JP3413215B2 - ブック原稿読み取り装置 - Google Patents
ブック原稿読み取り装置Info
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- JP3413215B2 JP3413215B2 JP01337292A JP1337292A JP3413215B2 JP 3413215 B2 JP3413215 B2 JP 3413215B2 JP 01337292 A JP01337292 A JP 01337292A JP 1337292 A JP1337292 A JP 1337292A JP 3413215 B2 JP3413215 B2 JP 3413215B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機及びファクシミ
リ等のブック原稿読み取り装置に関する。
リ等のブック原稿読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ブック原稿の読み取り装置および方法と
しては、(1)原稿支持台上に上向きに見開いて載置し
たブック原稿の原稿面を上方のコンタクトガラスに当接
させ、このコンタクトガラスを挾んで対向配置された走
査光学系の走査によって原稿画像を露光走査する装置、
(2)原稿載置面上に上向きに見開いて載置されたブッ
ク原稿の原稿面上を密着型読み取りセンサにより露光走
査して原稿画像を読み取る装置、等が知られている。
しては、(1)原稿支持台上に上向きに見開いて載置し
たブック原稿の原稿面を上方のコンタクトガラスに当接
させ、このコンタクトガラスを挾んで対向配置された走
査光学系の走査によって原稿画像を露光走査する装置、
(2)原稿載置面上に上向きに見開いて載置されたブッ
ク原稿の原稿面上を密着型読み取りセンサにより露光走
査して原稿画像を読み取る装置、等が知られている。
【0003】一方、複写機及びファクシミリ等における
原稿読み取り装置として、シート原稿を原稿読み取り位
置に自動的に搬送して原稿情報を読み取り、読み取りの
終了した原稿を上記原稿読み取り位置から自動的に排出
する自動原稿給送装置(ADF)が知られている。
原稿読み取り装置として、シート原稿を原稿読み取り位
置に自動的に搬送して原稿情報を読み取り、読み取りの
終了した原稿を上記原稿読み取り位置から自動的に排出
する自動原稿給送装置(ADF)が知られている。
【0004】このように、原稿がシート原稿の場合に
は、ADFを搭載することにより、その原稿情報の読み
取りを自動的に行うことができるが、原稿がブック原稿
の場合には、自動ページめくり機構の実現が事実状困難
なため、現段階では、ブック原稿のページめくりを手動
的にしか行うことができない状況にある。
は、ADFを搭載することにより、その原稿情報の読み
取りを自動的に行うことができるが、原稿がブック原稿
の場合には、自動ページめくり機構の実現が事実状困難
なため、現段階では、ブック原稿のページめくりを手動
的にしか行うことができない状況にある。
【0005】従来、こうした現状に鑑み、手間の掛るブ
ック原稿の読み取りを自動化するための方法や手段の提
案が種々なされている。
ック原稿の読み取りを自動化するための方法や手段の提
案が種々なされている。
【0006】このブック原稿の自動読み取りを実現させ
るために不可欠となるブック原稿の自動ページめくり装
置および方法としては、(3)下向きに見開いて載置し
たブック原稿を移動させながら、その原稿ページを吸引
して分離する装置、(4)上向きに見開いて載置したブ
ック原稿の原稿ページを吸引して分離する装置、(5)
上向きに見開いて載置したブック原稿の原稿ページをロ
ーラ,アーム等でめくる装置、等が知られている。
るために不可欠となるブック原稿の自動ページめくり装
置および方法としては、(3)下向きに見開いて載置し
たブック原稿を移動させながら、その原稿ページを吸引
して分離する装置、(4)上向きに見開いて載置したブ
ック原稿の原稿ページを吸引して分離する装置、(5)
上向きに見開いて載置したブック原稿の原稿ページをロ
ーラ,アーム等でめくる装置、等が知られている。
【0007】しかしながら、上記の従来技術は、アイデ
アのみの提案が多く、およそ実現し得るレベルには到達
しておらず、以下のような問題点がある。すなわち、
(1)原稿支持台上に上向きに見開いて載置したブック
原稿の原稿面を情報のコンタクトガラスに当接させ、こ
のコンタクトガラスを挾んで対向配置された走査光学系
の走査によって原稿画像を露光走査する装置では、ブッ
ク原稿の原稿ページをめくる位置から露光走査を行なう
位置までブック原稿を移動させる必要があり、原稿露光
走査効率が低下するとともに、装置の大型化が避けがた
くなる不具合があった。
アのみの提案が多く、およそ実現し得るレベルには到達
しておらず、以下のような問題点がある。すなわち、
(1)原稿支持台上に上向きに見開いて載置したブック
原稿の原稿面を情報のコンタクトガラスに当接させ、こ
のコンタクトガラスを挾んで対向配置された走査光学系
の走査によって原稿画像を露光走査する装置では、ブッ
ク原稿の原稿ページをめくる位置から露光走査を行なう
位置までブック原稿を移動させる必要があり、原稿露光
走査効率が低下するとともに、装置の大型化が避けがた
くなる不具合があった。
【0008】また、(2)原稿載置面上に上向きに見開
いて載置されたブック原稿の原稿面上を密着型読み取り
センサにより露光走査して原稿画像を読み取る装置で
は、装置の大型化という点は解消し得るものの、ブック
原稿の原稿面を押圧する手段を備えていないため、載置
された原稿面が浮き上がり易く、原稿面の読み取り走査
が不安定になる不具合を有していた。
いて載置されたブック原稿の原稿面上を密着型読み取り
センサにより露光走査して原稿画像を読み取る装置で
は、装置の大型化という点は解消し得るものの、ブック
原稿の原稿面を押圧する手段を備えていないため、載置
された原稿面が浮き上がり易く、原稿面の読み取り走査
が不安定になる不具合を有していた。
【0009】一方、(3)下向きに見開いて載置したブ
ック原稿を移動させながら、その原稿ページを吸引して
分離する装置では、ブック原稿の自重の影響によりペー
ジめくりの信頼性が損なわれるばかりでなく、そのペー
ジめくり時に原稿面が擦れて原稿が破損する虞れがあ
り、さらに、その構成上装置の大型化を余儀なくされる
不具合があった。
ック原稿を移動させながら、その原稿ページを吸引して
分離する装置では、ブック原稿の自重の影響によりペー
ジめくりの信頼性が損なわれるばかりでなく、そのペー
ジめくり時に原稿面が擦れて原稿が破損する虞れがあ
り、さらに、その構成上装置の大型化を余儀なくされる
不具合があった。
【0010】また、(4)上向きに見開いて載置したブ
ック原稿の原稿ページを吸引して分離する装置、並び
