JP3413707B2 - シート状接着剤 - Google Patents

シート状接着剤

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JP3413707B2
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/54Silicon-containing compounds
    • C08K5/544Silicon-containing compounds containing nitrogen
    • C08K5/5477Silicon-containing compounds containing nitrogen containing nitrogen in a heterocyclic ring

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコーン系の新
規シート状接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】接着剤
は航空、宇宙、車輌、船舶、土木、電気、電子等の広い
分野で使用されており、特にシリコーン系接着剤は耐熱
性、耐寒性、耐候性、電気絶縁性等に優れていることか
ら、従来の接着剤では利用できなかった用途にも好適に
使用されている。
【0003】しかし、従来のシリコーン系接着剤は、液
状あるいはペースト状のものであり、チューブやカート
リッジに充填されたものが殆どであった。このシリコー
ン系接着剤の代表的なものとしては、シリコーンシーラ
ントのように空気中の水分と反応して架橋し、エラスト
マー化すると同時に、加水分解性のシランによって被着
体に接着する縮合反応を利用したもの、保存中は制御剤
によって反応を抑えると共に、使用する時に加熱によっ
て架橋し、エラストマー化すると同時に、各種接着助剤
によって被着体に接着する白金触媒による付加反応を利
用したものが知られているが、これらのシリコーン系接
着剤は、上述したように液状あるいはペースト状である
ため、べたつきがあり、手などが触れるとべたついた
り、必要のない部分に付き、汚してしまうという問題が
あり、扱いにくく、また、部品の接着を行う場合に位置
合わせ等の微調整がやりにくい上、塗布厚を一定にでき
ないなどの不具合があった。更に、硬化中に接着剤が動
くと空気が接着剤の内部に入り込んで接着力が弱くなっ
たり、絶縁性などの機能が十分に働かなくなることがし
ばしば生じるものであった。
【0004】そこで、これらの欠点を克服するべく、特
開平1−141972号公報にはフィルム状のシリコー
ン系接着剤が提案されている。これは湿式法疎水化補強
性シリカを用いるものであるが、このフィルム状のシリ
コーン系接着剤は、被着体がガラスやシリコーンゴムの
場合は特に問題はないが、金属やプラスチック等の被着
体の場合では十分な接着力を得ることができないもので
あり、また、このシリカの入手が難しいものであった。
【0005】本発明は、上記事情を改善したもので、扱
いやすい上、各種基材に対して優れた接着性を有するシ
リコーン系シート状接着剤を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った
結果、 (A)下記平均組成式(1) RaSiO(4-a)/2 …(1) (式中、Rは非置換もしくは置換の1価炭化水素基を示
し、aは1.95〜2.05の正数である。)で表わさ
れる平均重合度が3,000以上のオルガノポリシロキ
サン、 (B)充填剤、 (C)下記一般式(2)で表わされるシラン又はシロキ
サン変性イソシアヌレート化合物からなる接着助剤、 (D)有機過酸化物を含有するシリコーン組成物から、
粘土状で厚さが0.1〜5mmのシート状の接着剤を形
成することにより、取り扱いやすく、しかも金属やプラ
スチック等を被着体とする場合でも良好な接着性を示す
接着剤が得られることを知見し、本発明をなすに至っ
た。
【0007】
【化2】 〔式中、R1,R2,R3は水素原子、非置換もしくは置
換の1価炭化水素基又は下記一般式(3) −(CH2m−SiR4 3 …(3) (R4はアルキル基、アルコキシ基又は−(O−SiR5
6n−R7基を示し、R5,R6,R7はアルキル基又は
アルコキシ基を示し、mは1〜3の整数、nは0〜8の
整数である。)で示される基であるが、R1,R2,R3
の少なくとも1つは上記一般式(3)で示される基であ
る。〕
【0008】即ち、従来の液状のシリコーン接着剤は、
液状のためにシリコーンの特徴、機能が十分に生かされ
