値IA1_base及びI
A2_baseが用いられる。 上述の如く、本実施例では、
供給油圧Pがより低圧となるほど(つまり、偏差ΔPが
大きいほど)、アーマチャ56がロアコア64側に変位
することに鑑みて、偏差ΔPが大きいほどロアコイル6
2に対する吸引電流IA1を小さく設定すると共に、アッ
パコイル58に対する吸引電流IA2を大きく設定してい
る。このため、本実施例によれば、アーマチャ56を全
開位置及び全閉位置まで駆動するうえで最適な吸引電流
A をそれぞれロアコイル62及びアッパコイル58に
供給することができ、これにより、補償モード実行下で
電磁駆動弁10の確実な動作を実現することができる。
【0069】なお、上記実施例では供給油圧Pに基づく
判定は1サイクル毎に行われているが、数サイクル毎に
行うようにしてもよい。また、弁体の始動時に行う油圧
の判定は初期駆動の前に行ってもよい。以上、本発明の
好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定
の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲
に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変
形・変更が可能である。
【0070】なお、上記実施例においては、駆動回路6
5がECU11から付与される通常モード信号又は補償
モード信号に応じてアッパコイル58及びロアコイル6
2に指令信号を供給することにより特許請求の範囲に記
載した通電手段が実現されている。また、ECU11が
特許請求の範囲に記載した油圧判定手段に、必要油圧P
0が所定油圧値にそれぞれ相当している。
【0071】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ゼロラッ
シュアジャスタに油を供給する油圧系に故障が発生する
などしてゼロラッシュアジャスタへの供給油圧が低下し
ても、油圧判定手段の判定に基づき電磁石への通電量を
変化させることで、アーマチャに所要の電磁力を適正に
付与することができる。これにより弁体の開閉駆動を確
実に行うことができる。
【0072】また、請求項記載の発明によれば、補償
モードが実行された後においてゼロラッシュアジャスタ
への油圧が変化する場合には油圧変化に応じて電磁石へ
の通電が変更される。これにより、油圧変化に対応しな
がら弁体の開閉駆動を確実に行うことができる。さら
に、請求項記載の発明によれば、弁体の開閉駆動の開
始前及び駆動後において、ゼロラッシュアジャスタへの
供給油圧Pの圧力判定がなされる。これにより、始動時
から通常の開閉駆動時まで油圧異常が生じた場合に適切
な処理が実行され弁体の開閉駆動を確実に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である電磁駆動弁の全体構成
図である。
【図2】本実施例の電磁駆動弁が備えるゼロラッシュア
ジャスタ及びその周辺部分の拡大断面図である。
【図3】図3(A)は、本実施例の電磁駆動弁において
アッパコイルに供給される指令電流の波形を示す図であ
る。図3(B)は、本実施例の電磁駆動弁においてロア
コイルに供給される指令電流の波形を示す図である。図
3(C)は、図3(A)及び(B)に示す指令電流が各
コイルに供給された場合の弁体のリフト波形を示す図で
ある。
【図4】アーマチャの位置とアーマチャに作用するロア
コア側への電磁力との関係を、ロアコイルに供給される
電流が大、中、小と変化した場合について示す図であ
る。
【図5】アーマチャの位置から、初期駆動におけるロア
コイル及びアッパコイルへの指令電流IL 及びIU を決
定すべく参照されるマップである。
【図6】図6(A)は、ゼロラッシュ状態が実現された
状況下でアーマチャ及び弁体が全開位置にある場合の電
磁駆動弁を示す図である。図6(B)は、ゼロラッシュ
状態が実現されていない状況下でアーマチャ及び弁体が
全開位置にある場合の電磁駆動弁を示す図である。
【図7】図7(A)は、本発明の第1実施例においてア
ッパコイルに供給される指令電流の波形を示す図であ
る。図7(B)は、本発明の第1実施例においてロアコ
イルに供給される指令電流の波形を示す図である。
【図8】本発明の第1実施例において、初期駆動及び開
閉駆動におけるECU11が実行するルーチンのフロー
チャートである。
【図9】本発明の第2実施例において、アッパコイル及
びロアコイルに対する吸引電流を決定すべくECU11
が実行するルーチンのフローチャートである。
【図10】本発明の第2実施例において、補正値ΔI1
及びΔI2 を決定すべく参照されるマップの一例であ
る。
【符号の説明】
10 電磁駆動弁 11 電子制御ユニット(ECU) 12 弁体 40 ゼロラッシュアジャスタ 56 アーマチャ 58 アッパコイル 60 アッパコア 62 ロアコイル 64 ロアコア 65 駆動回路 84 油圧センサ
フロントページの続き (72)発明者 勝間田 正司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 田中 正明 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 四重田 啓二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−189315(JP,A) 特開 平10−220259(JP,A) 特開 平9−228860(JP,A) 国際公開99/002823(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01L 9/04 F01L 1/24 F02D 13/02 F16K 31/06 310 F16K 31/06 385

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁体と、該弁体と連動するアーマチャ
    と、該アーマチャに上方から電磁力を付与する上部電磁
    石と、該アーマチャに下方から電磁力を付与する下部電
    磁石と、前記弁体と前記アーマチャとの間に介装され、
    油圧が供給されることにより前記弁体と前記アーマチャ
    との間隔変化に追従して伸長するゼロラッシュアジャス
    タと、前記上部電磁石及び前記下部電磁石への通電を行
    う通電手段とを備える電磁駆動弁において、前記油圧が所定油圧値以上であるか否かの判定を行う油
    圧判定手段が設けられ、 前記通電手段は、前記油圧が所定油圧値未満と判定され
    た時には、所定油圧値以上と判定された時に比して、前
    記下部電磁石への励磁電流を小さくすると共に、前記上
    部電磁石への励磁電流を大きくする、 ことを特徴とする
    電磁駆動弁。
  2. 【請求項2】 前記油圧が所定油圧値未満と判定された
    時の前記上部電磁石及び前記下部電磁石への通電量は、
    ゼロラッシュアジャスタへ供給される油圧の低下に応じ
    て変更されることを特徴とする請求項1記載の電磁駆動
    弁。
  3. 【請求項3】 前記油圧判定手段の判定は、前記弁体の
    開閉駆動の開始前及び開始後に行われることを特徴とす
    る請求項記載の電磁駆動弁。
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