JP3412858B2 - タイヤ - Google Patents
タイヤInfo
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- JP3412858B2 JP3412858B2 JP10026593A JP10026593A JP3412858B2 JP 3412858 B2 JP3412858 B2 JP 3412858B2 JP 10026593 A JP10026593 A JP 10026593A JP 10026593 A JP10026593 A JP 10026593A JP 3412858 B2 JP3412858 B2 JP 3412858B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tire
- bead apex
- bead
- holes
- carcass layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C15/00—Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap
- B60C15/06—Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead
- B60C15/0603—Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead characterised by features of the bead filler or apex
- B60C15/0607—Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead characterised by features of the bead filler or apex comprising several parts, e.g. made of different rubbers
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、重量を軽減しうるタイ
ヤに関する。
ヤに関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、エネルギーについての環境問題か
ら車両の低燃費性能の改善が求められ、従ってタイヤに
ついてもその転動抵抗の減少、軽量化が望まれている。
ら車両の低燃費性能の改善が求められ、従ってタイヤに
ついてもその転動抵抗の減少、軽量化が望まれている。
【０００３】タイヤの重量を軽減するためには、以下の
〜に示す各部厚さ、体積を減少する手法が考えられ
るが、不容易な減少は、いずれも右に記載する性能を低
下させる不都合を招来する。 トレッドゴムの厚さ減少 …… 耐摩耗性、操縦安
定性 サイドウォールゴム厚さの減少 …… 耐外傷性 カーカスコード径の減少 …… 耐外傷性 カーカス巻上げ高さの減少 …… 操縦安定性 ビードエイペックスの体積の減少 …… 操縦安定
性、トラクション性能、ブレーキ性能 トレッド幅の減少 …… 耐摩耗性、操縦安定性
〜に示す各部厚さ、体積を減少する手法が考えられ
るが、不容易な減少は、いずれも右に記載する性能を低
下させる不都合を招来する。 トレッドゴムの厚さ減少 …… 耐摩耗性、操縦安
定性 サイドウォールゴム厚さの減少 …… 耐外傷性 カーカスコード径の減少 …… 耐外傷性 カーカス巻上げ高さの減少 …… 操縦安定性 ビードエイペックスの体積の減少 …… 操縦安定
性、トラクション性能、ブレーキ性能 トレッド幅の減少 …… 耐摩耗性、操縦安定性
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】他方、ビードエイペッ
クスについて、体積を減じることなく軽量化する提案が
特開平４−５９４０２号公報、特開平４−９５５１３号
公報によってなされている。
クスについて、体積を減じることなく軽量化する提案が
特開平４−５９４０２号公報、特開平４−９５５１３号
公報によってなされている。
【０００５】前者は、ビードエイペックスを、タイヤ子
午断面においてタイヤ内側の内殻と外側との外殻とを梁
で連結した断面細長三角のラチス梁状とすることにより
軽量化している。しかしこのものは、軽量に過ぎビード
