JP3354104B2 - 陰極線管の絶縁方法 - Google Patents

陰極線管の絶縁方法

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    • H01R33/74Devices having four or more poles, e.g. holders for compact fluorescent lamps
    • H01R33/76Holders with sockets, clips, or analogous contacts adapted for axially-sliding engagement with parallely-arranged pins, blades, or analogous contacts on counterpart, e.g. electronic tube socket
    • H01R33/7678Holders with sockets, clips, or analogous contacts adapted for axially-sliding engagement with parallely-arranged pins, blades, or analogous contacts on counterpart, e.g. electronic tube socket having a separated part for spark preventing means

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高電圧電極を備え
た電気機器、特にカラーテレビ受像機、映像用やコンピ
ュータ用のモニタ等に使用する陰極線管にて、高電圧が
印加されるステムピン間の絶縁に適用される陰極線管の
絶縁方法に関する
【0002】
【従来の技術】一般に陰極線管のネック部には、図5
(b),(c)に示すごとくステム20が、その周縁部
のガラスとネック部1aの端縁周辺部のガラスとを溶着
することにより一体的に取り付けられ、このステム20
にステムベース30が装着される。ステム20は、その
周縁部に電極であるステムピン21が複数、所定のピン
サークル状に突設され、中央部にチップ22が突設され
たものとなっている。なお、図5(c)では、ステムピ
ン21の図示を省略してある。
【0003】またステムベース30はポリカーボネート
等の絶縁性に優れたプラスチック製で、図5(a),
(b)および図6に示すように円形の基板31と、基板
31の中央部に突設されてステム20のチップ22を収
納するためのチップ収納部32と、チップ収納部32の
側壁の一部を兼用した状態で基板31上に設けられた扇
形のもので高電圧用のステムピン21を収納するための
ステムピン収納部33と、基板31の周縁から下方に延
びたスカート部34とからなる。基板31には、ステム
20にステムベース30を装着する際にステムピン21
を挿通させるピン貫通孔35がステムピン21に対応し
て穿設されている。
【0004】このようなステムベース30が装着される
ステム20のステムピン21間を電気的に絶縁する従来
の方法としては、図7(a),(b)に示すような電気
絶縁体40を図5(b)に示すように、ステム20とス
テムベース30との間に介在させる方法が知られてい
る。電気絶縁体40は、厚みのある円板状に形成されて
おり、中央部にステム20のチップ22を挿通させるチ
ップ貫通孔41が形成されている。さらにステム20上
に配置する際に高電圧用も含む全てのステムピン21を
挿通させるピン貫通孔42がステムピン21に対応して
穿設されている。
【0005】この電気絶縁体40は、例えば特開平8−
111191号公報では、電気絶縁性のシリコーンコン
パウンド100重量部に対して、シランカップリング剤
を2重量部、有機過酸化物1.5重量部を添加してなる
粘度状の電気絶縁体組成物(以下、絶縁体組成物と記
す)をテープ状に押し出し、ダイセット型を用いて円板
状に打ち抜くことにより作製されている。また特開平7
−94100号公報には、上記の公報と同様のシリコー
ンコンパウンドからなる粘度状の絶縁体組成物を大面積
の平板状にし、これを成形金型で打ち抜いて電気絶縁体
を得る方法が記載されている。
【0006】そして、いずれの公報においても、まず、
図8(a)に示す電気絶縁体40を図8(b)に示すス
テムベース30の基板31の裏面に図8(c)のごとく
貼着する。次いで電気的絶縁体40のピン貫通孔42と
ステムベース30のピン貫通孔35とにステムピン21
を挿通し、かつ電気的絶縁体40のチップ貫通孔41と
ステムベース30のチップ収納部32とにチップ22を
挿入した状態でステムベース30を陰極線管1のステム
20に装着し、加圧、加熱して接着することにより、ス
テムピン21間の電気絶縁を図っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8−111191号公報、特開平7−94100号公報
に開示されている発明では、いずれもテープ状、平板状
にした絶縁体組成物からダイセット型もしくは成形金型
を用いて打ち抜くため、打ち抜いて残った部分が無駄に
なる、つまり材料をロスするという不都合が生じる。
【0008】また、打ち抜きにより作製することから複
雑な形状の陰極線管のステムやステムベースに追従した
形状に電気絶縁体を形成することが難しく、結果として
ステムにステムベースを装着する際に、これらの間への
空気の巻き込みを招いてしまう。空気の巻き込みが生じ
ると、巻き込んだ空気によってステムピン21間の絶縁
性が低下し、必ずしも陰極線管の100%の電気的特性
を引き出すことができなくなる、ステムとステムベース
との接着力が十分でなくなる等の不具合が生じてしまう
のである。
【0009】なお、上記したように従来では複雑な形状
に電気絶縁体を形成することが難しいため、ステムベー
スの基板に略等しい大きさの電気絶縁体を作製してステ
ムに突設された全てのステムピン間の絶縁を図ってい
る。しかしながら実際のところは、複数のステムピンの
うち、高電圧用のステムピン間の絶縁を図れば、陰極線
管の電気的特性を十分に引き出すことが可能である。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで上記課題を解決す
るために本発明は、陰極線管に設けられてチップとステ
ムピンとが突設されたステムに、ピン貫通孔が穿設され
た基板の表面にチップ収納部が突設された絶縁製のステ
ムベースを、そのピン貫通孔にステムピンを挿通しかつ
チップ収納部にチップを収納する状態で装着するに際
し、電気絶縁体を用いてステムピン間を絶縁する陰極線
管の絶縁方法であって、まずトランスファー金型を用い
て自己接着性シリコーンゴムの未硬化物からなる電気絶
縁体組成物を所定のシート形状に成形して電気絶縁体を
得る。次いで電気絶縁体をステムベースの基板の裏面に
おけるピン挿入孔の位置からチップ収納部に張り出した
状態で配置して基板の裏面に貼着し、続いて電気絶縁体
のチップ収納部に張り出した部分をチップ収納部の内面
側に折り込む。そしてステムにステムベースを装着する
ように構成されている。
【0011】上記発明によれば、電気絶縁体組成物をト
ランスファー金型を用いて成形(以下、この成形をトラ
ンスファー成形と記す)することにより電気絶縁体を得
るため、ダイセット型もしくは成形金型を用いて電気的
絶縁体を得る場合のように電気絶縁体組成物のロスが生
じない。またトランスファー成形のため、複雑な形状の
陰極線管のステムやステムベースに追従した形状に電気
絶縁体を容易に形成可能となる。さらに、電気絶縁体を
ステムベースの基板の裏面に貼着する際には、ピン挿入
孔の位置からチップ収納部に張り出した状態で配置し、
またステムにステムベースを装着するに先立ち、電気絶
縁体のチップ収納部に張り出した部分をチップ収納部の
内面側に折り込んでおくため、ステムにステムベースを
装着する際の空気の巻き込みが抑えられる。
【0012】また上記課題を解決するための本発明に係
陰極線管の絶縁方法では電気絶縁体組成物である
己接着性シリコーンゴムの未硬化物、シリコーンコン
パウンド100重量部に対して、接着助剤が0.001
重量部以上でかつ15重量部以下、加硫剤が0.01重
量部以上でかつ5重量部以下それぞれ添加されてなり、
かつウイリアムス可塑度が100以上でかつ300以下
に調整されているものとなっている。
【0013】上記発明では、シリコーンコンパウンドに
0.001重量部以上でかつ15重量部以下の接着助剤
が添加されているため、接着性を効果的に発揮しかつト
ランスファー成形に用いた場合にトランスファー金型と
の剥離性が良好な電気絶縁体組成物が得られる。また
0.01重量部以上でかつ5重量部以下の加硫剤が添加
されているため、ゴム強度が良好でかつこの電気絶縁体
組成物を用いた作業を作業性良く行える。さらに電気絶
縁体組成物は100以上でかつ300以下のウイリアム
ス可塑度に調整されているため、電気絶縁体組成物をト
ランスファー成形に用いた場合にトランスファー金型と
の剥離性が良好で複雑な形状に成形し易くなる。よっ
て、シリコーンコンパウンドにこのような添加範囲で接
着剤および加硫剤が加えられた電気絶縁体組成物は、ト
ランスファー金型との剥離性が良く、複雑な形状にも成
形し易く、扱い易い等、トランスファー成形に非常に適
したものとなるとともに、良好なゴム強度を有して絶縁
方法には好適なものとなる。
【0014】また本発明に係る他の陰極線管の絶縁方法
は、電気絶縁体組成物である自己接着性シリコーンゴム
の未硬化物が、シリコーンコンパウンド100重量部に
対して、接着助剤が0.001重量部以上でかつ15重
量部以下、架橋剤が0.1重量部以上でかつ10重量部
以下、白金化合物が0.0001重量部以上でかつ1重
量部以下それぞれ添加されてなり、かつウイリアムス可
塑度が100以上でかつ300以下に調整されているも
のとなっている。
【0015】上記発明では、シリコーンコンパウンドに
0.001重量部以上でかつ15重量部以下の接着助剤
が添加されているため、接着性を効果的に発揮しかつト
ランスファー成形に用いた場合にトランスファー金型と
の剥離性が良好電気絶縁体組成物が得られる。また
0.1重量部以上でかつ10重量部以下の架橋剤が添加
されているため、所望の硬さでかつ良好な絶縁性の電気
絶縁体組成物が得られるとともに、0.0001重量部
以上でかつ1重量部以下の白金化合物が添加されている
ため、適正な硬化速度で硬化する電気絶縁体組成物が得
られる。そして、100以上でかつ300以下のウイリ
アムス可塑度に調整されているので、電気絶縁体組成物
をトランスファー成形に用いた場合にトランスファー金
型との剥離性が良好で複雑な形状に成形し易くなる。よ
って、シリコーンコンパウンドにこのような添加範囲で
接着剤、架橋剤および白金化合物が加えられた電気絶
縁体組成物は、トランスファー金型との剥離性が良く、
複雑な形状にも成形し易く、トランスファー成形に非常
に適したものとなるとともに、適正な硬化速度で硬化し
絶縁性が良好なものとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の陰極線管の絶縁方
