JP3393702B2 - 液体材料気化流量制御器 - Google Patents
液体材料気化流量制御器Info
- Publication number
- JP3393702B2 JP3393702B2 JP05819894A JP5819894A JP3393702B2 JP 3393702 B2 JP3393702 B2 JP 3393702B2 JP 05819894 A JP05819894 A JP 05819894A JP 5819894 A JP5819894 A JP 5819894A JP 3393702 B2 JP3393702 B2 JP 3393702B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid material
- vaporizer
- main body
- body block
- supply line
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば半導体製造に
おいて用いる四塩化ケイ素(SiCl4 )などの液体材
料を定量気化することができる気化器を有する液体材料
気化流量制御器に関する。
おいて用いる四塩化ケイ素(SiCl4 )などの液体材
料を定量気化することができる気化器を有する液体材料
気化流量制御器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種装置に具備されている気化
器の一つとして、図10に示すように、適宜の温度に設
定された恒温槽81内に、液体材料LMを収容した液体
材料タンク82を設け、この液体材料タンク82をプレ
ートヒータ83によって適宜加熱して液体材料タンク8
2内の温度を上昇させて液体材料LMの蒸気圧を高めて
これを気化し、出口側との圧力差を得ることで、発生し
た気体Gを気体用マスフローコントローラ(以下、GM
FCという)84で直接流量制御するものがある。
器の一つとして、図10に示すように、適宜の温度に設
定された恒温槽81内に、液体材料LMを収容した液体
材料タンク82を設け、この液体材料タンク82をプレ
ートヒータ83によって適宜加熱して液体材料タンク8
2内の温度を上昇させて液体材料LMの蒸気圧を高めて
これを気化し、出口側との圧力差を得ることで、発生し
た気体Gを気体用マスフローコントローラ(以下、GM
FCという)84で直接流量制御するものがある。
【0003】また、従来の気化器の他の例として、図1
1に示すように、ヒータ(図示してない)を内蔵した金
属ブロック91内に、熱伝導性および耐腐食性の良好な
粉体92を充填した気化室93を形成し、この気化室9
3の一端側に、液体材料LMを導入するための細径の液
体材料供給ライン94とキャリアガスCGを導入するた
めの太径のキャリアガス供給ライン95とを接続し、液
体材料供給ライン94の上流側を液体材料用マスフロー
コントローラ(以下、LMFCという)96およびスト
ップバルブ97を介して液体材料タンク98に接続し、
液体材料状態でLMFC96によって流量制御された液
体材料LMを気化室93に導入し、その全量を気化する
ようにしたものがある。なお、99は恒温槽、100は
不活性ガス導入管である。
1に示すように、ヒータ(図示してない)を内蔵した金
属ブロック91内に、熱伝導性および耐腐食性の良好な
粉体92を充填した気化室93を形成し、この気化室9
3の一端側に、液体材料LMを導入するための細径の液
体材料供給ライン94とキャリアガスCGを導入するた
めの太径のキャリアガス供給ライン95とを接続し、液
体材料供給ライン94の上流側を液体材料用マスフロー
コントローラ(以下、LMFCという)96およびスト
ップバルブ97を介して液体材料タンク98に接続し、
液体材料状態でLMFC96によって流量制御された液
体材料LMを気化室93に導入し、その全量を気化する
ようにしたものがある。なお、99は恒温槽、100は
不活性ガス導入管である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記図
10に示した気化器においては、液体材料タンク82全
体を加熱する必要があり、液体材料LMが常時熱の影響
下にあるため、熱による分解や、組成変化を起こすこと
があるとともに、液体材料タンク82から不純物が溶出
し、これが液体材料LMに混入するといった不都合があ
る。また、この図に示す気化器においては、ガス流量を
直接制御するため、ガス発生開始から流量が安定するま
での時間がGMFC84の性能に依存するところが大き
く、それだけ高性能のGMFC84用いなければなら
ず、したがって、コストが嵩むといった不都合があっ
た。
10に示した気化器においては、液体材料タンク82全
体を加熱する必要があり、液体材料LMが常時熱の影響
下にあるため、熱による分解や、組成変化を起こすこと
があるとともに、液体材料タンク82から不純物が溶出
し、これが液体材料LMに混入するといった不都合があ
る。また、この図に示す気化器においては、ガス流量を
直接制御するため、ガス発生開始から流量が安定するま
での時間がGMFC84の性能に依存するところが大き
く、それだけ高性能のGMFC84用いなければなら
ず、したがって、コストが嵩むといった不都合があっ
た。
【0005】また、前記図11に示した気化器において
は、液体材料タンク98内に窒素またはヘリウムなどの
不活性ガスを供給することにより、液体材料タンク98
内の圧力を高め、その供給圧力によって液体材料LMを
気化器側に圧送しているため、液体材料タンク98内の
液体材料LMに加圧に用いた不活性ガスが溶け込むこと
があり、したがって、液体材料LMは、溶存ガスを含ん
だ状態で気化器に供給されることになる。
は、液体材料タンク98内に窒素またはヘリウムなどの
不活性ガスを供給することにより、液体材料タンク98
内の圧力を高め、その供給圧力によって液体材料LMを
気化器側に圧送しているため、液体材料タンク98内の
液体材料LMに加圧に用いた不活性ガスが溶け込むこと
があり、したがって、液体材料LMは、溶存ガスを含ん
だ状態で気化器に供給されることになる。
【0006】そして、液体材料供給ライン94に設けら
れているLMFC96において局所的な圧力低下が生ず
ると、液体材料LM中の溶存ガスが液体材料供給ライン
94中に放出される(これをキャビテーション現象とい
う)。このようにして液体材料供給ライン94中に放出
されたガスは微少な気泡となるが、この気泡は供給系の
たまり部などに蓄積される可能性があり、大きくなった
気泡は断続的、周期的に気化器に導入される。したがっ
て、気化器から導出される蒸気は、流量安定性の面で問
題となる場合があり、気化器の二次側(下流側)が真空
の場合、この現象はより顕著となる。すなわち、真空の
場合、溶存ガスのみならず、液体材料LMもおいて液体
材料供給ライン94中で気化するからである。
れているLMFC96において局所的な圧力低下が生ず
ると、液体材料LM中の溶存ガスが液体材料供給ライン
94中に放出される(これをキャビテーション現象とい
う)。このようにして液体材料供給ライン94中に放出
されたガスは微少な気泡となるが、この気泡は供給系の
たまり部などに蓄積される可能性があり、大きくなった
気泡は断続的、周期的に気化器に導入される。したがっ
て、気化器から導出される蒸気は、流量安定性の面で問
題となる場合があり、気化器の二次側(下流側)が真空
の場合、この現象はより顕著となる。すなわち、真空の
場合、溶存ガスのみならず、液体材料LMもおいて液体
材料供給ライン94中で気化するからである。
【0007】また、図11に示した気化器においては、
粉体92を充填した気化室93の内容積が、気化室93
において発生する気化ガスのガス流量応答に影響を与え
るおそれがあって、液体材料LMの注入後、気化室93
において気化ガスが発生しても気化室93の内部圧力が
平衡達するまで時間を費やし、そのため、前記図10に
示した気相で流量制御するものに比べて応答性が悪いと
いった不都合があった。
粉体92を充填した気化室93の内容積が、気化室93
において発生する気化ガスのガス流量応答に影響を与え
るおそれがあって、液体材料LMの注入後、気化室93
において気化ガスが発生しても気化室93の内部圧力が
