JP3408947B2 - トラクタの転倒保護フレーム - Google Patents

トラクタの転倒保護フレーム

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JP3408947B2
JP3408947B2 JP13651697A JP13651697A JP3408947B2 JP 3408947 B2 JP3408947 B2 JP 3408947B2 JP 13651697 A JP13651697 A JP 13651697A JP 13651697 A JP13651697 A JP 13651697A JP 3408947 B2 JP3408947 B2 JP 3408947B2
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三木  博幸
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正面視門型の転倒
保護フレームを、車体側に固設した左右一対のブラケッ
トに対して横向き姿勢の支軸周りで揺動自在に支承し
て、その揺動端が車体上方に向かう起立姿勢と、その揺
動端が車体後方に向かう格納姿勢とに切換自在に構成す
ると共に、この転倒保護フレームにおける前記支軸より
下側の接当部に接当することで転倒保護フレームを起立
姿勢に保持し、又、この接当部から離間することで該転
倒保護フレームの格納姿勢への揺動を許容するロック部
材を備え、このロック部材が転倒保護フレームを起立姿
勢に保持する位置に付勢手段によって移動付勢されてい
トラクタの転倒保護フレームの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のように構成されたトラクタの転倒
保護フレームとして特開平8‐238999号公報に示
されるものが存在し、この従来例では、ブラケット1
0,15に対してカム付きロック軸14が前後方向にス
ライド移動自在、かつ、ロック軸14の軸芯周りで回動
自在に支持されており、コイルスプリング16の付勢力
でカム付きロック軸14に一体形成した楔状のカム12
が転倒保護フレーム5の下端に接当することで転倒保護
フレーム5を起立姿勢に維持し、又、カム付きロック軸
14の後端に形成した把手13を後方に引き操作した状
態でロック軸14の軸芯周りで90度回動させることで
ロック解除状態が維持され、転倒保護フレーム5を、そ
の上端が後方に向かう格納姿勢に設定できるよう構成さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来例で
は転倒保護フレームを格納姿勢に切換える際には、把手
を後方に引き操作する動作と、把手を90度だけ回動操
作する動作との2つの動作を連続して行うことでロック
状態を解除しなくてはならず煩わしい面がある。特に、
このように把手を後方に引き操作したまま回動させる際
には、引き操作でコイルスプリングが接触する部位の接
触摩擦が増大した状態で把手を捻る操作を行うことにな
るので強い力を必要とするものとなり、しかも、この操
作を左右の把手夫々において同様に行う必要から煩わし
さも倍加するものとなり、改善の余地がある。
【0004】これとは逆に格納状態の転倒保護フレーム
を起立姿勢に設定する場合には、引き操作を行わずに済
むものの、左右の把手を前述と逆の方向に90度だけ捻
り操作する必要があり、操作の煩わしさの点で改善の余
地がある。
【0005】本発明の目的は、ロック系の簡便な操作
で、起立姿勢の保持も、格納姿勢への切換も容易に行い
得る転倒保護フレームを合理的に構成する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴(請
求項1)は冒頭に記したように、正面視門型の転倒保護
フレームを、車体側に固設した左右一対のブラケットに
対して横向き姿勢の支軸周りで揺動自在に支承して、そ
の揺動端が車体上方に向かう起立姿勢と、その揺動端が
車体後方に向かう格納姿勢とに切換自在に構成すると共
に、この転倒保護フレームにおける前記支軸より下側の
接当部に接当することで転倒保護フレームを起立姿勢に
保持し、又、この接当部から離間することで該転倒保護
フレームの格納姿勢への揺動を許容するロック部材を備
え、このロック部材が転倒保護フレームを起立姿勢に保
持する位置に付勢手段によって移動付勢されているトラ
クタの転倒保護フレームにおいて、前記ロック部材、及
び、このロック部材の付勢手段による切り換わりを規制
する規制手段が、前記ブラケットで移動自在に支持され
ているロッド部材に備えられるとともに、前記ロッド部
材がブラケットに対してロッド部材の軸芯に対して傾斜
した向きに移動操作されることにより、ロック部材がロ
ッド部材と共に移動して転動保護フレームの前記接当部
から離間した位置に切り換わるように、かつ、規制手段
がロッド部材と共に移動してブラケットに対して係合し
てロック部材を前記接当部から離間した位置に前記付勢
手段に抗して保持する状態に切り換わるようにロック部
材及び規制手段を配置設定してある点にあり、その作
用、及び、効果は次の通りである。
【0007】本発明の第2の特徴(請求項2)は請求項
1において、前記ロッド部材が前後向き姿勢であると
に、このロッド部材の前端を前記ブラケットの前部に穿
設した縦長状の前部貫通孔に挿通し、このロッド部材の
後端を前記ブラケットの後部に穿設した後部貫通孔に挿
通することで、前記ロッド部材が前後方向に移動操作自
在、かつ、前端側を上下方向に変位自在に支持され、
又、前記規制手段が、前記ロッド部材の前端部の上面側
に備えた係合部材で構成されることで、前記ロック部材
が前記接当部から後方に離間する位置まで引き操作され
た際には、該ロッド部材の前端の上方への持ち上がりに
よって前記係合部材が前部貫通孔の上部位置に係合して
前記ロック部材の前方への移動が阻止されるよう構成し
てある点にあり、その作用、及び、効果は次の通りであ
る。
【0008】本発明の第3の特徴(請求項3)は請求項
2において、前記付勢手段が前記ロック部材を前方に移
動させる側に付勢していると共に、前記係合部材によっ
てロック部材の前方への移動が規制された状態におい
て、起立姿勢の転倒保護フレームを格納姿勢に操作した
際に、前記係合部材、若しくは、前記ロッド部材に接当
押圧して係合部材の係合を解除する押圧部を該転倒保護
フレームにおける前記支軸より下側に形成してある点に
あり、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0009】本発明の第4の特徴(請求項4)は請求項
3において、該転倒保護フレームが起立姿勢にある状態
で前記接当部が車体後方側ほど底面が高くなる傾斜形状
に設定され、前記ロック部材の上面が車体後方側ほど高
くなる傾斜形状に設定されることで、前記押圧部の押圧
操作によって係合部材の係合が解除された後には該転倒
保護フレームの接当部に対してロック部材の上面が接当
するよう構成されている点にあり、その作用、及び、効
果は次の通りである。
【0010】本発明の第5の特徴(請求項5)は請求項
2〜4において、前記ホルダーの両側の縦壁部の内面同
士の間隔より僅かに狭い幅となるよう前記ロック部材の
横幅寸法を設定してある点にあり、その作用、及び、効
果は次の通りである。
【0011】〔作用〕上記第1の特徴によると、転倒保
護フレームを格納姿勢に切換える際には、ロック部材を
接当部から離間する位置まで操作することで、この引き
操作と連係して規制手段がロック部材を離間位置に保持
するので、従来例のように位置保持を行うために特別の
操作を行わずに済む。つまり、ロック部材を特定の位置
まで移動させると云う簡便な操作だけで転倒保護フレー
ムを格納姿勢に切換得るのである。
【0012】上記第2の特徴によると、ロック部材を後
方に引き操作した際には、前部貫通孔と後部貫通孔とに
対してロッド部材が後方へ移動し、この移動と連係した
ロッド部材の前端側の上方への変位でロッド部材に備え
た係合部材が前部貫通孔の上部位置に係合する結果、ロ
ック部材が転倒保護フレームの接当部から後方に離間し
た位置保持されるものとなり、転倒保護フレームを格納
姿勢に切換し得るものとなる。
【0013】上記第3の特徴によると、係合部材の係合
によってロック部材の前方への移動が阻止された状態に
おいて転倒保護フレームを起立姿勢から格納姿勢に操作
した場合には、転倒保護フレームの下端に形成された押
圧部の接当作用によって係合部材の係合が自動的に解除
される結果、この後に、転倒保護フレームを起立姿勢に
切換えた際にも、作業者が係合部材の係合を解除する操
作を行わずに済むものとなる。
【0014】上記第4の特徴によると、請求項3のよう
に転倒保護フレームの格納姿勢への操作によってロック
部材の前方へ移動が許される状態にある場合には、転倒
保護フレームの起立姿勢への切換とともに、このロック
部材の上面と、転倒保護フレームの下端の接当部とが接
当状態に達して、転倒保護フレームをロック状態に保持
し得るものとなる。
【0015】上記第5の特徴によると、ロック部材の左
右両側面がホルダーの左右内面に近接するのでロック部
材を前後方向に移動させる際にも、ホルダー内面との接
触でロック部材の姿勢を安定させると共に、ロック部材
とホルダーとの隙間が小さくなるのでホルダー内部への
塵埃の侵入を抑制し得るものとなる。
【0016】〔発明の効果〕従って、ロック部材の1ア
クション操作でロックを解除して格納姿勢への切換を容
易に行える転倒保護フレームが合理的に構成されたので
ある(請求項1)。又、ロック部材の後方への引き操作
と云う単純な操作でロックの解除を行い得るものとなり
(請求項2)、ロック部材のロックが解除されている状
態でも転倒防止フレームを格納姿勢に揺動操作するだけ
でロック部材のロック解除を行い得るものとなり(請求
項3)、転倒防止フレームを格納姿勢から起立姿勢に操
作した場合には自動的にロック状態に達して転倒防止フ
レームを起立姿勢に保持するものとなった(請求項
4)。特に、ロック部材の形状の設定だけで該ロック部
材の円滑な操作と、ホルダー内の清浄化を可能にするも
のとなった(請求項5)。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、前車輪1及び
後車輪2夫々を備えた車体の前部にエンジン3を搭載
し、中央部にステアリングハンドル4と運転座席5とを
配置し、後部にエンジン3からの動力が伝えられるミッ
ションケース6を配置し、又、運転座席5の後部位置
に、正面視門型の転倒保護フレーム7を備えて農用トラ
クタを構成する。
【0018】図1及び図9に示すように、前記エンジン
3とミッションケース6とを連結支持する車体フレーム
8を備えており、前記エンジン3の後部に備えたクラッ
チハウジング9の出力軸9Aと前記ミッションケース6
の入力軸6Aとの間にスリーブ状のジョイント10,1
0を介してスプライン嵌合する伝動軸11を備えてい
る。又、このミッションケース6の両側面には後車輪2
に対する駆動軸6B,6Bが突出形成され、前面には前
車輪1を駆動するための前輪駆動軸6Cが突出形成さ
れ、この前輪駆動軸6Cと前車輪ケース12の入力軸1
2Aとの間にユニバーサルジョイント13,13を介し
て中間伝動軸14が備えられている。
【0019】図2,図3,図8に示すように、前記転倒
保護フレーム7は、角パイプ材を逆「U」字状に屈曲成
形し、その左右の下端部を左右のブラケット16,16
に対して横向き姿勢の支軸17,17周りでの揺動揺動
自在に支持することで、その揺動端が上方に向かう起立
姿勢Uと、その揺動端が車体後方に向かう格納姿勢Dと
に切換自在に構成され、左右のブラケット16,16の
内部には転倒保護フレーム7を起立姿勢Uに保持する状
態と、転倒保護フレーム7の格納姿勢Dへの切換を許す
楔状のロック部材18を備えている。
【0020】詳述すると、前記ミッションケース6の後
部両側面に連結固定した角パイプ材製の支持フレーム1
9,19の上端側を外方に屈曲して、その上端位置を運
転座席5の両側に位置するフェンダー20,20の後部
下面位置まで延設し、この上端に固設したプレート2
1,21の上面に対して、上下方向、及び、後方に開口
する形状の前記ブラケット16,16をフェンダー2
0,20に対して上下に貫通する状態で溶接固設してあ
る。又、前記転倒保護フレーム7の下端部に支持部材2
2,22が溶接固定され、この支持部材22とブラケッ
ト16の左右の側面壁16A,16Aとを貫通する状態
に前記支軸17を備えている。
【0021】図10に示すように、前記支持フレーム1
9は内部空間に同図に示す形状の補強フレーム19Aを
挿入した状態で屈曲することで、この補強フレーム19
Aを溶接固定する等の加工を行わずに高い強度を現出し
ている。又、図6及び図8に示すように、ブラケット1
6の左右両側、及び、前部夫々を覆う状態に樹脂製のカ
バー23を備え、この左右のカバー23の外面側にウイ
ンカーランプ24をビス25,25で固定してある。
尚、ビス25,25はブラケット外面の縦プレート26
に螺合することで、このウインカーランプ24とカバー
23とを一体的にブラケット16に固定するものとなっ
ており、このウインカーランプ24に対するコード27
はカバー23とブラケット16の間を介してフェンダー
20の下面側に導かれるものとなっている。
【0022】図3及び図7に示すように、ブラケット1
6の前面壁16Bの下部に縦長状の前部貫通孔16Hを
穿設し、このブラケット16の後部位置の下部に形成し
た縦壁状の中間壁28に丸孔状の後部貫通孔28Hを形
成し、この後部貫通孔28Hの左右両側に位置するブラ
ケット内部に図6及び図8に示す如く、左右のガイド部
材29,29を固設してある。又、この前部貫通孔16
Hと後部貫通孔28Hとに挿通するロッド部材30の中
間部に前記ロック部材18を溶接固定し、このロッド部
材30の後端部を上方に向けて略90度屈曲すること
で、該ロッド部材30の後端に把手31を一体形成して
ある。前記前部貫通孔16Hに対してはロッド部材30
の先端に外嵌固定する状態でスリーブ32を嵌め込んで
あり、このスリーブ32の上面位置に規制手段としての
係合部材33を溶接固定し、又、このスリーブ32と前
記中間壁28との間に付勢手段として圧縮コイルバネ3
4をロッド部材30に外嵌する状態で備えている。
【0023】図3に示すように、転倒保護フレーム7を
起立姿勢Uに設定した状態で前記支持部材22の前面が
ブラケット16の前面壁16Bの内面に接当することで
該転倒保護フレーム7が略垂直の起立姿勢Uとなるよう
位置関係を設定してあり、又、転倒保護フレーム7を起
立姿勢Uに設定した状態で前記支持部材22における前
記支軸17より下側に車体後方ほど底面が高くなる傾斜
形状の接当部22Aを形成してあり、この接当部22A
の後側の角部に押圧部22Bが一体的に形成されてい
る。又、前記ロック部材18は上面に形成されるロック
面18Aが後方ほど高くなる傾斜形状に形成され、この
ロック部材18の下端部を前記左右のガイド部材29,
29に摺接させるように前後方向、横方向に平坦な面に
形成してあり、更に、このロック部材18の横幅を図6
に示す如く、ブラケット16の左右の側面壁16A,1
6Aの内面同士の間隔より僅かに小さい値に設定してあ
る。
【0024】この構成から、転倒保護フレーム7を起立
姿勢Uに設定した場合には、図3に示すように、接当部
22Aに対してロック部材18のロック面18Aが接当
し、この接当状態を圧縮コイルバネ34の付勢力で維持
することでこの起立姿勢Uが維持されるものとなってお
り、転倒保護フレーム7を起立姿勢Uから格納姿勢Dに
切換える場合には、図4(イ)に示すように、左右の把
手31,31夫々を後方に引き操作することで、ロック
部材18のロック面18Aが接当部22Aから後方に離
間すると共に、この引き操作時には把手31が上方に屈
曲されていることに起因して作用する偏った荷重によっ
て後部貫通孔28Hを支点にしてロッド部材30の前端
が上方に持ち上がる姿勢に変化し、係合部材33が前部
貫通孔16Hの上側の開口縁に接当し、この接当状態が
圧縮コイルバネ34の付勢力によって維持されるものと
なる。そして、このように左右のロック部材18,18
を後方に引き操作した後には転倒保護フレーム7の上端
側を後方に引く操作だけでロック部材18のロック面1
8Aと接当部22Aとの接当を回避した状態で該転倒保
護フレーム7を格納姿勢Dに切換得るものとなってい
る。
【0025】このように転倒保護フレーム7を格納姿勢
Dに切換える際には、図4(ロ)に示すように、この操
作に伴なって前記押圧部22Bが係合部材33の上面に
接当して下方に押し下げ、この操作が継続されること
で、図5(イ)に示す如く、転倒保護フレーム7が格納
姿勢Dに達した際において係合部材33と前部貫通孔1
6Hの開口縁との係合を解除するものとなっている。
又、転倒保護フレーム7が格納姿勢Dまで操作された場
合には支持部材22に形成された規制面22Cがブラケ
ット16の前面壁16Bの内面に接当することで、この
格納姿勢Dに維持されるものとなっており、この状態に
おいてロック部材18のロック面18Aが支持部材22
の後面部位に圧縮コイルバネ34の付勢力によって接当
するものとなっている。
【0026】次に、格納姿勢Dの転倒保護フレーム7を
起立姿勢Uに復元操作する場合には、係合部材33の係
合が既に解除された状態にあるので、ロック部材18に
妨げられること無く起立姿勢Uへの操作が許されるもの
となっており、又、この操作時には図5(ロ)に示すよ
うに、圧縮コイルバネ34からの付勢力でロック部材1
8と支持部材22とが接触した状態のまま、復元操作に
伴ってロック部材18が後方に少し移動した後、図5
(ロ)に示す姿勢から少し起立姿勢Uの側に操作される
ことで、支持部材22の接当部22Bを乗り越える状態
でロック部材18が前方へ移動し、転倒保護フレーム7
が起立姿勢Uに達した際にロック部材18のロック面1
8Aと支持部材22の接当面22Aとが接当状態に達し
て、この起立状態Uを保持し得るものとなっている。
【0027】このように本発明では、ロッド部材30の
引き操作時には把手31からの偏った引き荷重によって
係合部材33を前部貫通孔16Hの上部側の開口縁に係
合させて引き操作状態を維持する結果、1アクション操
作でロック解除を行えるものとなっており、このロック
解除の後には、転倒保護フレーム7の上端側を後方に向
けて揺動させるだけで該転倒保護フレーム7の上端を低
いレベルにする格納姿勢Dに切換得るものとなってお
り、更に、転倒保護フレーム7を格納姿勢Dに切換えた
場合には、係合部材33の係合が自動的に解除されるも
のとなっている。この後に転倒保護フレーム7を起立姿
勢Uに復元操作する場合には、他の操作を行わずに転倒
保護フレーム7を起立姿勢Uに向けて操作するだけで、
左右のロック部材18,18が自動的にロック位置まで
復元して転倒保護フレーム7を起立姿勢に維持するもの
となっている。特に、本発明ではロック部材18の横幅
をブラケット16の左右の側面壁16A,16Aの内面
同士の間隔より僅かに小さい値に設定してあるので、後
面側の開口からブラケット内部への塵埃の侵入を阻止し
ながら、ロック部材18の姿勢を安定させた状態でスラ
イド操作を可能にするものとなっている。
【0028】
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクタの全体側面図
【図2】転倒保護フレームの後面図
【図3】転倒保護フレームが起立姿勢でのロック部材の
位置を示す縦断側面図
【図4】係合部材が係合した状態と、転倒保護フレーム
を格納姿勢に操作する途中の状態でのロック部材を示す
縦断側面図
【図5】転倒保護フレームを格納姿勢に設定した状態
と、転倒保護フレームを起立姿勢に操作する途中の状態
でのロック部材を示す縦断側面図
【図6】ブラケットの部位の縦断後面図
【図7】前部貫通孔と係合部材との配置を示す正面図
【図8】ブラケットとカバーとを示す斜視図
【図9】伝動軸系を示す側面図
【図10】支持フレームの後面視と、側面視と、断面視
とを示す図
【符号の説明】
7 転倒保護フレーム 16 ブラケット 16A 縦壁部 16H 前部貫通孔 17 支軸 18 ロック部材 18A 上面 22A 接当部 28H 後部貫通孔 30 ロッド部材 33 係合部材 34 付勢手段 D 格納姿勢 U 起立姿勢
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−238999(JP,A) 特開 平6−40299(JP,A) 特開 平6−8860(JP,A) 特開 平9−30350(JP,A) 実開 平5−76984(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/11 - 21/13 B62D 49/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正面視門型の転倒保護フレームを、車体
    側に固設した左右一対のブラケットに対して横向き姿勢
    の支軸周りで揺動自在に支承して、その揺動端が車体上
    方に向かう起立姿勢と、その揺動端が車体後方に向かう
    格納姿勢とに切換自在に構成すると共に、この転倒保護
    フレームにおける前記支軸より下側の接当部に接当する
    ことで転倒保護フレームを起立姿勢に保持し、又、この
    接当部から離間することで該転倒保護フレームの格納姿
    勢への揺動を許容するロック部材を備え、このロック部
    材が転倒保護フレームを起立姿勢に保持する位置に付勢
    手段によって移動付勢されているトラクタの転倒保護フ
    レームであって、 前記ロック部材、及び、このロック部材の付勢手段によ
    る切り換わりを規制する規制手段が、前記ブラケットで
    移動自在に支持されているロッド部材に備えられるとと
    もに、前記ロッド部材がブラケットに対してロッド部材
    の軸芯に対して傾斜した向きに移動操作されることによ
    り、ロック部材がロッド部材と共に移動して転動保護フ
    レームの前記接当部から離間した位置に切り換わるよう
    に、かつ、規制手段がロッド部材と共に移動してブラケ
    ットに対して係合してロック部材を前記接当部から離間
    した位置に前記付勢手段に抗して保持する状態に切り換
    わるようにロック部材及び規制手段を配置設定してある
    トラクタの転倒保護フレーム。
  2. 【請求項2】 前記ロッド部材が前後向き姿勢であると
    共に、このロッド部材の前端を前記ブラケットの前部に
    穿設した縦長状の前部貫通孔に挿通し、このロッド部材
    の後端を前記ブラケットの後部に穿設した後部貫通孔に
    挿通することで、前記ロッド部材が前後方向に移動操作
    自在、かつ、前端側を上下方向に変位自在に支持され、
    又、前記規制手段が、前記ロッド部材の前端部の上面側
    に備えた係合部材で構成されることで、前記ロック部材
    が前記接当部から後方に離間する位置まで引き操作され
    た際には、該ロッド部材の前端の上方への持ち上がりに
    よって前記係合部材が前部貫通孔の上部位置に係合して
    前記ロック部材の前方への移動が阻止されるよう構成し
    てある請求項1記載のトラクタの転倒保護フレーム。
  3. 【請求項3】 前記付勢手段が前記ロック部材を前方に
    移動させる側に付勢 していると共に、前記係合部材によ
    ってロック部材の前方への移動が規制された状態におい
    て、起立姿勢の転倒保護フレームを格納姿勢に操作した
    際に、前記係合部材、若しくは、前記ロッド部材に接当
    押圧して係合部材の係合を解除する押圧部を該転倒保護
    フレームにおける前記支軸より下側に形成してある請求
    項2記載のトラクタの転倒保護フレーム。
  4. 【請求項4】 該転倒保護フレームが起立姿勢にある状
    態で前記接当部が車体後方側ほど底面が高くなる傾斜形
    状に設定され、前記ロック部材の上面が車体後方側ほど
    高くなる傾斜形状に設定されることで、前記押圧部の押
    圧操作によって係合部材の係合が解除された後には該転
    倒保護フレームの接当部に対してロック部材の上面が接
    当するよう構成されている請求項3記載のトラクタの転
    倒保護フレーム。
  5. 【請求項5】 前記ホルダーの両側の縦壁部の内面同士
    の間隔より僅かに狭い幅となるよう前記ロック部材の横
    幅寸法を設定してある請求項2〜4のいずれか1項に記
    載のトラクタの転倒保護フレーム。
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