JP3408848B2 - 散乱x線補正法及びx線ct装置並びに多チャンネルx線検出器 - Google Patents

散乱x線補正法及びx線ct装置並びに多チャンネルx線検出器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は散乱X線補正法、X線C
T装置及び多チャンネルX線検出器に係り、特に散乱X
線の影響を補正する機構を備えたX線CT装置及び散乱
線検出機能を持つ多チャンネルX線検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】X線CT装置は、X線管球から放射され
たX線ビームがファン状にコリメートされて被検体を透
過した時の減弱情報を、被検体後方に設けたX線検出器
で捕らえ、前記X線ビームとX線検出器との相対位置を
同一に保ちながら被検体軸の周りに回転させた時得られ
る情報をコンピュータ処理することによって断層X線像
として再構成する装置である。
【0003】高速で画像処理するために、通常X線管球
を焦点とする円弧上に複数のX線検出素子を配置した、
いわゆる多チャンネル型X線検出器が用いられる。
【0004】ところで、X線ビームは被検体内に侵入し
た時、組織に吸収されて減弱するだけでなく、組織の構
成原子と相互作用の結果散乱を受ける。X線散乱には機
構の異なる、即ち干渉性のレイリー散乱と非干渉性のコ
ンプトン散乱が知られている。
【0005】(1)レイリー散乱 X線の光子が一個の電子のごく近傍を通過するとき、そ
の電子がX線光子の電場に同期して振動して光子を吸収
し、次にこの電子は同じ振動数の光子を輻射する。この
ため、散乱X線の波長は入射してきたX線と同じ波長と
なるため、入射X線と散乱X線との間で干渉を起こすこ
とになる。この干渉性を持つレイリー散乱は、コンプト
ン散乱に比較すると起こる確率は少ないが前方に鋭く飛
ぶ性質を持ち、低エネルギーX線が高原子番号物質に入
射するような場合は散乱線量全体に占める割合は大きく
なる。
【0006】(2)コンプトン散乱 X線の光子が物質原子の自由電子や原子核との結合の小
さい外殻電子と衝突すれば、衝突された電子は光子のエ
ネルギーを全部吸収できずに、一部を光子として再放出
させ、残りの運動エネルギーで外に飛び出す。この現象
をコンプトン効果とよび、入射光子に対してエネルギー
を変えて再放射された光子を散乱光子(散乱X線)、衝
突で飛び出した電子をコンプトン電子あるいは反跳電子
という。入射するX線のエネルギーが高くなるに従っ
て、散乱線量全体に対してこのコンプトン散乱の割合が
大きくなる。
【0007】(3)散乱X線の画像に与える影響 検出素子は、X線管焦点と検出素子中心を結んだ線上
(計測パス)にある被検体の部分のX線の減弱を計測す
るが、被検体の他の部分から散乱X線があると、この計
測に誤差を生じることになる。散乱X線が入射すること
によりその検出素子の出力は大きくなり計測パス上の被
検体の減弱がみかけ上、小さくなるように測定される。
このような誤差が増えてくると、これらのデータを使っ
て再構成されたCT画像では分解能の低下が起こってく
る。特に濃度分解能と呼ばれる低コントラスト分解能の
低下が問題となる。その他、臨床的にはリブアーチファ
クトと呼ばれる肋骨の内側のCT値が沈み込み画像上に
黒い領域が現れたり、肝臓の中のCT値が場所によって
ばらつくといったことが生じてしまう。従って、精度の
高いX線断層像を得るには、散乱X線の影響を除去する
必要がある。
【0008】従来、散乱X線の影響を除く方法として、 (1)X線検知器の各チャンネルX線検出面に入射する
散乱X線をカットする。 (2)X線検知器の各チャンネル出力から入射した散乱
X線分の出力を差し引く。 のいずれかが採用されてきた。
【0009】(1)の具体的な方法としては、各チャン
ネルのX線検出面に平行なグリッドを設けること(例え
ば特開昭62−60539号、特開平4−336044
号)や、検出面前面にフィルタを設けること(例えば特
開昭63−40534号)が提案されている。(2)の
具体的な方法としては、散乱X線量を実測して各チャン
ネルの出力から差し引く方法が一般的である。散乱X線
量を検出するための散乱X線検出器を複数個、主X線検
出器の前面に配置する構造(例えば特開昭63−305
846号、特開昭63−38438号、特開昭63−4
0534号、特開平1−62126号)が開示されてい
る。また、X線検知器は主検出器のみとし、散乱X線の
計測時には各チャンネルの前にX線吸収用の鉛ロッドを
配置して信号X線のみをカットする方法(特開昭62−
261342号)も開示されている。
【0010】(3)更に(2)の別の具体的な方法とし
ては、特開平4−170942号がある。この方法は散
乱X線補正定数は第1投影角度における全chデータ総
和値の回帰直線y=ax+bより求めた空気用補正定数
と水ファントム用の補正定数を用意し、実際の補正では
Log変換後の計測データ全て(エアキャリブレーショ
ン用データ、ファントムキャリブレーション用データ、
被検体計測データ)に対してLog変換後の補正のため
の補正係数を乗算して散乱線量を補正する方法がとられ
ている。即ち、全て計測後Log値データに対しての補
正である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来技術にお
いては、検知器に入射するX線をカットする前記(1)
の方法をとると、信号X線の入射強度も低下するのでS
/N比が悪くなり、結局良好なCT画像が得られないと
いう問題点がある。一方、散乱X線量を実測してデータ
から除去する前記(2)の方法のうち、散乱X線専用の
検知器を用いる方法については、次のような問題点があ
る。
【0012】主X線検知器の前面に散乱X線検知器を設
置すると、X線検知器幅が厚くなって大型化し、実装上
困難を生ずる。これを解消するために主X線検知器の中
央部位におけるチャンネルのスライス方向に、主X線検
知器に隣接して小型の散乱X線検出器を配置して中央部
位における散乱X線量を測定し、周辺部位のチャンネル
における散乱X線量は広がり関数を利用して計算で求め
る方法も開示されている。
【0013】しかし、主検出器(主に電離箱構造)と散
乱X線検出器(主に固体検出器)では、構造の相違に起
因する散乱量の検出感度差が生じて実用上利用困難であ
る。また、散乱X線検出器を主X線検出器の他に具備す
る装置では、散乱X線検出器を前面に配置する場合でも
同列に配置する場合でも、高価な検出器及び検出回路が
2重に必要とされるため、大幅なコストアップにつなが
るという問題点がある。
【0014】一方、前記(2)の方法の内主X線検出器
のみを用い、散乱X線計測時には信号X線を遮断するシ
ールドを用いる方法については、シールドの位置精度を
確保しながら操作する複雑な機能を装置に付加する必要
があるため、コストアップは避けられない。
【0015】前記(3)の方法は、全ての処理がLog
変換後であり以下の如き問題がある。 (イ)、散乱定数Ca、Cw、Csを求める処理、散乱定
数Ca、Cwとその他のデータを利用しての水ファントー
ムのデータの散乱補正処理、散乱定数Ca、Csとその他
のデータを利用しての生データの散乱補正処理、を必要
としている。このため、処理内容が増加し、コンピュー
タの負担が大となる。 (ロ)、(イ)の如き各種処理を行うことによって散乱
線の影響が除去できることもあるが、散乱線の発生とそ
の影響とは極めて複雑であり、我々の散乱線測定結果か
らでも被写体内部構造には依存しない事が多く、本手法
の様に計測値(減弱量に比例)に対応した補正手法では
完全な散乱線補正は困難である。
【0016】本発明の目的は、総量としての散乱線量を
求めるやり方のもとで、コストアップすることなく該総
量としての散乱線量の算出の正確さをはかり、精度の高
い散乱X線処理を可能にする散乱X線補正法X線CT装
置及び多チャンネルX線検出器を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1の被検体
の透過X線の実測値をlog変換したデータから、X線
実測値のlog変換後の計測データと散乱X線補正量と
の関係を示す散乱X線補正曲線を求めるステップ;第2
の被検体の透過X線の実測値をlog変換するステッ
プ;前記第2の被検体に関するlog変換後の計測デー
タと、前記散乱X線補正曲線から、log変換前の段階
であるリニア領域での散乱X線補正量を求めるステッ
プ;前記第2の被検体に関するlog変換後の計測デー
タを逆log変換してリニア領域の値を求めるステッ
プ;前記逆log変換して得られたリニア領域の値から
前記散乱X線補正量を減算器にて差し引くステップ:前
記減算器出力をlog変換し、前記第2の被検体に関す
るCT画像を構成するステップ;とを含むX線CT装置
に於ける散乱X線補正方法を開示する。
【0018】更に本発明は、前記散乱X線補正量を求め
るステップは、前記第2の被検体に関するlog変換後
の計測データから被検体の形状を表すパラメータを求め
るステップ;前記パラメータと、前記散乱X線補正曲線
とから最適な散乱X線補正量を求めるステップ;とを含
む請求項1のX線CT装置に於ける散乱X線補正方法を
開示する。
【0019】更に本発明は、前記散乱X線補正量を求め
るステップは、検出器中央部分の複数のチャンネルの出
力から被検体の形状を表す値Bkを求めるステップ;前
記値Bkと、前もって定めた所定の閾値とを比較するス
テップ;前記値Bkが前記閾値より大きい場合、前記散
乱X線補正曲線から得られる補正量を修正して出力する
ステップ;前記値Bkが前記閾値と等しいか、または小
さい場合、前記散乱X線補正曲線から得られる補正量を
最適な散乱X線補正量として出力するステップ;とを含
む請求項1のX線CT装置に於ける散乱X線補正方法を
開示する。
【0020】更に本発明は、前記散乱X線補正量を求め
るステップは、前記値Bkを検出器中央部分の複数のチ
ャンネルの出力の平均値、または加算値、または分散値
から求めるステップを含む請求項5のX線CT装置に於
ける散乱X線補正方法を開示する。
【0021】更に本発明は、X線源と多チャンネルX線
検出器とを有し、被検体の回りを回転して被検体の透過
X線量を計測するX線検出手段;第1の被検体を用いて
前記X線検出手段で計測して得られたデータのlog変
換後の全チャンネル加算値xと、前記加算値xに対応す
るlog変換前の段階であるリニア領域に於ける散乱X
線補正量yとの関係を示す散乱X線補正関数y=f
(x)を格納するメモリ手段;第2の被検体を用いて前
記X線検出手段で計測して得られた計測データをlog
変換する第1のlog変換手段;前記第1のlog変換
手段の出力される計測データから前記X線検出手段の第
1の回転角度での全チャンネルにわたるX線透過データ
のlog変換後の加算値Xkを求める手段;前記加算値
kに対応するリニア領域に於ける散乱X線補正量yk
f(xk)を前記メモリ手段から読み出す手段;前記第
2の被検体に関して得られたlog変換後の計測データ
を逆log変換して得られたリニア領域のデータから、
前記散乱X線補正量ykを差し引く減算手段;前記減算
手段から出力されたデータをlog変換する第2のlo
g変換手段;前記第2のlog変換手段の出力データか
らCT画像を再構成する手段;とを含むX線CT装置を
開示する。
【0022】更に本発明は、前記多チャンネルX線検出
器は、前記X線源からのファンビーム角に対応して配列
された第1のX線検出器;前記X線源からのファンビー
ム角以上の部分に対応して配列された第2のX線検出
器;とを含むX線CT装置を開示する。
【0023】更に本発明は、前記X線検出手段は更に、
前記X線源から放射されたX線ビームの幅を、前記多チ
ャンネルX線検出器のチャンネルの配列方向と垂直な方
向のX線ビーム幅がX線検出面の幅より小さくなるよう
絞るコリメータ手段;前記X線ビームの受光位置が、計
測モード時には前記X線検出面内に来るようにし、散乱
X線測定モード時には前記X線検出面外に来るように前
記X線ビームを切り換える手段;とを含むX線CT装置
を開示する。
【0024】更に本発明は、前記X線ビームを切り換え
る手段は、前記散乱X線測定モード時には前記X線ビー
ムの受光位置が前記X線検出面外に来るように前記多チ
ャンネルX線検出器を、前記多チャンネルX線検出器の
チャンネル配列方向と垂直な方向にシフトする手段を含
むX線CT装置を開示する。
【0025】更に本発明は、X線源と多チャンネルX線
検出器とを有し、被検体の回りを回転して被検体の透過
X線量を計測するX線検出手段;第1の被検体を用いて
前記X線検出手段で計測して得られたデータのlog変
換後の全チャンネル加算値xと、前記加算値xに対応す
る、log変換前の段階であるリニア領域に於ける散乱
X線補正量yとの関係を示す散乱X線補正関数y=f
(x)を格納する第1のメモリ手段;前記全チャンネル
加算値xと、X線検出器の中央チャンネルを含む複数チ
ャンネルの出力から得られる被検体の形状を表す値A’
との関係を示す関数A’=h(x)を格納する第2のメ
モリ手段;前記関数A’より上に位置する閾値関数A=
g(x)を格納する第3のメモリ手段;第2の被検体を
用いて前記X線検出手段で計測して得られた計測データ
をlog変換する第1のlog変換手段;前記第1のl
og変換手段の出力データから検出系の第1の回転角度
での全チャンネルにわたるX線透過データのlog変換
後の加算値xkを求める手段;前記第1のlog変換手
段の出力データから前記検出系の第2の回転角度での中
央チャンネルを含む複数チャンネルの出力から被検体の
形状を表す値Bkを求める手段;前記全チャンネル加算
値xkに対応する散乱X線補正量yk=f(xk)、被検
体の形状を表す値A’k=h(xk)、閾値Ak=g
(xk)を前記第1、第2、第3メモリから読み出す手
段;前記Bkと前記閾値Akとを比較する手段;前記Bk
>前記閾値Akの時、前記散乱X線補正量ykをさらに補
正して修正散乱X線補正量yk’を出力する手段;前記
k≦前記閾値Akの時、前記散乱X線補正量ykを出力
する手段;前記第2の被検体に関して得られたlog変
換後の計測データを逆log変換してリニア領域の値に
戻す逆log変換手段;前記逆log変換手段の出力デ
ータから、前記修正散乱X線補正量yk’または前記散
乱X線補正量ykを差し引く減算手段;前記減算手段か
ら出力されたデータをlog変換する第2のlog変換
手段;前記第2のlog変換手段の出力データからCT
画像を再編成する手段;とを含むX線CT装置を開示す
る。
【0026】更に本発明は、前記被検体の形状を表す値
を求める手段は、前記複数チャンネルの平均値、または
加算値、または分散値を求める手段を含むCT装置を開
示する。
【0027】更に本発明は、前記第1のメモリ手段は、
前記散乱X線補正曲線をべき乗関数、または指数関数、
または折れ線関数、または階段状関数として記憶する手
段を含むX線CT装置を開示する。
【0028】更に本発明は、前記多チャンネルX線検出
器は、前記X線源からのファンビーム角に対応して配列
された第1のX線検出器;前記X線源からのファンビー
ム角以上の部分に対応して配列された第2のX線検出器
とを含むX線CT装置を開示する。
【0029】更に本発明は、前記第2のX線検出器は、
前記第1のX線検出器のチャンネルの配列方向の1チャ
ンネル当たりのX線検出幅よりも大きい検出幅を有する
X線CT装置を開示する。
【0030】更に本発明は、前記第2のX線検出器は、
各検出エレメントの中心線が、前記第1のX線検出器の
各検出エレメントの中心線の方向よりも内側を向くよう
配列された検出エレメントを含むX線CT装置を開示す
る。
【0031】更に本発明は、前記X線検出手段は更に、
前記X線源から放射されたX線ビームの幅を、前記多チ
ャンネルX線検出器のチャンネル配列方向と垂直な方向
のX線ビーム幅がX線検出面の幅より小さくなるよう絞
るコリメータ手段;前記X線ビームの受光位置が、計測
モード時には前記X線検出面内に来るようにし、散乱X
線測定モード時には前記X線検出面外に来るように前記
X線ビームを切り換える手段;とを含むX線CT装置を
開示する。
【0032】更に本発明は、前記X線ビームを切り換え
る手段は、前記散乱X線測定モード時には前記X線ビー
ムの受光位置が前記X線検出面外に来るように前記多チ
ャンネルX線検出器を、前記多チャンネルX線検出器の
チャンネル配列方向と垂直な方向にシフトする手段を含
むX線CT装置を開示する。
【0033】更に本発明は、前記X線ビームを切り換え
る手段は、前記散乱X線測定モード時には前記X線ビー
ムの受光位置が前記X線検出面外に来るように前記X線
源を、前記多チャンネルX線検出器のチャンネル配列方
向と垂直な方向にシフトする手段を含むX線CT装置を
開示する。
【0034】更に本発明は、前記X線ビームを切り換え
る手段は、前記散乱X線測定モード時には前記X線ビー
ムの受光位置が前記X線検出面外に来るように前記X線
源の焦点位置を変える手段を含むX線CT装置を開示す
る。
【0035】更に本発明は、X線源からのファンビーム
角に対応して配列された第1のX線検出器;前記X線源
からのファンビーム角以上の部分に対応して配列された
第2のX線検出器とを含む多チャンネルX線検出器を開
示する。
【0036】更に本発明は、前記第2のX線検出器は、
前記第1のX線検出器のチャンネルの配列方向の1チャ
ンネル当たりのX線検出幅よりも大きい検出幅を有する
多チャンネルX線検出器を開示する。
【0037】更に本発明は、前記第2のX線検出器は、
各検出エレメントの中心線が前記第1のX線検出器の各
検出エレメントの中心線の方向より内側を向くように配
列された検出エレメントを含む多チャンネルX線検出器
を開示する。
【0038】
【実施例】図3は、X線CT装置の主要部分の概観を示
す図である。図において、高電圧発生装置1はガントリ
2内に装備されたX線管球(図示せず)でX線を発生さ
せるために用いられる。ガントリ2内には、被検体(患
者)の所定部位を静置するための円孔を挟んで対向し、
この対向した状態で互いに回転する、X線管球とコリメ
ータから成るX線放射装置と円弧状に配置された多チャ
ンネル型X線検出器が内蔵されているが、これらは図1
では図示していない。被検体は、患者テーブル3に載置
され、移動機構(図示せず)によってガントリ2の円孔
所定位置まで搬送される。画像診断装置4はコンピュー
タを内蔵したX線CT装置の中央制御部及びデータ処理
部であり、ここで散乱X線の影響を除くためのデータ処
理も行われる。
【0039】図1は、画像診断装置4を用いて行われる
X線CT画像の処理プロセスを示すフローである。画像
診断装置の主要構成要素は、図2に示した。
【0040】図2において、画像診断装置4は、以下の
構成要素から成る。 磁気ディスク41……X線検出器で得た計測データやC
T画像データを格納する。 前処理装置42……計測データの各種前処理(感度補正
処理、対数変換等)を行う装置である。 中央制御装置43……X線CT装置の機械系及び電気系
のシーケンス制御を行う。機械系には、X線源とX線検
出器との対向位置関係での回転制御、電気系にはX線源
の発生制御、計測信号の収集タイミング等を含む。
【0041】主メモリ44……各種プログラム(OS、
シーケンス制御プログラム)や画像処理のための各種ワ
ークデータの格納用に使用する。 散乱線補正部45……本実施例の特徴部分であり、磁気
ディスク41や主メモリ44からの計測データ(感度補
正等の補正後の計測データを含む)に散乱線補正を施
す。この補正のために、補正前データメモリ451、投
影データ格納メモリ452、加算器453、テーブル読
み出し器454、補正テーブルメモリ455、減算器4
56、補正データメモリ457を持つ。
【0042】画像再構成処理装置46……散乱線補正部
45による散乱線補正後のデータを利用して画像再構成
を行う。 表示装置47……再構成後のCT画像等の各種画像を表
示する。 共通バス48……上記各装置間のデータの伝送を行う。
【0043】まず、ガントリ2内に被検体7の所定部位
を静置後、X線透過データを取るための計測条件設定を
行う(F1)。設定は、画像診断装置4のキーボードで
行うことができる。
【0044】次に、設定条件に従ってX線ビームを放射
し、被検体7を透過したX線を多チャンネル型のX線検
出器8で受光し、出力する。これが計測(F2)であ
る。図4は、本発明の一実施例による主X線検出器を用
いて、この関係を示したものである。即ち、図4でX線
管球5で発生したX線ビームは、コリメータ6で絞られ
てファンビーム化される。ファンビームX線10は、計
測空間上の被検体又はファントーム(散乱体)7に入射
して減弱しながら透過する。有用なX線情報を含む直接
X線10Aは、信号X線として被検体又はファントーム
7の後方に前記X線管球5の焦点を中心とする円弧上に
配列されたX線検出器8に入射する。
【0045】一方、被検体又はファントーム7内での散
乱X線10Bも図に示すように同一チャンネルのX線検
出素子に入るものがあり、この結果、図4では、このチ
ャンネルからは直接X線の他に散乱X線が入り込んだ出
力が得られる。ここで、被検体又はファントームとした
のは、散乱線補正量を求める時の計測と被検体のCT画
像を求めるための計測との2つの計測があり、前者の計
測ではファントームを載置し、後者の計測では被検体を
載置するためである。但し、図1の計測(F2)とは、
被検体の計測である。ファントームを載置しての計測で
は、この計測値から自動又は手動により散乱線補正量を
求めこれを図2に示した補正テーブルメモリ455内に
格納する。被検体の計測(F2)では、後述するよう
に、計測データから、メモリ455内の散乱線補正量を
読み出し、差し引き散乱線補正を行う。
【0046】再び、図1に戻る。前記のようにして被検
体7からX線データを取り終えた後、データ補正のため
の前処理プロセスに入る。前処理は、感度補正(F3)
及びLog変換(F4)から成る。前処理は、図2に示
した前処理装置42内で行われ、処理されたデータは磁
気ディスク41に保存される。
【0047】オフセット補正(F3)は、X線検知器8
を構成する各チャンネルのばらつき(オフセット)を補
正するものである。Log変換(F4)は、被検体を透
過するX線の強度は、指数関数的に減少するため、検出
器でとらえたX線強度(これをDijと呼ぶ。但し、iは
投影角番号であり、i=1、2、3、……である。jは
チャンネル番号でありj=1、2、……、nである)に
Log変換を行って投影データ(これをD(LG)ij
呼ぶ)を求める。
【0048】前処理の終わった計測データ(投影データ
であるが、前処理後のデータを計測データと呼ぶ)は、
エアキャリブレーション及び又はファントームキャリブ
レーションを行うキャリブレーション(F5)にかけら
れる。このプロセスは、X線検出器8の各チャンネルの
減弱量がノンリニアであることを補正するものである。
即ち、検出器の照射されるX線強度に対する感度は、各
チャンネル毎に異なり、そのため同一条件でもプリアン
プの出力電圧が異なる。このチャンネル毎に異なる検出
器の感度差をエアー計測又はファントーム計測の各チャ
ンネル値をもとに補正する。以上のプロセスによって、
検出器のチャンネルばらつきに起因する感度差及びノン
リニア量の校正は終了する。
【0049】次に、X線データから散乱X線の除去を行
う。このプロセスは図1のF6〜F9である。先ず、L
og化されているX線データ(チャンネル補正済)D
(LG)ijを逆Log変換する(このデータをD(L
N)ijと呼ぶ)(F6)。この逆Log変換後のデータ
D(LN)ijは、Log変換前のデータに戻っており
(正確には、前処理、キャリブレーション済みのデータ
に戻ること)、この逆Log変換後のデータをリニア領
域でのデータと呼ぶ。リニア領域のデータに戻したの
は、散乱線補正をリニア領域で行うためである。リニア
領域で散乱線補正を行う利点は、局部的に存在する骨な
どのX線減弱の大きい部分の散乱補正量を大にして、骨
のまわりのCT値の落ち込み(散乱線によるアーチファ
クト)の改善効果を大にできる点である。
【0050】この散乱線補正をリニア領域で行うには、
散乱線補正量がリニア領域での値であることが必要であ
るが、かかるリニア領域の散乱線補正量を求めるには、
Log変換後の全チャンネル加算値を使う。即ち、Lo
g変換後の全チャンネル加算値をxとするとき、種々の
xに対するリニア領域での散乱線補正量yをy=f
(x)として求めておき、被検体からの計測で得たLo
g変換後の全チャンネル加算値xkに対応する散乱線補
正量yk=f(xk)を求めるようにした。
【0051】尚、全チャンネル加算値として、Log変
換後のものを使うか、Log変換前又は逆Log変換後
(いずれもリニア領域である)のものを使うか、の選択
があるが、本実施例ではLog変換後のものを使うこと
にした。ここで、全チャンネル加算値を用いる理由は、
【0052】(1)被検体の大きさに対応して散乱総量
が決まると実験的に確認できたこと。ここで、被検体の
大きさとは、スライス面の面積が大きいという意味では
なく、スライス面を介しての総X線出力量の大きさとの
意味である。そして、総X線出力量は、Log変換前又
は逆Log変換後(いずれもリニア領域でのもの)の値
ではなく、Log変換後の値のことである。これについ
ては次々項である(3)の中で述べる。
【0053】(2)被検体の大きさの推定を行う必要が
あるがこの推定のためには全チャンネル加算値を用いれ
ばよいこと。
【0054】(3)更に、リニア領域での全チャンネル
加算値は散乱X線が正しく反映されておらず、逆Log
変換後の全チャンネル加算値は散乱X線が正しく反映さ
れていること。即ち、リニア領域の値というのは、減弱
が大きいとき(被検体がX線を通しにくい物質である
か、或は被検体が大きいかのいずれかであるとき。この
ときには主線に対する散乱線含有率が高い)にその値が
小さくなり、減弱が小さいとき(被検体がX線を通しや
すい物質であるか、或は被検体が小さいとき。このとき
には主線に対する含有率が低い)にその値が大きくなる
という関係にある。従って、リニア領域での全チャンネ
ル加算値は、散乱X線を反映したものでなく、被検体の
大きさの推定には使えない。一方、Log変換後の値と
いうのは、丁度リニア領域のデータと逆の関係にあり、
散乱X線を反映したものとなる。
【0055】以上の説明の関連図を図18、図19に示
す。図18(A)は、腹部のモデル図であり、軟部組織
が大部分を占め、3つの骨がその中に存在する例を示し
ている。図18(B)は、図18(A)の組織に対する
検出器出力図であり、横軸が被検体位置(チャンネル番
号に相当)、縦軸が各チャンネル毎の検出値を示す。骨
の存在する部位にあっては出力値が小さくなっており、
いわゆるX線減弱量が大きいことを意味する。これに対
し、本実施例では全てのチャンネル番号に対して一率な
散乱線補正量を差し引くこととしている。図18(C)
は図18(B)に対するLog変換後のデータの様子を
示し、図18(D)は補正後の様子を示している。aと
cとeとが対応し、bとdとfとが対応している。
【0056】図19はLog変換テーブルを示す図であ
る。このLog変換テーブルによってLog変換を行
う。横軸がリニア領域のデータ、縦軸がLog変換後の
データを示す。この図でaとbとが補正前のデータを示
し、a′、b′が補正後のデータを示す。そして、aと
a′との差分と、bとb′との差分がリニア領域上では
同じ大きさとしている。かかる4点に対して、Log変
換後の結果をみるに、aとa′との差分に対するLog
変換後の差分A′−A、bとb′との差分に対するLo
g変換後の差分B′−Bとなり、(A′−A)>(B′
−B)となる。即ち、リニア領域上の差分が同一であっ
ても、Log変換後にあっては、リニア値が小さい程、
差分が大きくなり、リニア値が大きい程、差分が小さく
なることがわかる。
【0057】さて図1において、キャリブレーション処
理(F5)後の計測データに対して、全チャンネル加算
値を算出する(F7)。この全チャンネル加算値はLo
g変換後の全チャンネル加算値であり、これから散乱X
線に対するリニア領域での適正補正量を求める。但し、
図1では、任意の投影角における全チャンネル加算値で
はなく、補正後のX線データの中の第1投影位置(例え
ば投影角θ=0゜の位置)における投影データの全チャ
ンネルの出力加算とした。この加算は、図2に示す補正
処理装置45内で行う。
【0058】即ち、補正処理装置45内の補正前データ
メモリ451にはLog変換されたX線データ(前処理
済のもの及びキャリブレーション処理済みのもの)D
(LG)ijが格納されるが、このうち第1投影位置(例
えば投影角θ=0゜の投影位置)におけるnチャンネル
分の投影データD(LG)11、D(LG)12、D(L
G)13、D(LG)1j、D(LG)1nだけは、投影デー
タ格納メモリ452に格納される。なお、第1投影位置
としてθ=0゜としたが、任意の特定投影位置θ=θ0
であってもよい。メモリ452に第1投影位置のデータ
を格納した後、メモリ451の全データを逆Log変換
する。尚、メモリ451に逆Log変換したものを最初
から格納させ、メモリ452にはLog変換後の第1投
影位置の全チャンネル分のデータを格納させておいても
よい。
【0059】加算器453は、メモリ452内の上記n
チャンネル分の投影データの加算を行う(F7)。加算
値xkは以下となる。
【数1】
【0060】この全チャンネル加算値xkはLog変換
後の全チャンネル加算値であり、これをテーブル読出し
器454に送り、予め補正テーブルメモリ455に格納
されている散乱X線の補正曲線からこのxk値に対応す
るyk値、即ちリニア領域における適正補正量を読み出
して(F8)、このyk値を減算器456に送る。減算
器456では、補正前データメモリ451に格納されて
いる逆Log変換後の、即ちリニア領域でのX線データ
D(LN)ijから適正補正量であるyk値を差し引き
(F9)、その結果を補正データメモリ457に格納す
る。即ち、補正前データメモリ451に格納されている
逆Log変換後のX線データをD(LN)ijに対しiと
jで定まるすべてのデータD(LN)ijに対して上記読
み出した散乱補正量ykとの差分を行わせ、散乱補正後
の全X線データD′(LN)ij(i=1、2、…、m、
j=1、2、…、n)を下式で求める。このすべての
D′(LN)ijを補正データメモリ457に格納する。
以上のプロセスにより、リニア領域上で散乱X線の影響
が除去される。
【0061】
【数2】 尚、被検体の計測部位を腹部から胸部に変更したような
場合には、第1投影位置におけるnチャンネル分の投影
データP(1、i)(i=1、2、…、n)そのものが
変わり、(数1)のxkも変わることになる。そこで、
こうした被検体部位を変更した場合には、新しく(数
1)でxkを求め、次いでメモリ455から新しくyk
読み出し、このykを使って全投影データD(LN)ij
の散乱線補正を(数2)の式で行う。
【0062】散乱X線補正を受けたX線データD′(L
N)ijは、リニア領域でのデータのため、画像再構成に
そのままの形では使えない。そこで、このデータD′
(LN)ijをLog変換し(F10)、画像診断装置4
の主メモリ44又は磁気ディスク41に格納する。しか
る後、これらデータは画像再構成処理装置46に送られ
て最終的な断層画像に再構成され(F11)、中央制御
装置43でCT値補正を行ってから(F12)、表示装
置47により画像表示が行われる(F13)。画像診断
装置4内の以上のデータ転送は高速内部バス48によっ
て行われる。これらの各装置間制御及びデータ転送の管
理は、中央制御装置43が行う。
【0063】さて、前記説明では、予め補正テーブルメ
モリ455に散乱X線の補正曲線が格納されていること
を述べた。この補正曲線が散乱X線の影響を除去するた
めの重要な要素である。以下には、本発明における散乱
X線の補正曲線について開示する。
【0064】散乱線補正量を求めるための考え方を以下
述べる。図5は、図4に対応する図であり、直接X線の
放出系路上にX線遮蔽物11を挿入し、且つ被検体の代
わりに中央位置に水ファントーム7を載置する。この状
態でX線を放出すると、直接X線の入射するX線検出器
チャンネルには、直接X線の入射はなくなり、散乱X線
10Bのみが入射する。かくして、散乱X線量を検出で
きる。ファントームの大きさとX線遮蔽物11の位置を
変えて上記測定を繰り返すことにより散乱線強度分布を
測定する。但し、このやり方では作業員が多いため、後
述する図14の如きやり方による測定が好ましい。
【0065】図14の構成で求めた散乱線強度分布例を
図6に示す。水ファントームの径を160mm、230
mm、305mm、380mm、の4つとし、横軸にチ
ャンネル位置(チャンネル番号)、縦軸に散乱X線量
(強度)をとっている。散乱X線強度は、各ファントー
ム中心部が小さく、周辺に行くに従って大きくなってい
る。またファントーム径が大きくなるほど全体としての
平均強度は弱くなる。これは、散乱線もファントーム内
部でその強度を減弱するためであり、径の小さいファン
トームあるいは同じファントームでも通過パス長の短い
周辺部分の方が散乱線強度が強くなるからである。散乱
線量の見積り補正量を決定するにはこのような性質を考
慮しなければならない。正確な散乱線補正を行うために
は、散乱線強度のチャンネル方向の分布に従って補正量
を決定すべきであるが、全チャンネル同一補正量で散乱
線補正を行っても補正効果はほとんど劣化しない。これ
は本補正方法では散乱線補正が計測時検出器出力が小さ
くなる被検体の中心部分に対して強くかかり周辺では補
正の影響が弱くなるためである。また、被検体断面形状
が正円でない場合は、計測角度が異なると散乱線分布の
形状が若干変化する。そのことを考慮してチャンネル方
向に散乱線強度分布に対応するように近似曲線の補正量
としたり、補正量に重み付けを行ってもよい。また本補
正は全投影角度に対して一律の補正量を用いたが、基本
的に散乱線は被検体サイズに依存しているため、投影角
(ビュー方向とも云う)の変化は少なく若干補正の精度
は低下するものの特に不都合なことはない。
【0066】そこで、本実施例では、処理を簡単に、高
速で行うことを考慮して特定の投影角度(例えばθ=0
゜なる第1投影角度)に全チャンネル加算値xと散乱補
正量yとの関係を水ファントームの中心チャンネル部散
乱線データから求めておくことにした。図7は、図6の
強度分布から求めた散乱線補正のための基準サンプル値
の分布を示す。横軸がLog変換後の第1投影データ全
チャンネル加算値xを示し、縦軸がリニア領域での散乱
線補正量yを示す。各サンプル点(マル印)は、前記4
つの異なるファントーム径によるものである。
【0067】図7の基準サンプル値の分布から、本実施
例では、各サンプル点を結ぶ補正曲線を作り出し、この
補正曲線から散乱線補正を行わせることとした。
【0068】(1)全チャンネル加算値xのべき乗関数
を補正曲線とする例。即ち、yとxとの関係を
【数3】 とする例である。定数a、bは、図7のサンプル点を用
いて最小自乗法等で近似して決定する。この補正曲線
は、実測に近い関数であり、散乱線補正量は適正なもの
となる。
【0069】(2)、全チャンネル加算値xの指数関数
を補正曲線とする例。即ち、yとxとの関数を
【数4】 とする例である。定数a、bは図7のサンプル点を用い
て最小自乗法等で近似して決定する。(1)のべき乗関
数か(2)の指数関数かは、サンプルデータによって決
まる。(2)の指数関数の例を図8に示す。
【0070】(3)、折れ線関数とする例。図9は補正
曲線近似として(x、y)データの隣接するデータ点間
を直線で結んで成る折れ線を用いた場合を示す。折れ線
近似による線形補間によっても、必要な補正量の精度は
確保できる。ただし、直径160mmの水ファントーム
より小さな径に対応する領域については、図示したよう
にx=0の位置における補正値を予め定めておく必要が
ある。
【0071】(4)、階段状関数とする例。図9の折れ
線近似をより簡便にした近似として、図10に示すよう
に隣接するデータ点で区切られた領域では、境界にある
どちらかのデータ点のy値をもってこの領域の補正量を
一律に決める階段状不連続線を用いることもできる。
【0072】尚、図8〜図10は水ファントームによる
図7のデータを基にして定めた補正曲線であるが、水以
外に人体に近いX線吸収係数を示すポリエチレンやアク
リルなどで構成されるファントームで測定された散乱X
線量を用いて補正曲線を定めることもできる。
【0073】更に、前記した散乱X線の適正補正量算出
には、第1投影データが用いられたが、他の特定位置或
は複数個の投影データを用いても同じ手法で補正量の算
出が可能である。
【0074】以上説明した散乱X線に対する適正補正量
の決定は、図2におけるファントームキャリブレーショ
ン(F5)が完了したデータについて行われているが、
プロセスF5の前に行ってもよい。
【0075】水ファントーム或はポリエチレンやアクリ
ルのファントームを用いた前記散乱X線の測定と補正曲
線の決定を基にして図1の手順によりX線画像を再構成
すれば、X線検出器の実装上の問題点や装置コストアッ
プの問題点は解消され、被検体が人体の場合も頭部や腹
部については比較的高い精度で散乱X線の影響を除くこ
とができる。
【0076】尚、ファントームは円筒状X線吸収体(円
形断層)であるのに対し、人体はほぼ楕円形断層を示
す。従って、中央部位で比較すると透過X線の減弱量が
人体の場合より少なくなる。また、人体には骨があった
り、肺野(空気)が混入したりするので、測定部位によ
っては前記ファントームで求めた補正曲線の精度が悪い
場合もある。
【0077】そこで、より高い精度で人体に対する散乱
X線の補正曲線を得るために、前記補正プロセスの一部
を変更することもできる。即ち、図1のプロセスF8に
おける補正量の算出は、前記ファントームによる散乱X
線の吸収データから行っているが、人体の場合上記理由
によって適正補正量はファントームの場合より大きくな
る。そこでプロセスF8を以下のように変更するのであ
る。これを図11にまとめた。関連する説明図を図17
(A)、(B)、実施例図を図17(C)に示す。図1
7(A)は、図2の補正テーブルメモリ455内の補正
関数を示す図、図17(B)は図11で新しく使用する
しきい値メモリ455Aの関数を示す図である。
【0078】Step1ではファントームによる補正曲
線から加算値xkに対応する散乱線補正量ykを求める
が、これは図1のプロセスF8と同じである。
【0079】Step2は、被検体が水などのファント
ームに近い状態のもの(以下、ファントーム的被検体と
呼ぶ)かファントームとは大きくかけ離れた状態のもの
(以下、非ファントーム的被検体と呼ぶ)かの判定を行
うための判定データ算出を行う。この判定のための関数
が図17(B)に示すしきい値メモリ455に格納した
しきい値関数A=g(x)及びファントーム平均値関数
A′=h(x)である。この関数は、横軸が第1投影角
度(又は特定投影角度)の全チャンネル加算値x、縦軸
がしきい値A及び径の異なるファントームから得たファ
ントーム平均値A′を示してある。ここで、ファントー
ム平均値A′とは、径の異なるファントームについて、
第1投影角度における、中央チャンネルを含むその近傍
のチャンネルにおけるX線データの平均値である。この
平均値を結んで作成した関数がA′=h(x)である。
一方、しきい値Aは、この関数を所定量上部にシフトし
て得た値である。このしきい値関数A=g(x)を導入
する理由は以下の通りである。
【0080】即ち、基準ファントームは円形なのに人体
は楕円形が多いことから全チャンネル加算値xの割には
中心部の減弱量が少ないという特徴からきたもので、実
際数多くの臨床データで全チャンネル加算値xと中心部
減弱量との関係を調べたところ大部分の臨床データがこ
の基準ファントームの曲線式A′=g(x)の下限から
基準ファントーム曲線より上に分布することが確認でき
た。但し臨床では内部に骨があったり、肺野(空気)が
混入したりで中心部出力値は大きく変動してしまうため
中心部複数チャンネルの平均値でこの誤差を少なくす
る。平均値の代わりに合計値でもよい。またこの実施例
では中心部の出力値で判定しているが、基準ファントー
ムは一様な物質で中心部計測データの変化も少なく臨床
では前者に記載したようにさまざまな臓器が含まれ中心
部データの変化は大きいため、計測検出器中心部複数チ
ャンネル合計値や平均値の代わりに中心部複数チャンネ
ルの計測データの分散値をとっても同じ様な関係を示
し、この分散値も判断基準として採用できる。このよう
にファントームは一様物質で円形断層を示すためX線検
知器中央部位のチャンネル出力は減弱量が大きいため小
さくなるが、逆に人体は非一様物質で且つ楕円形断層を
示すため中央部位での出力は大きくなる。特に肺野部で
はこれが、顕著となる。そこで、この性質を利用して、
X線検知器中心部の複数チャンネルにおける出力の平均
値のみをとって被検体の判定を行う。被検体が人体の場
合は、X線検知器中央部位の複数チャンネルにおける出
力の平均値は、実線より上にくる。従って、誤差を考慮
して判定基準を与えるしきい値曲線A=g(x)を実線
より上に、平行移動した形状で点線のように定める。こ
れは、予め人体を用いて計測したデータを基にして決め
ておく。又、基準を分散値にした場合は、ファントーム
では計測データの変化は少ないため分散値は小さくな
り、被検体の場合は構造物のため計測値の変化が大きく
分散値が大きくなる人体を利用する。
【0081】さて、Step2では、加算値xkに対応
する中央複数チャンネル分の平均値Bkを算出すると共
に、図17(B)の関数を利用して、加算値xkに対応
するしきい値A0及びファントーム平均値A1を求める。
Step3では、被検体の出力平均値A1がしきい値A0
より大であるか否かの判定を行う。「NO」であれば、
被検体はファントーム状被検体と判断されるのでSte
p4で、先のStep1で求めた散乱X線の補正量yk
を適正散乱線補正量とする。しかし、「YES]であれ
ば、被検体は非ファントーム状と判断されるので、ファ
ントーム平均値A1との比、C=Bk/A1を求める。こ
れがStep5である。
【0082】Step6は、適正補正量の変更である。
上記倍率比Bと散乱線補正量ykを用いて、この被検体
における最終適正補正量y′kが次のように求められ
る。
【0083】
【数5】 ここにKは実際の補正効果を調整するゲイン定数であ
る。この場合、図1プロセスF8における散乱線補正量
はy′kとなる。
【0084】図17(C)には、図11の処理のための
処理部を示す。メモリ455から加算値xk対応の散乱
線補正量ykを読み出し、メモリ455Aから加算値xk
対応の平均値A0、A1を読み出す。判定部455Bでは
0とBkとの大小比較を行い、Bk>A0であれば補正量
の変更を処理手段455Cで行い、y′kを出力し、そ
うでなければykを出力する。尚、Step2の説明で
は、右側のグラフ縦軸をX線検知器中央部位の複数チャ
ンネルにおける出力平均値としたが、これを複数チャン
ネルの出力合計値又は分散値とすることも可能である。
【0085】また、ここでは、Step3で「YES」
の場合倍率比Bを求めて新しい補正量y′kを定めた
が、非ファントーム状人体部位の場合に異なる補正曲線
を用意しておき、「YES」の場合その補正曲線値を用
いてもよい。
【0086】散乱X線量を検出する他の実施例を図12
に示す。図12は、X線検出器8のチャンネル方向の大
きさをファンビーム10のファンビーム角度θよりも相
対的に大きくしたものである。X線検出器群82がファ
ンビーム10のファンビーム角度θに相当するもの、X
線検出器(群又は素子)82がファンビーム角度θより
も大きな位置に相当するものである。X線管球5で発生
したX線ビームは、コリメータ6で絞られてファンビー
ム化される。そのファンビーム角度はθであり直接X線
は角度θより外側へは達しない。ファンビームX線10
は、計測空間上の被検体又はファントーム(散乱体)7
に入射して減弱しながら被検体7を透過する。有用なX
線情報を含む直接X線10Aは、信号X線として被検体
又はファントーム7の後方に前記X線管球5の焦点を中
心とする円弧上に配列されたX線検出器8に入射する。
直接X線が入射するファンビーム角度θ以内に分布する
X線検出素子群は、主X線検出器81として作用する。
一方、被検体7によって散乱されたX線のみが入射する
ファンビーム角度θより外側に分布するX線検出素子
は、X線検出器82として働く。ここで重要なのは、X
線検出器のチャンネル方向の幅を大きくするか、又はX
線検出器81、82は共に、基本的に同じX線検出素
子、検出回路から成り立っており、従ってファンビーム
角度θの調節だけにより散乱X線10Bの検出ができる
点である。
【0087】X線検出器82の出力は、前記したように
X線検知器8の両端位置における散乱X線量を示してい
る。予め径の異なるいくつかの水ファントームについ
て、このX線検出器8による散乱X線量の検出チャンネ
ル分布を調べると、図5が得られる。従って、図12の
ようにして被検体による末端チャンネルでの散乱X線量
が計測できれば、それ以外のチャンネルにおける散乱X
線量を推定することができる。即ち、X線検知器8の中
央部位のチャンネルに、特別な散乱X線用検出器を備え
なくても済む。
【0088】末端チャンネルにおける散乱X線の補集
は、これらチャンネルの検出素子の幅(即ち電極板間
隔)を工夫することによって、より効果的に行うことが
できる。図13は、その例を示す。図13(A)は、末
端チャンネルの散乱X線検出器82の幅を、主X線検出
器81の幅より広くしたものである。散乱X線量は、図
5に示す如く末端チャンネルとその近傍のチャンネルで
はあまり大差がないので、幅を広くとれば精度を余り損
なうことなく、感度を向上させることができる。
【0089】図13(B)は、末端チャンネルの散乱X
線検出器82の幅を被検体7の方向に向けた例を示す。
幅に妨げられることなく末端チャンネルに入射する散乱
X線量を増やすことができるので、感度の向上に資する
ことができる。
【0090】以上の実施例においては、散乱X線量の検
知を図12、図13に示した如くX線ファンビーム角度
θより外側にあるX線検知器を用いて行う場合について
述べた。しかし、これ以外にも本発明では、主X線検出
器81のみを用いて散乱X線のみを計測して補正する実
施例を開示することができる。
【0091】図14は、2重検出モード法を利用した散
乱X線検出を説明するための図である。このX線CT装
置においては、X線管球5から曝射されるX線ビームの
幅が、コリメータ6によってX線検知器8のチャンネル
方向と垂直なスライス方向にX線検知器8のX線検出面
幅以下に絞られている。図の(A)散乱X線測定モード
においては、直線X線はX線検知器8のX線検出面外に
入射しており、従ってX線検出面では散乱X線のみが計
測される。一方、図の(B)計測モードにおいては、直
接X線と散乱X線が共にX線検知器8のX線検出面で計
測される。散乱X線測定モードと計測モードは高速で切
換えられる機構になっている。
【0092】X線データをとる場合には、この両方のモ
ードを1組にして1計測(1スキャン)とよび、計測と
休止(次の計測位置に被検体7を移動する時間)が繰り
返されてX線測定が行われる。
【0093】図示したように、最初に短時間散乱X線測
定モードでの計測が行われる。この間は、X線検知器8
の全チャンネルに亘るX線走査が1回乃至数回行われて
散乱X線検出のデータが収集される。この時曝射される
X線量は計測モードと同じ水準が望ましいが、被曝量を
低下させる目的でX線量を減らす場合には、その比率で
散乱X線量の補正を行う必要がある。
【0094】散乱X線測定が終了後、通常の計測モード
に移るが、この時X線管球5から被検体7に曝射される
X線は一旦カットすることも、そのまま連続曝射するこ
とも可能である(図14は一旦カットする例を示し
た)。
【0095】画像処理のプロセスでは、前処理後補正し
たX線散乱量を計測モードデータからそのまま減算すれ
ばよい。この場合は、ファントームを用いないので、よ
り精度の高いCT像を再構成することができる。
【0096】図14の(A)、(B)の如く、高速でモ
ード切換えを行うにはいくつかの方法がある。図13
は、その一部を示す。図15(A)はX線検知器8をス
ライス方向に移動する方法、(B)はコリメータ6をス
ライス方向に移動する方法、(C)はX線管球5の位置
をスライス方向に移動する方法である。これらの移動
は、各装置の固定治具をスライドベアリングやボールネ
ジ機構を利用して単軸方向にシフトする精密制御台に固
定し、位置制御を行えばよい。
【0097】しかし、装置移動には慣性力を伴い、高速
切換えに制限がある。その点は、X線管球5の焦点位置
を移動させる方法がすぐれている。
【0098】図16は、X線管球5の焦点切換え方法の
一例を示している。図16(A)は、切換えスイッチの
操作によって多焦点用放射銃12の電子ビーム放射源を
切換えるスイッチをの位置にすれば散乱X線用フィラ
メントが加熱されて放射された電子ビームはX線発生用
のターゲット円板11傾斜面の上方に当たり、図の下方
へX線を曝射する。一方、切換えスイッチをの位置に
すれば、計測用フィラメントが加熱されて放射される電
子線は、ターゲット円板11傾斜面の下方に当たり散乱
X線測定モード時とは異なる位置からX線を図の下方へ
曝射することになる。
【0099】図16(B)は、単焦点用放射銃13とタ
ーゲット円板11との間に電子軌道偏向装置14を設け
た例である。電子軌道偏向装置14に、図示した向きの
電界を印加することによって、点線で表示したような方
向に単焦点用放射銃13から放射される電子ビームが偏
向し、散乱X線測定モード時の方向にX線が曝射され
る。偏向電圧が印加されない場合は、計測モード時の方
向にX線が曝射される。(C)は、より焦点位置の差を
大きくするために、ターゲット円板の傾斜を変化させた
場合を示す。
【0100】図16(B)の変形として、単焦点用放射
銃13から電子ビームを放射後、その軌道を偏向装置の
電圧印加により変更せしめ、傾斜させた平板ターゲット
面に電子ビームを入射せしめる方法がある。原理的に
は、2の方法及び図16(B)の方法がもっとも高速性
にすぐれ、また機構的に無理なく2重検出モードのX線
曝射方向を制御するのに好適と言えよう。この方法によ
れば、散乱X線測定モードは、連続X線の立上がり時間
を利用して行うことも可能であり、このモード追加によ
る計測時間の増加もほとんど問題にならなくなる。
【0101】被検体の大きさとして、特定投影角での全
チャンネル加算値としたが、全チャンネル加算値の代わ
りに平均値や分散値等の他のパラメータを利用してもよ
い。
【0102】
【発明の効果】以上実施例を用いて説明したように本発
明によれば、単一種類の主X線検出器から成るX線検知
器のみを用いて散乱X線量を検知し、X線画像を再構成
する前の段階で散乱X線の影響を適正に補正することが
可能である。従って、X線CT装置のコストアップや大
型化につながることなく、良好な画質CT断層像を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線CT画像処理のフロー図である。
【図2】X線CT装置の画像診断装置の実施例図であ
る。
【図3】X線CT装置の主要外観図である。
【図4】本発明の一実施例におけるX線検知器の配置を
示す図である。
【図5】本発明の散乱X線量を求める原理を示す図であ
る。
【図6】水ファントームを用いた散乱X線量の検出チャ
ンネル位置分布を示すデータ図である。
【図7】水ファントームを用いた場合の散乱X線に対す
る散乱線補正量のサンプル値を定めた図である。
【図8】水ファントームを用いて作成した散乱X線補正
量を与える指数関数補正曲線を示す図である。
【図9】線形補間による近似補正曲線を示す図である。
【図10】階段状不連続線による近似補正を示す図であ
る。
【図11】図1のプロセスF8(補正量の算出)の変更
例を示す図である。
【図12】本発明の散乱X線量を求めるための、X線検
出器及びファンビーム角度に関する実施例図である。
【図13】本発明の散乱X線量を求めるため、グリッド
位置変更による散乱X線検出器の実施例図である。
【図14】2重検出モード法を利用した散乱X線の検出
法を説明する図である。
【図15】図14に示したX線受光位置の切換え方法を
示す図である。
【図16】図15とは別のX線受光位置の切換え方法を
説明するための図である。
【図17】本発明の散乱線補正量の再変更例を示す図で
ある。
【図18】腹部モデルでの散乱線補正のための説明図で
ある。
【図19】Log変換テーブルによる散乱線補正の説明
図である。
【符号の説明】
1 高電圧発生装置 2 ガントリ 3 被検体(患者)テーブル 4 画像診断装置 5 X線管球 6 コリメータ 7 被検体(患者) 8 X線検知器 11 ターゲット円板 12 多焦点用放射銃 13 単焦点用放射銃 14 電子軌道偏向装置 41 磁気ディスク 42 前処理装置 43 中央制御装置 44 主メモリ 45 補正処理装置 46 画像再構成処理装置 47 表示装置 81 主X線検出器 82 散乱X線検出器 91 直接X線 92 散乱X線 454 テーブル読み出し器 455 補正テーブルメモリ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−210243(JP,A) 特開 昭61−280846(JP,A) 特開 昭59−151939(JP,A) 特開 昭64−62126(JP,A) 特開 昭63−40535(JP,A) 特開 昭54−60983(JP,A) 特開 昭63−19131(JP,A) 実開 平5−84303(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 6/03

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の被検体の透過X線の実測値をlo
    g変換したデータから、X線実測値のlog変換後の計
    測データと散乱X線補正量との関係を示す散乱X線補正
    曲線を求めるステップ; 第2の被検体の透過X線の実測値をlog変換するステ
    ップ; 前記第2の被検体に関するlog変換後の計測データ
    と、前記散乱X線補正曲線から、log変換前の段階で
    あるリニア領域での散乱X線補正量を求めるステップ; 前記第2の被検体に関するlog変換後の計測データを
    逆log変換してリニア領域の値を求めるステップ; 前記逆log変換して得られたリニア領域の値から前記
    散乱X線補正量を減算器にて差し引くステップ: 前記減算器出力をlog変換し、前記第2の被検体に関
    するCT画像を構成するステップ; とを含むX線CT装置に於ける散乱X線補正方法。
  2. 【請求項2】 前記散乱X線補正曲線を求めるステップ
    は、前記log変換したデータと補正量との関係をべき
    乗関数、または指数関数、または折れ線関数、または階
    段状関数で近似するステップを含む請求項1のX線CT
    装置に於ける散乱X線補正方法。
  3. 【請求項3】 前記散乱X線補正曲線を求めるステップ
    は、log変換したデータとして、X線検出器の全チャ
    ンネル加算値を求めるステップを含む請求項1のX線C
    T装置に於ける散乱X線補正方法。
  4. 【請求項4】 前記散乱X線補正量を求めるステップ
    は、 前記第2の被検体に関するlog変換後の計測データか
    ら被検体の形状を表すパラメータを求めるステップ; 前記パラメータと、前記散乱X線補正曲線とから最適な
    散乱X線補正量を求めるステップ; とを含む請求項1のX線CT装置に於ける散乱X線補正
    方法。
  5. 【請求項5】 前記パラメータを求めるステップはX線
    検出器の中央部の複数チャンネルの出力の加算値、また
    は平均値、または分散値を求めるステップを含む請求項
    4のX線CT装置に於ける散乱X線補正方法。
  6. 【請求項6】 前記散乱X線補正量を求めるステップ
    は、検出器中央部分の複数のチャンネルの出力から被検
    体の形状を表す値Bkを求めるステップ; 前記値Bkと、前もって定めた所定の閾値とを比較する
    ステップ; 前記値Bkが前記閾値より大きい場合、前記散乱X線補
    正曲線から得られる補正量を修正して出力するステッ
    プ; 前記値Bkが前記閾値と等しいか、または小さい場合、
    前記散乱X線補正曲線から得られる補正量を最適な散乱
    X線補正量として出力するステップ; とを含む請求項1のX線CT装置に於ける散乱X線補正
    方法。
  7. 【請求項7】 前記散乱X線補正量を求めるステップ
    は、 前記値Bkを検出器中央部分の複数のチャンネルの出力
    の平均値、または加算値、または分散値から求めるステ
    ップを含む請求項5のX線CT装置に於ける散乱X線補
    正方法。
  8. 【請求項8】 X線源と多チャンネルX線検出器とを有
    し、被検体の回りを回転して被検体の透過X線量を計測
    するX線検出手段; 第1の被検体を用いて前記X線検出手段で計測して得ら
    れたデータのlog変換後の全チャンネル加算値xと、
    前記加算値xに対応するlog変換前の段階であるリニ
    ア領域に於ける散乱X線補正量yとの関係を示す散乱X
    線補正関数y=f(x)を格納するメモリ手段; 第2の被検体を用いて前記X線検出手段で計測して得ら
    れた計測データをlog変換する第1のlog変換手
    段; 前記第1のlog変換手段の出力される計測データから
    前記X線検出手段の第1の回転角度での全チャンネルに
    わたるX線透過データのlog変換後の加算値Xを求
    める手段; 前記加算値Xに対応するリニア領域に於ける散乱X線
    補正量y=f(x)を前記メモリ手段から読み出す
    手段; 前記第2の被検体に関して得られたlog変換後の計測
    データを逆log変換して得られたリニア領域のデータ
    から、前記散乱X線補正量yを差し引く減算手段; 前記減算手段から出力されたデータをlog変換する第
    2のlog変換手段; 前記第2のlog変換手段の出力データからCT画像を
    再構成する手段;とを含むX線CT装置。
  9. 【請求項9】 前記メモリ手段は、前記散乱X線補正曲
    線をべき乗関数、または指数関数、または折れ線関数、
    または階段状関数として記憶する手段を含む請求項8の
    X線CT装置。
  10. 【請求項10】 X線源と多チャンネルX線検出器とを
    有し、被検体の回りを回転して被検体の透過X線量を計
    測するX線検出手段; 第1の被検体を用いて前記X線検出手段で計測して得ら
    れたデータのlog変換後の全チャンネル加算値xと、
    前記加算値xに対応する、log変換前の段階であるリ
    ニア領域に於ける散乱X線補正量yとの関係を示す散乱
    X線補正関数y=f(x)を格納する第1のメモリ手
    段; 前記全チャンネル加算値xと、X線検出器の中央チャン
    ネルを含む複数チャンネルの出力から得られる被検体の
    形状を表す値A’との関係を示す関数A’=h(x)を
    格納する第2のメモリ手段; 前記関数A’より上に位置する閾値関数A=g(x)を
    格納する第3のメモリ手段; 第2の被検体を用いて前記X線検出手段で計測して得ら
    れた計測データをlog変換する第1のlog変換手
    段; 前記第1のlog変換手段の出力データから検出系の第
    1の回転角度での全チャンネルにわたるX線透過データ
    のlog変換後の加算値xを求める手段; 前記第1のlog変換手段の出力データから前記検出系
    の第2の回転角度での中央チャンネルを含む複数チャン
    ネルの出力から被検体の形状を表す値Bを求める手
    段; 前記全チャンネル加算値xに対応する散乱X線補正量
    =f(x)、被検体の形状を表す値A’=h
    (x)、閾値A=g(x)を前記第1、第2、第
    3メモリから読み出す手段; 前記Bと前記閾値Aとを比較する手段; 前記B>前記閾値Aの時、前記散乱X線補正量y
    の変更値である修正散乱X線補正量y’を出力する手
    段; 前記B≦前記閾値Aの時、前記散乱X線補正量y
    を出力する手段;前記第2の被検体に関して得られたl
    og変換後の計測データを逆log変換してリニア領域
    の値に戻す逆log変換手段; 前記逆log変換手段の出力データから、前記修正散乱
    X線補正量y’または前記散乱X線補正量yを差し
    引く減算手段; 前記減算手段から出力されたデータをlog変換する第
    2のlog変換手段; 前記第2のlog変換手段の出力データからCT画像を
    再編成する手段;とを含むX線CT装置。
  11. 【請求項11】 前記被検体の形状を表す値を求める手
    段は、前記複数チャンネルの平均値、または加算値、ま
    たは分散値を求める手段を含む請求項10のCT装置。
  12. 【請求項12】 前記第1のメモリ手段は、前記散乱X
    線補正曲線をべき乗関数、または指数関数、または折れ
    線関数、または階段状関数として記憶する手段を含む請
    求項10のX線CT装置。
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