平衡達するまで時間を費やし、そのため、前記図10に
示した気相で流量制御するものに比べて応答性が悪いと
いった不都合があった。
【0008】更に、液体材料LMが反応性が高い場合、
例えば、大気中の水分と反応して反応生成物を生ずるよ
うなものである場合は、トラブル時の気化器の部品交換
の際に気化器内部に形成されている液体材料供給ライン
の配管内から液体材料を充分に取り除き、反応物の生成
をできる限り回避する必要がある。この配管に残存して
いる液体材料を取り除くために、ガスパージや液パー
ジ、あるいは、真空排気等の方法があるけれども、気化
器の下流側に設けた半導体製造装置のチャンバー等のユ
ースポイントを介してチャンバー排気用のポンプにて気
化器上流側からパージガスを気化器に送り込んでガスパ
ージ、真空排気を行う必要があり、気化器を通してパー
ジが施されるから圧損が大きくなり、充分なパージ効率
を得るのが難しい。同様のことが液パージの場合にも言
える。
例えば、大気中の水分と反応して反応生成物を生ずるよ
うなものである場合は、トラブル時の気化器の部品交換
の際に気化器内部に形成されている液体材料供給ライン
の配管内から液体材料を充分に取り除き、反応物の生成
をできる限り回避する必要がある。この配管に残存して
いる液体材料を取り除くために、ガスパージや液パー
ジ、あるいは、真空排気等の方法があるけれども、気化
器の下流側に設けた半導体製造装置のチャンバー等のユ
ースポイントを介してチャンバー排気用のポンプにて気
化器上流側からパージガスを気化器に送り込んでガスパ
ージ、真空排気を行う必要があり、気化器を通してパー
ジが施されるから圧損が大きくなり、充分なパージ効率
を得るのが難しい。同様のことが液パージの場合にも言
える。
【0009】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、気化すべき液体材料が熱的影響を受けるのを
できるだけ少なくし、常に安定にしかも高速応答性でも
って気化ガスを流量制御することができるとともに、パ
ージ効率を向上できる気化器を有する液体材料気化流量
制御器を提供することを目的としている。
たもので、気化すべき液体材料が熱的影響を受けるのを
できるだけ少なくし、常に安定にしかも高速応答性でも
って気化ガスを流量制御することができるとともに、パ
ージ効率を向上できる気化器を有する液体材料気化流量
制御器を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の液体材料気化流量制御器は、気化機能と
流量調整機能とを備え、液体材料タンクから供給される
液体材料を気化制御する気化器と、該気化器の本体ブロ
ック内に形成された、液体材料供給ライン,気化ガス供
給ライン、前記液体材料供給ラインから分岐して前記本
体ブロック外に連通する第1ライン、両端部が前記本体
ブロック外に連通し、前記液体材料供給ラインをパージ
するための第2ラインと、前記本体ブロックの外周に設
けられ、前記第1ラインと第2ラインの連通をシート部
の開閉により可能にする開閉バルブとを具備し、更に、
前記気化器は、前記本体ブロックの上面に載置される弁
ブロックと前記上面との間に前記液体材料を気化させる
気化室を有する一方、前記液体材料の流量を調整する弁
と前記気化室の構成部材とを兼ねているダイアフラム を
有することを特徴とする。
め、この発明の液体材料気化流量制御器は、気化機能と
流量調整機能とを備え、液体材料タンクから供給される
液体材料を気化制御する気化器と、該気化器の本体ブロ
ック内に形成された、液体材料供給ライン,気化ガス供
給ライン、前記液体材料供給ラインから分岐して前記本
体ブロック外に連通する第1ライン、両端部が前記本体
ブロック外に連通し、前記液体材料供給ラインをパージ
するための第2ラインと、前記本体ブロックの外周に設
けられ、前記第1ラインと第2ラインの連通をシート部
の開閉により可能にする開閉バルブとを具備し、更に、
前記気化器は、前記本体ブロックの上面に載置される弁
ブロックと前記上面との間に前記液体材料を気化させる
気化室を有する一方、前記液体材料の流量を調整する弁
と前記気化室の構成部材とを兼ねているダイアフラム を
有することを特徴とする。
【0011】また、この発明は、別の観点から、気化機
能と流量調整機能とを備え、液体材料タンクから供給さ
れる液体材料を気化制御する気化器と、該気化器の本体
ブロック内に形成された、気化室に通ずる液体材料主供
給ライン,該液体材料主供給ラインからそれぞれ分岐す
る複数の液体材料供給ラインと,該各液体材料供給ライ
ンに対応する数だけ前記本体ブロック内に設けられ、両
端部が前記本体ブロック外に連通する連通ラインと,前
記本体ブロックに設けられ、前記各連通ラインとこれに
対応する前記液体材料供給ラインとをそれぞれ接続する
複数の開閉バルブと、該各開閉バルブに設けられ、前記
各連通ラインとこれに対応する前記液体材料供給ライン
の連通を可能にするシート部とからなり、前記複数の開
閉バルブのうち選択された1つの開閉バルブを当該液体
材料供給ラインのパージに使用するようにし、更に、前
記気化器は、前記本体ブロックの上面に載置される弁ブ
ロックと前記上面との間に前記液体材料を気化させる気
化室を有する一方、前記液体材料の流量を調整する弁と
前記気化室の構成部材とを兼ねているダイアフラムを有
することを特徴とする液体材料気化流量制御器を提供す
る。
能と流量調整機能とを備え、液体材料タンクから供給さ
れる液体材料を気化制御する気化器と、該気化器の本体
ブロック内に形成された、気化室に通ずる液体材料主供
給ライン,該液体材料主供給ラインからそれぞれ分岐す
る複数の液体材料供給ラインと,該各液体材料供給ライ
ンに対応する数だけ前記本体ブロック内に設けられ、両
端部が前記本体ブロック外に連通する連通ラインと,前
記本体ブロックに設けられ、前記各連通ラインとこれに
対応する前記液体材料供給ラインとをそれぞれ接続する
複数の開閉バルブと、該各開閉バルブに設けられ、前記
各連通ラインとこれに対応する前記液体材料供給ライン
の連通を可能にするシート部とからなり、前記複数の開
閉バルブのうち選択された1つの開閉バルブを当該液体
材料供給ラインのパージに使用するようにし、更に、前
記気化器は、前記本体ブロックの上面に載置される弁ブ
ロックと前記上面との間に前記液体材料を気化させる気
化室を有する一方、前記液体材料の流量を調整する弁と
前記気化室の構成部材とを兼ねているダイアフラムを有
することを特徴とする液体材料気化流量制御器を提供す
る。
【0012】
【作用】液体材料気化流量制御器においては、気化器の
気化室が気化機能と流量調整機能とを備えているととも
に、デッドボリュームが極めて小さい。したがって、気
化室において発生した気化ガスが気化室外に速やかに導
出され、高速応答が可能となる。そして、高速応答が可
能になることにより、気化ガスの短時間の繰り返し発生
が可能となる。また、前述したように、気化室が気化機
能と流量調整機能とを備えているので、装置の小型化お
よびコストダウンが図れる。
気化室が気化機能と流量調整機能とを備えているととも
に、デッドボリュームが極めて小さい。したがって、気
化室において発生した気化ガスが気化室外に速やかに導
出され、高速応答が可能となる。そして、高速応答が可
能になることにより、気化ガスの短時間の繰り返し発生
が可能となる。また、前述したように、気化室が気化機
能と流量調整機能とを備えているので、装置の小型化お
よびコストダウンが図れる。
【0013】また、気化器の本体ブロック内に形成され
た液体材料供給ラインに前記本体ブロック外に連通する
第1ラインを形成し、両端部が前記本体ブロック外に連
通するよう本体ブロック内に第2ラインを形成し、第1
ラインと第2ラインとの連通をシート部の開閉により可
能にする開閉バルブを、本体ブロックの外周に設けたの
で、気化器を通してパージが施されていた従来装置に比
して、パージ効率を向上できる。しかも液体材料を気化
器の二次側(下流側)に設けた半導体製造装置のチャン
バー等のユースポイントに送り込むことなく液体材料供
給ラインのパージを行うことができる。また、気化器
は、前記開閉バルブのシート部を第1ラインと第2ライ
ンとの連通が不可能な閉状態にしておくだけで、常時作
