JP3413075B2 - 半導体装置およびその駆動方法 - Google Patents

半導体装置およびその駆動方法

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JP3413075B2
JP3413075B2 JP25102197A JP25102197A JP3413075B2 JP 3413075 B2 JP3413075 B2 JP 3413075B2 JP 25102197 A JP25102197 A JP 25102197A JP 25102197 A JP25102197 A JP 25102197A JP 3413075 B2 JP3413075 B2 JP 3413075B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IGBTを過電流
から保護する過電流保護機能を有する、電力用等の半導
体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、インバータ装置等の半導体装
置にはIGBTが使用されている。このような半導体装
置は、複数のIGBTが形成されたIGBT領域を有し
ている。
【0003】従来、IGBTに流れる過電流を検出する
ために、IGBTと直列に外部抵抗を接続していた。過
電流の検出は、この外部抵抗に流れる電流によって生じ
る電圧降下により行なっていた。
【0004】しかし、この方法では、IGBT領域の出
力電流(複数のIGBTの出力電流の総和)が外部抵抗
に流れ、この外部抵抗で電力が消費されるため、電力損
失が大きくなるという問題があった。
【0005】そこで、図13、図14に示すように、I
GBT領域の一部のIGBTにソース電極92の代わり
に電流検出電極93を設け、電流の検出が可能なIGB
T(電流検出IGBT)94をIGBT領域内に形成す
ることが提案された。
【0006】図13は同IGBT領域の平面図、図14
(a)は図13のA−A断面、同図(b)は図14のB
−B断面である。
【0007】また、図中、81はドレイン電極、82は
高不純物濃度のP型ドレイン層、83はN型バッファ
層、84は高抵抗のN型ベース層、85はP型ベース
層、86は高不純物濃度のN型ソース層、87はラッチ
アップ防止用の深いP型拡散層、88は高不純物濃度の
P型コンタクト層、89はゲート絶縁膜および層間絶縁
膜、90はゲート電極、91はゲート引出し電極、92
はソース電極を示している。
【0008】電流検出電極93は、半導体装置内に設け
た図示しない保護回路の電流検出抵抗に接続している。
【0009】図15に、図13,14のIGBT領域の
複数のIGBTおよび保護回路を示す。図中、95はI
GBT領域の複数のIGBTを示しており、ここでは電
流検出IGBTとそれ以外のIGBT(主IGBT)を
1つにして示している。
【0010】また、図中、96はIGBT95とともに
インバータ装置の一部を構成するダイオードを示してい
る。
【0011】また、図中、97は電流検出抵抗、98は
ゲート抵抗、99はバイポーラトランジスタを示してお
り、これら97〜99はIGBT95の保護回路を構成
している。
【0012】過電流が流れていない場合、ゲート抵抗9
8を介してIGBT95のゲート電極90に電圧を印加
し、IGBT95に電流を流すと、電流検出IGBTに
は主IGBTの電流に比例した微小電流が流れる。この
微小電流は電流検出抵抗97に流れ、電流検出抵抗97
で電圧降下が起こる。
【0013】次に過電流が流れた場合の動作について説
明する。IGBT95に過電流が流れると、電流検出I
GBTに流れる電流が大きくなり、電流検出抵抗97で
の電圧降下は大きくなる。
【0014】ここで、IGBT95のゲート・ソース間
にはバイポーラトランジスタ99が接続されており、そ
のベースは電流検出抵抗97に接続している。したがっ
て、過電流が流れ、電流検出抵抗97で起こる電圧降下
がバイポーラトランジスタ99のベース・エミッタ間の
ビルトイン電圧を超え、ベース電流が流れると、バイポ
ーラトランジスタ99はオン状態となり、IGBT95
のゲート電圧は低下する。
【0015】そして、ゲート電圧が低下すると、IGB
T95のオン電流はゲート電圧によって制限されるの
で、そのゲート電圧によって制限されるオン電流よりも
大きなオン電流はIGBT95には流れなくなる。
【0016】また、検出で消費される電力は、電流検出
IGBTの電流によるものだけなので、IGBT95と
直列に外部抵抗を接続して検出を行なう場合に比べて、
消費電力は十分に小さくなる。
【0017】しかしながら、この従来のIGBT95に
は以下のような問題がある。このIGBT95では、主
