JP2005283742A - プラスチック製レンズを用いた光学ユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】下記レンズ(1)、(2)を含む光学ユニット。
(1)アッベ数が45〜60のプラスチック製レンズ、
(2)6,6’−ジヒドロキシ−3,3,3’,3’−テトラメチル−1,1’−スピロビインダン、4,4’−[1,3−フェニレン(1−メチルエチリデン)]ビスフェノール、及び3官能以上のフェノール性水酸基を有する化合物と、炭酸エステル形成化合物とを反応させてなる極限粘度が0.30〜0.50dl/gであるポリカーボネートを射出成形して得られるレンズ。
【選択図】なし
Description
よって、アッベ数45〜60の脂環式オレフィン樹脂製のレンズと組み合わせて、色収差を補正するのに適したアッベ数を有し、複屈折が小さく、かつ光学ユニットのレンズ材料に適した物性を有するプラスチック材料は従来知られていなかった。
(1)アッベ数が45〜60のプラスチック製レンズ、
(2)6,6’−ジヒドロキシ−3,3,3’,3’−テトラメチル−1,1’−スピロビインダン、4,4’−[1,3−フェニレン(1−メチルエチリデン)]ビスフェノール、及び3官能以上のフェノール性水酸基を有する化合物と、炭酸エステル形成化合物とを反応させてなる極限粘度が0.30〜0.50dl/gであるポリカーボネートを射出成形して得られるレンズ。
前記レンズ(1)のフランジ部と、前記レンズ(2)のフランジ部と、は嵌合可能であり、
前記レンズ(1)、(2)は、前記フランジ部の嵌合によって、組み合わされた状態で互いの光軸を一致する形状を有することが好ましい。
また、前記防湿皮膜は、ポリ塩化ビニリデンまたは塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体を主成分とすることが好ましい。
本発明の光学ユニットは、全てのレンズがプラスチック製レンズで構成されているため、小型軽量化が要求される用途に好適である。
図1は、本発明の光学ユニットの1実施形態の側部断面図である。図1に示す光学ユニット1は、銀塩カメラのレンズ機構や、デジタルカメラ、ビデオカメラ、携帯電話組み込み用小型カメラの撮像モジュールに使用される一般的な光学ユニットの構成である。図1の光学ユニットでは、円筒状の鏡筒5内に2枚のレンズ2,3が収納されている。
低複屈折
上記した低アッベ数レンズ材料は、ビスフェノールA型のポリカーボネート樹脂のような、低解像度用途の光学ユニットのレンズ材料として従来使用されているポリカーボネート樹脂に比べて、複屈折が少ないことを特徴とする。例えば、光学面の半径9mm、中心部の厚さ2.5mmのレンズを射出成形した場合に、ビスフェノールA型のポリカーボネート樹脂のレンズでは、レタデーションが200〜400nm程度であるのに対して、上記した低アッベ数レンズ材料で作製したレンズは、レタデーションが0〜120nm程度である。
なお、上記のレタデーションは、レンズを偏光板(直交ニコル)に挟んで、干渉色を基準サンプルと比較することにより求めた。
このような特性により、色収差を補正するためにアッベ数45〜60の高アッベ数レンズと組み合わせて使用しても、解像度に悪影響を及ぼすことがない。
上記した低アッベ数レンズ材料は低吸水性であり、具体的には、JIS K7209に従って測定した飽和吸水率が0.3%以下である。
このような特性により、湿度による屈折率変化が生じにくく、レンズの寸法安定性にも優れる。
上記した低アッベ数レンズ材料は、極限粘度が0.30〜0.50dl/gと低いため、流動性に優れている。この特性は、射出成形によりレンズを作製する場合に特に好ましい。すなわち、低解像度用途の光学ユニットのレンズ材料として従来使用されているポリカーボネート樹脂よりも低温、具体的にはポリマー温度240〜260℃で射出成形することができる。しかも、該温度範囲において、射出成形において通常実施されるせん断速度100〜1000(S-1)におけるせん断速度と粘度の関係がニュートン流体に近い特性を有する。
これらの特性により、レンズを射出成形する際の成形性に優れている。よって、成形不良が生じることがなく、しかも様々な構造を有するレンズに成形することができる。