エイペックスの剛性、周方向の剛性を低下させやすく、
操縦安定性の低下を招来する。
午断面においてタイヤ内側の内殻と外側との外殻とを梁
で連結した断面細長三角のラチス梁状とすることにより
軽量化している。しかしこのものは、軽量に過ぎビード
エイペックスの剛性、周方向の剛性を低下させやすく、
操縦安定性の低下を招来する。
【０００６】また、後者の特開平４−９５５１３号公報
のものは、ハニカム構造を有するビードエイペックスを
具えたタイヤを開示しているが、このビードエイペック
スはタイヤ軸と直角な面においてハニカム構造をなして
いるため、タイヤ周方向の剛性の低下が著しい。本発明
は、タイヤ重量を軽減しうるタイヤの提供を目的として
いる。
のものは、ハニカム構造を有するビードエイペックスを
具えたタイヤを開示しているが、このビードエイペック
スはタイヤ軸と直角な面においてハニカム構造をなして
いるため、タイヤ周方向の剛性の低下が著しい。本発明
は、タイヤ重量を軽減しうるタイヤの提供を目的として
いる。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、トレッド部か
らサイドウォール部を経てビード部のビードコアの周り
をタイヤの内側から外側にかけて折返されたラジアル配
列のコードを用いたカーカス層、トレッド部の内方かつ
カーカス層のタイヤ半径方向外側に配されるブレーカ
ー、および前記カーカス層の本体部と、折返し部との間
でビードコアからタイヤ半径方側にのびるビードエイペ
ックスを有するタイヤにおいて、前記ビードエイペック
スは、タイヤ周方向に延びる複数の孔を具えるととも
に、ゴム材にタイヤ周方向にのびる短繊維が配向されか
つ短繊維の前記ゴム材に対する重量比を０．１以上かつ
０．５以下とした複合ゴム材からなることを特徴とする
タイヤである。
らサイドウォール部を経てビード部のビードコアの周り
をタイヤの内側から外側にかけて折返されたラジアル配
列のコードを用いたカーカス層、トレッド部の内方かつ
カーカス層のタイヤ半径方向外側に配されるブレーカ
ー、および前記カーカス層の本体部と、折返し部との間
でビードコアからタイヤ半径方側にのびるビードエイペ
ックスを有するタイヤにおいて、前記ビードエイペック
スは、タイヤ周方向に延びる複数の孔を具えるととも
に、ゴム材にタイヤ周方向にのびる短繊維が配向されか
つ短繊維の前記ゴム材に対する重量比を０．１以上かつ
０．５以下とした複合ゴム材からなることを特徴とする
タイヤである。
【０００８】
【作用】ビードエイペックスはタイヤ周方向にのびる孔
を有し、ビードエイペックスの比重を１．１以下にし、
従来の比重が１．２程度のゴムからなる従来のビードエ
イペックスに比して、ビードエイペックスの体積を減少
させずにタイヤ重量を低減する。
を有し、ビードエイペックスの比重を１．１以下にし、
従来の比重が１．２程度のゴムからなる従来のビードエ
イペックスに比して、ビードエイペックスの体積を減少
させずにタイヤ重量を低減する。
【０００９】また比較的高硬度のゴム材を用いかつ孔を
周方向とすることと相まって、ビードエイペックスのタ
イヤ周方向剛性の低下を防ぎ、タイヤのトラクション性
能、ブレーキ性能を維持しうる。
周方向とすることと相まって、ビードエイペックスのタ
イヤ周方向剛性の低下を防ぎ、タイヤのトラクション性
能、ブレーキ性能を維持しうる。
【００１０】さらに短繊維をタイヤ周方向に配向させて
いるので、従来のビードエイペックスよりも、むしろ高
いタイヤ周方向剛性のビードエイペックスとすることが
できる。
いるので、従来のビードエイペックスよりも、むしろ高
いタイヤ周方向剛性のビードエイペックスとすることが
できる。
【００１１】
【実施例】以下、本発明の一実施例を示す図面を用いて
詳述する。図１は正規リムＲに装着しかつ正規内圧を充
填したタイヤの軸を含む断面におけるタイヤ赤道面から
右半分を示す断面図である。
詳述する。図１は正規リムＲに装着しかつ正規内圧を充
填したタイヤの軸を含む断面におけるタイヤ赤道面から
右半分を示す断面図である。
【００１２】タイヤ１は本例では、ＪＩＳＤ４２０２に
おいてトラック及びバス用ラジアルタイヤとして規定さ
れるタイヤであって、トレッド部２からサイドウォール
部３を経てビード部４のビードコア５、５の周りをタイ
ヤの内側から外側にかけて折返されるラジアル配列のコ
ードからなるカーカス層６を有する。カーカス層６は、