動可能であり、従来のように前記ユースポイントをわざ
わざ利用してパージを行う必要はなくなり、パージのた
めに使用する部品を最小限に抑えることができ、しかも
メンテナンスが容易である。
た液体材料供給ラインに前記本体ブロック外に連通する
第1ラインを形成し、両端部が前記本体ブロック外に連
通するよう本体ブロック内に第2ラインを形成し、第1
ラインと第2ラインとの連通をシート部の開閉により可
能にする開閉バルブを、本体ブロックの外周に設けたの
で、気化器を通してパージが施されていた従来装置に比
して、パージ効率を向上できる。しかも液体材料を気化
器の二次側(下流側)に設けた半導体製造装置のチャン
バー等のユースポイントに送り込むことなく液体材料供
給ラインのパージを行うことができる。また、気化器
は、前記開閉バルブのシート部を第1ラインと第2ライ
ンとの連通が不可能な閉状態にしておくだけで、常時作
動可能であり、従来のように前記ユースポイントをわざ
わざ利用してパージを行う必要はなくなり、パージのた
めに使用する部品を最小限に抑えることができ、しかも
メンテナンスが容易である。
【0014】また、この発明では、両端部が前記本体ブ
ロック外に連通する各連通ラインとこれに対応する液体
材料供給ラインとをそれぞれ複数の開閉バルブで接続
し、前記複数の開閉バルブのうち選択された1つの開閉
バルブに設けられたシート部により、連通ラインとこれ
に対応する液体材料供給ラインの連通を可能にして当該
液体材料供給ラインのパージを行うことができる。すな
わち、この発明の特徴の一つとして、前記本体ブロック
に予め形成されている連通ラインとこれに対応する液体
材料供給ラインとを利用するだけで当該液体材料供給ラ
インのパージを行うことができるので、当該液体材料供
給ラインのパージの経路を任意に選択できるという点
で、いわば、パージ選択の自由度を有する。
ロック外に連通する各連通ラインとこれに対応する液体
材料供給ラインとをそれぞれ複数の開閉バルブで接続
し、前記複数の開閉バルブのうち選択された1つの開閉
バルブに設けられたシート部により、連通ラインとこれ
に対応する液体材料供給ラインの連通を可能にして当該
液体材料供給ラインのパージを行うことができる。すな
わち、この発明の特徴の一つとして、前記本体ブロック
に予め形成されている連通ラインとこれに対応する液体
材料供給ラインとを利用するだけで当該液体材料供給ラ
インのパージを行うことができるので、当該液体材料供
給ラインのパージの経路を任意に選択できるという点
で、いわば、パージ選択の自由度を有する。
【0015】
【実施例】図1乃至図4は、この発明の気化器1を有す
る液体材料気化流量制御器の第1実施例を示す。なお、
図3、図4には、便宜上、この発明の特徴である第1ラ
インA、第2ラインBおよび開閉バルブ40は省略し
た。まず、図1において、液体材料気化流量制御器は、
気化機能と流量調整機能とを備え、液体材料タンクから
供給される液体材料LMを気化する気化器1と、気化器
1の本体ブロック2内に形成された液体材料導入路(液
体材料供給ライン)4およびガス導出路(気化ガス供給
ライン)5と、液体材料供給ライン4から分岐して本体
ブロック2外に連通する連通口aを有する第1ラインA
と、両端部の連通口b1 ,b2 が本体ブロック2外に連
通するよう形成され、パージガスPを用いて液体材料供
給ライン4をパージするための第2ラインBと、本体ブ
ロック2の外周に装着され、第1ラインAと第2ライン
Bの連通をシート部(図示せず)の開閉により可能にす
る開閉バルブ40とを主として具備している。このシー
ト部を有する開閉バルブ40としては、例えば、常時
(気化器1の作動時)は閉状態にセットされ空気圧によ
り開状態に切替わる空圧弁(シート部)を有する空圧タ
イプの常閉型バルブや、ハンドル操作することにより弁
(シート部)が開閉する手動タイプのストップバルブ等
の公知のバルブを挙げることができ、これらバルブを、
適宜、使用できる。
る液体材料気化流量制御器の第1実施例を示す。なお、
図3、図4には、便宜上、この発明の特徴である第1ラ
インA、第2ラインBおよび開閉バルブ40は省略し
た。まず、図1において、液体材料気化流量制御器は、
気化機能と流量調整機能とを備え、液体材料タンクから
供給される液体材料LMを気化する気化器1と、気化器
1の本体ブロック2内に形成された液体材料導入路(液
体材料供給ライン)4およびガス導出路(気化ガス供給
ライン)5と、液体材料供給ライン4から分岐して本体
ブロック2外に連通する連通口aを有する第1ラインA
と、両端部の連通口b1 ,b2 が本体ブロック2外に連
通するよう形成され、パージガスPを用いて液体材料供
給ライン4をパージするための第2ラインBと、本体ブ
ロック2の外周に装着され、第1ラインAと第2ライン
Bの連通をシート部(図示せず)の開閉により可能にす
る開閉バルブ40とを主として具備している。このシー
ト部を有する開閉バルブ40としては、例えば、常時
(気化器1の作動時)は閉状態にセットされ空気圧によ
り開状態に切替わる空圧弁(シート部)を有する空圧タ
イプの常閉型バルブや、ハンドル操作することにより弁
(シート部)が開閉する手動タイプのストップバルブ等
の公知のバルブを挙げることができ、これらバルブを、
適宜、使用できる。
【0016】以下、気化器1について詳述する。図1お
よび図3において、本体ブロック2は例えばステンレス
鋼などのように熱伝導性および耐腐食性の良好な金属材
料からなる直方体形状に形成されている。この本体ブロ
ック2には、詳細には図示してないが、本体ブロック2
全体を加熱する例えばカートリッジヒータ3が内蔵され
ている。
よび図3において、本体ブロック2は例えばステンレス
鋼などのように熱伝導性および耐腐食性の良好な金属材
料からなる直方体形状に形成されている。この本体ブロ
ック2には、詳細には図示してないが、本体ブロック2
全体を加熱する例えばカートリッジヒータ3が内蔵され
ている。
【0017】また、液体材料導入路4、ガス導出路5は
互いに交わることなく本体ブロック2内に鉤型に形成さ
れている。すなわち、液体材料導入路4は、その一方の
開口(液体材料導入口)6が本体ブロック2の一つの側
面7に形成され、他方の開口8が側面7に直交する上面
9に形成され、後述する気化室21に液体材料LMを導
入するように構成されている。また、ガス導出路5は、
一方の開口10が前記上面9に形成され、他方の開口
(ガス導出口)11が前記側面7と対向する側面12に
形成され、気化室21において発生したガスGを本体ブ
ロック2外に導出するように構成されている。13,1
4は液体材料導入口6、ガス導出口11にそれぞれ接続
される継手である。
互いに交わることなく本体ブロック2内に鉤型に形成さ
れている。すなわち、液体材料導入路4は、その一方の
開口(液体材料導入口)6が本体ブロック2の一つの側
面7に形成され、他方の開口8が側面7に直交する上面
9に形成され、後述する気化室21に液体材料LMを導
入するように構成されている。また、ガス導出路5は、
一方の開口10が前記上面9に形成され、他方の開口
(ガス導出口)11が前記側面7と対向する側面12に
形成され、気化室21において発生したガスGを本体ブ
ロック2外に導出するように構成されている。13,1
4は液体材料導入口6、ガス導出口11にそれぞれ接続
される継手である。
【0018】前記本体ブロック2の上面9における構成
を、本体ブロック2の平面構成を示す図3および本体ブ
ロック2の上部構成を示す図4,5をも参照しながら詳
細に説明すると、液体材料導入路4の前記上面9におけ
る開口8は、上面9の例えば中央部分15に開口してい
る。この中央部分15の周囲には、開口8と同心状に溝
16が形成され、この溝16に臨むようにしてガス導出
路5の開口10が開設されている。そして、液体材料導
入路4の内径は、例えば0.5〜1.5mm程度であ
り、ガス導出路5の内径は、例えば2〜4mm程度であ
り、開口8と同心状に形成された溝16の距離は、3〜
6mm程度である。これらの寸法は、液体材料導入口6
から導入される液体材料LMの量に応じて適宜定められ
ることは言うまでもない。
を、本体ブロック2の平面構成を示す図3および本体ブ
ロック2の上部構成を示す図4,5をも参照しながら詳
細に説明すると、液体材料導入路4の前記上面9におけ
る開口8は、上面9の例えば中央部分15に開口してい
る。この中央部分15の周囲には、開口8と同心状に溝
16が形成され、この溝16に臨むようにしてガス導出
路5の開口10が開設されている。そして、液体材料導
入路4の内径は、例えば0.5〜1.5mm程度であ
り、ガス導出路5の内径は、例えば2〜4mm程度であ
り、開口8と同心状に形成された溝16の距離は、3〜
6mm程度である。これらの寸法は、液体材料導入口6
から導入される液体材料LMの量に応じて適宜定められ
ることは言うまでもない。
【0019】そして、溝16の外方には、図4に示すよ
うに、例えば20〜80μm程度の厚みを有するステン
レス鋼よりなる環状のスペーサ17が周設されている。
このスペーサ17は、後述するダイヤフラム23の下部
周辺を当接保持する。18はスペーサ17の外方に周設
された溝19に嵌設されたシール部材で、このシール部
材18には後述する弁ブロック20の下面が当接する。
うに、例えば20〜80μm程度の厚みを有するステン
レス鋼よりなる環状のスペーサ17が周設されている。
このスペーサ17は、後述するダイヤフラム23の下部
周辺を当接保持する。18はスペーサ17の外方に周設
された溝19に嵌設されたシール部材で、このシール部
材18には後述する弁ブロック20の下面が当接する。
【0020】再び図1に戻り、20は本体ブロック2の
上面9に載置される弁ブロックで、例えばステンレス鋼
などのように熱伝導性および耐腐食性の良好な素材から
なる。この弁ブロック20と前記上面9との間に気化室
21が形成されている。すなわち、弁ブロック20の内
部空間22に、ダイヤフラム23がその下部周辺をスペ
ーサ17に当接し、ばね24によって常時上方に付勢さ
れるようにして設けられ、このダイヤフラム23とスペ
ーサ17とによって気化室21が構成されるのである。
上面9に載置される弁ブロックで、例えばステンレス鋼
などのように熱伝導性および耐腐食性の良好な素材から
なる。この弁ブロック20と前記上面9との間に気化室
21が形成されている。すなわち、弁ブロック20の内
部空間22に、ダイヤフラム23がその下部周辺をスペ
ーサ17に当接し、ばね24によって常時上方に付勢さ
れるようにして設けられ、このダイヤフラム23とスペ
ーサ17とによって気化室21が構成されるのである。
【0021】前記ダイヤフラム23は、耐熱性および耐
腐食性の良好な素材からなり、図3に示すように、軸部
25の下方に本体ブロック2の上面9の中央部分15と
当接または離間し、液体材料導入路4の開口8を開閉す
るための弁部26が形成されるとともに、この周囲に薄
肉部27を備え、さらに、この薄肉部27の周囲に厚肉
部28を備えてなるもので、常時はばね24によって上
方に付勢されることにより、弁部26が前記中央部分1
5から離間しているが、軸部25に下方向への押圧力が
作用すると、弁部26が中央部分15と当接密着し、前
記開口8を閉じるように構成されている。
腐食性の良好な素材からなり、図3に示すように、軸部
25の下方に本体ブロック2の上面9の中央部分15と
当接または離間し、液体材料導入路4の開口8を開閉す
るための弁部26が形成されるとともに、この周囲に薄
肉部27を備え、さらに、この薄肉部27の周囲に厚肉
部28を備えてなるもので、常時はばね24によって上
方に付勢されることにより、弁部26が前記中央部分1
5から離間しているが、軸部25に下方向への押圧力が
作用すると、弁部26が中央部分15と当接密着し、前
記開口8を閉じるように構成されている。
【0022】この実施例においては、前記ダイヤフラム
23を液体材料LMの流量調整およびシャットオフのた
めの弁、並びに、液体材料導入口6を介して本体ブロッ
ク2内に供給される液体材料LMの気化室21を構成す
る部材として使用している。したがって、前記シャット
オフをより確実に行うため、ダイヤフラム23のフラッ
トな下面には、フッ素系樹脂をコーティングしたり、ラ
イニングが施されている。なお、このコーティングなど
に代えて、ダイヤフラム23そのものをフッ素系樹脂で
形成してもよい。
23を液体材料LMの流量調整およびシャットオフのた
めの弁、並びに、液体材料導入口6を介して本体ブロッ
ク2内に供給される液体材料LMの気化室21を構成す
る部材として使用している。したがって、前記シャット
オフをより確実に行うため、ダイヤフラム23のフラッ
トな下面には、フッ素系樹脂をコーティングしたり、ラ
イニングが施されている。なお、このコーティングなど
に代えて、ダイヤフラム23そのものをフッ素系樹脂で
形成してもよい。
【0023】上記構成のダイヤフラム23は、その軸部
25が上になるようにして、その下面周辺部がスペーサ
17に当接し、その下面側に形成される気化室21内に
は、本体ブロック2の上面2bに形成された開口8,1
0および溝16が全て含まれるように設けられる。つま
り、液体材料導入路4およびガス導出路5の開口8,1
0は、気化室21内において連通している。そして、こ
のダイヤフラム23が後述するアクチュエータ29によ
って押圧され、液体材料LMを気化室21内に導入する
ための開口8の開度を調節したり、閉じることにより、
液体材料LMの気化室21内への導入量を制御するので
ある。
25が上になるようにして、その下面周辺部がスペーサ
17に当接し、その下面側に形成される気化室21内に
は、本体ブロック2の上面2bに形成された開口8,1
0および溝16が全て含まれるように設けられる。つま
り、液体材料導入路4およびガス導出路5の開口8,1
0は、気化室21内において連通している。そして、こ
のダイヤフラム23が後述するアクチュエータ29によ
って押圧され、液体材料LMを気化室21内に導入する
ための開口8の開度を調節したり、閉じることにより、
液体材料LMの気化室21内への導入量を制御するので
ある。
【0024】29は前記ダイヤフラム23を下方に押圧
してこれを歪ませるアクチュエータで、この実施例にお
いては、弁ブロック20の上部に立設されたハウジング
30内に複数の圧電素子を積層してなるピエゾスタック
31を設け、このピエゾスタック31の押圧部32をダ
イヤフラム23の軸部25に当接させたピエゾアクチュ
エータに構成されている。
してこれを歪ませるアクチュエータで、この実施例にお
いては、弁ブロック20の上部に立設されたハウジング
30内に複数の圧電素子を積層してなるピエゾスタック
31を設け、このピエゾスタック31の押圧部32をダ
イヤフラム23の軸部25に当接させたピエゾアクチュ
エータに構成されている。
【0025】そして、気化器1は、開閉バルブ40のシ
ート部を閉状態にセットしておくだけで常時作動可能で
あり、この場合、第1ラインAの連通口aと第2ライン
Bの連通口b1 がそれぞれシート部によって閉じられた
状態にある。
ート部を閉状態にセットしておくだけで常時作動可能で
あり、この場合、第1ラインAの連通口aと第2ライン
Bの連通口b1 がそれぞれシート部によって閉じられた
状態にある。
【0026】次に、上記気化器1の動作について、図5
をも参照しながら説明する。上述したように、ダイヤフ
ラム23はばね24の付勢力によって常に上方に付勢さ
れており、ダイヤフラム23の弁部26は、図4に示す
ように、本体ブロック2の上面9と僅かな隙間をもって
離間した状態にある。したがって、液体材料導入路4お
よびガス導出路5の上部側の開口8,9は開放されてい
る。
をも参照しながら説明する。上述したように、ダイヤフ
ラム23はばね24の付勢力によって常に上方に付勢さ
れており、ダイヤフラム23の弁部26は、図4に示す
ように、本体ブロック2の上面9と僅かな隙間をもって
離間した状態にある。したがって、液体材料導入路4お
よびガス導出路5の上部側の開口8,9は開放されてい
る。
【0027】そして、ヒータ3に通電を行い、本体ブロ
ック2を加熱しておいた状態において、ピエゾスタック
31に所定の直流電圧を印加すると、ダイヤフラム23
が下方に押し下げられ、その弁部26は、図5に示すよ
うに、前記上面9の中央部分15と当接するように歪
み、液体材料導入路4の開口8が閉鎖され、液シャット
オフの状態になる。したがって、液体材料LMを例えば
3kg/cm2 程度の圧力で気化器1に供給しても、気
化室21内に液体材料LMが流入することはない。
ック2を加熱しておいた状態において、ピエゾスタック
31に所定の直流電圧を印加すると、ダイヤフラム23
が下方に押し下げられ、その弁部26は、図5に示すよ
うに、前記上面9の中央部分15と当接するように歪
み、液体材料導入路4の開口8が閉鎖され、液シャット
オフの状態になる。したがって、液体材料LMを例えば
3kg/cm2 程度の圧力で気化器1に供給しても、気
化室21内に液体材料LMが流入することはない。
【0028】次に、ピエゾスタック31に印加する電圧
を前記印加電圧よりやや小さくして、ダイヤフラム23
への押圧力を小さくすると、ダイヤフラム23による開
口8閉鎖が解除され、弁部26と前記中央部分15との
間に僅かな隙間が生じ、この隙間を介して液体材料LM
が気化室21に導入されるようになる。そして、液体材
料LMは、気化室21への流入に伴う圧力降下とヒータ
3による加熱(例えば100℃程度)とによって速やか
に気化し、気化によって生じたガスGはガス導出路5を
経てガス導出口11側へ流れていく。
を前記印加電圧よりやや小さくして、ダイヤフラム23
への押圧力を小さくすると、ダイヤフラム23による開
口8閉鎖が解除され、弁部26と前記中央部分15との
間に僅かな隙間が生じ、この隙間を介して液体材料LM
が気化室21に導入されるようになる。そして、液体材
料LMは、気化室21への流入に伴う圧力降下とヒータ
3による加熱(例えば100℃程度)とによって速やか
に気化し、気化によって生じたガスGはガス導出路5を
経てガス導出口11側へ流れていく。
【0029】上述の説明から理解されるように、上記気
化器1においては、液体材料LMが気化室21への流入
に伴う圧力降下とヒータ3による加熱とによって速やか
に気化されるとともに、気化室21のボリュームが極め
て小さいので、気化によって生じたガスGを速やかに効
率よく導出できる。そして、ダイヤフラム23が液体材
料LMの流量を調整する弁と、液体材料LMを気化させ
る気化室21の構成部材とを兼ねているため、例えば図
10に示した従来の気化器と異なり、流量調整弁と気化
室との間にデッドボリュームが生じることはなく、した
がって、気泡が蓄積されたり、成長するといったことが
なく、従来の気化器で問題とされていたキャビテーショ
ン現象が生ずることはなく、所望流量のガスGを安定に
出力することができる。
化器1においては、液体材料LMが気化室21への流入
に伴う圧力降下とヒータ3による加熱とによって速やか
に気化されるとともに、気化室21のボリュームが極め
て小さいので、気化によって生じたガスGを速やかに効
率よく導出できる。そして、ダイヤフラム23が液体材
料LMの流量を調整する弁と、液体材料LMを気化させ
る気化室21の構成部材とを兼ねているため、例えば図
10に示した従来の気化器と異なり、流量調整弁と気化
室との間にデッドボリュームが生じることはなく、した
がって、気泡が蓄積されたり、成長するといったことが
なく、従来の気化器で問題とされていたキャビテーショ
ン現象が生ずることはなく、所望流量のガスGを安定に
出力することができる。
【0030】このように、気化室21が気化機能と流量
調整機能とを備えているので、高速応答が可能となり、
気化ガスの短時間の繰り返し発生が可能となる。また、
気化器1がコンパクトとなり、コストダウンが図れる。
なお、前記気化ガスGを最も安定的に得るための条件
は、液体材料LMをコントロールし、気化室21への液
体材料LMの流入量を制御しているときであることは言
うまでもない。
調整機能とを備えているので、高速応答が可能となり、
気化ガスの短時間の繰り返し発生が可能となる。また、
気化器1がコンパクトとなり、コストダウンが図れる。
なお、前記気化ガスGを最も安定的に得るための条件
は、液体材料LMをコントロールし、気化室21への液
体材料LMの流入量を制御しているときであることは言
うまでもない。
【0031】図6は、上記構成の気化器1を例えば半導
体製造装置の材料供給ラインに組み込んだ液体材料気化
流量制御器の1例を示し、この図において、33は気化
器1の上流側の液体材料供給ラインであり、これは図1
で示した液体材料導入路4に通じている。34はこの液
体材料供給ライン33に設けられる液体用流量計、35
は気化器1の下流側のガスライン(図1のガス導出路5
に対応する)で、その外部にはヒータ36が巻設されて
いる。37はライン全体を制御するコントローラであ
る。また、液体用流量計34と気化器1間の配管38の
外部にはヒータ39が巻設されており、液体材料LMを
予熱し、気化時に必要な熱エネルギーを液体材料LMに
予め与えることができる。このように構成した場合、気
化器1における気化をより効率よく行え、より大きな流
量のガスを容易に得ることができる。そして、液体材料
供給ライン33、配管38を含む液体材料導入路4から
分岐してパージライン100が備わっている。
体製造装置の材料供給ラインに組み込んだ液体材料気化
流量制御器の1例を示し、この図において、33は気化
器1の上流側の液体材料供給ラインであり、これは図1
で示した液体材料導入路4に通じている。34はこの液
体材料供給ライン33に設けられる液体用流量計、35
は気化器1の下流側のガスライン(図1のガス導出路5
に対応する)で、その外部にはヒータ36が巻設されて
いる。37はライン全体を制御するコントローラであ
る。また、液体用流量計34と気化器1間の配管38の
外部にはヒータ39が巻設されており、液体材料LMを
予熱し、気化時に必要な熱エネルギーを液体材料LMに
予め与えることができる。このように構成した場合、気
化器1における気化をより効率よく行え、より大きな流
量のガスを容易に得ることができる。そして、液体材料
供給ライン33、配管38を含む液体材料導入路4から
分岐してパージライン100が備わっている。
【0032】上記構成の液体材料気化流量制御器におい
て、液体材料供給ライン33を気化器1の方向に流れる
液体材料LMの流量が液体用流量計34によって検出さ
れ、コントローラ37に入力される。コントローラ37
には予め設定流量が入力されており、前記検出流量と設
定流量とが比較される。コントローラ37は、前記比較
に基づいて気化器1のアクチュエータ29に対する印加
電圧を制御することにより、気化器1に導入される液体
材料LMの流量を一定に制御する。定流量制御された液
体材料LMは、気化室21において全量気化され、この
気化によって生じたガスGはガスライン36を介して図
示しない半導体製造装置に送られる。
て、液体材料供給ライン33を気化器1の方向に流れる
液体材料LMの流量が液体用流量計34によって検出さ
れ、コントローラ37に入力される。コントローラ37
には予め設定流量が入力されており、前記検出流量と設
定流量とが比較される。コントローラ37は、前記比較
に基づいて気化器1のアクチュエータ29に対する印加
電圧を制御することにより、気化器1に導入される液体
材料LMの流量を一定に制御する。定流量制御された液
体材料LMは、気化室21において全量気化され、この
気化によって生じたガスGはガスライン36を介して図
示しない半導体製造装置に送られる。
【0033】したがって、上記液体材料気化流量制御器
においては、気化器1以降のユースポイント(この場
合、半導体製造装置)に一定に流量制御されたガスを安
定に供給することができる。
においては、気化器1以降のユースポイント(この場
合、半導体製造装置)に一定に流量制御されたガスを安
定に供給することができる。
【0034】また、気化器1の本体ブロック内2に形成
された液体材料供給ライン33、配管38を含む液体材
料導入路4に本体ブロック2外に連通する第1ラインA
を形成し、両端部b1 ,b2 が本体ブロック2外に連通
するよう本体ブロック2内に第2ラインBを形成し、第
1ラインAと第2ラインBとの連通をシート部の開閉に
より可能にする開閉バルブ40を、本体ブロック2の外
周に設けたので、液体材料供給ライン33の配管内から
液体材料LMを充分に取り除く際に、従来のように気化
器を通してパージが施されることを回避できることか
ら、気化器1を通すことによる圧損は皆無となり、充分
なパージ効率を得ることができる。しかも液体材料LM
を気化器1の二次側(下流側)に設けた半導体製造装置
のチャンバー等のユースポイントに送り込むことなく液
体材料供給ライン33のパージを行うことができる。ま
た、気化器1は、開閉バルブ40のシート部を第1ライ
ンAと第2ラインBとの連通が不可能な閉状態にしてお
くだけで、常時作動可能であり、従来のように前記ユー
スポイントをわざわざ利用してパージを行う必要はなく
なり、パージのために使用する部品を最小限に抑えるこ
とができ、しかもメンテナンスが容易である。
された液体材料供給ライン33、配管38を含む液体材
料導入路4に本体ブロック2外に連通する第1ラインA
を形成し、両端部b1 ,b2 が本体ブロック2外に連通
するよう本体ブロック2内に第2ラインBを形成し、第
1ラインAと第2ラインBとの連通をシート部の開閉に
より可能にする開閉バルブ40を、本体ブロック2の外
周に設けたので、液体材料供給ライン33の配管内から
液体材料LMを充分に取り除く際に、従来のように気化
器を通してパージが施されることを回避できることか
ら、気化器1を通すことによる圧損は皆無となり、充分
なパージ効率を得ることができる。しかも液体材料LM
を気化器1の二次側(下流側)に設けた半導体製造装置
のチャンバー等のユースポイントに送り込むことなく液
体材料供給ライン33のパージを行うことができる。ま
た、気化器1は、開閉バルブ40のシート部を第1ライ
ンAと第2ラインBとの連通が不可能な閉状態にしてお
くだけで、常時作動可能であり、従来のように前記ユー
スポイントをわざわざ利用してパージを行う必要はなく
なり、パージのために使用する部品を最小限に抑えるこ
とができ、しかもメンテナンスが容易である。
【0035】この発明は、上述の実施例に限られるもの
ではなく、種々に変形して実施することができる。すな
わち、気化室21を本体ブロック2内に形成するように
してもよい。そして、ヒータ3はプレートヒータであっ
てもよく、本体ブロック2の特に気化室21近傍を加熱
できるようにしてあればよい。また、液体材料導入路4
やガス導出路5は、鉤型状に形成する必要はなく、スト
レートであってもよい。さらに、アクチュエータ29と
して、電磁式のものやサーマル式のものを用いてもよ
い。
ではなく、種々に変形して実施することができる。すな
わち、気化室21を本体ブロック2内に形成するように
してもよい。そして、ヒータ3はプレートヒータであっ
てもよく、本体ブロック2の特に気化室21近傍を加熱
できるようにしてあればよい。また、液体材料導入路4
やガス導出路5は、鉤型状に形成する必要はなく、スト
レートであってもよい。さらに、アクチュエータ29と
して、電磁式のものやサーマル式のものを用いてもよ
い。
【0036】そして、液体材料LMは、常温常圧で液体
状態であるものに限られるものではなく、常温常圧で気
体であっても適宜加圧することにより常温で液体となる
ようなものであってもよい。
状態であるものに限られるものではなく、常温常圧で気
体であっても適宜加圧することにより常温で液体となる
ようなものであってもよい。
【0037】図7は、第1液体材料LM1 を供給する場
合、第2液体材料LM2 を開閉バルブ40bで供給停止
状態にし、気化器1内の第1液体材料供給ライン4aお
よび主液体材料供給ライン4を第1液体材料LM1 でパ
ージした後、気化室21に供給するようにしたこの発明
の第2実施例を示す。
合、第2液体材料LM2 を開閉バルブ40bで供給停止
状態にし、気化器1内の第1液体材料供給ライン4aお
よび主液体材料供給ライン4を第1液体材料LM1 でパ
ージした後、気化室21に供給するようにしたこの発明
の第2実施例を示す。
【0038】図7において、液体材料気化流量制御器
は、気化器1と、該気化器1の本体ブロック2内に形成
された、気化室21に通ずる液体材料主供給ライン4,
該液体材料主供給ライン4からそれぞれ分岐する複数の
液体材料供給ライン4a,4b,4c,該各液体材料供
給ライン4a,4b,4cに対応する数だけ本体ブロッ
ク2に設けられ、両端部が本体ブロック2外に連通する
連通ラインB0 ,B1 ,B2 ,該各連通ラインB0 ,B
1 ,B2 とこれに対応する液体材料供給ライン4c,4
a,4bとをそれぞれ接続する複数の開閉バルブ40
a,40b,40cと、該各開閉バルブ40a,40
b,40cに設けられ、各連通ラインB0 ,B1 ,B2
とこれに対応する液体材料供給ライン4a,4b,4c
の連通を可能にするシート部(図示せず)とからなり、
本実施例では、複数の開閉バルブ40a,40b,40
cのうち選択された1つの開閉バルブ40aを当該第1
液体材料供給ライン4aおよび主液体材料供給ライン4
のパージに使用するようにしたものである。なお、パー
ジラインは、第1液体材料供給4a、主液体材料供給ラ
イン4および連通ラインB 1 からなる。
は、気化器1と、該気化器1の本体ブロック2内に形成
された、気化室21に通ずる液体材料主供給ライン4,
該液体材料主供給ライン4からそれぞれ分岐する複数の
液体材料供給ライン4a,4b,4c,該各液体材料供
給ライン4a,4b,4cに対応する数だけ本体ブロッ
ク2に設けられ、両端部が本体ブロック2外に連通する
連通ラインB0 ,B1 ,B2 ,該各連通ラインB0 ,B
1 ,B2 とこれに対応する液体材料供給ライン4c,4
a,4bとをそれぞれ接続する複数の開閉バルブ40
a,40b,40cと、該各開閉バルブ40a,40
b,40cに設けられ、各連通ラインB0 ,B1 ,B2
とこれに対応する液体材料供給ライン4a,4b,4c
の連通を可能にするシート部(図示せず)とからなり、
本実施例では、複数の開閉バルブ40a,40b,40
cのうち選択された1つの開閉バルブ40aを当該第1
液体材料供給ライン4aおよび主液体材料供給ライン4
のパージに使用するようにしたものである。なお、パー
ジラインは、第1液体材料供給4a、主液体材料供給ラ
イン4および連通ラインB 1 からなる。
【0039】一方、第2液体材料LM2 を供給する場
合、第1液体材料LM1 を開閉バルブ40aで供給停止
状態にし、気化器1内の第2液体材料供給ライン4bお
よび主液体材料供給ライン4を第2液体材料LM2 でパ
ージした後、気化室21に供給すればよい。
合、第1液体材料LM1 を開閉バルブ40aで供給停止
状態にし、気化器1内の第2液体材料供給ライン4bお
よび主液体材料供給ライン4を第2液体材料LM2 でパ
ージした後、気化室21に供給すればよい。
【0040】なお、第2実施例において、各液体材料供
給ライン4a,4bおよび主液体材料供給ライン4のパ
ージは、上記第1実施例と同様に、ガスパージで行うこ
とも可能である。
給ライン4a,4bおよび主液体材料供給ライン4のパ
ージは、上記第1実施例と同様に、ガスパージで行うこ
とも可能である。
【0041】また、第2実施例においては、各液体材料
供給ライン4a,4bを介して液体材料主供給ライン4
から気化器1の方向に流れる液体材料LM1 ,LM2 の
流量をそれぞれ検出する液体用流量計を設け、かつ、予
め設定流量が入力されているコントローラを設け、コン
トローラに入力することで前記検出流量と設定流量とを
比較し、該コントローラは、前記比較に基づいて気化器
1のアクチュエータ29に対する印加電圧を制御するこ
とにより、気化器1に導入される液体材料LM1 ,LM
2 それぞれの流量を一定に制御するように構成してもよ
い。
供給ライン4a,4bを介して液体材料主供給ライン4
から気化器1の方向に流れる液体材料LM1 ,LM2 の
流量をそれぞれ検出する液体用流量計を設け、かつ、予
め設定流量が入力されているコントローラを設け、コン
トローラに入力することで前記検出流量と設定流量とを
比較し、該コントローラは、前記比較に基づいて気化器
1のアクチュエータ29に対する印加電圧を制御するこ
とにより、気化器1に導入される液体材料LM1 ,LM
2 それぞれの流量を一定に制御するように構成してもよ
い。
【0042】また、第2実施例においては、第3液体材
料LM3 を、液体材料タンクに接続された連通ラインB
0 から開閉バルブ40cを介して液体材料供給ライン4
cに供給することが可能であって、この場合の第3液体
材料LM3 によるパージは、開閉バルブ40a,40b
のどちらかを利用してパージライン100を形成するこ
とで行うことができる。更に、ガスパージで行うことも
可能である。
料LM3 を、液体材料タンクに接続された連通ラインB
0 から開閉バルブ40cを介して液体材料供給ライン4
cに供給することが可能であって、この場合の第3液体
材料LM3 によるパージは、開閉バルブ40a,40b
のどちらかを利用してパージライン100を形成するこ
とで行うことができる。更に、ガスパージで行うことも
可能である。
【0043】さらに、図8に示すように、一つの本体ブ
ロック2に複数(図示例では3つ)の気化室21を設け
るとともに、それぞれの気化室21に対して互いに異な
る液体材料LMを設け、ガス導出口11の上流側におい
て合流させ、混合ガスKGとして取り出すようにしても
よい。
ロック2に複数(図示例では3つ)の気化室21を設け
るとともに、それぞれの気化室21に対して互いに異な
る液体材料LMを設け、ガス導出口11の上流側におい
て合流させ、混合ガスKGとして取り出すようにしても
よい。
【0044】そしてさらに、図9に示すように、気化室
21とガス導出口11までの間のガス導出路5を複数
(図示例では2つ)設けてもよい。このようにした場
合、ガス導出口11側の圧力損が軽減され、気化室21
の圧力が低くなるので、気化効率が向上し、その分、液
体材料LMの流入量を増加させ、気化量を増大させるこ
とができる。
21とガス導出口11までの間のガス導出路5を複数
(図示例では2つ)設けてもよい。このようにした場
合、ガス導出口11側の圧力損が軽減され、気化室21
の圧力が低くなるので、気化効率が向上し、その分、液
体材料LMの流入量を増加させ、気化量を増大させるこ
とができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、液体材料は気化室に導入されるまで液相かつ室温状
態であるから、従来の気化器と異なり、熱影響による液
体材料の分解や組成変化といった問題がなくなる。そし
て、この気化器においては、気化室の内容積が極めて小
さいので、液体材料の気化を開始してからガス流量が安
定するまでの応答時間が可及的に短くなり、したがっ
て、短時間の繰り返しの発生が可能となる。また、この
気化器においては、気化室が気化機能と流量調整機能と
を備えているので、装置の小型化およびコストダウンが
図れる。
ば、液体材料は気化室に導入されるまで液相かつ室温状
態であるから、従来の気化器と異なり、熱影響による液
体材料の分解や組成変化といった問題がなくなる。そし
て、この気化器においては、気化室の内容積が極めて小
さいので、液体材料の気化を開始してからガス流量が安
定するまでの応答時間が可及的に短くなり、したがっ
て、短時間の繰り返しの発生が可能となる。また、この
気化器においては、気化室が気化機能と流量調整機能と
を備えているので、装置の小型化およびコストダウンが
図れる。
【0046】また、気化器の本体ブロック内に形成され
た液体材料供給ラインに前記本体ブロック外に連通する
第1ラインを形成し、両端部が前記本体ブロック外に連
通するよう本体ブロック内に第2ラインを形成し、第1
ラインと第2ラインとの連通をシート部の開閉により可
能にする開閉バルブを、本体ブロックの外周に設けたの
で、気化器を通してパージが施されていた従来装置に比
して、パージ効率を向上できる。しかも液体材料を気化
器の二次側(下流側)に設けた半導体製造装置のチャン
バー等のユースポイントに送り込むことなく液体材料供
給ラインのパージを行うことができる。また、気化器
は、前記開閉バルブのシート部を第1ラインと第2ライ
ンとの連通が不可能な閉状態にしておくだけで、常時作
動可能であり、従来のように前記ユースポイントをわざ
わざ利用してパージを行う必要はなくなり、パージのた
めに使用する部品を最小限に抑えることができ、しかも
メンテナンスが容易である。
た液体材料供給ラインに前記本体ブロック外に連通する
第1ラインを形成し、両端部が前記本体ブロック外に連
通するよう本体ブロック内に第2ラインを形成し、第1
ラインと第2ラインとの連通をシート部の開閉により可
能にする開閉バルブを、本体ブロックの外周に設けたの
で、気化器を通してパージが施されていた従来装置に比
して、パージ効率を向上できる。しかも液体材料を気化
器の二次側(下流側)に設けた半導体製造装置のチャン
バー等のユースポイントに送り込むことなく液体材料供
給ラインのパージを行うことができる。また、気化器
は、前記開閉バルブのシート部を第1ラインと第2ライ
ンとの連通が不可能な閉状態にしておくだけで、常時作
動可能であり、従来のように前記ユースポイントをわざ
わざ利用してパージを行う必要はなくなり、パージのた
めに使用する部品を最小限に抑えることができ、しかも
メンテナンスが容易である。
【0047】また、この発明では、両端部が前記本体ブ
ロック外に連通する各連通ラインとこれに対応する液体
材料供給ラインとをそれぞれ複数の開閉バルブで接続
し、前記複数の開閉バルブのうち選択された1つの開閉
バルブに設けられたシート部により、連通ラインとこれ
に対応する液体材料供給ラインの連通を可能にして当該
液体材料供給ラインのパージを行うことができる。すな
わち、この発明の特徴の一つとして、前記本体ブロック
に予め形成されている連通ラインとこれに対応する液体
材料供給ラインとを利用するだけで当該液体材料供給ラ
インのパージを行うことができるので、当該液体材料供
給ラインのパージの経路を任意に選択できるという点
で、いわば、パージ選択の自由度を有する。
ロック外に連通する各連通ラインとこれに対応する液体
材料供給ラインとをそれぞれ複数の開閉バルブで接続
し、前記複数の開閉バルブのうち選択された1つの開閉
バルブに設けられたシート部により、連通ラインとこれ
に対応する液体材料供給ラインの連通を可能にして当該
液体材料供給ラインのパージを行うことができる。すな
わち、この発明の特徴の一つとして、前記本体ブロック
に予め形成されている連通ラインとこれに対応する液体
材料供給ラインとを利用するだけで当該液体材料供給ラ
インのパージを行うことができるので、当該液体材料供
給ラインのパージの経路を任意に選択できるという点
で、いわば、パージ選択の自由度を有する。
【図1】この発明に係る液体材料気化流量制御器の気化
器の第1実施例を示す縦断面図である。
器の第1実施例を示す縦断面図である。
【図2】上記実施例における液体材料供給ラインの配管
内からドレンとしての液体材料を取除く際に構成される
ブロック図である。
内からドレンとしての液体材料を取除く際に構成される
ブロック図である。
【図3】前記気化器の本体ブロックの平面構成を示す図
である。
である。
【図4】前記本体ブロックの上部構成を示す拡大縦断面
図である。
図である。
【図5】前記気化器の動作説明図である。
【図6】前記気化器を組み込んだ液体材料気化流量制御
器の構成図である。
器の構成図である。
【図7】この発明の第2実施例を示す要部構成説明図で
ある。
ある。
【図8】この発明の本体ブロックの変形例の平面構成を
概略的に示す図である。
概略的に示す図である。
【図9】この発明の本体ブロックの他の変形例の平面構
成を概略的に示す図である。
成を概略的に示す図である。
【図10】従来の気化器を説明するための図である。
【図11】従来の別の気化器を説明するための図であ
る。
る。
2…本体ブロック、3…ヒータ、4…液体材料導入路
(液体材料供給ライン)、4a…第1液体材料供給ライ
ン、4b…第2液体材料供給ライン、5…ガス導出路
(気化ガス供給ライン)、6…液体材料導入口、8…開
口、9…上面、11…ガス導出口、20…弁ブロック、
21…気化室、23…ダイヤフラム、29…押圧駆動
部、40a,40b,40c…開閉バルブ、A…第1ラ
イン、B…第2ライン、B0 ,B1 ,B2 …連通ライ
ン、P…パージガス、a…第1ラインの連通口、b1 ,
b2 …第2ライン両端部の連通口。
(液体材料供給ライン)、4a…第1液体材料供給ライ
ン、4b…第2液体材料供給ライン、5…ガス導出路
(気化ガス供給ライン)、6…液体材料導入口、8…開
口、9…上面、11…ガス導出口、20…弁ブロック、
21…気化室、23…ダイヤフラム、29…押圧駆動
部、40a,40b,40c…開閉バルブ、A…第1ラ
イン、B…第2ライン、B0 ,B1 ,B2 …連通ライ
ン、P…パージガス、a…第1ラインの連通口、b1 ,
b2 …第2ライン両端部の連通口。
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭54−143912(JP,A)
特開 平3−168494(JP,A)
特開 平1−216199(JP,A)
特開 平6−220641(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F17C 9/02
Claims (2)
- 【請求項1】 気化機能と流量調整機能とを備え、液体
材料タンクから供給される液体材料を気化制御する気化
器と、該気化器の本体ブロック内に形成された、液体材
料供給ライン,気化ガス供給ライン、前記液体材料供給
ラインから分岐して前記本体ブロック外に連通する第1
ライン、両端部が前記本体ブロック外に連通し、前記液
体材料供給ラインをパージするための第2ラインと、前
記本体ブロックの外周に設けられ、前記第1ラインと第
2ラインの連通をシート部の開閉により可能にする開閉
バルブとを具備し、更に、前記気化器は、前記本体ブロ
ックの上面に載置される弁ブロックと前記上面との間に
前記液体材料を気化させる気化室を有する一方、前記液
体材料の流量を調整する弁と前記気化室の構成部材とを
兼ねているダイアフラムを有することを特徴とする液体
材料気化流量制御器。 - 【請求項2】 気化機能と流量調整機能とを備え、液体
材料タンクから供給される液体材料を気化制御する気化
器と、該気化器の本体ブロック内に形成された、気化室
に通ずる液体材料主供給ライン,該液体材料主供給ライ
ンからそれぞれ分岐する複数の液体材料供給ラインと,
該各液体材料供給ラインに対応する数だけ前記本体ブロ
ック内に設けられ、両端部が前記本体ブロック外に連通
する連通ラインと,前記本体ブロックに設けられ、前記
各連通ラインとこれに対応する前記液体材料供給ライン
とをそれぞれ接続する複数の開閉バルブと、該各開閉バ
ルブに設けられ、前記各連通ラインとこれに対応する前
記液体材料供給ラインの連通を可能にするシート部とか
らなり、前記複数の開閉バルブのうち選択された1つの
開閉バルブを当該液体材料供給ラインのパージに使用す
るようにし、更に、前記気化器は、前記本体ブロックの
上面に載置される弁ブロックと前記上面との間に前記液
体材料を気化させる気化室を有する一方、前記液体材料
の流量を調整する弁と前記気化室の構成部材とを兼ねて
いるダイアフラムを有することを特徴とする液体材料気
化流量制御器。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05819894A JP3393702B2 (ja) | 1994-03-02 | 1994-03-02 | 液体材料気化流量制御器 |
US08/387,098 US5520001A (en) | 1994-02-20 | 1995-02-13 | Vapor controller |
KR1019950003030A KR0158283B1 (ko) | 1994-02-20 | 1995-02-17 | 기화유량제어기 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05819894A JP3393702B2 (ja) | 1994-03-02 | 1994-03-02 | 液体材料気化流量制御器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07243591A JPH07243591A (ja) | 1995-09-19 |
JP3393702B2 true JP3393702B2 (ja) | 2003-04-07 |
Family
ID=13077335
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05819894A Expired - Fee Related JP3393702B2 (ja) | 1994-02-20 | 1994-03-02 | 液体材料気化流量制御器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3393702B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SG174218A1 (en) * | 2009-03-04 | 2011-10-28 | Horiba Stec Co Ltd | Gas supply device |
KR102174254B1 (ko) * | 2020-02-27 | 2020-11-04 | (주)에스티아이 | 매니폴드 어셈블리 및 이를 구비한 케미컬 샘플링 장치 |
KR102388430B1 (ko) * | 2021-11-02 | 2022-04-21 | 엔비스아나(주) | 미세분석용 매니폴드 밸브 어셈블리 |
-
1994
- 1994-03-02 JP JP05819894A patent/JP3393702B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07243591A (ja) | 1995-09-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3606892B2 (ja) | 化学的蒸着膜工程のための反応液体の気化器および蒸着システム | |
KR0158283B1 (ko) | 기화유량제어기 | |
US5630878A (en) | Liquid material-vaporizing and supplying apparatus | |
JP4393677B2 (ja) | 液体材料気化方法および装置並びに制御バルブ | |
TW202113141A (zh) | 成膜材料混合氣體形成裝置及成膜裝置 | |
US5419924A (en) | Chemical vapor deposition method and apparatus therefore | |
JP2016035103A5 (ja) | ||
JP2009527905A (ja) | 直接液体注入デバイス | |
JP2014114463A5 (ja) | ||
JP4064525B2 (ja) | 液体材料気化供給装置の気化器 | |
JP3393702B2 (ja) | 液体材料気化流量制御器 | |
JP4568032B2 (ja) | ガス供給システム、弁アセンブリ、および弁アセンブリを操作することによる反応物質パルス形成方法 | |
JP3409910B2 (ja) | 液体材料気化供給装置 | |
KR101501311B1 (ko) | 액체 재료 기화 장치 | |
JP3370173B2 (ja) | 気化流量制御器 | |
JP4251429B2 (ja) | 液体材料気化装置 | |
JP3280507B2 (ja) | 液体材料気化供給装置 | |
JP3370174B2 (ja) | 液体材料気化供給装置 | |
JPH0726365Y2 (ja) | 気相表面処理装置用の薬液気化装置 | |
KR20010077002A (ko) | 액체원료 기화장치 | |
JP3356532B2 (ja) | 液体材料気化供給装置 | |
JP3200457B2 (ja) | 液体材料気化供給装置 | |
JP5193826B2 (ja) | 液体材料気化装置 | |
KR0145188B1 (ko) | 액체재료기화공급장치 | |
JP3296611B2 (ja) | 液体材料気化供給装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090131 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120131 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140131 Year of fee payment: 11 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |