JP3409910B2 - 液体材料気化供給装置 - Google Patents

液体材料気化供給装置

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JP3409910B2 JP04499094A JP4499094A JP3409910B2 JP 3409910 B2 JP3409910 B2 JP 3409910B2 JP 04499094 A JP04499094 A JP 04499094A JP 4499094 A JP4499094 A JP 4499094A JP 3409910 B2 JP3409910 B2 JP 3409910B2
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  • Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、例えば半導体製造に
おいて用いるテトラエトキシシランなどの液体材料を気
化することによって供給する液体材料気化供給装置に関
する。 【0002】 【従来の技術】従来の液体材料気化供給装置として、気
化器に対して供給される液体材料の流量を液相状態で制
御し、一定流量の気化ガスを得るものとして、この出願
人に係る特開平4−45838号公報に示されるものが
ある。 【0003】図6は、上記公報に係る液体材料気化供給
装置を示すもので、この図において、60は気化器で、
次のように構成されている。すなわち、61は熱伝導性
並びに耐腐食性の良好な金属よりなるパイプで、熱伝導
性の良好なヒータブロック62に開設された貫通孔63
内を挿通するように設けられている。ヒータブロック6
2内には、ヒータブロック62およびパイプ61を加熱
するためのヒータ64が内蔵されている。ヒータブロッ
ク62のパイプ61内には、熱伝導性並びに耐腐食性の
良好な粉体65が充填されているとともに、その上流側
の入口側には、先端に細径部66を備えた液体材料LM
の導入管67がパイプ61と同心状に挿入してあって、
気化室68に形成してある。69,70は気化室68の
両端部近傍に設けられるメッシュ体である。 【0004】71は前記気化器60に液体材料LMを供
給するための液体材料供給管で、その上流側は図示して
ない液体材料源に接続され、液体流量コントローラ72
を備えるとともに、その下流側は継手部材73を介して
前記液体材料導入管67の上流側に接続されている。ま
た、74は気化器60にキャリアガスCGを供給するキ
ャリアガス供給管で、その上流側は図示してないキャリ
アガス源に接続され、ガス流量コントローラ75を備え
るとともに、その下流側はキャリアガス導入管76に接
続されている。そして、このキャリアガス導入管76は
熱伝導性並びに耐腐食性の良好な金属よりなるブロック
状の管継手77を介して前記パイプ61の上流側に接続
されている。 【0005】78はパイプ61の下流端に設けられる気
化ガスGとキャリアガスCGとの混合ガスの導出口で、
その下流側には、例えば半導体製造装置(図示してな
い)が接続される。79はヒータブロック62、キャリ
アガス導入管76および管継手77などを収容するため
の断熱構造のハウジングである。また、80.81は液
体材料供給管71、キャリアガス供給管74にそれぞれ
設けられるストップバルブである。 【0006】上記構成の液体材料気化供給装置を用いて
液体材料LMを気化するには、まず、ヒータ64を発熱
させて気化室68内に充填された粉体65を所定の温度
に加熱する。この状態において、キャリアガスCGをキ
ャリアガス導入管76を経てパイプ61内に導入しなが
ら液体材料導入管67を介して液体材料LMを気化室6
8内に導入する。このとき、液体材料LMは、細径部6
6を経て加熱された粉体65内に導入されてこれと接触
し、その接触面積が大きいため、液体材料LMは、短時
間のうちに気化して所望の気化ガスGになる。 【0007】この液体材料気化供給装置においては、液
体材料導入管67内を流れてきた液体材料LMは、これ
よりも小径の細径部66を経て粉体65側に流れ出るの
で、突沸することがなくスムーズに気化が行われるとと
もに、気化によって圧力上昇が生じても、その圧力は細
径部66によって緩和されるので、上流側には圧力上昇
圧が急激に伝わることがなく、したがって、液体材料L
Mを供給するラインへの悪影響がなくなる。そして、前
記気化により発生したガスGは、パイプ61およびメッ
シュ体69を経て気化室68内に導入されているキャリ
アガスCGによって速やかに下流側に導出され、下流側
の半導体製造装置に気化ガスGを供給することができる
といった利点がある。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】ところで、一般的に、
液体材料気化供給装置においては、ガスGの発生からそ
の発生が安定するまでの応答速度を決定する大きな要因
として、液体流量コントローラ73の応答速度および気
化器60の気化室68の内容積があるが、上記構成の液
体材料気化供給装置においては、気化室68の容積が大
きく、したがって、ガスGの発生開始から気化室68内
の内部圧が平衡状態に達するまでに長い時間を要し、応
答性が悪いといった欠点があった。 【0009】また、上記液体材料気化供給装置において
は、気化器60にキャリアガスCG常に一定流量に制御
した状態で供給するため、前記液体流量コントローラ7
2と別にガス流量コントローラ75を設けなければなら
ず、それだけ、構成が大掛かりになり、コスト高となる
といった欠点もあった。 【0010】さらに、ガスGの発生を停止させる場合に
は、液体流量コントローラ72と気化器60との間に設
けられたストップバルブ80を操作する必要があるが、
その場合、ストップバルブ80から気化器60までの配
管内に液体材料LMが残留し、気化器60の下流側が減
圧状態または真空の場合には、前記液体材料LMが拡散
によって気化室68内に徐々に導入され、これが次のガ
ス発生に対して大きな支障となる。 【0011】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、常に安定にしかも高速応答性でもって気化ガ
スを流量制御することができる、コンパクトで安価な液
体材料気化供給装置を提供することを目的としている。 【0012】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の液体材料気化供給装置は、液体流量計
と、気化機能と流量調整機能とを備え、液体流量計を介
して供給される液体材料を気化する気化器とを直列に接
続し、液体流量計によって検出される検出流量を設定値
と比較し、この比較結果に基づいて気化器に設けられた
気化室に対する液体材料の流入量を制御するようにして
あるとともに、前記気化器において、液体材料の流量を
調整する弁としてダイヤフラムを用い、このダイヤフラ
ムが液体材料を気化させる気化室の構成部材を兼ねるよ
うに構成してある。 【0013】 【作用】前記構成の液体材料気化供給装置においては、
気化器が気化機能と流量調整機能とを備えており、デッ
ドボリュームが極めて小さい。したがって、常に安定な
状態で素早く応答できる。そして、高速応答が可能にな
ることにより、気化ガスの短時間の繰り返し発生が可能
となり、下流側で圧力変動が生じても、これを短時間で
収束することができる。また、気化器が気化機能と流量
調整機能とを備えているので、装置の小型化およびコス
トダウンが図れる。 【0014】 【実施例】図1は、この発明の液体材料気化供給装置の
一例を概略的に示し、この図において、1は液体材料L
Mを収容した液体材料タンクで、それぞれストップバル
ブ2,3を備えた不活性ガス供給管4と液体材料導出管
5が接続されている。不活性ガス供給管4の他端側(上
流側)は、図示してない不活性ガス供給源に接続され、
また、液体材料導出管5の他端側(下流側)は、液体材
料供給管6に接続されている。そして、不活性ガス供給
管4と液体材料導出管5とは、ストップバルブ7によっ
て接続されている。 【0015】8は液体材料供給管6に設けられるストッ
プバルブで、その下流側には液体流量計9が接続されて
いる。この液体流量計9は、後述する気化器12ととも
に液体材料気化供給装置の主要部を構成するもので、こ
の液体流量計9としては、例えば一般に市販されている
ものを用いることができる。10は液体材料導出管5と
液体材料供給管6との接続部分において分岐接続される
バイパスで、ストップバルブ11を介して、図示してな
い排出部に接続されている。 【0016】12は前記液体流量計9の下流側に接続さ
れる気化器で、例えば図2に示すように構成される。す
なわち、図2において、13は本体ブロックである。こ
の本体ブロック13には、詳細には図示してないが、本
体ブロック13全体を加熱する例えばカートリッジヒー
タ14および熱電対などの温度センサ(図示してない)
が内蔵されている。 【0017】15,16は互いに交わることなく本体ブ
ロック13内に鉤型に形成された液体材料導入路、ガス
導出路である。すなわち、液体材料導入路15は、その
一方の開口(液体材料導入口)17が本体ブロック13
の一つの側面18に形成され、他方の開口19が側面1
8に直交する上面20に形成され、後述する気化室32
に液体材料LMを導入するように構成されている。ま
た、ガス導出路16は、一方の開口21が前記上面20
に形成され、他方の開口(ガス導出口)22が前記側面
18と対向する側面23に形成され、気化室32におい
て発生したガスGを本体ブロック13外に導出するよう
に構成されている。24,25は液体材料導入口17、
ガス導出口22にそれぞれ接続される継手である。 【0018】前記本体ブロック13の上面20における
構成を、本体ブロック13の平面構成を示す図3および
本体ブロック13の上部構成を示す図4をも参照しなが
ら詳細に説明すると、液体材料導入路15の前記上面2
0における開口19は、上面20の例えば中央部分26
に開口している。この中央部分26の周囲には、開口1
9と同心状に溝27が形成され、この溝27に臨むよう
にしてガス導出路16の開口21が開設されている。そ
して、液体材料導入路15の内径は、例えば0.5〜
1.5mm程度であり、ガス導出路16の内径は、例え
ば2〜4mm程度であり、開口19と同心状に形成され
た溝27までの距離は、3〜6mm程度である。これら
の寸法は、液体材料導入口17から導入される液体材料
LMの量に応じて適宜定められることは言うまでもな
い。 【0019】そして、溝27の外方には、図4に示すよ
うに、例えば20〜80μm程度の厚みを有するステン
レス鋼よりなる環状のスペーサ28が周設されている。
このスペーサ28は、後述するダイヤフラム34の下部
周辺を当接保持する。29はスペーサ28の外方に周設
された溝30に嵌設されたシール部材で、このシール部
材29には後述する弁ブロック31の下面が当接する。 【0020】再び図2に戻り、31は本体ブロック13
の上面20に載置される弁ブロックで、例えばステンレ
ス鋼などのように熱伝導性および耐腐食性の良好な素材
からなる。この弁ブロック31と前記上面20との間に
気化室32が形成されている。すなわち、弁ブロック3
1の内部空間33に、ダイヤフラム34がその下部周辺
をスペーサ28に当接し、ばね35によって常時上方に
付勢されるようにして設けられ、このダイヤフラム34
とスペーサ28とによって気化室32が構成されるので
ある。 【0021】前記ダイヤフラム34は、耐熱性および耐
腐食性の良好な素材からなり、図4に示すように、軸部
36の下方に本体ブロック13の上面20の中央部分2
6と当接または離間し、液体材料導入路15の開口19
を開閉するための弁部37が形成されるとともに、この
周囲に薄肉部38を備え、さらに、この薄肉部38の周
囲に厚肉部39を備えてなるもので、常時はばね35に
よって上方に付勢されることにより、弁部37が前記中
央部分26から離間しているが、軸部36に下方向への
押圧力が作用すると、弁部37が中央部分26と当接密
着し、前記開口19を閉じるように構成されている。 【0022】この実施例においては、前記ダイヤフラム
34を液体材料LMの流量調整およびシャットオフのた
めの弁、並びに、液体材料導入口17を介して本体ブロ
ック13内に供給される液体材料LMの気化室32を構
成する部材として使用している。したがって、前記シャ
ットオフをより確実に行うため、ダイヤフラム34のフ
ラットな下面には、フッ素系樹脂をコーティングした
り、ライニングが施されている。なお、このコーティン
グなどに代えて、ダイヤフラム34そのものをフッ素系
樹脂で形成してもよい。 【0023】上記構成のダイヤフラム34は、その軸部
36が上になるようにして、その下面周辺部がスペーサ
28に当接し、その下面側に形成される気化室32内に
は、本体ブロック13の上面20に形成された開口1
9,21および溝27が全て含まれるように設けられ
る。つまり、液体材料導入路15およびガス導出路16
の開口19,21は、気化室32内において連通してい
る。そして、このダイヤフラム34が後述するアクチュ
エータ40によって押圧され、液体材料LMを気化室3
2内に導入するための開口19の開度を調節したり、閉
じることにより、液体材料LMの気化室32内への導入
量を制御するのである。 【0024】40は前記ダイヤフラム34を下方に押圧
してこれを歪ませるアクチュエータで、この実施例にお
いては、弁ブロック31の上部に立設されたハウジング
41内に複数の圧電素子を積層してなるピエゾスタック
42を設け、このピエゾスタック42の押圧部43をダ
イヤフラム34の軸部36に当接させたピエゾアクチュ
エータに構成されている。 【0025】このように構成された気化器12の動作に
ついて、図5をも参照しながら説明すると、上述のよう
に、ダイヤフラム34はばね35の付勢力によって常に
上方に付勢されており、ダイヤフラム34の弁部37
は、図4に示すように、本体ブロック13の上面20と
僅かな隙間をもって離間した状態にある。したがって、
液体材料導入路15およびガス導出路16の上部側の開
口19,20は開放されている。 【0026】そして、ヒータ14に通電を行い、本体ブ
ロック13を加熱しておいた状態において、ピエゾスタ
ック42に所定の直流電圧を印加すると、ダイヤフラム
34が下方に押し下げられ、その弁部37は、図5に示
すように、前記上面20の中央部分26と当接するよう
に歪み、液体材料導入路15の開口19が閉鎖され、液
シャットオフの状態になる。したがって、液体材料LM
を例えば3kg/cm2 程度の圧力で気化器12に供給
しても、気化室32内に液体材料LMが流入することは
ない。 【0027】次に、ピエゾスタック42に印加する電圧
を前記印加電圧よりやや小さくして、ダイヤフラム34
への押圧力を小さくすると、ダイヤフラム34による開
口19の閉鎖が解除され、弁部37と前記中央部分26
との間に僅かな隙間が生じ、この隙間を介して液体材料
LMが気化室32に導入されるようになる。そして、液
体材料LMは、気化室32への流入に伴う圧力降下とヒ
ータ14による加熱(例えば100℃程度)とによって
速やかに気化し、気化によって生じたガスGはガス導出
路16を経てガス導出口22側へ流れていく。 【0028】上述の説明から理解されるように、上記気
化器12においては、液体材料LMが気化室32への流
入に伴う圧力降下とヒータ14による加熱とによって速
やかに気化されるとともに、気化室32のボリュームが
極めて小さいので、気化によって生じたガスGを速やか
に効率よく導出できる。そして、ダイヤフラム34が液
体材料LMの流量を調整する弁と、液体材料LMを気化
させる気化室32の構成部材とを兼ねているため、従来
の気化器と異なり、流量調整弁と気化室との間に液体残
留部を形成することはなく、したがって、気泡が蓄積さ
れたり、成長するといったことがなく、所望流量のガス
Gを安定に供給することができる。 【0029】このように、気化器12が気化機能と流量
調整機能とを備えているので、高速応答が可能となり、
気化ガスの短時間の繰り返し発生が可能となる。また、
気化器12がコンパクトとなり、コストダウンが図れ
る。 【0030】再び、図1に戻り、44は前記気化器12
におけるの本体ブロック13の温度を検出するセンサ
で、その出力は温度調整器45に入力される。そして、
この温度調整器45からの出力信号に基づいて、本体ブ
ロック13を加熱するヒータ14が制御されるように構
成されている。 【0031】そして、46は比較制御部で、液体流量計
9によって検出される液体材料LMの流量値(検出流
量)aと設定値(設定流量)bとに基づいて、前記前記
気化器12におけるアクチュエータ40に制御信号cを
出力するもので、アクチュエータ40は比較制御部46
からの制御信号cに基づいて駆動され、これによって、
気化室32の開口19の開度調整が行われる。 【0032】47は気化器12において発生したガスG
を例えば半導体製造に用いられる減圧CVD装置のチャ
ンバー48に供給するためのガス供給路で、その外周に
はガスGの凝縮を防止するためのヒータ49が巻設され
ている。50はチャンバー48の下流側に設けられる吸
引ポンプである。 【0033】次に、上記液体材料気化供給装置の動作に
ついて説明する。ストップバルブ7,11を閉じ、スト
ップバルブ2,3,8を開いた状態で例えば窒素または
ヘリウムなどの不活性ガスを所定圧力で液体材料タンク
1に供給する。この不活性ガスの圧入によって液体材料
LMが液体流量計9方向に送られる。 【0034】前記液体流量計9からは液体材料LMの検
出流量を表す信号aが出力され、これが比較制御部46
に入力される。この比較制御部46には設定値信号bが
入力されているので、両者a,bが比較され、その結果
に基づく制御信号cが気化器12のアクチュエータ40
に送られ、これによって、アクチュエータ40が駆動さ
れることにより、気化室32の開口19の開度調整が行
われる。 【0035】そして、気化器12の気化室32には一定
流量の液体材料LMが流入し、この液体材料LMが圧力
降下とヒータ14による加熱とによって速やかに気化
し、気化によって生じたガスGはガス導出路16を経て
ガス導出口22側へ流れていく。そして、前記ガスGは
加熱配管47を経てチャンバー48に供給される。 【0036】上述の液体材料気化供給装置においては、
前記図6に示した液体材料気化供給装置と同様の降下を
奏することは勿論のこと、次のような効果を奏する。す
なわち、液体材料LMは常時加熱されるのではなく、ポ
イント的に加熱されため、熱によって分解したり変質す
るといったことがなくなる。そして、液体材料LMの流
量を直接制御するものであるから、絶対量の安定供給が
可能である。また、装置全体のメンテナンスを容易に行
なえる。 【0037】そして、液体材料LMの気化条件は、気化
器12以降における圧力条件、温度条件、液体材料LM
の物性(蒸気圧、比熱など)、気化器12の温度および
構造に依存する。 【0038】また、液体材料LMをより安定して気化さ
せる条件は、 (1)液体材料LMの蒸気圧が気化器12の温度条件で
気化器12以降の圧力より高いこと、 (2)気化器12内部の液体材料導入路15が加熱され
ており、気化に十分なエネルギーが気化室32に流入す
る前の液体材料LMに与えられていること、 (3)気化器12の流量調整部分の構造が最低条件とし
て挙げられる。 【0039】上記液体材料気化供給装置においては、前
記(1)〜(3)の条件が全て満足されており、したが
って、長時間安定して所望流量のガスGを供給すること
ができ、また、繰り返し再現性よくガス発生並びに供給
することができる。 【0040】この発明は、上述の実施例に限られるもの
ではなく、種々に変形して実施することができる。すな
わち、気化室32を本体ブロック13内に形成するよう
にしてもよい。そして、ヒータ14はプレートヒータで
あってもよく、本体ブロック13の特に気化室32近傍
を加熱できるようにしてあればよい。また、液体材料導
入路15やガス導出路16は、鉤型状に形成する必要は
なく、ストレートであってもよい。さらに、アクチュエ
ータ40として、電磁式のものやサーマル式のものを用
いてもよい。 【0041】そして、液体材料LMは、常温常圧で液体
状態であるものに限られるものではなく、常温常圧で気
体であっても適宜加圧することにより常温で液体となる
ようなものであってもよい。 【0042】また、図5に示すように、液体材料気化供
給装置1への液体材料供給ライン33にヒータ38を巻
設し、液体材料LMを予熱し、気化時に必要な熱エネル
ギーを液体材料LMに予め与えるようにしてもよい。こ
のように構成した場合、液体材料気化供給装置1におけ
る気化をより効率よく行え、より大きな流量のガスを容
易に得ることができる。 【0043】さらに、一つの本体ブロック13に複数の
気化室32を設けるとともに、それぞれの気化室32に
対して互いに異なる液体材料LMを設け、ガス導出口2
2の上流側において合流させ、混合ガスKGとして取り
出すようにしてもよい。この場合、各気化室32にはそ
れぞれ互いに独立して動作するアクチュエータを複数個
設けることが好ましい。 【0044】そしてさらに、比較制御部46を液体流量
計9に内蔵してあってもよい。 【0045】 【発明の効果】以上説明したように、この発明の液体材
料気化供給装置によれば、液体材料は気化室に導入され
るまで液相かつ室温状態であるから、従来の液体材料気
化供給装置と異なり、熱影響による液体材料の分解や組
成変化といった問題がなくなる。そして、この液体材料
気化供給装置においては、気化室の内容積が極めて小さ
いので、液体材料の気化を開始してからガス流量が安定
するまでの応答時間が可及的に短くなり、したがって、
短時間の繰り返しの発生が可能となる。また、この液体
材料気化供給装置においては、気化器が気化機能と流量
調整機能とを備えているので、装置の小型化およびコス
トダウンが図れる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明に係る液体材料気化供給装置の一例を
概略的に示す図である。 【図2】前記液体材料気化供給装置において用いる気化
器の一例を示す縦断面図である。 【図3】前記気化器における本体ブロックの平面構成を
示す図である。 【図4】前記本体ブロックの上部構成を示す拡大縦断面
図である。 【図5】前記気化器の動作説明図である。 【図6】従来の液体材料気化供給装置を説明するための
図である。 【符号の説明】 9…液体流量計、12…気化器、32…気化室、34…
ダイヤフラム、LM…液体材料、a…検出流量、b…設
定流量。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−132226(JP,A) 特開 平4−14114(JP,A) 特開 平2−163600(JP,A) 特開 昭64−67243(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 4/00 - 4/04 B01J 7/00 - 7/02 H01L 21/00 - 21/98

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 液体流量計と、気化機能と流量調整機能
    とを備え、液体流量計を介して供給される液体材料を気
    化する気化器とを直列に接続し、液体流量計によって検
    出される検出流量を設定値と比較し、この比較結果に基
    づいて気化器に設けられた気化室に対する液体材料の流
    入量を制御するようにしてあるとともに、前記気化器に
    おいて、液体材料の流量を調整する弁としてダイヤフラ
    ムを用い、このダイヤフラムが液体材料を気化させる気
    化室の構成部材を兼ねるように構成してあることを特徴
    とする液体材料気化供給装置。
JP04499094A 1994-02-20 1994-02-20 液体材料気化供給装置 Expired - Lifetime JP3409910B2 (ja)

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JP04499094A JP3409910B2 (ja) 1994-02-20 1994-02-20 液体材料気化供給装置
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