JP3409970B2 - 粉末冶金用焼結炉 - Google Patents

粉末冶金用焼結炉

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JP3409970B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉末冶金用の連続
焼結炉の改良、特に炉壁に凝着する圧粉体からの蒸発成
分の処理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】粉末冶金製品の焼結工程は成形体に含ま
れる粉末潤滑剤の除去を行なう予熱・脱ろう工程,保護
雰囲気中での所定の高温による焼結工程およびこれに続
く冷却工程に大別され、かつては例えばデグサ・ジュニ
ア炉の如く脱ろう炉と焼結炉を別個の炉として両者をプ
ッシャー式送り装置で連結した形式の焼結炉が使われた
こともあるが、昨今は図3に例示するような、メッシュ
ベルト式送り装置が貫通する一体の炉10の前部を脱ろ
う帯11,中央部を本焼結帯12,後部を冷却帯13
(空冷部〜水冷部)とする連続焼結炉が主流になってい
る。
【0003】ここでこの形式の炉の概略を説明すると、
エンドレスのメッシュベルト30は図示を省いた架台に
取り付けられたプーリー群20によって、一定の速さで
駆動される。図の21〜23はアイドルプーリー,24
はドライブプーリー,25はベルト30をドライブプー
リー24に密着させるテンショナーである。
【0004】炉の加熱は電熱によるのが一般的で、発熱
体は脱ろう帯11の後部および本焼結帯12に所定の密
度で配置され、脱ろう帯11の温度は本焼結帯からの熱
伝達により、炉口から内部にかけて徐々に高くなってい
る。なお41は雰囲気ガスの導入管で多くの場合空冷部
に設けられ、図示を省いた雰囲気ガス発生装置または貯
蔵装置に接続している。
【0005】成形体は、アイドルプーリー21と炉の入
口との間でベルト30の上に通常は裸のままで載せら
れ、ベルト30の移動につれて脱ろう帯11,本焼結帯
12,冷却帯13の順に炉内を通過し、この間に脱ろう
および焼結される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この様な一体型の焼結
炉で特に問題となることの一つに、成形体から蒸発する
成分,主としてステアリン酸亜鉛やステアリン酸リチウ
ムに代表される粉末潤滑剤の処理の問題がある。
【0007】これらの粉末潤滑剤は脱ろう帯で昇温につ
れて成形体から蒸発し、その多くは導入管41から吹き
込まれ本焼結帯を経て脱ろう帯側の炉口に流れる雰囲気
ガスによって炉外に排出されるが、一部は炉の側壁や天
井に凝着し、やがて剥落してベルトの上の成形体に付着
する。
【0008】そしてそのまま高温の本焼結帯に移行する
と、主として亜鉛の作用で成形体に表面の変色,肌荒れ
や歪みなどの製品不良を生じる。そこで従来は定期的に
炉を休止させて炉内の清掃を行なっているが、熱損失や
休止期間の操業ロスも含め、多くの出費を余儀無くされ
ていた。
【0009】そのため脱ろう帯の中間部に排気管と,そ
の排気管と炉の入口との間に雰囲気ガスの副導入管を設
けて蒸発成分を含む雰囲気ガスを強制排気する手段(実
開昭61−130897号);蒸発成分の凝着し易い脱ろう帯の
後部壁面にバイメタルまたは形状記憶合金の羽根を設け
て凝着させ、定期休炉時に羽根の反りにより自動的に剥
落させる手段(実公平 1− 11698号);炉の入口から内
部にかけて耐熱性材質の布をベルトと並行に布設し、成
形体をこの布を潜って本焼結帯に入らせる手段(実公平
1− 11699号)などが開発されたが、それぞれ長短があ
り、より簡便で確実な手段が求められていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】耐熱性材料で断面がコの
字型の樋状に形成したフードを炉の入口から挿入し、脱
ろう帯の蒸発成分が凝着し易い箇所の側壁および天井を
被覆する。成形体から蒸発する粉末潤滑剤のろう分や蒸
気圧の高い亜鉛などはこのフードの内面に凝着するの
で、適切な時期に予備のフードと交換することにより炉
壁への凝着が防止され、従って炉体や焼結体の損傷を防
ぐことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】先ず、耐熱鋼板を加工して図2に
示す断面コの字型の樋状のフード50を形成し、これを
図1のように炉口から挿入して所定の箇所に固定する。
このフードの本体部51の横幅および高さは炉の内法よ
り若干小さく、奥行は蒸発成分が凝着する範囲を充分覆
う長さになっている。なお、炉の天井には平面の場合と
曲面の場合があるが、フードの形状もそれに合わせるこ
とが好ましい。
【0012】本体部51の両側下縁には本体部を炉内の
所定位置まで届かせる長さのながえ(轅)52を備え、
その端の折り返し部で、炉口に位置決めおよび固定され
る。フード50の下縁には車輪53を設け、炉内へのフ
ードの出し入れを容易にしている。また本体部51の天
井面に羽根54を設けて、蒸発成分を凝着させる有効面
積を増してある。
【0013】フードの交換はながえ52の端を炉口に固
定している例えばネジを外して引き出し、予備のフード
を挿入して固定するだけの僅か数分で済み、しかも炉を
休止することなく操業状態のままで交換することができ
る。従って、凝着物が剥落を始める前に早め早めに手軽
に交換することが望ましい。取り外したフードは凝着物
を清掃して再使用に供することは言うまでもない。
【0014】
【発明の効果】この発明によれば、従来の防止手段と異
なり炉自体への凝着が生じないので、凝着物による焼結
体の不良だけでなく、炉の損傷をも防ぐことができる。
さらにフードの交換は炉の操業中でも可能なので、例え
ば製品により粉末潤滑剤の添加量や種類が変更された際
など必要に応じて随時フードの交換を行なうことにより
トラブルの発生を未然に、簡便且つ確実に防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る粉末冶金用焼結炉の、一実施例
を説明する図面である。
【図2】図1中のフード50の形状を説明する斜視図で
ある。
【図3】従来の一般的な粉末冶金用焼結炉の一例を説明
する図面である。
【符号の説明】
10…粉末冶金用焼結炉,11…脱ろう帯,12…本焼
結帯,13…冷却帯 20…プーリー,21…アイドルプーリー,24…ドラ
イブプーリー 30…メッシュベルト,41…雰囲気ガス導入管 50…フード,51…本体部,52…ながえ,53…車
輪,54…羽根

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形体の送り装置が貫通する一体の炉の
    前部を脱ろう帯,中央部を本焼結帯,後部を冷却帯とす
    る連続焼結炉において、成形体から蒸発した成分が凝着
    する脱ろう帯後部を中心とする炉壁が、耐熱性材料で断
    面コの字型の樋状に形成されたフードにより着脱自在に
    被覆されていることを特徴とする粉末冶金用焼結炉。
  2. 【請求項2】 耐熱性材料で断面をコの字型の樋状に形
    成された本体部51およびその両側下縁に本体部を炉内
    の所定位置まで届かせる長さのながえ52を備えてな
    る、粉末冶金用焼結炉における蒸発成分の炉壁への凝着
    防止用フード。
  3. 【請求項3】 フードの天井に羽根54を、フードの下
    縁に車輪53を設けた請求項2に記載の凝着防止用フー
    ド。
  4. 【請求項4】 成形体の送り装置が貫通する一体の炉の
    前部を脱ろう帯,中央部を本焼結帯,後部を冷却帯とす
    る連続焼結炉において、成形体から蒸発した成分が凝着
    する脱ろう帯後部を中心とする炉壁を耐熱性材料で断面
    がコの字型の樋状に形成されたフードにより着脱自在に
    被覆することを特徴とする、炉壁への蒸発成分の凝着防
    止方法。
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