に、(5)上向きに見開いて載置したブック原稿の原稿
ページをローラ,アーム等でめくる装置等では、ブック
原稿の上側空間を移動する従来のページ分離機構が複雑
且つ大型なため、装置の大型化が避けがたくなる不具合
があった。
ック原稿の原稿ページを吸引して分離する装置、並び
に、(5)上向きに見開いて載置したブック原稿の原稿
ページをローラ,アーム等でめくる装置等では、ブック
原稿の上側空間を移動する従来のページ分離機構が複雑
且つ大型なため、装置の大型化が避けがたくなる不具合
があった。
【0011】こうした現状に鑑み、本出願人は、例え
ば、特願平2−193589号明細書等に開示したよう
に、原稿載置台の原稿載置面に沿って張架されたページ
押えベルトの一部に上記原稿載置面から離間する迂回部
を形成させながら、上記原稿載置面とページ押えベルト
との間に見開かれて載置されたブック原稿の原稿面に対
して、ページ収納手段,ページ吸着手段,ページ分離手
段および読み取り手段等が配設されたページめくり読み
取りユニットを相対移動させることによって、上記ブッ
ク原稿のページめくりおよび原稿読み取り走査を行なう
ブック原稿のページめくり読み取り装置(以下、MFD
Sという)を提案した。
ば、特願平2−193589号明細書等に開示したよう
に、原稿載置台の原稿載置面に沿って張架されたページ
押えベルトの一部に上記原稿載置面から離間する迂回部
を形成させながら、上記原稿載置面とページ押えベルト
との間に見開かれて載置されたブック原稿の原稿面に対
して、ページ収納手段,ページ吸着手段,ページ分離手
段および読み取り手段等が配設されたページめくり読み
取りユニットを相対移動させることによって、上記ブッ
ク原稿のページめくりおよび原稿読み取り走査を行なう
ブック原稿のページめくり読み取り装置(以下、MFD
Sという)を提案した。
【0012】この提案によるMFDSによれば、上記明
細書等に記述したように、複写作業等に多大な労力を要
していたブック原稿のページめくり操作および原稿読み
取り走査を完全に自動化させることができ、複写等の生
産性を著しく向上させる多機能原稿読み取りシステムを
実現することができる。
細書等に記述したように、複写作業等に多大な労力を要
していたブック原稿のページめくり操作および原稿読み
取り走査を完全に自動化させることができ、複写等の生
産性を著しく向上させる多機能原稿読み取りシステムを
実現することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のMF
DSは、ブック原稿の原稿情報の読み取り走査および原
稿ページめくり動作を自動で行なう機能を持っているの
で、このMFDSをプリンタと接続することによって、
書籍や雑誌等のコピーを人手を掛けずに高速で行なうこ
とができる。しかしながら、この先に提案したMFDS
では、密着型のセンサーを使用した等倍光学系で、その
読み取り手段を構成しているため、(1)焦点深度が小
さくなり、ブック原稿綴じ部の読み取りが困難になる。
(2)高速走査が困難になる。(3)センサチップが大
型となり高コストになる。等の不具合があった。また、
このMFDSでは、ページ収納手段と読み取り手段と
が、ページめくり読み取りユニット内に全て組み込まれ
て配設されているため、ページめくり読み取りユニット
が大型化するとともに、ブック原稿の原稿面上を密着走
査する部材が多く、ブック原稿に対する負荷が大きくな
る不具合があった。本発明は、上述の点に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、ブック原稿の原稿面上を
密着走査する部材を減少でき、装置の小型化および低コ
スト化を達成することのできる、ブック原稿の綴じ部の
読み取り、および高速走査の可能なブック原稿読み取り
装置を提供することにある。
DSは、ブック原稿の原稿情報の読み取り走査および原
稿ページめくり動作を自動で行なう機能を持っているの
で、このMFDSをプリンタと接続することによって、
書籍や雑誌等のコピーを人手を掛けずに高速で行なうこ
とができる。しかしながら、この先に提案したMFDS
では、密着型のセンサーを使用した等倍光学系で、その
読み取り手段を構成しているため、(1)焦点深度が小
さくなり、ブック原稿綴じ部の読み取りが困難になる。
(2)高速走査が困難になる。(3)センサチップが大
型となり高コストになる。等の不具合があった。また、
このMFDSでは、ページ収納手段と読み取り手段と
が、ページめくり読み取りユニット内に全て組み込まれ
て配設されているため、ページめくり読み取りユニット
が大型化するとともに、ブック原稿の原稿面上を密着走
査する部材が多く、ブック原稿に対する負荷が大きくな
る不具合があった。本発明は、上述の点に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、ブック原稿の原稿面上を
密着走査する部材を減少でき、装置の小型化および低コ
スト化を達成することのできる、ブック原稿の綴じ部の
読み取り、および高速走査の可能なブック原稿読み取り
装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するために、原稿載置台と、上記原稿載置台上に見
開かれて載置されたブック原稿の原稿面を露光する原稿
面露光手段を有し、上記ブック原稿の原稿面に対して垂
直な方向へ移動可能な読み取りユニットと、上記読み取
りユニットが搭載され、上記原稿面露光手段によって露
光された原稿面からの反射光を上記原稿載置台と略平行
な第1の方向に反射する第1反射手段とを有し、上記第
1の方向またはこの第1の方向と反対の第2の方向に上
記ブック原稿上を走査する第1スキャナと、上記第1反
射手段からの反射光を前記第2の方向に反射させる第2
反射手段を有し、上記第1スキャナと同じ方向に上記第
1スキャナの1/2の速度で走査する第2スキャナと、
上記第2反射手段からの反射光を集光する集光手段と、
上記集光手段によって集光された光を光電変換する光電
変換手段と、上記読み取りユニットの上記垂直な方向へ
の移動量を、上記第2スキャナの移動量の1/2に変換
する移動量変換手段とを具備する構成とする。
解決するために、原稿載置台と、上記原稿載置台上に見
開かれて載置されたブック原稿の原稿面を露光する原稿
面露光手段を有し、上記ブック原稿の原稿面に対して垂
直な方向へ移動可能な読み取りユニットと、上記読み取
りユニットが搭載され、上記原稿面露光手段によって露
光された原稿面からの反射光を上記原稿載置台と略平行
な第1の方向に反射する第1反射手段とを有し、上記第
1の方向またはこの第1の方向と反対の第2の方向に上
記ブック原稿上を走査する第1スキャナと、上記第1反
射手段からの反射光を前記第2の方向に反射させる第2
反射手段を有し、上記第1スキャナと同じ方向に上記第
