JP3412537B2 - 耐食性に優れた有機被覆鋼板 - Google Patents

耐食性に優れた有機被覆鋼板

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JP3412537B2
JP3412537B2 JP33207598A JP33207598A JP3412537B2 JP 3412537 B2 JP3412537 B2 JP 3412537B2 JP 33207598 A JP33207598 A JP 33207598A JP 33207598 A JP33207598 A JP 33207598A JP 3412537 B2 JP3412537 B2 JP 3412537B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車、家電、建
材用途等に最適な有機被覆鋼板に関し、製品を取扱う作
業者やユーザーへの影響、製造時の排水処理対策、さら
には使用環境下における製品からの有害物質の揮発・溶
出などの環境問題に適応するために、製造時および製品
中に環境・人体に有害なクロム、鉛、カドミウム、水銀
等の重金属を全く含まない環境適応型表面処理鋼板に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】家電製品用鋼板、建材用鋼板、自動車用
鋼板には、従来から亜鉛系めっき鋼板またはアルミニウ
ム系めっき鋼板の表面に、耐食性(耐白錆性、耐赤錆
性)を向上させる目的で、クロム酸、重クロム酸または
その塩類を主要成分とした処理液によるクロメート処理
が施された鋼板が幅広く用いられている。このクロメー
ト処理は耐食性に優れ、且つ比較的簡単に行うことがで
きる経済的な処理方法である。
【0003】しかし、クロメート処理は公害規制物質で
ある6価クロムを使用するものであるため、処理工程に
おいてクロム酸塩が人体に悪影響を与えること、排水処
理後のクロムスラッジの廃棄処理が困難であること、ま
たクロメート処理後の製品から6価クロムが溶出するお
それがあること等、種々の問題を有している。このた
め、クロム酸類の使用管理基準が厳しくなるにしたが
い、クロメート処理工場の管理、排水処理、クロメート
処理物による二次汚染等が問題とされ、これに対応して
各工場では排水関係をクローズド化し、クロムイオンが
外部に排出されるのを極力防止する対策を講じている。
また、ユーザーにおいてクロメート処理鋼板に付着した
防錆油やプレス油を脱脂する工程で、アルカリ系の脱脂
液を用いる際には、脱脂液中へのクロムの溶出がかなり
多くなるため、脱脂液の脱クロム処理が必要となる。
【0004】このようなことから、亜鉛系めっき鋼板の
白錆の発生を防止するために、クロメート処理によらな
い無公害な処理技術が数多く提案されている。このうち
有機系化合物や有機樹脂を利用した方法もいくつか提案
されており、例えば、以下のような方法を挙げることが
できる。
【0005】(1)タンニン酸を用いる方法(例えば、
特開昭51−71233号) (2)エポキシ樹脂とアミノ樹脂とタンニン酸を混合し
た熱硬化性塗料を用いる方法(例えば、特開昭63−9
0581号) (3)水系樹脂と多価フェノールカルボン酸の混合組成
物を用いる方法(例えば、特開平8−325760号)
等のようなのタンニン酸のキレート力を利用する方法
【0006】(4)ヒドラジン誘導体水溶液をブリキま
たは亜鉛鉄板の表面に塗布する表面処理方法(例えば、
特公昭53−27694号、特公昭56−10386
号) (5)アシルザルコシンとベンゾトリアソールとの混合
物にアミンを付加させて得られたアミン付加塩を含む防
錆剤を用いる方法(例えば、特開昭58−130284
号) (6)ベンゾチアゾール化合物などの複素環化合物とタ
ンニン酸を混合した処理剤を用いる方法(例えば、特開
昭57−198267号)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来技術には以下に述べるような問題点がある。ま
ず、上記(1)〜(4)の方法はいずれも耐食性等の面
で問題がある。すなわち、上記(1)の方法では耐食性
が不十分であり、また処理後の均一な外観が得られな
い。また、上記(2)の方法は、特に亜鉛系またはアル
ミニウム系めっき表面に直接、薄膜状(0.1〜5μ
m)の防錆皮膜を形成することを狙いとしたものではな
く、このため亜鉛系またはアルミニウム系めっき表面に
薄膜状に適用したとしても十分な防食効果は得られな
い。また、上記(3)の方法についても同様に耐食性が
不十分である。
【0008】さらに上記(4)の方法は亜鉛系またはア
ルミニウム系めっき鋼板について適用したものではな
く、また、仮に亜鉛系またはアルミニウム系めっき鋼板
に適用したとしても、得られる皮膜はネットワーク構造
を有していないため十分なバリヤー性がなく、このため
耐食性が不十分である。また、特公昭53−23772
号、特公昭56−10386号には皮膜の均一性向上を
狙いとしてヒドラジン誘導体水溶液に水溶性高分子化合
物(ポリビニルアルコール類、マレイン酸エステル共重
合体、アクリル酸エステル共重合体等)を混合すること
が開示されているが、ヒドラジン誘導体水溶液と水溶性
高分子化合物との単なる混合物では十分な耐食性は得ら
れない。
【0009】さらに、上記(5)、(6)の方法も亜鉛
系またはアルミニウム系めっき鋼板表面に短時間で防錆
皮膜を形成することを狙いとしたものではなく、また、
仮に処理剤をめっき鋼板表面に塗布したとしても、酸素
や水などの腐食因子へのバリヤー性がないため優れた耐
食性は得られない。また、(6)の方法については、添
加剤として樹脂(エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタ
ン樹脂、ニトロセルロース樹脂、塩化ビニル樹脂等)と
の混合についても述べられているが、ベンゾチアゾール
化合物などの複素環化合物と樹脂との単なる混合物では
十分な耐食性は得られない。
【0010】また、上記(1)〜(6)の方法はいずれ
も、プレス加工などで表面に塗布した油を除去するため
に、スプレー等によるpH9〜11程度のアルカリ脱脂
を行うような実用条件においては、アルカリ脱脂によっ
て皮膜が剥離または損傷し、耐食性を保持できないとい
う問題がある。したがって、これらの方法は、防錆皮膜
を形成する方法としては実用に適したものではない。し
たがって本発明の目的は、このような従来技術の課題を
解決し、製造工程や使用する際にも安全、無害であっ
て、しかも優れた耐食性が得られる有機被覆鋼板を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明者らが鋭意検討を行った結果、亜鉛系めっき鋼
板またはアルミニウム系めっき鋼板の表面に、必要に応
じてクロメート皮膜以外の化成処理皮膜を形成した上
で、特定の防錆添加剤を含有する有機皮膜を形成するこ
とにより、環境や人体に悪影響を及ぼすおそれのあるク
ロメート処理を行うことなく、無公害で且つ耐食性に優
れた有機被覆鋼板が得られることを見い出した。本発明
はこのような知見に基づきなされたもので、その特徴と
する構成は以下の通りである。
【0012】[1] 亜鉛系めっき鋼板またはアルミニウ
ム系めっき鋼板の表面に、皮膜形成有機樹脂(A)10
0重量部(固形分)に対して、イオン交換シリカ(a)
と微粒子シリカ(b)とを両者の合計で5〜80重量部
(固形分)含有し、且つイオン交換シリカ(a)と微粒
子シリカ(b)の含有量(固形分)の重量比(a)/
(b)が90/10〜60/40である、膜厚が0.1
〜5μmの有機皮膜を有することを特徴とする耐食性に
優れた有機被覆鋼板。
【0013】[2] 亜鉛系めっき鋼板またはアルミニウム
系めっき鋼板の表面に、皮膜形成有機樹脂(A)100
重量部(固形分)に対して、イオン交換シリカ(a)と
微粒子シリカ(b)とを両者の合計で5〜80重量部
(固形分)、固形潤滑剤(c)を1〜80重量部(固形
分)含有し、且つイオン交換シリカ(a)と微粒子シリ
カ(b)の含有量(固形分)の重量比(a)/(b)が
90/10〜60/40である、膜厚が0.1〜5μm
の有機皮膜を有することを特徴とする耐食性に優れた有
機被覆鋼板。
【0014】[3] 上記[1]または[2]の有機被覆鋼板にお
いて、皮膜形成有機樹脂(A)がOH基および/または
COOH基を有する有機高分子樹脂であることを特徴と
する耐食性に優れた有機被覆鋼板。[4] 上記[3]の 有機被覆鋼板において、有機高分子樹脂
が熱硬化性樹脂であることを特徴とする耐食性に優れた
有機被覆鋼板。[5] 上記[4] の有機被覆鋼板において、熱硬化性樹脂が
エポキシ樹脂および/または変性エポキシ樹脂であるこ
とを特徴とする耐食性に優れた有機被覆鋼板。
【0015】[6] 上記[1]〜[5]のいずれかの有機被覆鋼
板において、亜鉛系めっき鋼板またはアルミニウム系め
っき鋼板の表面に、6価クロムを含まない化成処理皮膜
を有し、その上層に有機皮膜を有することを特徴とする
耐食性に優れた有機被覆鋼板。[7] 上記[6]の有機被覆鋼板において、化成処理皮膜が
酸化ケイ素を含有する難溶性皮膜であることを特徴とす
る耐食性に優れた有機被覆鋼板。 [8] 上記[1]〜[7]のいずれかの有機被覆鋼板において、
有機皮膜中のイオン交換シリカがCa交換シリカである
ことを特徴とする耐食性に優れた有機被覆鋼板。[9] 上記[8] の有機被覆鋼板において、Ca交換シリカ
の平均粒子径が4μm以下であることを特徴とする耐食
性に優れた有機被覆鋼板。[10] 上記[8]または[9] の有機被覆鋼板において、Ca
交換シリカのCa濃度が2〜8wt%であることを特徴
とする耐食性に優れた有機被覆鋼板。
【0016】本発明の有機被覆鋼板の基本的な特徴は、
亜鉛系めっき鋼板またはアルミニウム系めっき鋼板の表
面に、必要に応じて化成処理皮膜を形成した上で、皮膜
形成有機樹脂(A)、好ましくはOH基および/または
COOH基を有する有機高分子樹脂(さらに好ましくは
熱硬化性樹脂、特に好ましくはエポキシ樹脂および/ま
たは変性エポキシ樹脂)に防錆添加剤としてイオン交換
シリカ(a)と微粒子シリカ(b)を適量配合した有機
皮膜を形成した点にある。
【0017】有機皮膜中に防錆添加剤としてイオン交換
シリカ(a)を配合したことにより、有機皮膜に対して
皮膜欠陥部での自己修復機能を付与することができる。
すなわち、腐食環境下でNaイオンなどのカチオンが侵
入すると、イオン交換作用によりシリカ表面のCaイオ
ンやMgイオンが放出され、さらに、腐食環境下でのカ
ソード反応によりOHイオンが生成してめっき界面近傍
のpHが上昇すると、イオン交換シリカから放出された
Caイオン(またはMgイオン)がCa(OH)また
はMg(OH)としてめっき界面近傍に沈殿し、緻密
で難溶性の生成物として欠陥を封鎖し、腐食反応を抑制
する。また、溶出した亜鉛イオンはCaイオン(または
Mgイオン)と交換されてシリカ表面に固定される効果
も考えられる。
【0018】また、上記のようなイオン交換シリカによ
る防食作用に加え、有機皮膜の皮膜形成有機樹脂(A)
にOH基および/またはCOOH基を有する有機高分子
樹脂(好ましくは熱硬化性樹脂、さらに好ましくはエポ
キシ樹脂および/または変性エポキシ樹脂)を使用する
ことにより、この有機高分子樹脂が架橋剤との反応によ
り緻密なバリヤー皮膜を形成し、このバリヤー皮膜は、
酸素などの腐食因子の透過抑制能に優れ、また分子中の
OH基やCOOH基により素地との強固な結合力が得ら
れるため、特に優れた耐食性が得られる。
