JP3411565B1 - 撮像レンズ - Google Patents
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- G02B13/04—Reversed telephoto objectives
Abstract
生産が可能であり、かつ光学長が10mm以下の撮像レン
ズを提供すること。 【解決手段】 物体側から順に、物体側に凹面を向けた
メニスカス形状の負の屈折力を有する第1レンズL1
と、開口絞りSと、両側に凸を向けた正の屈折力を有す
る第2レンズL2と、両側に凹を向けた負の屈折力を有
する第3レンズL3と、両側に凸を向けた正の屈折力を
有する第4レンズL4とが順に配列して構成される以下
の条件を満たすことを特徴とする撮像レンズ。 +5.0 <(r2+r1)/(r2−r1)<+7.0 (1) 0.15f < d1 < 0.3f (2) ただし、 r1 : 第1レンズの物体側面の光軸近傍における曲率半
径(軸上曲率半径) r2 : 第1レンズの像側面の光軸近傍における曲率半径
(軸上曲率半径) d1 : 第1レンズの肉厚 f : 全系の焦点距離
Description
MOSを撮像素子として用いるカメラに搭載することに
好適な、光学長が短く、これにより結像される像の歪み
が視覚を通じて意識されず、かつ撮像素子の集積密度か
ら要請される十分な程度に諸収差が小さく補正されてい
る、撮像レンズに関する。以下「像の歪みが視覚を通じ
て意識されずかつ撮像素子の集積密度から要請される十
分な程度に小さく諸収差が補正されている」ことを、簡
単のために単に「諸収差が良好に補正されている」等と
表現することもある。また諸収差が良好に補正された画
像を「良好な画像」ということもある。
用いる小型カメラに搭載するレンズは、光学長が短く低
コストで製造できる必要がある。この種のレンズとし
て、例えば、特開平11−38316号公報において開
示されている撮像レンズがある。しかしながら、この開
示された撮像レンズは、構成枚数が4群4枚と少ないも
のの、物体側から数えて最初のレンズである第1レンズ
が厚すぎるので加工がむずかしい。その結果として生産
コストが高くなる等、生産性が悪い。また、光学長が10
mmを超えており、CCDまたはCMOSを撮像素子と
して用いる小型カメラに搭載するレンズとしては光学長
が長すぎる。
良好に補正されており、低コストで生産が可能であり、
かつ光学長が10 mm以下である撮像レンズを提供するこ
とを目的とする。
の発明による撮像レンズの構成は、物体側から順に、第
1レンズL1、開口絞りS、第2レンズL2、第3レン
ズL3および第4レンズL4を配列した4枚4群構成で
ある。第1レンズL1は物体側に凹面を向けたメニスカ
ス形状の負の屈折力を有するレンズである。第2レンズ
L2は物体側および像側の両側に凸面を向けた正の屈折
力を有するレンズである。第3レンズL3は物体側およ
び像側の両側に凹面を向けた負の屈折力を有するレンズ
である。第4レンズL4は物体側および像側の両側に凸
面を向けた正の屈折力を有するレンズである。
面全8面(1枚のレンズが物体側および像側に1面ずつ
曲面を有するので、4枚のレンズでは合計8面とな
る。)のうち少なくとも3つのレンズ面が非球面であ
り、以下の条件を満たす。
径(軸上曲率半径) r2 : 第1レンズの像側面の光軸近傍における曲率半径
(軸上曲率半径) d1 : 第1レンズの肉厚 f : 全系の焦点距離(第1、第2、第3および第4の
レンズから成るレンズ系の合成焦点距離)。
変えることにより、レンズの焦点距離を変えず収差だけ
を変化させる、いわゆるベンディングという操作ができ
る。そこでレンズの焦点距離が変わらないという条件下
で、r1およびr2を変化させたとき、q = (r2+r1)/
(r2−r1)で与えられるqは、いわゆるレンズの形状
因子(shape factor)と呼ばれ、ベンディングの度合い
を表すパラメータである。すなわちパラメータqは対称
レンズ(r1 = -r2)に対しては0となり、非対称に
なるほど大きな値となるので、対称レンズからの偏差の
度合い(非対称の度合い)を示すパラメータである。
ンズのベンディングの度合いを表すパラメータq、を+
5.0から+7.0の範囲に設定すべきことを意味する。
