JP3404907B2 - 制御盤 - Google Patents

制御盤

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JP3404907B2
JP3404907B2 JP20214494A JP20214494A JP3404907B2 JP 3404907 B2 JP3404907 B2 JP 3404907B2 JP 20214494 A JP20214494 A JP 20214494A JP 20214494 A JP20214494 A JP 20214494A JP 3404907 B2 JP3404907 B2 JP 3404907B2
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02BBOARDS, SUBSTATIONS OR SWITCHING ARRANGEMENTS FOR THE SUPPLY OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02B1/00Frameworks, boards, panels, desks, casings; Details of substations or switching arrangements
    • H02B1/56Cooling; Ventilation

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  • Power Engineering (AREA)
  • Patch Boards (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、放電加工機、レーザ
加工機などの工作機械の制御盤に係り、更に詳しくは制
御盤が防塵的に密閉され、該防塵区画内を冷却するため
の熱交換器等の冷却装置を備えた工作機械の制御盤に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】放電加工機、レーザ加工機などの工作機
械の制御盤は、数値制御ユニット、各種制御プリント基
板などを含む制御ユニットの他に、電源変圧器、直流電
源ユニット、パルス電源ユニットなどの加工電源機器が
収納されている。通常、制御盤は外部の塵埃、オイルミ
ストが盤内に侵入しないように防塵的に密閉された構造
にされる。そして、防塵区画内に収納された制御ユニッ
ト、加工電源機器が発生する熱を外部に除去し、防塵区
画内の温度を許容の範囲に維持するために冷却装置を備
えている。
【0003】冷却装置としては、冷媒を使用した空調装
置、ヒートパイプやコルゲート状伝熱板などを使用した
熱交換器が使用されている。又、防塵区画内の発熱を少
なくするために、発熱する電子部品を取付けたヒートシ
ンクのフィン部分を、防塵区画を形成している壁面に穿
設された穴から外部に露出して取付け、上記フィン部分
を外気で自然冷却させたり、該フィン部に配設された冷
却ファンで強制冷却することが行われている。従って、
冷却装置を小型化でき、冷却に要する費用を少なくする
ことができる。
【0004】従来、ヒートシンクのフィン部分を外部に
露出して取付ける形式の電子機器(以下、外部冷却機器
という。)としてはサーボモータ駆動装置、インバータ
装置などがあった。これらの外部冷却機器はアルミダイ
カストにより機器フレーム部分とヒートシンク部分とを
一体成型する構成で、筐体内壁面にねじ止めして取付け
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】外部冷却機器は、ケー
ブル接続、表示部の目視点検を該機器の正面側に対面し
て行えるようにするため、盤筐体の背面壁の内面に配置
され、ねじ止め固定される。上記背面壁は盤正面側から
奥まった位置にあるため、上記ケーブル接続や、表示部
の目視点検及び取付作業が容易でなかった。又、奥まっ
た位置にある外部冷却機器の手前には他の機器を配置で
きず、盤内に有効利用されない空間(デッドスペース)
が生じ、結果的に制御盤が大型になる原因となってい
た。又、筐体背面全体に冷却装置である熱交換器を配設
する形式の制御盤においては、複数個の外部冷却機器の
取付により、熱交換器の取付面積が減ることになって、
防塵区画内の発熱を少なくする効果が相殺されることも
あった。
【0006】更に、放電加工などのためのパルス電源ユ
ニットは、生産台数が比較的少なく、機器フレーム部分
とヒートシンク部分とを一体成型するアルミダイカスト
部品は経済的な理由から採用ができないことが多い。
又、上記パルス電源ユニットを収納する制御盤筐体は、
該パルス電源ユニットが発生する強い電磁波でグランド
レベルが変動する。この影響を避けるためや、パルス電
源ユニットのヒートシンクに取付けられるスイッチング
素子が絶縁破壊したときの安全のために、ヒートシンク
は制御盤筐体から絶縁する必要がある。これらの点から
パルス電源ユニットは発熱量が大きいにもかかわらず通
常の方法で防塵区画内に取付けられており、大形の冷却
装置を必要としていた。
【0007】又、対環境性に優れた抵抗器、変圧器など
は盤内発熱量を減らすために防塵区画外に収納できる。
抵抗器、変圧器などを防塵区画外に収納するために要す
る費用が少なく、デッドスペースの少ない制御盤が望ま
れていた。
【0008】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、第1の目的は、盤内の発熱量が
低減でき、ヒートシンクのフィン部を外気側に露出して
取り付けるユニットの着脱作業を容易にできる制御盤を
提供することにある。
【0009】第2の目的は、一面に電子部品の制御基板
などが配置され、他面には電子部品の放熱のためのヒー
トシンクが配置されたユニットケースの挿入係合によっ
て、防塵的に密閉された盤内気側と外気側とを分割する
側面壁開口が閉塞できる制御盤を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る制御盤
は、防塵的に密閉された制御盤において、上記制御盤の
筐体内部には、外気と連通するダクトが配設され、上記
ダクトの一面である前面壁と、この前面壁に連続する側
面壁に連続した開口が形成され、上記開口の側面壁側の
上下縁に沿ってユニットが引き出し自在に挿入され、上
記ユニットは少なくとも上記ダクト内に配設される放熱
フィンを備えたヒートシンクと、このヒートシンクのベ
ースプレートに装着された電子部品とを有し、上記ダク
トの開口は上記ヒートシンクのベースプレートと上記ユ
ニットに固定された前面板とにより閉塞され、上記ヒー
トシンクは、冷却ファンの送風により冷却されることを
特徴とするものである。
【0011】第2の発明に係る制御盤は、ユニットが、
前面板と直角に側面部か形成され、該側面部の一面に電
子部品が配置され、該側面部の他面には電子部品の放熱
のためのヒートシンクが配置され、上記ダクトの側面壁
開口に設けたガイドレールに、上記ユニットが挿入係合
されて上記ダクトの開口が閉塞され、防塵的に密閉され
た内気側と外気側とに分割されることを特徴とするもの
である。
【0012】第3の発明に係る制御盤は、ヒートシンク
のベースプレートの周辺部には筐体から電気的に絶縁す
る絶縁部材が配設され、外気ダクトの開口は上記絶縁部
材を含むユニットケースによって閉塞されていることを
特徴とするものである。
【0013】第4の発明に係る制御盤は、ヒートシンク
を介して放熱する複数の半導体素子と、上記半導体素子
の端子は、プリント基板に固定され、上記半導体素子は
複数ごとに第1のヒートシンクに固定されており、上記
複数の第1のヒートシンクは外気ダクトの開口を塞ぐ第
2のヒートシンクのベースプレートに固定されている
【0014】
【作用】第1の発明による制御盤によれば、筐体内部に
ユニットが挿入でき、且つ、該ユニットで閉塞される開
口を有した外気ダクトを設け、上記ユニットのヒートシ
ンクの放熱フィンを上記外気ダクト内に配置し、外気ダ
クト内に外気を強制対流させることにより、放熱フィン
は外気で強制空冷され、その排気熱は直ちに筐体外部に
排出され、盤内発熱量が低減される。又、上記ユニット
は盤奥行方向に引き出し自在に収納されていることによ
り、ケーブル接続や保守点検作業が容易にでき、盤内実
装のスペースファクタが向上される。更に、筐体背面全
体に熱交換器を配設できる。
【0015】第2の発明による制御盤によれば、ユニッ
トケースは前面パネルと直角に側面部が形成され、該側
面部の一面に電子部品の制御基板などが配置され、該側
面部の他面には電子部品の放熱のためのヒートシンクが
配置され、上記外気ダクトの側面壁開口に形成したガイ
ドレールに上記ユニットケース側面部が挿入係合される
ことにより、上記外気ダクトの開口が閉塞され、防塵的
に密閉された盤内気側と外気側とが分割される。
【0016】第3の発明による制御盤によれば、ユニッ
トのヒートシンクを、電気絶縁部材を介して固定すると
ともに上記ヒートシンクと絶縁部材を含むユニットケー
スとで外気ダクトの開口を閉塞することにより、上記ヒ
ートシンクは接地された筐体から電気的に絶縁される。
【0017】第4の発明による制御盤によれば、プリン
ト基板に固定された複数の半導体素子を第1のヒートシ
ンクに固定し、上記第1のヒートシンクを外気ダクト内
に挿入される第2のヒートシンクに固定することによ
り、上記半導体素子の組付け及び修理交換が容易にでき
る。又、第2のヒートシンクにより外気ダクトの開口は
閉塞される。
【0018】
【実施例】実施例1. 以下、図1〜図5を参照してこの発明の実施例1を説明
する。図において、101は制御盤であり、1はその筐
体で、左側壁2、右側壁3、天板4、底板5、第1の仕
切壁6、第2の仕切壁7を有する。8は筐体1の前面開
口部に備えられた扉で、その周縁に図4に示すようにパ
ッキン41が張付けられている。これにより、第1の仕
切壁6、第2の仕切壁7との間に奥行の広い防塵区画1
11が形成されている。9は筐体1の背面に固定された
裏板、9Aはその下部に穿設された第2の外気通気口で
ある。この裏板9と第1仕切壁6との間に奥行の狭い第
1の通気区画112が形成されている。第2の仕切壁7
は防塵区画111内に突出するように配設されており、
裏板9との間に奥行のやや広い第2の通気区画113が
形成されている。第1の通気区画112の下面は第2の
通気区画113内の空間に連続している。10は筐体1
の上部の第1の外気通気口となる排気ダクトである。天
板4の後方は第1の通気区画112の奥行分が切り欠か
れており、第1の通気区画112の上面と排気ダクト1
0内の空間は連続している。11は排気ダクト10の前
面に配設されたファン取付板で、複数の外気ファン51
が取付けられている。
【0019】12は第1の通気区画112内に配設され
た伝熱板で、薄板をコルゲート状に折り曲げ、多数の隔
壁部12Aが等間隔で形成され、その長手方向の両端部
が交互に1つおきに橋絡部12Bによって接続されたも
のである。又、両側端にはフランジ12Cが形成され第
1の仕切壁6に気密に取付けられている。図4におい
て、前方側が開放された伝熱板12の溝内の上下端は図
示されないシール部材で封止されている。これにより、
伝熱板12と第1の仕切壁6との間に多数の内気側矩形
流路90が形成され、この内気側矩形流路90と交互に
位置して裏板9との間に上下端が開放された外気側矩形
流路91が形成されている。このように内気側矩形流路
90、外気側矩形流路91は伝熱板12によって、第1
の通気区画112内のほぼ全幅にわたって形成されてい
る。
【0020】第1の仕切壁6の最上部には伝熱板12の
内気側矩形流路90の最上部に通じる第1の内気通気口
6Aが穿設され、下部には伝熱板12の内気側矩形流路
90の最下部に通じる第2の内気通気口6Bが穿設され
ている。第2の内気通気口6Bにはファン架台15を介
して複数個の内気ファン52が配設されている。
【0021】図1、図2において、防塵区画111内の
下部には、数値制御ユニット55、I/O制御ユニット
56が第2の仕切壁7を利用して取付けられている。そ
の上部に3個の制御ユニット57が配設され、最上部に
パルス電源ユニット58、極性切換ユニット59が配設
されている。制御ユニット57は横部材16a,16b
又は後述する外気ダクト20で支えられた上下のガイド
レール17、17の間に着脱自在に挿入されている。
又、極性切換ユニット59も同様に着脱自在に挿入され
ている。
【0022】第2の通気区画113には、電源となる変
圧器54が配設されている。変圧器54は、絶縁処理が
十分施され耐環境性に優れているので防塵区画111内
へ収納する必要がなく、同区画111内の発熱量を減ら
すために第2の通気区画113内に設置されている。
又、図示されていない抵抗器など、同様に耐環境性に優
れた発熱体も設置されている。変圧器54など第2の通
気区画113内に設置された電気機器は第2の仕切壁7
の配線穴7Aを貫通して配線接続される。42は配線穴
7Aの防塵のためのパッキン部材である。
【0023】20は略L字形の外気ダクトで、垂直矩形
部21と水平矩形部22とから成る。図3において、垂
直矩形部21の上端は、第1のフランジ21Aを使用し
て天板4の内面に固定され、天井通気口4Aに通じてい
る。天井通気口4Aは天板上面に取付けられた冷却ファ
ン53の流入口を形成している。水平矩形部22の側端
は、第2のフランジ22Aを使用して右側板3に固定さ
れ、側面通気口3Aに通じている。垂直矩形部21の前
面壁21Bの左右及び左右の側面壁21Cには、それぞ
れに連続する開口21Eが穿設されている。開口21E
の奥行は後面壁21Dに近接するまで延びている。21
Fは前面壁21Bの中央部に残された柱部で、直角に補
強曲げが施されている。前面壁21Bの21E1は開口
21Eの上下縁から延びる切欠き溝である。23は開口
21Eの側面壁21C側の上下縁の内側に固着された4
個のZ字形のガイド部材である。ガイド部材23と側面
壁21Cの開口縁とによって切欠き溝21E1に連続す
るU字形溝のガイドレール93が形成されている。
【0024】パルス電源用のユニット58は例えば放電
加工のための加工電源で、60はユニット58の主たる
構成部品である半導体パワーモジュールであり、スイッ
チング動作により大きい熱を発生する。61はヒートシ
ンクで、ベースプレート61Aと多数の並行平板型の放
熱フィン61Bとから成る。半導体パワーモジュール6
0はベースプレート61Aの表面に熱伝導を損なわない
状態でねじ止め固定されている。62は制御基板で、細
長いシャフトなどからなる支持機構63によってベース
プレート61Aに固定されている。64は前面板で、ベ
ースプレート61Aと直角にその前端面に固定され、端
子台65が取付けられている。ベースプレート61Aは
放熱フィン61Bの上下端より飛び出る高さを有し、前
面板64はベースプレート61Aの上下端より飛び出る
高さと放熱フィン61Bの横幅より飛び出る幅を有す
る。
【0025】切欠き溝21E1の幅にほぼ一致する厚み
を有するベースプレート61Aの上下端をガイドレール
93内に滑り込ませることにより、ユニット58は外気
ダクト20の開口21E内に挿入できる。最終挿入位置
で前面板64は前面壁21Bに密着しねじ部材66で外
気ダクト20に固定される。ベースプレート61Aの上
端面と後端面にはパッキン44が張付けられており、挿
入に必要な隙間及び製作誤差から生じる隙間が気密に閉
じられる。この挿入状態において、ベースプレート61
Aを境にして外気ダクト20の垂直矩形部21内に放熱
フィン61Bが位置し、防塵区画111内に半導体パワ
ーモジュール60、制御基板62が位置して開口21E
は気密に閉塞され、外気ダクト20内に外気流路114
が形成される。
【0026】開口21Eは垂直矩形部21の左右に対称
に設けられ、ユニット58は、パッキン44の張る位置
を変える他は同一のものを上下逆にして挿入できる。但
し、パッキン44を外気ダクト20側に張り付ける場合
は、まったく同一のものでよい。加工電源が小さくてよ
い場合は、ユニット58は一台でよく、開口21Eも左
右いずれか片方のみに設ければよい。又、加工電源出力
に応じてユニット台数を変える場合は、二つの開口21
Eの片方にダミーのユニットケースを挿入して該開口2
1Eを閉塞できる。
【0027】次に、制御盤101の冷却構成の動作を図
1、図2を参照して説明する。外気ファン51、内気フ
ァン52の運転によって、防塵区画111内の暖められ
た空気は図2の矢印aで示すように第1の内気通気口6
Aから吸い込まれ、伝熱板12の内気側矩形流路90内
を分流して内気ファン52によって再び防塵区画111
内に戻される強制対流循環が行われる。一方、盤外の外
気は図2の矢印bで示すように裏板下部の第2の外気通
気口9Aから吸い込まれ、伝熱板12の外気側矩形流路
91内を分流して外気ファン51によって盤外へ排出さ
れる。内気側及び外気側矩形流路90、91内の強制対
流により、伝熱板12を介して熱交換が行われ、防塵区
画111内の空気が冷却され、電気、電子部品からの発
熱を盤外に排出できる。上記のように伝熱板12は外気
及び内気ファン51、52と組み合わされて熱交換器と
して作用する。又、第2の外気通気口9Aからの吸い込
み空気流によって第2の通気区画113内の変圧器54
などが良好に空冷される。
【0028】冷却ファン53の運転によって、図2、図