【0019】さらに、本発明の有機被覆鋼板では、有機
皮膜中にイオン交換シリカ(a)とともに微粒子シリカ
(b)を複合添加することにより、さらなる耐食性向上
効果が得られる。イオン交換シリカは多孔質シリカを主
体としており、一般に粒子径が1μm以上と比較的大き
いため、Caイオンが放出された後はシリカとしての防
錆効果はあまり期待できない。このためヒュームドシリ
カやコロイダルシリカ等のような比表面積の大きい微粒
子シリカ(一次粒子径5〜50nm、望ましくは5〜2
0nm、さらに望ましくは5〜15nm)を併用するこ
とにより、塩基性塩化亜鉛などの緻密で安定な腐食生成
物の生成が促進され、酸化亜鉛(白錆)の生成を抑制で
きるものと考えられ、このようなイオン交換シリカと微
粒子シリカの複合的な防錆機構によって、特に優れた防
食効果が得られるものと推定される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細とその限定理
由を説明する。本発明の有機被覆鋼板のベースとなる亜
鉛系めっき鋼板としては、亜鉛めっき鋼板、Zn−Ni
合金めっき鋼板、Zn−Fe合金めっき鋼板(電気めっ
き鋼板および合金化溶融亜鉛めっき鋼板)、Zn−Cr
合金めっき鋼板、Zn−Mn合金めっき鋼板、Zn−C
o合金めっき鋼板、Zn−Co−Cr合金めっき鋼板、
Zn−Cr−Ni合金めっき鋼板、Zn−Cr−Fe合
金めっき鋼板、Zn−Al合金めっき鋼板(例えば、Z
n−5%Al合金めっき鋼板、Zn−55%Al合金め
っき鋼板)、Zn−Mg合金めっき鋼板、Zn−Al−
Mgめっき鋼板、さらにはこれらのめっき鋼板のめっき
皮膜中に金属酸化物、ポリマーなどを分散した亜鉛系複
合めっき鋼板(例えば、Zn−SiO分散めっき鋼
板)等を用いることができる。
【0021】また、上記のようなめっきのうち、同種ま
たは異種のものを2層以上めっきした複層めっき鋼板を
用いることもできる。また、本発明の有機被覆鋼板のベ
ースとなるアルミニウム系めっき鋼板としては、アルミ
ニウムめっき鋼板、Al−Si合金めっき鋼板等を用い
ることができる。また、めっき鋼板としては、鋼板面に
予めNi等の薄目付めっきを施し、その上に上記のよう
な各種めっきを施したものであってもよい。めっき方法
としては、電解法(水溶液中での電解または非水溶媒中
での電解)、溶融法および気相法のうち、実施可能ない
ずれの方法を採用することもできる。
【0022】また、めっき皮膜表面に化成処理皮膜や有
機皮膜を形成した際に皮膜欠陥やムラが生じないように
するため、必要に応じて、予めめっき皮膜表面にアルカ
リ脱脂、溶剤脱脂、表面調整処理(アルカリ性の表面調
整処理、酸性の表面調整処理)等の処理を施しておくこ
とができる。また、有機被覆鋼板の使用環境下での黒変
(めっき表面の酸化現象の一種)を防止する目的で、必
要に応じて予めめっき皮膜表面に鉄族金属イオン(Ni
イオン、Coイオン、Feイオン)を含む酸性またはア
ルカリ性水溶液による表面調整処理を施しておくことも
できる。また、電気亜鉛めっき鋼板を下地鋼板として用
いる場合には、黒変を防止する目的で電気めっき浴に鉄
族金属イオン(Niイオン、Coイオン、Feイオン)
を添加し、めっき皮膜中にこれらの金属を1ppm以上
含有させておくことができる。この場合、めっき皮膜中
の鉄族金属濃度の上限については特に制限はない。
【0023】亜鉛系めっき鋼板またはアルミニウム系め
っき鋼板の表面には、必要に応じてクロメート皮膜(6
価クロムを含有する化成処理皮膜)以外の化成処理皮膜
を形成することができる。この化成処理皮膜はめっき鋼
板の活性度を抑制し、耐食性、密着性を向上する目的で
形成されるもので、6価クロムを含有しない化成処理皮
膜であればその種類に制限はない。
【0024】6価クロムを含有しない化成処理皮膜とし
ては、例えば、 (1)リン酸塩処理皮膜 (2)モリブデートまたはタングステート処理皮膜、リ
ン酸/モリブデン酸処理皮膜などの不動態化皮膜、 (3)酸化リチウム等のアルカリ金属酸化物と酸化ケイ
素からなるアルカリシリケート処理皮膜 (4)3価クロムからなる複合酸化物皮膜 (5)酸化チタン、酸化ジルコニウムからなる酸化物皮
膜等の無機系皮膜を適用することができる。
【0025】また、上記無機系皮膜以外に、例えば、 (6)有機樹脂皮膜または有機複合シリケート皮膜 (7)タンニン酸、フィチン酸、ホスホン酸等のキレー
ト形成有機皮膜 (8)上記(1),(2),(3)のいずれかの無機系
皮膜中に有機樹脂を配合した複合皮膜等を適用すること
ができる。 上記のなかでも特に酸化ケイ素を含有する難溶性皮膜
(例えば、アルカリシリケート皮膜等)が、亜鉛の白錆
を抑制する観点から最も望ましい。
【0026】上記化成処理皮膜中には、加工性、耐食性
を向上させることを目的として、有機樹脂を配合するこ
とができる。この有機樹脂としては、エポキシ樹脂、ウ
レタン樹脂、アクリル樹脂、アクリル−エチレン共重合
体、アクリル−スチレン共重合体、アルキド樹脂、ポリ
エステル樹脂、エチレン樹脂等を用いることができる。
これらは水溶性樹脂および/または水分散性樹脂として
供給できる。さらに、これらの水分散性樹脂に加えて、
水溶性エポキシ樹脂、水溶性フェノール樹脂、水溶性ブ
タジエンラバー(SBR,NBR,MBR)、メラミン
樹脂、ブロックイソシアネート、オキサゾリン化合物等
を架橋剤として併用することが有効である。
【0027】また、上記の化成処理皮膜には、さらに耐
食性を向上させるための添加剤として、ポリリン酸塩、
リン酸塩(例えば、リン酸亜鉛、リン酸二水素アルミニ
ウム、亜リン酸亜鉛等)、モリブデン酸塩、リンモリブ
デン酸塩(リンモリブデン酸アルミニウム等)、有機リ
ン酸およびその塩(例えば、フィチン酸、フィチン酸
塩、ホスホン酸、ホスホン酸塩及びこれらの金属塩、ア
