JP3405502B2 - 積層パネルの製造方法及びその装置 - Google Patents

積層パネルの製造方法及びその装置

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JP3405502B2
JP3405502B2 JP23130196A JP23130196A JP3405502B2 JP 3405502 B2 JP3405502 B2 JP 3405502B2 JP 23130196 A JP23130196 A JP 23130196A JP 23130196 A JP23130196 A JP 23130196A JP 3405502 B2 JP3405502 B2 JP 3405502B2
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洋行 長島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、外壁材パネルと
して一対の表面板間に発泡ウレタン等の発泡性心材を介
設した積層パネルの製造方法及びその装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、外壁材パネルとして一対の表面
板間に枠材を介設し、これら表面板間に断熱等のための
発泡性心材を注入・充填し、樹脂化した積層パネルが提
供されている。従来は、この積層パネルの形成方法とし
て、一対の表面板間に枠材を介設した仮組パネルを平盤
を介して多段に積載すると共に、これら仮組パネルにそ
の上下から押圧力を加えて固定した後、各仮組パネルの
表面板間に発泡性心材を注入・充填し、その後、各パネ
ルを所定温度、例えば、30±5℃の温度雰囲気で養生
させて発泡性心材を樹脂化を行い、その後、積層パネル
の固定を解除して、積層パネルを一枚ずつ払い出すとい
う方法が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記方法で
は、各工程を人手に頼らざるを得ず、特に、仮組パネル
の移載、解体工程、積層パネルの移載、解体工程、発泡
性心材の注入工程の各工程での作業性が低く、また、発
泡心材注入の歩留まりが低いという問題がある。
【0004】この発明の目的は、発泡性心材の注入の自
動化を達成すると共に、仮組パネルの移載、解体、積層
パネルの移載、解体工程、発泡性心材の注入工程の自動
化を達成し得る積層パネルの製造装置及び方法を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、一対の表面板間に枠材を介
設した仮組パネルを平盤を介して多段に積載すると共
に、これら仮組パネルにその上下から押圧力を加えて固
定した後、各仮組パネルの表面板間に発泡性心材を注入
・充填して積層パネルを形成する積層パネルの製造方法
において、 上記各平盤に平盤記号を設け、平盤情報と
して記録し、この平盤情報と、上記各仮組パネルの幅、
長さ、高さ、発泡性心材注入口の位置等のパネル情報と
を読取って、積載される最初の平盤を求めると共に、そ
の最初の平盤の記号を基準として後続の平盤情報とこれ
らに載置された仮組パネルのパネル情報とを対応させ、
各仮組パネルの積載高さからパネル最大積載数、各パネ
ルの発泡心材注入口高さ及び発泡性心材の注入量を演算
し、これら演算値に基づいて発泡性心材の注入高さ、注
入量を決定することを特徴とする。
【0006】このようにすることにより、発泡工程の効
率を改善し、かつ、正確な量の発泡心材の注入によって
反りや、接合不良のない品質の高い積層パネルを提供す
ることができる。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、 上記多段の積層パネルの加圧を解除した
後、各積層パネルを上段から下段に順次平盤毎取り上げ
、これを平盤、積層パネル分離ステーションに搬送
し、平盤、積層パネル分離ステーションにおいて平盤と
積層パネルを分離し、平盤を次の製造に備えさせると共
に、積層パネルを払い出しステーションに移載すること
を特徴とする。
【0008】このようにすることにより、全体の製造効
率の大幅な改善が可能となり、低廉な積層パネルを提供
することができる。
【0009】請求項3記載の発明は、一対の表面板間に
枠材を介設した仮組パネルを平盤を介して多段に積載す
ると共に、これら仮組パネルにその上下から押圧力を加
えて固定した後、各仮組パネルの表面板間に発泡性心材
を注入・充填して積層パネルを形成する積層パネルの製
造装置において、 上記各平盤に設けられた平盤記号を
平盤情報として記録する平盤情報記録部と、上記平盤情
報と、上記各仮組パネルの幅、長さ、高さ、発泡性心材
注入口の位置等のパネル情報とから積載される最初の平
盤を求めると共に、その最初の平盤の記号を基準として
後続の平盤情報とこれらに載置された仮組パネルのパネ
ル情報とを対応させ、各仮組パネルの積載高さからパネ
ル最大積載数、各パネルの発泡心材注入口高さ及び発泡
性心材の注入量を演算し、これら演算値に基づいて発泡
性心材注入装置の注入高さ、注入量を制御する制御手段
とを具備する、ことを特徴とする。
【0010】このようにすることにより、発泡工程の効
率を改善し、かつ、正確な量の発泡心材の注入によって
反りや、接合不良のない品質の高い積層パネルを提供す
ることができる。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、 上記仮組パネルを平盤毎取り上げ、所定
の場所に移載する組立用パネル移載手段と、多段の積層
パネルを平盤毎取り上げ、仮組パネルの形成ラインに移
載する解体用パネル移載手段と、仮組パネルの形成ライ