1スキャナの1/2の速度で走査する第2スキャナと、
上記第2反射手段からの反射光を集光する集光手段と、
上記集光手段によって集光された光を光電変換する光電
変換手段と、上記読み取りユニットの上記垂直な方向へ
の移動量を、上記第2スキャナの移動量の1/2に変換
する移動量変換手段とを具備する構成とする。
【0015】
【作用】本発明によれば、ブック原稿の原稿面を走査す
る光学系として、スキャナタイプの縮小光学系が使用さ
れるので、ブック原稿の原稿面に対して上記第1スキャ
ナのみを密着走査させることにより、上記原稿面が走査
される。
る光学系として、スキャナタイプの縮小光学系が使用さ
れるので、ブック原稿の原稿面に対して上記第1スキャ
ナのみを密着走査させることにより、上記原稿面が走査
される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に
説明する。但し、本明細書の記述から明らかに想起し得
る範囲の構成・作用、及び本発明の前記並びにその他の
目的と新規な特徴については、説明の煩雑化を避ける上
から、その図示並びに開示を省略、もしくは簡略化す
る。
説明する。但し、本明細書の記述から明らかに想起し得
る範囲の構成・作用、及び本発明の前記並びにその他の
目的と新規な特徴については、説明の煩雑化を避ける上
から、その図示並びに開示を省略、もしくは簡略化す
る。
【0017】本発明の実施例の説明に先立って、この発
明が実施される前記のMFDS(ブック原稿のページめ
くり読み取り装置)について、その構成および動作を説
明する。
明が実施される前記のMFDS(ブック原稿のページめ
くり読み取り装置)について、その構成および動作を説
明する。
【0018】本発明が実施されるブック原稿のページめ
くり読み取り装置「マルチ・ファンクション・ドキュメ
ント・スキャナ(以下、”MFDS”とする)」は、図
3に示すように、見開かれたブック原稿Oを載置する原
稿載置台100と、この原稿載置台100の原稿載置面
100aに沿って張架されたページ押えベルト200
と、原稿載置面100aからページ押えベルト200の
一部を離間させてページ押えベルト200に迂回部20
0aを形成するベルト迂回部形成手段300,原稿載置
面100aに対し読み取り部400aを対向させて迂回
部200aの原稿読み取り走査方向(矢印a方向)側に
配設された読み取り手段400,迂回部200aの原稿
読み取り走査方向と反対のページめくり方向(矢印b方
向)にページ収納口500aを開口させ読み取り手段4
00に対して原稿読み取り走査方向に沿って並列に配置
されたページ収納手段500,ページ押えベルト200
に不平等電界を帯電させてこのページ押えベルト200
にブック原稿Oのページを吸着させるページ吸着手段6
00,およびページ収納手段500のページ収納口50
0aに対向する部位のページ押えベルト200の曲率に
よりページ押えベルトに吸着された原稿ページを曲率分
離させるページ分離手段700を一体化し且つ原稿載置
面100aに沿って往復移動自在に支持されたページめ
くり読み取りユニット1とで構成されている。
くり読み取り装置「マルチ・ファンクション・ドキュメ
ント・スキャナ(以下、”MFDS”とする)」は、図
3に示すように、見開かれたブック原稿Oを載置する原
稿載置台100と、この原稿載置台100の原稿載置面
100aに沿って張架されたページ押えベルト200
と、原稿載置面100aからページ押えベルト200の
一部を離間させてページ押えベルト200に迂回部20
0aを形成するベルト迂回部形成手段300,原稿載置
面100aに対し読み取り部400aを対向させて迂回
部200aの原稿読み取り走査方向(矢印a方向)側に
配設された読み取り手段400,迂回部200aの原稿
読み取り走査方向と反対のページめくり方向(矢印b方
向)にページ収納口500aを開口させ読み取り手段4
00に対して原稿読み取り走査方向に沿って並列に配置
されたページ収納手段500,ページ押えベルト200
に不平等電界を帯電させてこのページ押えベルト200
にブック原稿Oのページを吸着させるページ吸着手段6
00,およびページ収納手段500のページ収納口50
0aに対向する部位のページ押えベルト200の曲率に
よりページ押えベルトに吸着された原稿ページを曲率分
離させるページ分離手段700を一体化し且つ原稿載置
面100aに沿って往復移動自在に支持されたページめ
くり読み取りユニット1とで構成されている。
【0019】また、このMFDSの本体構造は、図4に
示すように、上ユニット2と、下ユニット3との背面部
をヒンジ4で固定した前面オープン型のシェル型開閉構
造をなしており、下ユニット3の上面が原稿載置面10
0aとなっている。
示すように、上ユニット2と、下ユニット3との背面部
をヒンジ4で固定した前面オープン型のシェル型開閉構
造をなしており、下ユニット3の上面が原稿載置面10
0aとなっている。
【0020】ブック原稿Oは、上ユニット2を開放した
状態で、原稿載置面100aの中央部に穿たれたセンタ
ー溝100b内にその綴じ部を嵌合させて見開くことに
よりセットされる。従って、このMFDSでは、従来の
複写機のように見開きページ面を下にしてブック原稿を
伏せてセットとする必要がなく、ブック原稿のセット操
作を極めて効率よく且つ容易に行なうことができる。
状態で、原稿載置面100aの中央部に穿たれたセンタ
ー溝100b内にその綴じ部を嵌合させて見開くことに
よりセットされる。従って、このMFDSでは、従来の
複写機のように見開きページ面を下にしてブック原稿を
伏せてセットとする必要がなく、ブック原稿のセット操
作を極めて効率よく且つ容易に行なうことができる。
【0021】一方、ページ押えベルト200およびペー
ジめくり読み取りユニット1は、上ユニット2内に配設
されており、下ユニット3のマグネット3aに上ユニッ
ト2の磁性板2aを吸着させて、この上ユニット2を閉
鎖することにより、ブック原稿Oの原稿面にそれぞれ密
着される。ページめくり読み取りユニット1は、上述の
ように上ユニット2を閉じた状態で、往復移動され、図
5に符号1A,1B,1C,1Dで示すような往動、す
なわち、矢印aで示す読み取り走査方向への移動時に、
読み取り手段400によりブック原稿Oの原稿面を走査
して原稿画像の読み取りを行ない、図6に符号1E,1
F,1G,1Hで示すような復動、すなわち、矢印bで
示すページめくり方向への移動時に、ページ吸着手段6
00,ページ分離手段700,および、ページ収納手段
500によりブック原稿Oのページめくりを実行する。
このページめくり読み取りユニット1の駆動機構や駆動
制御手段は、前述の先願に詳述されているので、ここで
の説明を省略する。
ジめくり読み取りユニット1は、上ユニット2内に配設
されており、下ユニット3のマグネット3aに上ユニッ
ト2の磁性板2aを吸着させて、この上ユニット2を閉