ルカリ金属塩)、有機インヒビター(例えば、ヒドラジ
ン誘導体、チオール化合物、ジチオカルバミン酸塩
等)、有機化合物(ポリエチレングリコール)等を皮膜
組成物に添加してもよい。
【0028】さらに、その他の添加剤として、有機着色
顔料(例えば、縮合多環系有機顔料、フタロシアニン系
有機顔料等)、着色染料(例えば、有機溶剤可溶性アゾ
系染料、水溶性アゾ系金属染料等)、無機顔料(酸化チ
タン)、キレート剤(チオール等)、導電性顔料(例え
ば、亜鉛、アルミニウム、ニッケルなどの金属粉末、リ
ン化鉄、アンチモンドープ型酸化錫など)、カップリン
グ剤(例えば、シランカップリング剤、チタンカップリ
ング剤など)、メラミン・シアヌル酸付加物等を添加す
ることができる。
【0029】また、有機被覆鋼板の使用環境下での黒変
(めっき表面の酸化現象の一種)を防止する目的で、こ
れらの化成処理皮膜に鉄族金属イオン(Niイオン、C
oイオン、Feイオン)の1種以上、好ましくはNiイ
オンを添加してもい。この場合、鉄族金属イオンの濃度
は、処理組成物中の(β)アルカリ土類金属イオン1モ
ルに対して1/10000モル以上あれば所望の効果が
得られる。鉄族金属イオンの濃度の上限は特に定めない
が、濃度の増加に伴い耐食性に影響を及ぼさない程度と
する。これらの化成処理皮膜の膜厚は3μm以下とす
る。膜厚が3μmを超えると、加工性、導電性が低下す
るためである。下限は特に定めないが、耐食性向上効果
が認められる膜厚とすればよい。
【0030】亜鉛系めっき鋼板またはアルミニウム系め
っき鋼板の表面には、必要に応じて上記化成処理皮膜を
形成した上で、特定の防錆添加剤を含有する有機皮膜を
形成する。有機皮膜の基体樹脂としては特に制限はな
く、水溶性樹脂、水分散性樹脂、有機溶剤可溶性樹脂の
いずれも用いることができるが、特に耐食性の観点から
はOH基および/またはCOOH基を有する有機高分子
樹脂(A)を用いることが好ましい。また、そのなかで
も熱硬化性樹脂が好ましく、さらにエポキシ樹脂または
変性エポキシ樹脂が最も好ましい。OH基および/また
はCOOH基を有する有機高分子樹脂としては、例え
ば、エポキシ樹脂、ポリヒドロキシポリエーテル樹脂、
アクリル系共重合体樹脂、エチレン−アクリル酸共重合
体樹脂、アルキッド樹脂、ポリブタジエン樹脂、フェノ
ール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミン樹脂、ポリフ
ェニレン樹脂類及びこれらの樹脂の2種以上の混合物若
しくは付加重合物等が挙げられる。
【0031】(1)エポキシ樹脂 エポキシ樹脂としては、ビスフェノールA、ビスフェノ
ールF、ノボラック等をグリシジルエーテル化したエポ
キシ樹脂、ビスフェノールAにプロピレンオキサイド、
エチレンオキサイドまたはポリアルキレングリコールを
付加し、グリシジルエーテル化したエポキシ樹脂、さら
には脂肪族エポキシ樹脂、脂環族エポキシ樹脂、ポリエ
ーテル系エポキシ樹脂等を用いることができる。これら
エポキシ樹脂は、特に低温での硬化を必要とする場合に
は、数平均分子量1500以上のものが望ましい。な
お、上記エポキシ樹脂は単独または異なる種類のものを
混合して使用することもできる。
【0032】変性エポキシ樹脂としては、上記エポキシ
樹脂中のエポキシ基またはビドロキシル基に各種変性剤
を反応させた樹脂が挙げられる。例えば乾性油脂肪酸中
のカルボキシル基を反応させたエポキシエステル樹脂、
アクリル酸、メタクリル酸等で変性したエポキシアクリ
レート樹脂、イソシアネート化合物を反応させたウレタ
ン変性エポキシ樹脂、エポキシ樹脂にイソシアネート化
合物を反応させたウレタン変性エポキシ樹脂にアルカノ
ールアミンを付加したアミン付加ウレタン変性エポキシ
樹脂等を挙げることができる。
【0033】上記ポリヒドロキシポリエーテル樹脂は、
単核型若しくは2核型の2価フェノールまたは単核型と
2核型との混合2価フェノールを、アルカリ触媒の存在
下にほぼ等モル量のエピハロヒドリンと重縮合させて得
られる重合体である。単核型2価フェノールの代表例と
してはレゾルシン、ハイドロキノン、カテコールが挙げ
られ、2核型フェノールの代表例としてはビスフェノー
ルAが挙げられ、これらは単独で使用しても或いは2種
以上を併用してもよい。
【0034】(2)ウレタン樹脂 ウレタン樹脂としては、例えば、油変性ポリウレタン樹
脂、アルキド系ポリウレタン樹脂、ポリエステル系ポリ
ウレタン樹脂、ポリエーテル系ウレタン樹脂、ポリカー
ボネート系ポリウレタン樹脂等を挙げることができる。 (3)アルキド樹脂 アルキド樹脂としは、例えば、油変性アルキド樹脂、ロ
ジン変性アルキド樹脂、フェノール変性アルキド樹脂、
スチレン化アルキド樹脂、シリコン変性アルキド樹脂、
アクリル変性アルキド樹脂、オイルフリーアルキド樹
脂、高分子量オイルフリーアルキド樹脂等を挙げること
ができる。
【0035】(4)アクリル系樹脂 アクリル系樹脂としては、例えば、ポリアクリル酸及び
その共重合体、ポリアクリル酸エステル及びその共重合
体、ポリメタクリル酸エステル及びその共重合体、ポリ
メタクリル酸エステル及びその共重合体、ウレタン−ア
クリル酸共重合体(またはウレタン変性アクリル樹
脂)、スチレン−アクリル酸共重合体等が挙げられ、さ
らにこれらの樹脂を他のアルキド樹脂、エポキシ樹脂、
フェノール樹脂等によって変性させた樹脂を用いてもよ
い。
【0036】(5)エチレン樹脂(ポリオレフィン樹
脂) エチレン樹脂としては、例えば、エチレン−アクリル酸
共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、カルボキ
シル変性ポリオレフィン樹脂などのエチレン系共重合
体、エチレン−不飽和カルボン酸共重合体、エチレン系
アイオノマー等が挙げられ、さらに、これらの樹脂を他
のアルキド樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等によ
って変性させた樹脂を用いてもよい。 (6)アクリルシリコン樹脂 アクリルシリコン樹脂としては、例えば、主剤としてア
クリル系共重合体の側鎖又は末端に加水分解性アルコキ
シシリル基を含み、これに硬化剤を添加したもの等が挙
げられる。これらのアクリルシリコン樹脂を用いた場
合、優れた耐候性が期待できる。
【0037】(7)フッ素樹脂 フッ素樹脂としては、フルオロオレフィン系共重合体が
あり、これには例えば、モノマーとしてアルキルビニル
エーテル、シンクロアルキルビニルエーテル、カルボン
酸変性ビニルエステル、ヒドロキシアルキルアリルエー
テル、テトラフルオロプロピルビニルエーテル等と、フ
ッ素モノマー(フルオロオレフィン)とを共重合させた
共重合体がある。これらフッ素樹脂を用いた場合には、
優れた耐候性と優れた疎水性が期待できる。
【0038】また、樹脂の乾燥温度の低温化を狙いとし
て、樹脂粒子のコア部分とシェル部分とで異なる樹脂種
類、または異なるガラス転移温度の樹脂からなるコア・
シェル型水分散性樹脂を用いることができる。また、自
己架橋性を有する水分散性樹脂を用い、例えば、樹脂粒
子にアルコキシシラン基を付与することによって、樹脂
の加熱乾燥時にアルコキシシランの加水分解によるシラ
ノール基の生成と樹脂粒子間のシラノール基の脱水縮合
反応を利用した粒子間架橋を利用することができる。ま
た、有機皮膜に使用する樹脂としては、有機樹脂をシラ
ンカップリング剤を介してシリカと複合化させた有機複
合シリケートも好適である。
【0039】本発明では有機皮膜の耐食性や加工性の向
上を狙いとして、特に熱硬化性樹脂を用いることが望ま
しい。この場合、尿素樹脂(ブチル化尿素樹脂等)、メ
ラミン樹脂(ブチル化メラミン樹脂)、ブチル化尿素・
メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等のアミノ樹脂、
ブロックイソシアネート、オキサゾリン化合物、フェノ
ール樹脂等の硬化剤を配合することができる。
【0040】以上述べた有機樹脂の中で、耐食性、加工
性、塗装性を考慮すると、エポキシ樹脂、エチレン系樹
脂が好ましく、特に、酵素などの腐食因子に対して優れ
た遮断性を有する熱硬化性のエポキシ樹脂や変性エポキ
シ樹脂が特に好適である。これらの熱硬化性樹脂として
は、熱硬化性エポキシ樹脂、熱硬化性変性エポキシ樹
脂、エポキシ基含有モノマーと共重合したアクリル系共
重合体樹脂、エポキシ基を有するポリブタジエン樹脂、
エポキシ基を有するポリウレタン樹脂、及びこれらの樹
脂の付加物もしくは縮合物などが挙げられ、これらのエ
ポキシ基含有樹脂の1種を単独で、または2種以上混合
して用いることができる。
【0041】本発明では有機皮膜中に防錆添加剤として
イオン交換シリカ(a)を配合する。イオン交換シリカ
は、カルシウムやマグネシウムなどの金属イオンを多孔
質シリカゲル粉末の表面に固定したもので、腐食環境下
で金属イオンが放出されて沈殿膜を形成する。また、こ
のイオン交換シリカの中でもCaイオン交換シリカが最
も好ましい。Ca交換シリカとしては任意のものを用い
ることができるが、平均粒子径が6μm以下、望ましく
は4μm以下のものが好ましく、例えば、平均粒子径が
2〜4μmのものを用いることができる。Ca交換シリ
カの平均粒子径が6μmを超えると耐食性が低下すると
ともに、塗料組成物中での分散安定性が低下する。Ca
交換シリカ中のCa濃度は1wt%以上、望ましくは2
〜8wt%であることが好ましい。Ca濃度が1wt%
未満ではCa放出による防錆効果が十分に得られない。
【0042】なお、Ca交換シリカの表面積、pH、吸
油量については特に限定されない。以上のようなCa交
換シリカとしては、W.R.Grace & Co.製のSHIEL
DEX C303(平均粒子径2.5〜3.5μm、C
a濃度3wt%)、SHIELDEX AC3(平均粒
子径2.3〜3.1μm、Ca濃度6wt%)、SHI
ELDEX AC5(平均粒子径3.8〜5.2μm、
Ca濃度6wt%)、富士シリシア化学(株)製の S
HIELDEX(平均粒子径3μm、Ca濃度6〜8w
t%)、SHIELDEX SY710(平均粒子径
2.2〜2.5μm、Ca濃度6.6〜7.5wt%)
などを用いることができる。有機皮膜中にイオン交換シ
リカ(a)を添加した場合の防食機構は先に述べた通り
であり、イオン交換シリカによるカソード反応部での腐
食抑制効果によって極めて優れた防食効果が発揮され
る。
【0043】有機樹脂皮膜中でのイオン交換シリカ
(a)の配合量は、基体樹脂100重量部(固形分)に
対して1〜100重量部(固形分)、好ましくは5〜8
0重量部(固形分)、さらに好ましくは10〜50重量
部(固形分)とする。イオン交換シリカ(a)の配合量
が1重量部未満では、耐アルカリ脱脂後の耐食性向上効
果が小さい。一方、配合量が100重量部を超えると、
耐食性が低下するので好ましくない。
【0044】さらに、本発明では有機皮膜中に上記イオ
ン交換シリカ(a)とともに微粒子シリカ(b)を複合
添加するものであり、これにより特に優れた耐食性が得
られる。すなわち、イオン交換シリカ(a)と微粒子シ
リカ(b)とを複合添加することにより、先に述べたよ
うな両者の複合的な防錆機構によって特に優れた防食効
果が得られる。
【0045】微粒子シリカ(b)はコロイダルシリカ、
ヒュームドシリカのいずれでもよい。コロイダルシリカ
としては、水系皮膜形成樹脂をベースとする場合には、
例えば、スノーテックスO、スノーテックスN、スノー
テックス20、スノーテックス30、スノーテックス4
0、スノーテックスC、スノーテックスS(以上、日産
化学工業(株)製)、カタロイドS、カタロイドSI−