法を図面に基づいて説明する。まず、陰極線管のネック
部に設けられたステムと、ステムに装着されるステムベ
ースとの間に電気絶縁体を設けてステムのステムピン間
を絶縁する実施形態の陰極線管の絶縁方法を説明するに
先立ち、その実施に用いる電気絶縁体の電気絶縁体組成
物(以下、絶縁体組成物と記す)について述べる。
【0017】本発明に係る絶縁体組成物は、自己接着性
シリコーンゴムの未硬化物からなるものであり、トラン
スファー成形用として使用されるものである。第1実施
形態の絶縁体組成物は、この自己接着性シリコーンゴム
の未硬化物が、シリコーンコンパウンド100重量部に
対して、接着助剤が0.001重量部以上でかつ15重
量部以下、加硫剤が0.01重量部以上でかつ5重量部
以下それぞれ添加されており、かつウイリアムス可塑度
が100以上でかつ300以下に調整されているものか
らなっている。
【0018】上記のシリコーンコンパウンドとしては、
具体的には下記の平均組成式(1)で示されるジオルガ
ノポリシロキサンに、各種充填剤、添加剤および顔料を
添加したものを用いることができる。
【0019】
【化1】
【0020】ここで上記式(1)中、Rは好ましくは置
換または非置換の炭素数1〜10の一価炭化水素基であ
り、具体的には、メチル基,エチル基,プロピル基等の
アルキル基、シクロペンチル基,シクロヘキシル基等の
シクロアルキル基、ビニル基,アリル基等のアルケニル
基、シクロアルケニル基,フェニル基,トリル基等のア
リール基、これらの基の水素原子が部分的に塩素原子,
シアノ基等の有機基で置換されたハロゲン化炭化水素
基、シアノ化炭化水素基等が例示される。
【0021】一般には、シリコーンコンパウンドとし
て、上記ジオルガノポリシロキサンの主鎖がジメチルポ
リシロキサン単位からなるものや、このジメチルポリシ
ロキサンの主鎖にフェニル基、ビニル基、γ−トリフロ
ロプロピル基等を導入したもの等が好適である。なお、
このジオルガノポリシロキサンの重合度は、100以
上、特に300以上でかつ10000以下であることが
好ましい。これは重合度が100未満であると、シリコ
ーンコンパウンドの硬化物の機械的強度が低下し、また
成形加工性が劣る場合があるためであり、10000を
越えるとシリコーンコンパウンドの流動性が低下し、成
形加工性に劣る場合があるためである。
【0022】またジオルガノポリシロキサンに添加可能
な各種充填剤、添加剤および顔料等としては、例えば、
シリカヒドロゲル(含水珪酸),シリカアエロゲル(無
水珪酸−煙霧質シリカ)等の補強性シリカ充填剤、クレ
イ,炭酸カルシウム,けいそう土,二酸化チタン等の充
填剤、低分子シロキサンエステル(例えばジメチルシラ
ンジメチルエステル),シラノール(例えばジフェニル
シランジオール)等の分散剤、酸化鉄,酸化セリウム,
オクチル酸鉄等の耐熱性向上剤および難燃性を付与させ
る白金化合物等が挙げられる。これらは、必要に応じて
一種を単独でまたは二種以上を使用して常用量でジオル
ガノポリシロキサンに添加混合することができる。
【0023】第1実施形態の絶縁体組成物の構成成分で
ある接着助剤は、ガラス製の陰極線管,金属製のステム
ピンおよびプラスチック製のステムベースに、絶縁体組
成物から後述のごとく成形される電気絶縁体を接着させ
るための重要な成分である。接着助剤としては、例え
ば、下記の化学式(2)〜(12)で表されるものが使
用される。
【0024】
【化2】
【0025】
【化3】
【0026】
【化4】
【0027】
【化5】
【0028】
【化6】
【0029】
【化7】
【0030】
【化8】
【0031】
【化9】
【0032】
【化10】
【0033】
【化11】
【0034】
【化12】
【0035】これら接着助剤の添加量は、使用する接着
助剤の種類により異なるが、通常、前述したようにシリ
コーンコンパウンド100重量部に対して、0.001
重量部以上でかつ15重量部以下が添加される。0.0
01重量部以上添加するのは、0.001重量部より少
ないと接着の効果があまり発揮されないためである。ま
た、添加量の上限を15重量部以下とするのは、15重
量部を越えて添加しても接着力が変わらず、さらに加工
性、例えば後述の成形工程で用いるトランスファー金型
からの剥離性に問題を生じる等の不具合が起きるためで
ある。より好ましくは、シリコーンコンパウンド100
重量部に対して0.01重量部以上でかつ10重量部以
下添加するのがよい。
【0036】第1実施形態の絶縁体組成物の構成成分で
ある加硫剤は、シリコーンコンパウンドを硬化させるた
めに添加するものである。加硫剤としては、例えば有機
過酸化物が使用され、特にジアシルパーオキサイドが好
適である。ジアシルパーオキサイドの例としては、例え
ば、パラメチルベンゾイルパーオキサイド,オルトメチ
ルパーオキサイド,メタメチルベンゾイルパーオキサイ
ド,ベンゾイルパーオキサイド,2,4−ジクロロベン
ゾイルパーオキサイド,オクタノリルパーオキサイド,
デカノリルパーオキサイド,ラウリルパーオキサイド等
が挙げられ、中でも常圧熱気加硫可能なことから作業性
を良好とするパラメチルベンゾイルパーオキサイドやオ
ルトメチルパーオキサイドを使用するのが最適である。
その際、パラメチルベンゾイルパーオキサイド、オルト
メチルパーオキサイドのいずれか一方のみを使用しても
よく、また双方を加硫剤として添加しても良い。
【0037】加硫剤の添加量は、前述したようにシリコ
ーンコンパウンド100重量部に対して、0.01重量
部以上でかつ5重量部以下が好適である。この範囲を好
適とするのは、0.01重量部より少ないと加硫が不十
分となってゴム強度が低下し、5重量部を越えると、得
られた絶縁体組成物の硬化が早くなり、陰極線管を絶縁
するための一連の工程における作業性が低下するからで
ある。
【0038】絶縁体組成物の作製にあたっては、シリコ
ーンコンパウンドに接着助剤、加硫剤を添加したものを
二本ロール等の混練機で混練する。このことによって自
己接着性シリコーンゴムの未硬化物からなる陰極線管用
の絶縁体組成物が得られる。その際、絶縁体組成物のウ
イリアムス可塑度が100以上でかつ300以下になる
ように調整することが望ましい。ウイリアムス可塑度が
100未満であると、トランスファー金型からの剥離性
が悪く、ウイリアムス可塑度が300を越えるとトラン
スファー金型からの剥離性が良いものの複雑な形状に成
形することが困難になるためである。
【0039】このように第1実施形態の絶縁体組成物
は、シリコーンコンパウンドに接着助剤が、接着性を効
果的に発揮しかつ成形工程で用いるトランスファー金型
との剥離性が良好となるような範囲で添加されたもので
あるとともに、加硫剤が、ゴム強度が良好でかつ陰極線
管を絶縁するための一連の工程を作業性良く行えるよう
な範囲で添加されたものである。さらにトランスファー
金型との剥離性が良好で複雑な形状に成形し易いウイリ
アム可塑度に調整されていることから、トランスファー
成形に非常に適したものとなっている。
【0040】したがって、第1実施形態によれば、良好
なゴム強度を有し、かつ陰極線管を絶縁するためのトラ
ンスファー成形工程にて所望の形状の電気絶縁体を容易
に得ることができるとともに、トランスファー成形工程
およびその後の折り込み工程等を作業性良く行うことが
できる絶縁体組成物が得られる。
【0041】第2実施形態の自己接着性シリコーンゴム
の未硬化物からなる絶縁体組成物は、第1実施形態の絶
縁組成物とは、加硫剤に替えて架橋剤、白金化合物およ
び制御剤が添加されている点が相違している。すなわ
ち、シリコーンコンパウンド100重量部に対して、接
着助剤が0.001重量部以上でかつ15重量部以下、
架橋剤が0.1重量部以上でかつ10重量部以下、白金
化合物が0.0001重量部以上でかつ1重量部以下、
制御剤が0を越えかつ1重量部以下それぞれ添加されて
おり、かつウイリアムス可塑度が100以上でかつ30
0以下に調整されているものからなっている。
【0042】上記架橋剤としては、例えば、分子中にケ
イ素原子に結合した水素原子を有するシロキサンポリマ
ーが挙げられる。例として、下記の化学式(13)、
(14)で表されるオルガノハイドロジエンポリシロキ
サンがある。
【0043】
【化13】
【0044】
【化14】
【0045】この架橋剤の添加量は、前述したようにシ
リコーンコンパウンド100重量部に対して、0.01
重量部以上でかつ10重量部以下が望ましい。これは、
0.01重量部未満であると、所要の硬さに硬化せず、
10重量部を越えると絶縁体組成物内に発泡等が生じて
絶縁性が低下し、高電圧を絶縁する電気絶縁体を得るう
えで不利になるからである。
【0046】第2実施形態の絶縁体組成物の構成成分で
ある上記白金化合物は、シリコーンコンパウンドのビニ
ル基およびオルガノハイドロジエンポリシロキサンへの
水素の付加反応の触媒として作用するものであり、例え
ば塩化白金酸およびその誘導体からなっている。添加量
は、前述したようにシリコーンコンパウンド100重量
部に対して、0.0001重量部以上でかつ1重量部以
下であることが好ましい。このような範囲が好ましいの
は、0.0001重量部未満であると硬化が遅くなる等
硬化性が悪化して硬化に時間を要し、また1重量部を越
えても硬化性に変化がないためコスト的に不利であるこ
とによる。
【0047】第2実施形態の絶縁体組成物の構成成分で
ある制御剤としては、例えば、アセチレンアルコールや
下記の化学式(15)が代表的であり、前述したように
シリコーンコンパウンド100重量部に対して、0を越
えかつ1重量部以下であるのが好適である。これは、1
重量部以上であると硬化が遅くなり、陰極線管の絶縁方
法での一連の工程における作業性、特にトランスファー
金型からの剥離性が悪化する等の不都合が生じるためで
ある。なお、制御剤は任意成分である。よって、第2実
施形態の絶縁体組成物から制御剤を除いて絶縁体組成物
を構成することも可能である。ただし、制御剤を添加す
ることによって、硬化時間を調節でき、また可使時間を
長くすることができ、さらに長期保存することも可能と
なる等の利点がある。
【0048】
【化15】
【0049】第2実施形態の絶縁体組成物の作製にあた
っても、シリコーンコンパウンドに接着助剤、架橋剤、
白金化合物および制御剤を添加したものを二本ロール等
の混練機で混練することによって、ウイリアムス可塑度
が100以上でかつ300以下に調整された自己接着性
シリコーンゴムの未硬化物からなる絶縁体組成物を得
る。
【0050】このように構成されている第2実施形態の
絶縁体組成物は、シリコーンコンパウンドに架橋剤が、
所望の硬さでかつ良好な絶縁性が得られるような範囲で
添加されたものであるとともに、白金化合物が適正な硬
化速度で硬化するような範囲で添加され、制御剤が硬化
速度およびトランスファー金型からの剥離に影響を与え
ない範囲で添加されたものである。しかも第2実施形態
の絶縁体組成物においても、トランスファー金型との剥
離性が良好で複雑な形状に成形し易いウイリアム可塑度
に調整されていることからトランスファー成形に非常に
適したものとなっている。
【0051】したがって、第2実施形態によれば、適正
な硬化速度で硬化しかつ絶縁性が良好であるとともに、
陰極線管を絶縁するためのトランスファー成形工程にて
所望の形状の電気絶縁体を容易に得られ、トランスファ
ー成形工程およびその後の折り込み工程等を作業性良く
行える絶縁性組成物が得られることになる。
【0052】次に、第1実施形態および第2実施形態の
絶縁体組成物からなる電気絶縁体を用いた陰極線管の絶
縁方法に基づき、本発明に係る陰極線管の絶縁方法の一
実施形態を説明する。本実施形態の方法では、まず図1
に示すように、トランスファー金型を用いて第1実施形
態および第2実施形態の絶縁体組成物を所定のシート形
状に成形して電気絶縁体を得る成形工程を行う。
【0053】図1は実施形態に係る陰極線管の絶縁方法
の成形工程を説明するための図であり、(a)は成形時
におけるトランスファー金型の断面図、(b)は同図
(a)のA−A線で示す面にてトランスファー金型を開
いた状態を示す平面図、(c)は同図(b)における2
つの中子の一方を取り除いた状態を示す平面図、(d)
はトランスファー金型から取り出した電気絶縁体を示す
平面図である。また図2は一実施形態に係る成形工程に
て得られた電気絶縁体を示す図であり、(a)は斜視
図、(b)は同図(a)におけるB−B線矢視断面図で
ある。
【0054】図例のごとくこのトランスファー金型50
は、プランジャー型51、ポット型52、中子53およ
び下型54を備えて構成されたもので、下型54とこの
上面に配置された中子53とによって、成形する電気絶
縁体10の外形に相当するキャビティ55が形成されて
いる。本実施形態では、中子53は左右一対の中子体5
3a,53bの組み合わせで構成されている。
【0055】中子53上に配置されるポット型52に
は、その上面側に、絶縁体組成物10aが供給される凹
状のポット部52aが形成されている。またポット型5
2には、ポット部52aから中子53のキャビティ55
に達する状態で絶縁体組成物10aの注入路となるスプ
ルー52bが形成されている。そして、ポット型52の
下面に開口したスプルー52bの端部がゲート口52c
となって絶縁体組成物10aがキャビティ55に注入さ
れるようになっている。また、ポット型52上に配置さ
れるプランジャー型51の下部には、ポット部52aに
略嵌合する形状のプランジャー部51aが設けられてい
る。
【0056】このようなトランスファー金型50を用い
て電気絶縁体10を成形する際には、まず下型54と中
子53との間にキャビティ55を十分に覆う面積の離型
用のシート2を配置するとともに、中子53上にポット
型52を配置する。離型用のシート2は例えばプラスチ
ック製のフィルムからなり、得られた電気絶縁体10の
一面側に設けられ、電気絶縁体10を後述のごとくステ
ムベースに貼着するときに取り除かれるものである。ま
たこのシート2は、トランスファー金型から成形された
電気絶縁体10を取り出す際の型崩れを防止するための
ものともなっている。
【0057】次いで予熱されたポット部52aに、予め
加熱されて粘度が下げられた絶縁体組成物10aを投入
するとともにプランジャー型51を押し下げ、ポット部
52aからスプルー52bおよびゲート口52cを介し
て絶縁体組成物10aをキャビティ55内に注入する。
そして、所定時間保持して硬化させた後に、トランスフ
ァー金型50から絶縁体組成物10aの成形体である電
気絶縁体10を取り出す。この電気絶縁体10の一面に
は、図1(d)および図2に示すように離型用のシート
2が設けられた状態になっている。
【0058】ここでは、電気絶縁体10の一例として、
ステムに突設された複数のステムピンのうち高電圧が印
加される隣合う2つのステムピン間を絶縁するためのも
のを成形する。また電気絶縁体10は、後述する折り込
み工程にて、一部がステムベースの基板に貼着された状
態で他部がステムのチップ収納部の内面側に折り込まれ
る。
【0059】よって電気絶縁体10は、平面視略長方形
の折り込み部11とその一端側から二股に分岐した
部12とによって平面視略Y字状に成形されたものとな
っている。この定着部12には各々後述するピン貫通孔
35に整合する孔(図示せず)が設けられている。また
チップ収納部の内面側に折り込まれることになる折り込
み部11および着部12の付け根付近までは、折り込
まれた部分がチップ収納部の曲面状の内面に沿うよう
に、図2(b)に示すごとく横方向の略中心が両端側よ
りも膨出した状態に成形されている。
【0060】このように電気絶縁体10を得た後は、次
いで電気絶縁体10の着部12をステムベースの基板
の裏面に貼着する着工程と、電気絶縁体10の折り込
み部11をチップ収納部の内面側に折り込む工程とを行
う。図3は一実施形態に係る着工程および折り込み工
程を順に示す説明図であり、(a)はステムベースの斜
視図、(b),(c)は(a)をC線方向から見た裏面
図である。なお、ステムベース30には、図6で示した
従来と同様に構成されたものを使用するため、同一構成
要素には図3に同じ番号を付してここでの説明を省略す
る。
【0061】すなわち、着工程では、図3(b)に示
すごとく電気絶縁体10の着部12を、離型用のシー
ト2を上にしてステムベース30の基板31の裏面に貼
着する。この際、電気絶縁体10の着部12の孔を高
電圧用のステムピンが挿通される所定のピン貫通孔35
と整合させるとともに、折り込み部11をステムベース
30のチップ収納部32に張り出した状態で配置し、こ
の状態で着部12を所定のピン貫通孔35の位置に貼
着する。また貼着時には、シート2の上から電気絶縁体
10に所定の圧力をかけてステムベース30に密着させ
る。その後、シート2を剥がす。
【0062】次に電気絶縁体10を加圧して形状を整え
る。形状を整えることによって、次工程の折り込み工程
をより容易に行えるとともに、電気絶縁体10の折り込
み部11を所望の位置に確実に配置できるようになる。
続いて図3(c)に示すように、ステムベース30のチ
ップ収納部32に張り出した電気絶縁体10の折り込み
部11をチップ収納部32の内面側に折り込む折り込み
工程を行う。
【0063】そして、電気絶縁体10を貼着したステム
ベース30をステムに装着する装着工程を行う。図4は
ステムベース30をステムに装着した状態を示す図であ
り、(a)は斜視図、(b)は同図(a)におけるD−
D線矢視断面図である。ステムとしては、図5(b),
(c)で示した従来と同様に構成されて陰極線管1のネ
ック部1aに取り付けられたものを使用するため、同一
構成要素には図4に同じ番号を付してここでの説明を省
略する。
【0064】ステム20へのステムベース30の装着に
際しては、ステム20のステムピン21をステムベース
30のピン貫通孔35に挿通しかつチップ22をチップ
収納部32に収納する。また、ステムピン収納部33内
に高電圧用のステムピン21が収納されるようにする。
そして、装着後、加熱してステム20にステムベース3
0を接着固定する。以上の工程によって、陰極線管1の
ステム20における高電圧用のステムピン21間の絶縁
が達成される。
【0065】このように本実施形態では、絶縁体組成物
10aをトランスファー成形することにより電気絶縁体
10を得るので、ダイセット型もしくは成形金型を用い
て電気的絶縁体を得る従来のように材料のロスが生じる
という不都合が生じない。またトランスファー成形のた
め、複雑な形状の陰極線管1のステム20やステムベー
ス30に追従した形状に電気絶縁体10を容易に作製す
ることができる。
【0066】さらに、電気絶縁体10をステムベース3
0の基板31の裏面に貼着する際には、折り込み部11
をピン挿入孔35の位置からチップ収納部32に張り出
した状態で配置し、またステム20にステムベース30
を装着するに先立ち、電気絶縁体10のチップ収納部3
2に張り出した折り込み部11をチップ収納部32の内
面側に折り込んでおくため、ステム20にステムベース
30を装着する際の空気の巻き込みを抑えることができ
る。したがって、巻き込んだ空気によってステムピン2
1間の絶縁性が低下するのを防止できるため、電気的特
性を100%引き出すことができかつステム20とステ
ムベース30との接着力が向上した信頼性の高い陰極線
管1を実現できる。
【0067】以下に実施例および比較例を説明する。 (実施例1)シリコーンコンパウンド(ジメチルシロキ
サン単位99.85モル%およびメチルビニルシロキサ
ン単位0.15モル%からなる平均重合度8000のメ
チルビニルポリシロキサン75重量部、ヘキサメチルジ
シラザンで表面処理した比表面積200m2 /gのフェ
ームドシリカ25重量部)100重量部に対して、前述
の式(2)に示した接着助剤を0.5重量部添加し、さ
らに加硫剤としてパラメチルベンゾイルパーオキサイド
を1.3重量部配合して二本ロールで混練し、陰極線管
用の絶縁体組成物を得た。この組成物のウイリアムス可
塑度は200であった。
【0068】この絶縁体組成物をトランスファー成形に
より図2の形状に成形したところバリ等の発生よる材料
のロスを生じさせることなく電気絶縁体を得ることがで
きた。次いでステムベースに電気絶縁体の着部を貼着
した後に電気絶縁体を加圧して形状を整え、さらにステ
ムのチップ収納部に張り出した折り込み部をチップ収納
部の内面側に折り込み、その後、陰極線管のステムにス
テムベースを装着し、1MPaの加圧力で加圧し、陰極
線管全体を加熱炉の中で100℃で10分間加熱してス
テムベースをステムに接着固定し、高電圧用のステムピ
ン間の絶縁を図った。このときのステムへのステムベー
スの接着力は3MPaと高く、また高電圧用のステムピ
ン間に電圧を印加して絶縁耐力試験を行った結果、絶縁
破壊電圧は35kVであった。また絶縁体組成物のロス
は生じなかった。
【0069】(実施例2)シリコーンコンパウンド(ジ
メチルシロキサン単位99.85モル%およびメチルビ
ニルシロキサン単位0.15モル%からなる平均重合度
8000のメチルビニルポリシロキサン75重量部、ヘ
キサメチルジシラザンで表面処理した比表面積200m
2 /gのフェームドシリカ20重量部、ベンガラ2重量
部、カーボンブラック2重量部)100重量部に対し
て、前述の式(12)に示した接着助剤を1.0重量部
添加し、さらに前述の式(14)に示した架橋剤を2重
量部、白金化合物として塩化白金酸を0.01重量部お
よび前述の式(15)に示した制御剤を0.005重量
部配合して二本ロールで混練し、陰極線管用の絶縁体組
成物を得た。この組成物のウイリアムス可塑度は250
であった。
【0070】この絶縁体組成物をトランスファー成形に
より図2の形状に成形したところバリ等の発生よる材料
のロスを出すことなく電気絶縁体を得ることができた。
次いでステムベースに電気絶縁体の着部を貼着した後
に電気絶縁体を加圧して形状を整え、さらにステムのチ
ップ収納部に張り出した折り込み部をチップ収納部の内
面側に折り込み、その後、陰極線管のステムにステムベ
ースを装着し、1MPaの条件で加圧し、陰極線管全体
を加熱炉の中で90℃で20分間加熱してステムベース
をステムに接着固定して高電圧用のステムピン間の絶縁
を図った。このときのステムへのステムベースの接着力
は3.5MPaと高く、また高電圧用のステムピン間に
電圧を印加して絶縁耐力試験を行った結果、絶縁破壊電
圧は35kVであった。また絶縁体組成物のロスは生じ
なかった。
【0071】(比較例)シリコーンコンパウンド(ジメ
チルシロキサン単位99.85モル%およびメチルビニ
ルシロキサン単位0.15モル%からなる平均重合度8
000のメチルビニルポリシロキサン75重量部、ヘキ
サメチルジシラザンで表面処理した比表面積200m2
/gのフェームドシリカ25重量部)100重量部に対
して、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランを
2.0重量部添加し、さらに加硫剤として2,4ジクロ
ロベンゾイルパーオキサイドを1.5重量部配合して二
本ロールで混練し、陰極線管用の絶縁体組成物を得た。
【0072】この絶縁体組成物を押し出し機により厚み
1mm、幅1.5mmのテープ状に加工し、打ち抜き型
を用いて図2の形状に打ち抜いて電気絶縁体を得た。絶
縁体組成物のロスは40%であった。次いでステムベー
スに電気絶縁体の着部を貼着した後に電気絶縁体を加
圧して形状を整え、さらにステムのチップ収納部に張り
出した折り込み部をチップ収納部の内面側に折り込み、
その後、陰極線管のステムにステムベースを装着し、1
MPaの加圧力で加圧し、陰極線管全体を加熱炉の中で
100℃で10分間加熱してステムベースをステムに接
着固定して高電圧用のステムピン間の絶縁を図った。こ
のときのステムへのステムベースの接着力は0.7MP
aと低く、また高電圧用のステムピン間に電圧を印加し
て絶縁耐力試験を行った結果、絶縁破壊電圧は15kV
で上記の実施例1,2に比べて絶縁性の低下が見られ
た。
【0073】上記の結果から、実施形態に係る陰極線管
の絶縁方法によれば、絶縁体組成物のロスなく電気絶縁
体を得ることができるとともに、ステムとステムベース
との接着力の向上および高電圧用のステムピン間の絶縁
性が向上した陰極線管を実現できることが確認される。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る陰極線
管の絶縁方法によれば、電気絶縁体は電気絶縁体組成物
をトランスファー成形して得られるため、電気絶縁体組
成物を効率良く用いたロスのない電気絶縁体の作製を行
うことができる。またトランスファー成形によって複雑
な形状の陰極線管のステムやステムベースに追従した形
状に電気絶縁体を容易に形成可能であり、しかもステム
にステムベースを装着する前に予め、電気絶縁体のチッ
プ収納部に張り出した部分をチップ収納部の内面側に折
り込んだ状態で電気絶縁体をステムベース貼着しておく
ので、空気を巻き込むことなくステムにステムベースを
装着できることになる。したがって、ステムとステムベ
ースとが強固に接着しかつ高電圧用のステムピン間の絶
縁性が高い陰極線管を実現できる。
【0075】また本発明に係る陰極線管の絶縁方法によ
れば、シリコーンコンパウンドに、トランスファー金型
との剥離性が良く、複雑な形状にも成形し易く、扱い易
い等、トランスファー成形に非常に適し、しかも良好な
ゴム強度や適正の硬化速度で硬化する特性、良好な絶縁
性を有した電気絶縁体組成物を得ることができる。よっ
て、このような電気絶縁体組成物を用いた発明の陰極線
管用の絶縁方法ステムとステムベースとの接着力の向
上および高電圧用のステムピン間の絶縁性が向上した陰
極線管を実現する上で非常に有効なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る陰極線管の絶縁方法
の成形工程を説明するための図であり、(a)は成形時
におけるトランスファー金型の断面図、(b)は同図
(a)のA−A線で示す面にてトランスファー金型を開
いた状態を示す平面図、(c)は同図(b)における2
つの中子の一方を取り除いた状態を示す平面図、(d)
はトランスファー金型から取り出した電気絶縁体を示す
平面図である。
【図2】一実施形態に係る成形工程にて得られた電気絶
縁体を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は同図
(a)におけるB−B線矢視断面図である。
【図3】一実施形態に係る着工程および折り込み工程
を順に示す説明図であり、(a)はステムベースの斜視
図、(b),(c)は着工程,折り込み工程にて
(a)をC線方向から見たときの裏面図である。
【図4】ステムへのステムベースの装着工程を示す図で
あり、(a)は斜視図、(b)は同図(a)におけるD
−D線矢視断面図である。
【図5】ステムピン間の絶縁が施された従来の陰極線管
のネック部を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は
同図(a)におけるE−E線矢視断面図、(c)はステ
ムの断面図である。
【図6】従来のステムベースの一例を示す斜視図であ
る。
【図7】従来の電気絶縁体の一例を示す図であり(a)
は斜視図、(b)は同図(a)におけるF−F線矢視断
面図である。
【図8】従来の陰極線管の絶縁方法を説明するための図
であり、(a)は電気絶縁体の斜視図、(b)はステム
ベースの斜視図、(c)は電気絶縁体をステムベースに
取り付けた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…陰極線管、10…電気絶縁体、10a…絶縁体組成
物、11…折り込み部、12…着部、20…ステム、
21…ステムピン、22…チップ、30…ステムベー
ス、31…基板、32…チップ収納部、35…ピン貫通
孔、50…トランスファー金型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 都丸 一彦 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (72)発明者 米山 勉 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (72)発明者 山口 久治 群馬県安中市磯部二丁目13番1号 株式 会社シンコーモールド内 (56)参考文献 特開 平6−256658(JP,A) 特開 昭63−355(JP,A) 特開 平10−17775(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 9/30 - 9/34 H01J 29/90 - 29/92 H01B 3/46 H01B 17/56 - 19/04 C08J 3/18 C08L 83/04

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線管に設けられてチップと複数のス
    テムピンとが突設されたステムに、ピン貫通孔が穿設さ
    れた基板の表面にチップ収納部が突設された絶縁性のス
    テムベースを、そのピン貫通孔に前記ステムピンを挿通
    しかつ前記チップ収納部に前記チップを収納する状態で
    装着するに際し、電気絶縁体を用いて前記ステムピン間
    を絶縁する陰極線管の絶縁方法であって、トランスファー金型を用いて自己接着性シリコーンゴム
    の未硬化物からなる電気絶縁体組成物をシート形状に成
    形してなる電気絶縁体を、 前記ステムベースの基板の裏
    面における前記ピン挿入孔の位置から前記チップ収納部
    に張り出した状態で配置して前記基板の裏面に貼着する
    着工程と、 前記電気絶縁体の前記チップ収納部に張り出した部分を
    該チップ収納部の内面側に折り込む折り込み工程と、 前記ステムに前記ステムベースを装着する装着工程とを
    有することを特徴とする陰極線管の絶縁方法。
  2. 【請求項2】 前記着工程と前記折り込み工程との間
    に、前記電気絶縁体を加圧して形状を整える工程を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の陰極線管の絶縁方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の陰極線管の絶縁方法にお
    いて、前記電気絶縁体組成物となる自己接着性シリコー
    ンゴムの未硬化物は、シリコーンコンパウンド100重
    量部に対して、接着助剤が0.001重量部以上でかつ
    15重量部以下、加硫剤が0.01重量部以上でかつ5
    重量部以下それぞれ添加されてなり、かつウイリアムス
    可塑度が100以上でかつ300以下に調整されて
    ことを特徴とする陰極線管の絶縁方法
  4. 【請求項4】 前記加硫剤は、有機過酸化物からなるこ
    とを特徴とする請求項3記載の陰極線管の絶縁方法
  5. 【請求項5】 前記有機過酸化物は、ジアシルパーオキ
    サイドからなることを特徴とする請求項4記載の陰極線
    管の絶縁方法
  6. 【請求項6】 前記ジアシルパーオキサイドは、パラメ
    チルベンゾイルパーオキサイドとオルトメチルベンゾイ
    ルパーオキサイドとのどちらか一方、もしくはパラメチ
    ルベンゾイルパーオキサイドおよびオルトメチルベンゾ
    イルパーオキサイドの双方からなることを特徴とする請
    求項5記載の陰極線管の絶縁方法
  7. 【請求項7】 前記シリコーンコンパウンドは、ジオル
    ガノポリシロキサンを主成分とする材料からなることを
    特徴とする請求項3記載の陰極線管の絶縁方法
  8. 【請求項8】 前記ジオルガノポリシロキサンは、10
    0以上でかつ10000以下の重合度のものであること
    を特徴とする請求項7記載の陰極線管の絶縁方法
  9. 【請求項9】 請求項1記載の陰極線管の絶縁方法にお
    いて、前記電気絶縁体組成物となる自己接着性シリコー
    ンゴムの未硬化物は、シリコーンコンパウンド100重
    量部に対して、接着助剤が0.001重量部以上でかつ
    15重量部以下、架橋剤が0.1重量部以上でかつ10
    重量部以下、白金化合物が0.0001重量部以上でか
    つ1重量部以下それぞれ添加されてなり、かつウイリア
    ムス可塑度が100以上でかつ300以下に調整されて
    ることを特徴とする陰極線管の絶縁方法
  10. 【請求項10】 前記シリコーンコンパウンド100重
    量部に対して、制御剤が0を越えかつ1重量部以下添加
    されてなることを特徴とする請求項9記載の陰極線管の
    絶縁方法
  11. 【請求項11】 前記シリコーンコンパウンドは、ジオ
    ルガノポリシロキサンを主成分とする材料からなること
    を特徴とする請求項9記載の陰極線管の絶縁方法
  12. 【請求項12】 前記ジオルガノポリシロキサンは、1
    00以上でかつ10000以下の重合度のものであるこ
    とを特徴とする請求項11記載の陰極線管の絶縁方法
  13. 【請求項13】 前記架橋剤は、分子中にケイ素原子に
    結合した水素原子を有するシロキサンポリマーからなる
    ことを特徴とする請求項9記載の陰極線管の絶縁方法
  14. 【請求項14】 前記シロキサンポリマーは、オルガノ
    ハイドロジエンポリシロキサンからなることを特徴とす
    る請求項13記載の陰極線管の絶縁方法
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