鎖することにより、ブック原稿Oの原稿面にそれぞれ密
着される。ページめくり読み取りユニット1は、上述の
ように上ユニット2を閉じた状態で、往復移動され、図
5に符号1A,1B,1C,1Dで示すような往動、す
なわち、矢印aで示す読み取り走査方向への移動時に、
読み取り手段400によりブック原稿Oの原稿面を走査
して原稿画像の読み取りを行ない、図6に符号1E,1
F,1G,1Hで示すような復動、すなわち、矢印bで
示すページめくり方向への移動時に、ページ吸着手段6
00,ページ分離手段700,および、ページ収納手段
500によりブック原稿Oのページめくりを実行する。
このページめくり読み取りユニット1の駆動機構や駆動
制御手段は、前述の先願に詳述されているので、ここで
の説明を省略する。
【0022】ところで、前記先願のMFDSは、密着型
のセンサーを使用した等倍光学系で、その読み取り手段
を構成しているため、(1)焦点深度が小さくなり、ブ
ック原稿綴じ部の読み取りが困難になる。(2)高速走
査が困難になる。(3)センサチップが大型となり高コ
ストになる。等の不具合がある。また、このMFDSで
は、ページ収納手段と読み取り手段とが、ページめくり
読み取りユニット内に全て組み込まれて配設されている
ため、ページめくり読み取りユニットが大型化するとと
もに、ブック原稿の原稿面上を密着走査する部材が多
く、ブック原稿に対する負荷が大きくなる不具合があ
る。
のセンサーを使用した等倍光学系で、その読み取り手段
を構成しているため、(1)焦点深度が小さくなり、ブ
ック原稿綴じ部の読み取りが困難になる。(2)高速走
査が困難になる。(3)センサチップが大型となり高コ
ストになる。等の不具合がある。また、このMFDSで
は、ページ収納手段と読み取り手段とが、ページめくり
読み取りユニット内に全て組み込まれて配設されている
ため、ページめくり読み取りユニットが大型化するとと
もに、ブック原稿の原稿面上を密着走査する部材が多
く、ブック原稿に対する負荷が大きくなる不具合があ
る。
【0023】そこで、本発明は、ブック原稿の読み取り
手段として、縮小型の読み取りセンサを用いてスキャナ
タイプの光学系を構成し、その読み取り精度および読み
取り速度を向上させる。すなわち、請求項1記載の発明
は、露光手段(蛍光灯)によって露光された原稿面から
の反射光を原稿載置台と略平行な第1の方向に反射する
第1反射手段(第1ミラー)を有する第1スキャナ、上
記第1反射手段からの反射光を第2の方向に反射させる
第2反射手段(第2,第3ミラー)を有する第2スキャ
ナ、上記第2反射手段からの反射光を集光する集光手段
(スルーレンズ)、および、この集光手段によって集光
された光を光電変換する光電変換手段(CCD)等から
なる縮小投影型の光学系で、見開きブック原稿の原稿面
の画像走査光学系を構成し、上記の第1スキャナと第2
スキャナとをワイヤおよびプーリを介して互いに接続し
て、上記第1の方向または、上記第2の方向に上記第1
スキャナの1/2の速度で上記第2スキャナを走査する
ことにより光路長を一定に保つとともに、上記ブック原
稿の原稿面に対して垂直な方向へ移動可能で、上記第1
のスキャナに設けられた読み取りユニットを有し、上記
第1または第2の方向に対して垂直な方向即ちブック原
稿の原稿面に対して垂直な方向への上記読み取りユニッ
ト(カバーガラスおよび第1ミラーなど)の移動量を、
上記第2スキャナの移動量の1/2の移動に、移動量変
換手段(上記と共通のワイヤおよびプーリからなる)に
より変換して、ブック原稿走査時の光路長を一定に保
ち、ブック原稿の原稿面に対して上記第1スキャナのみ
を密着走査させることにより、上記原稿面を走査するこ
とを特徴としている。また、請求項2記載の発明は、上
記第1および第2スキャナ、集光手段、光電変換手段と
からなる光学系を取り囲むベルト状部材により原稿押圧
手段を構成し、このベルト状部材によって取り囲まれた
上記光学系の配設領域に、上記ブック原稿の原稿ページ
をめくるページめくり手段によってめくられた原稿ペー
ジを収納するためのページ収納部を設けたことを特徴と
している。上述のように、ブック原稿読み取り装置に縮
小型のセンサを備えた光学系を用いることにより、
(1)焦点深度が大きくなり、ブック原稿綴じ部の読み
取りも可能になる。(2)読み取りセンサを可動部から
分離できるので、原稿走査時の振動が読み取りセンサに
伝わり難い。(4)読み取りセンサのブック原稿への乗
り上げがないので、その退避機構を必要としない。
(5)高速走査が可能になる。(6)センサチップが小
型で低コストになる。等の利点がある。
手段として、縮小型の読み取りセンサを用いてスキャナ
タイプの光学系を構成し、その読み取り精度および読み
取り速度を向上させる。すなわち、請求項1記載の発明
は、露光手段(蛍光灯)によって露光された原稿面から
の反射光を原稿載置台と略平行な第1の方向に反射する
第1反射手段(第1ミラー)を有する第1スキャナ、上
記第1反射手段からの反射光を第2の方向に反射させる
第2反射手段(第2,第3ミラー)を有する第2スキャ
ナ、上記第2反射手段からの反射光を集光する集光手段
(スルーレンズ)、および、この集光手段によって集光
された光を光電変換する光電変換手段(CCD)等から
なる縮小投影型の光学系で、見開きブック原稿の原稿面
の画像走査光学系を構成し、上記の第1スキャナと第2
スキャナとをワイヤおよびプーリを介して互いに接続し
て、上記第1の方向または、上記第2の方向に上記第1
スキャナの1/2の速度で上記第2スキャナを走査する
ことにより光路長を一定に保つとともに、上記ブック原
稿の原稿面に対して垂直な方向へ移動可能で、上記第1
のスキャナに設けられた読み取りユニットを有し、上記
第1または第2の方向に対して垂直な方向即ちブック原
稿の原稿面に対して垂直な方向への上記読み取りユニッ
ト(カバーガラスおよび第1ミラーなど)の移動量を、
上記第2スキャナの移動量の1/2の移動に、移動量変
換手段(上記と共通のワイヤおよびプーリからなる)に
より変換して、ブック原稿走査時の光路長を一定に保
ち、ブック原稿の原稿面に対して上記第1スキャナのみ
を密着走査させることにより、上記原稿面を走査するこ
とを特徴としている。また、請求項2記載の発明は、上
記第1および第2スキャナ、集光手段、光電変換手段と
からなる光学系を取り囲むベルト状部材により原稿押圧
手段を構成し、このベルト状部材によって取り囲まれた
上記光学系の配設領域に、上記ブック原稿の原稿ページ
をめくるページめくり手段によってめくられた原稿ペー
ジを収納するためのページ収納部を設けたことを特徴と
している。上述のように、ブック原稿読み取り装置に縮
小型のセンサを備えた光学系を用いることにより、
(1)焦点深度が大きくなり、ブック原稿綴じ部の読み
取りも可能になる。(2)読み取りセンサを可動部から
