JP3413277B2 - ブラシレスモータ用制御回路 - Google Patents
ブラシレスモータ用制御回路Info
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- JP3413277B2 JP3413277B2 JP10529194A JP10529194A JP3413277B2 JP 3413277 B2 JP3413277 B2 JP 3413277B2 JP 10529194 A JP10529194 A JP 10529194A JP 10529194 A JP10529194 A JP 10529194A JP 3413277 B2 JP3413277 B2 JP 3413277B2
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- Japan
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ブラシレスモータ用
制御回路に関し、特に、1相のコイルをバイポーラ(双
方向)駆動する方式のブラシレスモータ用の制御回路に
関するものである。
制御回路に関し、特に、1相のコイルをバイポーラ(双
方向)駆動する方式のブラシレスモータ用の制御回路に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】直流ブラシレスモータは、例えば、CD
ーROMの回転駆動用として用いられており、通常、図
5に示すような、軸回転型のブラシレスモータが知られ
ており、同図に示すモータは、ステータブラケット1と
ロータハブ2とを有している。ステータブラケット1の
中心には、中空筒部3が設けられ、この中空筒部3の外
周に環状のステータコア4が固設されている。
ーROMの回転駆動用として用いられており、通常、図
5に示すような、軸回転型のブラシレスモータが知られ
ており、同図に示すモータは、ステータブラケット1と
ロータハブ2とを有している。ステータブラケット1の
中心には、中空筒部3が設けられ、この中空筒部3の外
周に環状のステータコア4が固設されている。
【0003】ロータハブ2の中心には、回転軸5が垂設
され、この回転軸5は、ステータブラケット1の中空筒
部3内に外輪が固設されたベアリング6の内輪に嵌着さ
れて回転自在に支持されている。また、ロータハブ2に
は、環状のヨーク7が固設され、このヨーク7の内周面
側には、環状のマグネット8が固設されている。ステー
タコア4には、コイル9が捲回されていて、このコイル
9に励磁電流を供給することにより、コイル9が創る電
流磁界とマグネット8の磁界との相互作用でロータハブ
2が回転する。
され、この回転軸5は、ステータブラケット1の中空筒
部3内に外輪が固設されたベアリング6の内輪に嵌着さ
れて回転自在に支持されている。また、ロータハブ2に
は、環状のヨーク7が固設され、このヨーク7の内周面
側には、環状のマグネット8が固設されている。ステー
タコア4には、コイル9が捲回されていて、このコイル
9に励磁電流を供給することにより、コイル9が創る電
流磁界とマグネット8の磁界との相互作用でロータハブ
2が回転する。
【0004】ところで、このような構造のブラシレスモ
ータの回転駆動方式として、1相バイポーラ駆動方式が
知られている。このバイポーラ駆動方式では、コイル9
は、1相状態でコア4に捲回されていて、コア4の磁極
極性とマグネット8との磁極極性との関係に対応させ
て、コイル9に正,逆方向の直流励磁電流が供給され
る。このような励磁電流の供給制御を可能にするため
に、従来のブラシレスモータでは、ステータブラケット
1にホール素子などの磁気センサを設置して、ロータハ
ブ2の回転を検出するようにしているが、このような駆
動方式には、以下に説明する技術的課題が指摘されてい
た。
ータの回転駆動方式として、1相バイポーラ駆動方式が
知られている。このバイポーラ駆動方式では、コイル9
は、1相状態でコア4に捲回されていて、コア4の磁極
極性とマグネット8との磁極極性との関係に対応させ
て、コイル9に正,逆方向の直流励磁電流が供給され
る。このような励磁電流の供給制御を可能にするため
に、従来のブラシレスモータでは、ステータブラケット
1にホール素子などの磁気センサを設置して、ロータハ
ブ2の回転を検出するようにしているが、このような駆
動方式には、以下に説明する技術的課題が指摘されてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、上述したよ
うな1相バイポーラ駆動方式では、図6に示すように、
脈流状の回転トルクが発生するが、このような波形の回
転トルクでは、同図A,B,C,Dに示した点でそれぞ
れトルクが零になるデッドポイントが存在し、起動時に
は、このデッドポイントの存在により、起動不良が発生
する。
うな1相バイポーラ駆動方式では、図6に示すように、
脈流状の回転トルクが発生するが、このような波形の回
転トルクでは、同図A,B,C,Dに示した点でそれぞ
れトルクが零になるデッドポイントが存在し、起動時に
は、このデッドポイントの存在により、起動不良が発生
する。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的とするところは、1
相バイポーラ駆動方式において、起動不良の発生しない
ブラシレスモータ用制御回路を提供することにある。ま
た、別の目的として、1相バイポーラ駆動方式におい
て、消費電力を低減することができるブラシレスモータ
用制御回路を提供することにある。
てなされたものであって、その目的とするところは、1
相バイポーラ駆動方式において、起動不良の発生しない
ブラシレスモータ用制御回路を提供することにある。ま
た、別の目的として、1相バイポーラ駆動方式におい
て、消費電力を低減することができるブラシレスモータ
用制御回路を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、励磁状態で電流磁界を発生するコイル
と、このコイルが捲回されたコアとを備えたステータ
と、前記電流磁界との電磁相互作用により回転力を得る
マグネットを備えたロータと、前記ロータの回転位置を
検出する磁気センサと、この磁気センサの検出信号に基
づいて、前記コイルの励磁電流を制御する制御回路とを
有するブラシレスモータにおいて、前記コアは、複数の
メイン磁極と、これらのメイン磁極間に設けられた複数
のサブ磁極とを有し、前記コイルは、前記メイン磁極に
捲回された1本のメインコイルと、前記サブ磁極にそれ
ぞれ捲回された少なくとも2本のサブコイルとを有し、
前記磁気センサは、前記メインコイルの通電制御に使用
する磁気センサと前記サブコイルの通電制御に使用する
磁気センサとを有し、前記制御回路は、前記メインコイ
ルの通電制御用に設けた前記磁気センサの検出信号に基
づいて前記メインコイルに所定周期毎に反転する励磁電
流を供給して両方向駆動し、さらに、前記サブコイルの
通電制御用に設けた前記磁気センサの検出信号に基づい
て少なくとも始動時に前記複数のサブコイルに供給する
励磁電流を切り換えることを特徴とするものである。
め、本発明は、励磁状態で電流磁界を発生するコイル
と、このコイルが捲回されたコアとを備えたステータ
と、前記電流磁界との電磁相互作用により回転力を得る
マグネットを備えたロータと、前記ロータの回転位置を
検出する磁気センサと、この磁気センサの検出信号に基
づいて、前記コイルの励磁電流を制御する制御回路とを
有するブラシレスモータにおいて、前記コアは、複数の
メイン磁極と、これらのメイン磁極間に設けられた複数
のサブ磁極とを有し、前記コイルは、前記メイン磁極に
捲回された1本のメインコイルと、前記サブ磁極にそれ
ぞれ捲回された少なくとも2本のサブコイルとを有し、
前記磁気センサは、前記メインコイルの通電制御に使用
する磁気センサと前記サブコイルの通電制御に使用する
磁気センサとを有し、前記制御回路は、前記メインコイ
ルの通電制御用に設けた前記磁気センサの検出信号に基
づいて前記メインコイルに所定周期毎に反転する励磁電
流を供給して両方向駆動し、さらに、前記サブコイルの
通電制御用に設けた前記磁気センサの検出信号に基づい
て少なくとも始動時に前記複数のサブコイルに供給する
励磁電流を切り換えることを特徴とするものである。
【0008】前記メイン磁極およびサブ磁極は、それぞ
れ4個から構成され、各磁極を周方向に等角度間隔で配
置することができる。
れ4個から構成され、各磁極を周方向に等角度間隔で配
置することができる。
【0009】前記メインコイルは、周方向に隣接する前
記メイン磁極間で相互に異なった方向に捲回されるとと
もに、前記少なくとも2本のサブコイルは、前記サブ磁
極間で同一方向にそれぞれ捲回することができる。
記メイン磁極間で相互に異なった方向に捲回されるとと
もに、前記少なくとも2本のサブコイルは、前記サブ磁
極間で同一方向にそれぞれ捲回することができる。
【0010】
【作用】上記構成のブラシレスモータ用制御回路によれ
ば、コアは、複数のメイン磁極と、これらのメイン磁極
間に設けられた複数のサブ磁極とを有し、コイルは、メ
イン磁極に捲回された1本のメインコイルと、サブ磁極
にそれぞれ捲回された少なくとも2本のサブコイルとを
有し、制御回路は、メインコイルに所定周期毎に反転す
る励磁電流を供給して両方向駆動するとともに、少なく
とも、始動時にサブコイルに励磁電流を供給するので、
1相バイポーラ駆動によるデットポイントで、サブコイ
ルにより回転トルクを発生させることができる。
ば、コアは、複数のメイン磁極と、これらのメイン磁極
間に設けられた複数のサブ磁極とを有し、コイルは、メ
イン磁極に捲回された1本のメインコイルと、サブ磁極
にそれぞれ捲回された少なくとも2本のサブコイルとを
有し、制御回路は、メインコイルに所定周期毎に反転す
る励磁電流を供給して両方向駆動するとともに、少なく
とも、始動時にサブコイルに励磁電流を供給するので、
1相バイポーラ駆動によるデットポイントで、サブコイ
ルにより回転トルクを発生させることができる。
【0011】また、制御回路では、モータの始動時にの
みサブコイルに励磁電流を供給することができるので、
定常回転時におけるモータの消費電力を低減することが
可能になる。
みサブコイルに励磁電流を供給することができるので、
定常回転時におけるモータの消費電力を低減することが
可能になる。
【0012】
【実施例】以下本発明の好適な実施例について添附図面
を参照して詳細に説明する。図1から図4は、本発明に
かかるブラシレスモータ用制御回路の一実施例を示して
いる。なお、以下の説明では、モータ構造に関しては、
前述した従来例と同一もしくは相当する部分には、同一
符号を付している。同図に示すブラシレスモータの基本
構造は、図4に示した従来例と同様なものであって、ス
テータブラケット1とロータハブ2とを有している。ス
テータブラケット1の中心には、中空筒部3が設けら
れ、この中空筒部3の外周に環状のステータコア10が
固設されている。
を参照して詳細に説明する。図1から図4は、本発明に
かかるブラシレスモータ用制御回路の一実施例を示して
いる。なお、以下の説明では、モータ構造に関しては、
前述した従来例と同一もしくは相当する部分には、同一
符号を付している。同図に示すブラシレスモータの基本
構造は、図4に示した従来例と同様なものであって、ス
テータブラケット1とロータハブ2とを有している。ス
テータブラケット1の中心には、中空筒部3が設けら
れ、この中空筒部3の外周に環状のステータコア10が
固設されている。
【0013】ロータハブ2の中心には、回転軸5が垂設
され、この回転軸5は、ステータブラケット1の中空筒
部3内に外輪が固設されたベアリング6の内輪に嵌着さ
れて回転自在に支持されている。また、ロータハブ2に
は、環状のヨーク7が固設され、このヨーク7の内周面
側には、環状のマグネット8が固設されている。ステー
タコア10には、コイル12が捲回されていて、このコ
イル12に励磁電流を供給することにより、コイル12
が創る電流磁界とマグネット8の磁界との相互作用でロ
ータハブ2が回転する。また、ステータブラケット1上
には、磁気センサ14が配置されていて、この磁気セン
サ14の検出信号に基づいて、コイル12に供給する励
磁電流が制御回路16により制御される。
され、この回転軸5は、ステータブラケット1の中空筒
部3内に外輪が固設されたベアリング6の内輪に嵌着さ
れて回転自在に支持されている。また、ロータハブ2に
は、環状のヨーク7が固設され、このヨーク7の内周面
側には、環状のマグネット8が固設されている。ステー
タコア10には、コイル12が捲回されていて、このコ
イル12に励磁電流を供給することにより、コイル12
が創る電流磁界とマグネット8の磁界との相互作用でロ
ータハブ2が回転する。また、ステータブラケット1上
には、磁気センサ14が配置されていて、この磁気セン
サ14の検出信号に基づいて、コイル12に供給する励
磁電流が制御回路16により制御される。
【0014】以上のようなブラシレスモータの構造およ
び制御の基本的な構成は、この種の従来のブラシレスモ
ータと同様であるが、本発明のブラシレスモータは、以
下に説明する点に顕著な特徴がある。すなわち、本発明
のブラシレスモータでは、ステータコア10が図1に示
すような形状に形成されている。同図に示すステータコ
ア10は、同一形状にプレスなどにより打ち抜き形成さ
れたコア板を複数枚上下方向に積層したものであって、
複数のメイン磁極10a1 〜10a4 と、これらのメイ
ン磁極10a〜10a4 間に設けられた複数のサブ磁極
10b1 〜10b4 とを有している。
び制御の基本的な構成は、この種の従来のブラシレスモ
ータと同様であるが、本発明のブラシレスモータは、以
下に説明する点に顕著な特徴がある。すなわち、本発明
のブラシレスモータでは、ステータコア10が図1に示
すような形状に形成されている。同図に示すステータコ
ア10は、同一形状にプレスなどにより打ち抜き形成さ
れたコア板を複数枚上下方向に積層したものであって、
複数のメイン磁極10a1 〜10a4 と、これらのメイ
ン磁極10a〜10a4 間に設けられた複数のサブ磁極
10b1 〜10b4 とを有している。
【0015】メイン磁極10a1 〜10a4 は、本実施
例では、円板状の基部10cから外方に向かって放射状
に延び、略90°の等角度間隔で4個設けられている。
また、サブ磁極10b1 〜10b4 は、円板状の基部1
0cから外方に向かって放射状に延び、略90°の等角
度間隔でメイン磁極10a1 〜10a4 の間に4個設け
られている。メイン磁極10a1 〜10a4 は、メイン
駆動トルクを得るためのものであり、従って、このメイ
ン磁極10a1 〜10a4 の周方向の幅を大きくする
と、駆動トルクは、大きくなり、その周方向の幅を小さ
くすると駆動トルクは小さくなる。
例では、円板状の基部10cから外方に向かって放射状
に延び、略90°の等角度間隔で4個設けられている。
また、サブ磁極10b1 〜10b4 は、円板状の基部1
0cから外方に向かって放射状に延び、略90°の等角
度間隔でメイン磁極10a1 〜10a4 の間に4個設け
られている。メイン磁極10a1 〜10a4 は、メイン
駆動トルクを得るためのものであり、従って、このメイ
ン磁極10a1 〜10a4 の周方向の幅を大きくする
と、駆動トルクは、大きくなり、その周方向の幅を小さ
くすると駆動トルクは小さくなる。
【0016】また、サブ磁極10b1 〜10b4 は、デ
ッドポイントを解消するための補助駆動トルクを得るた
めのものであり、従って、このサブ磁極10b1 〜10
b4の周方向の幅を大きくすると、補助駆動トルクは、
大きくなり(このように補助駆動トルクを大きくするこ
とは、その結果として、メイン磁極10a1 〜10a 4
の幅が小さくなり、発生するメイン駆動トルクが小さく
なる)、その周方向の幅を小さくすると補助駆動トルク
は小さくなる(このように補助駆動トルクを小さくする
ことは、その結果として、メイン磁極10a1 〜10a
4 の幅が大きくなり、発生するメイン駆動トルクが大き
くなる)。
ッドポイントを解消するための補助駆動トルクを得るた
めのものであり、従って、このサブ磁極10b1 〜10
b4の周方向の幅を大きくすると、補助駆動トルクは、
大きくなり(このように補助駆動トルクを大きくするこ
とは、その結果として、メイン磁極10a1 〜10a 4
の幅が小さくなり、発生するメイン駆動トルクが小さく
なる)、その周方向の幅を小さくすると補助駆動トルク
は小さくなる(このように補助駆動トルクを小さくする
ことは、その結果として、メイン磁極10a1 〜10a
4 の幅が大きくなり、発生するメイン駆動トルクが大き
くなる)。
【0017】このような理由を考慮して、本実施例で
は、メイン磁極10a1 〜10a4 とサブ磁極10b1
〜10b4 との比率をほぼ3:1としている。なお、メ
イン磁極10a1 〜10a4 の幅は、サブ磁極10b1
〜10b4 の幅よりも2〜5倍程度に設定することがで
きる。一方、コイル12は、1本のメインコイルMと、
2本のサブコイルS1,S2 とから構成されている。メイ
ンコイルMは、図1に示したメイン磁極10a1 〜10
a4 にそれぞれ分割した状態で捲回されていて、周方向
に隣接するメイン磁極間で交互に異なった方向に捲回さ
れている。つまり、いま例えば、メイン磁極10a1 で
反時計方向に捲回されているとすれば、周方向に隣接す
るメイン磁極10a2 では、時計方向に、また、メイン
磁極10a3 では、反時計方向に、さらに、メイン磁極
10a4 では、時計方向に捲回されていて、これらが直
列接続されている。
は、メイン磁極10a1 〜10a4 とサブ磁極10b1
〜10b4 との比率をほぼ3:1としている。なお、メ
イン磁極10a1 〜10a4 の幅は、サブ磁極10b1
〜10b4 の幅よりも2〜5倍程度に設定することがで
きる。一方、コイル12は、1本のメインコイルMと、
2本のサブコイルS1,S2 とから構成されている。メイ
ンコイルMは、図1に示したメイン磁極10a1 〜10
a4 にそれぞれ分割した状態で捲回されていて、周方向
に隣接するメイン磁極間で交互に異なった方向に捲回さ
れている。つまり、いま例えば、メイン磁極10a1 で
反時計方向に捲回されているとすれば、周方向に隣接す
るメイン磁極10a2 では、時計方向に、また、メイン
磁極10a3 では、反時計方向に、さらに、メイン磁極
10a4 では、時計方向に捲回されていて、これらが直
列接続されている。
【0018】2本のサブコイルS1,S2 は、図1に示し
たサブ磁極10b1 〜10b4 にそれぞれ分割した状態
で捲回されていて、サブコイルS1 がサブ磁極 10b
1 と10b3 とで同一方向になるように捲回され、サブ
コイルS2 がサブ磁極10b 2 と同10b4 とで同一方
向になるようにそれぞれ捲回され、これらの捲回方向
は、サブコイルS1 と同S2 とでも同一の方向になって
いる。
たサブ磁極10b1 〜10b4 にそれぞれ分割した状態
で捲回されていて、サブコイルS1 がサブ磁極 10b
1 と10b3 とで同一方向になるように捲回され、サブ
コイルS2 がサブ磁極10b 2 と同10b4 とで同一方
向になるようにそれぞれ捲回され、これらの捲回方向
は、サブコイルS1 と同S2 とでも同一の方向になって
いる。
【0019】すなわち、いま例えば、サブ磁極10b1
でサブコイルS1 が反時計方向に捲回されているとする
と、サブ磁極10b2 では、サブコイルS2 が反時計方
向に捲回され、サブ磁極10b3 では、サブコイルS1
が反時計方向に、また、サブ磁極10b3 では、サブコ
イルS2 が反時計方向に捲回されている。一方、磁気セ
ンサ14は、本実施例では、2個の磁気センサ14a,
14bから構成されていて、これらの磁気センサ14
a,14bは、図1にその相対的な位置関係を示すよう
に、メイン磁極10a1 〜10a4 と、サブ磁極10b
1 〜10b4 の角度関係に対応させて、45°の角度間
隔で一対設けられている。実施例では、サブ磁極10b
2 の外側に片方の磁気センサ14aが配置され、メイン
磁極10a3 の外側に他方の磁気センサ14bが配置さ
れている。
でサブコイルS1 が反時計方向に捲回されているとする
と、サブ磁極10b2 では、サブコイルS2 が反時計方
向に捲回され、サブ磁極10b3 では、サブコイルS1
が反時計方向に、また、サブ磁極10b3 では、サブコ
イルS2 が反時計方向に捲回されている。一方、磁気セ
ンサ14は、本実施例では、2個の磁気センサ14a,
14bから構成されていて、これらの磁気センサ14
a,14bは、図1にその相対的な位置関係を示すよう
に、メイン磁極10a1 〜10a4 と、サブ磁極10b
1 〜10b4 の角度関係に対応させて、45°の角度間
隔で一対設けられている。実施例では、サブ磁極10b
2 の外側に片方の磁気センサ14aが配置され、メイン
磁極10a3 の外側に他方の磁気センサ14bが配置さ
れている。
【0020】以上のように構成されたブラシレスモータ
では、コイル12(メインコイルM,サブコイルS1,S
2 ) に励磁電流を供給しないでロータハブ2を回転さ
せると、マグネット8と鎖交する各コイル12に逆起電
圧が発生し、その発生波形を図2に示している。この実
施例では、メイン磁極10a1 〜10a4 が90°の等
角度間隔で配置され、この磁極10a1 〜10a4 に1
相のメインコイルMが捲回されていて、コイルMの捲回
方向が周方向に隣接する部分で交互に異なっているの
で、メインコイルMに誘気される逆起電圧は、図2に実
線で示すような、ほぼ正弦波状態になる。
では、コイル12(メインコイルM,サブコイルS1,S
2 ) に励磁電流を供給しないでロータハブ2を回転さ
せると、マグネット8と鎖交する各コイル12に逆起電
圧が発生し、その発生波形を図2に示している。この実
施例では、メイン磁極10a1 〜10a4 が90°の等
角度間隔で配置され、この磁極10a1 〜10a4 に1
相のメインコイルMが捲回されていて、コイルMの捲回
方向が周方向に隣接する部分で交互に異なっているの
で、メインコイルMに誘気される逆起電圧は、図2に実
線で示すような、ほぼ正弦波状態になる。
【0021】なお、実施例では、ロータマグネット8
は、4ポールに着磁され、N極とS極とが実質上90度
間隔で配置されている。一方、サブ磁極10b1 と同1
0b3との捲回されているサブコイルS1 には、図2に
1点鎖線で示すように、メインコイルMに誘起される逆
起電圧から45°遅れた角度でピークが現れるほぼ正弦
波状態の逆起電圧が発生する。また、サブ磁極10b2
と同10b4 との捲回されているサブコイルS2 には、
図2に2点鎖線で示すように、メインコイルMに誘起さ
れる逆起電圧から135°遅れた角度でピークが現れる
ほぼ正弦波状態の逆起電圧が発生する。
は、4ポールに着磁され、N極とS極とが実質上90度
間隔で配置されている。一方、サブ磁極10b1 と同1
0b3との捲回されているサブコイルS1 には、図2に
1点鎖線で示すように、メインコイルMに誘起される逆
起電圧から45°遅れた角度でピークが現れるほぼ正弦
波状態の逆起電圧が発生する。また、サブ磁極10b2
と同10b4 との捲回されているサブコイルS2 には、
図2に2点鎖線で示すように、メインコイルMに誘起さ
れる逆起電圧から135°遅れた角度でピークが現れる
ほぼ正弦波状態の逆起電圧が発生する。
【0022】そこで、本発明では、磁気センサ14a
は、メインコイルMに供給される励磁電流を切り換える
ためのものであり、他方の磁気センサ14bは、サブコ
イルS 1,S2 に供給される励磁電流を切り換えるための
ものであり、これらの磁気センサ14a,14bの検出
信号に基づいて、メインおよびサブコイルM,S1,S2
に制御回路16から以下に説明する励磁電流を供給する
ようにした。
は、メインコイルMに供給される励磁電流を切り換える
ためのものであり、他方の磁気センサ14bは、サブコ
イルS 1,S2 に供給される励磁電流を切り換えるための
ものであり、これらの磁気センサ14a,14bの検出
信号に基づいて、メインおよびサブコイルM,S1,S2
に制御回路16から以下に説明する励磁電流を供給する
ようにした。
【0023】すなわち、まず、メインコイルMには、磁
気センサ14aの検出信号が”H”のときに、正方向の
励磁電流を供給し、磁気センサ14aの検出信号が”
L”のときに逆方向の励磁電流を供給する。このような
励磁電流がメインコイルMに供給されると、メインコイ
ルMは、1相バイポーラ駆動されることになり、図2に
示した実線波形で、−方向の部分が+方向に反転した状
態のメイン駆動トルクが発生する。一方、サブコイルS
1 には、磁気センサ14bの検出信号が”H”のとき
に、励磁電流が供給されるとともに、サブコイルS2 に
は、磁気センサ14bの検出信号が”L”のときに、励
磁電流が供給される。
気センサ14aの検出信号が”H”のときに、正方向の
励磁電流を供給し、磁気センサ14aの検出信号が”
L”のときに逆方向の励磁電流を供給する。このような
励磁電流がメインコイルMに供給されると、メインコイ
ルMは、1相バイポーラ駆動されることになり、図2に
示した実線波形で、−方向の部分が+方向に反転した状
態のメイン駆動トルクが発生する。一方、サブコイルS
1 には、磁気センサ14bの検出信号が”H”のとき
に、励磁電流が供給されるとともに、サブコイルS2 に
は、磁気センサ14bの検出信号が”L”のときに、励
磁電流が供給される。
【0024】図3は、本発明のブラシレスモータに適用
する制御回路16の具体例を示している。同図に示す制
御回路16は、メインコイルMの制御部と、サブコイ
ルS 1,S2 の制御部とを有している。メインコイルM
の制御部は、磁気センサ14aの出力側に接続された
アンプ16aと、アンプ16aの出力側に接続された逆
転回路16bと、逆転回路16bの出力側に接続された
整流回路16cと、整流回路16cの出力側に接続され
た振幅回路16d、振幅回路16dの出力側に接続され
たドライバー回路16eとを有している。
する制御回路16の具体例を示している。同図に示す制
御回路16は、メインコイルMの制御部と、サブコイ
ルS 1,S2 の制御部とを有している。メインコイルM
の制御部は、磁気センサ14aの出力側に接続された
アンプ16aと、アンプ16aの出力側に接続された逆
転回路16bと、逆転回路16bの出力側に接続された
整流回路16cと、整流回路16cの出力側に接続され
た振幅回路16d、振幅回路16dの出力側に接続され
たドライバー回路16eとを有している。
【0025】ドライバー回路16eは、4個のブリッジ
接続されたトランジスタTr1〜Tr4から構成されて
いて、トランジスタTr1のベースとトランジスタTR
4のベースとが接続されたノードに振幅回路16dの一
方の出力側aが接続されるとともに、トランジスタTr
2のベースとトランジスタTR3のベースとが接続され
たノードに振幅回路16dの他方の出力側bが接続され
ている。
接続されたトランジスタTr1〜Tr4から構成されて
いて、トランジスタTr1のベースとトランジスタTR
4のベースとが接続されたノードに振幅回路16dの一
方の出力側aが接続されるとともに、トランジスタTr
2のベースとトランジスタTR3のベースとが接続され
たノードに振幅回路16dの他方の出力側bが接続され
ている。
【0026】また、トランジスタTr1のコレクタとト
ランジスタTR2のコレクタとが接続されたノードにメ
インコイルMの一端が接続されるとともに、トランジス
タTr3のコレクタとトランジスタTR4のコレクタと
が接続されたノードにメインコイルMの他端が接続され
ている。トランジスタTr1,TR3のエミッタはプラ
ス電位に接続されるとともに、トランジスタTr2,T
r4のエミッタは、抵抗R1を介して接地されている。
さらに、メインコイルMに並列に発振防止用のコンデン
サC1が配設されている。
ランジスタTR2のコレクタとが接続されたノードにメ
インコイルMの一端が接続されるとともに、トランジス
タTr3のコレクタとトランジスタTR4のコレクタと
が接続されたノードにメインコイルMの他端が接続され
ている。トランジスタTr1,TR3のエミッタはプラ
ス電位に接続されるとともに、トランジスタTr2,T
r4のエミッタは、抵抗R1を介して接地されている。
さらに、メインコイルMに並列に発振防止用のコンデン
サC1が配設されている。
【0027】アンプ16aは、磁気センサ14aの検出
信号を増幅するものであり、その制御端子には、モータ
の回転速度を制御する速度制御部16fが接続されてい
る。この速度制御部16fは、モータの回転軸に連結さ
れた速度センサなどの出力信号に基づいて速度信号を送
出する速度信号発生器16gと、アンプ16hと、比較
器16iと、基準電圧を設定するためのコンデンサC2
とから構成されている。
信号を増幅するものであり、その制御端子には、モータ
の回転速度を制御する速度制御部16fが接続されてい
る。この速度制御部16fは、モータの回転軸に連結さ
れた速度センサなどの出力信号に基づいて速度信号を送
出する速度信号発生器16gと、アンプ16hと、比較
器16iと、基準電圧を設定するためのコンデンサC2
とから構成されている。
【0028】振幅回路16dには、メインコイルMに過
剰な電流がながれることを防止する過電流防止回路16
jが接続されていて、この過電流防止回路16jは、メ
インコイルMに直列接続される抵抗R1の端子電圧と、
整流回路16cに接続された抵抗R2の端子電圧とが入
力されるアンプ16kを有していて、抵抗R1に流れる
電流が所定値以上になると、振幅回路16dの作動を停
止し、メイコイルMへの励磁電流の供給を停止する。
剰な電流がながれることを防止する過電流防止回路16
jが接続されていて、この過電流防止回路16jは、メ
インコイルMに直列接続される抵抗R1の端子電圧と、
整流回路16cに接続された抵抗R2の端子電圧とが入
力されるアンプ16kを有していて、抵抗R1に流れる
電流が所定値以上になると、振幅回路16dの作動を停
止し、メイコイルMへの励磁電流の供給を停止する。
【0029】一方、サブコイルS1,S2 の制御部は、
磁気センサ14bに接続されたアンプ16lと、アンプ
16lの出力側に接続されるドライバー回路16mとを
有していて、アンプ16lの出力側は、2本に分岐さ
れ、一方の分岐出力側が直接ドライバー回路16mに接
続されるともに、他方の分岐出力がインバータ16nを
介してドライバー回路16mに接続されている。
磁気センサ14bに接続されたアンプ16lと、アンプ
16lの出力側に接続されるドライバー回路16mとを
有していて、アンプ16lの出力側は、2本に分岐さ
れ、一方の分岐出力側が直接ドライバー回路16mに接
続されるともに、他方の分岐出力がインバータ16nを
介してドライバー回路16mに接続されている。
【0030】ドライバー回路16mは、一対のトランジ
スタTr5,Tr6を有していて、トランジスタTr5
のベースにアンプ16lの出力側が接続されるととも
に、そのコレクタにサブコイルS1 が接続されている。
また、トランジスタTr6のベースにインバータ16n
の出力側が接続されるとともに、そのコレクタにサブコ
イルS2 が接続されている。
スタTr5,Tr6を有していて、トランジスタTr5
のベースにアンプ16lの出力側が接続されるととも
に、そのコレクタにサブコイルS1 が接続されている。
また、トランジスタTr6のベースにインバータ16n
の出力側が接続されるとともに、そのコレクタにサブコ
イルS2 が接続されている。
【0031】サブコイルS1,S2 の他端側は、プラス電
位に接続され、トランジスタTr5,Tr6のエミッタ
は、それぞれ接地されている。また、トランジスタTr
5,Tr6のコレクタ間に、フライバック用のコンデン
サC3が配設されている。このように構成された制御回
路16においては、ロータハブ2が回転すると、磁気セ
ンサ14a,14bから90°の周期で反転するほぼ正
弦波状の出力信号が送出される。このとき、磁気センサ
14aと同14bとでは、これらのセンサ14a,14
bの設置状態に対応した45°の位相差が発生する。
位に接続され、トランジスタTr5,Tr6のエミッタ
は、それぞれ接地されている。また、トランジスタTr
5,Tr6のコレクタ間に、フライバック用のコンデン
サC3が配設されている。このように構成された制御回
路16においては、ロータハブ2が回転すると、磁気セ
ンサ14a,14bから90°の周期で反転するほぼ正
弦波状の出力信号が送出される。このとき、磁気センサ
14aと同14bとでは、これらのセンサ14a,14
bの設置状態に対応した45°の位相差が発生する。
【0032】なお、コンデンサC3に代えて、フライバ
ック用のクランプダイオードを用いるようにしてもよ
い。このような出力信号は、その後、アンプ16aで増
幅され、逆転回路16を介して、整流回路16cに入力
される。振幅回路16dの端子aから、信号がドライバ
ー回路16eに送出される。このような信号を受けたド
ライバー回路16eでは、トランジスタTr1と同Tr
4とが駆動され、メインコイルMに矢印30で示すよう
に、上から下に向かって流れる励磁電流が供給される。
ック用のクランプダイオードを用いるようにしてもよ
い。このような出力信号は、その後、アンプ16aで増
幅され、逆転回路16を介して、整流回路16cに入力
される。振幅回路16dの端子aから、信号がドライバ
ー回路16eに送出される。このような信号を受けたド
ライバー回路16eでは、トランジスタTr1と同Tr
4とが駆動され、メインコイルMに矢印30で示すよう
に、上から下に向かって流れる励磁電流が供給される。
【0033】一方、振幅回路16dの端子bから、信号
がドライバー回路16eに送出されと、このような信号
を受けたドライバー回路16eでは、トランジスタTr
2と同Tr3とが駆動され、メインコイルMに矢印32
で示すような、下から上に向かって流れる励磁電流が供
給され、以後は同様な動作が繰り返される。この時の信
号送出のサイクルは、磁気センサ14aの出力信号のサ
イクルであって、これが、メイン磁極10a1 〜10a
4 の配置に対応しているので、この結果、メインコイル
Mには、磁気センサ14aの検出信号が”正”のとき
に、正方向の励磁電流を供給し、磁気センサ14aの検
出信号が”負”のときに逆方向の励磁電流を供給する。
がドライバー回路16eに送出されと、このような信号
を受けたドライバー回路16eでは、トランジスタTr
2と同Tr3とが駆動され、メインコイルMに矢印32
で示すような、下から上に向かって流れる励磁電流が供
給され、以後は同様な動作が繰り返される。この時の信
号送出のサイクルは、磁気センサ14aの出力信号のサ
イクルであって、これが、メイン磁極10a1 〜10a
4 の配置に対応しているので、この結果、メインコイル
Mには、磁気センサ14aの検出信号が”正”のとき
に、正方向の励磁電流を供給し、磁気センサ14aの検
出信号が”負”のときに逆方向の励磁電流を供給する。
【0034】このような励磁電流がメインコイルMに供
給されると、メインコイルMは、1相バイポーラ駆動さ
れることになり、図2に示した実線波形で、−方向の部
分が+方向に反転した状態の駆動トルクが発生する。一
方、サブコイルS1,S2 の制御部では、磁気センサ1
4bからアンプ16lに出力信号が送出され、これが増
幅された後にドライバー回路16mに入力される。
給されると、メインコイルMは、1相バイポーラ駆動さ
れることになり、図2に示した実線波形で、−方向の部
分が+方向に反転した状態の駆動トルクが発生する。一
方、サブコイルS1,S2 の制御部では、磁気センサ1
4bからアンプ16lに出力信号が送出され、これが増
幅された後にドライバー回路16mに入力される。
【0035】このとき、一方のトランジスタTr6に
は、インバータ16nを介して増幅された信号が入力さ
れるので、まず、磁気センサ14bの出力信号が”正”
の場合には、トランジスタTr5が駆動されて、サブコ
イルS1 に励磁電流が供給されるとともに、磁気センサ
14bの出力信号が”負”の場合には、トランジスタT
r6が駆動されて、サブコイルS2 に励磁電流が供給さ
れる。
は、インバータ16nを介して増幅された信号が入力さ
れるので、まず、磁気センサ14bの出力信号が”正”
の場合には、トランジスタTr5が駆動されて、サブコ
イルS1 に励磁電流が供給されるとともに、磁気センサ
14bの出力信号が”負”の場合には、トランジスタT
r6が駆動されて、サブコイルS2 に励磁電流が供給さ
れる。
【0036】このような励磁電流を供給すると、磁気セ
ンサ14bの出力信号が、磁気センサ14aの出力信号
に対して、45°位相が遅れているので、図2に示すよ
うに、メインコイルMを1相バイポーラ駆動したときに
発生するデットポイントで、サブコイルS1,S2 による
補助駆動トルクが発生することになり、この結果、1相
バイポーラ駆動方式のデットポイントの発生がなくな
り、モータの始動特性を大幅に向上することができる。
ンサ14bの出力信号が、磁気センサ14aの出力信号
に対して、45°位相が遅れているので、図2に示すよ
うに、メインコイルMを1相バイポーラ駆動したときに
発生するデットポイントで、サブコイルS1,S2 による
補助駆動トルクが発生することになり、この結果、1相
バイポーラ駆動方式のデットポイントの発生がなくな
り、モータの始動特性を大幅に向上することができる。
【0037】以上の制御過程において、速度制御部16
fは、モータの回転速度が設定値よりも高い場合には、
アンプ16hを介して、アンプ16aに制御信号を送出
し、アンプ16aのゲインを低下させて、メインコイル
Mに供給する励磁電流を少なくし、モータの回転速度を
低下させるとともに、モータの回転速度が設定値よりも
低い場合には、逆の作動をさせて、モータの回転速度を
上げる。
fは、モータの回転速度が設定値よりも高い場合には、
アンプ16hを介して、アンプ16aに制御信号を送出
し、アンプ16aのゲインを低下させて、メインコイル
Mに供給する励磁電流を少なくし、モータの回転速度を
低下させるとともに、モータの回転速度が設定値よりも
低い場合には、逆の作動をさせて、モータの回転速度を
上げる。
【0038】また、モータの回転速度が設定値に到達す
ると、比較器16iを介して、アンプ16lに制御信号
を送出し、アンプ16lの作動を停止し、サブコイルS
1,S 2 への励磁電流の供給を停止する。この場合、サブ
コイルS1,S2 は、モータのデットポイントを解消する
ために設けたものであり、消費電力を少なくするために
は、サブコイルS1,S2 への励磁電流の供給は、始動時
にのみとする方が望ましいのでこのような制御を行なっ
ている。このときの回転速度の設定は、例えば、定格回
転数が800rpmのモータであれば、その回転数が、
1/2程度の400rpmに達したときにサブコイルS
1,S2 への励磁電流の供給を停止する。
ると、比較器16iを介して、アンプ16lに制御信号
を送出し、アンプ16lの作動を停止し、サブコイルS
1,S 2 への励磁電流の供給を停止する。この場合、サブ
コイルS1,S2 は、モータのデットポイントを解消する
ために設けたものであり、消費電力を少なくするために
は、サブコイルS1,S2 への励磁電流の供給は、始動時
にのみとする方が望ましいのでこのような制御を行なっ
ている。このときの回転速度の設定は、例えば、定格回
転数が800rpmのモータであれば、その回転数が、
1/2程度の400rpmに達したときにサブコイルS
1,S2 への励磁電流の供給を停止する。
【0039】サブコイルS1,S2 は、あくまでも起動時
におけるデッドポイントを解消するためのものであり、
従って、起動後にサブコイルS1,S2 に励磁電流を供給
してもよいが、電力を消費する割りには、発生するトル
クが小さいので、上記のように制御することが望まし
い。このような低消費電力型のブラシレスモータは、特
に、負荷を回転する場合に好適なものであって、例え
ば、CD−ROM,LBPミラー,HDDの磁気ディス
クなどに適用され、これらを回転させるモータは、負荷
が慣性として作用するので、起動後サブコイルに電流を
供給しなくても充分なトルクが得られる。
におけるデッドポイントを解消するためのものであり、
従って、起動後にサブコイルS1,S2 に励磁電流を供給
してもよいが、電力を消費する割りには、発生するトル
クが小さいので、上記のように制御することが望まし
い。このような低消費電力型のブラシレスモータは、特
に、負荷を回転する場合に好適なものであって、例え
ば、CD−ROM,LBPミラー,HDDの磁気ディス
クなどに適用され、これらを回転させるモータは、負荷
が慣性として作用するので、起動後サブコイルに電流を
供給しなくても充分なトルクが得られる。
【0040】なお、上記実施例では、メインおよびサブ
磁極10a1 〜10a4,10b1 〜10b4 がそれぞれ
4極のものを例示したが、本発明の実施は、これに限定
されることはなく、各磁極数が4以上の偶数個であれば
適用することができる。また、上記実施例では、ブラシ
レスモータとして軸回転型のものを例示したが、軸固定
型のブラシレスモータに本発明を適用するも可能であ
る。
磁極10a1 〜10a4,10b1 〜10b4 がそれぞれ
4極のものを例示したが、本発明の実施は、これに限定
されることはなく、各磁極数が4以上の偶数個であれば
適用することができる。また、上記実施例では、ブラシ
レスモータとして軸回転型のものを例示したが、軸固定
型のブラシレスモータに本発明を適用するも可能であ
る。
【0041】
【発明の効果】以上、実施例で詳細に説明したように、
本発明にかかるブラシレスモータの制御回路によれば、
モータを1相バイポーラ駆動する際のデットポイントが
解消するので、モータの始動信頼性が非常に高くなる。
また、デットポイントを解消するサブコイルは、始動時
にのみ励磁電流を供給するので、消費電力を低減するこ
とができる。
本発明にかかるブラシレスモータの制御回路によれば、
モータを1相バイポーラ駆動する際のデットポイントが
解消するので、モータの始動信頼性が非常に高くなる。
また、デットポイントを解消するサブコイルは、始動時
にのみ励磁電流を供給するので、消費電力を低減するこ
とができる。
【図1】本発明にかかるブラシレスモータ用制御回路が
適用されるモータのコアおよびコイルの捲回状態の説明
図である。
適用されるモータのコアおよびコイルの捲回状態の説明
図である。
【図2】同モータの各コイルに誘起される逆起電圧の波
形図である。
形図である。
【図3】本発明にかかるブラシレスモータの制御回路の
一実施例を示す回路図である。
一実施例を示す回路図である。
【図4】本発明が適用されるブラシレスモータの断面図
である。
である。
【図5】従来のブラシレスモータを1相バイポーラ駆動
した時に発生するトルクの波形図である。
した時に発生するトルクの波形図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 励磁状態で電流磁界を発生するコイル
と、このコイルが捲回されたコアとを備えたステータ
と、前記電流磁界との電磁相互作用により回転力を得る
マグネットを備えたロータと、前記ロータの回転位置を
検出する磁気センサと、この磁気センサの検出信号に基
づいて、前記コイルの励磁電流を制御する制御回路とを
有するブラシレスモータにおいて、 前記コアは、複数のメイン磁極と、これらのメイン磁極
間に設けられた複数のサブ磁極とを有し、 前記コイルは、前記メイン磁極に捲回された1本のメイ
ンコイルと、前記サブ磁極にそれぞれ捲回された少なく
とも2本のサブコイルとを有し、 前記磁気センサは、前記メインコイルの通電制御に使用
する磁気センサと前記サブコイルの通電制御に使用する
磁気センサとを有し、 前記制御回路は、前記メインコイルの通電制御用に設け
た前記磁気センサの検出信号に基づいて前記メインコイ
ルに所定周期毎に反転する励磁電流を供給して両方向駆
動し、さらに、前記サブコイルの通電制御用に設けた前
記磁気センサの検出信号に基づいて少なくとも始動時に
前記複数のサブコイルに供給する励磁電流を切り換える
ことを特徴とするブラシレスモータ用制御回路。 - 【請求項2】 前記メイン磁極およびサブ磁極は、それ
ぞれ4個から構成され、各磁極を周方向に等角度間隔で
配置したことを特徴とする請求項1記載のブラシレスモ
ータ用制御回路。 - 【請求項3】 前記メインコイルは、周方向に隣接する
前記メイン磁極間で相互に異なった方向に捲回されると
ともに、前記少なくとも2本のサブコイルは、前記サブ
磁極間で同一方向にそれぞれ捲回されていることを特徴
とする請求項1または2記載のブラシレスモータ用制御
回路。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10529194A JP3413277B2 (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | ブラシレスモータ用制御回路 |
US08/420,867 US5574342A (en) | 1994-04-14 | 1995-04-12 | Brushless motor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10529194A JP3413277B2 (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | ブラシレスモータ用制御回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07322676A JPH07322676A (ja) | 1995-12-08 |
JP3413277B2 true JP3413277B2 (ja) | 2003-06-03 |
Family
ID=14403588
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10529194A Expired - Fee Related JP3413277B2 (ja) | 1994-04-14 | 1994-05-19 | ブラシレスモータ用制御回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3413277B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3602046B2 (ja) | 2000-09-29 | 2004-12-15 | 山洋電気株式会社 | ブラシレスモータの駆動装置 |
KR101198234B1 (ko) * | 2006-05-02 | 2012-11-07 | 엘지전자 주식회사 | 모터의 기동 제어 장치 |
-
1994
- 1994-05-19 JP JP10529194A patent/JP3413277B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07322676A (ja) | 1995-12-08 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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