JP3303588B2 - 制御盤 - Google Patents

制御盤

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JP3303588B2
JP3303588B2 JP07184895A JP7184895A JP3303588B2 JP 3303588 B2 JP3303588 B2 JP 3303588B2 JP 07184895 A JP07184895 A JP 07184895A JP 7184895 A JP7184895 A JP 7184895A JP 3303588 B2 JP3303588 B2 JP 3303588B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、放電加工機の電源装
置やインバ−タ装置のインバ−タ部などに使用される半
導体ユニットを収納する制御盤に係り、例えば放電加工
機に取り付けて使用するのに好適な半導体ユニットを収
納する制御盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】放電加工機、レ−ザ加工機などの電源装
置を収納する制御盤には、半導体素子冷却するための
ヒ−トシンク、冷却ファンを具備した半導体ユニットを
はじめとする各種電子機器、電気機器が収納されてい
る。通常、上記制御盤は外部の塵埃や、オイルミストが
盤内に侵入しないように防塵的に密閉された構造にされ
る。また、上記防塵区画内に収納された半導体ユニッ
ト、電子及び電気機器が発生する熱を外部に除去し、防
塵区画内の温度を許容の範囲に維持するために冷却装置
を備えている。上記冷却装置としては、冷媒を使用した
空調装置や、ヒ−トパイプやコルゲ−ト状伝熱板などを
使用した熱交換器が使用されている。そして、上記半導
体素子であるFET、IGBTなどは高速スイッチング
動作により発熱量が多いため、大形の冷却装置を必要と
していた。また、一般に上記制御盤は放電加工機などに
隣接して床置き設置されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】防塵区画内の発熱を少
なくすることによって、冷却装置を小型化して冷却に要
する費用を少なくするために、発熱する電子部品を取り
付けたヒ−トシンクのフィン部分を、防塵区画を形成し
ている壁面に穿設された穴から筐体外部に露出して取り
付け、上記フィン部分を該フィン部に配設された冷却フ
ァンで強制冷却することが従来から一部の電子機器で行
われている。
【0004】上記ヒ−トシンクのフィン部分を、筐体外
部に露出して取り付ける形式の電子機器(以下、外部冷
却機器と称する)としては比較的大形のサ−ボモ−タ駆
動装置や、インバ−タ装置などがあった。これらの外部
冷却機器はアルミダイカストにより機器フレ−ム部分と
ヒ−トシンク部分とを一体成型する構成で、筐体内壁面
にねじ止めして取り付けされる。しかし、上記外部冷却
機器は、ケ−ブル接続や、表示部の目視点検を該機器の
正面側に対面して行えるようにするため、盤筐体の背面
壁の内面に配置され、ねじ止め固定される。上記背面壁
は盤正面側から奥まった位置にあるため、上記外部冷却
機器の組み込み作業や点検時の着脱作業が容易でないな
どの問題点を有しており、上記放電加工機などの制御盤
にそのまま適用できる構成ではなかった。
【0005】さらに、複数台の上記外部冷却機器を上下
方向に配置すると、下側の外部冷却機器のヒ−トシンク
からの放熱により上側の外部冷却機器のヒ−トシンクが
加熱され、規定の温度以下に維持できないことがあっ
た。また、対環境性に優れた抵抗器や、リアクトルなど
は盤内発熱量を減らすために防塵区画外に収納できる。
上記抵抗器や、リアクトルなどを防塵区画外に収納する
ために要する費用が少なく、しかも、デッドスペ−スが
少なく小形な制御盤が望まれていた。
【0006】また、従来の放電加工機などの電源装置を
収納する制御盤は、該放電加工機に隣接して床置き設置
されていたので、大型機になるほど制御盤内に収納され
る半導体ユニットと放電加工機の加工電極との距離が長
く、上記半導体ユニットと加工電極とを接続するケ−ブ
ルのインダクタンスによって半導体ユニットからのピ−
ク出力電流が減衰されるという問題があった。
【0007】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、半導体ユニットの組み込み、
保守点検が容易にできるとともに、該半導体ユニットの
ヒ−トシンクを筐体の防塵区画の外側に配設し、また、
対環境性に優れた部品を防塵区画外に収納して該防塵区
画内の発熱量を大幅に減少させ、防塵区画内のための冷
却装置が小型、安価にでき、また、複数の半導体ユニッ
トを隣接して配設しても相互に熱的影響を及ぼさずに良
好に冷却でき、また、放電加工機などの機械本体に熱的
影響を与える事なく搭載することによって、出力ケ−ブ
ルを短くできる制御盤を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る制御盤
は、ヒートシンクと、このヒートシンクのベースプレー
に熱的に接続された発熱半導体部品と、この発熱半導
体部品に電気的に接続されたプリント基板等とを備えた
半導体ユニットを収納してなる制御盤において、上記制
御盤の筐体の一面に設けられた着脱開口と、上記着脱開
口を塞ぐ蓋板と、上記蓋板の内面に端面を密着したパネ
ルと、上記パネルの一面に形成された開口を閉塞するよ
うに配設され、放熱フィンを有するヒ−トシンクと、上
記着脱開口の上下に配設された少なくとも一対のレ−ル
と、上記レール内に挿入され立設した上記パネルによ
り、上記ヒ−トシンクの放熱フィンが配設される換気区
画と、上記発熱半導体部品が配設される防塵区画とを区
画すると共に、上記換気区画内に、上記ヒートシンクに
相対する第1の通気口並びにこの第1の通気口の両側に
第2の通気口及び第3の通気口とを設け、上記第1の通
気口近傍に上記ヒートシンクに向かって配置され、上記
