JP3672907B2 - 流湯ノズルとノズルカバーとの組み合わせ構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、寒冷時において温湯を散布して浴室、殊に浴室の洗い場を暖かくする流湯ノズルとノズルカバーとの組み合わせ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から冬季等の寒冷時に浴室を快適に利用するため、浴室内の暖房に対する要望が大きく、その要望に答える浴室の暖房手段がいくつか提案されており、そのような浴室の暖房手段のひとつとして、浴室の洗い場に湯を散布することにより洗い場の床暖房を行う浴室の洗い場暖房システムが知られている。
例えば、特開昭60−223923号公報に記載されたものは、浴室の壁部の下部に散湯ノズルを配設し、散湯ノズルから洗い場に湯を散布して洗い場を温めるものであり、洗い場の床面の材質に関係なく、短時間に効率よく暖房できる。
また、実開昭63−144517号公報に記載されたものは、浴室の浴槽の下部に、浴室の床側に向けて斜め上方に湯を散布し、さらに、特開平4−194519号公報に記載されたものは、浴室の壁の比較的高い位置に設けられたシャワー掛けに掛けた状態のシャワーから洗い場に湯を散布しており、これらは洗い場の床の上方高い位置より湯を散布しているから、洗い場の床がより短時間で温められる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の浴室の洗い場暖房システムにおいては、散布ノズルが固定されていることにより、湯の散布範囲が散布ノズルに対して特定の範囲に限定されるから、散布ノズルの設置場所によって散布範囲が定まり、入浴者が必要とする場所、例えば、入口扉近傍の浴室内床面に湯を散布して温めることができないことがあり、快適な浴室暖房を行うことができないという問題があった。また、散布ノズルは浴室の壁から浴室内に突出して設置されているから、入浴者等が直接散布ノズルに接触する恐れがあり、散布ノズルが損傷する恐れがあるという問題があった。
【0004】
なお、湯の散布範囲を変化させるために、一例として図3に示すように、浴槽の側壁aに固定されて浴室の洗い場側端が開口し、他端に給湯配管fが接続された取付金具bと、取付金具b内の浴槽内方端に嵌合固定され、中央開口の側面が球面状に形成されたセラミックリングdと、セラミックリングdに嵌合してバネで付勢され、中央開口の側面が球面状に形成されたゴムパッキンeと、セラミックリングd及びゴムパッキンeの中央開口に嵌合する球状外側面を有するノズル部cとから成り、散布ノズルの軸線を上下左右方向に回動させるものが提案されている。
しかしながら、このような回転式ノズルは、複雑で大掛かりな構造であり、施工作業が複雑になり、保守点検の作業性が低下するという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、浴室の任意の位置に散布でき、施工時の作業性並びに水密性を向上させ、保守点検作業を容易にする流湯ノズルとノズルカバーとの組み合わせ構造を提供することを目的とする。上記目的を達成するために本発明の流湯ノズルとノズルカバーとの組み合わせ構造は、浴室の壁に設けられ、洗い場に湯を散布する流湯ノズルと、前記浴室の壁に突設されたノズルカバーと、を備えており、前記流湯ノズルは、湯を噴出する噴出孔を有するノズル部と、前記噴出孔の出口に対向して前記噴出孔下部から斜め上方に延設された衝突散布面を有する散布体とを備えているとともに、前記ノズル部は回動できるように支持され、前記噴出孔の軸線を上下左右任意の方向に変化させることができる構成とされている、流湯ノズルとノズルカバーとの組み合わせ構造であって、前記ノズルカバーは、前記流湯ノズルの周囲を覆う周壁部と、前記流湯ノズルの散布体の上方に位置するように前記周壁部に突設され、前記流湯ノズルの先端よりも前記浴室内に突出した庇カバーと、を備えており、前記流湯ノズルの上向きの衝突散布面と前記庇カバーの下向き面とは隙間を介して対向する構成とされている。
【0006】
本発明によれば、広範囲にわたり、洗い場の任意の位置に湯を散布して温めることができ、構造が簡略化されるとともに、給水或いは給湯配管において使用されている管継手を用いることができるから、従来の給水・給湯工事と同じ要領で施工でき、施工作業が容易になり、浴室の壁のタイル等の仕上げ面に対して雌型継手を設置するだけで良いから、壁面に大きな孔を設ける必要がなく、施工時の作業性並びに水密性が向上し、保守点検作業が容易になる。また、浴室の壁に突設されたノズルカバーは、流湯ノズルの先端より浴室内に突出した庇カバーを備えていることにより、入浴者等が直接散布ノズルに接触することはなく、散布ノズルが損傷する虞もなくなる。
【0007】
【実施例】
本発明の実施例を図を参照して説明する。
図2において、バーナ等の熱源及び熱交換器を備えた給湯器1には、水栓21を有し、冷水を導入する入水管2と、台所等に設けられた給湯栓30を有し、加熱された高温湯が吐出される出湯管3とが接続され、出湯管3から、浴室9の壁92に設けられた浴室給湯栓310 を有する浴室給湯管31及び浴室9の床暖房を行うための流湯出湯管4が分岐されている。
【0008】
流湯出湯管4は、浴室9の壁92の下部に設置された流湯ノズル5に接続され、水ガバナ6と、開度が制御されて流量を調節する電動調整弁7及び出湯温度検出用サーミスタ8とを備えており、タイマー機構を内蔵し、出湯温度検出用サーミスタ8からの流湯出湯管4内の出湯温度Tの検出信号が入力され、給湯器1及び電動調整弁7への制御信号を出力する流湯コントローラ10が浴室9の外部(通常は浴室に隣接した脱衣室)に設置されるとともに、浴室9内から給湯器1の通常の制御を行う風呂リモコン11が浴室9内に設置されている。
なお、流湯コントローラ10を、タイマー機構部と、それ以外の制御回路部とに分離し、タイマー機構部は脱衣室に設置し、他の制御回路部は電動調整弁7、水ガバナ6、出湯温度検出用サーミスタ8と共にユニット化して屋外に設置することが好ましい。
【0009】
流湯ノズル5は、図1に示すように、中央に噴出孔50が穿設されるとともに、外側面510 が球面状に形成されたノズル部51と、噴出孔50の下から斜め上前方に延びる衝突散布面520 を有する散布体52とを備えており、流湯出湯管4に接続され、浴室9の外から壁92に穿設された貫通孔921 を貫通して挿入された延長管41の端部に固定された水栓ソケット42に、固定金具43と袋ナット44及びOリング45を介して連結され、壁92の浴室9内側に突設されている。
流湯出湯管4からの湯は、噴出孔50から噴出して衝突散布面520 に衝突して飛散し、噴出する湯の圧力に応じて飛散する範囲即ち散布される範囲が変化する。
【0010】
この構成により、ノズル部51の球状外側面510 が、固定金具43と袋ナット44及びOリング45によって支持されているから、流湯ノズル5を回動させることができる、即ちノズル部51の球状外側面510 の中心周りに、上下左右任意の方向に回動させることができるから、噴出孔50の軸線方向を上下左右任意の方向に調整することができ、湯の噴出方向即ち散布方向を任意に選択することができる。
例えば、一点鎖線で示すように、流湯ノズル5を下方に回動させて散布体52を位置52Aとすると、噴出孔50の軸線方向に対して衝突散布面520 Aの傾斜が小さくなり、噴出される湯は、上方への散布が少なく、水平方向に多く散布されるから、実線で示す散布体52に較べて遠方にまで散布されるものである。
また、構造が簡略化されるとともに、給水或いは給湯配管において使用されている管継手を用いることができるから、従来の給水・給湯工事と同じ要領で施工でき、施工作業が容易になり、浴室の壁のタイル等の仕上げ面に対して雌型継手(本実施例では袋ナット)を設置するだけで良いから、壁面に大きな孔を設ける必要がなく、施工時の作業性並びに水密性が向上し、保守点検作業が容易になるものである。
【0011】
ノズルカバー53が流湯ノズル5の周囲を覆う周壁として壁92の浴室9側面に立設され、該ノズルカバー53は、流湯ノズル5の上方に、浴室9内に略水平方向に突出する庇カバー531 を備えており、浴室9の壁92から突出している流湯ノズル5に入浴者等が直接接触する恐れがなく、流湯ノズル5の破損を防止することができる。
特に、庇カバー531 を流湯ノズル5の上方に設けたことにより、上方からの衝撃、例えば、落下物等の衝突による衝撃を受けることがなく、流湯ノズル5の破損を確実に防止することができる。
【0012】
【発明の効果】
本発明は、上述のとおり構成されているから次に述べる効果を奏する。
流湯ノズルが、湯を噴出する噴出孔を有するノズル部と、噴出孔の出口に対向し、噴出孔下部から斜め上方に延設された衝突散布面を有する散布体とを備え、ノズル部が回動できるように支持され、噴出孔の軸線を上下左右任意の方向に変化させることにより、広範囲にわたり、洗い場の任意の位置に湯を散布して温めることができ、構造が簡略化されるとともに、給水或いは給湯配管において使用されている管継手を用いることができるから、従来の給水・給湯工事と同じ要領で施工でき、施工作業が容易になり、浴室の壁のタイル等の仕上げ面に対して雌型継手を設置するだけで良いから、壁面に大きな孔を設ける必要がなく、施工時の作業性並びに水密性が向上し、保守点検作業が容易になる。
また、、流湯ノズルの周囲を覆って立設された周壁部と、流湯ノズルの上方に突設され、少なくとも流湯ノズルの先端より浴室内に突出した庇カバーとを備えたノズルカバーを設けたことにより、入浴者等が流湯ノズルに直接接触する恐れがなく、散布ノズルが損傷する恐れがなくなるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の流湯ノズルとノズルカバーとの組み合わせ構造の一例を示す断面図である。
【図2】 本発明が適用された洗い場暖房システムの概略構成図である。
【図3】 従来の散布ノズルの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 給湯器、2 入水管、3 出湯管、4 流湯出湯管、5 流湯ノズル
6 水ガバナ、7 電動調整弁、8 出湯温度検出用サーミスタ、9 浴室
10 流湯コントローラ、11 風呂リモコン、50 噴出孔、51 ノズル部
52 散布体、520 衝突散布面
Claims (1)
- 浴室の壁に設けられ、洗い場に湯を散布する流湯ノズルと、前記浴室の壁に突設されたノズルカバーと、を備えており、
前記流湯ノズルは、湯を噴出する噴出孔を有するノズル部と、前記噴出孔の出口に対向して前記噴出孔下部から斜め上方に延設された衝突散布面を有する散布体とを備えているとともに、前記ノズル部は回動できるように支持され、前記噴出孔の軸線を上下左右任意の方向に変化させることができる構成とされている、流湯ノズルとノズルカバーとの組み合わせ構造であって、
前記ノズルカバーは、前記流湯ノズルの周囲を覆う周壁部と、前記流湯ノズルの散布体の上方に位置するように前記周壁部に突設され、前記流湯ノズルの先端よりも前記浴室内に突出した庇カバーと、を備えており、
前記流湯ノズルの上向きの衝突散布面と前記庇カバーの下向き面とは隙間を介して対向する構成とされていることを特徴とする、流湯ノズルとノズルカバーとの組み合わせ構造。
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