JP3407324B2 - 演奏データ記録装置 - Google Patents

演奏データ記録装置

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JP3407324B2
JP3407324B2 JP03879993A JP3879993A JP3407324B2 JP 3407324 B2 JP3407324 B2 JP 3407324B2 JP 03879993 A JP03879993 A JP 03879993A JP 3879993 A JP3879993 A JP 3879993A JP 3407324 B2 JP3407324 B2 JP 3407324B2
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昌夫 近藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動演奏データを記録
する演奏データ記録装置に関し、とくに、同時に発生す
る演奏イベントデータの入力方式の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】自動演奏データの入力方式としては、実
際の演奏をそのまま記録するリアルタイム入力方式と、
1音づつキー操作で入力してゆくステップ入力方式とが
ある。
【0003】従来一般的なステップ入力方式は、鍵盤の
鍵をオンするとその楽音が所定の長さの音符(例えば八
分音符)で入力される方式である。全ての音符を入力し
たのち、各音符の長さを修正する。この方式は1操作で
1つの音符を入力できる利点があるが単音入力方式であ
り、和音などのように複数の楽音が同時に発音するよう
にすることができなかった。
【0004】そこで、特公平1−32997号では、音
高などの鍵データと符長データとを別の手段で発生し、
符長データが発生したとき、それまでに発生していた鍵
データを同時発音のデータとして記録するようにしたも
のが提案されている。この方式では、符長データを発生
させるまえに複数の鍵データを発生しておくことにより
和音の入力が可能である。
【0005】また、いわゆるシンセサイザ等で実用化さ
れている入力方式は、鍵がオフされたときその鍵のデー
タを自動演奏データとして入力するようにし、複数の鍵
が一緒にオンされている場合には全ての鍵がオフされた
とき全鍵データを同時発音のデータとして入力する方式
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特公平1−3
2997号の方式では1音のデータを入力する場合にも
複数の操作(鍵データの発生と符長データの発生)をす
る必要があり面倒であった
【0007】このように、従来の一般的な和音入力方法
では、同時押鍵を的確に入力できるものがなかった。
【0008】この発明は、同時押鍵を的確に入力できる
自動演奏データ入力機能を備えた電子楽器を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、演奏イベン
トデータを発生する演奏イベントデータ発生手段と、こ
の演奏イベントデータ所定の単位時間を表す時間デー
タを付加して記録する記録手段と、を備えた演奏データ
記録装置であって、特定時間計測する計測手段と、
たなイベントデータが発生したとき、これをバッファす
るバッファ手段と、 新たなイベントデータが発生したと
き、前記計測手段が計測を行っているかを判定し、計測
を行っていないときは前記計測手段に計測を開始させる
計測開始手段と、を備え、前記記録手段は、前記計測手
段が前記特定時間を計測しおえたとき、前記バッファ手
段に記憶しているすべての演奏イベントデータを、同時
に発生した演奏イベントデータとみなして、前記所定の
単位時間を表す1つの時間データを付加して録する手
段を含むことを特徴とする。また、この発明は、前記時
間データを変更する変更手段を有し、前記単位時間を変
更可能としたことを特徴とする。
【0010】
【作用】この発明の演奏データ記録装置は、演奏イベン
トデータ発生手段が演奏イベントデータを発生したと
き、これに時間データを付加して自動演奏データとして
記録する。すなわち、演奏イベントデータと時間データ
が組となって自動演奏データを構成する。したがって、
順次に演奏イベントデータが発生した場合、時間データ
を挿んで複数の演奏イベントデータが記録されることに
なる。この自動演奏データを処理(再生)する場合に
は、各演奏イベントデータの処理の間に時間データの時
間だけデュレーションが挿入される。一方、特定時間内
に複数の演奏イベントデータが発生した場合には、これ
らを同時に発生したイベントととして1つの時間データ
とともに記録する。この自動演奏データを処理する場合
には、これらの演奏イベントデータは、間隔を開けるこ
となく同時に処理される。
【0011】
【実施例】図面を参照してこの発明の実施例である自働
演奏機能を備えた電子楽器について説明する。この電子
楽器は、ステップ録音方式による自動演奏データの書き
込みができるものである。
【0012】図1は同電子楽器のブロック図である。こ
の電子楽器の動作を制御するCPU10には、バス11
を介してROM12,RAM13,鍵盤インタフェース
15,パネルインタフェース17および楽音合成回路1
9が接続されている。ROM12にはこの電子楽器の動
作を制御するための制御プログラムやこの電子楽器にプ
リセットされている音色データ等が記憶されている。R
AM13には自動演奏データが記憶されるとともに、後
述のイベントバッファ,同時イベントバッファタその他
の各種レジスタが設定される。鍵盤インタフェース15
には鍵盤16が接続されている。鍵盤16は5オクター
ブ(61キー)程度の鍵盤であり、各キーのオン/オフ
とともにキーオン時の押鍵速度(キーベロシティKV)
を検出することができる。
【0013】パネルインタフェース17には電子楽器の
操作パネルが接続されている。操作パネルの一部構成図
を図2に示す。操作パネル18には、ディスプレイ30
および、PLAY/STOPスイッチ31,STEP_
RECスイッチ32,REAL_RECスイッチ33お
よびDELETEスイッチ34が設けられている。
【0014】ディスプレイ30には現在の操作状態や選
択されている音色等が表示される。
【0015】PLAY/STOPスイッチ31は、自動
演奏のスタート/ストップやリアルタイム録音モードの
解除などの機能をするとともに、ステップ録音時に音符
や休符の長さの設定に用いられる。STEP_RECス
イッチ32はステップ録音モードをスタート/ストップ
させるためのキースイッチである。REAL_RECス
イッチ33はリアルタイム録音モードをスタートさせる
スイッチである。このスイッチをオンしたのちの最初の
キーオンから所定のテンポに基づくリアルタイム録音が
開始される。DELETEスイッチ34は自動演奏デー
タを削除するための削除キーである。このスイッチはス
テップ録音モード時にのみ機能する。全キーオフ時にこ
のスイッチをオンすると、最後に記録されている自動演
奏データが削除される。同時発生のイベントデータが複
数ある場合には、それらが全て削除される。
【0016】さらに、図1において、楽音合成回路19
はCPU10から入力された楽音データ(イベントデー
タ)に基づいて楽音信号を合成する回路である。この楽
音合成回路19は16チャンネルの発音チャンネルを備
え、同時に16音の楽音信号を合成することができる。
入力される楽音データとしては鍵盤16の操作によって
リアルタイムに発生したイベントデータのほか、RAM
13から読み出された自動演奏データがある。合成され
た楽音信号はサウンドシステム20に入力される。サウ
ンドシステム20はディジタルの楽音信号をアナログに
変換し、適当なレベルにまで増幅する回路である。ま
た、アナログ信号に対して与える効果もこの回路で付与
される。このような処理を施されたアナログの楽音信号
はスピーカ21に入力されて放音される。
【0017】また、CPU10にはタイマ14が接続さ
れている。このタイマ14は自動演奏時やリアルタイム
録音時に設定されたテンポに応じた周期でCPU10に
割込を掛けるものである。また、ステップ録音時には5
00msの割込を掛けてステップ録音における同時イベ
ント発生の判定時間を指示する。なお、自動演奏時やリ
アルタイム録音時のテンポは操作パネル18に設けられ
ているデータスライダ等で任意に設定することができ
る。
【0018】図3は前記RAM13に記録される自動演
奏データの構成を示す図である。自動演奏データの先頭
にはヘッダが記録され、末尾にはエンドマークが記録さ
れる。ヘッダは自動演奏データの開始点を示すとともに
その自動演奏データの曲名やテンポなどを含むデータで
ある。自動演奏データはイベントデータ(50,51な
ど)とデュレーションデータDUR(52など)からな
っている。イベントデータは鍵盤16の演奏操作に関す
るデータであり、キーオン/オフの何れかを示すイベン
ト種別データKEV、音高を示すキーコードKC、およ
び、キーオン時の押鍵速度データKVからなっている。
デュレーションデータは各イベントデータの発生間隔
(時間)を示すデータであり、ステップ単位で記録され
る。1ステップは、この電子楽器における自動演奏の最
小分解能の時間であり、例えば八分音符程度である。こ
のステップの大きさは操作パネル18の操作子で変更す
ることができる。通常は1つのイベントデータと次のイ
ベントデータとの間には間隔があるためそれを表すデュ
レーションデータが挿入されるが和音発音時のように同
時にキーオンされる複数のイベントデータの間にはデュ
レーションデータが挿入されない。図示のイベントデー
タ50,51も同時イベントでその間にデュレーション
データが挿入されていない。
【0019】ここで、この電子楽器は以下のような方式
でステップ録音を行う。ステップ録音における単位ステ
ップ(デュレーションデータの最小単位)が八分音符で
あるとする。キーオンイベントが発生するとそのイベン
トデータの後ろに自動的に八分音符分のデュレーション
データを書き込む。このキーオンを保持したままPLA
Y/STOPスイッチ31をオンするとこのデュレーシ
ョンデータが1ステップ分延長され四分音符になる。P
LAY/STOPスイッチ31をオンした回数だけこの
延長が行われる。キーオンしている状態でPLAY/S
TOPスイッチ31をオンするとその音符の長さが長く
なるが、全キーオフの状態(すべての権が押鍵されてい
ない状態)でこのスイッチをオンすると休符が付加され
る。また、上述したように原則として全てのイベントデ
ータの後ろには八分音符分のデュレーションデータが付
加されるが、以下の2つの場合のみデュレーションデー
タは付加されない(図12参照)。
【0020】 500ms以内の間隔で発生した複数
のイベント(同時発生イベント)の間 それによって全キーオフとなるようなキーオフイベ
ントの後 この電子楽器はの同時発生イベントを検出するため、
タイマ14によってCPU10に対して500msのタ
イマ割込をかけるとともに、この割込がかかるまでに入
力されたイベントデータを同時イベント用バッファに一
時記憶するようにしている。なお、を行えばは必ず
しも必要でないが、和音等を入力したあと次のキーオン
イベントまでに時間的な余裕を持たせるためにこのよう
にしている。
【0021】図4〜図11のフローチャートでこの電子
楽器の動作を説明する。
【0022】図4はメインルーチンのフローチャートを
示す。電子楽器の電源がオンされるとまずイニシャライ
ズ動作を実行する(n1)。このイニシャライズ動作と
はレジスタのリセットやプリセット音色の読み込みなど
の動作である。こののちキースキャン(n2)、イベン
トバッファスキャン(n5)、パネルスキャン(n8)
を行う。キースキャン(n2)は、鍵盤16のキーオン
/オフイベントを検出する動作である。この結果キーイ
ベントを検出した場合にはこのキーイベントに関するデ
ータ(イベントデータ)をイベントバッファに書き込む
(n3,n4)。イベントバッファスキャン(n5)は
イベントバッファにイベントデータが書き込まれている
か否かを判断する動作である。この動作の結果イベント
バッファにイベントデータが書き込まれていることを検
出した場合には(n6)、イベントバッファ処理(n
7)を実行する。なお、イベントバッファに書き込まれ
るイベントデータは鍵盤16の演奏によるもののほか自
動演奏データの読み出しによるものも含まれる。パネル
スキャン(n8)は、操作パネル18の各種キースイッ
チのオン/オフを検出する動作である。この動作の結果
イベントがあることを検出した場合には(n9)、パネ
ル処理(n10)を実行する。こののちその他処理(n
11)を実行する。その他処理には発音している楽音の
音量処理や等が含まれる。電源がオンされている間n2
〜n11の動作を繰り返し実行する。
【0023】図5はイベントバッファ処理動作を示すフ
ローチャートである。この動作は前記メインフローチャ
ートのn7において実行される。まず、イベントバッフ
ァに記憶されているイベントデータを読み出して所定の
レジスタに設定する(n20)。すなわち、キーコード
をKCレジスタ、押鍵速度をKVレジスタ、イベント種
別をKEVレジスタにセットする。つぎに、ステップ録
音モード(STEP_REC=1)、または、リアルタ
イム録音モード(REAL_REC=1)であるかを判
断する(n21,n26)。
【0024】ステップ録音モードであればこのイベント
データを同時イベント用バッファに書き込む(n2
2)。ここで、ステップ録音時には500ms以内の時
間差で複数のキーイベントがあった場合には、これらを
同時に発生したイベントと見なして、デュレーションデ
ータを挟まずに自動演奏メモリに記録する。同時イベン
ト用バッファは、この500msが経過するまでイベン
トバッファを一時記憶しておくバッファである。つぎに
同時イベントフラグFKOが1か否かを判断する(n2
3)。FKOは同時イベントを検出中である(タイマ割
込1がイネーブルになっている)ことを示すフラグであ
る。このフラグが1であればそのままリターンする。ま
た、FKO=0であればFKOに1をセットし(n2
4)、タイマ割込1を許可する(n25)。タイマ割込
1とは、ステップ録音モードにおける同時発生イベント
を検出するため500msで割り込みをかけるタイマで
ある。FKOが=1の場合には、すでに同時イベントバ
ッファに書き込まれているデータがあるため、これらの
処理(n24,n25)をスキップする(n23)。
【0025】一方、リアルタイム録音モードの場合には
(n26)、テンポクロックに基づいてイベントデータ
を自動演奏データに書き込む等のリアルタイム録音処理
を実行する(n27)。なお、ステップ録音モードでも
リアルタイム録音モードでもない場合には、n20から
n28に進む。
【0026】つぎに、このキーイベントのイベント種別
がキーオンであるかキーオフであるかを判断する(n2
8)。キーオンであれば、このキーイベントの楽音を発
生する発音チャンネルを割り当て、この発音チャンネル
番号をTCHレジスタに書き込む(n29)。このTC
Hチャンネルに対してキーコードKC,押鍵速度KV,
キーオンイベント等のデータを書き込んで発音を開始さ
せる(n30)。一方、イベント種別がキーオフであれ
ばオフした鍵のキーコードの楽音を発音している発音チ
ャンネルを検索する(n31)。該当の発音チャンネル
をTCHレジスタにセットする(n31)。この発音チ
ャンネルに対してキーオフイベントのデータを送信する
(n32)。これにより、該発音チャンネルは発音処理
を終える。
【0027】以上の動作ののち、処理したイベントデー
タをイベントバッファから消去する(n33)。メイン
ルーチンは短時間で繰り返し実行されるため、このイベ
ントバッファ処理動作を実行する際にイベントバッファ
に記録されているイベントデータの数は1または0であ
るが、もし複数のイベントデータが記録されていた場合
にはそれら全てについて以上の処理を行う(n34)。
こののちリターンする。
【0028】図6〜図9はパネル処理動作において操作
パネル18の各種スイッチがオンされたときの処理動作
を示している。
【0029】図6はSTEP_RECスイッチ32がオ
ンされた場合の動作を示すフローチャートである。ST
EP_RECスイッチ32がオンされるとまず状態処理
(n40)を実行する。状態処理ののちステップ録音モ
ードフラグSTEP_RECが0か否かを判断する(n
41)。0であればこれからステップ録音モードに入る
ためSTEP_RECに1をセットし(n42)、ステ
ップ録音のための各種初期設定を実行する(n43)。
初期設定は、記憶エリアの確保やヘッダの書き込みなど
の処理である。こののち、ステップ録音モードの表示を
表示部30に行って(n49)リターンする。
【0030】一方、STEP_REC=1の場合にはこ
のスイッチオンによってステップ録音モードを終了す
る。このため、タイマ割込1を禁止し(n44)、ST
EP_RECに0を書き込む。同時イベントバッファに
イベントデータがあるか否かを判断し(n46)、バッ
ファにイベントデータがあればそのデータを自動演奏用
メモリに書き込む(n47)。この場合において、デュ
レーションデータは単位ステップに応じて自動的に決定
される。さらに、キーオンしたままの楽音がある場合に
はこれに対応するキーオフのイベントデータを最後に書
き込む。データの末尾にエンドマークを書き込み(n4
8)、表示部30の表示を演奏モードに戻して(n4
9)リターンする。
【0031】図7はパネル処理動作(n10)において
PLAY/STOPスイッチ31がオンされた場合の処
理を示すフローチャートである。スイッチがオンされる
とまず状態処理を行う(n50)。つぎに現在のモード
状態を判断する(n51,n53,n57)。STEP
_REC=1すなわちステップ録音モードであれば自動
演奏メモリの最後に記憶されているデュレーションデー
タを1ステップ分延ばして更新する(n52)。
【0032】また、リアルタイム録音モード(REAL
_REC=1)の場合(n53)には、このスイッチ操
作によってリアルタイム録音モードが終了する。このた
めREAL_RECに0をセットし(n54)、現在キ
ーオンとなっているキーコードに対応するキーオフのイ
ベントデータを自動演奏メモリに書き込む(n55)。
さらに、自動演奏データの末尾にエンドマークを書き込
んで(n56)、リターンする。
【0033】録音モードでない場合には自動演奏のスタ
ート/ストップである。自動演奏中を示すプレイフラグ
PLAY=0であればこれから自動演奏をスタートさせ
る(n57→n58以下)。PLAY=1であれば自動
演奏をストップする(n57→n62以下)。
【0034】n58以下では、PLAYフラグに1をセ
ットし(n58)、自動演奏をスタートするための各種
の初期設定を行う(n59)。初期設定には、例えば、
自動演奏データのヘッダを読み出して曲名を表示部30
に表示する動作や、テンポを読み出してタイマ14にセ
ットする動作、さらには、最初の楽音データを読み出し
て楽音合成回路19に送信する動作などが含まれる。自
動演奏データからデュレーションデータを読み出してD
URレジスタに設定する(n60)。タイマ割込2を許
可して(n61)リターンする。ここで、タイマ割込2
は自動演奏のための割込であり、曲のテンポによって割
込間隔が変化する。
【0035】また、n62以下ではタイマ割込2を禁止
し(n62)、PLAYフラグに0をセットする(n6
3)。さらに現在発音している音を消去するため、楽音
合成回路19に対してオールノートオフ信号を送出して
(n64)、リターンする。
【0036】さらに、図8はパネル処理動作においてR
EAL_RECスイッチ33がオンされたことを検出し
た場合の動作を示す。まず状態処理を実行する(n6
5)。
【0037】つぎにリアルタイム録音モードフラグRE
AL_RECに1をセットする(n66)。つぎにリア
ルタイム録音のための各種初期設定を行って(n6
7)、リターンする。リアルタイム録音のための初期設
定とは、ステップ録音と同様自動演奏メモリのエリア確
保およびヘッダの書き込み等の動作を含んでいる。
【0038】図9はDELETEスイッチ34がオンさ
れたときの処理を示すフローチャートである。DELE
TEスイッチ34がオンされると消去可能か否かを判断
する(n70)。デリートが可能な場合は、ステップ録
音モードで自動演奏データが記憶されており、現在押鍵
されていない場合である。デリート可能な場合には自動
演奏データの最後のデータを消去する。書き込み途中の
自動演奏データの最後に記憶されているデータはデュレ
ーションデータまたはキーオフイベントデータである。
最後に記憶されているデータがデュレーションデータの
場合にはデュレーションの値を1ステップ分短くする。
短くした結果そのデュレーションデータの長さが0にな
ればこのデュレーションデータそのものを消去する。さ
らに、このデュレーションデータの直前に記憶されてい
るデータがキーオンイベントデータの場合には同時にこ
れを消去する。直前のデータがキーオフイベントデータ
の場合にはそのまま消去しないでおく。
【0039】また、最後に記憶されているデータがキー
オフイベントデータの場合にはこのキーオフイベントデ
ータは消去せず、直前のデュレーションデータを1ステ
ップ分短くする。デュレーションデータを短くした結果
そのデュレーションデータの長さが0になったときは、
このデュレーションデータとともに直前のイベントデー
タを消去する。このとき消去したイベントデータが最後
に記憶されているキーオフイベントデータに対応するキ
ーオンイベントデータであれば両方とも消去し、消去し
たイベントデータが最後に記憶されているキーオフイベ
ントデータに対応するキーオンイベントデータでなけれ
ばこのデータのみを消去する。これらの処理に伴って表
示を更新する(n72)。
【0040】図10はタイマ割込1動作を示すフローチ
ャートである。同時イベント用バッファのデータを自動
演奏用メモリに書き込む。このとき書き込まれるデュレ
ーションデータのステップ数は上述したとおりである。
また同じステップ数であっても単位ステップの長さによ
ってデュレーションデータの値が異なる。さらに、上述
したように、それによって全鍵オフとなるようなキーオ
フイベントの後にはデュレーションデータを書き込まな
い。この動作ののち同時イベント用バッファの内容を消
去する(n76)。これに伴って表示を更新する(n7
7)。さらに、FKOに0をセットし(n78)、タイ
マ割込1を禁止して(n79)、リターンする。
【0041】図11はタイマ割込2の動作を示すフロー
チャートである。この動作は自動演奏時に機能するもの
である。まず、デュレーションデータレジスタDURの
内容から1を減算する(n80)。この結果DURが0
になれば、次のイベントタイミングであるためn81か
らn82以下の動作に進む。DUR≠0であれば未だ次
のイベントタイミングではないため、そのまま復帰す
る。
【0042】n82では自動演奏メモリのポインタを進
め、つぎのイベントデータを読み出す。これがエンドマ
ークであるか否かを判断し(n83)、エンドマークで
無い場合にはイベントデータに対応する処理(n84,
n85)を行う。エンドマークの場合には終了処理(n
86,n87)を行う。n84では読み出されたイベン
トデータをイベントバッファに書き込む。これにより、
イベントバッファ処理(n7:図5)で発音/消音が実
行される。n85ではポインタを更に進めて次のデュレ
ーションデータを読み出してDURに設定する。一方、
読み出されたデータがエンドマークで処理がn86に進
んだ場合には、自動演奏フラグPLAYに0をセットし
(n86)、タイマ割込2を禁止して(n87)、リタ
ーンする。
【0043】なお、タイマ割込1は一律に500msと
しているが、この同時イベントとみなす時間幅を、テン
ポと連動して可変するようにしてもよい。
【0044】以上の動作により、演奏者の感覚にあった
ステップ入力動作を実現することができる。
【0045】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、一定の
時間内に発生した複数の演奏イベントデータに1つの時
間データを付加して記憶するようにしたことにより、再
生時には同時発生イベントとして扱われる。これによ
り、和音等の同時押鍵をステップ入力よって容易に行う
ことができるようになるとともに、この場合において
も、オンによってイベント入力ができるため、演奏者に
不自然な感覚を持たせない入力方式を実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例である電子楽器のブロック図
【図2】同電子楽器の操作パネルの一部構成図
【図3】同電子楽器に記憶される自動演奏データの構成
を示す図
【図4】同電子楽器の動作を示すフローチャート(メイ
ン動作)
【図5】同電子楽器の動作を示すフローチャート(イベ
ントバッファ処理)
【図6】同電子楽器の動作を示すフローチャート(ST
EP_RECスイッチオン時処理)
【図7】同電子楽器の動作を示すフローチャート(PL
AY/STOPスイッチオン時処理)
【図8】同電子楽器の動作を示すフローチャート(RE
AL_RECスイッチオン時処理)
【図9】同電子楽器の動作を示すフローチャート(DE
LETEスイッチオン時処理)
【図10】同電子楽器の動作を示すフローチャート(タ
イマ割込1)
【図11】同電子楽器の動作を示すフローチャート(タ
イマ割込2)
【図12】同電子楽器における自動演奏データの記憶方
式を説明する図
【符号の説明】
16−鍵盤 31−PLAY/STOPスイッチ 32−STEP_RECスイッチ 33−REAL_RECスイッチ 34−DELETEスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−126084(JP,A) 特開 平3−282595(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 101 - 102 G10H 1/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏イベントデータを発生する演奏イベ
    ントデータ発生手段と、この演奏イベントデータ所定
    単位時間を表す時間データを付加して記録する記録手
    段と、を備えた演奏データ記録装置であって、 特定時間計測する計測手段と、 新たなイベントデータが発生したとき、これをバッファ
    するバッファ手段と、 新たなイベントデータが発生したとき、前記計測手段が
    計測を行っているかを判定し、計測を行っていないとき
    は前記計測手段に計測を開始させる計測開始手段と、を
    備え、 前記記録手段は、前記計測手段が前記特定時間を計測し
    おえたとき、前記バッファ手段に記憶しているすべての
    演奏イベントデータを、同時に発生した演奏イベントデ
    ータとみなして、前記所定の単位時間を表す1つの時間
    データを付加して録する手段を含む演奏データ記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記時間データを変更する変更手段を有
    し、前記単位時間を変更可能としたことを特徴とする請
    求項1に記載の演奏データ記録装置。
JP03879993A 1993-02-26 1993-02-26 演奏データ記録装置 Expired - Fee Related JP3407324B2 (ja)

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