１層または複数層のプライから構成され、本例では、該
カーカス層６はスチールコードを平行に配列した１層の
プライからなる。
おいてトラック及びバス用ラジアルタイヤとして規定さ
れるタイヤであって、トレッド部２からサイドウォール
部３を経てビード部４のビードコア５、５の周りをタイ
ヤの内側から外側にかけて折返されるラジアル配列のコ
ードからなるカーカス層６を有する。カーカス層６は、
１層または複数層のプライから構成され、本例では、該
カーカス層６はスチールコードを平行に配列した１層の
プライからなる。
【００１３】トレッド部２の内方かつカーカス層６のタ
イヤ半径方向外側にはブレーカー７が配置される。又カ
ーカス層６の本体部と折返し部６Ａとの間で前記ビード
コア５から、タイヤ半径方向外側にのびるビードエイペ
ックス８が配置される。
イヤ半径方向外側にはブレーカー７が配置される。又カ
ーカス層６の本体部と折返し部６Ａとの間で前記ビード
コア５から、タイヤ半径方向外側にのびるビードエイペ
ックス８が配置される。
【００１４】該ビードエイペックス８は、図２に白丸で
示すように、タイヤ周方向に延びる複数の孔９が設けら
れる。ここで本明細書において『タイヤ周方向に延び
る』とは、タイヤ全周にわたって連続する場合も含み、
孔９の平均直径Ｄ１の１０倍以上の周方向長さで連続す
ることを意味している。
示すように、タイヤ周方向に延びる複数の孔９が設けら
れる。ここで本明細書において『タイヤ周方向に延び
る』とは、タイヤ全周にわたって連続する場合も含み、
孔９の平均直径Ｄ１の１０倍以上の周方向長さで連続す
ることを意味している。
【００１５】ビードエイペックス８は、ＪＩＳＡ硬度８
８°以上、９５°以下程度の硬いゴム材からなる。ＪＩ
ＳＡ硬度が８８°未満では、ビード部の剛性を満足させ
ることが困難となる。
８°以上、９５°以下程度の硬いゴム材からなる。ＪＩ
ＳＡ硬度が８８°未満では、ビード部の剛性を満足させ
ることが困難となる。
【００１６】また、ビードエイペックス８は、その見か
けの比重が、ゴムを基材として１．１以下、好ましくは
０．７〜１．０の範囲となるように孔９を配置する。
０．７未満では、タイヤ周方向剛性の低下が避けられ
ず、１．１を越えると、従来のタイヤのビードエイペッ
クスのゴムの比重約１．２に近づき軽量化できない。こ
のためビードエイペックス全体の体積Ｖに対する孔の体
積の総和Ｂの比Ｂ／Ｖを０．１以上かつ０．７以下に設
定する。
けの比重が、ゴムを基材として１．１以下、好ましくは
０．７〜１．０の範囲となるように孔９を配置する。
０．７未満では、タイヤ周方向剛性の低下が避けられ
ず、１．１を越えると、従来のタイヤのビードエイペッ
クスのゴムの比重約１．２に近づき軽量化できない。こ
のためビードエイペックス全体の体積Ｖに対する孔の体
積の総和Ｂの比Ｂ／Ｖを０．１以上かつ０．７以下に設
定する。
【００１７】又ビードエイペックス８の孔９の直径Ｄ１
は、タイヤサイズによって変えることもできるが、乗用
車用タイヤ、あるいはトラック・バス用タイヤでは、
０．３〜３mm、好ましくは１〜２mmの範囲とする。０．
３mm未満では製造が困難であり、３mmを越えると、ビー
ドエイペックスの剛性が均一になりにくい。
は、タイヤサイズによって変えることもできるが、乗用
車用タイヤ、あるいはトラック・バス用タイヤでは、
０．３〜３mm、好ましくは１〜２mmの範囲とする。０．
３mm未満では製造が困難であり、３mmを越えると、ビー
ドエイペックスの剛性が均一になりにくい。
【００１８】又孔９は、本例では各孔９間の距離ｄが、
ほぼ一定になるようにビードエイペックス８の全体に孔
９が配置されている。
ほぼ一定になるようにビードエイペックス８の全体に孔
９が配置されている。
【００１９】さらに本例では、ビードエイペックス８に
は図２に黒丸で示す短繊維１０をタイヤ周方向に配向さ
せている。短繊維１０はナイロン、レーヨン、ポリエス
テル、アラミド等の有機繊維の使用がゴムとの結合上好
ましい。このように短繊維１０をタイヤ周方向に配向さ
せゴムを補強することによって、ビードエイペックス８
のタイヤ周方向剛性を高めることができる。なお短繊維
１０は、ゴム材に対して重量比０．１以上かつ０．５以
下とする。０．１未満では前記補強効果が少なく、０．
５を越えると、タイヤに必要なビードエイペックスの弾
性が不足する。さらに短繊維としてはサイズ６００〜２