分離できるので、原稿走査時の振動が読み取りセンサに
伝わり難い。(4)読み取りセンサのブック原稿への乗
り上げがないので、その退避機構を必要としない。
(5)高速走査が可能になる。(6)センサチップが小
型で低コストになる。等の利点がある。
【0024】図1に本発明の実施例を示す。図1におい
て、後述の露光手段による原稿露光部に面する部分以外
の少なくとも一部分を原稿載置台側に押圧する原稿押圧
手段としてのページ押えベルト200は、各支持ローラ
6,7,8,9,10,11,12により、装置の外周
部を取り囲むように掛け渡されている。このページ押え
ベルト200には、これを挾んで当接配置されたバイア
スローラ13およびアースローラ14によって、これに
原稿ページを吸着させるための不平等電界が所定のタイ
ミングで印加される。また、ページ押えベルト200
は、その一端が装置の構造体に固定され、その他端がバ
ネなどの弾性体15を介して張設されている。さらに、
上記の各支持ローラのうち、支持ローラ7,8,9,1
0,12は、装置本体の側板に、それぞれ回転自在に軸
支されており、ページ押えベルト200の変位により移
動せずに従動回転され、他の支持ローラ6,11は、従
来のページめくり読み取りユニット1に相当する第1ス
キャナ400Aの側板(図示せず)に、それぞれ回転自
在に軸支されており、この第1スキャナ400Aの走査
によってページめくりベルト200が変位することによ
りそれぞれ従動回転される。
て、後述の露光手段による原稿露光部に面する部分以外
の少なくとも一部分を原稿載置台側に押圧する原稿押圧
手段としてのページ押えベルト200は、各支持ローラ
6,7,8,9,10,11,12により、装置の外周
部を取り囲むように掛け渡されている。このページ押え
ベルト200には、これを挾んで当接配置されたバイア
スローラ13およびアースローラ14によって、これに
原稿ページを吸着させるための不平等電界が所定のタイ
ミングで印加される。また、ページ押えベルト200
は、その一端が装置の構造体に固定され、その他端がバ
ネなどの弾性体15を介して張設されている。さらに、
上記の各支持ローラのうち、支持ローラ7,8,9,1
0,12は、装置本体の側板に、それぞれ回転自在に軸
支されており、ページ押えベルト200の変位により移
動せずに従動回転され、他の支持ローラ6,11は、従
来のページめくり読み取りユニット1に相当する第1ス
キャナ400Aの側板(図示せず)に、それぞれ回転自
在に軸支されており、この第1スキャナ400Aの走査
によってページめくりベルト200が変位することによ
りそれぞれ従動回転される。
【0025】一方、本実施例の読み取り手段400の光
学系は、図1に示すように、原稿載置台上に見開かれて
載置されたブック原稿の原稿面を露光する原稿面露光手
段ととしての蛍光灯401、見開きブック原稿の原稿面
を押圧してこの原稿面の浮き上がりを防止するカバーガ
ラス402からなる読み取りユニット400C、およ
び、露光手段(蛍光灯401)によって露光された原稿
面からの反射光を原稿載置台と略平行な第1の方向に反
射する第1反射手段としての第1ミラー403が搭載さ
れてなり、上記この第1の方向またはこの第1の方向と
反対の第2の方向にブック原稿上を走査する第1スキャ
ナと、第1反射手段(第1ミラー403)からの反射光
を前記第2の方向に反射させる第2反射手段としての第
2ミラー404、および、第3ミラー405が搭載され
てなり、上記第2の方向に第1スキャナ400Aの1/
2の速度で走査される第2スキャナ400Bと、第2反
射手段(第2,第3ミラー404,405)からの反射
光を集光する集光手段としてのスルーレンズ406と、
この集光手段(スルーレンズ406)によって集光され
た光を光電変換する光電変換手段としてのCCD40
7、等からなる縮小投影型の光学系で構成されている。
学系は、図1に示すように、原稿載置台上に見開かれて
載置されたブック原稿の原稿面を露光する原稿面露光手
段ととしての蛍光灯401、見開きブック原稿の原稿面
を押圧してこの原稿面の浮き上がりを防止するカバーガ
ラス402からなる読み取りユニット400C、およ
び、露光手段(蛍光灯401)によって露光された原稿
面からの反射光を原稿載置台と略平行な第1の方向に反
射する第1反射手段としての第1ミラー403が搭載さ
れてなり、上記この第1の方向またはこの第1の方向と
反対の第2の方向にブック原稿上を走査する第1スキャ
ナと、第1反射手段(第1ミラー403)からの反射光
を前記第2の方向に反射させる第2反射手段としての第
2ミラー404、および、第3ミラー405が搭載され
てなり、上記第2の方向に第1スキャナ400Aの1/
2の速度で走査される第2スキャナ400Bと、第2反
射手段(第2,第3ミラー404,405)からの反射
光を集光する集光手段としてのスルーレンズ406と、
この集光手段(スルーレンズ406)によって集光され
た光を光電変換する光電変換手段としてのCCD40
7、等からなる縮小投影型の光学系で構成されている。
【0026】この読み取り手段400では、見開かれた
ブック原稿の原稿面にカバーガラス402が密着し、蛍
光灯401が点灯した状態で、第1スキャナ400Aが
原稿面に対して相対移動され、且つ、第1スキャナ40
0Aの1/2の速度で第2スキャナ400Bが走査され
て、光学系の光路長が一定に保たれながら、蛍光灯40
1で照明された原稿の乱反射光が、第1,第2,第3ミ
ラー403,404,405を介して、CCD407で
検知されることによって、ブック原稿上の原稿画像の読
み取り走査が行なわれる。ここで、スルーレンズ406
は、上下左右方向への位置調整ができるように構成され
ており、その位置調整が行なわれた状態で、装置側板上
に固定されている。また、CCD407は、スルーレン
ズ406と同様に、上下左右方向への位置調整ができる
ように構成されており、スルーレンズ406を挾んで第
3ミラー405と対向するがわに装置側板と一体化して
配設されたセンサコントロール基板408上に、その位
置調整が行なわれた状態で固定されている。
ブック原稿の原稿面にカバーガラス402が密着し、蛍
光灯401が点灯した状態で、第1スキャナ400Aが
原稿面に対して相対移動され、且つ、第1スキャナ40
0Aの1/2の速度で第2スキャナ400Bが走査され
て、光学系の光路長が一定に保たれながら、蛍光灯40
1で照明された原稿の乱反射光が、第1,第2,第3ミ
ラー403,404,405を介して、CCD407で
検知されることによって、ブック原稿上の原稿画像の読
み取り走査が行なわれる。ここで、スルーレンズ406
は、上下左右方向への位置調整ができるように構成され
ており、その位置調整が行なわれた状態で、装置側板上
に固定されている。また、CCD407は、スルーレン
ズ406と同様に、上下左右方向への位置調整ができる