IGBTのゲート電極と電流検出IGBTのゲート電極
とが共通のゲート電極で構成されている。
【0018】このため、IGBT95のオン電流を完全
に遮断し、IGBTを過電流から保護するために、ゲー
ト電圧を下げて、ゲート電圧を零にしようとすると、電
流検出IGBTの電流も減少し、電流検出抵抗97での
電圧降下が小さくなる。
【0019】電流検出抵抗97での電圧降下が小さくな
ると、バイポーラトランジスタ99のベース電流が減少
し、バイポーラトランジスタ99のオン抵抗が上昇する
ので、ゲート電圧が上がる。
【0020】ゲート電圧が上ると、電流検出IGBTの
電流が増加し、電流検出抵抗97での電圧降下が大きく
なる。電流検出抵抗97での電圧降下が大きくなると、
バイポーラトランジスタ99のベース電流が増加し、バ
イポーラトランジスタ99のオン抵抗が低下し、ゲート
電圧が下がる。ゲート電圧が下がると、先に説明したよ
うにゲート電圧が上がる。
【0021】したがって、IGBT95のオン電流を完
全に遮断するために、ゲート電圧を下げて、ゲート電圧
を零にしようとしても、ゲート電圧と電流検出IGBT
の電流との関係が平衡したところまでしか、ゲート電圧
は下がらない。
【0022】ところが、この状態のIGBT95はオン
電圧が高くなっているため、電力損失が大きく、この状
態が長く続くとIGBT95は破壊してしまう。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、小さな消
費電力でもって、IGBT領域の複数のIGBTを過電
流から保護するために、IGBT領域内に電流検出IG
BTを設け、さらにこの電流検出IGBTの出力電流に
より動作する保護回路を設けることが提案されていた
が、過電流が流れたときに、IGBTのオン電流を完全
に遮断することができないという問題があった。
【0024】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、小さな消費電力でもって過電流を検出でき、かつ過
電流が流れたときにIGBTのオン電流を完全に遮断で
きる半導体装置およびその駆動方法を提供することを目
的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
[構成] 上記目的を達成するために本発明に係る半導体装置(請
求項1)は、複数のIGBTが形成されたIGBT領域
と、このIGBT領域内に設けられ、前記IGBTに流
れる電流を検出する電流検出手段と、この電流検出手段
により過電流が検出されたら、前記複数のIGBTのゲ
ート電圧を制御することにより、前記複数のIGBTを
前記過電流から保護する保護手段とを具備してなる半導
体装置であって、前記IGBTは、高抵抗の第1導電型
ベース層と、この第1導電型ベース層の表面に形成され
た第2導電型ドレイン層と、前記第1導電型ベース層の
表面に前記第2導電型ドレイン層とは別に形成された第
1の第2導電型ベース層と、この第1の第2導電型ベー
ス層の表面に形成された第1導電型ソース層と、この第
1導電型ソース層と前記第1導電型ベース層とで挟まれ
た領域の前記第1の第2導電型ベース層上にゲート絶縁
膜を介して設けられた第1のゲート電極と、前記第2導
電型ドレイン層にコンタクトするドレイン電極と、前記
第1導電型ソース層および第1の第2導電型ベース層に
コンタクトするソース電極とを備えてなり、前記電流検
出手段が、前記第1導電型ベース層の表面に形成された
第2の第2導電型ベース層と、この第2の第2導電型ベ
ース層の表面に形成された第1導電型電圧検出層と、こ
の第1導電型電圧検出層に設けられた電圧検出電極と、
前記第1導電型電圧検出層と前記第1導電型ベース層と
で挟まれた領域上の前記第2の第2導電型ベース層上に
ゲート絶縁膜を介して設けられ、かつ前記第1のゲート
電極とは分離した独立の第2のゲート電極とを備え、前
記保護手段が、前記電圧検出電極の電圧が過電流に対応
したレベルに達したら、前記第1のゲート電極と前記ソ
ース電極とを短絡するとともに、前記第1のゲート電極
にゲート電圧を供給する供給路を開放することを特徴と
する。
【0026】ここで、前記IGBTは縦型でも横型でも
良い。
【0027】
【0028】また、本発明に係る半導体装置の駆動方法
(請求項)は、上記の如き構成された半導体装置にお
いて、前記第1のゲート電極に、その下の前記第1の第
2導電型ベース層の表面にチャネルが形成されるレベル
の第1のゲート電圧を印加した後、一定時間間隔をおい
て前記第2のゲート電極に、その下の前記第2の第2導
電型ベース層の表面にチャネルが形成されるレベルの第
2のゲート電圧を印加することを特徴とする。
【0029】[作用] 本発明(請求項)によれば、IGBT領域内に電流検
出手段を形成しているので、IGBT領域外に外部抵抗
を設けて電流を検出する従来法とは異なり、小さな消費
電力でもって過電流を検出できる。
【0030】また、本発明において、第2のゲート電極
にしきい値電圧以上のゲート電圧を印加すると、第2の
ゲート電極下の第2の第2導電型ベース層の表面にチャ
ネルが形成され、第1導電型電圧検出層と第1導電型ベ
ース層はチャネルで繋がる。その結果、電圧検出電極と
第1導電型ベース層とは電気的に接続し、電圧検出電極
に第1導電型ベース層の電圧が現れることから、電圧検
出電極にはIGBTのドレイン電圧(オン電圧)に比例
した電圧(検出電圧)が現れる。なお、この検出電圧
は、第2のゲート電圧に印加するゲート電圧の約1/2
で飽和する。
【0031】ここで、IGBTのオン電圧はオン電流の
関数であるから、オン電圧とオン電流の関係を予め調べ
ておけば、電圧検出電極に現れる検出電圧でIGBTの
オン電流を知ることができる。
【0032】そして、検出電圧が過電流に対応したレベ
ルに達したら、保護手段により、IGBTのゲート電圧
が制御され、IGBTは過電流から保護される。
【0033】ここで、本発明では、第1、第2のゲート
電極は、それぞれ互いに分離した独立のゲート電極であ
るため、第1、第2のゲート電極には、それぞれ別のゲ
ート電圧を独立に印加することができる。
【0034】これにより、検出電圧が過電流に対応した
レベルに達したときに、保護手段により、第1のゲート
電極に印加するゲート電圧が零になるように制御して
も、上記チャネルが形成されるのに必要な所定レベルの
ゲート電圧を第2のゲート電極に引き続き印加すること
ができる。
【0035】このように、所定レベルのゲート電圧が第
2のゲート電極に引き続き印加されれば、過電流を検出
した後にも、第1導電型ベース層の電圧に対応した検出
電圧を電圧検出電極に発生させることができる。
【0036】すなわち、第1のゲート電圧を零にする
と、オン電流の減少に伴って第1導電型ベース層の電圧
が上昇するので、オン電流の減少に伴って電圧検出電極
に発生する検出電圧も上昇する。このような性質を利用
することにより、保護手段により、オン電流を完全に遮
断し、IGBTを過電流から保護することが可能とな
る。
【0037】また、本発明では、保護手段により、電圧
検出電極の電圧が過電流に対応したレベルに達したら、
第1のゲート電極とソース電極を短絡するとともに、第
1のゲート電極にゲート電圧を供給する供給路を開放す
るようにしている。そのため、第1のゲート電極とソー
ス電極を短絡しても、保護手段には短絡電流が流れずに
済む。これにより、例えば保護手段の省電力化が可能と
なり、装置の小型化が可能となる。
【0038】また、本発明(請求項)では、第1のゲ
ート電極に、その下の第1の第2導電型ベース層の表面
にチャネルが形成されるレベルの第1のゲート電圧を印
加した後、一定時間間隔をおいて前記第2のゲート電極
に、その下の第2の第2導電型ベース層の表面にチャネ
ルが形成されるレベルの第2のゲート電圧を印加してい
る。
【0039】ここで、第1、第2のゲート電極にそれぞ
れ第1、第2のゲート電圧を同時に印加すると、電圧検
出電極にはIGBTのターンオン初期のドレイン電圧も
検出される。
【0040】このターンオン初期のドレイン電圧は、素
子内にキャリアがまだ充分蓄積していないため、高くな
っている。その結果、電圧検出電極には高レベルの検出
電圧が発生し、保護手段によりIGBTがオフ状態にな
るように制御され、IGBTが常にオフ状態になるとい
う不都合が起こる可能性がある。
【0041】しかし、本発明では、上述したように、第
1のゲート電極に第1のゲート電圧を印加した後、一定
時間間隔をおいて第2のゲート電極に第2のゲート電圧
を印加しているため、IGBTのターンオフ初期の高い
ドレイン電圧を検出せずに済み、これにより正常なIG
BT動作を確保できる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態(以下、実施形態という)を説明する。
【0043】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施例に係る半導体装置のIGBT領域を示す平面図
である。また、図2は図1のIGBT領域のA−A′断
面図である。このIGBT領域には複数のIGBTが形
成され、各IGBTは以下の通りの構成になっている。
【0044】図中、1は高不純物濃度のP型ドレイン層
を示しており、このP型ドレイン層1上にはN型バッフ
ァ層2を介して高抵抗のN型ベース層3が設けられてい
る。このN型ベース層3の表面にはP型ベース層4が選
択的に形成されており、このP型ベース層4の表面には
高不純物濃度のN型ソース層5が選択的に形成されてい
る。
【0045】P型ベース層4には、それを貫通する深い
P型拡散層6が形成されている。この深いP型拡散層6
はラッチアップを防止するためのものである。また、P
型ベース層4には、高不純物濃度のP型コンタクト層7
が形成されている。
【0046】N型ソース層5とN型ベース層3とで挟ま
れた領域のP型ベース層4上には、ゲート絶縁膜8を介
してゲート電極9が設けられている。なお、8はゲート
絶縁膜の他に層間絶縁膜も示している。
【0047】また、N型ソース層5およびP型ベース層
4にはソース電極10が設けられている。このソース電
極10は、P型コンタクト層7を介してP型ベース層4
にコンタクトしている。また、P型ドレイン層1にはド
レイン電極11が設けられている。ここまでの構成は通
常のIGBTと同様である。
【0048】さらに本実施形態では、N型ベース層3の
表面にさらにP型ベース層4´を形成し、このP型ベー
ス層4´の表面に高不純物濃度のN型電圧検出層12を
選択的に形成し、このN型電圧検出層12とN型ベース
層3とで挟まれた領域のP型ベース層4´上に、ゲート
絶縁膜8を介してゲート電極9とは分離した独立の電圧
検出ゲート電極13を設けている。
【0049】また、N型電圧検出層12の表面にはそれ
とオーミックコンタクトする電圧検出電極14、電圧検
出ゲート電極13の表面には電圧検出ゲート引出し電極
15がそれぞれ設けられている。なお、図中、16はゲ
ート電極9を引き出すための主ゲート引出し電極を示し
ている。
【0050】このようなIGBT領域を有する半導体装
置において、ゲート電極9および電圧検出ゲート電極1
3にしきい値電圧以上のゲート電圧を印加し、IGBT
にオン電流を流すと、電圧検出電極14には図3に示す
ようなIGBTのドレイン電圧Vdに比例した電圧(検
出電極VSEN )が現れる。
【0051】これは、N型電圧検出層12が電圧検出ゲ
ート電極13下のP型ベース層4´の表面に形成された
チャネルを介してN型ベース層3と電気的に繋がり、N
型ベース層3の電圧に対応した電圧が電圧検出電極14
に現れるからである。なお、検出電圧VSEN は、電圧検
出ゲート電極13に印加した電圧の約1/2のレベルで
飽和する。
【0052】IGBTがオンしているとき、ドレイン電
圧VdはIGBTのオン電流IONの関数であるから、オ
ン電流IONと検出電圧VSEN との関係を予め調べておけ
ば、検出電圧VSEN でオン電流IONを間接的に検出でき
る。
【0053】したがって、検出電圧VSEN で制御される
保護回路を電圧検出電極14に接続し、検出電圧VSEN
が過電流に対応したレベルに達したら、保護回路により
ゲート電極9に印加する電圧を零にすることにより、I
GBTを過電流から保護することができる。
【0054】ここで、電圧検出ゲート電極13は、ゲー
ト電極9とは分離した独立な電極なので、保護回路によ
りゲート電極9の電圧を零にしたときに、電圧検出ゲー
ト電極13の電圧が零になることを防止できる。
【0055】したがって、ゲート電圧9の電圧を零にし
た後にも、N型ベース層3の電圧に対応した電圧が電圧
検出電極14に現れるようにできる。
【0056】すなわち、ゲート電圧9の電圧を零にし、
オン電流が減少すると、このオン電流の減少に伴ってN
型ベース層3の電圧が上昇するので、オン電流の減少に
伴って電圧検出電極14に発生する検出電圧も上昇す
る。この性質を利用することにより、保護回路によって
ゲート電極9の電圧(主ゲート電圧)を零にしたとき
に、オン電流IONを完全に遮断できる。
【0057】また、電流を検出するIGBTはIGBT
領域内に設けられているので、IGBT領域外に外部抵
抗を設けて電流を検出する従来法とは異なり、小さな消
費電力でもって過電流を検出できる。
【0058】なお、IGBTがオフで電圧阻止状態にお
いても、電圧検出ゲート電極13にしきい値電圧以上の
電圧が印加されていれば、電圧検出電極14には電圧検
出ゲート電極13に印加した電圧の約1/2の検出電圧
SEN が現れる。
【0059】主ゲート電圧を零にしたときに、オン電流
ONを完全に遮断できる保護回路としては、例えば図4
〜図6に示すものがあげられる。
【0060】図中、20は本実施形態のIGBT領域の
複数のIGBTを示しており、ここでは、N型電圧検出
層12が形成されたIGBTとそれ以外のIGBTを1
つにして示している。また、図中、21はIGBT領域
20とともにインバータ装置の一部を構成するダイオー
ドを示している。
【0061】図4の第1の保護回路は、インバータIV
1、インバータIV2、インバータIV3、ゲート抵抗
Rg、シャントMOSトランジスタMs 、電圧検出抵抗
SE N から構成され、図のように接続されている。
【0062】今、インバータIV1の入力端子に正のパ
ルス電圧を印加すると、ゲート電極9、電圧検出ゲート
電極13にも同様の電圧が印加される。その結果、IG
BT20には電源(不図示)から負荷(不図示)を通っ
てきた電流が流れる。一方、電圧検出抵抗RSEN には、
N型ベース層3の電圧に対応した検出電圧VSEN が発生
する。
【0063】ここで、負荷に異常が起きてIGBT20
に過電流が流れた場合、検出電圧VSEN が上昇する。こ
の電圧がシャントMOSトランジスタMs のしきい値電
圧以上になると、シャントMOSトランジスタMs がオ
ン状態となる。その結果、ゲート電極9がソース電極1
0と短絡し、ゲート電極9の電圧が零になるので、IG
BT20にはオン電流が流れなくなる。
【0064】このとき、電圧検出ゲート電極13には正
のパルス電圧が印加されているため、電圧検出電極14
にはN型ベース層3の電圧に対応した高いレベルの検出
電圧が発生する。
【0065】このため、ゲート電極9の電圧が零であっ
ても、インバータIV1の入力端子に正のパルス電圧が
入力されている期間、シャントMOSトランジスタMs
のゲート電極にはしきい値電圧以上の電圧を印加するこ
とが可能となる。
【0066】したがって、インバータIV1の入力端子
に正のパルス信号が入力されている期間、ゲート電極9
はソース電極10と短絡し、ゲート電極9の電圧は零に
なるので、オン電流は完全に遮断され、IGBTを過電
流から保護することでき、またIGBT20のドレイン
電圧は電源電圧まで上昇する。
【0067】図5の第2の保護回路は、第1の保護回路
を改良したものである。第1の保護回路と異なる点は、
電圧検出ゲート電極13にゲート電圧を印加する時間を
遅らせるために、遅延抵抗Rd、遅延容量Cd、インバ
ータIV4,IV5からなる遅延回路を設けたことにあ
る。
【0068】先の第1の保護駆動回路の場合、ゲート電
極9と電圧検出ゲート電極13には同時にゲート電圧が
印加される。
【0069】この場合、IGBT20のターンオン初期
は、キャリアが蓄積するまでドレイン電圧が高く、電圧
検出抵抗RSEN には高い検出電圧VSEN が発生する。高
い検出電圧VSEN が発生すると、シャントMOSトラン
ジスタMs がオン状態となり、これによりIGBT20
がオンしなくなる可能性がある。
【0070】そこで、第2の駆動回路では、上記遅延回
路により、ゲート電極9にゲート電圧が印加された後
に、一定時間間隔をおいて電圧検出ゲート電極13にゲ
ート電圧が印加されるようにし、これによりターンオン
初期の高レベルのドレイン電圧により、検出電圧SEN
高くなることを防止する。この遅延時間は、IGBTの
ターンオン時間よりもわずかに長く設定するのが望まし
い。
【0071】図6の第3の保護回路は、第2の保護回路
を改良したものである。
【0072】この第3の保護回路は、第2の保護回路
に、過電流を検出してゲート電極9とソース電極10と
を短絡するとともに、ゲート電極9に主ゲート電圧のゲ
ート電源VG を供給するための供給路を開放する回路を
設けた構成になっている。
【0073】第1、第2の保護回路の場合、過電流を検
出して、インバータIVの入力端子に入力した正のパル
ス電圧がオフするまでの期間、保護回路にはシャントM
OSトランジスタMs を通して電流が流れ、保護回路で
は電力が消費されることになる。一方、この第3の保護
回路では、主ゲート電圧の供給路が開放されるため、こ
のような電流は流れず、消費電力の少ない回路となる。
【0074】以下、第3の保護回路の動作を図6の回路
図、図7の動作タイミングチャート図を用いて説明す
る。なお、動作タイミングチャート図において、t0
t<t1 までの期間は負荷が正常で、t=t1の時点で
負荷に異常が発生したものとする。
【0075】先ず、t=t0 の時点で、パルス幅Wの正
のパルス電圧VINをN型MOSトランジスタQ1のゲー
ト電極に印加すると、N型MOSトランジスタQ1はオ
ン状態となり、抵抗R1 で発生する電圧によりインバー
タIV1′の出力電圧は高レベルになる。このとき、イ
ンバータIV2′の出力電圧は低レベルになり、N型M
OSトランジスタQ2はオフ状態、P型MOSトランジ
スタQ3はオン状態となる。
【0076】インバータIV1′の出力電圧はインバー
タIV3′にも入力され、インバータIV1′の出力電
圧が入力されてから、抵抗Rdと容量Cdの時定数で決
まる遅延時間Δtの経過後に、遅延インバータIV4′
から高レベルの電圧が出力される。
【0077】この遅延インバータIV4′の出力電圧
は、電圧検出ゲート電極13に印加される。ここで、遅
延時間Δtの間は電圧検出ゲート電極13には電圧が印
加されないため、電圧検出抵抗RSEN1,RSEN2には電圧
は発生しない。
【0078】したがって、N型MOSトランジスタQ6
はオフ状態、インバータIV5の出力電圧は低レベル、
P型MOSトランジスタQ4はオン状態、N型MOSト
ランジスタQ5はオフ状態となる。
【0079】このとき、N型MOSトランジスタQ2は
オフ状態、P型MOSトランジスタ(Q3)はオン状態
であるから、ゲート電源VG からゲート電極9に電圧が
印加され、IGBT20はターンオンする。
【0080】遅延時間Δtが過ぎて、電圧検出ゲート電
極13にしきい値電圧以上の電圧が印加されると、電圧
検出抵抗RSEN1,RSEN2に検出電圧が発生する。
【0081】ここで、電圧検出抵抗RSEN1,RSEN2の値
は以下のように設定されている。すなわち、IGBT2
0に流れる電流が過電流よりも小さいときに、電圧検出
抵抗RSEN1,RSEN2に発生する検出電圧が、N型MOS
トランジスタQ6のしきい値電圧に達しないように選ば
れている。これにより、IGBT20に流れる電流が過
電流よりも小さいときには、N型MOSトランジスタQ
6はオン状態にはならず、オフ状態を維持することにな
る。
【0082】次に、時刻t1の時点で負荷に異常が発生
して過電流が流れ始めたとする。過電流が流れ始める
と、電圧検出抵抗RSEN1,RSEN2に発生する検出電圧が
上昇する。
【0083】そして、これらの検出電圧が過電流に対応
したレベルの電圧に達すると、N型MOSトランジスタ
Q6はオン状態、抵抗R2で発生する電圧によりインバ
ータIV5の出力電圧は高レベル、P型MOSトランジ
スタQ4はオフ状態となり、主ゲート電圧の供給路は開
放し、主ゲート電圧の供給が停止する。また、N型MO
SトランジスタQ5はオン状態となり、ゲート電極9と
ソース電極10とが短絡し、ゲート部に蓄積された電荷
は、ソース電極10に排出される。このようにしてゲー
ト電極9の電圧は零になる。
【0084】このとき、電圧検出ゲート電極13にはし
きい値電圧以上の電圧が印加されているから、電圧検出
抵抗RSEN1,RSEN2には高い検出電圧が発生している。
そのため、ゲート電極9の電圧が零であっても、パルス
信号VINが零になるまでまでの期間、N型MOSトラン
ジスタQ6はオン状態を維持する。したがって、パルス
信号VINが零になるまでまでの期間、過電流は完全に遮
断される。
【0085】図8に、図6の回路(第3の保護回路、過
電流検出機能付きIGBT、ダイオード)21を用いた
インバータ装置の1アーム分の等価回路図を示す。な
お、図中、VMAINは主電源、RSHIFT はレベルシフト用
の抵抗、DBSおよびRBSはそれぞれブートストラップ電
源を構成するダイオードおよび抵抗、Cはキャパシタを
示している。
【0086】第3の保護回路は消費電力が少なくて済む
ので、ブートストラップ電源によりキャパシタCに蓄積
された電荷が第3の保護回路により消費され、インバー
タ装置が動作にしなくなるという問題は起こらない。
【0087】なお、本実施形態では、本発明を縦型のI
GBTを有する半導体装置に適用した場合について説明
したが、本発明は横型のIGBTを有する半導体装置に
も適用できる。
【0088】図9に、誘電体分離基板に形成した横型の
IGBTの平面図、図10(a)〜図10(c)にそれ
ぞれ図9の横型のIGBTのA−A´断面、B−B´断
面、C−C´断面を示す。なお、図1、図2のIGBT
と対応する部分には図1、図2と同一符号を付してあ
る。なお、図中、17は支持基板、18はシリコン酸化
膜、19はフィールドプレート電極を示している。
【0089】(第2の実施形態)図11は、第2の実施
形態に係る半導体装置のIGBT領域の製造方法を示す
工程断面図である。このIGBT領域の製造方法の特徴
は、SIPOS膜の形成方法に特徴がある。
【0090】まず、図11(a)に示すように、高抵抗
のN型ベース層31にIGBT領域の各拡散層32〜3
6、周辺部の電位を固定するための高不純物濃度のN型
拡散層37、ゲート絶縁膜38、ゲート電極39、SI
POS膜40を形成する。ここまでのプロセスは従来と
同じである。
【0091】この従来のプロセスを簡単に説明すると、
まず、N型ベース層31の裏面に高不純物濃度のP型ド
レイン層32、N型ベース層31の表面からラッチアッ
プを防止するための深いP型ベース層33を形成する。
【0092】次に厚い酸化膜38´を選択的に形成した
後、薄いゲート酸化膜38を形成する。次にこの薄いゲ
ート酸化幕38の表面にゲート電極39となるポリシリ
コン膜を堆積した後、このポリシリコン膜をパターニン
グしてゲート電極39を形成する。
【0093】そして、ゲート電極39の開口部からP型
ベース層33、高不純物濃度のN型ソース層34、高不
純物濃度のP型コンタクト層36および周辺部の電位を
固定するための高不純物濃度のN型拡散層37を形成す
る。
【0094】この後、N型拡散層37および最も端のP
型ベース層33にコンタクトするようにSIPOS膜4
0をN型ベース層31上に形成する。
【0095】次に図11(b)に示すように、接合終端
構造として利用する部分のSIPOS膜40上にシリコ
ン窒化膜41を形成する。
【0096】次に図11(c)に示すように、シリコン
窒化膜41をマスクにしてSIPOS膜40を熱酸化す
る。この結果、シリコン窒化膜41で覆われている部分
は酸化されずにそのままSIPOS膜40として残り、
シリコン窒化膜41で覆われていない部分は酸化されて
シリコン酸化膜42に変わる。
【0097】ここで、従来法の場合には、接合終端構造
として利用する部分のSIPOS膜40上にレジストを
形成し、これをマスクにしてSIPOS膜40をエッチ
ングし、接合終端構造として利用しない部分のSIPO
S膜40を選択的に除去していた。
【0098】そのため、SIPOS膜40のオーバーエ
ッチングを行なうと、SIPOS膜40下のゲート絶縁
膜38、さらにはゲート絶縁膜38下のN型ソース層3
4等のシリコン層までもがエッチングされてしまうとい
う問題があった。
【0099】しかしながら、本実施形態では、不要なS
IPOS膜40をエッチング除去する代わりに、不要な
SIPOS膜40をシリコン酸化膜42に変質させてい
るので、上述した従来法における問題は起こらない。
【0100】また、シリコン酸化膜42は、層間絶縁膜
として利用できるので、層間絶縁膜を形成する工程、例
えばCVD法によるシリコン酸化膜の形成工程が不要に
なることと、シリコン窒化膜41は、SIPOS膜40
の保護膜として利用できるので、シリコン窒化膜41の
除去工程が不要になることから、工程数の削減化を図る
こともできる。
【0101】この後のプロセスは従来法と同じである。
すなわち、図11(d)に示すように、シリコン酸化膜
42にコンタクトホールを開口し、ソース電極43、電
位固定電極44を形成し、さらにドレイン電極45を形
成する。
【0102】なお、本実施形態では、全ての拡散層を形
成した後にSIPOS膜40を形成したが、拡散層の形
成途中でSIPOS膜40(シリコン酸化膜42)を形
成し、その後残りの拡散層を形成しても良い。この場
合、残りの拡散層を形成するのに必要な部分のSIPO
S膜40(シリコン酸化膜42)を除去する。
【0103】また、SIPOS膜40のコンタクト構造
としては、図12(a)に示すようにポリシリコン膜4
4にコンタクトするタイプや、図12(b)に示すよう
にAl電極45にコンタクトするタイプがあげられる。
【0104】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではない。例えば、第1の本実施形態のIGBT領
域に、第2の実施形態の方法に従ってSIPOS膜40
による接合終端構造を形成しても良い。
【0105】また、第2の実施形態では、IGBTの場
合について説明したが、他の電力用半導体素子(例えば
パワーMOSFET)に場合にも同様な方法によりSI
POS膜を形成することができる。また、SIPOS膜
40を選択的に窒化しても良い。要は不要な部分を絶縁
化すれば良い。
【0106】その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で、種々変形して実施できる。
【0107】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、IG
BT領域内にIGBT構造の電流検出手段を形成し、こ
のIGBT構造のゲート電極を主IGBTのゲート電極
と分離した独立のものとすることにより、小さな消費電
力でもって過電流を検出でき、かつ過電流が流れたとき
にIGBTのオン電流を完全に遮断できる半導体装置を
実現できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る半導体装置のIG
BT領域を示す平面図
【図2】図1のIGBT領域のA−A′断面図
【図3】検出電圧とドレイン電圧との関係を示す特性図
【図4】第1の保護回路を説明するための回路図
【図5】第2の保護回路を説明するための回路図
【図6】第3の保護回路を説明するための回路図
【図7】図6の回路の動作タイミングチャート図
【図8】図6の回路を用いたインバータ装置の1アーム
分の等価回路図
【図9】本発明を適用した横型の半導体装置の平面図
【図10】図9のIGBTの断面図
【図11】第2の実施形態に係る半導体装置のIGBT
領域の製造方法を示す工程断面図
【図12】SIPOS膜40のコンタクト構造を示す図
【図13】従来の電流検出機能付きIGBTの平面図
【図14】図13の電流検出機能付きIGBTの断面図
【図15】従来の電流検出機能付きIGBTとその保護
回路を示す等価回路図
【符号の説明】
1…P型ドレイン層(第2導電型ドレイン層) 2…N型バッファ層 3…N型ベース層(第1導電型ベース層) 4…P型ベース層(第1の第2導電型ベース層) 4´…P型ベース層(第2の第2導電型ベース層) 5…N型ソース層(第1導電型ソース層) 6…P型拡散層 7…P型コンタクト層 8…ゲート絶縁膜 9…ゲート電極(第1のゲート電極) 10…ソース電極 11…ドレイン電極 12…N型電圧検出層(第1導電型電圧検出層) 13…電圧検出ゲート電極(第2のゲート電極) 14…電圧検出電極 15…電圧検出ゲート引出し電極 16…主ゲート引出し電極 17…支持基板 18…シリコン酸化膜 19…フィールドプレート電極 20…IGBT 21…ダイオード 31…N型ベース層 32…P型ドレイン層 33…P型ベース層 34…N型ソース層 35…P型拡散層 36…P型コンタクト層 37…N型拡散層 38…ゲート絶縁膜 39…ゲート電極 40…SIPOS膜 41…シリコン窒化膜 42…シリコン酸化膜 43…ソース電極 44…電位固定電極 45…ドレイン電極 IV1〜IV5,IV1´〜IV4´…インバータ RG …ゲート抵抗 Rd…遅延抵抗 RBS…ブートストラップ用の抵抗 RSHIFT …レベルシフタ用の抵抗 Cd…遅容量 DBS…ブートストラップ用のダイオード VG …ゲート電圧源 VMAIN…主電源 MS …シャントMOSトランジスタ RSEN ,RSEN1,RSEN2…電圧検出抵抗 R1 ,R2 …抵抗 Q1〜Q6…MOSトランジスタ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のIGBTが形成されたIGBT領
    域と、 このIGBT領域内に設けられ、前記IGBTに流れる
    電流を検出する電流検出手段と、 この電流検出手段により過電流が検出されたら、前記複
    数のIGBTのゲート電圧を制御することにより、前記
    複数のIGBTを前記過電流から保護する保護手段とを
    具備してなる半導体装置であって、 前記IGBTは、 高抵抗の第1導電型ベース層と、 この第1導電型ベース層の表面に形成された第2導電型
    ドレイン層と、 前記第1導電型ベース層の表面に前記第2導電型ドレイ
    ン層とは別に形成された第1の第2導電型ベース層と、 この第1の第2導電型ベース層の表面に形成された第1
    導電型ソース層と、 この第1導電型ソース層と前記第1導電型ベース層とで
    挟まれた領域の前記第1の第2導電型ベース層上にゲー
    ト絶縁膜を介して設けられた第1のゲート電極と、 前記第2導電型ドレイン層にコンタクトするドレイン電
    極と、前記第1導電型ソース層および第1の第2導電型
    ベース層にコンタクトするソース電極とを具備してな
    り、 前記電流検出手段は、 前記第1導電型ベース層の表面に形成された第2の第2
    導電型ベース層と、 この第2の第2導電型ベース層の表面に形成された第1
    導電型電圧検出層と、 この第1導電型電圧検出層に設けられた電圧検出電極
    と、 前記第1導電型電圧検出層と前記第1導電型ベース層と
    で挟まれた領域上の前記第2の第2導電型ベース層上に
    ゲート絶縁膜を介して設けられ、かつ前記第1のゲート
    電極とは分離した独立の第2のゲート電極とを具備し、 前記保護手段は、 前記電圧検出電極の電圧が過電流に対応したレベルに達
    したら、前記第1のゲ ート電極と前記ソース電極とを短
    絡するとともに、前記第1のゲート電極にゲート電圧を
    供給する供給路を開放 することを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体装置の駆動方法
    であって、前記第1のゲート電極に、その下の前記第1
    の第2導電型ベース層の表面にチャネルが形成されるレ
    ベルの第1のゲート電圧を印加した後、一定時間間隔を
    おいて前記第2のゲート電極に、その下の前記第2の第
    2導電型ベース層の表面にチャネルが形成されるレベル
    の第2のゲート電圧を印加することを特徴とする半導体
    装置の駆動方法。
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