JPS59149875A - 前フレ−ム傾動型自動３輪車の傾動ストツプ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、停車時などに確実に自立できるようにする
前フレーム傾動型自動３輪車の傾動ストツゾ装置に関す
る。

前フレーム傾動型自動３輪車は、操舵できる前輪を支持
し、シートを装備した前フレームと、左右の後輪によっ
て支持された後フレームとを、前後方向のロール軸で揺
回自在に軸合し、前フレームが左右に傾動できるように
したもので、重心の移動ができ高速走行時の操縦性能が
勝れている。

他方低速走行時、停車時、駐車時には自立性が要求され
、傾動はむしろ障害となる。このため、低速走行時など
自立性の必要な場合には、傾動をストップさせる手段を
備えたものがある。例えば、ロール軸にＰラグギアを固
定し、軸受部材側に設けた係止爪をＰラグギアに係脱さ
せるようにして、その係脱操作をハンＰルグリップ部に
設けた操作レノ々−で制御するもの、あるいはロール軸
と軸受部材との間にトーションスプリングなどを弾装し
て、前フレームを常時中立位置に付勢しておくものなど
が従前に存在する。

しかし、前者では、構造複雑で、コストアップになり、
また軸中心に近いため強度的に不利である。後者は、ス
プリングの弾力が相当強くてもげライパーともども自立
させるととはできず、せいぜい駐車時の傾きを小さくす
る程度であり、自立できる程充分に強くすれば走行時の
傾動が重くなり、双方とも中途半端になる。

この発明は、以上のような問題点を考慰し、ロール軸軸
心からなるべく離れた強度的に有利な位置で、簡単な構
造で操作しやすい前フレーム傾動型自動３輪車の傾動ス
トップ装置を提供することを目的とする。

上記の目的を達成するためのこの発明の概要は次の通り
である。

すなわち、前フレーム傾動型自動３輪車において、後フ
レームと一体に結合させたレッグシールドを前フレーム
前部のダウンチューブの後方に沿って配置し、レッグシ
ールド上端部とダウンチューブ上部との間に、手動で係
脱できるようにしだ係止装置を設けたものである。

このようにすることによって、レッグシールＰの上端部
を利用して、ロール軸軸心から遠い位置に係止装置を備
えることができる。従って傾動をストップさせる力は小
さくて済み、係止装置の強度を低減して、簡単な構造の
ものを設定できる。

コストダウンが図られ操作がしやすい。特にシートに腰
掛けたドライバーが係止装置を目視でき、手に触れて直
接操作するので常に係脱の確認と操作が習性的に身に付
き、操作忘れに起因する危険を防止できる。前フレーム
傾動型自動３輪車において停車時の完全自立性と走行時
の自由な傾動を選択する上で極めて効果的である。

以下図に就いてこの発明を実施するいくつかの例を説明
する。

第１図はステップボーｒを備えた前フレーム傾斜型自動
３輪車の１例を示す。

前フレーム１が後下方へ傾斜するダウンチューブ２およ
びその下端から後方へほぼ水平に延びてロール軸３とな
る１本のパイプで構成され、ロール軸３後端には上方へ
立上がるシート脚柱４が固定され、との脚柱４に上下調
整可能なシート５が支承される。後フレーム６は偏平な
合成樹脂板より構成され、後端部左右に後輪７を軸支す
ると共に、縦方向中心にロール軸受筒８を埋設して、上
記ロール軸３を回動自在に軸支する。よって前フレーム
１は左右に傾動自在に支持される。

前フレーム１のダウンチューブ２上端にはヘッド・ぞイ
ブ９が固定され、ステアリング軸ｌＯを軸支する。ステ
アリング軸ｌＯは前輪１１およびハンＰル１２を支持し
前輪１１に操作機能を備えさせる。

後フレーム６はロール軸受筒８の両側が両側方に張り出
してステップボード１３が設けられ、シート５上のドラ
イノ々−はステップボード１３に足を乗せて運転する。

ドライノ々−は足を踏ん張ることによって前フレーム１
の傾斜姿勢を制御することができる。ステップボード１
３の前端部は上方へ立上ってレッグシールド１４と連設
する。このレッグシールドは前記ダウンチューブ２の後
方に沿って位置し、前フレーム１の傾動に干渉しないよ
うになっている。そのレッグシールド１４の上端に傾動
ストップ装置としての係止装置１５を設ける。

第２図において１、係止装置１５はレッグシールｒ１４
上端縁１４ａの中央に凹み１５ａがあり、その上端に差
し渡された左右水平の支軸に前方へ突出する係止ビン１
６が摘み１７によって上下揺動可能に軸支される。係止
ビン１６の先端部に対応するダウンチューブ２上には、
下縁に係止凹陥部１８を配設した係止金具１９が溶着さ
れている。摘み１７を下げて係止ビン１６を上方に揺回
させると係止金具１９の凹陥部１８に係合してダウンチ
ューブ２の揺回を止め、前フレーム１の傾動がストップ
する。摘み１７を上げると係止ビン１６は凹陥部１８か
ら離脱し、前フレーム１の傾動が自由になる。

凹陥部１８は複数個設けられているので、その１つを選
択することによって道路の傾斜に対応した係止姿勢をと
るととができる。係止位置はロール軸３軸心から距離が
あるので、係止のためのトルクは小さくて済み、係止ビ
ン１６、係止金具１９は小型に設定でき、コストが嵩ま
ない。操作は手動で簡単に行うことができ、また摘み１
７の状態を目前で注視できるので面倒なく係脱操作でき
、操作忘れによる転倒などの危険がない。

第３図に示したのは、レッグシールＰ上端縁１４ａに二
叉状の先端部を持つ挾持金具２０を設けたもので、ダウ
ンチューブ２に直接挾持金具加を挟合させて係止する。

係脱操作は摘み２１によって行うことは同様である。ま
た第４図に示したのは、ダウンチューブ２に係止ビン２
２を突設し、レッグシールＰ１４側には上縁に凹陥部Ｕ
を配設した係止金具ｎを上下揺回自在に設けたものを示
す。さらに係脱位置を確実に保持するために、第４図お
よび第５図に示すように、スプリング５によって押圧し
たポール２６を支軸Ｒの対応する凹み拐に嵌入させる。

以上の実施例にも示したように、この発明に係る前フレ
ーム傾動型自動２，３輪車の傾動ストップ装置は、後フ
レームに固設したレッグシールドの上端と前フレームに
属するダウンチューブとの間に手動で直接傾脱操作する
係止装置を設けたもので、高速走行時の操縦性を向上す
る自由傾動と、駐車時などの完全自立性とを確実に選択
でき、強度的に有利で、操作性がよく、前フレーム傾動
型自動３輪車の機能をコスト低く向上させることができ
る効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る傾動ストップ装置を備えた前フ
レーム傾動型自動３輪車の１例を示す側面図、第２図は
係止装置の１実施例を示す拡大した斜視図、第３図は同
地の実施例を示す斜視図、第４図は同さらに他の実施例
を示す斜視図、第５図は第４図Ａ−Ａ矢視の拡大した縦
断側面図である。 １・・・前フレーム、２・・・ダウンチューブ、３・・
・ロール軸、訃・・シート、６・・・後フレーム、９・
・・ヘッド、１？イブ、１２・・・前輪、■３・・・ス
テップボード、１４・・・レッグシールｒ１１６・・・
係止ビン、１７・・・摘み、１９・・・係止金具、加・
・・挾持金具、ｎ・・・係止ビン、乙・・・係止金具。 出願人代理人　　波　茅野　　　久

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 前輪を前上端のヘッドパイプに操舵可能に支持する前フ
   レームと、後２輪によって支持された後フレームとを前
   後方向のロール軸により揺回可能に軸合した前フレーム
   傾動型自動３輪車において後フレームと一体に結合させ
   たレッグシールドを前フレーム前部のダウンチューブの
   後方に沿って配置し、レッグシールド上端部とダウンチ
   ューブ上部との間に、係脱操作可能な係止装置を設けた
   ことを特徴とする前フレーム傾動型自動３輪車の傾動ス
   トップ装置。