JP3411521B2 - 脱穀装置のシーブケース構造 - Google Patents

脱穀装置のシーブケース構造

Info

Publication number
JP3411521B2
JP3411521B2 JP07374899A JP7374899A JP3411521B2 JP 3411521 B2 JP3411521 B2 JP 3411521B2 JP 07374899 A JP07374899 A JP 07374899A JP 7374899 A JP7374899 A JP 7374899A JP 3411521 B2 JP3411521 B2 JP 3411521B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheave
plate
chaff
chaf
chaff sheave
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07374899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000262138A (ja
Inventor
理 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP07374899A priority Critical patent/JP3411521B2/ja
Publication of JP2000262138A publication Critical patent/JP2000262138A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3411521B2 publication Critical patent/JP3411521B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Threshing Machine Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シーブケースに装
備されるチャフシーブのチャフリップ板群を各々に設け
られた上横向き支軸の軸芯周りで揺動自在に、かつ、各
チャフリップ板の下端部設けて下横向き支軸同士を連結
板で連動連結して前記チャフシーブを開度調節可能に構
成してある脱穀装置のシーブケース構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の脱穀装置のシーブケース
構造としては、図8の(イ)に示すように、各チャフリ
ップ板51を板金から折曲げ形成するとともに、各チャ
フリップ板51の長手方向上端両側の各々に金属製の支
軸52を溶着したもの、或いは、図8の(ロ)に示すよ
うに、各チャフリップ板51と支軸52とを合成樹脂か
ら一体形成したものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の前者のシーブケース構造では、各チャフリップ板5
1が板金製であるため自重が大きくなり、シーブケース
全体の大重量化を招来する不都合があった。
【0004】また、前記従来の後者のシーブケース構造
では、各チャフリップ板51とそれの支軸52とを合成
樹脂から一体成形することによりチャフリップ板51の
軽量化を図り、シーブケースの大重量化を抑制すること
はできたが、チャフシーブ上の処理物重量が重くなれば
なるほどチャフリップ板51が撓み変形し易く、チャフ
シーブの開度を調節した状態であっても、処理物量に対
する適正なチャフリップ板51間の隙間を確保できなく
なって処理物の選別精度が低下する虞があり、選別精度
の向上を図る上で改良の余地があった。
【0005】本発明は、上述の実情に鑑みてなされたも
のであって、その主たる課題は、シーブケースの軽量化
を図りながらも、選別精度の向上を図ることができる脱
穀装置のシーブケース構造を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1による
脱穀装置のシーブケース構造の特徴構成は、前記各チャ
フリップ板を前記下横向き支軸とともに合成樹脂から一
体成形するとともに、前記チャフリップ板の上部に形成
した嵌合保持部に対して、その長手方向全幅に亘る状態
で金属製の棒状体を、前記嵌合保持部に形成した処理物
移送方向下手側に向かって開口するスリットを介して圧
入装着し、この棒状体のうち前記チャフリップ板の長手
方向両端側からそれぞれ横外方に突出する部位を前記上
横向き支軸に構成してある点にある。
【0007】(作用) 上記特徴構成によれば、各チャ
フリップ板を合成樹脂から一体成形することにより、例
えば、チャフリップ板を板金から折曲げ形成する場合に
比して、チャフリップ板の軽量化を図ることができる。
それでいて、各チャフリップ板の撓み変形は、各チャフ