3の矢印cで示すように外気は側面通気口3Aから冷却
ダクト20の外気流路114内に吸い込まれる。上記外
気流によってヒートシンク61の放熱フィン61Bは強
制冷却され、暖められた外気は天井通気口4Aから上方
向に排出される。
【0029】半導体パワーモジュール60から発生する
熱の大部分はヒートシンク61のベースプレート61A
に熱伝導され、さらに放熱フィン61Bに熱伝導され、
前述したように直ちに盤外に排出される。これにより、
ユニット58は格段に大きい発熱量を有するにもかかわ
らず、ユニット58から防塵区画111内に発散される
熱は少なくなる。防塵区画111内は伝熱板12の熱交
換作用及び筐体1外表面からの自然放熱により冷却され
るが、この冷却は外気と防塵区画111内の内気との温
度差によって成される。従って、内気温度は外気温度よ
り許容範囲で高くなるのは避けられない。ヒートシンク
61は低い温度の外気で直接強制冷却され、外気とヒー
トシンク61との温度差が大きいので、熱放散が大きく
なり、温度上昇も低くできる。又、放熱フィン61Bは
外気ダクト20の垂直矩形部21で包囲されているの
で、吸い込まれた外気はほとんどすべてが放熱フィン6
1Bの間に入り、他の部分に逸流することがない。これ
により、外気流の風速が高められ、放熱フィン61Bか
ら外気への熱伝達が促進される。上記をさらに改良する
ために、垂直矩形部21の柱部21Fの横幅をさらに小
さく構成したり、中央に仕切り部材を配設して柱部21
Fによって生じる左右の放熱フィン61Bの間の隙間を
閉塞してもよい。
【0030】ユニット58は、防塵区画111内の奥行
き寸法の大部分を占めるよう配設され、その結果、前方
又は後方にデッドスペースがなく、左右方向の占有空間
が少なくてすみ、制御盤101の実装効率を良くするこ
とができる。又、前面板64に端子台65を取付け、制
御基板62の前縁にコネクタ(図示せず)を取付けるこ
とにより、ケーブル接続は盤正面から容易に作業でき
る。又、ユニット58はガイドレール93に沿って着脱
自在に装着でき、前面板64においてねじ止め固定でき
るので、制御盤101への組み込み作業が容易にでき、
修理交換作業も迅速にできる。又、外気ダクト20の両
側面に開口21Eを設けることにより、2台のユニット
58を装着できる。
【0031】加工電流を流して行う制御盤101の総合
的な試験は、各ユニットの表示部の監視などのため扉8
は開放した状態で行うのが一般的である。ところで、ユ
ニット58の半導体パワーモジュール60などのような
スイチィング素子は過負荷耐量が小さいので、ヒートシ
ンクを使用した強制冷却無しでは、たとえ短時間でも通
電できない。仮にユニット58のヒートシンク61を防
塵区画111内に一般的な方法で取付けて、他のユニッ
トと同様に間接冷却した場合、扉8を開放すると、強制
対流循環が損なわれ、温度上昇が過大になる危険が生ず
る。しかし、本実施例によれば、扉8を開放しても外気
流路114内の強制対流は維持されるので、上記問題は
回避される。
【0032】図4に示すように内気側矩形流路90への
吸気口となる第1の内気通気口6Aは天板4の真下に設
けられているため、最も高温になる防塵区画111内の
最上部の内気が円滑に吸い込まれ、外気側矩形流路91
内の外気との温度差が大きくなり、放熱量が増大する。
又、第1の内気通気口6Aは防塵区画111のほぼ全幅
に設けられているため、内気は均一に上昇して吸い込ま
れ、空気淀みの発生、ホットスポットの発生が防止され
る。又、数値制御ユニット55は内気ファン52より下
側に位置しているが、数値制御ユニット55自身が垂直
方向に空気を吸引する冷却ファン(図示せず)を備えて
いるので、防塵区画111の下部の内気も十分攪拌され
低い温度に保たれる。第2の通気区画113内の電気機
器は前述したように外気により強制冷却されるので、自
然空冷で必要とする盤内空間より狭い盤内空間に収納で
き、第2の通気区画内113は小形に形成でき、制御盤
101全体も小形化される。
【0033】実施例1のユニット58では半導体パワー
モジュール60について説明したが、半導体スイッチン
グ素子など他の発熱体を使用しても同様の効果が得られ
る。又、前面板64は経済的な効果が得られればアルミ
ダイカストによりヒートシンク61と一体形成しても良
い。又、ヒートシンク61の放熱フィンの型式としては
ピンフィン型などさまざまなものを採用できる。又、ガ
イドレール93はU字形溝の例で説明したが、例えば、
ユニット側にU字形溝を形成し、側面壁21Cに穿設さ
れた開口21Eの縁に嵌合するなど、種々の構成のもの
を採用できる。又、外気ダクト20は図3、図4の一点
鎖線24で示すように、水平矩形部22を左方にも延長
して左側壁2にも連結し、左右の側面通気口から吸気す
るようにして吸い込み風量を増大できる。
【0034】実施例2. 以下、図6、図7を参照してこの発明の実施例2を説明
する。図において、102は実施例2の制御盤で、25
は防塵区画111内に配設された外気ダクトである。外
気ダクト25は、前面壁25B、左右の側面壁25C、
後面壁25D、底面壁25Eを有し、その上端に形成さ
れたフランジ25Aを使用して天板4の内面に固定さ
れ、天井通気口4Aに通じている。又、下端後方は横部
材26cで支持されている。前面壁25Bの下部には前
面通気口25Fが穿設され、この前面通気口25Fの上
部における前面壁25Bの左右及び左右の側面壁25C
には、それぞれに連続する開口25Gが穿設されてい
る。25G1はガイドレール93の入口となる切欠き溝
である。
【0035】扉8には外気ダクト25の前面通気口25
Fに相対して扉通気口8Aが穿設されている。この扉通
気口8Aの内側には扉側フランジ26Aと内部フランジ
26Bを有する扉側ダクト26が固着されている。内部
フランジ26Bの全周にはパッキン45が張り付けられ
ている。パッキン45は扉8を閉めた状態で、外気ダク
ト25の前面通気口25Fの周囲に密着し、外気ダクト
25と扉側ダクト26は連通される。その他の部分は実
施例1と同様に構成されているので、説明を省略する。
【0036】冷却ファン53の運転によって、外気は扉
通気口8Aから扉側ダクト26に入り、次いで前面通気
口25Fから外気ダクト25内に吸い込まれる。上記外
気流によってヒートシンク61の放熱フィン61Bは強
制冷却され、暖められた外気は天井通気口4Aから上方
向に排出される。これにより、ユニット58の主な発熱
体である半導体パワーモジュール60は実施例1と同様
に冷却され、その熱の多くは直接に盤外へ排出される。
又、他のユニット、電気機器も同様に冷却される。
【0037】制御盤102は筐体側面に外気通気口を有
してないので、制御盤102の側面を室内壁や、他の制
御盤又は工作機械に密着して据え付けできる。従って、
システムレイアウトの融通性が増し、全体据え付け床面
積を減少できる。又、外気ダクトの水平矩形部がないた
め、垂直方向の空気流に対する空気抵抗が少なく強制対
流循環が良好にできる。
【0038】実施例3. 以下、図8、図9、図10を参照してこの発明の実施例
3を説明する。但し、図8におけるC−C線部分の断面
図は実施例2の図7と同一に表されるため、図7も参照
する。図において、103は実施例3の制御盤で、27
は防塵区画111内に配設された外気ダクトである。外
気ダクト27は、前面壁27B、左右の側面壁27C、
後面壁27D、底面壁27Eを有し、その上端に形成さ
れたフランジ27Aを使用して天板4の内面に固定さ
れ、天井通気口4Aに通じている。又、下端後方は横部
材26cで支持されている。前面壁27Bの左右及び左
右の側面壁27Cには、それぞれに連続する開口27F
が穿設されている。27F1はガイドレール93の入口
となる切欠き溝である。
【0039】ユニット58の前面板64の下部には前面
通気口64Aが穿設されている。67は図9で示される
ヒートシンクである。このヒートシンク67はユニット
58に組込まれた位置において、ベースプレート67A
の上部に前方(図9の左側)から奥方に順次長くなる並
行平板型放熱フィン67Bを有し、下部に前方から奥方
に順次個数が減るピンフィン型放熱フィン67Cを有す
る。ヒートシンク67の前方において放熱フィン67C
が占める高さは、前面通気口64Aの高さにほぼ一致し
ている。左右2台のユニット58におけるヒートシンク
67と前面板64は左右対称品を使用する必要があり、
上記2台のユニット58は結果的に異なるものとなる。
【0040】扉8には実施例2と同様に扉側ダクト26
を備えた扉通気口8Aが穿設されている。扉側ダクト2
6は前面板64の前面通気口64Aに相対して設けられ
ており、外気ダクト27と扉側ダクト26は連通され
る。その他の部分は実施例1と同様に構成されているの
で、説明を省略する。
【0041】冷却ファン53の運転によって、外気は扉
通気口8Aから入り、次いで前面通気口64Aからヒー
トシンク67の内に吸い込まれる。上記外気流は図9に
おける矢印で示すように、放熱フィン67Cの中で水平
方向から垂直方向に偏向される。上記偏向によって乱流
が促進され、ヒートシンク67の熱は効率良く外気に熱
伝達され、暖められた外気は天井通気口4Aから上方向
に排出される。これにより、ユニット58の主な発熱体
である半導体パワーモジュール60は実施例1と同様に
冷却され、その熱の多くは直接に盤外へ排出される。
又、他のユニット、電気機器も同様に冷却される。制御
盤103は外気ダクト27の高さ寸法が小さくでき、制
御盤103はより小型にできる。又、ヒートシンク67
は熱伝達率が向上されるので小型で、使用材料が少なく
軽量にできる。
【0042】図10に示した68はヒートシンクの他の
実施例である。このヒートシンク68は組み付けられた
位置において、ベースプレート68Aの下部前方から水
平方向に延び、途中から垂直方向に延びるL字形の並行
平板型放熱フィン68Bを有し、この放熱フィン68B
の垂直部の間に適宜配置された垂直の並行平板型放熱フ
ィン68Cを有する。ヒートシンク68の前方において
放熱フィン68Bの水平部が占める高さは、前面通気口
64Aの高さにほぼ一致している。外気は放熱フィン6
8Bの中で水平方向から垂直方向に偏向され、ヒートシ
ンク67と同様の効果が得られる。
【0043】実施例4. 以下、図11、図12を参照してこの発明の実施例4を
説明する。図において、104は実施例4の制御盤で、
28は防塵区画111内に配設された水平外気ダクトで
ある。水平外気ダクト28は、上面壁28B、左右の側
面壁28C、下面壁28Dを有し、その後端に形成され
たフランジ28Aを使用して第1の仕切壁6の内面に固
定され、背面通気口6Cに通じている。水平外気ダクト
28の前方は横部材26aで支持され、前端にはフラン
ジ28Eを有する前面開口部28Fが形成されている。
左右の側面壁28Cには前面開口部28Fに連続する開
口28Gが穿設されている。28G1はガイドレール9
3の入り口となる切欠き溝である。
【0044】69はヒートシンクで、そのベースプレー
ト69Aの上下端はガイドレール93内に挿入される。
左右の側面壁28Cの内面には後方ガイド部材29が配
設されており、ベースプレート69Aの後端が嵌まり込
み、前端はフランジ28Eと面一になる。ヒートシンク
69は水平の並行平板型の放熱フィン69Bを有する
が、ピンフィン型など他のタイプのものでもよい。
【0045】伝熱板12は背面通気口6Cを避けるため
に、横幅を狭くして構成されている。13は背面通気口
6Cの下側に配設された上下寸法の小さい第2の伝熱板
で、その内気側矩形流路90の上端はシール部材14で
封止されている。6A1は第2の伝熱板13のための第
1の内気通気口である。背面通気口6Cは外気側矩形流
路91の領域に通じており、さらに上部の排気ダクト1
0に通じている。第2の伝熱板13は盤内発熱量に応じ
て不要にできる。
【0046】扉8には水平外気ダクト28の前面通気口
28Fに相対して扉通気口8Aが穿設されている。この
扉通気口8Aの内側には扉側フランジ26Aと内部フラ
ンジ26Bを有する扉側ダクト26が固着されている。
内部フランジ26Bの全周にはパッキン45が張り付け
られている。パッキン45は扉8を閉めた状態で、水平
外気ダクト28のフランジ28Eとベースプレート69
Aの前端に密着し、水平外気ダクト28と扉側ダクト2
6は連通される。そして、ユニット58はパッキン45
を介して扉側ダクト26で押圧されているので、ねじな
どで固定する必要がない。その他の部分は実施例1と同
様に構成されているので、説明を省略する。
【0047】外気ファン51の運転によって、外気は扉
通気口8Aから扉側ダクト26に入り、次いで水平外気
ダクト28内に吸い込まれる。外気流によってヒートシ
ンク69の放熱フィン69Bは強制冷却され、暖められ
た外気は第1の通気区画112内に入る。そして、伝熱
板13を冷却した外気と合流して排気ダクト10から盤
外に排出される。これにより、ユニット58の主な発熱
体である半導体パワーモジュール60は実施例1と同様
に冷却され、その熱の多くは直接に盤外へ排出される。
又、他のユニット、電気機器も同様に冷却される。
【0048】制御盤104はヒートシンク69を冷却す
るためのファンを熱交換のための外気ファン51で代用
でき、ユニット58を制御盤104の奥行き全体を占め
るように細長く構成することにより、水平外気ダクト2
8が盤正面側に占める空間をより小さくでき、制御盤1
04の実装効率をさらに向上できる。又、外気はヒート
シンク69の前端面全体に真っ直ぐ吸い込まれるので、
吸い込み側の圧力損失が小さく、背面通気口6C又は扉
通気口8Aに専用のファンを備え、裏板9を貫通して排
気するようにすれば、さらに圧力損失が小さくなり、冷
却効率を大幅に向上できる。
【0049】実施例5. 以下、図13、図14を参照してこの発明の実施例5を
説明する。図において、30はユニット58のユニット
ケースで、前面部30Aと、この前面部30Aの側端か
ら延びる側面部30Bと、この側面部30Bの3辺に折
り曲げ形成された縁曲げ部30Cとを有する。側面部3
0Bには大きい角穴30Dが穿設されており、側面部3
0Bと縁曲げ部30Cは額縁状の枠部31を形成してい
る。前面部30Aは前述の実施例1〜3における前面板
に相当し、外気ダクト20の前面壁21B部分の開口2
1Eを塞ぐ大きさに構成されている。70は枠部31の
内側に配設されたヒートシンクで、ベースプレート70
Aと放熱フィン70Bを有する。ベースプレート70A
と側面部30Bとの間には絶縁カラー32Aが配置さ
れ、これと組み合わされる絶縁ブッシユ32Bを貫通す
るねじ部材33により電気的に絶縁されてユニットケー
ス30に固定されている。46は電気絶縁物であるパッ
キンで、枠部31の内面とベースプレート70Aの端面
全周との間に圧入され、両者の間は気密にされている。
又、半導体パワーモジュール60など電子部品及び、支
持機構63を介して取付けられた制御基板62は、角穴
30Dの中に位置している。以上のように半導体パワー
モジュール60など電子部品、ヒートシンク70はユニ
ットケース30から電気的に絶縁されている。
【0050】ユニットケース30の縁曲げ部30Cの上
面及び後面にはパッキン44が張り付けられており、枠
部31をガイドレール93内に最終位置まで挿入した状
態で、外気ダクト20の開口21Eは気密に閉塞され
る。挿入状態でユニットケース30は、外気ダクト20
から筐体1を介して接地されるが、ヒートシンク70は
上記のように絶縁され、電気的に浮いた状態となる。そ
の他の部分及び冷却作用は実施例1と同一なので説明は
省略する。
【0051】ユニット58のスイッチング動作及びその
パルス状加工電流によって発生する電磁波により、筐体
1は接地されていてもグランドレベルが変動する。しか
し、本実施例によれば、ヒートシンク70に取付けられ
た半導体パワーモジュール60など電子部品はその影響
を受けず、放電加工のための安定した制御ができる。
又、半導体パワーモジュール60など電子部品が絶縁破
壊を起こしても、筐体1側に異常電圧が加わらないの
で、安全性が確保できる。
【0052】上記実施例5では、ユニットケース30と
ヒートシンク70との間は絶縁カラー32A及び絶縁ブ
ッシユ32Bによって絶縁され、パッキン46によって
気密にされているが、ユニットケース30の枠部31と
ほぼ同じ外形の額縁状の樹脂製などの絶縁枠にヒートシ
ンク70を密着固定してもよい。さらに、ユニットケー
ス30全体を絶縁材料で構成してもよい。
【0053】実施例6. 以下、図15、図16を参照してこの発明の実施例6を
説明する。本実施例はスイッチング素子として半導体素
子を使用したものである。図において、71はプリント
基板で、片面(部品面)にスナバ回路及びゲートドライ
ブ回路用の電子部品72、73などがハンダ付けされて
いる。プリント基板71は支持機構63を介してユニッ
トケース30の側面部30Bに固定されている。74は
半導体スイッチング素子(以下、スイッチング素子と称
する)で、電気回路に対応してグループ分けされ、複数
個の第1のヒートシンク76にねじ止めされている。ヒ
ートシンク76は両側に切欠き部76Aが設けられ、ス
イッチング素子74の樹脂モールド部74Aは、切欠き
部76Aに嵌まり込むように配置され、ねじ部材75を
介して締付け固定されている。スイッチング素子74の
端子74Bはプリント基板71のハンダ面側から挿入さ
れハンダ付けされている。端子74Bは途中で直角に折
り曲げられ、樹脂モールド部74Aはプリント基板71
と並行に配置される。これにより、プリント基板71の
ハンダ面から第1のヒートシンク76及びスイッチング
素子74が飛び出る高さを低く構成できる。
【0054】77は第2のヒートシンクで、ベースプレ
ート77Aと放熱フィン77Bとから成り、ユニットケ
ース30の枠部31とほぼ同じ面積を有する。第2のヒ
ートシンク77は、ベースプレート77Aと側面部30
Bとの間には絶縁カラー32Aが配置され、これと組み
合わされる絶縁ブッシユ32Bを貫通するねじ部材33
により電気的に絶縁されてユニットケース30に固定さ
れる。この固定位置で第2のヒートシンク77のベース
プレート77Aと第1のヒートシンク76とは密着し、
両者はねじ部材78によって締結されている。46は電
気絶縁物であるパッキンで、枠部31の内面とベースプ
レート70Aの端面全周との間に圧入され、両者の間は
気密にされている。
【0055】スイッチング素子74から発生する熱はそ
の大部分が第1のヒートシンク76に熱伝導され、さら
に第2のヒートシンク77に熱伝導される。そして、第
2のヒートシンク77は実施例1と同様に強制冷却され
る。又、第1のヒートシンク76は機械的にも強固に第
2のヒートシンク77で支えられているので、大きい輸
送振動が加わっても、スイッチング素子74の端子74
Bにはストレスが加わらず、その疲労折損など輸送振動
による不具合発生が防止される。
【0056】スイッチング素子74の故障などによる交
換作業は次のように行うことができる。まず、ねじ部材
33、78を外すことにより第2のヒートシンク77を
取外す。これで、すべてのスイッチング素子74を目視
でき、故障のものを確認できる。次いで、上記故障のス
イッチング素子74の固定ねじ部材75を外し、その端
子74Bのハンダ付けを除去して取外す。交換のスイッ
チング素子74の組み付けは上記と逆の手順で行うこと
ができる。その他の部分は実施例5と同様に構成されて
いるので、その説明は省略する。
【0057】放電加工のためのパルス電源に使用される
スイッチング素子としては、高速スイッチング特性が要
求される。又、市場規模からして比較的使用個数が少な
い。このような理由によりモジュールにされたスイッチ
ング素子が採用できないことがある。この実施例によれ
ば、汎用性の高い半導体スイッチング素子74が採用で
き、このスイッチング素子74のための主回路やスナバ
回路及びゲートドライブ回路を構成したプリント基板7
1にハンダ付けできる。このため、高速スイッチング特
性などの特性が優れ、生産性が高く、又、修理交換が容
易なパルス電源ユニット58が得られる。
【0058】実施例7. 以下、図17、図18を参照してこの発明の実施例7を
説明する。図において、105は本実施例による制御盤
で、背面には裏板9が配設され、実施例1と同様に防塵
区画111、第1の通気区画112、第2の通気区画1
13が形成されている。12は第1の通気区画112内
に配設された熱交換のための伝熱板で、この伝熱板12
の両端と筐体1の左側壁2及び右側壁3との間にはそれ
ぞれ外気流路94が形成されている。この外気流路94
の上端は、盤幅いっぱいに形成され第1の外気通気口と
なる排気ダクト10内に通じている。54は変圧器など
の発熱体で、第2の通気区画113内に、冷却を良好と
するために底板5から持ち上げて取付けられている。1
8は伝熱板12の下端に配設された仕切板である。仕切
板18の横幅は該仕切板12の横幅とほぼ等しくされ、
左右の外気流路94を除いて第1の通気区画112と第
2の通気区画113とは遮蔽されている。9Aは裏板9
に穿設された第2の外気通気口で、伝熱板12の外気側
矩形流路の下部に通じている。9Bは同様に第3の外気
通気口で、第2の通気区画113の下部に通じている。
その他の部分は実施例1と同様に構成されているので、
その説明は省略する。
【0059】外気ファン51の運転により外気は矢印b
で示されるように第2の外気通気口9Aから伝熱板12
の外気側矩形流路内に吸い込まれ、熱交換して排気ダク
ト10から外に排出される。又、矢印dで示されるよう
に第3の外気通気口からも吸い込まれ、変圧器54など
の発熱体を強制冷却した後に外気流路94を上昇して上
部の第1の外気通気口である排気ダクト10から外に排
出される。
【0060】本実施例によれば、第2の通気区画113
からの排気熱が伝熱板12の外気側矩形流路内に吸い込
まれないので、上記排気熱による熱交換能力の低下をな
くせる。この利点は回生抵抗器など温度上昇および発熱
量が大きい発熱体を第2の通気区画113内に取付ける
場合に特に顕著である。又、上記発熱体も矢印dによる
外気流で良好に冷却される。外気流路94は伝熱板12
の側端と筐体1の側壁との間の隙間で形成でき、そのた
めの部材が不要なので経済的に構成できる。又、外気流
路94は左右いずれかの側壁側のみに形成してもよい。
【0061】以上の各実施例の説明では、外気ファン5
1、内気ファン52、冷却ファン53とも伝熱板又はヒ
ートシンクに対して吸引ファンとして使用され、それぞ
れの強制対流の排気口側に配設される実施例を示した。
しかし、吸気口側に配設して押込みファンとして使用し
ても実質的な性能の差はなく、盤実装上の都合でいずれ
でも選択できる。又、排気口側と吸気口側の両方にファ
ンを設けてタンデムに使用してもよい。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
次のような優れた効果が得られる。まず、第1の発明に
よれば、盤内に形成した外気ダクト内に発熱体が固定さ
れるヒートシンクを配設し、外気により強制冷却してい
るので、盤内発熱量が低減でき、上記ヒートシンクの冷
却効率が向上され、上記強制冷却は盤の扉を開放しても
維持できるものが得られる。又上記ヒートシンクを備え
たユニットは外気ダクト内に着脱自在に挿入できる構成
にしたので、組立及び保守点検作業が容易にできるもの
が得られる。
【0063】第2の発明によれば、上記外気ダクトの側
面壁開口に形成したガイドレールに上記ユニットケース
側面部が挿入係合されることにより、上記外気ダクトの
開口が閉塞され、防塵的に密閉された盤内気側と外気側
とが分割されものが得られる。
【0064】第3の発明によれば、外気ダクトの開口を
閉塞するヒートシンクを電気的に絶縁したので、ヒート
シンクに取付けた電子部品の絶縁破壊に対して安全なも
のが得られる効果がある。
【0065】第4の発明によれば、複数個の半導体素子
を第1のヒートシンクに固定し、上記第1のヒートシン
クを外気ダクト内に挿入される第2のヒートシンクに固
定したので、上記半導体素子の組付け及び修理交換が容
易にできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1による制御盤の扉を除い
た正面図である。
【図2】 図1に示したA−A線部分の断面図である。
【図3】 図1に示したパルス電源ユニット部分の一部
破断正面図である。
【図4】 図3に示したB−B線部分の断面図である。
【図5】 図3に示した外気ユニットの斜視図である。
【図6】 この発明の実施例2による制御盤で図3に相
当する一部破断正面図である。
【図7】 図6に示したC−C線部分の断面図である。
【図8】 この発明の実施例3による制御盤で図6に相
当する一部破断正面図である。
【図9】 図8に示したヒ−トシンクの正面図である。
【図10】 図8に示したヒートシンクの他の実施例の
正面図である。
【図11】 この発明の実施例4による制御盤で図3に
相当する一部破断正面図である。
【図12】 図11に示したD−D線部分の断面図であ
る。
【図13】 この発明の実施例5による制御盤で図3に
相当する一部破断正面図である。
【図14】 図13に示したE−E線部分の断面図であ
る。
【図15】 この発明の実施例6による制御盤で図3に
相当する一部破断正面図である。
【図16】 図15に示したF−F線部分の断面図であ
る。
【図17】 この発明の実施例7による制御盤の裏面図
である。
【図18】 図17に示したG−G線部分の断面図であ
る。
【符号の説明】
1・・・筐体、3A・・・側面通気口、4・・・天板、
4A・・・天井通気口 6・・・第1の仕切壁、6A・・・第1の内気通気口、 6B・・・第2の内気通気口、7・・・第2の仕切壁、
8・・・扉 8A・・・扉通気口、9・・・裏板、9A・・・外気通
気口 12・・・伝熱板、20、25、27・・・外気ダク
ト、21E・・・開口 26・・・扉側ダクト、28・・・水平外気ダクト、5
1・・・外気ファン 52・・・内気ファン、53・・・冷却ファン 60・・・半導体パワーモジュール 61、67、68、69、70・・・ヒートシンク 61A、67A、68A、69A、70A、77A・・
・ベースプレート 64・・・前面板、74・・・半導体スイッチング素子 76・・・第1のヒートシンク、77・・・第2のヒー
トシンク 90・・・内気側矩形流路、91・・・外気側矩形流路 101、102、103、104、105・・・制御盤 111・・・防塵区画、112・・・第1の通気区画 113・・・第2の通気区画

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防塵的に密閉された防塵区画内の排熱を
    行う通気区画が備えられた制御盤において、上記制御盤
    の筐体内部には、外気と連通するダクトが上記通気区画
    以外に配設され、上記ダクトの一面である前面壁と、こ
    の前面壁に連続する側面壁に連続した開口が形成され、
    上記開口の側面壁側の上下縁に沿ってユニットが引き出
    し自在に挿入され、上記ユニットは少なくとも上記ダク
    ト内に配設される放熱フィンを備えたヒートシンクと、
    このヒートシンクのベースプレートに装着された電子部
    品とを有し、上記ダクトの開口は上記ヒートシンクのベ
    ースプレートと上記ユニットに固定された前面板とによ
    り閉塞され、上記ヒートシンクは、冷却ファンの送風に
    より冷却されることを特徴とする制御盤。
  2. 【請求項2】 上記ユニットは、前面板と直角に側面部
    か形成され、該側面部の一面に電子部品が配置され、該
    側面部の他面には電子部品の放熱のためのヒートシンク
    が配置され、上記ダクトの側面壁開口に設けたガイドレ
    ールに、上記ユニットが挿入係合されて上記ダクトの開
    口が閉塞され、防塵的に密閉された内気側と外気側とに
    分割されることを特徴とする請求項1に記載の制御盤。
  3. 【請求項3】 ヒートシンクのベースプレートの周辺部
    には筐体から電気的に絶縁する絶縁部材が配設され、外
    気ダクトの開口は上記絶縁部材を含むユニットケースに
    よって閉塞されていることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の制御盤。
  4. 【請求項4】 ヒートシンクを介して放熱する複数の半
    導体素子と、上記半導体素子の端子は、プリント基板に
    固定され、上記半導体素子は複数ごとに第1のヒートシ
    ンクに固定されており、上記複数の第1のヒートシンク
    は外気ダクトの開口を塞ぐ第2のヒートシンクのベース
    プレートに固定されていることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか一つに記載の制御盤。
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