また、従来のポリカーボネート樹脂よりも低温で射出成形されるため、レンズ材料の熱劣化が軽減されている。レンズ材料の熱劣化は、レンズの着色の原因となるため、熱劣化の軽減は光学ユニット、特に高解像度用途の光学ユニットのレンズにとって好ましい。
さらにまた、より低温で射出成形することにより、レンズ成形に要するエネルギーが少なくて済み、レンズ製造、ひいては光学ユニット製造における歩留まりにも優れている。
上記した低アッベ数レンズ材料は、アッベ数が23〜35程度であり、アッベ数45〜60の高アッベ数レンズ材料と組み合わせて色収差を補正するのに好ましい。
低複屈折
上記した脂環式ポリオレフィン樹脂は、複屈折が少ないことを特徴とする。具体的には、この材料を用いて射出成形したレンズ(光学面の半径が6.4mm、中心部厚さ2.9mm)は、レタデーションが0〜150nm程度である。この特性により、色収差を補正するために、上記した低アッベ数レンズと組み合わせて使用しても解像度に悪影響を及ぼすことがない。
上記した脂環式ポリオレフィン樹脂は、吸水性が非常に低いことを特徴とする。具体的には、具体的には、JIS K7209に従って測定した飽和吸水率が0.01%未満である。このような特性により、湿度による屈折率変化が生じにくく、レンズの寸法安定性にも優れる。
上記した脂環式ポリオレフィン樹脂は、光学弾性係数が低いことを特徴とする。具体的には、光学弾性係数が7.0×10-13cm2/dyne以下である。
光学弾性係数の低い材料を用いて射出成形した成形体は、光学弾性係数が高い材料から射出成形した成形体と比較した場合、成形体に内在する分子の歪が同程度であったとしても、複屈折が成形体に現れにくい特性を有する。従って、光学弾性係数の低い材料は、複屈折の少ない成形体を得るうえで好ましい。
図2は、光軸合わせ構造を有する低アッベ数レンズの1実施形態を示しており、(a)はレンズの平面図であり、(b)はレンズの側部断面図である。
図2(a)、(b)に示すレンズ3は、その中心に位置し、光学的作用をするレンズ部31と、該レンズ31の周囲に設けられたフランジ部32からなる。該フランジ部32は、光学ユニットを構成する他のレンズに設けられたフランジ部と嵌合可能であり、該他のレンズのフランジ部とともに光軸合わせ構造をなす。
このような構成であれば、フランジ部22,32,42を嵌合することで、レンズ2,3,4間の相対位置を所定の位置関係にすることができる。ここで、レンズ2,3,4の光軸が一致するように光学設計すれば、フランジ部22,32,42を互いに嵌合することのみで、特別な操作を行うことなしに、レンズ2,3,4の光軸合わせを行うことができる。
さらに、図3に示した光学ユニット1では、フランジ部22,32,42の厚さを各レンズ2,3,4の光軸方向における相対位置に応じた厚さとし、フランジ部22,32,42とレンズ部21,31,41とを当接させることで、レンズ2,3,4の光軸方向における位置合わせを行っている。しかしながら、各レンズ2,3,4の光軸方向における位置合わせは、図1に示す光学ユニット1のように、スペーサ5で行ったのでもよい。
無機材料で形成される多層膜としては、レンズ側からZrO2層とSiO2層の合計光学的膜厚がλ/4、ZrO2層の光学的膜厚がλ/4、最表層のSiO2層の光学的膜厚がλ/4の、高屈折率材料層と低屈折率材料層とを交互に成膜する積層構造が例示される。ここで、λは設計波長であり、通常520nmが用いられる。最表層は、屈折率が低く、かつ反射防止膜に機械的強度を付与できることからSiO2とすることが好ましい。
無機材料で反射防止膜を形成する場合、成膜方法は例えば真空蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリング法、CVD法、飽和溶液中での化学反応により析出させる方法等を採用することができる。
ハードコート層としては、公知の紫外線硬化もしくは電子線硬化のアクリル系もしくはエポキシ系の樹脂を用いることができる。
汚れ防止膜としては、含フッ素有機重合体のような撥水撥油性材料を使用することができる。
このような理由から、防湿皮膜は、レンズの表面全体に形成することが好ましい。したがって、上記した光軸合わせ構造を有するレンズの場合、レンズ部のみではなく、フランジ部も含めた表面全体に防湿皮膜を形成することが好ましい。
なお、上記の理由から、光学ユニットを構成する高アッベ数レンズおよび低アッベ数レンズの両方について、レンズの表面全体に防湿皮膜を形成することが最も好ましい。
但し、上記した低アッベ数レンズ材料は、高アッベ数レンズの好適材料である脂環式ポリオレフィン樹脂に比べると、吸水性においてやや劣る。このため、光学ユニットを構成する高アッベ数レンズおよび低アッベ数レンズのうち、少なくとも低アッベ数レンズに対して、レンズの表面全体に防湿皮膜を形成することが好ましい。
好適な無機材料の一例として、SiO2 、SiO、ZrO2、TiO2、TiO、Ti2O3、Al2O3、Ta2O5、CeO2、MgO、Y2O3、SnO2、MgF2、WO3、InとSnの混合酸化物からなる混合物が挙げられる。
これら無機材料で防湿皮膜を形成する場合、できるだけ緻密な構造を有し、かつ目的とする波長の光線の吸収が少ないことが好ましい。このため、上記の無機材料の中でも、SiOからなるガラス質膜であるのが好ましい。
さらに、ゾル−ゲル法などの湿式の成膜法を利用する際における溶液の塗布方法にも、特に限定は無く、ディップコート、スプレーコート、スピンコート等各種の塗布方法が利用可能であるが、レンズ表面全体に防湿皮膜を成膜できる等の点で、ディップコート(浸漬塗布)が好ましく例示される。
ゾル−ゲル法による場合、防湿皮膜は、例えば、アルコキシシラン化合物を加水分解することにより得られるが、市販品では日本ダクロシャムロック社製のソルガード(SolGard)TM等を用いることができる。
また、塗料を用いる湿式の成膜法において、塗料の塗布方法には、特に限定はなく、スプレー塗布、刷毛による塗布、ディップコートなど、各種の方法が利用可能であるが、レンズ表面全体に防湿皮膜を成膜できる等の点で、ディップコートが好ましく例示される。
特に、塗布成膜法により有機材料からなる防湿皮膜を形成する場合、その膜厚は、上述した100nm〜10μmであるのがより好ましい。この理由は、上記限定理由がより顕著だからである。
また、一般的に、無機材料からなる防湿皮膜は硬質でピンホールやクラック等が多く、逆に、有機材料からなる防湿皮膜はある程度の弾性を有する。そのため、防湿皮膜として複合膜を用いる場合、下層に無機材料からなる防湿皮膜、上層に有機材料からなる防湿皮膜を設けることにより、無機材料からなる防湿皮膜のピンホール等を有機材料からなる防湿皮膜が好適に埋めて、結果的に欠陥の無い皮膜を形成でき、無機材料からなる防湿皮膜の防湿性能を完全に生かした非常に高い防湿性能を発現できる。しかも、弾性を有する有機材料からなる防湿皮膜が、外部からのストレスに対する耐性や、熱等によるレンズの膨張/収縮に対して無機材料からなる防湿皮膜を保護する保護膜としても作用するので、強度も十分に確保して、長期にわたって良好な耐湿性を発揮できる。
高アッベ数レンズ
ポリマー温度:240〜270℃
金型温度:100〜130℃
金型内冷却保持時間:30秒〜5分
低アッベ数レンズ
ポリマー温度:250〜260℃
金型温度:90〜120℃
金型内冷却保持時間:30秒〜5分
本実施例では、低アッベ数レンズ材料として、下記手順で合成したポリカーボネート(表1において、「PC1」と表記する)を使用した。
低アッベ数レンズ材料(PC1)の合成
8.8%(w/v)の水酸化ナトリウム水溶液58リットルに、6,6’−ジヒドロキシ−3,3,3’,3’−テトラメチル−1,1’−スピロビインダン4.93kg(以下SPIと略称、16mol)、4,4’−[1,3−フェニレン(1−メチルエチリデン)]ビスフェノール8.30kg(以下BPMと略称、24mol)、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタン183.6g(以下THPEと略称、0.6mol)及びハイドロサルファイト10gを加え溶解した。これにメチレンクロライド36リットルを加え、15℃に保ちながら撹拌しつつ、ホスゲン5kgを50分かけて吹き込んだ。吹き込み終了後、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド5g(0.022mol)を加え5分間激しく撹拌して反応液を乳化させ、次にp−ターシャルブチルフェノール510g(以下PTBPと略称、3.4mol)を加え、さらに20mlのトリエチルアミン(0.14mol)を加え、約1時間撹拌し重合した。重合物を濾過した後、乾燥して白色粉末状のポリカーボネート重合体を得た。
このポリカーボネート重合体の濃度0.5g/dlの溶液(溶媒:塩化メチレン)の温度20℃における極限粘度[η]を測定したところ0.35dl/gであった。
また、JIS K7142に従って、光源に波長選択フィルターの付属するアッベ屈折計を用いて、波長を変えて(C線(656nm)、D線(589nm)、F線(486nm)屈折率を測定し、得られた屈折率を用いてこのポリカーボネート重合体のアッベ数を求めた。測定温度は25℃であった。算出されたアッベ数は30であった。
ポリマー温度:250℃
金型温度:110℃
保持圧力:50MPa
金型内冷却保持時間:120秒
得られたレンズ3は、光学面の半径9mm、中心部厚さ2.5mmであった。得られたレンズのレタデーションを、レンズを偏光板(直交ニコル)に挟んで、干渉色を基準サンプルと比較することにより求めた。その結果、レンズのレタデーションは、0〜50nmであった。
ポリマー温度:280℃
金型温度:125℃
保持圧力:80MPa
金型内冷却保持時間:130秒
得られたレンズ2は、光学面の半径6.4mm、中心部厚さ2.9mmであった。レンズ3と同様に、レンズのレタデーションを求めた。その結果、レンズのレタデーションは、0〜150nmであった。
図4は、評価に使用した装置の模式図である。図4において、コリメート光源8から出た平行光線は、撮影用のチャート10を通過して光学ユニット1に入射する。該チャート10は、図5に示すように、複屈折を持たない透明なガラス板に碁盤目状に線が記入されたものである。但し、複屈折による解像度への影響評価に使用するパターンとしては、図5に示す撮影チャート以外も使用可能であり、例えば、図6や図7に示す撮影チャートも使用可能である。使用する撮影チャートの選択は、光学ユニットの用途や、要求される解像度に応じて適宜選択可能である。
このチャート10を、図1に示す光学ユニット1を用いて、CCDカメラ12に結像させて撮影する。光学ユニット1とCCDカメラ12とは、焦点距離の調整機構と絞り機構を有するアダプタ11により接続されている。CCDカメラ12により撮影された画像は、電子データとしてコンピュータ13に取り込まれる。コンピュータ13には、予め複屈折ゼロの基準データが保存されており、該基準データと取り込んだ画像データとを画像演算プログラムを用いて比較し、基準データに対する画像の低下を以下の基準に従って評価した。なお、基準データは、理論上複屈折ゼロの画像データとして、コンピュータ上で作成したものである。
○ 画像低下がほとんど認められない場合。
△ 画像低下がある程度認められる場合。
× 画像低下がはっきり認められる場合。
結果を表1に示した。
本実施例では、低アッベ数レンズ材料として、SPIを6.16kg(20mol)、BPMを6.92kg(20mol)、THPEを122.4g(0.4mol)及びPTBPを450g(3.0mol)に変更した以外は、実施例1と同様の手順で合成したポリカーボネート重合体(表1において、「PC2」と表記。)を使用した点以外は、実施例1同様に実施した。
このポリカーボネート重合体の濃度0.5g/dlの溶液(溶媒:塩化メチレン)の温度20℃における極限粘度[η]を測定したところ0.33dl/gであった。このポリカーボネート重合体についても、実施例1と同様にアッベ数を求めた。得られたアッベ数は30(25℃)であった。
実施例1と同様の条件でレンズ3を射出成形し、レンズ3のレタデーションを求めた。その結果、レンズのレタデーションは0〜100nmであった。複屈折による解像度への影響評価の結果を表1に示した。
低アッベ数レンズ材料として、従来低解像度用途の光学ユニットのレンズ材料として使用されるアッベ数30(25℃、カタログ値)のビスフェノールA型のポリカーボネート樹脂(AD−5503(帝人化成株式会社製)(表1において、「PC」と表記。)を使用して、以下の条件でレンズ3を射出成形した点以外は、実施例1と同様に実施した。