７００ｄ程度であって、廃タイヤコードが利用できる。
又そのアスペクト比は１０〜５００程度とするのがよ
い。
は図２に黒丸で示す短繊維１０をタイヤ周方向に配向さ
せている。短繊維１０はナイロン、レーヨン、ポリエス
テル、アラミド等の有機繊維の使用がゴムとの結合上好
ましい。このように短繊維１０をタイヤ周方向に配向さ
せゴムを補強することによって、ビードエイペックス８
のタイヤ周方向剛性を高めることができる。なお短繊維
１０は、ゴム材に対して重量比０．１以上かつ０．５以
下とする。０．１未満では前記補強効果が少なく、０．
５を越えると、タイヤに必要なビードエイペックスの弾
性が不足する。さらに短繊維としてはサイズ６００〜２
７００ｄ程度であって、廃タイヤコードが利用できる。
又そのアスペクト比は１０〜５００程度とするのがよ
い。
【００２０】さらに、前記孔９は、中空であってもよ
く、また軽量充填材１１を充填することもできる。軽量
充填材１１として、発泡材、繊維質材などの軽量材を使
用でき、その比重がゴム材よりも小であって、好ましく
は１．０以下の各種のものが利用できる。
く、また軽量充填材１１を充填することもできる。軽量
充填材１１として、発泡材、繊維質材などの軽量材を使
用でき、その比重がゴム材よりも小であって、好ましく
は１．０以下の各種のものが利用できる。
【００２１】図３はビードエイペックスの他の例を示し
ている。本例では、ビードエイペックス８は、孔９を有
する内側部分８Ａと、孔を有しない外側部分８Ｂとから
なる。該外側部分８Ｂは、ＪＩＳＡ硬度５０〜７０の比
較的軟らかいゴムからなる。
ている。本例では、ビードエイペックス８は、孔９を有
する内側部分８Ａと、孔を有しない外側部分８Ｂとから
なる。該外側部分８Ｂは、ＪＩＳＡ硬度５０〜７０の比
較的軟らかいゴムからなる。
【００２２】これは、前記カーカス層６の折返し部６Ａ
の端末６Ａｅを、軟質ゴムからなる外側部分８Ｂに位置
させることによりタイヤが屈曲する際に生ずるプライ端
部での歪みの集中を防止して、そこを起点とする損傷の
発生を防止することができる。この構造は、大きな荷重
を負担するトラック・バス用タイヤに適している。なお
本例ではカーカス層６の外側に金属コードを用いた補強
フィラー１２を配している。
の端末６Ａｅを、軟質ゴムからなる外側部分８Ｂに位置
させることによりタイヤが屈曲する際に生ずるプライ端
部での歪みの集中を防止して、そこを起点とする損傷の
発生を防止することができる。この構造は、大きな荷重
を負担するトラック・バス用タイヤに適している。なお
本例ではカーカス層６の外側に金属コードを用いた補強
フィラー１２を配している。
【００２３】図４は、本発明のタイヤが乗用車用タイヤ
である場合を例示し、カーカス層６は、１層または複数
層のプライから構成され、本例では、ポリエステル、ナ
イロン等の有機繊維コードを平行に配列した複数層のプ
ライからなり、かつブレーカー７は、スチールコードを
平行に配列した２層のプライを用いている。
である場合を例示し、カーカス層６は、１層または複数
層のプライから構成され、本例では、ポリエステル、ナ
イロン等の有機繊維コードを平行に配列した複数層のプ
ライからなり、かつブレーカー７は、スチールコードを
平行に配列した２層のプライを用いている。
【００２４】又ビードコア５とビードエイペックス８の
タイヤ半径方向内方部とを包み込むように有機繊維コー
ドからなるフィラー１３が配置される。このフィラー１
３は、曲げ剛性がスチールコードプライより低い有機繊
維コードプライを補強して、タイヤ加硫中のビードコア
５とビードエイペックス８の位置を確保し、かつ、タイ
ヤのビード部４の剛性を確保して操縦安定性を向上させ
る。
タイヤ半径方向内方部とを包み込むように有機繊維コー
ドからなるフィラー１３が配置される。このフィラー１
３は、曲げ剛性がスチールコードプライより低い有機繊
維コードプライを補強して、タイヤ加硫中のビードコア
５とビードエイペックス８の位置を確保し、かつ、タイ
ヤのビード部４の剛性を確保して操縦安定性を向上させ
る。
【００２５】カーカス層６の折返し部６Ａの端末６Ａｅ
は、ビードエイペックス８の端部８ｅのタイヤ半径方向
外側に位置し、カーカス層の折返し部６Ａと本体部で、
ビードエイペックス８を包み込むようにする。この構造
により、多数の孔を有することで曲げ剛性が従来のもの
より低下した本発明のビードエイペックス８のタイヤ加