ように構成されており、スルーレンズ406を挾んで第
3ミラー405と対向するがわに装置側板と一体化して
配設されたセンサコントロール基板408上に、その位
置調整が行なわれた状態で固定されている。
【0027】一方、第1スキャナ400Aには、分離ロ
ーラとしての支持ローラ6のページめくり方向の下流側
の、ページ押えベルト200を挾んでブック原稿の原稿
面と対向する部位に、加圧吸着板16が配設されてい
る。この加圧吸着板16は、75アール程度の緩いカー
ブを持つように原稿面側に彎曲形成されて、ページ押え
ベルト200を張るように支持しており、このページ押
えベルト200に見開かれたブック原稿の最上部の原稿
ページを吸着させて上方へ導き、この最上位の原稿ペー
ジを下位のページから分離させる役割を果たしている。
この加圧吸着板16によって下位のページから分離され
た最上位の原稿ページは、分離ローラ10に掛け渡され
た部位のページ押えベルト200の曲率によって、ペー
ジ押えベルト200から分離され、光学系内のページ収
納部501に導かれる。
ーラとしての支持ローラ6のページめくり方向の下流側
の、ページ押えベルト200を挾んでブック原稿の原稿
面と対向する部位に、加圧吸着板16が配設されてい
る。この加圧吸着板16は、75アール程度の緩いカー
ブを持つように原稿面側に彎曲形成されて、ページ押え
ベルト200を張るように支持しており、このページ押
えベルト200に見開かれたブック原稿の最上部の原稿
ページを吸着させて上方へ導き、この最上位の原稿ペー
ジを下位のページから分離させる役割を果たしている。
この加圧吸着板16によって下位のページから分離され
た最上位の原稿ページは、分離ローラ10に掛け渡され
た部位のページ押えベルト200の曲率によって、ペー
ジ押えベルト200から分離され、光学系内のページ収
納部501に導かれる。
【0028】この実施例の光学系は、以下に示すよう
な、プーリとワイヤーからなるスキャナ駆動機構によっ
て、その光路長が常時一定に保たれるように構成されて
いる。すなわち、第1スキャナ400Aと、第2スキャ
ナ400Bとは、図2に示すように、一端19aが走査
開始側(図2の左方側)に固定され、第2スキャナ40
0Bに配設されたプーリ17、および、第1スキャナ4
00Aに配設されたプーリ18を介して、他端19bが
読み取りユニット400Cに固定されたワイヤー19
と、一端23aが走査終了側(図2の右方側)に固定さ
れ、第2スキャナ400Bに配設されたプーリ17、装
置本体に配設されたプーリ20,21、および、第1ス
キャナ400Aに配設されたプーリ22を介して、他端
23bが読み取りユニット400Cに固定されたワイヤ
ー23とによって、互いに接続されている。これによ
り、図2において、第1スキャナ400Aが所定の方向
に走査駆動されると、各ワイヤ19,23を介して、第
2スキャナ400Bが、この第1スキャナ400Aの作
動に追従して同方向に走査移動される。このときの走査
線速、すなわち、第1スキャナ400Aの走査速度をV
とすると、第2スキャナ400Bの走査線速は、1/2
Vとなる。従って、この光学系では、その光路長が常時
一定に保たれながら、原稿画像の読み取り走査が実行さ
れる。
な、プーリとワイヤーからなるスキャナ駆動機構によっ
て、その光路長が常時一定に保たれるように構成されて
いる。すなわち、第1スキャナ400Aと、第2スキャ
ナ400Bとは、図2に示すように、一端19aが走査
開始側(図2の左方側)に固定され、第2スキャナ40
0Bに配設されたプーリ17、および、第1スキャナ4
00Aに配設されたプーリ18を介して、他端19bが
読み取りユニット400Cに固定されたワイヤー19
と、一端23aが走査終了側(図2の右方側)に固定さ
れ、第2スキャナ400Bに配設されたプーリ17、装
置本体に配設されたプーリ20,21、および、第1ス
キャナ400Aに配設されたプーリ22を介して、他端
23bが読み取りユニット400Cに固定されたワイヤ
ー23とによって、互いに接続されている。これによ
り、図2において、第1スキャナ400Aが所定の方向
に走査駆動されると、各ワイヤ19,23を介して、第
2スキャナ400Bが、この第1スキャナ400Aの作
動に追従して同方向に走査移動される。このときの走査
線速、すなわち、第1スキャナ400Aの走査速度をV
とすると、第2スキャナ400Bの走査線速は、1/2
Vとなる。従って、この光学系では、その光路長が常時
一定に保たれながら、原稿画像の読み取り走査が実行さ
れる。
【0029】ところで、原稿載置台上に見開いて載置さ
れたブック原稿の原稿面は、その厚さや紙質、および、
見開かれたページに応じて、その上下方向に高さが変化
する。このため、支持ローラ6,11、加圧吸着板1
6、蛍光灯401、および、カバーガラス402を有す
る読み取りユニット400Cは、第1スキャナ400A
に対して、水平状態を維持したまま上下動し得るように
構成され、平生は、所定の弾力を持って下方に変位する
習性により、適度な弾力で見開かれた原稿面上を押圧し
ながら走査するように構成されている。従って、この走
査光学系では、見開きブック原稿の原稿面の高さの変化
に応じて読み取りユニット400Cが上下動することに
より、そのカバーガラス402から第1ミラー403ま
での光路長が変化してしまう。
れたブック原稿の原稿面は、その厚さや紙質、および、
見開かれたページに応じて、その上下方向に高さが変化
する。このため、支持ローラ6,11、加圧吸着板1
6、蛍光灯401、および、カバーガラス402を有す
る読み取りユニット400Cは、第1スキャナ400A
に対して、水平状態を維持したまま上下動し得るように
構成され、平生は、所定の弾力を持って下方に変位する
習性により、適度な弾力で見開かれた原稿面上を押圧し
ながら走査するように構成されている。従って、この走
査光学系では、見開きブック原稿の原稿面の高さの変化
に応じて読み取りユニット400Cが上下動することに
より、そのカバーガラス402から第1ミラー403ま
での光路長が変化してしまう。
【0030】そこで、この走査光学系では、上記第1ま
たは第2の方向に対して垂直な方向への読み取りユニッ
ト400C所定量の移動を、第2スキャナ400Bの上
記第1または第2の方向への所定量の1/2の移動に変
換する移動量変換手段としての機能を果たすように、上
記のプーリとワイヤーからなるスキャナ駆動機構が構成
されている。すなわち、このスキャナ駆動機構は、前述
したように、第1スキャナ400Aと、第2スキャナ4
00Bとは、図2に示すように、一端19aが走査開始
側(図2の左方側)に固定され、第2スキャナ400B
に配設されたプーリ17、および、第1スキャナ400
Aに配設されたプーリ18を介して、他端19bが読み
取りユニット400Cに固定されたワイヤー19と、一
端23aが走査終了側(図2の右方側)に固定され、第
2スキャナ400Bに配設されたプーリ17、装置本体
に配設されたプーリ20,21、および、第1スキャナ
400Aに配設されたプーリ22を介して、他端23b
が読み取りユニット400Cに固定されたワイヤー23
とによって、互いに接続されている。ここで、図2で
は、その説明を判り易くするために、ワイヤー19およ
びプーリ18,22の配置を実際の配置とは異なる上下
方向に図示している。従って、図2において、読み取り
ユニット400Cが上昇されると、各ワイヤ19,23
を介して、第2スキャナ400Bが、この読み取りユニ
ット400Cの上昇に追従し、その等速動作に加えて右
方向に、また、読み取りユニット400Cが下降される
と、各ワイヤ19,23を介して、第2スキャナ400
Bが、この読み取りユニット400Cの下降に追従し、
その等速動作に加えて左方向に、それぞれ変位される。
これにより、この光学系では、このときの読み取りユニ
ット400Cの上下方向の変位、すなわち、原稿焦点位
置の変位Xに対し、第2スキャナ400Bの左右方向へ
の変位が、1/2Xとなって、その光路長が常時一定に
保たれながら、原稿画像の読み取り走査が実行される。
たは第2の方向に対して垂直な方向への読み取りユニッ
ト400C所定量の移動を、第2スキャナ400Bの上
記第1または第2の方向への所定量の1/2の移動に変
換する移動量変換手段としての機能を果たすように、上
記のプーリとワイヤーからなるスキャナ駆動機構が構成
されている。すなわち、このスキャナ駆動機構は、前述
したように、第1スキャナ400Aと、第2スキャナ4
00Bとは、図2に示すように、一端19aが走査開始
側(図2の左方側)に固定され、第2スキャナ400B
に配設されたプーリ17、および、第1スキャナ400
Aに配設されたプーリ18を介して、他端19bが読み
取りユニット400Cに固定されたワイヤー19と、一
端23aが走査終了側(図2の右方側)に固定され、第
2スキャナ400Bに配設されたプーリ17、装置本体
に配設されたプーリ20,21、および、第1スキャナ
400Aに配設されたプーリ22を介して、他端23b
が読み取りユニット400Cに固定されたワイヤー23
とによって、互いに接続されている。ここで、図2で
は、その説明を判り易くするために、ワイヤー19およ
びプーリ18,22の配置を実際の配置とは異なる上下
方向に図示している。従って、図2において、読み取り
ユニット400Cが上昇されると、各ワイヤ19,23
を介して、第2スキャナ400Bが、この読み取りユニ
ット400Cの上昇に追従し、その等速動作に加えて右
方向に、また、読み取りユニット400Cが下降される
と、各ワイヤ19,23を介して、第2スキャナ400
Bが、この読み取りユニット400Cの下降に追従し、
その等速動作に加えて左方向に、それぞれ変位される。
これにより、この光学系では、このときの読み取りユニ
ット400Cの上下方向の変位、すなわち、原稿焦点位
置の変位Xに対し、第2スキャナ400Bの左右方向へ
の変位が、1/2Xとなって、その光路長が常時一定に
保たれながら、原稿画像の読み取り走査が実行される。
【0031】ところで、上述したように、本発明による
装置は、図1に示すように、そのページ押えベルト20
0が、上記の光学系の周囲を取り囲むように張架されて
いる。従って、この装置では、そのページ押えベルト2
00によって取り囲まれた空きスペースを、ページめく
り動作によりめくられた原稿ページのページ収納部とし
て活用することができる。そこで、図1に示すように、
ページ押えベルト200によって取り囲まれた空きスペ
ースに、ページ収納手段500としての略直線的に形成
したページ収納ガイド502,503を配設して、ペー
ジめくり動作によりめくられた原稿ページのページ収納
部501を形成する。この結果、この装置によれば、従
来例のように、原稿ページを丸めて収納、排出するする
必要がなくなり、ページ収納時の原稿ページの負荷が著
しく軽減され、そのページめくり動作の信頼性が向上さ
れる。また、本発明の装置では、上記のようなページ収
納ガイド502,503を削除し、ページ押えベルト2
00によって取り囲まれた空きスペースを、そのままペ
ージ収納部501として利用することも可能である。こ
のように、ページ押えベルト200によって取り囲まれ
た空きスペースを、そのままページ収納部501として
利用した場合には、ページ収納時の原稿ページの負荷が
なくなり、そのページめくり動作の信頼性がより向上さ
れる。
装置は、図1に示すように、そのページ押えベルト20
0が、上記の光学系の周囲を取り囲むように張架されて
いる。従って、この装置では、そのページ押えベルト2
00によって取り囲まれた空きスペースを、ページめく
り動作によりめくられた原稿ページのページ収納部とし
て活用することができる。そこで、図1に示すように、
ページ押えベルト200によって取り囲まれた空きスペ
ースに、ページ収納手段500としての略直線的に形成
したページ収納ガイド502,503を配設して、ペー
ジめくり動作によりめくられた原稿ページのページ収納
部501を形成する。この結果、この装置によれば、従
来例のように、原稿ページを丸めて収納、排出するする
必要がなくなり、ページ収納時の原稿ページの負荷が著
しく軽減され、そのページめくり動作の信頼性が向上さ
れる。また、本発明の装置では、上記のようなページ収
納ガイド502,503を削除し、ページ押えベルト2
00によって取り囲まれた空きスペースを、そのままペ
ージ収納部501として利用することも可能である。こ
のように、ページ押えベルト200によって取り囲まれ
た空きスペースを、そのままページ収納部501として
利用した場合には、ページ収納時の原稿ページの負荷が
なくなり、そのページめくり動作の信頼性がより向上さ
れる。
【0032】また、本発明の装置では、図1に示すよう
に、上記第2の方向の第1スキャナ400Aの上流側
に、第2スキャナ400Bを配設することによって、こ
の第2スキャナ400B内に配設された第2ミラー40
4および第3ミラー405と、スルーレンズ406およ
びCCD407との距離を長く設定して、比較的読み取
り頻度の高い、ブック原稿の右ページ側(第1スキャナ
400Aの第2方向への走査方向上流側)で発生し易
い、第2スキャナ400Bの振動に起因する読み取り画
像の位置ずれを小さくすることができる。
に、上記第2の方向の第1スキャナ400Aの上流側
に、第2スキャナ400Bを配設することによって、こ
の第2スキャナ400B内に配設された第2ミラー40
4および第3ミラー405と、スルーレンズ406およ
びCCD407との距離を長く設定して、比較的読み取
り頻度の高い、ブック原稿の右ページ側(第1スキャナ
400Aの第2方向への走査方向上流側)で発生し易
い、第2スキャナ400Bの振動に起因する読み取り画