リップ板の上端に、その長手方向全幅に亘る状態で固着
された金属製の棒状体をもって抑制することができる。
つまり、各チャフリップ板を合成樹脂から一体成形して
軽量化を図りながらも、各チャフリップ板に、その長手
方向全幅に亘る状態で固着された金属製の棒状体をもっ
て、チャフシーブ上の処理物重量による各チャフリップ
板の撓み変形を抑制することができるから、チャフシー
ブの開度を調節するだけで、処理物量に対する適正なチ
ャフリップ板間の隙間を確保し易くなる。 (効果) それ故に、シーブケースの軽量化を図りなが
らも、選別精度の向上を図ることができる。
【0008】本発明の請求項2による脱穀装置のシーブ
ケース構造の特徴構成は、前記チャフシーブを閉じ側に
弾性付勢する付勢手段が設けられているとともに、前記
チャフシーブに作用する処理物重量により前記チャフシ
ーブの開度が変化するように構成されている点にある。
【0009】(作用) 上記特徴構成によれば、チャフ
シーブ上の処理物量が多くなってチャフシーブに作用す
る処理物重量が重くなるほど、その重量により、チャフ
シーブ上の処理物量にほぼ比例する状態でチャフシーブ
の開度が付勢手段の弾性付勢力に抗して大きくなり、ま
た逆に、チャフシーブ上の処理物量が少なくなってチャ
フシーブに作用する処理物重量が軽くなるほど、付勢手
段の弾性付勢力により、チャフシーブ上の処理物量にほ
ぼ比例する状態でチャフシーブの開度が小さくなる。つ
まり、チャフシーブ上の処理物量に応じてチャフシーブ
の開度調節を自動的に行なえる。また、例えば、各チャ
フリップ板を板金から折曲げ形成した場合には、チャフ
リップ板の自重が大きくなるため、選別作動時に、シー
ブケースの揺動の影響を受けてチャフリップ板の揺動先
端側ほど大きな回転モーメントが作用して、チャフリッ
プ板群が処理物重量に関係なく支軸の軸芯周りで自重揺
動し易くなり、その結果、チャフシーブ上の処理物を撥
ね飛ばしたり不必要に漏下させる不都合が生じて選別精
度が低下する虞があるが、上記請求項2の発明において
は、各チャフリップ板を合成樹脂から一体成形して軽量
化を図りながらも、各チャフリップ板に、その長手方向
全幅に亘る状態で固着された金属製の棒状体をもって、
チャフシーブ上の処理物重量による各チャフリップ板の
撓み変形を抑制してあり、しかも、この支軸はチャフリ
ップ板の揺動支点に位置するから、支軸自体の重量が前
記回転モーメントを増大する要因になることはほとんど
なく、シーブケースの揺動によるチャフリップ板群の自
重揺動を抑制することができる。 (効果) それ故に、チャフシーブ上の処理物量に応じ
たチャフシーブの自動開度調節を行なえ、しかも、選別
精度の向上を図ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕 図1は、コンバインに搭載される脱穀装置の縦断左側面
が示されており、この脱穀装置には、その左側部に配備
されたフィードチェーン1により横向き姿勢で挾持搬送
される刈取穀稈の穂先側に対して脱穀処理を施す脱穀部
2と、脱穀部2からの処理物に対して選別処理を施す選
別部3と、選別部3にて選別された処理物のうちの一番
物と二番物とを回収する回収部4とを配設してある。
【0011】前記脱穀部2には、前後軸芯周りで駆動回
転する扱胴5、扱胴5の下部側に配備された受網6、受
網6の後方に形成された送塵口7等が備えられ、扱胴5
にてフィードチェーン1により挾持搬送される刈取穀稈
から穀粒を分離し、単粒化した穀粒や切れワラなどを受
網6から漏下させるとともに、受網6から漏下しなかっ
た穀粒や切れワラなどを送塵口7から排出するようにな
っている。
【0012】前記選別部3には、送塵口7の後方に配備
された処理胴8、前後揺動自在に支持された状態で受網
6と処理胴8との下方に亘って配備されたシーブケース
9、シーブケース9の前下方に配備された唐箕10等が
備えられ、シーブケース9が、その後部に装着されたク
ランク機構11の作動により揺動駆動されることによっ
て、脱穀部2からの処理物に対して篩い選別を施すとと
もに、唐箕10が、シーブケース9に向けて選別風を供
給することによって、シーブケース9により篩い選別さ
れる処理物に対して風力選別を付加するようになってい
る。そして、これらの選別作動によって、脱穀部2から
の処理物を、一番物としての穀粒と、二番物としての穀
粒と切れワラなどとの混在物と、三番物としての切れワ
ラなどとに選別するようになっている。
【0013】前記回収部4には、シーブケース9の下方
で唐箕10の後方に配備された一番物回収部12、シー
ブケース9の下方で一番物回収部12の後方に配備され
た二番物回収部13等が備えられている。
【0014】前記一番物回収部12は、選別部3にて選
別処理された処理物のうちの一番物を回収するととも
に、その回収した一番物を、その底部に左右向きに配備
された一番スクリュー14によって、その右端に連通接
続された揚送スクリューを備えた一番物揚送装置15に
向けて搬送するよう構成されている。二番物回収部13
は、選別部3にて選別処理された処理物のうちの二番物
を回収するとともに、その回収した二番物を、その底部
に左右向きに配備された二番スクリュー16によって、
その右端に連通接続された二番還元スクリューを備えた
二番物揚送装置17に向けて搬送するよう構成されてい
る。尚、一番物揚送装置15は、一番スクリュー14に
て搬送された一番物を揚送して脱穀装置の右側方に並設
された貯留部(図示せず)に対して上方から供給するよ
う構成されている。また、二番物揚送装置17は、二番
スクリュー16にて搬送された二番物を揚送してシーブ
ケース9に還元するよう構成されている。
【0015】前記シーブケース9は、シーブケース9の
上部前端に配備された第一グレンパン18、第一グレン
パン18の後端に連なる状態に配備されたチャフシーブ
19、チャフシーブ19の上方に配備された第二グレン
パン20、第二グレンパン20の上面から後方に向けて
延設された篩線21、チャフシーブ19の後端に連なる
状態に配備されたストローラック22、チャフシーブ1
9の下方に配備された第三グレンパン23、及び、第三
グレンパン23の後端に連なる状態に配備されたグレン
シーブ24などによって構成されている。詳しくは、シ
ーブケース9は、枠状に形成された合成樹脂製のシーブ
ケース本体9Aに、第一グレンパン18と第三グレンパ
ン23とグレンシーブ24を一体形成するとともに、チ
ャフシーブ19と第二グレンパン20とストローラック
22とを合成樹脂から成形し、これらチャフシーブ19
と第二グレンパン20とストローラック22とをシーブ
ケース本体9Aの左右両側壁26間に亘る状態で配設し
て構成されている。
【0016】前記第一グレンパン18は、受網6の前部
側から漏下した穀粒や切れワラなど処理物を受け止めて
比重差選別しながら後方に向けて移送するようになって
いる。
【0017】前記第二グレンパン17は、送塵口7から
排出された穀粒や切れワラなどの処理物を比重差選別し
ながら後方に向けて移送し、その後部側から比重の重い
穀粒や切れワラが漏下するようになっている。
【0018】前記篩線21は、第二グレンパン20によ
り移送され、その後部側で漏下しなかった残りの処理物
を横軸芯周りで駆動回転する処理胴8でほぐしながら後
方に向けて移送案内するようになっている。
【0019】前記チャフシーブ19は、受網6の後部側
から漏下した処理物、第一グレンパン18により移送さ
れた処理物、及び、第二グレンパンの後部側から漏下し
た処理物の中から穀粒などを粗選別して漏下させなが
ら、残りの処理物を後方に向けて移送するようになって
いる。
【0020】前記ストローラック22は、チャフシーブ
19により移送された処理物の中から穀粒などを篩い選
別して二番物回収部13に漏下させるとともに、残りの
処理物を後方に向けて移送して機外に排出するようにな
っている。
【0021】前記グレンシーブ24は、第三グレンパン
23により移送された処理物とチャフシーブ19から漏
下された処理物の中から穀粒を精選別して一番物回収部
12に漏下させるとともに、残りの処理物を後方の二番
物回収部13に向けて移送するようになっている。
【0022】図2に示すように、前記チャフシーブ19
は、前後方向に並設されるチャフリップ板19a群を、
それらの各上端に設けられた横向き支軸25の軸芯X
周りで連動揺動自在となるように、シーブケース9の左
右両側壁26の内面側に設けられた固定板27に枢支連
結するとともに、それらの各下端に設けられた横向き
支軸28同士を連結板29にて連動連結することによっ
て開度調節可能に、つまり、前後方向で隣接するチャフ
リップ板19a間の開き具合を調節可能に構成されてい
る。また、チャフシーブ19は、コイルバネ30aから
なる付勢手段30によって閉じ側に弾性付勢されてい
る。
【0023】以上の構成から、チャフシーブ19上に堆
積する処理物量が多くなってチャフシーブ19に作用す
る処理物重量が重くなるほど、その重量により、チャフ
シーブ19上の処理物量にほぼ比例する状態でチャフシ
ーブ19の開度を大きくすることができ、また逆に、チ
ャフシーブ19上に堆積する処理物量が少なくなってチ
ャフシーブ19に作用する処理物重量が軽くなるほど、
付勢手段30の弾性付勢により、チャフシーブ19上の
処理物量にほぼ比例する状態でチャフシーブ19の開度
を小さくすることができるようになっている。つまり、
チャフシーブ19を開閉可能に構成するとともに、チャ
フシーブ19を閉じ側に弾性付勢する付勢手段30を設
けるだけで、チャフシーブ19上の処理物量に応じたチ
ャフシーブ19の開度調節を自動的に行えるようになっ
ている。
【0024】図2,図3に示すように、前記各チャフリ
ップ板19aは合成樹脂から一体成形され、前記両支軸
25,28を備えた板部の下端を、チャフシーブ19に
よる処理物の移送方向上手側(第1グレンパン側)に向
かってほぼ90度の角度で屈曲させた断面ほぼLの字状
に形成してある。各チャフリップ板19aの上端のう
ち、チャフシーブ19による処理物の移送方向下手側
(ストローラック22側)の長手方向(横方向)複数箇
所には、金属製の棒状体31の一例である丸棒31aを
相対回転不能な状態で内嵌保持する嵌合保持部32を所
定間隔を隔てて一体形成してあるとともに、各嵌合保持
部32には、棒状体31を移送方向下手側から嵌合保持
部32内に圧入するためのスリット32aを形成してあ
る。
【0025】そして、前記棒状体31の全長はチャフリ
ップ板19aの長手方向全幅よりも大に構成してあり、
棒状体31の両端側がチャフリップ板19aの長手方向
両端からそれぞれ突出する状態で、棒状体31を各嵌合
保持部32に亘って内嵌保持させてある。
【0026】つまり、合成樹脂製のチャフリップ板19
aの上端に、その長手方向全幅に亘る状態で金属性の棒
状体31を内嵌固着してあり、この棒状体31のうち、
チャフリップ板19aの長手方向両端からそれぞれ突出
する部位を、チャフリップ板19aの上端に設けられた
横向き支軸25に構成するとともに、この支軸25を
固定板27に回転自在に枢支してチャフリップ板19a
が揺動自在となるようにしてある。更に、各チャフリッ
プ板19aの下端に設けられた横向き支軸28は、チ
ャフリップ板19aの長手方向両側面の各々から一体的
に突出形成されたピン状の突出部から構成してあり、チ
ャフシーブ19は、チャフリップ板19aの下端に一体
形成された横向き支軸28同士を連結板29にて連動
連結することによって開度調節可能に構成してある。
【0027】図4〜図6に示すように、前記チャフシー
ブ19を構成するチャフリップ板19a群のうち、一つ
のチャフリップ板19aの左側下端の支軸28の端部に
は、シーブケース本体9Aの左側壁26よりも外側方に
突出するピン部33を延設してある。一方、シーブケー
ス本体9Aの左側壁26には、チャフシーブ19の開閉
動作に伴うピン部33の移動を許容する長孔34を形成
してある。長孔34は、ピン部33を備えるチャフリッ
プ板19aの上端に設けられた横向き支軸25の軸芯X
を中心とした円弧状に形成され、その前端にピン部33
が接当する状態ではチャフシーブ19が限界最小開度状
態(略全閉状態)となり、また、その後端にピン部33
が接当する状態ではチャフシーブ19が限界最大開度状
態(全開状態)となるように、チャフシーブ19の開閉
動作に伴うピン部33の移動を規制するようになってい
る。更に、ピン部33を備えるチャフリップ板19aの
上端に設けられた左側支軸25の端部には、シーブケー
ス本体9Aの左側壁26よりも外側方に突出する支点軸
35を同芯状に延設してある。
【0028】そして、前記シーブケース本体9Aにおけ
る左側壁26の横外側には、チャフシーブ19上の処理
物量に応じてチャフシーブ19の開度調節を自動的に行
うにあたって、チャフシーブ19の最小開度と最大開度
とを設定するための操作レバー36を配備してあり、こ
の操作レバー36は、支点軸35に、その軸芯X周りに
揺動自在に枢支連結してあるとともに、支点軸の軸芯X
を中心とした円弧状の長孔37を形成し、この長孔37
にピン部33を挿通してある。そして、操作レバー36
における長孔37よりも上部箇所と、チャフリップ板1
9aの遊端に装着されたピン部とに亘って、上述したチ
ャフシーブ19を閉じ側に弾性付勢するコイルバネ30
aが掛け渡されている。つまり、操作レバー36は、チ
ャフシーブ19の開閉動作に伴うピン部33の移動を許
容するとともに、軸芯X周りに揺動操作されることによ
って、コイルバネ30aを介してチャフシーブ19を開
閉操作するようになっている。
【0029】ちなみに、前記操作レバー36を後方側に
揺動操作することによって、チャフシーブ19の最小開
度を大きくすることができ、また、操作レバー36を前
方側に揺動操作することによって、チャフシーブ19の
最大開度を小さくすることができるようになっている。
尚、操作レバー36によるチャフシーブ19の開度範囲
は6段階に設定変更可能であって、各設定位置に設けら
れた係合ピン38との係合により、操作レバー36をそ
の設定位置で保持することができるとともに、係合ピン
38との係合を解除して揺動操作することにより設定変
更することができる。
【0030】また、図2に示すように、前記コイルバネ
30aは、操作レバー36に対して出退自在に螺合され
たボルトからなるアジャスタ39を介して操作レバー3
6に連結されており、このアジャスタ39の出退操作に
よって、操作レバー36により設定したチャフシーブ1
9の各最小開度におけるコイルバネ30aの付勢力を変
更することができる。
【0031】図4,図5に示すように、チャフシーブ1
9には、支点軸35から後方に向けて延出する延出部4
0を有する状態で、ピン部33を備えるチャフリップ板
19aにピン部33と支点軸35を介して一体揺動可能
に連結されたバランスウェイト41aによって構成され
る自重揺動阻止部材41が装備されており、この自重揺
動阻止部材41の作用によって、シーブケース9の揺動
駆動時に、チャフシーブ19が、その自重によって処理
物重量に関係なく開閉作動し、その開閉作動によってチ
ャフシーブ19上の処理物が撥ね飛ばされる不都合や不
必要に漏下する不都合が生じて選別精度や選別効率が低
下することを阻止できるようになっている。
【0032】〔第2実施形態〕特許請求の範囲の記載に対応する実施形態ではないが、
次のような構成も考えることができる 。図7は、シーブ
ケース9に装備されるチャフシーブ19のチャフリップ
板19aの別の実施形態を示し、各チャフリップ板19
aは合成樹脂から一体成形してある。各チャフリップ板
19aの上端のうち、チャフシーブ19による処理物の
移送方向下手側(ストローラック22側)に、金属製の
棒状体31の一例である丸棒31aをチャフリップ板1
9aの長手方向全幅に亘る状態でインサート成形してあ
る。
【0033】つまり、合成樹脂製のチャフリップ板19
aの上端に、その長手方向全幅に亘る状態で金属性の棒
状体31をインサート成形して内嵌固着してあり、この
棒状体31のうち、チャフリップ板19aの長手方向両
端からそれぞれ突出する部位を、チャフリップ板19a
の上端に設けられた横向き支軸25に構成するととも
に、この支軸25を固定板27に回転自在に枢支してチ
ャフリップ板19aが揺動自在となるようにしてある。
【0034】その他の構成は前記第1実施形態と同一で
あり、第1実施形態で記載した構成部分と同一構成又は
同一機能を有する構成部分には同一番号を付記してそれ
の説明を省略する。
【0035】〔その他の実施形態〕 前記各実施形態では、チャフシーブ19の前後方向
全域に亘るチャフリップ板19a群を、それらの各上端
に設けられた横向き支軸25の軸芯X周りで連動揺動
自在に連結してチャフシーブ19を開度調節可能に構成
したが、チャフシーブ19の前半部分のチャフリップ板
19a群を、それらの各上端に設けられた横向き支軸
25の軸芯X周りで連動揺動自在に連結してその前半部
分のチャフシーブ19を開度調節可能に構成してもよ
い。 付勢手段30をつる巻きバネなどで構成しても
よい。 チャフシーブ19の開度範囲を設定変更する
構造は、必ずしも設ける必要はない。つまり操作レバー
36を設けなくてもよい。この場合、ピン部33とシー
ブケース本体9Aの左側壁26とに亘って付勢手段30
を掛け渡す。
【図面の簡単な説明】
【図1】脱穀装置の縦断左側面図
【図2】チャフシーブの自動開度調節構造及び開度設定
構造を示す要部の分解説明図
【図3】チャフリップ板の斜視図
【図4】チャフシーブの開度設定構造及び自重揺動阻止
部材を示すシーブケースの要部左側面図
【図5】チャフシーブの開度設定の構造を示す要部の平
面断面図
【図6】チャフリップ板の取付け構造を示す要部の正面
断面図
【図7】チャフリップ板の第2実施形態を示す斜視図
【図8】従来のチャフリップ板の斜視図
【符号の説明】
9 シーブケース 19 チャフシーブ 19a チャフリップ板 25 横向き支軸28 下横向き支軸 29 連結板 30 付勢手段 31 棒状体 X 軸芯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−312967(JP,A) 特開 平10−155346(JP,A) 特開 平10−178879(JP,A) 特開 平3−58711(JP,A) 特開 昭61−192225(JP,A) 特開 平2−72806(JP,A) 実開 昭57−86546(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01F 12/00 - 17/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シーブケースに装備されるチャフシーブ
    のチャフリップ板群を各々に設けられた上横向き支軸の
    軸芯周りで揺動自在に、かつ、各チャフリップ板の下端
    部に設けた下横向き支軸同士を連結板で連動連結して
    記チャフシーブを開度調節可能に構成してある脱穀装置
    のシーブケース構造であって、前記各チャフリップ板を前記下横向き支軸とともに合成
    樹脂から一体成形するとともに、前記チャフリップ板の
    上部に形成した嵌合保持部に対して、その長手方向全幅
    に亘る状態で金属製の棒状体を、前記嵌合保持部に形成
    した処理物移送方向下手側に向かって開口するスリット
    を介して圧入装着し、 この棒状体のうち前記チャフリッ
    プ板の長手方向両端側からそれぞれ横外方に突出する部
    位を前記横向き支軸に構成してある脱穀装置のシーブ
    ケース構造。
  2. 【請求項2】 前記チャフシーブを閉じ側に弾性付勢す
    る付勢手段が設けられているとともに、前記チャフシー
    ブに作用する処理物重量により前記チャフシーブの開度
    が変化するように構成されている請求項1記載の脱穀装
    置のシーブケース構造。
JP07374899A 1999-03-18 1999-03-18 脱穀装置のシーブケース構造 Expired - Fee Related JP3411521B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07374899A JP3411521B2 (ja) 1999-03-18 1999-03-18 脱穀装置のシーブケース構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07374899A JP3411521B2 (ja) 1999-03-18 1999-03-18 脱穀装置のシーブケース構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000262138A JP2000262138A (ja) 2000-09-26
JP3411521B2 true JP3411521B2 (ja) 2003-06-03

Family

ID=13527193

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07374899A Expired - Fee Related JP3411521B2 (ja) 1999-03-18 1999-03-18 脱穀装置のシーブケース構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3411521B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4769312B2 (ja) * 2009-03-30 2011-09-07 株式会社クボタ コンバインにおけるチャフシーブ構造
CN202535741U (zh) * 2008-11-27 2012-11-21 株式会社久保田 联合收割机
KR101820164B1 (ko) 2009-10-22 2018-01-18 가부시끼 가이샤 구보다 콤바인 및 탈곡 장치에 있어서의 채프 시브 구조
JP5227357B2 (ja) * 2010-03-26 2013-07-03 株式会社クボタ 脱穀装置のシーブケース構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000262138A (ja) 2000-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003259720A (ja) 脱穀装置
JP3411521B2 (ja) 脱穀装置のシーブケース構造
KR101499403B1 (ko) 탈곡 장치
JP4589145B2 (ja) コンバインの排藁搬送装置
JP6112791B2 (ja) 脱穀装置
JPH1146570A (ja) コンバインの穀物袋詰め装置
JP3416446B2 (ja) 脱穀装置のシーブケース構造
JP3423589B2 (ja) 脱穀装置のシーブケース構造
JP3727609B2 (ja) 脱穀装置のシーブケース構造
JP3393023B2 (ja) 脱穀装置のシーブケース構造
JP4580227B2 (ja) 脱穀機
JP3416445B2 (ja) 脱穀装置のシーブケース構造
JPH10215657A (ja) 脱穀装置の選別部構造
JP2009060842A (ja) 脱穀装置
JP2592848Y2 (ja) 脱穀機における還元筒支持装置
JP3534673B2 (ja) 脱穀装置のシーブケース構造
JP3970287B2 (ja) 脱穀装置のシーブケース構造
JP2573896Y2 (ja) コンバインの選別装置
JP2002272251A (ja) 脱穀装置のシーブケース構造
JP2003235336A (ja) 脱穀装置のシーブケース構造
JP3210453B2 (ja) コンバインの選別装置
JP3784338B2 (ja) 脱穀装置
JP3576090B2 (ja) 脱穀装置のシーブケース構造
JP3280218B2 (ja) 脱穀装置
JP3578732B2 (ja) 脱穀装置の選別装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090320

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees