JP3410839B2 - 浴室の洗い場暖房システム - Google Patents

浴室の洗い場暖房システム

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JP3410839B2 JP31129394A JP31129394A JP3410839B2 JP 3410839 B2 JP3410839 B2 JP 3410839B2 JP 31129394 A JP31129394 A JP 31129394A JP 31129394 A JP31129394 A JP 31129394A JP 3410839 B2 JP3410839 B2 JP 3410839B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、寒冷時において浴室殊
に浴室の洗い場を暖かくする浴室の洗い場暖房システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から冬季等の寒冷時に浴室を快適に
利用するため、浴室内の暖房に対する要望が大きく、そ
の要望に答える浴室の暖房手段がいくつか提案されてお
り、そのような浴室の暖房手段のひとつとして、浴室の
洗い場に湯を散布することにより洗い場の床暖房を行う
浴室の洗い場暖房システムが知られている。例えば、特
開昭60−223923号公報に記載されたものは、浴室の壁部
の下部に散湯ノズルを配設し、散湯ノズルから洗い場に
湯を散布して洗い場を温めるものであり、洗い場の床面
の材質に関係なく、短時間に効率よく暖房できる。ま
た、実開昭63−144517号公報に記載されたものは、浴室
の浴槽の下部に、浴室の床側に向けて斜め上方に湯を散
布し、さらに、特開平4−194519号公報に記載されたも
のは、浴室の壁の比較的高い位置に設けられたシャワー
掛けに掛けた状態のシャワーから洗い場に湯を散布して
おり、これらは洗い場の床の上方高い位置より湯を散布
しているから、洗い場の床がより短時間で温められる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の浴室の洗い場暖房システムにおいては、本来、脱衣
時間内など、入浴者が浴室に入る前に湯の散布を終了す
るものであるが、湯の散布が開始されて間もなく、或い
は散布中に入浴者が浴室に入ることが考えられるととも
に、実開昭63−144517号公報並びに特開平4−194519号
公報に記載されたものにおいては、入浴者が浴槽に入る
前の掛け湯として用いることが考えられ、このような場
合に散布される湯の温度が高すぎて、入浴者が不快に感
じる恐れがあるという問題があった。上記暖房システム
においては、給湯器と散布ノズルとの間の配管途中に電
磁弁を設け、脱衣室に設けた湯散布用コントローラの操
作によって、電磁弁を開くと共に給湯器の設定温度を予
め設定した所定温度(例えば、42℃)に設定して湯の散
布を開始するものであり、湯散布用コントローラの湯温
設定は、他のコントローラ(例えば、台所等に設置され
たメインリモコン、浴室内に設置された風呂リモコン
等)よりも優先して行われるものであるが、配管内に高
温湯が残留しているときには高温の湯が散布される恐れ
があった。また、洗い場への湯の散布を停止する際に、
給湯止水を電磁弁を用いて行っているために、給湯路が
急激に開閉されてウォーターハンマを生じるという問題
があった。
【0004】なお、湯の散布範囲を変化させるために、
一例として図7に示すように、浴槽の側壁aに固定され
て浴室の洗い場側端が開口し、他端に給湯配管fが接続
された取付金具bと、取付金具b内の浴槽内方端に嵌合
固定され、中央開口の側面が球面状に形成されたセラミ
ックリングdと、セラミックリングdに嵌合してバネで
付勢され、中央開口の側面が球面状に形成されたゴムパ
ッキンeと、セラミックリングd及びゴムパッキンeの
中央開口に嵌合する球状外側面を有するノズル部cとか
ら成り、散布ノズルの軸線を上下左右方向に回動させる
ものが提案されている。しかしながら、このような回転
式ノズルは、複雑で大掛かりな構造であり、施工作業が
複雑になり、保守点検の作業性が低下するという問題が
あった。
【0005】本発明の目的は、上記問題点を解決し、配
管内に残留した高温湯を安全に排出して高温湯を洗い場
に散布することなく、ウォーターハンマの発生を防止す
るとともに、洗い場の任意の位置を温めることのできる
浴室の洗い場暖房システムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の浴室の洗い場暖房システムは、浴室の壁に設
けられ、洗い場に湯を散布する流湯ノズルと、給湯器の
出湯管から分岐され、流湯ノズルに接続された流湯出湯
管と、流湯出湯管に設けられた電動調整弁及び出湯温度
検出用サーミスタと、浴室外に設置されて給湯器及び電
動調整弁を制御する流湯コントローラとを備えた浴室の
洗い場暖房システムにおいて、流湯出湯管内の出湯温度
が予め定めた上限値未満であるときは電動調整弁を全開
とし、上記出湯温度が上限値以上となったときに電動調
整弁の開度を絞って湯が流湯ノズルから壁に沿って流下
する程度の流量にすることにより、流湯ノズルから湯を
散布して洗い場を温めている時に、流湯出湯管内の出湯
温度が、入浴者が不快を感じる恐れのある温度に高くな
った場合、入浴者が浴室内に入ったときに、高温の湯が
入浴者に掛かる恐れがなくなるものである。また、浴室
内に設置され、給湯器を制御する風呂リモコンに、流湯
ノズルから湯を散布している流湯運転中に、風呂リモコ
ンの制御を流湯コントローラに対して優先させ、流湯運
転を停止させる風呂リモコン温調優先ボタンを設けたこ
とにより、流湯ノズルから湯を散布している洗い場を温
めている間に、入浴者が脱衣をすませるものであるが、
湯の散布(流湯)が終了する前に入浴者が浴室に入った
場合、風呂リモコンの風呂リモコン温調優先ボタンを操
作することで、流湯ノズルからの湯の散布を停止させて
風呂リモコンからの制御を行うから、湯の散布動作(流
湯動作)を停止するために、浴室から出て流湯コントロ
ーラを操作する必要がない。さらに、電動調整弁は、そ
れぞれ大孔と小孔とを有する固定ディスクと可動ディス
クとを有し、ケーシングに固定された固定ディスクに平
面を接触させて可動ディスクを摺動自在に設置し、一方
のディスクの大孔と小孔との間の距離を他方のディスク
の大孔の寸法より小さくするとともに、可動ディスクの
大孔と固定ディスクの小孔とが一致するときは可動ディ
スクの小孔と固定ディスクの大孔とが一致するように大
孔と小孔をそれぞれ穿設し、可動ディスクをモータで回
動させるものであるから、開度変化が緩やかに行われ、
急激な流量変化を生じることがなく、ウォーターハンマ
ーが発生する恐れがない。
【0007】
【実施例】本発明の実施例を図を参照して説明する。図
2において、バーナ等の熱源及び熱交換器を備えた給湯
器1には、水栓21を有し、冷水を導入する入水管2と、
台所等に設けられた給湯栓30を有し、加熱された高温湯
が吐出される出湯管3とが接続され、出湯管3から、浴
室9の壁92に設けられた浴室給湯栓310 を有する浴室給
湯管31及び浴室9の床暖房を行うための流湯出湯管4が
分岐されている。
【0008】流湯出湯管4は、浴室9の壁92の下部に設
置された流湯ノズル5に接続され、水ガバナ6と、開度
が制御されて流量を調節する電動調整弁7及び出湯温度
検出用サーミスタ8とを備えており、タイマー機構を内
蔵し、出湯温度検出用サーミスタ8からの流湯出湯管4
内の出湯温度Tの検出信号が入力され、給湯器1及び電
動調整弁7への制御信号を出力する流湯コントローラ10
が浴室9の外部(通常は浴室に隣接した脱衣室)に設置
されるとともに、浴室9内から給湯器1の通常の制御を
行う風呂リモコン11が浴室9内に設置されている。な
お、流湯コントローラ10を、タイマー機構部と、それ以
外の制御回路部とに分離し、タイマー機構部は脱衣室に
設置し、他の制御回路部は電動調整弁7、水ガバナ6、
出湯温度検出用サーミスタ8と共にユニット化して屋外
に設置することが好ましい。
【0009】流湯ノズル5は、図3に示すように、中央
に噴出孔50が穿設されるとともに、外側面510 が球面状
に形成されたノズル部51と、噴出孔50の下から斜め上前
方に延びる衝突散布面520 を有する散布体52とを備えて
おり、流湯出湯管4に接続され、浴室9の外から壁92に
穿設された貫通孔921 を貫通して挿入された延長管41の
端部に固定された水栓ソケット42に、固定金具43と袋ナ
ット44及びOリング45を介して連結され、壁92の浴室9
内側に突設されている。流湯出湯管4からの湯は、噴出
孔50から噴出して衝突散布面520 に衝突して飛散し、噴
出する湯の圧力に応じて飛散する範囲即ち散布される範
囲が変化する。
【0010】この構成により、ノズル部51の球状外側面
510 が、固定金具43と袋ナット44及びOリング45によっ
て支持されているから、流湯ノズル5を回動させること
ができる、即ちノズル部51の球状外側面510 の中心周り
に、上下左右任意の方向に回動させることができるか
ら、噴出孔50の軸線方向を上下左右任意の方向に調整す
ることができ、湯の噴出方向即ち散布方向を任意に選択
することができる。例えば、一点鎖線で示すように、流
湯ノズル5を下方に回動させて散布体52を位置52Aとす
ると、噴出孔50の軸線方向に対して衝突散布面520 Aの
傾斜が小さくなり、噴出される湯は、上方への散布が少
なく、水平方向に多く散布されるから、実線で示す散布
体52に較べて遠方にまで散布されるものである。また、
構造が簡略化されるとともに、給水或いは給湯配管にお
いて使用されている管継手を用いることができるから、
従来の給水・給湯工事と同じ要領で施工でき、施工作業
が容易になり、浴室の壁のタイル等の仕上げ面に対して
雌型継手(本実施例では袋ナット)を設置するだけで良
いから、壁面に大きな孔を設ける必要がなく、施工時の
作業性並びに水密性が向上し、保守点検作業が容易にな
るものである。
【0011】ノズルカバー53が流湯ノズル5の周囲を覆
う周壁として壁92の浴室9側面に立設され、該ノズルカ
バー53は、流湯ノズル5の上方に、浴室9内に略水平方
向に突出する庇カバー531 を備えており、浴室9の壁92
から突出している流湯ノズル5に入浴者等が直接接触す
る恐れがなく、人体を傷つける危険を回避できるととも
に、流湯ノズル5の破損を防止することができる。特
に、庇カバー531 を流湯ノズル5の上方に設けたことに
より、上方からの衝撃、例えば、落下物等の衝突による
衝撃を受けることがなく、流湯ノズル5の破損を確実に
防止することができる。
【0012】なお、流湯コントローラ10からの制御信号
が給湯器1に出力された場合、風呂リモコン11、その他
のコントローラ(例えば、台所等に設置されるメインコ
ントローラ)からの制御信号より高い優先順位で、流湯
コントローラ10からの制御信号が採用されるものであ
る。また、風呂リモコン11には風呂リモコン温調優先ボ
タンが設けられ、流湯ノズル5から湯が流出している最
中に風呂リモコン温調優先ボタンを操作すると、風呂リ
モコン11からの温度調節信号が優先され、流湯コントロ
ーラ10は電動調整弁7を閉じ、流湯ノズル5からの出湯
を停止させる。
【0013】電動調整弁7は、図4に示すように、入湯
孔7Bと、入湯孔7Bに連通する入湯路7Cと、入湯路
7Cに連通する調整弁室7Dと、調整弁室7Dに連通す
る流湯出湯路7Eと、入湯路7Cから分岐された排水路
7Fと、排水路7F及び流湯出湯路7Eに連通する排水
弁室7Gを有する調整弁ケーシング7Aと、調整弁室7
D内に設置され、入湯路7Cへの連通孔を有する略筒状
の弁体ガイド7Hと、調整弁室7Dと流湯出湯路7Eと
の連通部に設置される支持リング7Jと、弁体ガイド7
Hの下端と支持リング7Jとによって固定保持される円
板状の固定ディスク7Kと、固定ディスク7K上面に接
して配設され、回動自在に配置される円板状の可動ディ
スク7Lと、可動ディスク7Lに下端が係合し、上端が
電動モータ7Nの駆動軸7Pに連結された伝動部材7M
と、排水弁室7G内に設置されて排水路7F下端の弁座
を開閉する排水弁7Qとを備えている。
【0014】図5に示すように、固定ディスク7Kは、
略扇形の貫通開口として穿設された開口面積が大きい大
孔71Kと、開口面積が小さい円形の小孔72Kとを有し、
可動ディスク7Lは、略扇形の貫通開口として穿設され
た開口面積が大きい大孔71Lと、開口面積が小さい円形
の小孔72Lと、可動ディスク7Lの同一直径上に、長手
方向が直径に沿って設けられ、カプセル形に開口した2
個の有底の係合溝73Lとを有しており、可動ディスク7
Lの2個の係合溝73Lに伝動部材7Mの2本の伝動脚部
71Mが係合され、駆動軸7Pが回転すると伝動部材7M
により可動ディスク7Lが固定ディスク7K上で回動さ
れる。なお、固定ディスク7Kの大孔71Kと小孔72Kと
の間の距離は、可動ディスク7Lの大孔71Lの円周方向
の寸法より小とし、可動ディスク7Lの大孔71Lと小孔
72Lとの間の距離は、固定ディスク7Kの大孔71Kの固
定ディスク7Kの円周方向の寸法より小としている。
【0015】固定ディスク7Kの大孔71K及び小孔72K
と、可動ディスク7Lの大孔71L及び小孔72Lはそれぞ
れディスクの半円部分に配置されており、固定ディスク
7Kと可動ディスク7Lとで逆の配置に設けられる、即
ち固定ディスク7Kの大孔71Kと可動ディスク7Lの小
孔72Lが一致しているときは、固定ディスク7Kの小孔
72Kと可動ディスク7Lの大孔71Lが余裕を持って一致
して半開状態となり〔図6(ロ)参照〕、両ディスク7
K,7Lの大孔71Kと71Lが一致する時は小孔72K,72
Lが閉塞されて全開状態となり〔図6(ハ)参照〕、固
定ディスク7Kの大孔71K及び小孔72Kが可動ディスク
7Lの半円部で閉塞されたときは、同時に固定ディスク
7Kの半円部で可動ディスク7Lの大孔71L及び小孔72
Lが閉塞されて全閉状態となる〔図6(イ)参照〕。
【0016】なお、可動ディスク7Lの回動角度と電動
調整弁7の開度との関係を説明すると、回動角度0度で
全閉〔図6(イ)参照〕、回動角度90度で半開〔図6
(ロ)参照〕、回動角度180 度で全開〔図6(ハ)参
照〕となる。また、固定ディスク7Kの直径と可動ディ
スク7Lの直径とが異なっていても良いが、可動ディス
ク7Lの構造のものを裏返して固定ディスク7Kとして
用いると、両ディスク7K,7Lが共用部品となり、製
作コストを低減させることができるとともに、可動ディ
スク7Lを裏返すことによって係合溝73Lが下向きとな
り、固定ディスクとする際の支持突起を挿入する固定溝
として用いることができ、固定ディスクを確実に固定す
ることができる。さらに、両ディスク7K,7Lをセラ
ミック材料で形成することにより、腐食の恐れなく、耐
久性を高くすることができる。
【0017】浴室9の洗い場91の暖房を行う場合、流湯
コントローラ10において、入浴者がタイマー機構をセッ
トして暖房運転を開始すると、給湯器1の通常運転時の
出湯設定温度Ts (例えば、風呂リモコン11で設定され
た出湯設定温度Ts )を、洗い場91の暖房を行う即ち流
湯ノズル5から散布(流湯)するために予め設定された
流湯設定温度Tsr(例えば、42℃)に変更して出湯運転
を行わせるとともに、電動調整弁7を開き(例えば、開
度100 %)、タイマー機構により予め定められた流湯設
定時間tだけ、流湯ノズル5から湯を洗い場91に散布し
て洗い場91を温める。
【0018】流湯設定温度Tsr(42℃)は、他の値に切
替え可能としても良いものであり、例えば、42℃、45
℃、48℃の何れかの値に切替えできるようにすると、気
温の変化に応じて洗い場91を適切に温めることができ
る。流湯設定時間tが経過してタイマー機構がオフする
と、流湯コントローラ10は電動調整弁7を閉じて流湯ノ
ズル5からの湯の散布を停止し、流湯設定温度Tsr(42
℃)から通常運転時の出湯設定温度Ts に復帰させる。
【0019】流湯設定時間tが経過する前の流湯ノズル
5から湯を洗い場91に散布している時、出湯温度検出用
サーミスタ8で検出した流湯出湯管4内の出湯温度T
が、流湯設定温度Tsrより予め定めた所定値α(例え
ば、α=4℃)だけ高く設定された上限値Tmax.=Tsr
+α(例えば、Tmax.=46℃)を超えると、流湯コント
ローラ10は、電動調整弁7の開度を、少なくとも全開よ
り小さく設定された所定開度である半開(例えば、開度
30%)に絞り、流湯ノズル5からの湯の吐出量を低減さ
せ、洗い場91に散布されない流量、即ち流湯ノズル5か
ら浴室の壁92に沿って流下させる程度の流量にする。
【0020】洗い場91への湯の散布(流湯)の制御動作
を図1のフローチャートに基づいて説明する。入浴者が
浴室9内に入る前、洗い場91を温めるために、流湯コン
トローラ10のタイマー機構をオンすると、給湯器1の電
源がオンされて出湯運転待機状態となり、出湯温度検出
用サーミスタ8が正常であることを確認し、電動調整弁
7が全閉位置に在ることを確認した後、給湯器1の通常
運転時の出湯設定温度Ts を流湯設定温度Tsr(例え
ば、42℃)に変更固定し、電動調整弁7を全開として流
湯運転を開始し、流湯ノズル5から浴室の洗い場91に湯
を散布する。なお、流湯開始前に出湯温度検出用サーミ
スタ8が異常である場合、または電動調整弁7が全閉位
置でない場合の何れの場合にもそれぞれエラー表示を行
い、流湯制御を停止させるものであり、例えば、出湯温
度検出用サーミスタ8が異常である場合には赤灯及び緑
灯を点滅させ、電動調整弁7が全閉位置でない場合には
赤灯のみを点滅させて緑灯を消灯させる。
【0021】流湯運転中に流湯コントローラ10のタイマ
ー機構による流湯設定時間tが経過してタイマー機構が
オフすると、流湯コントローラ10は電動調整弁7を閉じ
て流湯ノズル5からの湯の散布を停止し、風呂リモコン
11からの制御が優先されて、給湯器1の設定温度を流湯
設定温度Tsr(42℃)から通常運転時の出湯設定温度T
s に変更する。流湯設定時間tが経過する前に、風呂リ
モコン11の風呂リモコン温調優先ボタンをオンした場
合、または流湯コントローラ10の運転スイッチをオフし
た場合の何れの場合においても、電動調整弁7を閉じて
流湯ノズル5からの湯の散布を停止し、風呂リモコン11
からの制御が優先されて、給湯器1の設定温度を流湯設
定温度Tsr(42℃)から通常運転時の出湯設定温度Ts
に変更する。
【0022】流湯設定時間tが経過する前で、風呂リモ
コン11の風呂リモコン温調優先ボタンがオフであり、流
湯コントローラ10の運転スイッチがオンしている場合、
流湯設定時間tより短く設定された流湯初期設定時間t
0 (例えば、10秒)が経過した時点で、出湯温度検出用
サーミスタ8が検出した流湯出湯管4内の出湯温度T
が、上限値Tmax.(46℃)以上となったときに、電動調
整弁7の開度を半開に変更し、流湯流量を低減させる即
ち圧力を低減させて流湯ノズル5から流出する湯を浴室
9の壁92に沿って流下させる。
【0023】電動調整弁7の開度が半開の状態で、流湯
出湯管4内の出湯温度Tが、流湯設定時間tが経過する
までに、上限値Tmax.(例えば、46℃)より低く、流湯
設定温度Tsr(42℃)より所定値β(β<α,例えば、
β=2℃)だけ高く設定された中間流湯温度Tmid.=T
sr+β(例えば、Tmid.=44℃)以下に低下したときは
電動調整弁7を全開に変更して洗い場91に湯を散布し、
出湯温度Tが上限値Tmax.(46℃)以上となったときは
電動調整弁7を半開に変更する。上記動作を繰り返し
て、流湯設定時間tが経過すると、上述のとおり、電動
調整弁7を閉じて流湯ノズル5からの湯の散布を停止
し、風呂リモコン11からの制御が優先されて、給湯器1
の設定温度を流湯設定温度Tsr(42℃)から通常運転時
の出湯設定温度Ts に変更する。
【0024】この構成により、流湯ノズル5から湯を散
布して洗い場91を温めている時に、流湯出湯管4内の出
湯温度が、入浴者が不快を感じる恐れのある温度に高く
なった場合に、流湯ノズル5からの湯の吐出量を低減さ
せて流湯ノズル5から浴室の壁92に沿って流下させるか
ら、入浴者が浴室内に入ったときに、高温の湯が入浴者
に掛かる恐れがなくなるものである。
【0025】また、流湯ノズル5から湯を散布している
洗い場91を温めている間に、入浴者が脱衣をすませるも
のてあるが、湯の散布(流湯)が終了する前に入浴者が
浴室に入った場合に、風呂リモコン11の風呂リモコン温
調優先ボタンを操作することで、流湯ノズル5からの湯
の散布を停止させ、風呂リモコン11からの制御を行うよ
うにするから、湯の散布動作(流湯動作)を停止するた
めに、脱衣所等に戻って流湯コントローラ10のタイマー
機構をリセットする必要がない。
【0026】さらに、上述のとおり、電動調整弁7は可
動ディスク7Lの回動により開度を調節するものである
から、開度変化が緩やかに行われ、急激な流量変化を生
じることがなく、ウォーターハンマーが発生する恐れが
ない。
【0027】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
から次に述べる効果を奏する。浴室の壁に設置された流
湯ノズルから湯を散布する浴室の洗い場暖房システムに
おいて、流湯出湯管内の出湯温度が予め定めた上限値未
満であるときは電動調整弁を全開とし、上記出湯温度が
上限値以上となったときに電動調整弁の開度を絞って湯
が流湯ノズルから壁に沿って流下する程度の流量にする
ことにより、流湯ノズルから湯を散布して洗い場を温め
ている時に、流湯出湯管内の出湯温度が入浴者が不快を
感じる恐れのある温度に高くなった場合、入浴者が浴室
内に入ったときに、高温の湯が入浴者に掛かる恐れがな
くなるものである。また、浴室内に設置された風呂リモ
コンに、流湯運転中に風呂リモコンの制御を流湯コント
ローラに対して優先させ、流湯運転を停止させる風呂リ
モコン温調優先ボタンを設けたことにより、流湯ノズル
から湯を散布している洗い場を温めている間に、入浴者
が脱衣をすませるものであるが、湯の散布(流湯)が終
了する前に入浴者が浴室に入った場合、風呂リモコンの
風呂リモコン温調優先ボタンを操作することで、流湯ノ
ズルからの湯の散布を停止させて風呂リモコンからの制
御を行うから、湯の散布動作(流湯動作)を停止するた
めに、浴室から出て流湯コントローラを操作する必要が
ない。さらに、電動調整弁は、それぞれ大孔と小孔とを
有する固定ディスクと可動ディスクとを有し、ケーシン
グに固定された固定ディスクに平面を接触させて可動デ
ィスクを摺動自在に設置し、一方のディスクの大孔と小
孔との間の距離を他方のディスクの大孔の寸法より小さ
くするとともに、可動ディスクの大孔と固定ディスクの
小孔とが一致するときは可動ディスクの小孔と固定ディ
スクの大孔とが一致するように大孔と小孔をそれぞれ穿
設し、可動ディスクをモータで回動させるものであるか
ら、開度変化が緩やかに行われ、急激な流量変化を生じ
ることがなく、ウォーターハンマーが発生する恐れがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の制御動作を示すフローチャートであ
る。
【図2】 本発明の洗い場暖房システムの概略構成図で
ある。
【図3】 流湯ノズルの一例を示す断面図である。
【図4】 電動調整弁の断面図である。
【図5】 電動調整弁の弁構造を示す組立図である。
【図6】 電動調整弁の回転角と弁開度の関係を示す説
明図である。
【図7】 従来の散布ノズルの一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 給湯器、2 入水管、3 出湯管、4 流湯出湯
管、5 流湯ノズル 6 水ガバナ、7 電動調整弁、8 出湯温度検出用サ
ーミスタ、9 浴室 10 流湯コントローラ、11 風呂リモコン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樋高 勝広 兵庫県神戸市中央区明石町32番地 株式 会社ノーリツ内 (72)発明者 下 英郎 兵庫県神戸市中央区明石町32番地 株式 会社ノーリツ内 (72)発明者 伊藤 義彦 埼玉県草加市瀬崎町1399−7 東京ガス 草加アパート143号 (56)参考文献 特開 平4−263814(JP,A) 特開 平6−281022(JP,A) 実開 平1−178033(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24D 15/00 F16K 31/04 A47K 3/00 A61H 33/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴室の壁に設けられ、洗い場に湯を散布
    する流湯ノズルと、給湯器の出湯管から分岐され、流湯
    ノズルに接続された流湯出湯管と、流湯出湯管に設けら
    れた電動調整弁及び出湯温度検出用サーミスタと、浴室
    外に設置されて給湯器及び電動調整弁を制御する流湯コ
    ントローラとを備えた浴室の洗い場暖房システムにおい
    て、流湯出湯管内の出湯温度が予め定めた上限値未満で
    あるときは電動調整弁を全開とし、上記出湯温度が上限
    値以上となったときに電動調整弁の開度を絞って湯が流
    湯ノズルから壁に沿って流下する程度の流量にすること
    を特徴とする浴室の洗い場暖房システム。
  2. 【請求項2】 浴室内に設置され、給湯器を制御する風
    呂リモコンに、流湯ノズルから湯を散布している流湯運
    転中に、風呂リモコンの制御を流湯コントローラに対し
    て優先させ、流湯運転を停止させる風呂リモコン温調優
    先ボタンを設けたことを特徴とする請求項1記載の浴室
    の洗い場暖房システム。
  3. 【請求項3】 電動調整弁は、それぞれ大孔と小孔とを
    有する固定ディスクと可動ディスクとを有し、ケーシン
    グに固定された固定ディスクに平面を接触させて可動デ
    ィスクを摺動自在に設置し、一方のディスクの大孔と小
    孔との間の距離を他方のディスクの大孔の寸法より小さ
    くするとともに、可動ディスクの大孔と固定ディスクの
    小孔とが一致するときは可動ディスクの小孔と固定ディ
    スクの大孔とが一致するように大孔と小孔をそれぞれ穿
    設し、可動ディスクをモータで回動させるものであるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の浴室の洗い場暖
    房システム。
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