JPH0552626U - 浴室暖房及び洗浄装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗い場の床面を広く、均一に暖めることがで
きると共に湯を無駄にせず、洗い場の床を自動洗浄でき
る浴室暖房及び洗浄装置を得る。 【構成】 床１に沿ってノズル５を配置し、制御器６に
よりノズル５から湯を流出させて暖房を行い、一定の時
間がくると止め、更に洗浄剤タンク８から洗浄剤を出し
て床１を自動洗浄する。 【効果】 ノズル５から床１に沿って広く湯が流出する
ため、床１面を平均して暖めることができると共にいつ
までも湯が流出しないので湯の無駄がなく、又床１を自
動洗浄できて便利である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、浴室内の洗い場に湯を流して暖房を行うことができると共に洗い場 の床を自動洗浄する流湯方式の浴室暖房及び洗浄装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の浴室暖房方式として、浴室内にシャワーから湯を出湯してこの熱で洗い 場の床を暖めると共に浴室の空気を暖める所謂流湯方式が公知である。但し、洗 い場の床を自動洗浄する装置は未だ無い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、公知の流湯方式はシャワーを手動で開いて洗い場に湯を噴射する方式 であることから、次のような欠点がある。

【０００４】 ａ．シャワーを高い位置に固定して湯を噴射するため、噴射面が片寄り易く、 洗い場の床全体を暖めることができない。

【０００５】 ｂ．床全体を暖めるためにシャワーの向きや位置を変えると、入り口のドアや 周囲の壁にまで湯が飛び散り、特にドアの処に湯が飛び散ってくると入浴する場 合とかシャワーを止めに入る場合に火傷や濡れる心配がある。

【０００６】 ｃ．浴室暖房は入浴の直前に行われるだけでよいが、あらかじめ暖房しておく ためにはいちいちシャワーを手動操作する手間が要り、又入浴が何らかの事情で 遅れるといつまでも湯が出ていて不経済である。

【０００７】 本考案の目的は洗い場の床を平均的に暖めることができると共に湯が飛び散っ たり、無駄に湯を流し続けたりすることのない流湯方式の浴室暖房と、洗い場の 床を自動洗浄する装置を提供することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る浴室暖房及び洗浄装置は以下のとおりである。

【０００９】 浴室の洗い場の床に沿って広く流れるようにノズルを配置し、このノズルと給 湯配管とを暖房電磁弁付の暖房配管で結んだこと、 前記暖房配管に洗浄電磁弁付の洗剤配管を介して洗浄剤タンクを結んだこと、 スイッチ操作により前記暖房及び洗浄電磁弁の双方を開いて一定の時間床洗浄 を行い、暖房電磁弁のみを開いて暖房又は洗い流しを一定時間制御する制御器を 設けたこと、 を特徴とする浴室暖房及び洗浄装置。

【００１０】

【作用】

暖房の運転スイッチを入れると制御器により暖房電磁弁が開き、暖房配管から ノズルに給湯が行われ、湯はノズルから床面に広く分布して流れ、一定の時間が 来ると制御器は暖房電磁弁を閉じる。一方、洗浄の運転スイッチを入れると、洗 剤電磁弁と暖房電磁弁の双方が開き、ノズルからは洗剤混入の湯が床に噴射し、 床を噴射エネルギーと化学力で洗浄し、次に洗剤電磁弁が閉じて湯のみが流れて 洗い流しを行う。但し、これらの作動時間は設定自在とする。ノズルは横に長い スリット式のものでもよいし、多数の孔を横一列に並べた構成のものでもよい。 このノズルの取付位置は、洗い場には排水口に向かって傾斜がつけてあるので、 高い側であることは勿論である。

【００１１】

【実施例】

図１において、１は洗い場の床、２は浴槽、３は混合水栓、４は混合水栓３の 給湯配管を分岐した暖房配管、５はノズル孔５′付のノズルにして、このノズル ５には前記暖房配管４を経由して湯が給湯され、ノズル５から床１の全面に沿っ て湯が流れ、床１を暖めることができる。

【００１２】 ６は制御器にして、この制御器６はスイッチが入れられると暖房配管４に取り 付けられた暖房電磁弁７を一定の時間開放してノズル５から湯を流し、時間が来 ると止める制御を行う。８は洗浄剤タンクにして、この中には洗剤が入れてあり 、洗剤電磁弁１０付の洗剤配管９で前記暖房配管４に結ばれ、前記制御器６は洗 浄スイッチが入れられると洗剤電磁弁１０及び暖房電磁弁７を開いて一定の時間 床洗浄を行い、この後洗剤電磁弁１０を閉じ、暖房電磁弁７のみを開いて一定時 間洗剤の洗い流しを行う。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は以上のように、床に沿ってこの床面に湯を流すノズルを取り付けたの で、床面を広く、平均的に暖めることができると共にシャワーのように湯が飛び 散る心配がない。

【００１４】 次にノズルから流れ出る湯は、一定の時間が来ると自動的に止まるので、湯の 無駄がなく、経済的である。

【００１５】 次に、洗い場の床を自動洗浄することができるので、この洗い場をいちいち手 で洗っていた手間が省けて便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る暖房装置の説明図。

【図２】ノズル部分と制御器の説明図。

【符号の説明】

１ 床 ２ 浴槽 ３ 混合水栓 ４ 暖房配管 ５ ノズル ６ 制御器 ７ 電磁弁 ８ 洗剤タンク ９ 洗浄配管 １０ 洗剤電磁弁

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 浴室の洗い場の床に沿って広く流れるよ
   うにノズルを配置し、このノズルと給湯配管とを暖房電
   磁弁付の暖房配管で結んだこと、 前記暖房配管に洗浄電磁弁付の洗剤配管を介して洗浄剤
   タンクを結んだこと、 スイッチ操作により前記暖房及び洗浄電磁弁の双方を開
   いて一定の時間床洗浄を行い、暖房電磁弁のみを開いて
   暖房又は洗い流しを一定時間制御する制御器を設けたこ
   と、を特徴とする浴室暖房及び洗浄装置。