像の位置ずれを小さくすることができる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、ブック原稿読み取り装
置にスキャナータイプの縮小光学系を用いることによ
り、(1)焦点深度が大きくなり、ブック原稿綴じ部の
読み取りも可能になる。(2)読み取りセンサを可動部
から分離できるので、原稿走査時の振動が読み取りセン
サに伝わり難い。(4)ブック原稿の原稿面上を密着走
査する部材を減少でき、ブック原稿に対する負荷が軽減
される(5)高速走査が可能になる。(6)センサチッ
プが小型で低コストになる。等の利点がある。
置にスキャナータイプの縮小光学系を用いることによ
り、(1)焦点深度が大きくなり、ブック原稿綴じ部の
読み取りも可能になる。(2)読み取りセンサを可動部
から分離できるので、原稿走査時の振動が読み取りセン
サに伝わり難い。(4)ブック原稿の原稿面上を密着走
査する部材を減少でき、ブック原稿に対する負荷が軽減
される(5)高速走査が可能になる。(6)センサチッ
プが小型で低コストになる。等の利点がある。
【図1】本発明の実施例のページめくり読み取り手段の
概略断面図である。
概略断面図である。
【図2】本発明の実施例のページめくり読み取り手段の
駆動機構の概略断面図である。
駆動機構の概略断面図である。
【図3】従来のマルチ・ファンクション・ドキュメント
・スキャナ(MFDS)の概略断面図である。
・スキャナ(MFDS)の概略断面図である。
【図4】上記MFDSの原稿セット時の概略斜視図であ
る。
る。
【図5】上記MFDSにおけるページめくり読み取り手
段の読み取り走査時の作動態様を示す概略図である。
段の読み取り走査時の作動態様を示す概略図である。
【図6】上記MFDSにおけるページめくり読み取り手
段のページめくり時の作動態様を示す概略図である。
段のページめくり時の作動態様を示す概略図である。
6,7,8,9,10,11,12 支持ローラ
17,18,20,21,22 プーリ
19,23 ワイヤー
100 原稿載置台
200 ページ押えベルト
400 読み取り手段
400A 第1スキャナ
400B 第2スキャナ
400C 読み取りユニット
401 蛍光灯
402 カバーガラス
403 第1ミラー
404 第2ミラー
405 第3ミラー
406 スルーレンズ
407 CCD
408 センサコントロール基板
500 ページ収納手段
501 ページ収納部
502,503 ページ収納ガイド
O ブック原稿
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI
G03G 15/00 107
(72)発明者 田口 和重
東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株
式会社リコー内
(72)発明者 椎名 将
東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株
式会社リコー内
(56)参考文献 特開 昭61−265959(JP,A)
特開 平5−188485(JP,A)
特開 平4−287561(JP,A)
特開 平4−51174(JP,A)
実開 昭62−3161(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H04N 1/04 - 1/207
Claims (2)
- 【請求項1】原稿載置台と、上記 原稿載置台上に見開かれて載置されたブック原稿の
原稿面を露光する原稿面露光手段を有し、上記ブック原
稿の原稿面に対して垂直な方向へ移動可能な読み取りユ
ニットと、 上記読み取りユニットが搭載され、上記原稿面 露光手段
によって露光された原稿面からの反射光を上記原稿載置
台と略平行な第1の方向に反射する第1反射手段とを有
し、上記第1の方向またはこの第1の方向と反対の第2
の方向に上記ブック原稿上を走査する第1スキャナと、 上記第1反射手段からの反射光を前記第2の方向に反射
させる第2反射手段を有し、上記第1スキャナと同じ方
向に上記第1スキャナの1/2の速度で走査する第2ス
キャナと、 上記第2反射手段からの反射光を集光する集光手段と、上記 集光手段によって集光された光を光電変換する光電
変換手段と、 上記 読み取りユニットの上記垂直な方向への移動量を、
上記第2スキャナの移動量の1/2に変換する移動量変
換手段と、 を具備することを特徴とするブック原稿読み取り装置。 - 【請求項2】上記ブック原稿の原稿面のうち、上記原稿
面露光手段による原稿露光部に面する部分以外の少なく
とも一部分を上記原稿載置台側に押圧する原稿押圧手段
と、上記ブック原稿の原稿ページをめくるページめくり
手段とを具備し、上記原稿押圧手段が、上記第1および
第2スキャナ、集光手段、光電変換手段からなる光学系
を取り囲むベルト状部材により構成されてなり、このベ
ルト状部材によって取り囲まれた上記光学系の配設領域
に、上記ページめくり手段によってめくられた原稿ペー
ジを収納するページ収納手段が設けられていることを特
徴とする請求項1記載のブック原稿読み取り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01337292A JP3413215B2 (ja) | 1992-01-28 | 1992-01-28 | ブック原稿読み取り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01337292A JP3413215B2 (ja) | 1992-01-28 | 1992-01-28 | ブック原稿読み取り装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05207244A JPH05207244A (ja) | 1993-08-13 |
JP3413215B2 true JP3413215B2 (ja) | 2003-06-03 |
Family
ID=11831263
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01337292A Expired - Fee Related JP3413215B2 (ja) | 1992-01-28 | 1992-01-28 | ブック原稿読み取り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3413215B2 (ja) |
-
1992
- 1992-01-28 JP JP01337292A patent/JP3413215B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05207244A (ja) | 1993-08-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |