JP3383536B2 - 半導電性シリコーンゴム組成物及びシリコーンゴムロール - Google Patents

半導電性シリコーンゴム組成物及びシリコーンゴムロール

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導電性シリコー
ンゴム組成物、特には、複写機やファクシミリ等のOA
機器の帯電ロール、転写ロール、現像ロール等の半導電
性ロール材として好適な半導電性シリコーンゴム組成物
及びその硬化物からなる半導電性シリコーンゴムロール
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】事務機
用ゴムロール材としてはシリコーンゴム、ウレタンエラ
ストマー、エチレンプロピレンゴム、天然ゴム等が使用
されこれらの複合材料も提案されている。これらロール
材料は、その用途に応じ電気絶縁材料や静電気防止や電
気導通の目的で導電性付与剤を配合した導電性材料とし
て用いられている。
【0003】近年、帯電ロール、転写ロール、現像ロー
ル等の主に1×103 〜1×1012Ω・cmの中抵抗領
域の抵抗が要求されるロールについてもゴムロール材が
使用されるようになってきた。半導電性ロール材料は、
その使用環境においてゴム材料自身の抵抗値により流れ
る電流をコントロールするためその抵抗値の安定性は、
使用されるロールの機能にとって極めて重要である。
【0004】しかし、これらの半導電性ロール材料は、
ほとんどがカーボン系の導電性付与剤を使用しており、
通常使用される100〜10000Vの電圧下ではカー
ボン−カーボン間のストラクチャーが断絶したり、カー
ボンが気化したりして設定した抵抗値が維持されないと
いう問題があった。特に高電圧になればなるほど、また
電流を流せば流すほどこの問題は顕著である。
【0005】また、通常の導電性カーボンブラックを用
いた場合、カーボンストラクチャーによるトンネル効果
により、電流と電圧の関係は、オームの法則に従ず、非
線形になることが知られている(L.K.H.van
Beekand B.I.C.F.van Pul,
J.Appl.Polymer Sci.,6,651
(1962))が、高精度に半導電域の抵抗の管理が必
要な現像ロール、転写ロール等のOPC回りのロールに
おいては、これら電流と電圧の非線形性は好ましくな
い。
【0006】そのため特開平6−192486ではリン
酸エステルの添加が提案され、特開昭63−8620
5、特開平8−120176では、チタン酸カリウイス
カーの使用が提案されているが、十分な効果が得られて
いない。
【0007】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたもので、高電圧下で使用されても安定した半導電域
の抵抗値が得られ、電圧と電流の関係を線形に近づける
ことのできるシリコーンゴムロールを与える、半導電性
シリコーンゴム組成物及びシリコーンゴムロールを提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を行っ
た結果、(A)下記平均組成式(1)で表わされるオル
ガノポリシロキサン、(B)導電性酸化チタンウイスカ
ー、(C)硬化剤、(D)ポリエーテル変性オルガノポ
リシロキサン及び(E)導電性カーボンブラックからな
る半導電性シリコーンゴム組成物を硬化してなるロール
が加工性、圧縮永久歪特性に優れ、高電圧下でも安定し
た半導電域の抵抗を示し、事務機用半導電性ロールとし
て好適であることを見出し、本発明をなすに至った。
【0009】従って本発明は、(A)下記平均組成式
(1)で示され、脂肪族不飽和基を少なくとも2個有す
るオルガノポリシロキサン 100重量部 RnSiO(4-n)/2 (1) (式中、Rは同一又は異種の非置換又は置換の1価炭化
水素基であり、nは1.98〜2.02の正数である) (B)導電性酸化チタンウイスカー 2〜200重量
部、特に30〜200重量部 (C)硬化剤 (A)成分を硬化させ得る量 (D)ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン 1〜
20重量部 (E)導電性カーボンブラック 0.5〜50重量部か
らなる半導電性シリコーンゴム組成物及び該組成物の硬
化物からなる事務機用半導電性シリコーンゴムロールを
提供する。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。(A)成
分のオルガノポリシロキサンは下記平均組成式(1)で
示される。 RnSiO(4-n)/2 (1) (Rは同一又は異種の置換又は非置換の1価炭化水素基
であり、nは1.98〜2.02の正数である) 平均組成式(1)において、Rとしては、メチル基、エ
チル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、ドデシル
基などのアルキル基、シクロヘキシル基などのシクロア
ルキル基、ビニル基、アリル基、ブテニル基、ヘキセニ
ル基などのアルケニル基、フェニル基、トリル基などの
アリール基、β−フェニルプロピル基等のアラルキル
基、又はこれらの基の炭素原子に結合した水素原子の一
部又は全部をハロゲン原子、シアノ基などで置換したク
ロロメチル基、トリフルオロプロピル基、シアノエチル
基などから選択される、同一又は異種の好ましくは炭素
数1〜12、より好ましくは炭素数1〜8の非置換又は
置換の一価炭化水素基が挙げられる。また、nは1.9
8〜0.02の正数であり、このオルガノポリシロキサ
ンは分子鎖末端がトリメチルシリル基、ジメチルビニル
シリル基、ジメチルヒドロキシシリル基、トリビニルシ
リル基などで封鎖されたものとすることができるが、本
発明において、このオルガノポリシロキサンは分子中に
少なくとも2個のアルケニル基を有することが必要であ
り、Rのうち0.001〜5モル%、特に0.01〜
0.5モル%がアルケニル基、特にビニル基であること
が好ましい。
【0011】この種のオルガノポリシロキサンは、通常
選択されたオルガノハロゲノシランの1種又は2種以上
を共加水分解縮合することによって、あるいは環状ポリ
シロキサン(シロキサンの3量体あるいは4量体など)
をアルカリ性又は酸性の触媒を用いて開環重合すること
によって得ることができるもので、このものは基本的に
は直鎖状のジオルガノポリシロキサンであるが、分子構
造の異なる2種又はそれ以上の混合物であってもよい。
また、このオルガノポリシロキサンの粘度は、25℃に
おける粘度が100cs以上のものが好ましい。より好
ましくは100000〜10000000csである。
重合度では100以上、特に、3000以上が好まし
く、その上限は好ましくは100000であり、更に好
ましくは3000〜10000である。
【0012】(B)成分の導電性酸化チタンウイスカー
は本発明の特徴的成分であり導電性を有する酸化チタン
ウイスカーであれば特に制限されないが酸化チタンウイ
スカーの表面をSnO2 /Sb層で被覆した導電性酸化
チタンウイスカーが好ましい。また、導電性酸化チタン
ウイスカー自体の粉体抵抗は1〜80Ω・cm、ウイス
カーの長径は0.5〜50μ、短径は0.05〜1μで
あることが好ましい。具体的には、FT−1000、F
T−2000、FT−3000(石原産業(株)商品
名)例示される。
【0013】(B)成分は(A)成分のオルガノポリシ
ロキサン100重量部に対して2〜200重量部、好ま
しくは10〜100重量部配合される。2重量部より少
ないと半導電域(体積抵抗率1×103 〜1×1012Ω
・cm)まで抵抗が下がらず絶縁性となり、200重量
部より多いと半導電域より抵抗が下がりすぎ、また機械
的特性も低下する。
【0014】(C)成分の硬化剤としては有機過酸化物
及び一分子中にけい素原子に結合した水素原子を2個以
上有するオルガノハイドロジエンポリシロキサンと白金
系触媒が例示される。
【0015】有機過酸化物としてはジクミルパーオキサ
イド、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパ
ーオキシヘキサン)、2,5−ジメチル−2,5−ビス
(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン、t−ブチルパーオ
キシベンゾエート、1,6−ビス(t−ブチルパーオキ
シカルボキシ)ヘキサン、ベンゾイルパーオキサイド、
2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、パラメチ
ルベンゾイルパーオキサイド、オルトメチルベンゾイル
パーオキサイド等が例示される。有機過酸化物の配合量
は、(A)成分のオルガノポリシロキサン100重量部
に対して0.1〜10重量部である。
【0016】一分子中に2個以上のSiH基を有するオ
ルガノハイドロジエンポリシロキサンとしては、直鎖
状、環状、分岐状のいずれであってもよく、付加反応硬
化型シリコーンゴム組成物の硬化剤として公知のオルガ
ノハイドロジエンポリシロキサンを使用することができ
るが、通常、下記平均組成式(2) R2 a b SiO(4-a-b)/2 (2) (式中、R2 は上記R1 と同様の好ましくは炭素数1〜
12、特に1〜8のアルキル基、アルケニル基、アリー
ル基、アラルキル基や、これらのハロゲン置換体、シア
ノ基置換体などの非置換又は置換一価炭化水素基であ
り、a,bは1≦a≦2.2、0.002≦b≦1で、
1.002≦a+b≦3を満たす正数である。)で示さ
れるものを用いることができる。上記SiH基は一分子
中に2個以上、好ましくは3個以上有するが、これは分
子鎖端末にあっても、途中にあってもよい。またこのオ
ルガノハイドロジエンポリシロキサンとしては、25℃
における粘度が300cs以下であることが好ましい。
オルガノハイドロジェンポリシロキサンの配合量は、
(A)成分のオルガノポリシロキサン100重量部に対
して0.01〜10重量部配合される。好ましくは、
(A)成分中のアルケニル基1個に対し、ケイ素原子に
結合した水素原子(≡SiH基)の割合が0.5〜10
の範囲が適当であり、好ましくは1〜4となるような範
囲が適当である。
【0017】白金系触媒としては、従来より付加反応触
媒として知られたいずれのものでもよく、具体的には白
金族の金属単体及びその化合物を用いることができる。
例えば、シリカ、アルミナ又はシリカゲルのような担体
上に吸着させた微粒子状白金金属、塩化第二白金、塩化
白金酸、塩化白金酸6水塩とオレフィン又はジビニルジ
メチルポリシロキサンとの錯体、塩化白金酸6水塩のア
ルコール溶液、パラジウム触媒、ロジウム触媒などが挙
げられる。これら触媒の添加量は触媒量であり、通常、
白金系金属量に換算して1〜1000ppmの範囲で使
用されるが、好ましくは10〜100ppmの範囲が適
当である。1ppmより少ないと架橋反応が十分促進さ
れず、硬化が不十分であり、一方、1000ppmより
多く加えても反応性に対する影響も少なく、また不経済
である。
【0018】また、本発明の組成物には、半導電域の抵
抗を微調整したりより半導電域の抵抗を安定させるため
に、(D)ポリエーテル変性シリコーンを配合すること
が好ましい。ポリエーテル変性シリコーンはエチレンオ
キサイド及び/又はプロピレンオキサイドで変性したシ
リコーンオイルであり具体的にはKF−351,KF−
352A,KF−353(信越化学工業(株)製商品
名)等が例示される。
【0019】ポリエーテル変性シリコーンの配合量は
(A)成分のオルガノポリシロキサン100重量部に対
して1〜20重量部であることが好ましい。20重量部
を越えるとポリエーテル変性シリコーンが分離し、OP
Cの汚れの原因となることがある。
【0020】また、半導電域の抵抗を調整するためにカ
ーボンブラックを配合してもよい。カーボンブラックは
特に限定されるものではなく、通常シリコーンゴム組成
物に配合されるものを使用することができる。具体的に
はアセチレンブラック、コンダクティブファーネスブラ
ック(CF)、スーパーコンダクティブファーネスブラ
ック(SCF)、エクストラコンダクティブファーネス
ブラック(XCF)、コンダクティブチャンネルブラッ
ク(CC)、1500℃程度の高温で熱処理されたファ
ーネスブラックやチャンネルブラック等を挙げることが
できる。アセチレンブラックの具体例として、電化アセ
チレンブラック(電気化学社製)、シャウニガンアセチ
レンブラック(シャウニガンケミカル社製)、コンダク
ティブファーネスブラック(シャウニガンケミカル社
製)、コンダクティブファーネスブラックの具体例とし