ポリマー温度:280℃
金型温度:130℃
保持圧力:60MPa
金型内冷却保持時間:240秒
このビスフェノールA型ポリカーボネート樹脂を用いて射出成形したレンズ3についても、実施例1のレンズ3と同様にレンズのレタデーションを求めた。その結果、レンズのレタデーションは200〜400nmであった。レンズの複屈折による解像度への影響評価の結果を表1に示した。
2,3,4:レンズ
21,31,41:レンズ部
22,32,42:フランジ部
5:鏡筒
6:スペーサ
7:レンズ押さえ
8:コリメート光源
10:撮影用チャート
11:接続アダプタ
12:CCDカメラ
13:コンピュータ
Claims (10)
- 下記レンズ(1)、(2)を含む光学ユニット。
(1)アッベ数が45〜60のプラスチック製レンズ、
(2)6,6’−ジヒドロキシ−3,3,3’,3’−テトラメチル−1,1’−スピロビインダン、4,4’−[1,3−フェニレン(1−メチルエチリデン)]ビスフェノール、及び3官能以上のフェノール性水酸基を有する化合物と、炭酸エステル形成化合物とを反応させてなる極限粘度が0.30〜0.50dl/gであるポリカーボネートを射出成形して得られるレンズ。 - 前記ポリカーボネートにおいて、6,6’−ジヒドロキシ−3,3,3’,3’−テトラメチル−1,1’−スピロビインダンと、4,4’−[1,3−フェニレン(1−メチルエチリデン)]ビスフェノールとの使用モル割合が、1:9〜9:1である請求項1に記載の光学ユニット。
- 前記ポリカーボネートは、6,6’−ジヒドロキシ−3,3,3’,3’−テトラメチル−1,1’−スピロビインダンと、4,4’−[1,3−フェニレン(1−メチルエチリデン)]ビスフェノールの合計100モル部に対して、3官能以上のフェノール性水酸基を有する化合物を、0.2〜3.0モル部添加してなる請求項1または2に記載の光学ユニット。
- 前記ポリカーボネートにおいて、3官能以上のフェノール性水酸基を有する化合物が、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、4,4’−[1−[4−[1−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチル]フェニル]エチリデン]ビスフェノール、及び2,4,6−トリス(4−ヒドロキシフェニル)−2,6−ジメチル−3−ヘプテンからなる群より選択された少なくとも1種類である請求項1ないし3のいずれかに記載の光学ユニット。
- 前記アッベ数45〜60のプラスチック製レンズは、脂環式ポリオレフィン樹脂から作製される請求項1ないし4のいずれかに記載の光学ユニット。
- 前記レンズ(1)、(2)は、光学的な作用を有するレンズ部と、前記レンズ部の周囲に設けられたフランジ部からなり、
前記レンズ(1)のフランジ部と、前記レンズ(2)のフランジ部と、は嵌合可能であり、
前記レンズ(1)、(2)は、前記フランジ部の嵌合によって、組み合わされた状態で互いの光軸を一致する形状を有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の光学ユニット。 - 前記レンズ(1)、(2)は、前記フランジ部の嵌合によって、組み合わされた状態で、互いの光軸方向の位置が適正となる形状を有することを特徴とする請求項6に記載の光学ユニット。
- 前記レンズ(2)は、その表面全体に防湿皮膜が形成されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の光学ユニット。
- 前記防湿皮膜は、SiOからなるガラス質膜であることを特徴とする請求項8に記載の光学ユニット。
- 前記防湿皮膜は、ポリ塩化ビニリデンまたは塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体を主成分とすることを特徴とする請求項8に記載の光学ユニット。
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