第1及び第2の通気口間並びに上記第1及び第3の通気
口間に外気を流通させる冷却ファンとを備えたこと特徴
とするものである。
【0009】第2の発明に係る制御盤は、上記制御盤筐
体は、上記ヒートシンクに相対する第1の側面と、上記
第1の側面の一端から直角に延びる第2の側面と、上記
第1の側面の他端から直角に延びる第3の側面とを備
え、上記レ−ルは、上記着脱開口を設けた上記第2の側
面から反対側の第3の側面まで達するように設けられる
と共に、上記パネルは、上記第2の側面から第3の側面
まで達する奥行きを有することを特徴とするものであ
る。
【0010】第3の発明に係る制御盤は、上記ヒ−トシ
ンクの放熱フィン端面に接近して上記ヒ−トシンクの略
全体を覆うと共に、上記半導体ユニットに取り付けられ
た覆い板と、上記覆い板の外側に取り付けると共に、上
記放熱フィン内に外気を強制対流させる冷却ファンと、
上記第1の側面には上記冷却ファンに対向した位置に穿
設された第1の通気口とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0011】第4の発明に係る制御盤は、上記ヒ−トシ
ンクの放熱フィン内に強制対流される外気は、上記第1
の通気口から吸気され上記第2及び上記第3の通気口か
ら排気される制御盤であって、上記第2または上記第3
の通気口と上記ヒ−トシンクとの間に発熱電気部品が配
設され、上記発熱電気部品は上記ヒ−トシンクの放熱フ
ィンから排出される排気気流内に設けられていることを
特徴とするものである。
【0012】第5の発明に係る制御盤は、上記第1の側
面に沿って上下方向に収納された少なくとも一つの半導
体ユニットと、上記第1の側面の反対側に位置する第4
の側面の略全面に形成された通気区画と、上記通気区画
内には上下端が封止された縦方向の内気側矩形流路とこ
の内気側矩形流路と交互に位置して上下端が開放された
外気側矩形流路から成る伝熱板と、上記通気区画に隣接
する防塵区画と上記内気側矩形流路とを連通する第1及
び第2の内気通気口と、上記通気区画の外面に穿設され
上記外気側矩形流路と連通する第1及び第2の外気通気
口と、上記第1又は上記第2の内気通気口に配設された
内気ファンと、上記第1又は上記第2の外気通気口に配
設された外気ファンとを備えたことを特徴とするもので
ある。
【0013】第6の発明に係る制御盤は、上記筐体には
上記第4の側面の周縁部にフランジを有した開口部が形
成され、上記開口部を閉塞する大きさに形成された平面
部と伝熱板を収納する高さに形成された側面部とを有す
ると共に、回動自在に支持さ れた扉と、上記扉側面部の
周縁部に形成された内曲げ部に固定された蓋板と、上記
蓋板と上記扉内面との間に通気区画を形成したことを特
徴とするものである。
【0014】第7の発明に係る制御盤は、複数の半導体
ユニットが上記第1の側面に沿って上下方向に収納さ
れ、上記上下方向に収納された半導体ユニットの間には
複数のユニットに共通の主回路電解コンデンサ及び出力
端子台が配設されていることを特徴とするものである。
【0015】第8の発明に係る制御盤は、第1の側面側
を工作機械と相対するように配置され、上記筐体は上記
第1の側面側と上記工作機械との間に吸気のためのスペ
−スを設けると共に、上記工作機械に取り付けられてい
ことを特徴とするものである。
【0016】第9の発明に係る制御盤は、上記筐体の第
1の側面側の換気区画部分には、上記工作機械の筐体取
り付け部分の横幅寸法より大きい横幅寸法を有する凹部
が形成され、上記凹部と上記工作機械の筐体取り付け部
分との間に吸気のためのスペ−スを設けると共に、上記
凹部の側面が上記工作機械に取り付けられていることを
特徴とするものである。
【0017】
【作用】第1の発明における制御盤は、冷却ファンによ
る換気区画内の強制対流により盤内発熱量を低減できる
と共に、着脱開口の上下に配設されたレ−ル内に挿入さ
れ立設したパネルが換気区画と防塵区画とを区画する機
能を有するため、換気区画と防塵区画との区画を行う構
成を簡単な構成で実現できる。上記パネルを上記レール
に沿って移動させることにより、半導体ユニットの組み
込み作業または点検時の着脱作業を容易に行うことがで
きる。
【0018】第2の発明における制御盤は、上記パネル
が第2の側面から第3の側面に達する奥行を有している
こと等により、上記換気区画と防塵区画との区画を行う
構成 をさらに簡単な構成で実現できる。
【0019】第3の発明における制御盤は、冷却ファン
がヒ−トシンクの放熱フィン全体を覆う覆い板に取り付
けられているので、冷却風の逸流が防止されるととも
に、放熱フィン内の風速が高められる。
【0020】第4の発明における制御盤は、排気通気口
である第2又は第3の通気口とヒ−トシンクとの間に発
熱電気部品が配設されているので、上記発熱電気部品は
放熱フィンからの排気気流で冷却され、防塵区画内の発
熱とスペ−スが減少される。
【0021】第5の発明における制御盤は、半導体ユニ
ットが配設される筐体の第1の側面と反対側の第4の側
面側に、熱交換のための外気及び内気側矩形流路を備え
る伝熱板、内気及び外気ファンを配設したので、防塵区
画内の発熱半導体部品及びプリント基板が間接的に冷却
される。また、複数の半導体ユニット及び伝熱板はそれ
ぞれ第1の側面と第4の側面のほぼ全面に配設できる。
【0022】第6の発明における制御盤は、熱交換のた
めの外気及び内気側矩形流路を備える伝熱板、内気及び
外気ファンが、第4の側面を構成する扉に配設されてい
るので、防塵区画内の点検が容易にできる。また、上記
扉自体が熱交換器としてのケ−シングを構成する。
【0023】第7の発明における制御盤は、上下方向に
配置した複数のスイッチングユニットの間に、上記複数
のユニットに共通の電解コンデンサ、端子台を配設した
ので、上記2台のユニットと主回路電解コンデンサ、出
力端子台との間の配線インピ−ダンスを同一にでき、減
少できる。
【0024】第8の発明における制御盤は、第1の側面