て、コンチネックスCF(コンチネンタルカーボン社
製)、バルカンC(キャボット社製)、スーパーコンダ
クティブファーネスブラックの具体例として、コンチネ
ックスSCF(コンチネンタルカーボン社製)、バルカ
ンSC(キャボット社製)、エクストラコンダクティブ
ファーネスブラックの具体例として、旭HS−500
(旭カーボン社製)、バルカンXC−72(キャボット
社製)、コンダクティブチャンネルブラックとしては、
コウラックスL(デグッサ社製)が例示される。また、
ファーネスブックの1種であるケッチェンブラックEC
及びケッチェンブラックEC−600JD(ライオン株
式会社製)等が例示される。
【0021】カーボンブラックを配合する場合の配合量
は、目的とする抵抗値や(B)成分の配合量によっても
異なるが、(A)成分のオルガノポリシロキサン100
重量部に対して50重量部以下、特に0.5〜20重量
部であることが好ましい。
【0022】また本発明の組成物には、必要に応じ煙霧
質シリカ、沈降シリカやこれらのシリカ表面をクロロシ
ランやヘキサメチルジシラザン等で疎水化処理した補強
性シリカや、導電性亜鉛華等の導電性付与剤、着色剤、
耐熱性向上剤、反応制御剤、離型剤、難燃剤、分散剤等
を添加してもよい。
【0023】ロールをスポンジロールとする場合は、ア
ゾビスイソブチロニトリル、アゾジカルボンアミド、ジ
ニトロペンタメチレンテトラミン、ベンゼンスルホンヒ
ドラジド等の発泡剤を添加してもよい。その場合発泡剤
の添加量は(A)成分のオルガノポリシロキサン100
重量部に対して1〜10重量部であることが好ましい。
【0024】本発明のシリコーンゴム組成物は、上記し
た成分を2本ロール、バンバリーミサー、ドウミキサー
(ニーダー)などのゴム混練り機を用いて均一に混合し
て、必要に応じ加熱処理を施すことにより得ることがで
きる。
【0025】このようにして得られたシリコーンゴム組
成物は、金型加圧成形、押し出し成形などの種々の成形
法によって必要とされる用途に成形することができる。
なお、硬化は硬化方法、成形物の肉厚により適宜選択す
ることができるが、通常80〜400℃で10秒〜30
日の条件にて行うことができる。
【0026】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。なお、下記例で部は重量部を示す。
【0027】〔実施例1〕ジメチルシロキサン単位9
9.825モル%、メチルビニルシロキサン単位0.1
5%、ジメチルビニルシロキサン単位0.025モル%
からなり、平均重合度が約5,000であるゴム状オル
ガノポリシロキサン100部に、分散剤として末端シラ
ノール基ジメチルポリシロキサン(重合度n=10)4
部及び比表面積が200m2 /gである処理シリカ(日
本アエロジル株式会社製)20部を添加し、160℃で
2時間熱処理してベースコンバウンドを作製した。上記
ベースコンバウンド100部に導電性酸化チタンウイス
カーFT−2000(石原産業株式会社製品名)を40
部、ケッチェンブラックEC(ライオン株式会社製品
名)を2部、ポリエーテル変性シリコーンKF−352
A(信越化学工業株式会社製品名)を5部添加してコン
パウンドを作製した。上記コンパウンド100部に硬化
剤として2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルバ
ーオキシ)ヘキサン0.5部を混練りし、得られた組成
物を用いて直径12mm(アルミ芯金、直径6mm、ゴ
ム肉厚3mm)のロールを圧縮成形した。成形温度は1
65℃/10分、成形圧力は35kgf/cm2 であっ
た。
【0028】〔比較例1〕実施例1で使用した導電性酸
化チタンウイスカーを球状導電性酸化チタンEX−60
0W(石原産業株式会社製品名)に変えた以外は実施例
1と同様にしてロールを得た。結果を表1に示す。
【0029】〔比較例2〕実施例1と使用した導電性酸
化チタンウイスカーを使用せずケッチェンブラックEC
の量を変えた以外は実施例1と同様にしてロールを得
た。結果を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】〔実施例2,3〕 ジメチルシロキサン単位99.825モル%、メチルビ
ニルシロキサン単位0.15モル%、ジメチルビニルシ
ロキサン単位0.025モル%からなり、平均重合度が
約5000であるゴム状オルガノポリシロキサン100
部に、導電性酸化チタンウイスカーFT−1000(石
原産業株式会社製品名)、ポリエーテル変性シリコーン
KF−352A(信越化学工業株式会社製品名)、アセ
チレンブラックを表2の様にロールを用いて配合した。
上記ベースコンパウンド100部に硬化剤として有機過
酸化物であるC−21(信越化学工業株式会社製品名)
を2部、発泡剤としてアゾビスイソブチロニトリルを
1.5部添加し、40mmの押しだし機を用いて表面が
プライマー101A/B(信越化学工業株式会社製品
名)で処理された6mmの芯金と同時に押し出した後、
200℃で30分処理しスポンジロールを得た。このロ
ールを研磨機を用いて直径12mmに研磨し半導電スポ
ンジロールをえた。得られたスポンジロールは図1のよ
うな電極1に挟みと芯金2の間の抵抗値を印加電圧10
0V、1000V、4000Vで測定した。測定機器3
はトレック610Cを用いた。結果を表2に示す。
【0032】〔比較例3〜5〕導電性付与剤として、ア
セチレンブラック、球状の導電性酸化チタンET600
W(石原産業株式会社製品名)を用いた比較例を表2に
示す。
【0033】
【表2】
【0034】
【発明の効果】本発明の半導電性シリコーンゴム組成物
は導電性酸化チタンウイスカーを配合することによりそ
の硬化物は高電圧下でも抵抗が安定したものとなる。特
に1×103 Ω・cm〜1×1012Ω・cmの抵抗の安
定しにくい半導電域において抵抗が安定しているため帯
電ロール、転写ロール、現像ロール等の事務機用半動電
ロールとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】半導電性シリコーンゴムシートの抵抗を測定す
る装置を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
A 半導電性シリコーンゴムロール 1 電極 2 芯金 3 測定機器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 83/05 C08L 83/05 G03G 15/02 G03G 15/02 15/08 501 15/08 501D 15/16 103 15/16 103 //(C08K 13/04 C08K 3:04 3:04 5:14 5:14 7:08 7:08) C08L 83:05 (C08L 83/07 83:12 83:05 83:12) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 83/00 - 83/16 C08K 3/04 C08K 5/14 C08K 7/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)下記平均組成式(1)で示され、
    脂肪族不飽和基を少なくとも2個有するオルガノポリシ
    ロキサン 100重量部 RnSiO(4-n)/2 (1) (式中、Rは同一又は異種の非置換又は置換の1価炭化
    水素基であり、nは1.98〜2.02の正数である) (B)導電性酸化チタンウイスカー 2〜200重量部 (C)硬化剤 (A)成分を硬化させ得る量 (D)ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン 1〜
    20重量部 (E)導電性カーボンブラック 0.5〜50重量部か
    らなる半導電性シリコーンゴム組成物。
  2. 【請求項2】 (B)成分の導電性酸化チタンウイスカ
    ーの含有量が(A)成分100重量部に対し30〜20
    0重量部である請求項1記載の半導電性シリコーンゴム
    組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の半導電性シリコー
    ンゴム組成物の硬化物からなる事務機用半導電性シリコ
    ーンゴムロール。
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