硫中の形状を維持することができ、この構造は、乗用車
用タイヤに適している。
は、ビードエイペックス８の端部８ｅのタイヤ半径方向
外側に位置し、カーカス層の折返し部６Ａと本体部で、
ビードエイペックス８を包み込むようにする。この構造
により、多数の孔を有することで曲げ剛性が従来のもの
より低下した本発明のビードエイペックス８のタイヤ加
硫中の形状を維持することができ、この構造は、乗用車
用タイヤに適している。
【００２６】さらにビードエイペックス８は、図５に示
すように、タイヤ半径方向外方に向かうに伴い孔９の体
積比Ｂ／Ｖを増大するように配置することもできる。こ
れによって、該ビードエイペックス８のタイヤ半径上方
ほど曲げ剛性が低くなり、タイヤのサイドウォール部３
の屈曲がしやすくなって乗心地性能を向上させることが
できる。
すように、タイヤ半径方向外方に向かうに伴い孔９の体
積比Ｂ／Ｖを増大するように配置することもできる。こ
れによって、該ビードエイペックス８のタイヤ半径上方
ほど曲げ剛性が低くなり、タイヤのサイドウォール部３
の屈曲がしやすくなって乗心地性能を向上させることが
できる。
【００２７】このように、ビードエイペックス８におい
て、孔９を設けることによりビードエイペックス８の軽
量化を計るとともに、孔９が周方向にのびることによっ
てとくに半径方向の剛性を低下し乗心地を向上しうる。
他方、短繊維を周方向に配向することにより、半径方向
の剛性を大に上昇することなく周方向、即ち前後方向の
剛性を増し、乗心地を損なうことなくトラクション、ブ
レーキ性能を向上できる。なお短繊維の周方向への配向
は、短繊維を混練後多孔ノズルから押出すことによりな
しうる。
て、孔９を設けることによりビードエイペックス８の軽
量化を計るとともに、孔９が周方向にのびることによっ
てとくに半径方向の剛性を低下し乗心地を向上しうる。
他方、短繊維を周方向に配向することにより、半径方向
の剛性を大に上昇することなく周方向、即ち前後方向の
剛性を増し、乗心地を損なうことなくトラクション、ブ
レーキ性能を向上できる。なお短繊維の周方向への配向
は、短繊維を混練後多孔ノズルから押出すことによりな
しうる。
【００２８】
【具体例】タイヤサイズ１１Ｒ２２．５のトラック・バ
ス用タイヤにおいて図１の構造のタイヤを比較例品とと
もに試作し、比較を行った。その結果を表１に示す。各
数値は従来品である比較例を１００とした指数である。
本発明による実施例品１〜３はいずれもタイヤ重量が
小、かつトラクション性能やブレーキ性能の指標となる
タイヤの前後バネ定数は比較例と同等以上となった。縦
バネ定数は、いずれも比較例に比べ、低い数値となっ
た。これは乗心地性能が向上したことを示す。さらに操
縦安定性能に関しても、同等以上の性能を示した。
ス用タイヤにおいて図１の構造のタイヤを比較例品とと
もに試作し、比較を行った。その結果を表１に示す。各
数値は従来品である比較例を１００とした指数である。
本発明による実施例品１〜３はいずれもタイヤ重量が
小、かつトラクション性能やブレーキ性能の指標となる
タイヤの前後バネ定数は比較例と同等以上となった。縦
バネ定数は、いずれも比較例に比べ、低い数値となっ
た。これは乗心地性能が向上したことを示す。さらに操
縦安定性能に関しても、同等以上の性能を示した。
【００２９】
【表１】
【００３０】なお各バネ定数は、ＪＩＳ規格の最大内圧
・最大荷重下で、室内台上試験機で測定した。操縦安定
性能は、各タイヤを積載量１０トンのトラックに装着
し、テストコース内走行におけるドライバーの官能評価
で、５点満点で評価した結果である。
・最大荷重下で、室内台上試験機で測定した。操縦安定
性能は、各タイヤを積載量１０トンのトラックに装着
し、テストコース内走行におけるドライバーの官能評価
で、５点満点で評価した結果である。
【００３１】
【発明の効果】このように、本発明のタイヤはタイヤ性
能を維持しつつ、タイヤ重量を軽減することができた。
能を維持しつつ、タイヤ重量を軽減することができた。
【図１】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図２】そのビードエイペックスを拡大して示す断面図
である。
である。
【図３】ビード部の他の例を示す断面図である。
【図４】他の実施例を示すタイヤの断面図である。
【図５】ビード部の他の例を示す断面図である。
１ タイヤ
２ トレッド部
３ サイドウォール部
４ ビード部
５ ビードコア
６ カーカス層
７ ブレーカー
８ ビードエイペックス
９ 孔
１０ 短繊維
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B60C 15/00 - 15/06
Claims (5)
- 【請求項１】トレッド部からサイドウォール部を経てビ
ード部のビードコアの周りをタイヤの内側から外側にか
けて折返されたラジアル配列のコードを用いたカーカス
層、トレッド部の内方かつカーカス層のタイヤ半径方向
外側に配されるブレーカー、および前記カーカス層の本
体部と、折返し部との間でビードコアからタイヤ半径方
側にのびるビードエイペックスを有するタイヤにおい
て、 前記ビードエイペックスは、 タイヤ周方向に延びる複数の孔を具えるとともに、ゴム材にタイヤ周方向にのびる短繊維が配向されかつ短
繊維の前記ゴム材に対する重量比を０．１以上かつ０．
５以下とした複合ゴム材からなる ことを特徴とするタイ
ヤ。 - 【請求項２】前記ビードエイペックスは、ＪＩＳＡ硬度
が８８°以上かつビードエイペックス全体の体積Ｖに対
する前記孔の体積の総和Ｂの体積比Ｂ／Ｖが０．１以上
かつ０．７以下とした見掛け比重が１．１以下のゴム材
からなることを特徴とする請求項１記載のタイヤ。 - 【請求項３】前記ビードエイペックスは、タイヤ半径方
向内方に位置し前記孔の体積比Ｂ／Ｖが小な内側部分
と、その半径方向外方に位置し体積比Ｂ／Ｖが内側部分
よりも大な外側部分とからなることを特徴とする請求項
１又は２に記載のタイヤ。 - 【請求項４】前記ビードエイペックスは半径方向内方か
ら外方に向かって体積比Ｂ／Ｖを漸増することを特徴と
する請求項２又は３記載のタイヤ。 - 【請求項５】前記ビードエイペックスは、半径方向内方
に位置し前記孔を有する内側部分とその半径方向外方に
位置し孔を有しない外側部分とからなることを特徴とす
る請求項１又は２に記載のタイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10026593A JP3412858B2 (ja) | 1993-04-01 | 1993-04-01 | タイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10026593A JP3412858B2 (ja) | 1993-04-01 | 1993-04-01 | タイヤ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06286427A JPH06286427A (ja) | 1994-10-11 |
| JP3412858B2 true JP3412858B2 (ja) | 2003-06-03 |
Family
ID=14269379
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10026593A Expired - Fee Related JP3412858B2 (ja) | 1993-04-01 | 1993-04-01 | タイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3412858B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102293842B1 (ko) * | 2019-11-22 | 2021-08-26 | 금호타이어 주식회사 | 공기입 타이어 |
-
1993
- 1993-04-01 JP JP10026593A patent/JP3412858B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06286427A (ja) | 1994-10-11 |
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Legal Events
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| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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