ないものであり、また、従来ミラブルタイプといわれて
いる有機過酸化物加硫タイプのシリコーン組成物は粘土
状ではあるが接着性はなく、今まで実用化されているシ
リコーン系シート状接着剤はなかったが、本発明により
初めて実用的なシート状のシリコーン接着剤が得られた
ものである。
【0009】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
【0010】本発明のシート状接着剤はオルガノポリシ
ロキサンと、充填剤と、接着助剤とを含有するシリコー
ン組成物からなり、粘土状で厚さが0.1〜5mmであ
ることを特徴とするものである。
【0011】ここで、シリコーン組成物としては、上記
(A)〜(D)成分を含有することが好ましい。
【0012】即ち、(A)成分は、平均重合度が3,0
00以上、好ましくは3,000〜20,000、更に
好ましくは4,000〜10,000の高粘稠から生ゴ
ム状までのオルガノポリシロキサンであり、これは下記
平均組成式(1) RaSiO(4-a)/2 …(1) で示されるものである。
【0013】この式(1)において、Rは非置換もしく
は置換の1価炭化水素基を示し、好ましくは炭素数1〜
12、特に1〜8のものである。具体的には、メチル
基、エチル基、プロピル基等のアルキル基、ビニル基、
アリル基等のアルケニル基、フェニル基、トリル基等の
アリール基及びこれらの基の水素原子の一部又は全部を
塩素原子、フッ素原子等のハロゲン原子、シアノ基等で
置換したクロロメチル基、トリフルオロプロピル基、シ
アノエチル基等を挙げることができるが、1分子中に2
個以上のアルケニル基を有することが好ましい。また、
式中aは1.95〜2.05の正数である。このオルガ
ノポリシロキサンとしては、一般的には主鎖がジメチル
シロキサン単位からなるものを使用できるが、更にこの
主鎖にビニル基、フェニル基、トリフルオロプロピル基
等を導入したものも好適に使用することができる。ま
た、その末端はトリメチルシリル基、ジメチルビニルシ
リル基、メチルジビニルシリル基、トリビニルシリル基
などのトリオルガノシリル基又はジメチルヒドロキシシ
リル基で封鎖されていることが好ましい。
【0014】(B)成分は、充填剤であり、充填剤とし
ては、通常のシリコーンゴム組成物に使用されているい
ずれのものをも使用することができ、具体的には、ヒュ
ームドシリカ、沈降性シリカ、疎水化処理を施したシリ
カ、カーボンブラック、二酸化チタン、酸化第二鉄、酸
化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、酸化
亜鉛、石英粉末、珪藻土、珪酸カルシウム、タルク、ベ
ントナイト、ガラス繊維、有機繊維、金属粉、金属ウィ
スカー等を挙げることができ、これらは1種を単独で、
あるいは2種以上を組み合わせて使用することができ
る。特に、これら充填剤の中では、シリカ、カーボンブ
ラック、ガラス繊維、有機繊維等が良好な補強性を付与
し、またカーボンブラック、金属粉、金属ウィスカー等
が電気導電性を付与し、更にはカーボンブラック、二酸
化チタン、水酸化アルミニウム等は白金化合物と併用す
ることにより難燃性を付与し得るものであり、接着剤の
用途などに応じて適宜良好に使用することができる。
【0015】なお、上記充填剤の使用量は、目的とする
機能や使用する充填剤の吸油量、表面積、比重等に応じ
て選定することができ、特に制限されるものではない
が、一般に上記オルガノポリシロキサン100重量部に
対して、900重量部以下、特に5〜600重量部を配
合することが好ましい。900重量部を超えると、硬化
したシート状接着剤層が脆くなることがある。
【0016】上記シリコーン組成物は、(C)成分とし
て下記一般式で表わされるシラン又はシロキサン変性イ
ソシアヌレートあるいはエポキシ基又は(メタ)アクリ
ル基含有シラン又はシロキサンからなる接着助剤を含有
する。
【0017】
【化3】 〔式中、R1,R2,R3は水素原子、非置換もしくは置
換の1価炭化水素基又は下記一般式(3) −(CH2m−SiR4 3 …(3) (R4はアルキル基、アルコキシ基又は−(O−SiR5
6n−R7基を示し、R5,R6,R7はアルキル基又は
アルコキシ基を示し、mは1〜3の整数、nは0〜8の
整数である。)で示される基であるが、R1,R2,R3
の少なくとも1つは上記一般式(3)で示される基であ
る。〕
【0018】ここで、R1,R2,R3の1価炭化水素基
としては、炭素数1〜12、特に1〜8のものが好まし
く、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基等の
アルキル基、ビニル基、アリル基等のアルケニル基、フ
ェニル基、トリル基等のアリール基及びこれらの基の水
素原子の一部又は全部を塩素原子、フッ素原子等のハロ
ゲン原子、シアノ基等で置換したクロロメチル基、トリ
フルオロプロピル基、シアノエチル基等を挙げることが
できる。また、R4,R5,R6,R7のアルキル基、アル
コキシ基としては炭素数1〜6のものが好ましい。
【0019】また、本発明において、接着助剤として
は、上記式(2)のシラン又はシロキサン変性イソシア
ヌレートと併用してエポキシ基や(メタ)アクリル基を
有するシランやシロキサン、例えばγ−グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピ
ルトリメトキシシランや下記式で示される環状シロキサ
ンを用いることもできる。なお、これらシラン及びシロ
キサンは、分子中にアルコキシ基やSiH基を含むこと
が好ましい。
【0020】
【化4】
【0021】なお、(C)成分である接着助剤の使用量
は特に制限されるものではないが、通常、(A)成分の
オルガノポリシロキサン100重量部に対して0.1〜
10重量部、特に0.5〜5重量部配合することが好ま
しい。10重量部を超えても接着性は向上せず、コスト
高となり、また0.1重量部未満であると接着性が不十
分となる場合がある。
【0022】本発明のシート状接着剤は、(A)成分の
オルガノポリシロキサンを架橋させ、接着剤に良好な硬
化性を与えると共に、被着体との接着を良好にするた
め、上記(A)〜(C)成分と共に、更に(D)成分と
して有機過酸化物を配合する。
【0023】有機過酸化物として具体的には、通常シリ
コーンゴムに配合されているものを挙げることができ、
例えば、メチルイソブチルケトンパーオキサイド、シク
ロヘキサノンパーオキサイド等のケトンパーオキサイ
ド、2,2−ジ−(t−ブチルパーオキシ)ブタン、
4,4’−ジ−t−ブチルパーオキシバレリックアシッ
ド−n−ブチルエステル等のパーオキシケタール、クメ
ンハイドロパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオ
キサイド等のハイドロパーオキサイド、ジクミルパーオ
キサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド等のジアルキ
ルパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオ
キサイド、o−クロロベンゾイルパーオキサイド等のジ
アシルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシネオヘキ
サノエート、t−ブチルパーオキシベンゾエート等のパ
ーオキシエステル、ジイソプロピルパーオキシジカーボ
ネート、ジ−(3−メトキシブチル)パーオキシジカー
ボネート等のパーオキシカーボネートなどを挙げること
ができ、これらは1種を単独で又は2種以上を混合して
使用することができる。なお、被着体を熱可塑性のプラ
スチックにする場合には、低温硬化性を必要とすること
から分解温度の低いパーオキサイドを選ぶことが好まし
く、また、保存性を保持させるためには10時間半減期
が80℃以下の有機過酸化物を使用することが好まし
い。
【0024】有機過酸化物の使用量は、特に制限される
ものではなく、適宜選定し得るものであるが、通常、
(A)成分のオルガノポリシロキサン100重量部に対
して0.1〜5重量部、特に0.5〜3重量部配合する
ことが好ましい。5重量部を超えても硬化特性は向上せ
ず、コスト高となり、また0.1重量部未満であると硬
化不良になる場合がある。
【0025】上記シリコーン組成物には、上記(A)〜
(D)成分に加え、必要により硬化物の強度を補強する
ためにSiO2単位、ViR’2SiO0.5単位、R’3
iO0.5単位(Viはビニル基、R’は脂肪族不飽和結
合を含まない1価炭化水素基を示す)を含む樹脂構造の
オルガノポリシロキサンを添加することができ、また、
難燃性を向上させるために白金化合物を加えることもで
きる。更に、酸化セリウム等の耐熱性向上剤、顔料等の
着色剤、可塑度を調節するためにウェッターとして重合
度10〜100程度の両末端水酸基で封鎖されたメチル
ポリシロキサンや重合度が100〜1500程度のビニ
ル基含有メチルポリシロキサン等を添加することができ
る。
【0026】本発明のシート状接着剤は、上記成分を各
種混合装置、例えばロール、ニーダー、ミックスマーラ
ー、品川式混合機等を用いて混練し、次いでロール、カ
レンダー、押出し機、コーティングマシーン等を用いて
所定の厚さにシート状に成形することによって得ること
ができる。
【0027】この場合、本発明のシート状接着剤は、厚
さを0.1〜5mm、好ましくは0.5〜3mmに形成
する。シートの厚さが0.1mmより薄いと、接着剤と
しての十分な接着力を付与することが困難になる上、外
力により厚さが変形した場合、エアが入りやすくなり、
また、厚さが5mmより厚いと、接着剤層としては厚す
ぎて扱いづらくなる上、接着性が低下することがある。
【0028】また、本発明のシート状接着剤は粘土状で
あるが、特にJIS−C2123に基づいて可塑度の測
定を行った場合、その可塑度が100〜400、特に1
00〜200であることが好ましい。可塑度が400よ
り高いと、接着する際の押し付け圧をより大きくする必
要があり、これにより被着体を変形してしまうおそれが
ある上、被着体との密着性も悪く接着強度が低下する場
合があり、また、100より低いと、被着体の重さで接
着剤の厚さが変わり、精度よく取り付け作業を行うこと
ができない等の問題が生じる場合がある。
【0029】本発明のシート状接着剤は、その使用前の
保護の目的で、外部からの塵、埃、水分、外力から保護
するために、シート状接着剤の両面に保護シートを剥離
可能に被覆しておくことが好ましい。ここで、本発明に
使用する保護シートとしては、特に制限されるものでは
ないが、作業性、コスト面からポリエチレンシートを使
用することが好ましい。
【0030】本発明のシート状接着剤を使用する場合に
は、被着体にこの接着剤を約0.1〜100kgf/c
2で押し付け、約80〜180℃、約20〜120分
間の条件下で加熱させることによって行うことができ、
被着体に貼り付けられた接着剤が硬化することによって
接着が行われる。
【0031】
【発明の効果】本発明のシート状接着剤は、耐熱性、耐
寒性、耐候性、電気絶縁性等の諸特性に優れ、しかも扱
いやすく、優れた接着力を有するシリコーン系接着剤で
あり、特に金属やプラスチック等の被着体に良好に貼着
することができる。
【0032】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明
するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではな
い。なお、以下の例において部は重量部を示す。
【0033】〔実施例1〕(CH32SiO0.5単位9
9.95モル%、(CH2=CH)(CH32SiO0.5
単位0.05モル%からなる平均重合度4,500の末
端ジメチルビニル基封鎖のポリジメチルシロキサン10
0部に、表面疎水化処理を施した比表面積300m2
gのヒュームドシリカ30部、ジビニルテトラメチルシ
ラザン0.2部をニーダー内で180℃で2時間熱処理
し、冷却後、接着助剤として下記式(a)で示される部
分シラン変性イソシアヌレート化合物1.2部、o−モ
ノクロルベンゾイルパーオキサイドを50%有するペー
スト1.8部を2本ロールにて混合した。このコンパウ
ンドの可塑度を測定したところ210であった。
【0034】このコンパウンドを2本ロールにて厚さ
2.1mmに分出しし、10mm×25mmに切断して
シート状接着剤を得た。
【0035】得られたシート状接着剤を被着体のガラス
とポリカーボネートとの間に挟み、厚さ2.0mmにな
るように圧着した後、120℃で30分間加熱硬化接着
した。接着剤の硬化物の体積抵抗率を測定したところ2
×1014Ω・cm3であり、また剪断接着力を測定した
ところ14kgf/cm2であった。
【0036】
【化5】
【0037】〔実施例2〕(CH32SiO0.5単位9
9.95モル%、(CH2=CH)(CH32SiO0.5
単位0.05モル%からなる平均重合度4,500の末
端ジメチルビニル基封鎖のポリジメチルシロキサン10
0部に、表面疎水化処理を施した比表面積300m2
gのヒュームドシリカ20部、ヘキサメチルシラザン
2.0部、ジビニルテトラメチルシラザン0.2部をニ
ーダー内で180℃で2時間熱処理し、冷却後、難燃性
付与のために白金濃度1%の塩化白金酸のオクタノール
溶液0.24部、ベンゾトリアゾール0.03部、黒ベ
ンガラ6.0部、酸化セリウム0.6部、接着助剤とし
て上記式(a)で示される部分シラン変性イソシアヌレ
ート化合物1.2部、2,4−ジクロロベンゾイルパー
オキサイドを50%有するペースト2.0部を2本ロー
ルにて混合した。このコンパウンドの可塑度は130で
あり、この1.0mm厚の難燃性はUL94V−0相当
であった。
【0038】このコンパウンドを2本ロールにて厚さ
2.2mmに分出しし、10mm×25mmに切断して
シート状接着剤を得た。
【0039】得られたシート状接着剤を被着体のアルミ
板とポリカーボネート、SUS304とPBT(ポリブ
チルテレフタレート)との間に挟み、厚さ2.0mmに
なるように圧着した後、80℃で60分間加熱硬化接着
した。硬化後の接着剤の剪断接着力を測定したところ、
それぞれ48kgf/cm2、46kgf/cm2であっ
た。
【0040】〔参考例1〕 (CH32SiO0.5単位99.85モル%、(CH2
CH)(CH32SiO0.5単位0.15モル%からな
る平均重合度7,500の末端ジメチルビニル基封鎖の
ポリジメチルシロキサン100部に、表面疎水化処理を
施した比表面積300m2/gのヒュームドシリカ10
部、球状酸化アルミニウムAO−41R(商品名:アド
マファイン社製)350部をニーダー内で150℃で2
時間熱処理し、冷却後、難燃性付与のために白金濃度1
%の塩化白金酸のオクタノール溶液1.5部、カーボン
ブラック2.0部、接着助剤としてγ−グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシラン5.0部、ジクミルパーオキ
サイドを20%有するペースト8.0部を2本ロールに
て混合した。このコンパウンドの可塑度は360であ
り、この1.0mm厚の難燃性はUL94V−0相当で
あった。
【0041】このコンパウンドを2本ロールにて厚さ
0.6mmに分出しし、10mm×25mmに切断して
シート状接着剤を得た。
【0042】得られたシート状接着剤を被着体として2
枚のアルミ板の間に挟み、厚さ0.5mmになるように
圧着した後、180℃で5分間加熱硬化接着した。硬化
後の接着剤の剪断接着力を測定したところ、25kgf
/cm2であった。
【0043】〔参考例2〕 実施例2の接着助剤(a)の代わりにγ−(メタクリロ
キシプロピル)トリメトキシシランを1.0部にした以
外は実施例2と同様にしてシート状接着剤を得、同様な
接着テストを行った。
【0044】以上の結果を表1に示す。
【0045】
【表1】 *SUSに対し一部剥離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−197587(JP,A) 特開 平2−28280(JP,A) 特開 平2−68238(JP,A) 特開 平6−108608(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 4/00 - 201/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)下記平均組成式(1) RaSiO(4-a)/2 …(1) (式中、Rは非置換もしくは置換の1価炭化水素基を示
    し、aは1.95〜2.05の正数である。)で表わさ
    れる平均重合度が3,000以上のオルガノポリシロキ
    サン、 (B)充填剤、 (C)下記一般式(2) 【化1】 〔式中、R1,R2,R3は水素原子、非置換もしくは置
    換の1価炭化水素基又は下記一般式(3) −(CH2m−SiR4 3 …(3) (R4はアルキル基、アルコキシ基又は−(O−SiR5
    6n−R7基を示し、R5,R6,R7はアルキル基又は
    アルコキシ基を示し、mは1〜3の整数、nは0〜8の
    整数である。)で示される基であるが、R1,R2,R3
    の少なくとも1つは上記一般式(3)で示される基であ
    る。〕で表わされるシラン又はシロキサン変性イソシア
    ヌレート化合物からなる接着助剤、 (D)有機過酸化物を含有するシリコーン組成物からな
    り、粘土状で厚さが0.1〜5mmであることを特徴と
    するシート状接着剤。
  2. 【請求項2】 (C)成分が、下記式(a)で示される
    部分シラン変性イソシアヌレート化合物であることを特
    徴とする請求項1記載のシート状接着剤。 【化6】
  3. 【請求項3】 可塑度(JIS−C2123)が100
    〜400である請求項1又は2に記載のシート状接着
    剤。
  4. 【請求項4】 シート状接着剤の両面に保護シートを
    被覆してなる請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシ
    ート状接着剤。
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