式(2)で与えられる条件を満足させ、かつ前述の構成
に配置することによって、諸収差が良好に補正され、し
かも光学長が10 mm以下であって、低コストで製作でき
る撮像レンズを提供できる。
短い撮像レンズの場合、数mm程度のバックフォーカスを
確保する必要がある。このバックフォーカスは、第1レ
ンズの負屈折力を大きくすることにより、十分確保する
ことができる。
色収差及び倍率色収差を良好に補正できる。
バックフォーカスを得るための条件式である。上限を越
えてr1およびr2の曲率半径を設定すると、非点収差の
子午像面(メリディオナル面)が正の方向に大きく湾曲
しすぎてしまう。また、下限を下回ってr1およびr2の
曲率半径を設定すると、バックフォーカスが短くなりC
CD像面に入射する光線角度が急角度となる為、マイク
ロレンズによる全反射で、シューディングを起こし周辺
が暗くなってしまい、その上に非点収差の子午像面が負
の方向に大きく湾曲しすぎてしまう。
することにより、その後に配置されている第2レンズ及
び第4レンズで負の歪曲収差(たる型の歪曲収差)を補
正できる。
の全長を短く保ち第1レンズ径を小さく保つための、条
件を与える式である。第1レンズの肉厚d1が式(2)の
上限を越えて厚くなると、レンズ全長と第1レンズ径が
大きくなりすぎ、レンズ系のコンパクト性が失われる。
また、負の歪曲収差も大きくなる。d1が式(2)の下限
を下回って、レンズ厚が小さくなると、像面湾曲が大き
くなり好ましくない。またd1が式(2)の下限を下回る
と、プラスチックレンズの場合は、レンズを設計どおり
に成形することが困難となる。
いて明らかなように、式(1)および(2)で与えられる
二つの条件により、諸収差が良好に補正された、光学長
が10 mm以下の、生産性に優れた撮像レンズが実現でき
た。
は、その構成レンズのすべてをプラスチック素材(熱と
圧力あるいはその両者によって塑性変形させて成型させ
て形成することができる高分子物質であって、可視光に
対して透明である素材)で、形成するのがよい。
実施の形態例につき説明する。なお、これらの図は、こ
の発明が理解できる程度に構成要素の形状、大きさおよ
び配置関係を概略的に示してあるにすぎず、また、以下
に説明する数値的およびその他の条件は単なる好適例で
あり、この発明はこの発明の実施の形態にのみ何等限定
されるものではない。
である。
第4のレンズをそれぞれ、L1、L2、L3およびL4で示す。
撮像面(固体撮像素子の受光面)を10で表し、撮像面と
レンズ系とを隔てるカバーガラスを12で表し、2枚の絞
り面をそれぞれ像側から物体側の順にそれぞれ14と16で
示す。
びdi(i=1, 2, 3, …,12)等のパラメータは以下に示す
表1から表4に具体的数値として与えてある。添え字i=
1,2, ……12は、物体側から像側に向かって順に、各レ
ンズの面番号あるいはレンズの厚みもしくはレンズ面間
隔等に対応させて付したものである。すなわち、riは
i番目の面の曲率半径(非球面においては軸上曲率半
径)、diはi番目の面からi+1番目の面までの距
離、Niはi番目の面とi+1番目の面から成るレンズ
の媒質の屈折率、νiはi番目の面とi+1番目の面か
ら成るレンズの媒質の分散、をそれぞれに示す。
れの右欄に面番号とともに示した。開口絞りのr3とr4、
またカバーガラスのr11とr12は平面であるので、曲率半
径∞と表示している。
えられる。
8+D0h10 ただし、 Z: 面頂点に対する接平面からの深さ c: 面の近軸的曲率 h: 光軸からの高さ k: 円錐定数 A0: 4次の非球面係数 B0: 6次の非球面係数 C0: 8次の非球面係数 D0: 10次の非球面係数 この明細書中の各表1から表4において、非球面係数を
示す数値の表示において、表示「e−1」は「10の−1
乗」を意味する。また焦点距離fとして示した値は、第
1、第2、第3および第4のレンズから成るレンズ系の
合成焦点距離である。
第2実施例を説明する。また、図10〜図17を参照し
て次式(1)式で与えられる条件を満たさない比較例を
2例説明する(第1比較例および第2比較例)。
(表3参照)であるから、(r2+r1)/(r2−r1)=
4.913 と、下限値を下回り、第2比較例では、r1=-2.
55、r2=−3.30(表4参照)であるから、(r2+r1)/
(r2−r1)= 7.800 と、上限値を上回っている。
構成の概略図とスポットダイアグラムとをそれぞれ示
し、入射高に対する像面上での点像の広がりの度合いを
表示した。また図3、図7、図11および図15におい
て歪曲収差曲線、図4、図8、図12および図16にお
いて非点収差曲線、図5、図9、図13および図17に
おいて色・球面収差曲線を示している。
像面内での光軸からの最大距離を100として百分率表示
してある。)に対して、収差量(横軸に正接条件の不満
足量を百分率表示してある。)を示した。非点収差曲線
は、歪曲収差曲線同様に光軸からの距離に対して、収差
量を横軸(mm単位)にとって示した。また、非点収差にお
いては、子午像面(メリディオナル面)と球欠像面(サ
ジッタル面)とにおける収差量(mm単位)を表示した。
色・球面収差曲線は、入射高h(Fナンバー)に対し
て、収差量を横軸(mm単位)にとって示した。また、色・
球面収差曲線においては、C線(水素原子が発する波長6
56.27 nmの光)、d線(ヘリウム原子が発する波長587.5
6 nmの光)およびg線(水銀原子が発する波長435.84 nm
の光)に対する収差値を示した。屈折率はd線(587.6 n
mの光)における屈折率を示す。
(表2)、第1比較例(表3)および第2比較例(表
4)に関する構成レンズの曲率半径(mm単位)、レンズ面
間隔(mm単位)、レンズ素材の屈折率、レンズ素材のアッ
ベ数、焦点距離、開口数、非球面係数を一覧にして掲げ
る。
示す。第1、第2実施例および第1、第2比較例とも
に、物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負の屈折力
を有する第1レンズ(L1)、物体側および像側の両側に
凸面を向けた正の屈折力を有する第2レンズ(L2)、物
体側および像側の両側に凸面を向けた正の屈折力を有す
る第4レンズ(L4)にはシクロオレフィン系プラスチッ
クであるゼオネックスE48R(ゼオネックスは日本ゼオン
株式会社の登録商標で、E48Rは商品番号である。)を採
用した。
の屈折力を有する第3レンズ(L3)は、ポリカーボネー
トを採用した。また、第1レンズ(L1)の両面、第2レ
ンズ(L2)の両面、第3レンズ(L3)の物体側面、及び
第4レンズ(L4)の像側面は非球面とした。すなわち、
非球面の数は、各実施例および比較例とともに6面であ
る。
び第4レンズ(L4)の素材であるゼオネックスE48Rのア
ッベ数は56であるが、シミュレーションの結果、これ
らレンズの素材のアッベ数が45から65の範囲内であ
れば、収差等レンズ性能に実質的な差異は現れないこと
が分かった。また、第3レンズ(L3)の素材であるポリ
カーボネートのアッベ数は30であるが、このレンズの
素材のアッベ数が25から35の範囲内であれば、上記
同様に収差等レンズ性能に実質的な差異は現れないこと
が分かった。すなわち、アッベ数が上記の値の範囲内で
あれば、この発明の目的とする撮像レンズの諸収差が従
来の撮像レンズの諸収差に比べて良好に補正され、かつ
光学長が 10 mm 以下の撮像レンズが実現できることが
分かった。
は、0.60 mm、第2実施例、第1比較例および第2比較
例では、1.00 mmのカバーガラスを挿入してあり、この
カバーガラスの存在も前提として、以下に説明する諸収
差を計算してある。すなわち、このカバーガラスは、r1
1およびr12面から成り、この厚みを表すパラメータd11
が、第1実施例では、d11=0.60 mmであり、第2実施
例、第1比較例および第2比較例では、 d11=1.00 mmで
ある。
る。 (B)第1レンズの肉厚は d1 = 0.72 mm であ
る。 (C)第1レンズの物体側面の曲率半径は r1 = −
1.72 mm である。 (D)第1レンズの像側面の曲率半径は r2 = −
2.53 mm である。 (r2+r1)/(r2−r1)= +5.2469 であるから、こ
のレンズ系は、式(1)で表される条件を満たしてい
る。また、0.15f=0.497、d1=0.72、0.3f=0.9945
であるから、式(2)で表される条件も満たしている。
の点像の広がりを示すスポットダイアグラムを示す。こ
れによると画角ぎりぎりの位置での点像が若干広がるの
みで、撮像面上ほぼ全域にわたり良好な点像が得られて
いることがわかる。
おり、バックフォーカスも2.357 mmと十分に確保できて
いる。
非点収差曲線(メリディオナル面に対する収差曲線22
およびサジッタル面に対する収差曲線24)、図5に示
す色・球面収差曲線(C線に対する収差曲線26、d線に
対する収差曲線28およびg線に対する収差曲線30。
ただし収差曲線26と収差曲線28はほとんど差がなく
重なっている。)については、それぞれグラフによって
示してある。図3および図4の収差曲線の縦軸は像高を
示しており、100%、85%、70%、50%、およ
び30%はそれぞれ、2.187mm、1.859mm、 1.531mm、1.
093mm、および0.656mm に対応している。また横軸は収
差の大きさを示している。図5の収差曲線の縦軸は入射
高h(Fナンバー)を示しており、最大がF2.8であ
る。
収差は0.1mm以内に収まっており、色・球面収差は0.
02mm以下に収まっている。いずれについても、CCD
またはCMOSを撮像素子として用いる小型カメラに搭
載するレンズに必要とされる性能が確保されている。
2.45 mm である。 (D)第1レンズの像側面の曲率半径は r2 = −
3.35 mm である。 (r2+r1)/(r2−r1)= +6.444 であるから、こ
のレンズ系は、式(1)で表される条件を満たしてい
る。また、0.15f=0.572、d1=0.9、0.3f=1.144 で
あるから、式(2)で表される条件も満たしている。
の点像の広がりを示すスポットダイアグラムを示す。こ
れによると画角ぎりぎりの位置での点像を含めて、撮像
面上全域にわたり良好な点像が得られている。
おり、バックフォーカスも3.396 mmと十分に確保できて
いる。
非点収差曲線(メリディオナル面に対する収差曲線34
およびサジッタル面に対する収差曲線36)、図9に示
す色・球面収差曲線(C線に対する収差曲線38、d線に
対する収差曲線40およびg線に対する収差曲線42)
については、それぞれグラフによって示してある。図7
および図8の収差曲線の縦軸は像高を示しており、10
0%、85%、70%、50%、および30%はそれぞ
れ、2.250mm、1.913mm、 1.575mm、1.125mm、および 0.
675mm に対応している。図9の収差曲線の縦軸は入射高
h(Fナンバー)を示しており、最大がF2.8であ
る。また横軸は収差の大きさを示している。歪曲収差は
2.6%以内に収まっており、非点収差は0.08mm以内
に収まっており、色・球面収差は0.05mm以下に収ま
っている。いずれの収差についても、CCDまたはCM
OSを撮像素子として用いる小型カメラに搭載するレン
ズに必要とされる性能が確保されている。
2.25 mm である。 (D)第1レンズの像側面の曲率半径は r2 = −
3.40 mm である。 (r2+r1)/(r2−r1)= +4.913 であるから、こ
のレンズ系は、式(1)で表される条件の下限を下回っ
ており、条件を満たしていない。
での点像の広がりを示すスポットダイアグラムを示す。
これによると撮像面の周辺に行くに従って点像が広がっ
ており、撮像面上の周辺部分において良好な点像が得ら
れていない。
高を示しており、100%、85%、70%、50%、
および30%はそれぞれ、2.249mm、1.911mm、 1.574m
m、1.124mm、および 0.675mm に対応している。図13
の収差曲線の縦軸は入射高h(Fナンバー)を示してお
り、最大がF2.8である。また横軸は収差の大きさを
示している。
色・球面収差は0.06mm以下に収まっている。しかし
非点収差は像高2.249mmにおいてメリディオナル面にお
いて2.3mmとなっている。
13に示す色・球面収差曲線(C線に対する収差曲線5
0、d線に対する収差曲線52およびg線に対する収差曲
線54)からは良好な特性であるが、図12に示す非点
収差曲線(メリディオナル面に対する収差曲線46およ
びサジッタル面に対する収差曲線48)については、メ
リディオナル面において大きくなっている(収差曲線4
6)。これらの点が実施例に比較して、良好な特性とは
なっていない。
2.55 mm である。 (D)第1レンズの像側面の曲率半径は r2 = −
3.30 mm である。 (r2+r1)/(r2−r1)= +7.800 であるから、こ
のレンズ系は、式(1)で表される条件の上限を超えて
おり、条件を満たしていない。
での点像の広がりを示すスポットダイアグラムを示す。
第1比較例と同様、撮像面の周辺に行くに従って点像が
広がっており、撮像面上の周辺部分において良好な点像
が得られていない。
高を示しており、100%、85%、70%、50%、
および30%はそれぞれ、2.252mm、1.914mm、 1.576m
m、1.126mm、および 0.675mm に対応している。図17
の収差曲線の縦軸は入射高h(Fナンバー)を示してお
り、最大がF2.8である。また横軸は収差の大きさを
示している。
いる。しかし歪曲収差は4.2%であり、非点収差は像
高2.252mmにおいてメリディオナル面において0.78mmと
なっている。
する収差曲線62、d線に対する収差曲線64およびg線
に対する収差曲線66)からは良好な特性であるが、図
15に示す歪曲収差曲線56および図16に示す非点収
差曲線(メリディオナル面に対する収差曲線58および
サジッタル面に対する収差曲線60)から理解できるよ
うに、歪曲収差およびメリディオナル面での非点収差が
大きい(収差曲線56および収差曲線58)。これらの
点が実施例に比較して、良好な特性とはなっていない。
良好に補正され、十分なバックフォーカスが得られかつ
光学長が短く保たれる条件を与える式(1)および
(2)を満たすように構成レンズを設計することで、こ
の発明が解決しようとする課題が解決できることがわか
る。
第2レンズ、第4レンズにはゼオネックスE48Rを、第3
レンズにはポリカーボネートというプラスチック素材を
用いたが、実施例に掲げた以外のプラスチック材料はも
とより、プラスチック素材でなくとも、実施例等で説明
した諸条件を満たす素材であれば、ガラス素材であって
も用いることができることは言うまでもない。
枚と少ない構成ながら、プラスチックレンズの積極的な
使用を可能にし、諸収差が良好に補正された、低コスト
で製造可能な、光学長が10 mm以下であって、小型CCDカ
メラに用いて好適な撮像レンズを実現することができ
る。d線に対する屈折率が1.583であって、アッベ
数30程度の屈折率波長分散特性を有する素材を用いた
レンズを構成要素とする撮像レンズは、その構成レンズ
の全てを光学ガラスを素材としたレンズで実現すること
は難しい。また見方を変えれば、本発明の実施例におい
て、アッベ数30程度と大きな波長分散特性を有する素
材であっても、そのレンズの構成方法によっては良好な
画像を得ることができる組み合わせレンズを形成でき
る、という新しい実験結果を示すことができた。
ンズは、携帯電話器に内蔵するビデオカメラ用レンズと
しての利用はもとより、PDA(personal digital assist
ant)に内蔵するビデオカメラ用レンズ、画像認識機能
を具えた玩具に内蔵するビデオカメラ用レンズ、監視用
ビデオカメラおよび防犯用ビデオカメラ用レンズとして
適用しても好適であるといえる。
半径) di:i番目の面からi+1番目の面までの距離
Claims (5)
- 【請求項1】 物体側に凹面を向けたメニスカス形状の
負の屈折力を有する第1レンズL1と、開口絞りSと、
物体側および像側の両側に凸面を向けた正の屈折力を有
する第2レンズL2と、物体側および像側の両側に凹面
を向けた負の屈折力を有する第3レンズL3と、物体側
および像側の両側に凸面を向けた正の屈折力を有する第
4レンズL4とを有し、物体側から順に、該第1レンズ
L1、該開口絞りS、該第2レンズL2、該第3レンズ
L3、該第4レンズL4の順に配列されて構成され、 前記第1〜第4レンズのうちの少なくとも3つのレンズ
面が非球面であり、以下の条件を満たすことを特徴とす
る撮像レンズ。 +5.0 <(r2+r1)/(r2−r1)<+7.0 (1) 0.15f < d1 < 0.3f (2) ただし、 r1 : 第1レンズの物体側面の光軸近傍における曲率半
径(軸上曲率半径) r2 : 第1レンズの像側面の光軸近傍における曲率半径
(軸上曲率半径) d1 : 第1レンズの肉厚 f : 全系の焦点距離(第1、第2、第3および第4の
レンズから成るレンズ系の合成焦点距離) - 【請求項2】 請求項1記載の撮像レンズであって、該
撮像レンズを構成するレンズがすべてプラスチック素材
で形成されるレンズであることを特徴とする撮像レン
ズ。 - 【請求項3】 請求項1記載の撮像レンズであって、該
撮像レンズを構成する前記第1レンズL1、前記第2レ
ンズL2、前記第4レンズL4をアッベ数が45から6
5の範囲にある素材で形成したレンズとし、前記第3レ
ンズL3をアッベ数が25から35の範囲にある素材で
形成したレンズとしたことを特徴とする撮像レンズ。 - 【請求項4】 請求項2記載の撮像レンズであって、該
撮像レンズを構成する前記第1レンズL1、前記第2レ
ンズL2、前記第4レンズL4をシクロオレフィン系プ
ラスチックを素材として形成したレンズとし、前記第3
レンズL3をポリカーボネートを素材として形成したレ
ンズとしたことを特徴とする撮像レンズ。 - 【請求項5】 請求項3または請求項4記載の撮像レン
ズであって、前記第1レンズの物体側の面から像面まで
の距離を10 mm 以下としたことを特徴とする撮像レン
ズ。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002221413A JP3411565B1 (ja) | 2002-07-30 | 2002-07-30 | 撮像レンズ |
US10/606,754 US7009783B2 (en) | 2002-07-30 | 2003-06-27 | Pickup lens |
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