を工作機械と相対させて、吸気スペ−スを有して該工作
機械に取り付けたので、第2及び第3の側面からの高温
排気気流が工作機械に触れることがなく、工作機械と半
導体ユニットとを短い距離で電気的接続できる。
【0025】第9の発明における制御盤は、第1の側面
の換気区画部分に凹部を形成して吸気スペ−スを設けた
ので、該第1の側面を工作機械に接近して取り付けで
き、工作機械システム全体を小型化できる。また、冷却
ファンの吸気気流で工作機械の外面及び内部の外気が対
流される。
【0026】
【実施例】実施例1. 以下、図1、図2を参照してこの発明の実施例1を説明
する。図1、図2において、101は制御盤であり、1
はその筐体で、4は筐体1の任意の第1の側面、5は上
記第1の側面の一端から直角に延びる第2の側面、6は
第1の側面の他端から直角に延び上記第2の側面
相対した第3の側面である。4Aは第1の側面に穿設
された第1の通気口で、ファン取付板24がねじ25で
固定されている。ファン取付板24はスリット状風穴2
4Aを有し、その内側には冷却ファン57が取り付けら
れている。5Aは蓋板8を備えた着脱開口で、第2の側
面5に設けられ上記蓋板8に第2の通気口8Aが穿設さ
れている。6Aは第3の側面に穿設された第3の通気
口である。10は上記第1、第2及び第3の通気口4
A、8A、6Aの上下に配置された仕切り板で、第1の
側面4、第2の側面5及び第3の側面6との間に水平に
接合されている。11は上下一対のレ−ルで、仕切り板
10の端縁に固定されている。レ−ル11は溝形断面を
有し第2の側面5から第3の側面に達するように筐体
1の奥行全長に配設されている。
【0027】51は半導体ユニットで以下に述べる部品
で構成されている。12は4辺に額縁部12Aが形成さ
れ中央部に開口12Bを有するパネルで、上下のレ−ル
11内に装着されている。パネル12の前後は第2の側
面5から第3の側面6に達しており、筐体1の内部を防
塵区画90と換気区画91とに分離している。13は換
気区画91内に位置する主ヒ−トシンクで、ベ−スプレ
−ト13Aと水平方向に延びる多数の並行平板形の放熱
フィン13Bを有している。ベ−スプレ−ト13Aの周
囲にはカラ−16とブッシュ17が組み合わされて嵌合
されている。ヒ−トシンク13はブッシュ17を貫通す
るねじ18を介してパネル12に電気的に絶縁されて固
定されている。ベ−スプレ−ト13A全周とパネル12
との間にはパッキン19が配置され、パネル12の開口
12Bはヒ−トシンク13によって気密に塞がれてい
る。14は複数個のL字形断面を有した副ヒ−トシンク
で、その第1の脚14Aはねじ15を介してベ−スプレ
−ト13Aの冷却面(放熱フィン13Bの反対側)に熱
的に接続固定され、第2の脚14Bは開口12Bから防
塵区画90内に突出されている。52は半導体素子であ
る複数個のスイッチング素子で、その樹脂モ−ルド部5
2Aはねじ20により第2の脚14Bに熱的に接続固定
されている。53はプリント基板で、片面にスナバ回
路、ゲ−トドライブ回路用の電子部品54、55などが
ハンダ付けされている。プリント基板53はパネル12
に固着された支持棒21にねじ22で固定されている。
スイッチング素子52の端子52Bはプリント基板53
のハンダ面側から挿入されハンダ付けされている。56
は取り付け金具23を介してパネル12に固定された端
子台などの配線用電気部品である。なお、防塵区画90
内には図示してないその他の電子部品が収納されてい
る。
【0028】次に上記のように構成された制御盤101
の動作について説明する。プリント基板53からの制御
信号によってスイッチング素子52はスイッチングす
る。その際にスイッチング素子52で発生する熱の多く
は副ヒ−トシンク14に熱伝導され、次に主ヒ−トシン
ク13のベ−スプレ−ト13Aから放熱フィン13Bに
熱伝導される。第1の通気口4Aに配設された冷却ファ
ン57の運転によって、図2の矢印aで示すように外気
は放熱フィン13B内に略直角に吹き込まれ、放熱フィ
ン13B内で二手に方向を変え第2の通気口8Aと第3
の通気口6Aから筐体1の外部に排出される。上記強制
対流によって放熱フィン13Bから外気に熱伝達され、
放熱フィン13Bは冷却される。
【0029】上記のようにスイッチング素子52からの
発熱の大部分は筐体1の外部に排出されるので、半導体
ユニット51から防塵区画90内に放散される熱は少な
い。防塵区画90内は筐体1の外表面からの自然放熱で
冷却されるので、筐体1が大きい場合は冷却装置を必要
としないこともある。冷却ファン57と放熱フィン13
Bは接近されているので、外気より高温部であるベ−ス
プレ−ト13A付近まで外気が到達可能となり、温度差
が大きいので熱放散が大きい。また、衝突噴流効果によ
って、外気との熱伝達率が向上されている。さらに、外
気は放熱フィン13Bの両端から排気されるので、片端
からまとめて排気される場合に比べ、上流側のヒ−トシ
ンクで温められた外気が下流側に抵触する部分が少な
い。以上によりヒ−トシンク13の冷却性能を高めるこ
とができる。また、スイッチング素子52が絶縁破壊を
起こしても、筐体1側に異常電圧が加わらないようにヒ
−トシンク13、14は電気的に絶縁して取り付けられ
ている。
【0030】上記実施例1では、半導体素子として半導
体スイッチング素子52を使用した例について説明した
が、半導体パワ−モジュ−ルを使用してもよい。この場
合、副ヒ−トシンク14は不要で、主ヒ−トシンク13
のベ−スプレ−ト13Aに上記半導体パワ−モジュ−ル
を直接固定すればよい。また、半導体素子の配置によっ
てヒ−トシンク13に高温部が生ずる場合は、該高温部
に冷却ファン57を配置して局所的な温度上昇を防止で
きる。主ヒ−トシンク13の放熱フィン13Bは矢印a
で示す強制対流を妨げない形式のものであれば、ピンフ
ィン形などさまざまのものが使用可能である。
【0031】実施例2. 以下、図1〜図3を参照してこの発明の実施例2を説明
する。図1〜図3において、第2の側面5の着脱開口5
Aは防塵区画90と換気区画91に跨って設けられ、上
下にはレ−ル11の断面に合わせて切欠き溝5Bが設け
られている。半導体ユニット51はパネル12をレ−ル
11内に嵌合させ図3で示されるように着脱開口5Aか
ら筐体1内部に挿入、引き出しできる。パネル12の前
後は第2の側面5、第3の側面6に達する奥行を有し、
その前部は蓋板8に密着してねじ27で固定される。上
記蓋板8はねじ9で第2の側面5に固定されている。こ
れにより、半導体ユニット51は筐体1内に支持固定さ
れる。パネル12の額縁部12Aの上辺と後辺にはパッ
キン26が張り付けられており、半導体ユニット51の
引き出し構成に伴う隙間は気密に閉塞されている。
【0032】この実施例によれば、半導体ユニット51
が防塵区画90と換気区画91に跨る引き出し形ユニッ
トとして構成されているので、半導体ユニット51の組
み込み作業や点検時の着脱作業が容易にできる。また、
着脱開口5Aに近接して端子台56が配置されているの
で、配線接続も容易にできる。さらに、パネル12は第
2の側面5、第3の側面6に達する奥行を有しているか
ら、筐体1内に換気区画91を形成するための仕切り板
10は簡単な構成にできる。
【0033】実施例3. 次に図4、図5を参照してこの発明の実施例3を説明す
る。図4、図5において、30は覆い板で、主ヒ−トシ
ンク13の放熱フィン13Bの全面を覆うように配設さ
れ、パネル12に固定された支持棒31にねじ32で固
定されている。覆い板30にはファン穴30Aが設けら
れ、その外側に冷却ファン57が取り付けられている。
冷却ファン57の位置に対応して第1の側面4にスリッ
ト状の第1の通気口4Aが穿設されている。覆い板30
の上下側端には曲げ脚30Bが形成されその内側にはパ
ッキン19Aが配置され、上下側端からの外気流の逸流
が防止されているとともに覆い板30は主ヒ−トシンク
13と電気的に絶縁されている。覆い板30の前後端面
にはそれぞれ第1の側面4側に広がる第1、第2の傾斜
脚30C、30Dが形成されている。第1の傾斜脚30
Cは冷却ファン57の厚さとほぼ同じ広がりを有して第
2の通気口8Aの端近傍に延びている。短い第2の傾斜
脚30Dは第3の通気口6Aの端に接近している。ファ
ンリ−ド線58は第1の傾斜脚30Cの配線穴30Eを
貫通してパネル12に取り付けられたコネクタ59に配
線されている。換気区画91部分の着脱開口5Aの幅寸
法は図4で示すパネル12から冷却ファン57までの幅
寸法W1より大きく形成されている。その他の部分は実
施例1、2と同様に構成されているので、その説明は省
略する。
【0034】冷却ファン57の運転によって、図5の矢
印aで示すように外気は強制対流され放熱フィン13B
は冷却される。この実施例によれば、冷却ファン57が
取り付けられた覆い板30で放熱フィン13Bを囲む風
洞が形成されているので気流損失がなく、放熱フィン1
3B内の風速が高められる。また、第1、第2の傾斜脚
30C、30Dによって放熱フィン13B前後端から出
る排気流は急拡大が防止され、急拡大による圧力損失が
低減できる。さらに、放熱フィン13B前後端から出た
排気気流が拡散し冷却ファン57の吸気側に逆流するこ
とが防止される。このように、この実施例3は前記実施
例1のものよりヒ−トシンク13の冷却性能を高めるこ
とができる。また、冷却ファン57が引き出し形の半導
体ユニット51に搭載されているので、第1の側面4の
外側に保守のための空間が必要でなく、吸気のためのス
ペ−スを設ければよいので、第1の側面4を他の盤など
に接近して設置できる。
【0035】上記気流損失及び逆流防止により、この実
施例3は冷却ファン57の風向き放熱フィン13Bに
対して吸引方向(第1の通気口4Aから排気する方向)
にしても冷却性能の低下がほとんどなく、制御盤101
の設置条件に融通性を持たせることができる。なお、覆
い板30の前後端を直線的に第2、第3の側面5、6の
内面まで延長しても逆流防止ができるが、第2、第3の
通気口8A、6Aの幅寸法は小さくなり、通気口での空
気抵抗が大きくなる。
【0036】実施例4. 次に図6、図7を参照してこの発明の実施例4を説明す
る。図6、図7において、33はベ−スプレ−ト33A
と高さの大きい放熱フィン33Bを有する主ヒ−トシン
クである。放熱フィン33Bの略中央部には凹状の切欠
き部33Cが設けられている。34は上記切欠き部33
Cの上面に配設されたファン取付板で、切欠き部33C
の両側に残された放熱フィン33Bにねじ35で固定さ
れている。ファン取付板34にはファン穴34Aが設け
られ、その内面に冷却ファン57が取り付けられてい
る。これにより、冷却ファン57は全体が切欠き部33
C内に埋め込み配置されている。上記冷却ファン57の
位置に対応して第1の通気口4Aが設けられている。フ
ァンリ−ド線58は放熱フィン33Bの間を貫通してパ
ネル12に取り付けられたコネクタ59に配線されてい
る。その他の部分は実施例3と同様に構成されているの
で、その説明は省略する。
【0037】冷却ファン57の運転によって、図7の矢
印aで示すように外気は強制対流され放熱フィン33B
は冷却される。この実施例によれば、冷却ファン57の
前後の空間を利用して放熱フィン33Bの高さが大きく
構成されているから、切欠き部33Cが設けられていて
も放熱フィン33B全体の表面積を大きくできる。従っ
て、図6で示すパネル12からファン取付板34までの
幅寸法W2は、図4で示すパネル12から冷却ファン5
7までの幅寸法W1より小さくできる。これによって制
御盤101を小型化できる。また、覆い板30を備えて
ないので引き出し形の半導体ユニット51を軽量化でき
る。
【0038】実施例5. 次に図8を参照してこの発明の実施例5を説明する。図
8において、60は換気区画91内に収納されたリアク
トル、抵抗器などの発熱電気部品である。発熱電気部品
60は一般的に耐環境性に優れ、充電露出部もないため
換気区画91内に配置しても信頼性を損なうことがな
い。発熱電気部品60は第2の通気口8Aと主ヒ−トシ
ンク13の間に配置されパネル12に取り付けられてい
る。また、防塵区画90内とはコネクタ59などを経由
して配線接続される。冷却ファン57の運転によって、
図8の矢印aで示すように外気は強制対流され、発熱電
気部品60は放熱フィン13Bを冷却した排気気流で強
制冷却される。
【0039】この実施例によれば、リアクトル、抵抗器
など、使用時に高温となり周囲に大きい冷却空間を必要
とし、発熱量が大きい発熱電気部品60を換気区画91
内に収納しているので、防塵区画90内の発熱とスペ−
スを小さくできる。また、発熱電気部品60は換気区画
91内のデッドスペ−スを利用して取り付けられている
ので、換気区画91の空間を増やす必要もない。この実
施例の図8は、前記実施例3のものに適用した例を示し
たが、実施例1、2、4のものにも同様に適用できる。
但し、強制対流の流れ方向は、発熱電気部品60からの
排気熱が主ヒ−トシンク13に吸い込まれないように、
第1の通気口から吸気され第2及び第3の吸気口から排
気される方向に限定される。また、発熱電気部品60は
主ヒ−トシンク13の配置、大きさに応じて第3の側面
側にも配置できる。
【0040】実施例6. 次に図9、図10を参照してこの発明の実施例6を説明
する。図9、図10において、102は制御盤で、その
筐体1は天板2、底板3、第1の側面4、第2の側面
5、第3の側面6、第4の側面7を有する。上記筐体1
の内部には第1の側面4に沿って2台の半導体ユニット
51が上下方向に収納されている。各半導体ユニット5
1は前記実施例1〜5に述べたものが使用できる。半導
体ユニット51のパネル12と第1の側面4との間に二
つの換気区画91が形成され、この換気区画91には図
示されていないが第1、第2、第3の側面にそれぞれ第
1、第2、第3の吸気口が設けられている。また、第2
の側面5には防塵区画90と換気区画91に跨る着脱開
口5Aが設けられ、蓋板8で閉塞されている。第1の側
面4の反対側に位置する第4の側面7に接して通気区画
93が形成されている。上記通気区画93は第4の側面
7の外側に側壁を追加して形成できるが、図9、図10
では後に詳述する扉37と蓋板39との間に通気区画9
3が形成されている。第4の側面7には縁を残して開口
部92が形成され、扉37は上記開口部92を塞ぐ平面
部37Aと4辺の側面部37Bと内曲げ部37Cから成
る。蓋板39は上記内曲げ部37Cに固定されている。
【0041】46は通気区画93内に配設された伝熱板
で、多数の隔壁部46Aと橋絡部46Bを有し、両側端
にはフランジ46Cが形成され平面部37A内面に気密
に固定されている。平面部37A側が開放された伝熱板
46の溝内の上下端はシ−ル部材47で封止されてい
る。これにより、伝熱板46と平面部37Aの間に多数
の内気側矩形流路94が形成され、この内気側矩形流路
94と交互に位置して蓋板39との間に上下端が開放さ
れた外気側矩形流路95が形成されている。平面部37
A上下には内気側矩形流路94の上下部に連通する一対
の第1の内気通気口37Dが穿設され、中間には内気側
矩形流路94の中間部に連通する第2の通気口37Eが
穿設されている。第2の通気口37Eにはファン架台3
8を介して内気ファン63が配設されている。蓋板39
の下部には第1の通気口39Aが穿設され外気ファン6
4が配設されている。また、上部には第2の通気口39
Bが穿設されている。
【0042】内気ファン63の運転によって、防塵区画
90内の暖められた内気は矢印b1、b2で示すように
上下の第1の通気口37D、37Dから吸い込まれ、伝
熱板46の内気側矩形流路94内を分流して中間の第2
の通気口37Eから再び防塵区画90内に戻される。外
気ファン64の運転によって、外気は矢印cで示すよう
に第1の外気通気口39Aから吸い込まれ、外気側矩形
流路95内を分流して上部の第2の外気通気口39Bか
ら盤外に排出される。上記内気側及び外気側矩形流路9
0、91内の強制対流により、伝熱板46を介して熱交
換が行われ防塵区画90が冷却される。各半導体ユニッ
ト51の主ヒ−トシンク13は上記実施例1〜5に述べ
たように冷却ファン57によって冷却される。
【0043】この実施例によれば、複数の半導体ユニッ
ト51が第1の側面4に沿って上下方向に収納されてい
るが、冷却ファン57による吸、排気流は水平方向に吸
引、排出されるので相互に熱的悪影響を及ぼさない。即
ち、下段の半導体ユニット51の発熱によって上段の半
導体ユニット51が加熱されない。また、上記吸、排気
流は矢印cの外気流とも相互に熱的悪影響を及ぼさな
い。次に、複数台の半導体ユニット51及び伝熱板46
はそれぞれ第1の側面4と第4の側面7のほぼ全面に配
設し、上記第1の側面4と第4の側面7との間隔(盤幅
寸法)を小さくでき、工作機械の壁面に搭載しやすい制
御盤にできる。また、パネル12とプリント基板53と
の間には上下方向に開放した間隔が設けられ、副ヒ−ト
シンク14の長手は垂直に配置されている。従って、内
気ファン63をプリント基板53と向き合わない位置、
(この実施例では上下に間隔を保って配置された半導体
ユニット51、51の間と向き合う位置)に配設するこ
とによって、矢印b1、b2の強制対流の一部をプリン
ト基板53のハンダ面側にも流通させることができ、ス
イッチング素子52、副ヒ−トシンク14から内気への
熱伝達が促進される。
【0044】実施例7. 次に図9、図10を参照してこの発明の実施例7を説明
する。図9、図10において、伝熱板46、外気ファン
64を備える通気区画93は扉37と蓋板39との間に
形成されている。上記扉37の側面部37Bと内曲げ部
37Cの上下内隅に軸受40が固着され、天板2に固定
されるヒンジ42及び底板3の突出部3Aに設けられた
ヒンジピン41と嵌合している。上記ヒンジ機構と反対
側の平面部37A内面にはナット43が固着され、これ
と螺合する固定ねじ44で、扉37は第4の側面7に固
定されている。平面部37Aと第4の側面7との間には
扉パッキン48A、48Bが配設され、開口部92は気
密に塞がれている。上記扉パッキン48Aは扉37ヒン
ジ側の回転を円滑にするため厚いものが使用されてい
る。防塵区画90内の発熱量は前述したように低減され
ているので、伝熱板46は小型化できる。隔壁部46A
の高さを同一とした場合、小型化には伝熱板46全体の
全長又は横幅のいずれかを短くできるが、実施例6で述
べた効果を得るには横幅を小さくするのが有利である。
これによって通気区画93内に伝熱板46の横隣りに、
対環境性に優れた電流制限又は電力回生用の抵抗器など
の発熱電気部品65を収納できる。発熱電気部品65は
コネクタ66を経由して防塵区画90内と配線接続さ
れ、外気ファン64で強制冷却できる。
【0045】この実施例によれば、熱交換のための伝熱
板46、内気及び外気ファン63、64が、開閉自在の
扉37に配設されているので、防塵区画90内のプリン
ト基板53などの点検が容易にできる。また、扉37の
曲げ方向は従来一般の扉と逆に形成されている。(従来
一般の扉は内曲げ部37Cが第4の側面7に接するよう
に構成されている。)従って、防塵区画90と通気区画
93との気密構成が簡単(扉パッキン48A、48Bを
配設するのみ)であり、扉37、蓋板39自体が伝熱板
46を収納した熱交換器としてのケ−シングを構成して
いるので最小の部品点数で構成できる。また、発熱電気
部品65を含む組み立てを扉37部分のみ別工程で行え
るので、制御盤102全体の組み立ても容易となる。
【0046】実施例8. 次に図9、図10を参照してこの発明の実施例8を説明
する。図9、図10において、2台の半導体ユニット5
1、51は並列接続して使用され、上下に間隔を保って
配置されている。各半導体ユニット51の換気区画91
の間には第1の側面4に接して防塵区画90の一部が張
り出し形成されており、この部分に少なくとも主回路に
用いる主回路電解コンデンサ61、出力に用いる出力端
子台62が図示してない適宜な金具で取り付けられてい
る。主回路電解コンデンサ61は上記2台の半導体ユニ
ット51に共通な部品であり、該ユニット51の用途が
放電加工電源の場合は、放電パルス電流のための充放電
用として使用され、インバ−タ装置の場合は、コンバ−
タ部の平滑用として使用される。出力端子台62には2
台の半導体ユニット51からの出力ケ−ブル(図示せ
ず)が接続される。
【0047】この実施例によれば、主回路電解コンデン
サ61及び出力端子台62と、並列接続される上下の各
半導体ユニット51とは等距離に位置するので相互の配
線長は最短、且つ同一にできる。これにより、配線イン
ピ−ダンスの不揃いによる電流アンバランスの発生を防
止できる。また、主回路電解コンデンサ61の寿命は周
囲温度によって顕著に影響されるが、内気ファン63と
向かい合って配設されているので、熱交換後の内気が吹
き付けられ良好に冷却される。この結果、主回路電解コ
ンデンサ61の寿命を延ばすことができる。なお、イン
バ−タ装置に付属するコンバ−タ部の主回路素子(ダイ
オ−ド)は主回路電解コンデンサ61近辺に配設するこ
とができる。
【0048】実施例9. 次に図11を参照してこの発明の実施例9を説明する。
図11において、103は工作機械である放電加工機
で、70はそのベッド、71は加工槽、72はXYテ−
ブル、73はコラム、74はZ軸機構、75は加工電極
である。上記コラム73はXYテ−ブル72に搭載され
ており放電加工機103はコラム移動形である。102
は制御盤で、支持金具49A、49Bを介して上記コラ
ム73の背面に固定されている。制御盤102は前述し
た図9、図10のものが使用でき、その第1の側面4を
コラム72背面と相対させ両者の間にはL1で示す吸気
スペ−スが設けられている。この吸気スペ−スL1は第
1の側面4に穿設された第1の通気口からの外気取り入
れのために必要である。
【0049】この実施例によれば、第2の側面に設けら
れた第2の通気口8Aと、反対側である第3の側面に穿
設された第3の側面からの高温排気気流はコラム73な
ど放電加工機103のいずれの部分にも触れることがな
い。また、運転時には吸気スペ−スL1内へ常に外気が
流入しているので、第1の側面4からコラム72背面へ
の伝熱が防止される。従って、制御盤102の発熱によ
って、放電加工機103は熱歪みなどの悪影響を及ぼさ
れることがない。さらに、制御盤102はコラム73に
搭載されているので、大型機であっても出力端子台(図
9の62)と加工電極75との距離を短くでき、両者を
接続するケ−ブルのインダクタンスも小さい。従って、
半導体ユニットからのピ−ク出力電流の減衰を少なくで
きる。
【0050】実施例10. 次に図12を参照してこの発明の実施例10を説明す
る。図12において、102は前述した図11のものと
同様にコラム73背面に搭載した制御盤で、49Bはそ
のための支持金具である。上記制御盤102の第1の側
面4にはコラム73の横幅より大きい横幅の凹部4Bが
形成されている。この凹部4Bの上下方向長さは、第1
の側面4の上下方向全長に形成してもよく、換気区画9
0の部分のみ、あるいは冷却ファン57と相対する部分
のみに形成してもよい。凹部4Bの窪みの深さは、第2
の側面5の着脱開口5Aの周囲に必要なフランジ(ねじ
9が配設される部分)の幅と略等しく、凹部4B内面は
冷却ファン57にほぼ接しており、該冷却ファン57に
相対して第1の通気口4Aが穿設されている。冷却ファ
ン57の運転によって、矢印aで示すように外気はコラ
ム73の背面を回り込んで主ヒ−トシンク13内に吹き
込まれる。
【0051】この実施例によれば、第1の側面4とコラ
ム73背面との間隔L2は図11における吸気スペ−ス
L1より小さくでき、工作機械のシステム全体を小型化
できるとともに、制御盤102の重心をコラム73寄り
にして搭載できる。凹部4B内へ外気が流入しているの
で、実施例9と同様に第1の側面4からコラム72背面
への伝熱が防止される。また、コラム73に凹部4Bに
向き合う吸気口73Aを設ければ、冷却ファン57の吸
気気流でコラム73内部の空気が強制対流され、熱変形
防止に効果がある。さらに、冷却ファン57と第1の通
気口4Aは数mm程度に接近できるので、換気区画91
内において、ヒ−トシンク13からの排気流が冷却ファ
ン57側にショ−トパスすることが防止される。従っ
て、覆い板30の第1、第2の傾斜脚30C、30Dを
省略してもよい。上記実施例9、10では工作機械とし
てコラム移動形の放電加工機103の例で説明したが、
他の工作機械でも同様に実施でき、同様の効果が得られ
る。
【0052】
【発明の効果】以上のように、第1の発明によれば、
脱開口の上下に設けたレ−ル内に半導体ユニットのパネ
ルを挿入して、該半導体ユニットのヒ−トシンクが配置
される換気区画と、発熱半導体部品及びプリント基板等
が配置される防塵区画とに区画し、上記換気区画には上
記ヒートシンクに相対して外気を強制対流させる冷却フ
ァンとを備えたので、半導体ユニットの組み込み作業や
点検時の着脱作業が容易にでき、防塵区画内の発熱量が
低減でき、ヒートシンクの冷却性能を向上できる効果が
ある。
【0053】また、第2の発明によれば、上記半導体ユ
ニットのパネルは、着脱開口が設けられた第2の側面か
ら反対側の第3の側面まで達する奥行きを有しているの
で、防塵区画と換気区画との仕切を簡単に構成にでき、
着脱開口から半導体ユニットの配線接続が容易にできる
効果がある。
【0054】また、第3の発明によれば、ヒ−トシンク
の放熱フィン全体を覆う覆い板に冷却ファンを取り付け
ているので、冷却風の逸流が防止されるとともに、放熱
フィン内の風速が高められ、ヒ−トシンクの冷却性能を
より向上できる。また、第1の側面側は吸気または排気
スペ−スを空けて他の盤等を設置できる効果がある。
【0055】また、第4の発明によれば、排気通気口で
ある第2または第3の通気口とヒ−トシンクとの間に発
熱電気部品を配設したので、上記発熱電気部品は放熱フ
ィンからの排気気流で冷却され、防塵区画内の発熱とス
ペ−スを減少できる効果がある。
【0056】また、第5の発明によれば、半導体ユニッ
トが配設される筐体の第1の側面と反対側の第4の側面
側に、熱交換のための外気及び内気側矩形流路を備える
伝熱板、内気及び外気ファンを配設したので、防塵区画
内の発熱半導体部品及びプリント基板が間接的に冷却で
きる。また、第1の側面と第4の側面のほぼ全面を使用
してそれぞれに複数の半導体ユニット及び伝熱板が配設
して第1及び第4の側面間の幅寸法を小さく構成でき、
工作機械の壁面に搭載しやすい制御盤にできる効果があ
る。
【0057】また、第6の発明によれば、熱交換のため
の外気及び内気側矩形流路を備える伝熱板、内気及び外
気ファンを、熱交換器としてのケ−シングを構成する扉
に配設したので、防塵区画内の点検が容易にでき、部品
点数を少なくできる効果がある。
【0058】また、第7の発明によれば、上下方向に配
置した2台の半導体ユニットの間に、上記2台のユニッ
トに共通の主回路電解コンデンサ、出力端子台を配設し
たので、上記2台のユニットと主回路電解コンデンサ、
出力端子台との間の配線長を最短且つ同一にでき、スイ
ッチング素子の電流アンバランスを防止できる効果があ
る。
【0059】また、第8の発明によれば、第1の側面を
工作機械と相対させて、吸気スペ−スを有して該工作機
械に取り付けたので、工作機械に熱的悪影響を与えるこ
とがなく工作機械と半導体ユニットとを短い距離で電気
的接続でき、出力電流の減衰を小さくできる効果があ
る。
【0060】また、第9の発明によれば、第1の側面の
換気区画部分に凹部を形成して吸気スペ−スを設けたの
で、該第1の側面を工作機械に接近して取り付けでき、
工作機械システム全体を小型化でき、また、冷却ファン
の吸気気流で工作機械の熱変形を防止できる効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による制御盤の実施例1、2による
一部破断の要部正面図である。
【図2】 図1に示したA−A線部分の断面図である。
【図3】 この発明による制御盤の実施例2による半導
体ユニットの引き出し途中を示す図2に相当する断面図
である。
【図4】 この発明による制御盤の実施例3による一部
破断の要部正面図である。
【図5】 図4に示したB−B線部分の断面図である。
【図6】 この発明による制御盤の実施例4による一部
破断の要部正面図である。
【図7】 図6に示したC−C線部分の断面図である。
【図8】 この発明による制御盤の実施例5による図5
に相当する断面図である。
【図9】 この発明による制御盤の実施例6〜8による
一部破断の要部正面図である。
【図10】 図9に示したD−D線部分の断面図であ
る。
【図11】 この発明による実施例9による制御盤を搭
載した放電加工機の側面図である。
【図12】 図11に示したE−E線部分の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 筐体、4 第1の側面、4A 第1の通気口、5
第2の側面、5A 着脱開口、6 第3の側面、6A
第3の通気口、7 第4の側面、8A 第2の通気口、
10 仕切り板、11 レ−ル、12 パネル、13、
33 主ヒ−トシンク、13A、33A ベ−スプレ−
ト、13B、33B 放熱フィン、14副ヒ−トシン
ク、30 覆い板、30C 第1の傾斜脚、30D 第
2の傾斜脚、33C 切欠き部、37 扉、37A 平
面部、37B 側面部、37C内曲げ部、37D 第1
の内気通気口、37E 第2の内気通気口、39 蓋
板、39A 第1の外気通気口、39B 第2の外気通
気口、46 伝熱板、51半導体ユニット、52 スイ
ッチング素子、53 プリント基板、57 冷却ファ
ン、60 発熱電気部品、61 主回路電解コンデン
サ、62 出力端子台、63 内気ファン、64 外気
ファン、90 防塵区画、91 換気区画、92 筐体
開口部、93 通気区画、94 内気側矩形流路、95
外気側矩形流路、101、102 制御盤、103
工作機械。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 7/20 H02B 1/56 H02M 7/04 H01L 23/467

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒートシンクと、このヒートシンクの
    ースプレートに熱的に接続された発熱半導体部品と、こ
    の発熱半導体部品に電気的に接続されたプリント基板等
    とを備えた半導体ユニットを収納してなる制御盤におい
    て、 上記制御盤の筐体の一面に設けられた着脱開口と、 上記着脱開口を塞ぐ蓋板と、 上記蓋板の内面に端面を密着したパネルと、 上記パネルの一面に形成された開口を閉塞するように配
    設され、放熱フィンを有するヒ−トシンクと、 上記着脱開口の上下に配設された少なくとも一対のレ−
    ルと、 上記レール内に挿入され立設した上記パネルにより、上
    記ヒ−トシンクの放熱フィンが配設される換気区画と、
    上記発熱半導体部品が配設される防塵区画とを区画する
    と共に、上記換気区画内に、上記ヒートシンクに相対す
    る第1の通気口並びにこの第1の通気口の両側に第2の
    通気口及び第3の通気口とを設け、上記第1の通気口近
    傍に上記ヒートシンクに向かって配置され、上記第1及
    び第2の通気口間並びに上記第1及び第3の通気口間に
    外気を流通させる冷却ファンとを備えたこと特徴とする
    制御盤。
  2. 【請求項2】 上記制御盤筐体は、上記ヒートシンクに
    相対する第1の側面と、上記第1の側面の一端から直角
    に延びる第2の側面と、上記第1の側面の他端から直角
    に延びる第3の側面とを備え、上記レ−ルは、上記着脱
    開口を設けた上記第2の側面から反対側の第3の側面ま
    で達するように設けられると共に、上記パネルは、上記
    第2の側面から第3の側面まで達する奥行きを有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の制御盤。
  3. 【請求項3】 上記ヒ−トシンクの放熱フィン端面に接
    近して上記ヒ−トシンクの略全体を覆うと共に、上記半
    導体ユニットに取り付けられた覆い板と、上記覆い板の
    外側に取り付けると共に、上記放熱フィン内に外気を強
    制対流させる冷却ファンと、上記第1の側面には上記冷
    却ファンに対向した位置に穿設された第1の通気口とを
    備えたことを特徴とする請求項1または2記載の制御
    盤。
  4. 【請求項4】 上記ヒ−トシンクの放熱フィン内に強制
    対流される外気は、上記第1の通気口から吸気され上記
    第2及び上記第3の通気口から排気される制御盤であっ
    て、 上記第2または上記第3の通気口と上記ヒ−トシンクと
    の間に発熱電気部品が配設され、上記発熱電気部品は上
    記ヒ−トシンクの放熱フィンから排出される排気気流内
    に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の制御盤。
  5. 【請求項5】 上記第1の側面に沿って上下方向に収納
    された少なくとも一つの半導体ユニットと、上記第1の
    側面の反対側に位置する第4の側面の略全面に形成され
    た通気区画と、上記通気区画内には上下端が封止された
    縦方向の内気側矩形流路とこの内気側矩形流路と交互に
    位置して上下端が開放された外気側矩形流路から成る伝
    熱板と、上記通気区画に隣接する防塵区画と上記内気側
    矩形流路とを連通する第1及び第2の内気通気口と、上
    記通気区画の外面に穿設され上記外気側矩形流路と連通
    する第1及び第2の外気通気口と、上記第1又は上記第
    2の内気通気口に配設された内気ファンと、上記第1又
    は上記第2の外気通気口に配設された外気ファンとを備
    えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    制御盤。
  6. 【請求項6】 上記筐体には上記第4の側面の周縁部に
    フランジを有した開口部が形成され、上記開口部を閉塞
    する大きさに形成された平面部と伝熱板を収納する高さ
    に形成された側面部とを有すると共に、回動自在に支持
    された扉と、上記扉側面部の周縁部に形成された内曲げ
    部に固定された蓋板と、上記蓋板と上記扉内面との間に
    通気区画を形成したことを特徴とする請求項5記載の制
    御盤。
  7. 【請求項7】 複数の半導体ユニットが上記第1の側面
    に沿って上下方向に収納され、上記上下方向に収納され
    た半導体ユニットの間には複数のユニットに共通の主回
    路電解コンデンサ及び出力端子台が配設されていること
    を特徴とする請求項5または請求項6記載の制御盤。
  8. 【請求項8】 第1の側面側を工作機械と相対するよう
    に配置され、上記筐体は上記第1の側面側と上記工作機
    械との間に吸気のためのスペ−スを設けると 共に、上記
    工作機械に取り付けられていることを特徴とする請求項
    5〜7のいずれかに記載の制御盤。
  9. 【請求項9】 上記筐体の第1の側面側の換気区画部分
    には、上記工作機械の筐体取り付け部分の横幅寸法より
    大きい横幅寸法を有する凹部が形成され、上記凹部と上
    記工作機械の筐体取り付け部分との間に吸気のためのス
    ペ−スを設けると共に、上記凹部の側面が上記工作機械
    に取り付けられていることを特徴とする請求項8記載
    制御盤。
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