350、カタロイドSI−40、カタロイドSA、カタ
ロイドSN(以上、触媒化成工業(株)製)、アデライ
トAT−20〜50、アデライトAT−20N、アデラ
イトAT−300、アデライトAT−300S、アデラ
イトAT20Q(以上、旭電化工業(株)製)等を用い
ることができる。
【0046】また、溶剤系皮膜形成樹脂をベースとする
場合には、例えば、オルガノシリカゾルMA−ST−
M、オルガノシリカゾルIPA−ST、オルガノシリカ
ゾルEG−ST、オルガノシリカゾルE−ST−ZL、
オルガノシリカゾルNPC−ST、オルガノシリカゾル
DMAC−ST、オルガノシリカゾルDMAC−ST−
ZL、オルガノシリカゾルXBA−ST、オルガノシリ
カゾルMIBK−ST(以上、日産化学工業(株)
製)、OSCAL−1132、OSCAL−1232、
OSCAL−1332、OSCAL−1432、OSC
AL−1532、OSCAL−1632、OSCAL−
1722(以上、触媒化成工業(株)製)を用いること
ができる。特に、有機溶剤分散型シリカゾルは分散性に
優れているため、ヒュームドシリカよりも耐食性が優れ
ている。
【0047】また、ヒュームドシリカとしては、例え
ば、AEROSIL R971、AEROSIL R81
2、AEROSIL R811、AEROSIL R97
4、AEROSIL R202、AEROSIL R80
5、AEROSIL 130、AEROSIL 200、
AEROSIL 300、AEROSIL 300CF
(以上、日本アエロジル(株)製)等を用いることがで
きる。
【0048】微粒子シリカは、腐食環境下において緻密
で安定な亜鉛の腐食生成物の生成に寄与し、この腐食生
成物がめっき表面に緻密に形成されることによって、腐
食の促進を抑制することができると考えられている。耐
食性の観点からは、微粒子シリカは粒子径が5〜50n
m、望ましくは2〜20、より望ましくは5〜15nm
のものを用いるのが好ましい。
【0049】有機皮膜中にイオン交換シリカ(a)と微
粒子シリカ(b)を複合添加する場合の配合量は、基体
樹脂100重量部(固形分)に対して、イオン交換シリ
カ(a)および微粒子シリカ(b)の合計の配合量で5
〜80重量部(固形分)であって、且つイオン交換シリ
カ(a)と微粒子シリカ(b)の配合量(固形分)の重
量比(a)/(b)を90/10〜60/40とする。
【0050】イオン交換シリカ(a)および微粒子シリ
カ(b)の合計の配合量が重量部未満では、耐アルカ
リ脱脂後の耐食性向上効果が小さい。一方、合計の配合
量が80重量部を超えると塗装性や加工性が低下するの
で好ましくない。また、イオン交換シリカ(a)と微粒
子シリカ(b)の重量比(a)/(b)が60/40
満では耐食性が劣り、一方、重量比(a)/(b)が
0/10を超えるとイオン交換シリカ(a)と微粒子シ
リカ(b)の複合添加による効果が十分に得られなくな
る。
【0051】また、有機皮膜中には上記の防錆添加剤に
加えて、腐食抑制剤として、ポリリン酸塩(例えば、ポ
リリン酸アルミ:テイカ(株)製のテイカK−WHIT
E80、テイカK−WHITE84、テイカK−WHI
TE105、テイカK−WHITEG105、テイカK
−WHITE90等)、リン酸塩(例えば、リン酸亜
鉛、リン酸二水素アルミニウム、亜リン酸亜鉛等)、モ
リブデン酸塩、リンモリブデン酸塩(リンモリブデン酸
アルミニウム等)、有機リン酸およびその塩(例えば、
フィチン酸、フィチン酸塩、ホスホン酸、ホスホン酸塩
及びこれらの金属塩、アルカリ金属塩、アルカリ土類金
属塩)、有機インヒビター(例えば、ヒドラジン誘導
体、チオール化合物等)等を添加できる。
【0052】有機皮膜中には、さらに必要に応じて、皮
膜の加工性を向上させる目的で固形潤滑剤(c)を配合
することができる。本発明に適用できる固形潤滑剤とし
ては、例えば、以下のようなものが挙げられる。 (1)ポリオレフィンワックス、パラフィンワックス:
例えば、ポリエチレンワックス、合成パラフィン、天然
パラフィン、マイクロワックス、塩素化炭化水素等 (2)フッ素樹脂微粒子:例えば、ポリフルオロエチレ
ン樹脂(ポリ4フッ化エチレン樹脂等)、ポリフッ化ビ
ニル樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂等
【0053】また、この他にも、脂肪酸アミド系化合物
(例えば、ステアリン酸アミド、パルミチン酸アミド、
メチレンビスステアロアミド、エチレンビスステアロア
ミド、オレイン酸アミド、エシル酸アミド、アルキレン
ビス脂肪酸アミド等)、金属石けん類(例えば、ステア
リン酸カルシウム、ステアリン酸鉛、ラウリン酸カルシ
ウム、パルミチン酸カルシウム等)、金属硫化物(二硫
化モリブデン、二硫化タングステン)、グラファイト、
フッ化黒鉛、窒化ホウ素、ポリアルキレングリコール、
アルカリ金属硫酸塩等を用いてもよい。
【0054】以上の固形潤滑剤の中でも、特に、ポリエ
チレンワックス、フッ素樹脂微粒子(なかでも、ポリ4
フッ化エチレン樹脂微粒子)が好適である。ポリエチレ
ンワックスとしては、例えば、ヘキスト社製のセリダス
ト 9615A、セリダスト 3715、セリダスト 3
620、セリダスト 3910、三洋化成(株)製のサ
ンワックス 131−P、サンワックス 161−P、三
井石油化学(株)製のケミパール W−100、ケミパ
ール W−200、ケミパールW−500、ケミパール
W−800、ケミパール W−950等を用いることが
できる。
【0055】また、フッ素樹脂微粒子としては、テトラ
フルオロエチレン微粒子が最も好ましく、例えば、ダイ
キン工業(株)製のルブロン L−2、ルブロン L−
5、三井・デュポン(株)製のMP1100、MP12
00、旭アイシーアイフロロポリマーズ(株)製のフル
オンディスパージョン AD1、フルオンディスパージ
ョン AD2、フルオン L141J、フルオン L15
0J、フルオン L155J等が好適である。また、こ
れらのなかで、ポリオレフィンワックスとテトラフルオ
ロエチレン微粒子の併用により特に優れた潤滑効果が期
待できる。
【0056】有機皮膜中での固形潤滑剤(c)の配合量
は、基体樹脂100重量部(固形分)に対して1〜80
重量部(固形分)、好ましくは3〜40重量部(固形
分)とする。固形潤滑剤(c)の配合量が1重量部未満
では潤滑効果が乏しく、一方、配合量が80重量部を超
えると塗装性が低下するので好ましくない。
【0057】本発明の有機被覆鋼板が有する有機皮膜
は、皮膜形成有機樹脂(A)を基体樹脂とし、これにイ
オン交換シリカ(a)と微粒子シリカ(b)が配合さ
れ、必要に応じて固形潤滑剤(c)および硬化剤等が添
加されるが、さらに必要に応じて、添加剤として、有機
着色顔料(例えば、縮合多環系有機顔料、フタロシアニ
ン系有機顔料等)、着色染料(例えば、有機溶剤可溶性
アゾ系染料、水溶性アゾ系金属染料等)、無機顔料(例
えば、酸化チタン)、キレート剤(例えば、チオール
等)、導電性顔料(例えば、亜鉛、アルミニウム、ニッ
ケルなどの金属粉末、リン化鉄、アンチモンドープ型酸
化錫等)、カップリング剤(例えば、シランカップリン
グ剤、チタンカップリング剤等)、メラミン・シアヌル
酸付加物等を添加することができる。また、上記基体樹
脂よび添加成分を含む皮膜形成用の塗料組成物は、通
常、溶媒(有機溶剤および/または水)を含有し、さら
に必要に応じて中和剤等が添加される。
【0058】有機皮膜の乾燥膜厚は0.1〜5μm、好
ましくは0.3〜3μm、さらに好ましくは0.5〜2
μmとする。有機皮膜の膜厚が0.1μm未満では耐食
性が不十分であり、一方、膜厚が5μmを超えると導電
性、加工性が低下する。
【0059】次に、本発明の有機被覆鋼板の製造方法に
ついて説明する。本発明の有機被覆鋼板は、亜鉛系めっ
き鋼板またはアルミニウム系めっき鋼板の表面を必要に
応じて化成処理した後、上述した皮膜形成有機樹脂
(A)にイオン交換シリカ(a)と微粒子シリカ(b)
添加され、必要に応じて固形潤滑剤(c)等が添加さ
れた塗料組成物を塗布し、加熱乾燥させることにより製
造される。なお、めっき鋼板の表面は、上記処理液を塗
布する前に必要に応じてアルカリ脱脂処理し、さらに密
着性、耐食性を向上させるために表面調整処理等の前処
理を施すことができる。
【0060】めっき鋼板面に化成処理皮膜を形成する形
成する場合、処理液をめっき鋼板表面にコーティングす
る方法としては、塗布方式、浸漬方式、スプレー方式の
いずれでもよく、塗布方式ではロールコーター(3ロー
ル方式、2ロール方式等)、スクイズコーター、ダイコ
ーターなどのいずれの塗布手段を用いてもよい。また、
スクイズコーター等による塗布処理、浸漬処理、スプレ
ー処理の後に、エアナイフ法やロール絞り法により塗布
量の調整、外観の均一化、膜厚の均一化を行うことも可
能である。
【0061】上記のように処理液をコーティングした
後、必要に応じて水洗した後、加熱乾燥を行う。コーテ
ィングした処理液を加熱乾燥する方法は任意であり、例
えば、ドライヤー、熱風炉、高周波誘導加熱炉、赤外線
炉などの手段を用いることができる。この加熱乾燥処理
は到達板温で40〜350℃、望ましくは80〜200
℃、さらに望ましくは80〜160℃の範囲で行うこと
が好ましい。加熱乾燥温度が40℃未満では皮膜中に水
分が多量に残り、耐食性が不十分となる。一方、加熱乾
燥温度が350℃を超えると非経済的であるばかりでな
く、皮膜に欠陥が生じやすくなり、耐食性が低下する。
【0062】以上のように必要に応じて化成処理皮膜を
形成した後、有機皮膜形成用の塗料組成物を塗布する。
塗料組成物を塗布する方法としては、塗布法、浸漬法、
スプレー法等の任意の方法を採用できる。塗布法として
は、ロールコーター(3ロール方式、2ロール方式
等)、スクイズコーター、ダイコーター等のいずれの方
法を用いてもよい。また、スクイズコーター等による塗
布処理、浸漬処理またはスプレー処理の後に、エアナイ
フ法やロール絞り法により塗布量の調整、外観の均一
化、膜厚の均一化を行うことも可能である。
【0063】塗料組成物の塗布後、通常は水洗すること
なく、加熱乾燥を行うが、塗料組成物の塗布後に水洗工
程を実施しても構わない。加熱乾燥処理には、ドライヤ
ー、熱風炉、高周波誘導加熱炉、赤外線炉等を用いるこ
とができる。加熱処理は、到達板温で50〜350℃、
好ましくは80℃〜250℃の範囲で行うことが望まし
い。加熱温度が50℃未満では皮膜中の水分が多量に残
り、耐食性が不十分となる。また、加熱温度が350℃
を超えると非経済的であるばかりでなく、皮膜に欠陥が
生じて耐食性が低下するおそれがある。
【0064】本発明は、以上述べたような有機皮膜を両
面または片面に有する鋼板を含むものである。したがっ
て、本発明鋼板の形態としては、例えば、以下のような
ものがある。 (1)片面:めっき皮膜−化成処理皮膜−有機皮膜、片
面:めっき皮膜 (2)片面:めっき皮膜−化成処理皮膜−有機皮膜、片
面:めっき皮膜−化成処理皮膜 (3)両面:めっき皮膜−化成処理皮膜−有機皮膜 (4)片面:めっき皮膜−化成処理皮膜−有機皮膜、片
面:めっき皮膜−有機皮膜 (5)両面:めっき皮膜−有機皮膜
【0065】
【実施例】有機皮膜形成用の有機樹脂として表3に示す
ものを用い、この樹脂組成物にはイオン交換シリカ、表
4に示す微粒子シリカ、表5に示す固形潤滑剤を適宜配
合し、塗料用分散機(サンドグラインダー)を用いて必
要時間分散させて所望の塗料組成物とした。上記イオン
交換シリカとしてはCa交換シリカであるW.R.Grace &
Co.製のSHIELDEX C303(平均粒子径2.
5〜3.5μm、Ca濃度3wt%)を用いた。
【0066】家電、建材、自動車部品用の有機被覆鋼板
を得るため、板厚:0.8mm、表面粗さRa:1.0
μmの冷延鋼板に各種亜鉛系めっきまたはアルミニウム
系めっきを施した表1に示すめっき鋼板を処理原板とし
て用い、このめっき鋼板の表面をアルカリ脱脂処理及び
水洗乾燥した後、必要に応じて表2に示す条件で化成処
理を行った。次いで、有機皮膜形成用の塗料組成物をロ
ールコーターにより塗布し、加熱乾燥して有機皮膜を形
成させ、本発明例および比較例の有機被覆鋼板を製造し
た。有機皮膜の膜厚は、塗料組成物の固形分(加熱残
分)または塗布条件(ロールの圧下力、回転速度等)に
より調整した。
【0067】得られた有機被覆鋼板について、品質性能
(皮膜外観、耐白錆性、アルカリ脱脂後の耐白錆性、塗
料密着性、加工性)の評価を行った。その結果を化成処
理皮膜および有機皮膜の皮膜構成等とともに表6〜表1
に示す。有機被覆鋼板の品質性能の評価は以下のよう
にして行った。
【0068】(1) 皮膜外観 各サンプルについて、皮膜外観の均一性(ムラの有り無
し)を目視で評価した。評価基準は、以下の通りであ
る。 ○:ムラが全くない均一な外観 △:ムラが若干目立つ外観 ×:ムラが目立つ外観
【0069】(2) 耐白錆性 各サンプルについて、塩水噴霧試験(JIS−Z−23
71)を実施し、所定時間後の白錆発生面積率で評価し
た。評価基準は、以下の通りである。 ◎ :白錆発生なし ○+:白錆発生面積率5%未満 ○ :白錆発生面積率5%以上、10%未満 ○−:白錆発生面積率10%以上、25%未満 △ :白錆発生面積率25%以上、50%未満 × :白錆発生面積率50%以上
【0070】(3) アルカリ脱脂後の耐白錆性 各サンプルについて、日本パーカライジング(株)製の
アルカリ処理液CLN−364S(60℃,スプレー2
分)でアルカリ脱脂を行った後、塩水噴霧試験(JIS
−Z−2371)を実施し、所定時間後の白錆面積率で
評価した。 ◎ :白錆発生なし ○+:白錆発生面積率5%未満 ○ :白錆発生面積率5%以上、10%未満 ○−:白錆発生面積率10%以上、25%未満 △ :白錆発生面積率25%以上、50%未満 × :白錆発生面積率50%以上
【0071】(4) 塗料密着性 各サンプルについて、メラミン系の焼付塗料(膜厚30
μm)を塗装した後、沸水中に2時間浸漬し、直ちに碁
盤目(1mm間隔で10×10の碁盤目)のカットを入
れて、粘着テープによる貼着・剥離を行い、塗膜の剥離
面積率で評価した。評価基準は以下の通りである。 ◎:剥離なし ○:剥離面積率5%未満 △:剥離面積率5%以上、20%未満 ×:剥離面積率20%以上
【0072】(5) 加工性 ブランク径φ120mm、ダイス径φ50mmで深絞り
成形(無塗油条件)を行い、割れが生ずるまでの成形高
さで評価した。評価基準は以下の通り。 ◎:絞り抜け ○:成形高さ30mm以上 △:成形高さ20mm以上、30mm未満 ×:成形高さ20mm未満
【0073】
【表1】
【0074】
【表2】
【0075】
【表3】
【0076】
【表4】
【0077】
【表5】
【0078】
【表6】
【0079】
【表7】
【0080】
【表8】
【0081】
【表9】
【0082】
【表10】
【0083】
【表11】
【0084】
【表12】
【0085】
【表13】
【0086】
【表14】
【0087】従来の反応型クロメート処理鋼板として、
無水クロム酸:30g/l、リン酸:10g/l、Na
F:0.5g/l、K2TiF6:4g/lを含む処理液
を用い、浴温40℃の条件でスプレー処理した後、水洗
・乾燥することにより、クロム付着量(金属クロム換
算)が20mg/m2のクロメート処理鋼板を製造し
た。これを本実施例と同様の条件で塩水噴霧試験に供し
たところ、約24時間で白錆が発生した。したがって、
この結果と本実施例の結果からして、本発明の有機被覆
鋼板では従来型のクロメート処理鋼板に較べて格段に優
れた耐食性が得られることが判る。
【0088】
【発明の効果】以上述べたように本発明の有機被覆鋼板
は、製造時の処理液や製品の皮膜成分中に6価クロムを
全く含まず、しかも建材、家電、自動車等の用途の有機
被覆鋼板として高度の耐食性を有し、また、皮膜外観、
塗料密着性等にも優れている。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C23C 26/00 C23C 26/00 A (72)発明者 鷺山 勝 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 山下 正明 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−62268(JP,A) 特開 平9−12931(JP,A) 特開 平6−173037(JP,A) 特開 平12−144449(JP,A) 特開 昭61−7359(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 22/00 - 30/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 亜鉛系めっき鋼板またはアルミニウム系
    めっき鋼板の表面に、皮膜形成有機樹脂(A)100重
    量部(固形分)に対して、イオン交換シリカ(a)と微
    粒子シリカ(b)とを両者の合計で5〜80重量部(固
    形分)含有し、且つイオン交換シリカ(a)と微粒子シ
    リカ(b)の含有量(固形分)の重量比(a)/(b)
    90/10〜60/40である、膜厚が0.1〜5μ
    mの有機皮膜を有することを特徴とする耐食性に優れた
    有機被覆鋼板。
  2. 【請求項2】 亜鉛系めっき鋼板またはアルミニウム系
    めっき鋼板の表面に、皮膜形成有機樹脂(A)100重
    量部(固形分)に対して、イオン交換シリカ(a)と微
    粒子シリカ(b)とを両者の合計で5〜80重量部(固
    形分)、固形潤滑剤(c)を1〜80重量部(固形分)
    含有し、且つイオン交換シリカ(a)と微粒子シリカ
    (b)の含有量(固形分)の重量比(a)/(b)が
    0/10〜60/40である、膜厚が0.1〜5μmの
    有機皮膜を有することを特徴とする耐食性に優れた有機
    被覆鋼板。
  3. 【請求項3】 皮膜形成有機樹脂(A)がOH基および
    /またはCOOH基を有する有機高分子樹脂であること
    を特徴とする請求項1または2に記載の耐食性に優れた
    有機被覆鋼板。
  4. 【請求項4】 有機高分子樹脂が熱硬化性樹脂であるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の耐食性に優れた有機被
    覆鋼板。
  5. 【請求項5】 熱硬化性樹脂がエポキシ樹脂および/ま
    たは変性エポキシ樹脂であることを特徴とする請求項4
    に記載の耐食性に優れた有機被覆鋼板。
  6. 【請求項6】 亜鉛系めっき鋼板またはアルミニウム系
    めっき鋼板の表面に、6価クロムを含まない化成処理皮
    膜を有し、その上層に有機皮膜を有することを特徴とす
    請求項1、2、3、4または5に記載の耐食性に優れ
    た有機被覆鋼板。
  7. 【請求項7】 化成処理皮膜が酸化ケイ素を含有する難
    溶性皮膜であることを特徴とする請求項6に記載の耐食
    性に優れた有機被覆鋼板。
  8. 【請求項8】 有機皮膜中のイオン交換シリカがCa交
    換シリカであることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5、6または7に記載の耐食性に優れた有機被覆鋼
    板。
  9. 【請求項9】 Ca交換シリカの平均粒子径が4μm以
    下であることを特徴とする請求項8に記載の耐食性に優
    れた有機被覆鋼板。
  10. 【請求項10】 Ca交換シリカのCa濃度が2〜8w
    t%であることを特徴とする請求項8または9に記載の
    耐食性に優れた有機被覆鋼板。
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