ン上の積層パネルのみを取り上げて平盤を次の製造の待
機側へ移載可能にするパネル取上げ手段とを具備する、
ことを特徴とする。
【0012】このようにすることにより、全体の製造効
率の大幅な改善が可能となり、低廉な積層パネルを提供
することができる。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項4記載の積
層パネルの製造装置において、 上記組立用パネル移載
手段と、上記解体用パネル移載手段とを、同一のパネル
移載装置にて形成してなる、ことを特徴とする。
【0014】このように構成することにより、設置スペ
ースを小さくすることができると共に、装置の小型化が
図れ、かつコストの低廉化を図ることができる。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項4記載の積
層パネルの製造装置において、 上記仮組パネルの形成
ラインから次の製造の待機位置側へ移載される平盤を所
定温度に制御する温度調節装置を具備することを特徴と
する。
【0016】このように構成することにより、発泡性心
材の歩留まりの高い、品質の高い積層パネルを提供する
ことができる。
【0017】請求項7記載の発明は、一対の表面板間に
枠材を介設した仮組パネルを平盤を介して多段に積載す
ると共に、これら仮組パネルにその上下から押圧力を加
えて固定した後、各仮組パネルの表面板間に発泡性心材
を注入・充填して積層パネルを形成する積層パネルの製
造装置において、 上記仮組パネルに押圧力を加えて固
定する手段は、上記積層パネルの加圧用袋体を具備し、
この加圧用袋体の加圧、上下固定及び加圧解除を自動的
に行う、ことを特徴とする。
【0018】このように構成することにより、均一な押
圧力を上下から加えることができるので、バラツキがな
く、かつ品質の高い積層パネルを提供することができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の一実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は、この発
明に係るパネル成形システムのレイアウトを示す平面図
である。
【0020】図示されるように、パネル成形システム
は、C−1(積層パネル払い出し),K−6(平盤、積
層パネル分離),K−7(平盤受け取り),K−8(平
盤バッファ),K−9(平盤バッファ),K−10(平
盤一次温調),K−11(平盤一次温調),K−12
(ライナー取り外し)及びK−13(ライナー交換)ス
テーションの第1列と、K−5(解体後、平盤受け取
り),J−11(平盤解体),J−12(下部加圧盤バ
ッファ),J−1(平盤積み上げ),K−4(平盤積み
込み待機),K−3(パネル仮組バッファ),K−2
(パネル組込),K−1(仮組パネル積載)ステーショ
ンの第2列と、J−8(養生),J−9(養生),J−
10(加圧装置解載、加圧解除部),J−13(加圧装
置バッファ)及びJ−2(加圧装置移載、加圧部)ステ
ーションの第3列と、J−7(養生),J−6(養
生),J−5(発泡),J−4(台車二次温調)及びJ
−3(台車二次温調)ステ−ションの第4列からなって
おり、図中、矢印で示したように、仮組パネルの組立、
温度調節、発泡心材の注入、養生を行うように構成され
ている。
【0021】これら各ステーションのうち、K−10ス
テーション及びK−11ステーションは、仮組パネル5
(一対の表面板5aの間に枠材5bを介設した状態のパ
ネルをいう)を載置する平盤1を、予め室温、例えば、
30±3℃に一次温度調節すべく温度調節装置6Aを有
する一次温度調節室6内に設置されている。また、第2
列のK−5,J−11,J−12,J−1及びK−4ス
テーション、第3列のJ−13ステーションを除く各ス
テーション及び第4列のJ−5(発泡)ステーションを
除く各ステーションは、発泡前後の台車(下部加圧盤,
平盤、上部加圧盤がセットされたもの)を、所定の温
度、例えば30±3℃に二次温調すべくダウンブローで
温度空気を吹き付ける二次温度調節装置を備えた二次温
度調節用の保温庫7内に設置されている。この保温庫7
は、平盤1の積載及び解載を行うパネル移載装置、加圧
装置、加圧装置バッファ等の重量物の昇降搬送設備及び
台車の搬送システムを含めた自動化設備と手作業を完全
分離することで、作業者と機械の動作領域を分け、安全
の確保を図れるようにしてある。
【0022】また、K−2ステーションの側方には、上
記平盤1に設けられたID記録部2から各平盤固有の記
録情報(平盤記号(以下に平盤NOという)、平盤温度、
養生時間等の平盤情報等)と、各仮組パネル5の幅、長
さ、高さ、発泡性心材注入口の位置等のパネル情報とを
入力し、その入力情報を予め記憶された情報と比較演算
し、後述する発泡処理装置15の制御部に制御信号を伝
達するパネル情報制御手段例えば中央演算処理装置17
(CPU)が配設されている。このK−2ステーション
において、作業者が、積載される平盤1の平盤情報と各
仮組パネルのパネル情報を入力する。つまり、作業者
は、仮組パネル5の幅、高さ等のパネル情報と、平盤1
の積載位置(段数等)や平盤NO等を入力する。
【0023】上記各ステーションは、基本的に、荷の流
れ方向(台車の移送方向)においてすぐ前方のステーシ
ョンがセンサにより空荷と検知されたとき、又は、空荷
となる予定時間を経過すると同時にコンベアを作動し
て、荷を製造ラインの流れ方向前方に進めるように構成
され、各ステーション毎に設置された制御装置により、
停止、前進、後退を行えるようになっている。なお、各
ステーションに設置される制御装置に代えて上記CPU
17を用いて一括制御することも可能である。
【0024】そして一次温度調節室6、二次温度調節用
の保温庫7は、室内温度の安定のために出入口が荷の搬
出入信号に同期して自動開閉する電動シャッター(図示
せず)で開閉され、また、保温庫7は断熱性の高い断熱
壁で形成されている。
【0025】上記平盤1は、軽量で耐食性に富み、かつ
熱伝導性のよい部材である方が好ましく、このために、
例えば図2に示すように、両端が開口する複数の中空部
1aを有するアルミニウム合金製の押出形材1bで構成
されている。なお、この押出形材1b一つで一枚の平盤
1を構成することも可能であるが、パネル面積の変更に
も対応するため、その幅方向端部に長手通しにあり溝1
cが設けられている。従ってこれら押出形材1bをあり
溝1c同士を向き合わせて配設した後、あり溝1c一対
に一本の継手部材1dを嵌合することにより、複数例え
ば4個の押出形材1bにより簡単に広い面積の矩形状の
平盤1を形成することができる。
【0026】また、図3に示すように、上記平盤1に
は、長辺側のほぼ中央の側面部を外側から内側に向かっ
て所定幅切り欠いてID取り付け部1fが形成され、こ
のID取付部1fに平盤ID記録部2が一体的に取り付
けられて平盤1に対する記録情報が電気的に読み取られ
るようになっている。なお、図2に示すように上記押出
形材1bの中空部1aの天井面及び床面には、上記温調
空気に接する表面積を増して温調効率を一層高めるた
め、及び押出形材1bの機械的強度を増すためのフィン
1eが多数設けられている。
【0027】上記一次温度調節装置6Aは、図4及び図
5に示すように、例えば、平盤1の長辺側に千鳥状に接
続される送風ヘッダ3と、この送風ヘッダ3に接続する
図示しない送風ダクトと、ターボファン及び加熱,冷却
用温調装置(図示せず)を具備している。この場合、送
風ヘッダ3は、平盤1を形成する各ブロックの押出形材
1bの中空部1aに連通する長孔状の連通孔3aを有す
る角パイプ3b及びこの角パイプ3bの一側面から水平
に突出した一対の挟持片3cとで構成され、送風ヘッダ
3の一対の挟持片3c間に上記平盤1の上下面を挟んだ
状態で固定されている。
【0028】そして、一次温度調節室6の出入口の電動
シャッターを閉じた状態で、温調装置によって、例えば
30±3℃に温調された空気を送気ダクト及び送風ヘッ
ダ3に流し、送風ヘッダ3の連通孔3aから平盤1の各
ブロックすなわち各押出形材1b毎に例えば千鳥方向か
ら高流速例えば15m/minにて吹き込むことによっ
て平盤1を短時間で所定温度、例えば30±3℃に温調
することができる(図4及び図5参照)。この場合、空
気の送風方向は必しも千鳥方向である必要はなく、同一
方向から他方に向かって送風するようにしてもよい。な
お、上記一次温度調節装置には図示しない吸気ダクトに
連通させて集塵機が設置されていて、吸気された温調空
気の清浄化が図られる。
【0029】図1に示すように、上記J−1ステーショ
ン、K−4ステーションには、待機中の仮組パネル5を
K−4ステーションから平盤1ごと取り上げてこれを順
次移載する組立用のパネル移載装置10(パネル移載手
段)が配設されている。また、J−5ステーションに
は、その積載された各仮組パネル5の発泡性心材注入口
等に発泡ウレタン等の発泡性心材を注入すべく発泡性心
材注入装置11が配設されている。
【0030】また、J−2ステーションには、上記平盤
1と仮組パネル5とを一組として複数組を多段に重ねて
固定するパネル成形装置9が配設され、また、このJ−
2ステーションとJ−10ステーションには、パネル成
形装置9の加圧装置(後述する)の移載・解体を兼用で
行う加圧装置の移載装置12が配設されている。なお、
J−2ステーションとJ−10ステーションとの間に
は、加圧装置を待機させておくJ−13ステーションが
設けられている。
【0031】また、K−5ステーション、J−11ステ
ーションには、J−11ステーションに移送された台車
の積層完了後の積層パネルを平盤1毎一つずつ取り上げ
てこれをK−5ステーションに移し換える解体用のパネ
ル移載装置10Aが配設されている。
【0032】また、K−6ステーションには、成形され
た積層パネルを取り上げて平盤1を次の製造の待機位置
側へ移載可能とするパネル取上げ手段例えばパネル取上
げ装置14が配設されている。そして、上記J−5ステ
ーションの一つ手前のステーション、すなわち、J−4
ステーションには、上記平盤ID記録部2から各平盤固
有の記録情報(平盤NO、平盤温度、養生時間等の平盤情
報等)を読み取る平盤ID読取り装置16が配設されて
いる。この平盤ID読取装置16によって読み取られた
信号が上記CPU17に伝達され、このCPU17で比
較演算された制御信号が発泡処理装置15に伝達される
ように構成されている。
【0033】上記パネル成形装置9は、図6及び図7に
示すように、仮組パネル5を平盤1ごとライナー19を
介して多段に積み上げてこれらを同時に加圧すべく、搬
送ローラ20上に載置された下部加圧盤21と、最上段
の仮組パネル5に載置される上部加圧盤22と、この上
部加圧盤22と下部加圧盤21とを互いに押圧させる加
圧装置23と、この加圧装置23をJ−2,J−13及
びJ−10ステーション間で移動する移載装置12とで
主要部が構成されている。
【0034】上記加圧装置23は、例えば、コンベアロ
−ラ20の両外側に左右一対敷設された内側軌道24上
を走行する左右一対の横枠25aと、この横枠25aか
ら上方に延びる縦枠25bとからなるロック枠25と、
これらロック枠25の相対向面部にそれぞれ上下方向に
間隔を隔てて列設された係止溝26と、これら係止溝2
6とそれぞれ係合する係止爪27を一対有する加圧装置
本体28と、加圧装置本体28の下面と上部加圧盤22
との間に介設され膨張に応じた加圧力を上部加圧盤2
2、平盤1を介して仮組パネル5に作用させる複数の加
圧用袋体29と、これら加圧用袋体29にそれぞれ独立
した作動流体を給排し膨張・収縮させる圧力制御装置、
例えば、後述する移載・解体装置の移載完了信号を入力
されたとき、上記各加圧用袋体29に所定圧の高圧空気
を供給する圧力供給装置(図示せず)と、上記下部加圧
盤21の両側面からそれぞれ外側に張り出した加圧盤側
係止部30と、上記一対のロック枠25にそれぞれ設け
られ上記加圧盤係止部30下面に対して下方から当接し
て上記ロック枠25の上方への移動を規制するロック枠
側係止部31とから構成されている。
【0035】この場合、上記係止溝26及び係止爪27
は、上記加圧用袋体29の押圧力に増加に応じて係止爪
27が係止溝26上を摺動移動するように、かつ、加圧
用袋体29による係止爪27のバックを防ぐためにラチ
ェット式構造となっている。
【0036】すなわち、上記加圧装置本体28上部の支
持部材32に対して係止爪27が係止溝26との係合方
向へ摺動移動自在に軸支されると共に、その係止爪27
の係止爪軸部27aの後端面部と支持部材32との間
に、上記係止爪27を係止溝26方向に付勢して係止溝
26に係合させる弾発部材、例えば圧縮コイルばね33
が介設され、各係止溝26と係止爪27の上面がそれぞ
れほぼ水平でかつ、それら上面と交わる他面が下方に向
かって傾斜するように形成されている。
【0037】従って、圧力供給装置から加圧用袋体29
に高圧空気等の作動流体を供給することにより、加圧用
袋体29が膨張して下部加圧盤側係止部30とロック枠
側係止部31とが当接し、各仮組パネル5及び平盤1に
膨張に応じた押圧力が作用して、下部加圧盤21、上部
加圧盤22、各仮組パネル5、平盤1及びライナー19
は一体の構造物となる。このため、各仮組パネル5の表
面板5aは湾曲の無い平らの姿勢に矯正され表面板5a
の間隔は枠材5bの高さと同じ高さに均等化される。こ
のため上記平盤1及び仮組パネル5固有の各情報に基づ
いて算出された発泡性心材注入量を正しく反映させるこ
とができ、湾曲がなくかつ接合のよい積層パネルが形成
される。
【0038】また、上記加圧装置23は、J−2ステー
ション、J−13ステーション及びJ−10ステーショ
ンの両外側にそれぞれ配置された外側軌道34上を走行
する移載用架台35に図示しない昇降シリンダを介して
昇降自在に吊持されており、その本体中央部に取り付け
られた移載用モータ39には、このモータ39の正逆回
転を伝えられてねじ送りするねじ送り機構40が左右一
対取り付けられている。そして、このねじ送り機構40
の可動子41の先端部には、それぞれ内側向きにフック
42が取り付けられ、上記係止爪27の上面部に固定さ
れた係合レバー43がこれらフック42に係合するよう
に構成されている。上記外側軌道34,移載用架台3
5,移載用モータ39及びねじ送り機構40等によって
移載装置12が構成されている。
【0039】また、係止爪27の上端面部には、上記係
止爪27の一方の下端面と当接してONからOFFに切
り換わるように移載用第1リミットスイッチ44が、他
方に上記係止爪27の他方下端面と当接してOFFから
ONに切り換わるように移載用第2リミットスイッチ4
5が取り付けられている。上記J−2ステーションに
は、パネル成形装置9の加圧装置23を積載し得る位置
に移載用架台35が移動したときにこれと当接して電気
的スイッチがOFFからONに切り換えられるようJ−
2ステーション側第2リミットスイッチ(図示せず)が
取り付けられている。
【0040】また、加圧装置23の解除は、外側軌道3
4上を走行する上記移載装置12によりなされる。上記
J−10ステーションには、このJ−11ステーション
のパネル成形装置9から加圧装置23を取り上げる位置
に移載用架台35が移動したときにこれと当接して電気
的スイッチがOFFからONに切り換わるようにJ−1
0ステーション側リミットスイッチ(図示せず)が取り
付けられている。そして、J−10ステーションからの
解体信号、すなわち、積層パネルの形成後、J−10ス
テーションのパネル成形装置9から加圧装置23を解除
する信号が入力されたとき、移載・解体用第1リミット
スイッチがONに切り換わるまで昇降シリンダを伸張さ
せ、移載用第1リミットスイッチ44がONのとき移載
用モータ39を逆転させて、レバー43にフック42を
係合させ、係止溝26から係止爪27を離脱させるよう
に構成され、そして、その後、移載用第2リミットスイ
ッチ45がONに切り換わるまで昇降用シリンダを収縮
させ、この移載用第2リミットスイッチがONのとき、
移載用モータ39に停止信号を出力して停止させるよう
に構成されている。
【0041】なお、上記圧力供給装置は、パネル移載完
了信号を受け、かつ、移載用第1リミットスイッチ44
からON信号が入力されたときから所定時間経過後、す
なわち、係止合溝26に係止爪27が係合した後、作動
流体を供給して上記加圧用袋体29の圧力を所定圧に高
めるように、また、加圧装置23の解体信号を受け、か
つ、移載用第2リミットスイッチ45がONのとき作動
流体を排出して加圧用袋体29の圧力を解除するように
構成されている。
【0042】上記組立用のパネル移載装置10は、図8
ないし図11に示すように、左右一対設けられた軌道3
7を走行移動する走行架台46に取り付けられてK−4
ステーションのコンベアロ−ラ20上から仮組パネル5
ごと平盤1を取り上げるように構成されている。
【0043】この場合、上記パネル移載装置10は、図
8ないし図11に示すように、移動架台46と、この移
動架台46の走行方向前部及び後部に対してそれぞれ昇
降自在に一対吊り下げられた上部吊下げロッド47と、
その上部吊下げロッド47一対に対して昇降可能に取り
付けられたガイド板48と、これらガイド板48の両側
部側に左右一対昇降自在に吊り下げられた下部吊下げロ
ッド49と、これら下部吊下げロッド49一対の下端部
にそれぞれ掛け渡された吊りアーム50とで装置本体が
構成されている。そして、これら前後二対の吊りアーム
50の両端部側には、上記平盤1下のライナー19外側
面部の係合凹部51(図1参照)に係合させて仮組パネ
ル5を挟持すべく、左右方向に対して伸縮自在に挟持用
シリンダ52が取り付けられ、これら挟持用シリンダ5
2のシリンダロッド先端部に上記係合凹部51と係合可
能な断面ほぼL字型の保持爪53が取り付けられてい
る。
【0044】また、上記各吊りアーム50のほぼ中央部
には、従動スプロケット54が軸支されると共に、上記
移動架台46上部に設置された昇降用モータ59に主動
スプロケット55が設けられ、これらスプロケット5
4、55に巻き掛けられた1本の昇降用チェン56の両
端部がそれぞれ移動架台46に固定されている。
【0045】そして、上記吊りアーム50の下面には、
例えば、平盤1の上面と当接したときに、電気接点がO
FFからONに切り換わるように吊りアーム側リミット
スイッチ57が取り付けられ、このスイッチ57がOF
Fのときに上記挟持用シリンダ52を伸張させ、ONの
ときに縮める制御回路が備えられている。そしてこの制
御回路は、さらに上記J−1ステーション側方の支柱等
に、その上下方向に対して間隔を隔てて配設された光電
管スイッチの信号が一定時間以上継続してON信号を出
力しているとき、すなわち上記スペ−サ19等によって
光電管スイッチの投光が一定時間以上遮られているとき
に上記吊りアーム側リミットスイッチ57による挟持用
シリンダ52の収縮を禁止するように構成されている。
【0046】さらに、上記軌道37には、上記J−1ス
テーションの移載位置に移動架台46が移動したとき、
これと当接してOFFからONに切り換わるようにJ−
1ステーション側移動制御用リミットスイッチが設けら
れると共に、K−4ステーションの仮組パネル取り上げ
位置に移動架台46が移動したときにOFFからONに
切り換わるようにK−4ステーション側移動制御用リミ
ットスイッチが設けられ、移動架台46側には、上記下
部吊下げロッド47の端部と接触したときにOFFから
ONに切り換わるように架台側リミットスイッチ58が
取り付けられている。
【0047】このため上記制御回路には、上記K−4ス
テーション側移動制御用リミットスイッチがON、J−
1ステーション側リミットスイッチがOFF、架台側リ
ミットスイッチ58がOFF、吊りアーム側リミットス
イッチ57がOFFのときに、走行モータ60に停止信
号を出力して移動架台46の走行を停止させた後、上記
吊りアーム側リミットスイッチ57からON信号が入力
されるまでは、昇降用モータ59に下降信号を出力して
吊りアーム50を下降させ、吊りアーム側リミットスイ
ッチ57からON信号が出力されてから一定時間経過し
た後は、架台側リミットスイッチ58からON信号が入
力されるまでは、昇降用モータ59に上昇信号を入力し
て上昇させ、架台側リミットスイッチ58がONとなっ
たときは昇降用モータ59を停止し、その後、上記走行
モータ60に逆転信号を入力して移動架台46をJ−1
ステーション側へ走行させる取り上げ制御回路が組み込
まれている。
【0048】また、上記J−1ステーション側移動制御
用リミットスイッチがON、K−4ステーション側移動
制御用リミットスイッチがOFF、架台側リミットスイ
ッチ58がON、吊りアーム側リミットスイッチ57が
ONのときに、走行モータ60に停止信号を出力して移
動架台46の走行を停止した後、上記吊りアーム側リミ
ットスイッチ57からON信号が入力されるまでは昇降
用モータ59に下降信号を入力して吊りアーム50を下
降させ、吊りアーム側リミットスイッチ57からON信
号が入力され、かつ、上記光電管スイッチの一つから所
定時間以上ON信号が入力されているときは、上記架台
側リミットスイッチ58からON信号が入力されるまで
昇降用モータ59に上昇信号を入力して吊りアーム50
を上昇させ、その後、上記走行モータ60に逆転信号を
入力して移動架台46をK−1ステーション側へ走行さ
せる移載制御回路が組み込まれている。
【0049】従って、移動架台46は、上記制御回路に
より自動的にJ−1ステ−ションとK−4ステーション
との間を往復して吊りアーム50でK−4ステーション
から平盤1ごと仮組パネル5を取り上げ、これをJ−1
ステーションに多段に積み上げる。なお、上記制御回路
は、上記光電管スイッチが全て所定時間以上の間ON信
号を出力しているときは、パネル成形装置9のパネル移
載が完了したと判断して、移動架台46をJ−1ステー
ションに移動させて停止させる。
【0050】上記解体用のパネル移載装置10Aは、上
記組立用のパネル移載装置10と同様に構成されてお
り、J−11ステーションとK−5ステーションとの間
を往復してJ−11ステーションに移送された積層パネ
ル84(成形パネル)すなわち加圧装置が解除された台
車に積載された平盤1と積層パネル84を、上段から下
段に順次平盤1毎K−5ステーションに移送するように
構成されている。なお、解体用のパネル移載装置10A
と組立用のパネル移載装置10は別個に配設してもよい
が、図1に示すように同一のラインすなわち第2の外側
軌道37上を移動するパネル移載装置とすることによ
り、装置の小型化が図れる点で好ましい。
【0051】一方、発泡性心材注入装置11は、図12
及び図13に示すように、J−5ステ−ションの側方に
設置された2本の支柱61及びこれら支柱61上部に掛
け渡された桁材62からなる機枠63に取り付けられて
いる。発泡性心材注入装置11は、桁材長手方向に沿わ
せて梁材上下面を開口させたガイド64に沿って移動す
るベース65を形成し、このベース65に垂直軸回りに
昇降ロッド66を螺入し、この昇降ロッド66の両側に
上記ベース65を貫通するガイドロッド67を設けて、
これら昇降ロッド66とガイドロッド67の両端部に連
結板68を掛け渡し、連結板68の下面にJ−5ステー
ションに待機している仮組パネル5の注入口から表面板
5a間に発泡ウレタン等の発泡性心材を注入すべく、注
入ノズル69をシリンダ70を介して進退自在に取り付
けて構成されている。上記ベース65には、上記昇降ロ
ッド66と一体にかつ、同軸的に従動側プーリ71が固
定されており、上記ベ−ス65にこの従動側プーリ71
にベルト掛けされて昇降ロッド66を昇降させるための
ロッド昇降用モータ72が取り付けられている。また、
上記ベース65には、ベース長手方向に沿わせてラック
73が一体的に設けられており、このラック73に横行
用モ−タ74のピニオン75が歯合されている。従っ
て、上記シリンダ70及び横行用モータ74により注入
ノズル69の位置を上下左右に調節することができ、注
入ノズル69を各仮組パネル5の注入口に挿入すること
ができる。
【0052】上記発泡処理装置15は、上記平盤ID読
取り装置16に読み取られた情報と、CPU17に予め
記憶された情報とで比較演算された制御信号に基づいて
上記パネル成形装置9に積載する最初の平盤1を正確に
割り出すと共に、その最初の平盤1のNOを基準として後
続の平盤1の平盤記録情報とこれらに載置された仮組パ
ネル5のパネル記録情報とを1:1に対応させ、その
後、パネル積載装置9の積載面、すなわち、下部加圧盤
21の積載面からの各仮組パネル5の積載高さ、積載枚
数及び上記積載面からの各仮組パネル5の注入口高さ、
及び心材の注入口の左右方向の位置を上記発泡性心材注
入処理装置11に制御信号として入力するように構成さ
れている。そして、上記発泡性心材注入装置11は、そ
の発泡処理装置15から入力された演算値に基づいて位
置設定した注入ノズル69を仮組パネル5の上記注入口
に差し込んで演算値に対応する量の発泡性心材を仮組パ
ネル5の表面板5a間に注入するように構成されてい
る。なお、仮組パネル5の種類が特定されている場合
は、予め各仮組パネル5について試験的に発泡性心材注
入量を求めて、パネルの種類に対応する注入量をメモリ
から取り出すように構成しても構わない。
【0053】一方、上記パネル取上げ装置14は、図1
4及び図15に示すように、K−6ステ−ションに立設
された4本の支柱77aに架設された桁77bに平行に
敷設された支持桁77cに載置されるパネル取上げ装置
本体14aと、このパネル取上げ装置本体14aから垂
下される複数例えば6本の下端部に吸引パッド78を有
する昇降自在な吸引ロッド79とで主に構成されてい
る。この吸引パッド79には、その軸心を通りパッド面
80に開口する負圧通路(図示せず)を形成し、この負
圧通路の他端を電磁切換弁82を有する吸引ホース83
を介して負圧モータ87の吸込み口に連通させて構成さ
れ、電磁切換弁82を開いて負圧モータ87を作動し
て、負圧を平盤1に作用させることにより、各吸引パッ
ド78に平盤1を強力に吸い付けるように構成されてい
る。
【0054】なお、上記吸引ロッド79を昇降させるた
めに、上記パネル取上げ装置本体14aには、シリンダ
85が取り付けられている。また、このシリンダ85及
び上記負圧モータ87、電磁切換弁82の制御装置86
は、K−6ステーションに平盤1毎積層パネル84が搬
送した信号が入力されたとき、シリンダ85を伸張させ
て吸引パッド78を積層パネル84に着座させると共
に、電磁切換弁82を大気開放位置から負圧モータ87
と吸引パッド78とを連通する切り換え位置に作動し、
かつ負圧モータ87を作動して積層パネル84を吸い付
けた後、シリンダ85のみを収縮作動して積層パネル8
4をK−6ステーションの上方へ上昇させるように構成
されている。このようにして、積層パネル84を上昇さ
せた時点で、図示しないリミットスイッチが動作してK
−6ステーションのコンベアが駆動して平盤1が次の製
造の待機位置すなわちK−5ステーションに移載される
ようになっている。
【0055】一方、K−6ステーションでは、平盤1が
K−5ステーションに移載完了されたとき、シリンダ8
5が伸張して積層パネル84をコンベア上に移載し、電
磁切換弁82を待機開放位置へ切り換えて積層パネル8
4の吸い付けを解除する。そしてコンベアを逆転させて
積層パネル84をC−1ステーションのコンベアに移載
するように構成され、C−1ステーションは、その後、
所定時間経過してから、コンベアを回転して積層パネル
84を払い出す。
【0056】次に、上記製造装置を用いて積層パネルを
製造する手順について説明する。まず、K−1ステーシ
ョンにおいて、作業者が平盤1を一旦停止させて平盤1
の上に下側表面板5aを載置し、面板完了ボタンを押し
て、K−2ステーションが空き次第移動する。K−2ス
テーションにおいて、平盤NO等を自動読み取りし、作業
者がバーコード等にてパネル情報を読取り、CPU17
に記憶させる一方、下側表面板5aの上面に枠材あるい
はライナー等を載置すると共に、上側表面板5aを載置
して仮組パネル5を組み込む。この組み込み作業が完了
した後、K−3ステーションが空いている場合には、K
−3ステーションに搬送する。
【0057】K−3ステーションに搬送された仮組パネ
ル5はK−4ステーションに搬送され、K−4ステーシ
ョンとJ−1ステーションを往復動する組立用のパネル
移載装置10によって仮組パネル5は平盤1毎取り上げ
られて、J−1ステーションで待機する下部加圧盤の上
へ移載される。このようにして、J−1ステーションに
おいて所定段数の仮組パネル5と平盤1とが積み重ねら
れる。
【0058】J−1ステーションで所定高さ積み重ねら
れた仮組パネル5と平盤1(台車)は、搬送ローラ20
によってJ−2ステーションに搬送される。そして、J
−2ステーションに台車が搬送されると、J−13ステ
ーションに待機している上部加圧盤22及び加圧装置2
3が移載装置12によってJ−2ステーションに移動さ
れ、上述したように、下部加圧盤21、上部加圧盤2
2、各仮組パネル5、平盤1及びライナー19等を一体
に加圧固定する。
【0059】J−2ステーションによって加圧された各
仮組パネル5と平盤1とを積載する台車は、J−3ステ
ーション,J−4ステーションに搬送され、J−4ステ
ーションに搬送された台車の平盤1の平盤NO等の平盤情
報とパネル情報が平盤ID読取り装置16によって自動
的に読み取られ、その信号がCPU17に伝達される。
【0060】所定時間、J−3,J−4ステーションに
おかれて二次温調された台車は、次にJ−5ステーショ
ンに搬送され、J−5ステーションにおいて、CPU1
7から発泡処理装置16に送られた制御信号に基づいて
発泡注入装置11が動作して、各仮組パネル5の表面板
5a間に発泡性心材が注入・充填される。
【0061】各仮組パネル5への注入・充填工程が終了
した後、台車はJ−6,J−7及びJ−9ステーション
に搬送され、この間所定の温度例えば30℃±3℃の温
度雰囲気下で養生されて発泡性心材が樹脂化され、積層
パネルが成形される。
【0062】発泡性心材が樹脂化された後、台車はJ−
10ステーションに搬送され、J−10ステーションに
おいて、J−13ステーションに待機する移載装置12
が移動して、加圧装置23による加圧が解除される。加
圧が解除された台車はJ−11ステーションに搬送され
る。また、上記上部加圧盤22及び加圧装置23は移載
装置12によってJ−13ステーションに搬送され、次
の加圧工程に備える。
【0063】J−11ステーションに搬送された台車に
積載された各積層パネル84と平盤1は解体用のパネル
移載装置10Aによって平盤1毎取上げられてK−5ス
テーションに搬送され、K−5ステーションに搬送され
た積層パネル84と平盤1はK−6ステーションに搬送
される。
【0064】K−6ステーションにおいて、パネル取上
げ装置14によって積層パネル84が吸い付けられて上
昇し、分離された平盤1は、K−7ステーションに移送
される。一方、平盤移載完了後、積層パネル84は降下
され、K−6ステーションのコンベアの逆転によってC
−1ステーションに移送され、C−1ステーションから
所定の場所に払い出される。
【0065】なお、K−7ステーションに移送された平
盤1は、K−8,K−9ステーションに移送され、次の
パネル製造に備えるため、K−10,K−11ステーシ
ョンに移送され、このK−10,K−11ステーション
で一次温調がなされる。
【0066】
【発明の効果】以上、説明したようにこの発明は上記の
ように構成されているので、以下のような効果を発揮す
る。
【0067】1)請求項1及び3記載の発明によれば、
発泡工程の効率を改善し、かつ、正確な量の発泡心材の
注入によって反りや、接合不良のない品質の高い積層パ
ネルを提供することができる。
【0068】2)請求項2及び4記載の発明によれば、
全体の製造効率の大幅な改善が可能となり、低廉な積層
パネルを提供することができる。
【0069】3)請求項5記載の発明によれば、組立用
パネル移載手段と、解体用パネル移載手段とを、同一の
パネル移載装置にて形成するので、設置スペースを小さ
くすることができると共に、装置の小型化が図れ、かつ
コストの低廉化を図ることができる。
【0070】4)請求項6記載の発明によれば、発泡性
心材注入の歩留まりの高い、品質の高い積層パネルを提
供することができる。
【0071】5)請求項7記載の発明によれば、仮組パ
ネルに均一な押圧力を上下から加えることができるの
で、バラツキなく、品質の高い積層パネルを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る積層パネルの製造工程を示すシ
ステム全体図である。
【図2】この発明に係る平盤の一側面図である。
【図3】この発明に係る平盤の平面図である。
【図4】この発明に係る平盤と送風ヘッダとの接続状態
を示す要部詳細斜視図である。
【図5】この発明に係る平盤と送風ヘッダとの接続状態
を示す平面図である。
【図6】この発明に係るパネル形成装置及び加圧装置を
示す正面図である。
【図7】この発明に係るパネル形成装置及び加圧装置を
示す側面図であり、半分を断面で示した図である。
【図8】この発明に係るパネル移載装置を正面から見た
要部詳細図であり、縮んだ状態を示す図である。
【図9】この発明に係るパネル移載装置を正面から見た
要部詳細図であり、伸びた状態を示す図である。
【図10】この発明に係るパネル積載装置を示す平面図
である。
【図11】上記パネル積載装置を示す右側面図である。
【図12】この発明に係る発泡性心材注入装置を示す正
面図である。
【図13】この発明に係る発泡性心材注入装置を示す右
側面図である。
【図14】この発明に係るパネル取上げ装置を示す概略
平面図である。
【図15】上記パネル取上げ装置を示す概略側面図であ
る。
【符号の説明】
1 平盤 2 平盤の情報記録部(平盤ID情報記録部) 5 仮組パネル 5a 表面板 5b 枠材 6A 温度調節装置 9 パネル成形装置 10,10A パネル移載装置(組立用、解体用パネル
移載手段) 14 パネル取上げ装置(パネル取上げ手段) 15 発泡処理装置 17 CPU(パネル情報制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29K 105:04 B29K 105:04 B29L 9:00 B29L 9:00 31:10 31:10 (72)発明者 長島 洋行 滋賀県東浅井郡虎姫町酢500番地 日本 軽金属株式会社滋賀工場内 (72)発明者 松井 彦千 滋賀県東浅井郡虎姫町酢500番地 日本 軽金属株式会社滋賀工場内 (56)参考文献 特開 平9−155893(JP,A) 特開 平9−155887(JP,A) 特開 平9−150424(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 39/00 - 39/44

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の表面板間に枠材を介設した仮組パ
    ネルを平盤を介して多段に積載すると共に、これら仮組
    パネルにその上下から押圧力を加えて固定した後、各仮
    組パネルの表面板間に発泡性心材を注入・充填して積層
    パネルを形成する積層パネルの製造方法において、 上記各平盤に平盤記号を設け、平盤情報として記録し、
    この平盤情報と、上記各仮組パネルの幅、長さ、高さ、
    発泡性心材注入口の位置等のパネル情報とを読取って、
    積載される最初の平盤を求めると共に、その最初の平盤
    の記号を基準として後続の平盤情報とこれらに載置され
    た仮組パネルのパネル情報とを対応させ、各仮組パネル
    の積載高さからパネル最大積載数、各パネルの発泡心材
    注入口高さ及び発泡性心材の注入量を演算し、これら演
    算値に基づいて発泡性心材の注入高さ、注入量を決定す
    ることを特徴とする積層パネルの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の積層パネルの製造方法に
    おいて、 上記多段の積層パネルの加圧を解除した後、各積層パネ
    ルを上段から下段に順次平盤毎取り上げて、これを平
    盤、積層パネル分離ステーションに搬送し、平盤、積層
    パネル分離ステーションにおいて平盤と積層パネルを分
    離し、平盤を次の製造に備えさせると共に、積層パネル
    払い出しステーションに移載することを特徴とする積
    層パネルの製造方法。
  3. 【請求項3】 一対の表面板間に枠材を介設した仮組パ
    ネルを平盤を介して多段に積載すると共に、これら仮組
    パネルにその上下から押圧力を加えて固定した後、各仮
    組パネルの表面板間に発泡性心材を注入・充填して積層
    パネルを形成する積層パネルの製造装置において、 上記各平盤に設けられた平盤記号を平盤情報として記録
    する平盤情報記録部と、上記平盤情報と、上記各仮組パ
    ネルの幅、長さ、高さ、発泡性心材注入口の位置等のパ
    ネル情報とから積載される最初の平盤を求めると共に、
    その最初の平盤の記号を基準として後続の平盤情報とこ
    れらに載置された仮組パネルのパネル情報とを対応さ
    せ、各仮組パネルの積載高さからパネル最大積載数、各
    パネルの発泡心材注入口高さ及び発泡性心材の注入量を
    演算し、これら演算値に基づいて発泡性心材注入装置の
    注入高さ、注入量を制御する制御手段とを具備する、こ
    とを特徴とする積層パネルの製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の積層パネルの製造装置に
    おいて、 上記仮組パネルを平盤毎取り上げ、所定の場所に移載す
    る組立用パネル移載手段と、多段の積層パネルを平盤毎
    取り上げ、仮組パネルの形成ラインに移載する解体用パ
    ネル移載手段と、仮組パネルの形成ライン上の積層パネ
    ルのみを取り上げて平盤を次の製造の待機位置側へ移載
    可能にするパネル取上げ手段とを具備する、ことを特徴
    とする積層パネルの製造装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の積層パネルの製造装置に
    おいて、 上記組立用パネル移載手段と、上記解体用パネル移載手
    段とを、同一のパネル移載装置にて形成してなる、こと
    を特徴とする積層パネルの製造装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の積層パネルの製造装置に
    おいて、 上記仮組パネルの形成ラインから次の製造の待機位置側
    へ移載される平盤を所定温度に制御する温度調節装置を
    具備することを特徴とする積層パネルの製造装置。
  7. 【請求項7】 一対の表面板間に枠材を介設した仮組パ
    ネルを平盤を介して多段に積載すると共に、これら仮組
    パネルにその上下から押圧力を加えて固定した後、各仮
    組パネルの表面板間に発泡性心材を注入・充填して積層
    パネルを形成する積層パネルの製造装置において、 上記仮組パネルに押圧力を加えて固定する手段は、上記
    積層パネルの加圧用袋体を具備し、この加圧用袋体の加
    圧、上下固定及び加圧解除を自動的に行う、ことを特徴
    とする積層パネルの製造装置。
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