JP2004203277A - 誤差吸収リブによるフレーム材 - Google Patents
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Abstract
【課題】比較的軽い重量で強度アップに寄与する構成を得ると共に、強度部材の精度に依存することなく、誤差を吸収して補強するリブ構造によるフレーム材を提供する。
【解決手段】建設機械や農業機械など作業車に搭載されるキャビンのフレーム材であって、曲げ加工が施された厚板部材による支柱材2と、プレス加工により断面略凹状に開口する薄板板金部材による化粧カバー材3と、形状略クサビ形を成す複数のリブ材1とを有し、上記支柱材2が化粧カバー材3内に填め込まれ、リブ材1が支柱材2と化粧カバー材3との間に複数挿入され、支柱材2の加工誤差を略クサビ形状のリブ材1で吸収して補強する。
【選択図】 図1
【解決手段】建設機械や農業機械など作業車に搭載されるキャビンのフレーム材であって、曲げ加工が施された厚板部材による支柱材2と、プレス加工により断面略凹状に開口する薄板板金部材による化粧カバー材3と、形状略クサビ形を成す複数のリブ材1とを有し、上記支柱材2が化粧カバー材3内に填め込まれ、リブ材1が支柱材2と化粧カバー材3との間に複数挿入され、支柱材2の加工誤差を略クサビ形状のリブ材1で吸収して補強する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設機械や農業機械など作業車に搭載されるキャビンのフレーム材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から油圧ショベルなど重機の転倒事故の際に、キャビンが転倒荷重で押し潰され作業者を保護できないという問題があり、重機など重い作業機にあって、キャビンを転倒事故から保護するための種々の研究がおこなわれている。
【0003】
特開H10−218020号公報(特許文献1)などに開示される比較的重量の軽い農機トラクタなどにあっては、ROPSフレームなどでキャビンを保護する構成のものが知られている。なお、ROPSとは、JIS−A8910の規格等で定義されている作業機運転室の転倒保護構造(ROPS : Roll Over Protective Structures)である。
【0004】
しかしながら、このROPS材による構成のものを車体重量の重い油圧ショベルなど重機のキャビンに適用させるには、単にキャビンの周りをROPS材で覆えばよいというものでは済まず、車体重量が大変重いため、その柱は大変太いものとなってしまい視界性を損ない、しかも見栄えなどの点でも問題がある。
【0005】
更に、そのような重量物を支えるROPS材の囲いは大変重くなり、それを支持する支持台は更に補強を余儀なくされ、しいては車体重量を増々重くしてしまうという問題があり、車体の動力や足周りの部材強度にも影響を与え、コストUPを招くことから実際上そのようなものを製作することは困難であった。
【0006】
一方、従来から知られる例えば特開H09−150756号公報(特許文献2)に示される異形管と呼ばれる断面が異形を成すパイプ材が知られている。このパイプは、その異形面に部材を取り付ける、組立に便利なパイプ材として知られている。更に、この異形管に、特開2002−115268号公報(特許文献3)などで示されるものでは、パイプに補強部材を貼り付け、又は、そのパイプ内部に補強部材を差し込む構造で、或いは、そのパイプ内部に別のパイプを差し込む2重パイプ構造で、それらにより断面係数を大きく設けて補強を施すことで、軽量で、そこそこの強度を保ち転倒重量に対処させようというものであった。
【0007】
【特許文献1】特開H10−218020号公報
【特許文献2】特開H09−150756号公報
【特許文献3】特開2002−115268号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の(特許文献3)に示す断面係数を大きく取り補強を施す構成のものにあっては、キャビン重量を軽く押さえ、しかもそこそこの強度を保つ構造が得られるものではあるが、一般にキャビンはストレートの柱で容姿を形作るものではなく、少なからず曲部や折部を有して立体形を成すもので、曲げ加工などをおこなったパイプ材に適応するには精度が得られず問題となる。
【0009】
すなわち、強度ある異形管などパイプ材の曲げ加工をおこなうと、強度部材が故に曲げ加工に伴うスプリングバックのバラツキが大きく、組立精度や部材取り付け精度に影響を及ぼすという問題がある。
【0010】
例えば図11(a)の2に示す誤差を有する状態のパイプ材(強度部材)にいくら精度の良い補強部材3d、3eを次々と強度部材2の表面に貼り付けたとしても、図11(b)に示すよう断面係数は増して強度UPは果たせるものの、組立精度は元々の曲げ加工を施した強度パイプ材2の精度に依存してしまうという問題がある。すなわち、補強部材3d、3eは無理矢理こじられて強度部材2へ貼り付けされることになる。
【0011】
したがって、このような誤差を含む堅い柱のものを用いて、立体物であるキャビンを形作るには、堅いが故に融通が効かず、張り合わせた各部材の精度が出ていないことから組立作業の際に大変な労力、すなわち多くの組立時間を浪費すると共に、組立後の立体物の精度も得られにくいという課題を有するものであった。
【0012】
一方、(特許文献2)で示される一部分に曲げ加工を施したパイプ材に(特許文献3)で開示される強度部材や別の強度パイプをその内部に差し込むことは困難である。というのは、パイプ長全体にわたり一定の曲率で曲げられたパイプに、同じ曲率で曲げられた強度部材を差し込むことは可能であっても、そうでない場合は、すなわち図10で示す折部を有するパイプ3へ強度部材2を填め込むには、極めて小さい曲角であっても、図9(a)で示すパイプ3のように、図の点線で示すような、差し込む強度部材2の径を著しく小さくしない限り、その内部へ差し込むことは困難であり、図11(b)の断面構造と比較して、径の著しく細い物では図9(b)の断面図で示すごとく、強度部材としての構造が得られないという問題があった。
【0013】
そこで、キャビンの重量を軽く押さえ、しかもそこそこの強度を保つものであり、尚かつスプリングバックの誤差に依存することのないフレーム構造のものが求められている。
【0014】
本発明は、比較的軽い重量で強度アップに寄与する構成を得ると共に、強度部材の精度に依存することなく、誤差を吸収して補強するリブ構造によるフレーム材を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の誤差吸収リブによるフレーム材は、上記従来例の問題点を解決するため、建設機械や農業機械など作業車に搭載されるキャビンのフレーム材であって、曲げ加工が施された厚板部材による支柱材と、プレス加工により断面略凹状に開口する薄板板金部材による化粧カバー材と、形状略クサビ形を成す複数のリブ材とを有し、上記支柱材が化粧カバー材内に填め込まれ、リブ材が支柱材と化粧カバー材との間に複数挿入され、支柱材の加工誤差を略クサビ形状のリブ材で吸収して補強するものであることを特徴とする。
【0016】
また、略クサビ形状のリブ材が化粧カバー材内に填め込まれた支柱材の両側面へ配設されるものであって、一方のリブ材が端面(外側)へ向けて先端が細くなる形状で、内側から化粧カバー材と支柱材との隙間に挿入され、もう一方側のリブ材が端面(外側)から内側へ向けて先端が細くなる形状で、外側から化粧カバー材と支柱材との間に挿入されて成ることが好適である。
【0017】
さらに 略クサビ形状のリブ材が、フレーム材の屈曲点で分けられ、互いに逆方向に対峙する容姿で挿入されることで、屈曲点間のスプリングバックの誤差を吸収することができる。
【0018】
そして、略クサビ形状のリブ材が複数に分割された形状を成し、幅厚の小さなものから大きなものへ並べられ順次差し込まれることで、曲率のなめらかな曲げ加工のものにも対応して誤差を吸収するものとなる。
【0019】
(作用)
本発明は上記構成によって、次のような作用を営むことができる。すなわち、建設機械や農業機械など作業車に搭載されるキャビンのフレーム材であって、曲げ加工が施された厚板部材による支柱材と、プレス加工により断面略凹状に開口する薄板板金部材による化粧カバー材と、形状略クサビ形を成す複数のリブ材とを有し、上記支柱材が化粧カバー材内に填め込まれ、リブ材が支柱材と化粧カバー材との間に複数挿入され、支柱材の加工誤差を略クサビ形状のリブ材で吸収して補強するものであることから、スプリングバックのバラツキ誤差を含む支柱とプレス加工で精度よく加工された化粧カバー材との2者間に、クサビ先端が挿入されてゆき、ガタがないように留められることで、クサビ位置は支柱材の曲げ精度に応じて、止め位置が位置相前後するものの支柱材は化粧カバー材内に沿ってしっかりと留められることになる。
【0020】
このフレーム材構造にあっては化粧カバー材のみでは弱々しいものの、この化粧カバー材がクサビ状の上記リブを介して中央の厚板部材である支柱材(強度部材)に溶接等で留められることで、化粧カバー材は強度部材で支持されることで、その断面2次モーメント(曲げにくさを示すパラメータ)は、強度部材と比較しても、断面積距離が大きくなる分、遙かに大きな断面2次モーメントの値を得ることができ、しかもリブで形成される空間により軽量なものとすることができる。
【0021】
すなわち、曲げにくさを示す応力p、外部からの印加する力を示す外力M、材料で決まる材料定数Eとおくと、断面2次モーメントIは、I=(M/E)・pで表され、(M/E)が一定であることから、Iはpに比例することになる。
したがって、応力pを大きくするには断面2次モーメントIを大きくすればよい。
【0022】
一方、断面2次モーメントIは、単位面積dAまでの断面中心位置からの距離rの2乗の総和で決まる(数1)で表されるものである。
【数1】
【0023】
この式より、Iを大きくするにはrが大きくなれば曲げにくく成ることを示す。
【0024】
ここで、例えば従来の図11(b)に示す構造のものにあっては、図の黒塗りつぶし部3カ所でスポット溶接か線溶接されて固定されることになるが、スポット溶接か線溶接では、溶接部に応力の集中を受けてしまい、(数1)で示すrをかせぐ構造と成り得ないが、例えば図4(c)のものにあっては、図の黒塗りつぶし部2カ所でスポット溶接か線溶接されて固定されることになるが、図の1a、1cで示すクサビによって、両側からクサビ面で圧接する面圧により部材間の応力の集中を避けて曲げ強度がUPする構造を成すと共に、クサビが打ち込まれクサビの面で面接合された部材同士は一体化することから、(数1)に示す距離rをかせぐ構造を得て、断面2次モーメントIをrの2乗比で大きくする。
【0025】
また、略クサビ形状のリブ材が化粧カバー材内に填め込まれた支柱材の両側面へ配設されるものであって、一方のリブ材が端面(外側)へ向けて先端が細くなる形状で、内側から化粧カバー材と支柱材との隙間に挿入され、もう一方側のリブ材が端面(外側)から内側へ向けて先端が細くなる形状で、外側から化粧カバー材と支柱材との間に挿入されるものであれば、まず化粧カバー材に支柱材が填め込まれる第1工程では、クサビが内側から端面(外側)へ向けて先端が細くなるクサビ状のリブで、内側から断面略凹状に開口する開口部を介して位置固定され、次に化粧カバー材の開口部を蓋して継ぎ足す補助部材で略覆うように設けられる次工程(第2工程)にあっては、蓋がされ開口部からクサビを挿入できないことから、端面(外側)から内側へ向けて先端が細くなるクサビ状のリブで、外側からクサビが挿入されて位置固定されることで、支柱材の曲げ精度に関係なく、しかも組立工程に応じてクサビ状のリブを支柱材の両側面へ挿入セットすることが可能となる。
【0026】
また、このように化粧カバー材に補助部材を継ぎ足す第2工程にあっては、クサビ形のリブで、端面外側から化粧カバー材と強度部材とが位置固定される際に、クサビの挿入圧で化粧カバー材と継ぎ足す補助部材とがお互い圧接されて仮組みされることで、ガタなく精度よくプレス加工された化粧カバーの面精度(或いは切断面精度)で、仮組がおこなわれることから、特殊な治具なく、リブごと極めて容易に溶接止めなどの作業をおこなうことができる。
【0027】
さらに 略クサビ形状のリブ材が、フレーム材の屈曲点で分けられ、互いに逆方向に対峙する容姿で挿入されるものであれば、屈曲点を境にその両側で支柱の曲げ加工によるスプリングバックのバラツキ誤差が相発生するが、化粧カバー材内に填め込まれた際、そのスプリングバックの誤差は屈曲点を支点とする扇状の空間を両側に生じ、その空間へ互いに逆方向に対峙する容姿でクサビを挿入して、化粧カバー材と支柱材間の隙間が埋めるられることで、クサビがリブの役割を成し両者は頑丈に固定され、しかもそのフレーム面は化粧カバー材すなわちプレス加工の精度が得られ、結果的に屈曲点間のスプリングバックの誤差を吸収するものとなる。
【0028】
そして、略クサビ形状のリブ材が複数に分割された形状を成し、幅厚の小さなものから大きなものへ順次差し込まれるものであれば、曲率のなめらかな曲げ加工が施された支柱、或いは、化粧カバー材が曲率のなめらかなプレス加工がおこなわれている場合などにあっては、上述同様の作用を営むためには、クサビ形状も曲率のなめらかな加工を施す必要があり、多種多彩な曲げ加工に対応するには問題であるが、複数に分割された形状のリブを幅厚の小さなものから大きなものへ並べてクサビ形状を形成すれば、曲率の大きな曲げについても強度を保ち誤差を吸収するものとなる。
【0029】
以上のように、本発明の誤差吸収リブによるフレーム材は、比較的軽い重量で強度アップに寄与する構成を得ると共に、強度部材の精度に依存することなく、誤差を吸収して補強する効果を奏するものである。
【0030】
【実施例】
以下本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1〜図8は本発明の実施例を示すものである。図1(a)、図1(b)に示す7は、4つのクサビ形状リブ1(1a、1b、1c、1d)、わずかに曲げ加工が施された厚板部材による支柱2、プレス加工による薄板板金の化粧カバー材3(3a)を備えたフレーム材である。
【0031】
断面コ字形を成し、曲げ加工が施された支柱2は、ベンダ装置で図のR1で示す曲げ角で曲げられたものであるが、厚板による強度部材であるが故、特に材料物質の比率や分布状態、加工時の室温や油温などにより、曲げ加工の際、スプリングバックのバラツキ誤差が生じる。堅い物質のため、このバラツキを一定角R1に揃え直すことは極めて困難で誤差を有する柱となってしまう。
【0032】
一方、板厚1.6mm(薄板板金)の化粧カバー材3、3aは、金型でプレスされて製作されることから、その品質は極めて均一であり、その誤差は無視できるほど小さなものである。なお、この化粧カバー材3aは、図4(a)に示す断面凹状に一部が開口している。
【0033】
ここでまず、第1工程において、この開口部から上記曲げ角の誤差を有する強度部材である支柱2が填め込まれる。するとR1の大きさに応じて、R1を支点に化粧カバー材3aと支柱2間に扇状の隙間が発生する。この隙間に図1の1で示すクサビ形状リブが挿入されて、隙間が埋められることで、化粧カバー材3aと支柱2は位置固定されることになる。
【0034】
このクサビ形状リブ1は断面が徐々に先端が細くなるクサビ形を成す両側に平板状の面を有するリブであり、扇状の面積に略合致するクサビ形状のリブが選ばれて、図1(a)にあっては屈曲点(折れ点)位置R1部となる点で、2つに分けられ、各々内部から端面方向に向けて先端が細くなる容姿で図の1aで示すクサビ形状リブが図のD1で示す方向から挿入され、更にそれとは逆方向に対峙する容姿で、同一側面側に同じく内部から端面方向に向けて先端が細くなる容姿で図の1bで示すクサビ形状リブが図のD2で示す方向から挿入されるものである。
【0035】
次に第2工程において、図1(b)にあってはクサビ形状リブ1c、1dは、屈曲点(折れ点)位置R1部となる点で、2つに分けられ、各々外部から屈曲点方向に向けて先端が細くなる容姿で図の1cで示すクサビ形状リブが図のD3で示す方向から打ち込まれ、更にそれとは逆方向に対峙する容姿で、同一側面側に同じく外部から屈曲点方向に向けて先端が細くなる容姿で図の1dで示すクサビ形状リブが図のD4で示す方向から打ち込まれて、化粧カバー材3aと支柱2は頑丈に平板両面で面圧固定されるフレーム材となる。
【0036】
一方図2のR2で示す曲げ角の支柱2にあっては、図1のR1で示す角より大きく曲げられてしまったものを示すと共に、図1の1で示すクサビ形状リブを複数のクサビ形状リブ1に分割して、幅厚の小さなものから順次差し込むことで化粧カバー材3aと支柱2を固定しようというものである。したがって、その他の構成は図1(a)、図1(b)のそれと共通しているので、図2(a)、図2(b)において共通部分に同一符号を付し詳細な説明を省略する。
【0037】
図2(a)のR2で示す曲げ角の支柱2にあっては、まず第1工程にあって、屈曲点(折れ点)位置R2部となる点で、2つに分けられ、各々内部から端面方向に向けて先端が細くなる容姿で図の1aで示すクサビ形状リブが挿入され、更にそれとは逆方向に対峙する容姿で、相逆位置となる側面側へ同じく内部から端面方向に向けて先端が細くなる容姿で図の1bで示す分割されたクサビ形状リブが複数挿入されるものである。
【0038】
次に第2工程において、図2(b)にあってはクサビ形状リブ1c、1dは、屈曲点(折れ点)位置R2部となる点で、2つに分けられ、各々外部から屈曲点方向に向けて先端が細くなる容姿で図の1cで示す分割されたクサビ形状リブが複数打ち込まれ、更にそれとは逆方向に対峙する容姿で、相逆位置となる側面側に同じく外部から屈曲点方向に向けて先端が細くなる容姿で図の1dで示すクサビ形状リブが打ち込まれて、化粧カバー材3aと支柱2は頑丈に固定されるフレーム材となるものである。
【0039】
すなわち、角R1、R2で示すバラツキに関わらず、隙間を埋めるクサビ形状のリブ材で両者が固定されることで、精度の良い、しかも強度あるフレーム材7を得るものである。
【0040】
図3はクサビ形状リブ1が支柱2のスプリングバックのバラツキ誤差(R3、R4)を吸収する原理を示すもので、曲げ角R3とR4の違いで、その端面では図のd1とd2で示す誤差が生じている。ここで一般的なリブ材で補強をおこなうと、例えば厚さd1の通常のリブ材を端面に取り付ける作業にあってはR4曲げ角の幅d2に挿入すら困難であり、組立不能となってしまう一方、厚さd2の通常のリブ材をd1の端面に挿入したのではガタが生じて、溶接をおこなうと、堅い支柱2へ柔らかな薄板の化粧カバー材3が歪んで取り付けられしまう。
【0041】
その一方図の1gで示す、長さL0のクサビ形状のリブ材にあって、挿入位置はL1で示す量だけズレてクサビ止めがおこなわれることで、これがR3とR4の差を吸収して化粧カバー材3aと支柱2を固定可能にしている。
同様に図の1eは1fで示すL1位置だけズレてクサビ止めされることで頑丈に化粧カバー材3aと支柱2とを固定している。
【0042】
図4に示すフレーム材は、図4(a)で示す第1工程において、化粧カバー材3aに支柱2が填め込まれ、続いて図1(a)の1a(又は1b)で示すクサビ形状リブが挿入されている。
【0043】
次に、化粧カバー材3aの開口部は、プレス加工で断面凹形状の蓋形状に設けられた薄板板金の補助部材3bが、図4(b)のDで示す上方向から化粧カバー材3a辺に接して開口部を覆っている。
【0044】
そして、図4(c)で示す第2工程にあっては、図1の1c、1dで示すクサビ状リブが両端面(外部)から屈曲点方向に向けて先端が細くなる容姿でクサビが打ち込まれて、化粧カバー材3aと補助部材3bと支柱2とが頑丈に固定されている。
【0045】
すなわち、化粧カバー材3aと補助部材3bとが支柱2との間に打ち込まれるクサビ形状リブ1c、1dで圧接されて頑丈に仮組されている。
【0046】
他方、図5(a)に示す圧接機構は、化粧カバー材3aと補助部材3bとが側断面鍵状を成し、両者の鍵部が重ねられ、鍵溝を有するクサビ形状リブ1c(又は1d)が支柱材2との間に打ち込まれて、化粧カバー材3aと補助部材3bとが圧接されて仮組されるものである。
【0047】
また、図5(b)に示す圧接機構は、化粧カバー材3aと補助部材3bとが側面で重ねられて、クサビ形状リブ1c(又は1d)が支柱材2との間に打ち込まれて、化粧カバー材3aと補助部材3bとが圧接されて仮組されるものである。
【0048】
なお、図5の構成は図4のそれと共通しているので、図5(a)、図5(b)において共通部分に同一符号を付し詳細な説明を省略する。
【0049】
次に図6、図7、図8を用いて、フレーム材に組立部材(補助部材4、5)を精度よく取り付ける方法について説明する。
【0050】
なお、図6、図7、図8の構成は図4或いは図5のそれと共通しているので、図6、図7、図8において共通部分に同一符号を付し詳細な説明を省略する。
【0051】
図6(a)〜図6(d)に示す4は、フレーム材を組み付ける際に基準となる組立部材(補助部材)である。
【0052】
図6(a)に示す第1工程では、化粧カバー材3aに支柱2が填め込まれ、続いて図の1b(又は1a)で示すクサビ形状リブが挿入されている。
【0053】
次に、化粧カバー材3aの開口部は、薄板板金の補助部材3bが、図4(b)のDで示す上方向から化粧カバー材3aを覆っている。
【0054】
そして、図4(c)で示す第2工程にあっては、図1の1d(又は1c)で示すクサビ状リブが組立部材4と支柱2の間に端面から打ち込まれて、化粧カバー材3aと組立部材(補助部材)3bとが頑丈に圧接されることで仮組されている。
【0055】
図6(d)のRiはフレーム材を組み付ける取り付け角を示すもので、図8(b)に示すジョイント部10でフレーム材7aと7bを結合する際、組立わたり材6が、図8(a)の4,4で示す角度Riで設けられた組立部材(補助部材)間に配され、さらに図8(b)の8で示すサイド板が取り付けられるものである。
【0056】
なお、図7(a)に示す5はフレーム補助飾りを組み付ける際に基準となる組立部材(補助部材)である。図7(a)の拡大図の斜線で示す部分が、図7(b)のプレス加工で精度良く加工される化粧カバー材3aに接して、図の1c(又は1d)で示すクサビ形状リブで圧接されて、仮組された状態で溶接されて固定されるものである。
【0057】
以上のように、本発明の誤差吸収リブによるフレーム材は、キャビンの重量を軽く押さえ、しかもそこそこの強度を保つものであり、尚かつスプリングバックの誤差に依存することのないフレーム構造を実現することができる。
【0058】
なお、上記実施例においては特に指定していないが、例えばクサビ形状リブの挿入や打ち込みは、ポリウレタン接着剤などを塗布しておこなうものであってもよい。また、クサビ形状についても、リブとしての補強の役割を果たす形状のものであれば、クサビ形を示すもの、すなわち、その断面が一方が細く、一方が太いものであれば、何れの形状であっても、或いは何れの大きさや長さであってもかまわない。さらに、化粧カバー材3は板厚1.6mmとしたが、1.4mm厚であってもよいし、2.3mm厚などであってもかまわない。また支柱材2についても、板厚は特に限定するものではなく、強度部材としての役割を果たす例えば、3.2mm厚以上であることが好ましく、或いは図面で示すように、さらに格段に太いものであってもよいし、その形状も上記実施例で示すコ字形に限らず、その用途や化粧カバー材3の形状に応じて角管形や丸管形或いはH鋼形など多種の形状が考えられる。すなわち本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、比較的軽い重量で強度アップに寄与する構成を得ると共に、強度部材の精度に依存することなく、誤差を吸収して補強するリブ構造によるフレーム材を提供することができる。
【0060】
また、精度良く部材同士をつなぎ合わせて組立作業に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す概念図。
【図2】その他の実施例を示すものであって、(a)、(b)は概念図。
【図3】その原理を示す原理図。
【図4】その圧接機構を示す(a)、(b)、(c)は各々断面図。
【図5】他の圧接機構を示す(a)は説明図、(b)は断面図。
【図6】補助部材を示す(a)、(b)、(c)は各々断面図、(d)は概念図。
【図7】他の補助部材を示す(a)は斜視図、(b)は断面図。
【図8】ジョイント部を示す(a)は断面図、(b)は斜視図。
【図9】従来例を示す(a)は概念図、(b)は断面図。
【図10】その従来例を補足する概念図。
【図11】その他の従来例を示す(a)は概念図、(b)は断面図。
【符号の説明】
1 クサビ形状リブ
2 支柱材
3 化粧カバー材
3b 補助部材
4、5 組立部材(補助部材)
7 フレーム材
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設機械や農業機械など作業車に搭載されるキャビンのフレーム材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から油圧ショベルなど重機の転倒事故の際に、キャビンが転倒荷重で押し潰され作業者を保護できないという問題があり、重機など重い作業機にあって、キャビンを転倒事故から保護するための種々の研究がおこなわれている。
【0003】
特開H10−218020号公報(特許文献1)などに開示される比較的重量の軽い農機トラクタなどにあっては、ROPSフレームなどでキャビンを保護する構成のものが知られている。なお、ROPSとは、JIS−A8910の規格等で定義されている作業機運転室の転倒保護構造(ROPS : Roll Over Protective Structures)である。
【0004】
しかしながら、このROPS材による構成のものを車体重量の重い油圧ショベルなど重機のキャビンに適用させるには、単にキャビンの周りをROPS材で覆えばよいというものでは済まず、車体重量が大変重いため、その柱は大変太いものとなってしまい視界性を損ない、しかも見栄えなどの点でも問題がある。
【0005】
更に、そのような重量物を支えるROPS材の囲いは大変重くなり、それを支持する支持台は更に補強を余儀なくされ、しいては車体重量を増々重くしてしまうという問題があり、車体の動力や足周りの部材強度にも影響を与え、コストUPを招くことから実際上そのようなものを製作することは困難であった。
【0006】
一方、従来から知られる例えば特開H09−150756号公報(特許文献2)に示される異形管と呼ばれる断面が異形を成すパイプ材が知られている。このパイプは、その異形面に部材を取り付ける、組立に便利なパイプ材として知られている。更に、この異形管に、特開2002−115268号公報(特許文献3)などで示されるものでは、パイプに補強部材を貼り付け、又は、そのパイプ内部に補強部材を差し込む構造で、或いは、そのパイプ内部に別のパイプを差し込む2重パイプ構造で、それらにより断面係数を大きく設けて補強を施すことで、軽量で、そこそこの強度を保ち転倒重量に対処させようというものであった。
【0007】
【特許文献1】特開H10−218020号公報
【特許文献2】特開H09−150756号公報
【特許文献3】特開2002−115268号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の(特許文献3)に示す断面係数を大きく取り補強を施す構成のものにあっては、キャビン重量を軽く押さえ、しかもそこそこの強度を保つ構造が得られるものではあるが、一般にキャビンはストレートの柱で容姿を形作るものではなく、少なからず曲部や折部を有して立体形を成すもので、曲げ加工などをおこなったパイプ材に適応するには精度が得られず問題となる。
【0009】
すなわち、強度ある異形管などパイプ材の曲げ加工をおこなうと、強度部材が故に曲げ加工に伴うスプリングバックのバラツキが大きく、組立精度や部材取り付け精度に影響を及ぼすという問題がある。
【0010】
例えば図11(a)の2に示す誤差を有する状態のパイプ材(強度部材)にいくら精度の良い補強部材3d、3eを次々と強度部材2の表面に貼り付けたとしても、図11(b)に示すよう断面係数は増して強度UPは果たせるものの、組立精度は元々の曲げ加工を施した強度パイプ材2の精度に依存してしまうという問題がある。すなわち、補強部材3d、3eは無理矢理こじられて強度部材2へ貼り付けされることになる。
【0011】
したがって、このような誤差を含む堅い柱のものを用いて、立体物であるキャビンを形作るには、堅いが故に融通が効かず、張り合わせた各部材の精度が出ていないことから組立作業の際に大変な労力、すなわち多くの組立時間を浪費すると共に、組立後の立体物の精度も得られにくいという課題を有するものであった。
【0012】
一方、(特許文献2)で示される一部分に曲げ加工を施したパイプ材に(特許文献3)で開示される強度部材や別の強度パイプをその内部に差し込むことは困難である。というのは、パイプ長全体にわたり一定の曲率で曲げられたパイプに、同じ曲率で曲げられた強度部材を差し込むことは可能であっても、そうでない場合は、すなわち図10で示す折部を有するパイプ3へ強度部材2を填め込むには、極めて小さい曲角であっても、図9(a)で示すパイプ3のように、図の点線で示すような、差し込む強度部材2の径を著しく小さくしない限り、その内部へ差し込むことは困難であり、図11(b)の断面構造と比較して、径の著しく細い物では図9(b)の断面図で示すごとく、強度部材としての構造が得られないという問題があった。
【0013】
そこで、キャビンの重量を軽く押さえ、しかもそこそこの強度を保つものであり、尚かつスプリングバックの誤差に依存することのないフレーム構造のものが求められている。
【0014】
本発明は、比較的軽い重量で強度アップに寄与する構成を得ると共に、強度部材の精度に依存することなく、誤差を吸収して補強するリブ構造によるフレーム材を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の誤差吸収リブによるフレーム材は、上記従来例の問題点を解決するため、建設機械や農業機械など作業車に搭載されるキャビンのフレーム材であって、曲げ加工が施された厚板部材による支柱材と、プレス加工により断面略凹状に開口する薄板板金部材による化粧カバー材と、形状略クサビ形を成す複数のリブ材とを有し、上記支柱材が化粧カバー材内に填め込まれ、リブ材が支柱材と化粧カバー材との間に複数挿入され、支柱材の加工誤差を略クサビ形状のリブ材で吸収して補強するものであることを特徴とする。
【0016】
また、略クサビ形状のリブ材が化粧カバー材内に填め込まれた支柱材の両側面へ配設されるものであって、一方のリブ材が端面(外側)へ向けて先端が細くなる形状で、内側から化粧カバー材と支柱材との隙間に挿入され、もう一方側のリブ材が端面(外側)から内側へ向けて先端が細くなる形状で、外側から化粧カバー材と支柱材との間に挿入されて成ることが好適である。
【0017】
さらに 略クサビ形状のリブ材が、フレーム材の屈曲点で分けられ、互いに逆方向に対峙する容姿で挿入されることで、屈曲点間のスプリングバックの誤差を吸収することができる。
【0018】
そして、略クサビ形状のリブ材が複数に分割された形状を成し、幅厚の小さなものから大きなものへ並べられ順次差し込まれることで、曲率のなめらかな曲げ加工のものにも対応して誤差を吸収するものとなる。
【0019】
(作用)
本発明は上記構成によって、次のような作用を営むことができる。すなわち、建設機械や農業機械など作業車に搭載されるキャビンのフレーム材であって、曲げ加工が施された厚板部材による支柱材と、プレス加工により断面略凹状に開口する薄板板金部材による化粧カバー材と、形状略クサビ形を成す複数のリブ材とを有し、上記支柱材が化粧カバー材内に填め込まれ、リブ材が支柱材と化粧カバー材との間に複数挿入され、支柱材の加工誤差を略クサビ形状のリブ材で吸収して補強するものであることから、スプリングバックのバラツキ誤差を含む支柱とプレス加工で精度よく加工された化粧カバー材との2者間に、クサビ先端が挿入されてゆき、ガタがないように留められることで、クサビ位置は支柱材の曲げ精度に応じて、止め位置が位置相前後するものの支柱材は化粧カバー材内に沿ってしっかりと留められることになる。
【0020】
このフレーム材構造にあっては化粧カバー材のみでは弱々しいものの、この化粧カバー材がクサビ状の上記リブを介して中央の厚板部材である支柱材(強度部材)に溶接等で留められることで、化粧カバー材は強度部材で支持されることで、その断面2次モーメント(曲げにくさを示すパラメータ)は、強度部材と比較しても、断面積距離が大きくなる分、遙かに大きな断面2次モーメントの値を得ることができ、しかもリブで形成される空間により軽量なものとすることができる。
【0021】
すなわち、曲げにくさを示す応力p、外部からの印加する力を示す外力M、材料で決まる材料定数Eとおくと、断面2次モーメントIは、I=(M/E)・pで表され、(M/E)が一定であることから、Iはpに比例することになる。
したがって、応力pを大きくするには断面2次モーメントIを大きくすればよい。
【0022】
一方、断面2次モーメントIは、単位面積dAまでの断面中心位置からの距離rの2乗の総和で決まる(数1)で表されるものである。
【数1】
【0023】
この式より、Iを大きくするにはrが大きくなれば曲げにくく成ることを示す。
【0024】
ここで、例えば従来の図11(b)に示す構造のものにあっては、図の黒塗りつぶし部3カ所でスポット溶接か線溶接されて固定されることになるが、スポット溶接か線溶接では、溶接部に応力の集中を受けてしまい、(数1)で示すrをかせぐ構造と成り得ないが、例えば図4(c)のものにあっては、図の黒塗りつぶし部2カ所でスポット溶接か線溶接されて固定されることになるが、図の1a、1cで示すクサビによって、両側からクサビ面で圧接する面圧により部材間の応力の集中を避けて曲げ強度がUPする構造を成すと共に、クサビが打ち込まれクサビの面で面接合された部材同士は一体化することから、(数1)に示す距離rをかせぐ構造を得て、断面2次モーメントIをrの2乗比で大きくする。
【0025】
また、略クサビ形状のリブ材が化粧カバー材内に填め込まれた支柱材の両側面へ配設されるものであって、一方のリブ材が端面(外側)へ向けて先端が細くなる形状で、内側から化粧カバー材と支柱材との隙間に挿入され、もう一方側のリブ材が端面(外側)から内側へ向けて先端が細くなる形状で、外側から化粧カバー材と支柱材との間に挿入されるものであれば、まず化粧カバー材に支柱材が填め込まれる第1工程では、クサビが内側から端面(外側)へ向けて先端が細くなるクサビ状のリブで、内側から断面略凹状に開口する開口部を介して位置固定され、次に化粧カバー材の開口部を蓋して継ぎ足す補助部材で略覆うように設けられる次工程(第2工程)にあっては、蓋がされ開口部からクサビを挿入できないことから、端面(外側)から内側へ向けて先端が細くなるクサビ状のリブで、外側からクサビが挿入されて位置固定されることで、支柱材の曲げ精度に関係なく、しかも組立工程に応じてクサビ状のリブを支柱材の両側面へ挿入セットすることが可能となる。
【0026】
また、このように化粧カバー材に補助部材を継ぎ足す第2工程にあっては、クサビ形のリブで、端面外側から化粧カバー材と強度部材とが位置固定される際に、クサビの挿入圧で化粧カバー材と継ぎ足す補助部材とがお互い圧接されて仮組みされることで、ガタなく精度よくプレス加工された化粧カバーの面精度(或いは切断面精度)で、仮組がおこなわれることから、特殊な治具なく、リブごと極めて容易に溶接止めなどの作業をおこなうことができる。
【0027】
さらに 略クサビ形状のリブ材が、フレーム材の屈曲点で分けられ、互いに逆方向に対峙する容姿で挿入されるものであれば、屈曲点を境にその両側で支柱の曲げ加工によるスプリングバックのバラツキ誤差が相発生するが、化粧カバー材内に填め込まれた際、そのスプリングバックの誤差は屈曲点を支点とする扇状の空間を両側に生じ、その空間へ互いに逆方向に対峙する容姿でクサビを挿入して、化粧カバー材と支柱材間の隙間が埋めるられることで、クサビがリブの役割を成し両者は頑丈に固定され、しかもそのフレーム面は化粧カバー材すなわちプレス加工の精度が得られ、結果的に屈曲点間のスプリングバックの誤差を吸収するものとなる。
【0028】
そして、略クサビ形状のリブ材が複数に分割された形状を成し、幅厚の小さなものから大きなものへ順次差し込まれるものであれば、曲率のなめらかな曲げ加工が施された支柱、或いは、化粧カバー材が曲率のなめらかなプレス加工がおこなわれている場合などにあっては、上述同様の作用を営むためには、クサビ形状も曲率のなめらかな加工を施す必要があり、多種多彩な曲げ加工に対応するには問題であるが、複数に分割された形状のリブを幅厚の小さなものから大きなものへ並べてクサビ形状を形成すれば、曲率の大きな曲げについても強度を保ち誤差を吸収するものとなる。
【0029】
以上のように、本発明の誤差吸収リブによるフレーム材は、比較的軽い重量で強度アップに寄与する構成を得ると共に、強度部材の精度に依存することなく、誤差を吸収して補強する効果を奏するものである。
【0030】
【実施例】
以下本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1〜図8は本発明の実施例を示すものである。図1(a)、図1(b)に示す7は、4つのクサビ形状リブ1(1a、1b、1c、1d)、わずかに曲げ加工が施された厚板部材による支柱2、プレス加工による薄板板金の化粧カバー材3(3a)を備えたフレーム材である。
【0031】
断面コ字形を成し、曲げ加工が施された支柱2は、ベンダ装置で図のR1で示す曲げ角で曲げられたものであるが、厚板による強度部材であるが故、特に材料物質の比率や分布状態、加工時の室温や油温などにより、曲げ加工の際、スプリングバックのバラツキ誤差が生じる。堅い物質のため、このバラツキを一定角R1に揃え直すことは極めて困難で誤差を有する柱となってしまう。
【0032】
一方、板厚1.6mm(薄板板金)の化粧カバー材3、3aは、金型でプレスされて製作されることから、その品質は極めて均一であり、その誤差は無視できるほど小さなものである。なお、この化粧カバー材3aは、図4(a)に示す断面凹状に一部が開口している。
【0033】
ここでまず、第1工程において、この開口部から上記曲げ角の誤差を有する強度部材である支柱2が填め込まれる。するとR1の大きさに応じて、R1を支点に化粧カバー材3aと支柱2間に扇状の隙間が発生する。この隙間に図1の1で示すクサビ形状リブが挿入されて、隙間が埋められることで、化粧カバー材3aと支柱2は位置固定されることになる。
【0034】
このクサビ形状リブ1は断面が徐々に先端が細くなるクサビ形を成す両側に平板状の面を有するリブであり、扇状の面積に略合致するクサビ形状のリブが選ばれて、図1(a)にあっては屈曲点(折れ点)位置R1部となる点で、2つに分けられ、各々内部から端面方向に向けて先端が細くなる容姿で図の1aで示すクサビ形状リブが図のD1で示す方向から挿入され、更にそれとは逆方向に対峙する容姿で、同一側面側に同じく内部から端面方向に向けて先端が細くなる容姿で図の1bで示すクサビ形状リブが図のD2で示す方向から挿入されるものである。
【0035】
次に第2工程において、図1(b)にあってはクサビ形状リブ1c、1dは、屈曲点(折れ点)位置R1部となる点で、2つに分けられ、各々外部から屈曲点方向に向けて先端が細くなる容姿で図の1cで示すクサビ形状リブが図のD3で示す方向から打ち込まれ、更にそれとは逆方向に対峙する容姿で、同一側面側に同じく外部から屈曲点方向に向けて先端が細くなる容姿で図の1dで示すクサビ形状リブが図のD4で示す方向から打ち込まれて、化粧カバー材3aと支柱2は頑丈に平板両面で面圧固定されるフレーム材となる。
【0036】
一方図2のR2で示す曲げ角の支柱2にあっては、図1のR1で示す角より大きく曲げられてしまったものを示すと共に、図1の1で示すクサビ形状リブを複数のクサビ形状リブ1に分割して、幅厚の小さなものから順次差し込むことで化粧カバー材3aと支柱2を固定しようというものである。したがって、その他の構成は図1(a)、図1(b)のそれと共通しているので、図2(a)、図2(b)において共通部分に同一符号を付し詳細な説明を省略する。
【0037】
図2(a)のR2で示す曲げ角の支柱2にあっては、まず第1工程にあって、屈曲点(折れ点)位置R2部となる点で、2つに分けられ、各々内部から端面方向に向けて先端が細くなる容姿で図の1aで示すクサビ形状リブが挿入され、更にそれとは逆方向に対峙する容姿で、相逆位置となる側面側へ同じく内部から端面方向に向けて先端が細くなる容姿で図の1bで示す分割されたクサビ形状リブが複数挿入されるものである。
【0038】
次に第2工程において、図2(b)にあってはクサビ形状リブ1c、1dは、屈曲点(折れ点)位置R2部となる点で、2つに分けられ、各々外部から屈曲点方向に向けて先端が細くなる容姿で図の1cで示す分割されたクサビ形状リブが複数打ち込まれ、更にそれとは逆方向に対峙する容姿で、相逆位置となる側面側に同じく外部から屈曲点方向に向けて先端が細くなる容姿で図の1dで示すクサビ形状リブが打ち込まれて、化粧カバー材3aと支柱2は頑丈に固定されるフレーム材となるものである。
【0039】
すなわち、角R1、R2で示すバラツキに関わらず、隙間を埋めるクサビ形状のリブ材で両者が固定されることで、精度の良い、しかも強度あるフレーム材7を得るものである。
【0040】
図3はクサビ形状リブ1が支柱2のスプリングバックのバラツキ誤差(R3、R4)を吸収する原理を示すもので、曲げ角R3とR4の違いで、その端面では図のd1とd2で示す誤差が生じている。ここで一般的なリブ材で補強をおこなうと、例えば厚さd1の通常のリブ材を端面に取り付ける作業にあってはR4曲げ角の幅d2に挿入すら困難であり、組立不能となってしまう一方、厚さd2の通常のリブ材をd1の端面に挿入したのではガタが生じて、溶接をおこなうと、堅い支柱2へ柔らかな薄板の化粧カバー材3が歪んで取り付けられしまう。
【0041】
その一方図の1gで示す、長さL0のクサビ形状のリブ材にあって、挿入位置はL1で示す量だけズレてクサビ止めがおこなわれることで、これがR3とR4の差を吸収して化粧カバー材3aと支柱2を固定可能にしている。
同様に図の1eは1fで示すL1位置だけズレてクサビ止めされることで頑丈に化粧カバー材3aと支柱2とを固定している。
【0042】
図4に示すフレーム材は、図4(a)で示す第1工程において、化粧カバー材3aに支柱2が填め込まれ、続いて図1(a)の1a(又は1b)で示すクサビ形状リブが挿入されている。
【0043】
次に、化粧カバー材3aの開口部は、プレス加工で断面凹形状の蓋形状に設けられた薄板板金の補助部材3bが、図4(b)のDで示す上方向から化粧カバー材3a辺に接して開口部を覆っている。
【0044】
そして、図4(c)で示す第2工程にあっては、図1の1c、1dで示すクサビ状リブが両端面(外部)から屈曲点方向に向けて先端が細くなる容姿でクサビが打ち込まれて、化粧カバー材3aと補助部材3bと支柱2とが頑丈に固定されている。
【0045】
すなわち、化粧カバー材3aと補助部材3bとが支柱2との間に打ち込まれるクサビ形状リブ1c、1dで圧接されて頑丈に仮組されている。
【0046】
他方、図5(a)に示す圧接機構は、化粧カバー材3aと補助部材3bとが側断面鍵状を成し、両者の鍵部が重ねられ、鍵溝を有するクサビ形状リブ1c(又は1d)が支柱材2との間に打ち込まれて、化粧カバー材3aと補助部材3bとが圧接されて仮組されるものである。
【0047】
また、図5(b)に示す圧接機構は、化粧カバー材3aと補助部材3bとが側面で重ねられて、クサビ形状リブ1c(又は1d)が支柱材2との間に打ち込まれて、化粧カバー材3aと補助部材3bとが圧接されて仮組されるものである。
【0048】
なお、図5の構成は図4のそれと共通しているので、図5(a)、図5(b)において共通部分に同一符号を付し詳細な説明を省略する。
【0049】
次に図6、図7、図8を用いて、フレーム材に組立部材(補助部材4、5)を精度よく取り付ける方法について説明する。
【0050】
なお、図6、図7、図8の構成は図4或いは図5のそれと共通しているので、図6、図7、図8において共通部分に同一符号を付し詳細な説明を省略する。
【0051】
図6(a)〜図6(d)に示す4は、フレーム材を組み付ける際に基準となる組立部材(補助部材)である。
【0052】
図6(a)に示す第1工程では、化粧カバー材3aに支柱2が填め込まれ、続いて図の1b(又は1a)で示すクサビ形状リブが挿入されている。
【0053】
次に、化粧カバー材3aの開口部は、薄板板金の補助部材3bが、図4(b)のDで示す上方向から化粧カバー材3aを覆っている。
【0054】
そして、図4(c)で示す第2工程にあっては、図1の1d(又は1c)で示すクサビ状リブが組立部材4と支柱2の間に端面から打ち込まれて、化粧カバー材3aと組立部材(補助部材)3bとが頑丈に圧接されることで仮組されている。
【0055】
図6(d)のRiはフレーム材を組み付ける取り付け角を示すもので、図8(b)に示すジョイント部10でフレーム材7aと7bを結合する際、組立わたり材6が、図8(a)の4,4で示す角度Riで設けられた組立部材(補助部材)間に配され、さらに図8(b)の8で示すサイド板が取り付けられるものである。
【0056】
なお、図7(a)に示す5はフレーム補助飾りを組み付ける際に基準となる組立部材(補助部材)である。図7(a)の拡大図の斜線で示す部分が、図7(b)のプレス加工で精度良く加工される化粧カバー材3aに接して、図の1c(又は1d)で示すクサビ形状リブで圧接されて、仮組された状態で溶接されて固定されるものである。
【0057】
以上のように、本発明の誤差吸収リブによるフレーム材は、キャビンの重量を軽く押さえ、しかもそこそこの強度を保つものであり、尚かつスプリングバックの誤差に依存することのないフレーム構造を実現することができる。
【0058】
なお、上記実施例においては特に指定していないが、例えばクサビ形状リブの挿入や打ち込みは、ポリウレタン接着剤などを塗布しておこなうものであってもよい。また、クサビ形状についても、リブとしての補強の役割を果たす形状のものであれば、クサビ形を示すもの、すなわち、その断面が一方が細く、一方が太いものであれば、何れの形状であっても、或いは何れの大きさや長さであってもかまわない。さらに、化粧カバー材3は板厚1.6mmとしたが、1.4mm厚であってもよいし、2.3mm厚などであってもかまわない。また支柱材2についても、板厚は特に限定するものではなく、強度部材としての役割を果たす例えば、3.2mm厚以上であることが好ましく、或いは図面で示すように、さらに格段に太いものであってもよいし、その形状も上記実施例で示すコ字形に限らず、その用途や化粧カバー材3の形状に応じて角管形や丸管形或いはH鋼形など多種の形状が考えられる。すなわち本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、比較的軽い重量で強度アップに寄与する構成を得ると共に、強度部材の精度に依存することなく、誤差を吸収して補強するリブ構造によるフレーム材を提供することができる。
【0060】
また、精度良く部材同士をつなぎ合わせて組立作業に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す概念図。
【図2】その他の実施例を示すものであって、(a)、(b)は概念図。
【図3】その原理を示す原理図。
【図4】その圧接機構を示す(a)、(b)、(c)は各々断面図。
【図5】他の圧接機構を示す(a)は説明図、(b)は断面図。
【図6】補助部材を示す(a)、(b)、(c)は各々断面図、(d)は概念図。
【図7】他の補助部材を示す(a)は斜視図、(b)は断面図。
【図8】ジョイント部を示す(a)は断面図、(b)は斜視図。
【図9】従来例を示す(a)は概念図、(b)は断面図。
【図10】その従来例を補足する概念図。
【図11】その他の従来例を示す(a)は概念図、(b)は断面図。
【符号の説明】
1 クサビ形状リブ
2 支柱材
3 化粧カバー材
3b 補助部材
4、5 組立部材(補助部材)
7 フレーム材
Claims (4)
- 建設機械や農業機械など作業車に搭載されるキャビンのフレーム材であって、
曲げ加工が施された厚板部材による支柱材と、
プレス加工により断面略凹状に開口する薄板板金部材による化粧カバー材と、
形状略クサビ形を成す複数のリブ材とを有し、
上記支柱材が化粧カバー材内に填め込まれ、リブ材が支柱材と化粧カバー材との間に複数挿入され、
支柱材の加工誤差を略クサビ形状のリブ材で吸収して補強するものであることを特徴とする誤差吸収リブによるフレーム材。 - 略クサビ形状のリブ材が化粧カバー材内に填め込まれた支柱材の両側面へ配設されるものであって、
一方のリブ材が端面(外側)へ向けて先端が細くなる形状で、内側から化粧カバー材と支柱材との隙間に挿入され、もう一方側のリブ材が端面(外側)から内側へ向けて先端が細くなる形状で、外側から化粧カバー材と支柱材との間に挿入されて成る請求項1記載の誤差吸収リブによるフレーム材。 - 略クサビ形状のリブ材が、フレーム材の屈曲点で分けられ、互いに逆方向に対峙する容姿で挿入されて成る請求項1又は2記載の誤差吸収リブによるフレーム材。
- 略クサビ形状のリブ材が複数に分割された形状を成し、幅厚の小さなものから大きなものへ並べられ順次差し込まれて成る請求項1又は2又は3記載の誤差吸収リブによるフレーム材。
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