JP3403941B2 - コンクリートポール内鉄筋の破断検知装置及び検知方法 - Google Patents

コンクリートポール内鉄筋の破断検知装置及び検知方法

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JP3403941B2
JP3403941B2 JP19326898A JP19326898A JP3403941B2 JP 3403941 B2 JP3403941 B2 JP 3403941B2 JP 19326898 A JP19326898 A JP 19326898A JP 19326898 A JP19326898 A JP 19326898A JP 3403941 B2 JP3403941 B2 JP 3403941B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、共鳴法を用いてコ
ンクリートポール内の鉄筋破断を検知する際に、周波数
をある幅で変化させるFM−CW信号すなわちスイープ
信号を送信コイルに送信し、該スイープ信号に対応した
磁束を発生させて、該磁束により、コンクリートポール
内の鉄筋に誘導電流を流し、該誘導電流は磁束を再び発
生させ、該磁束により受信コイルに電流を誘導し、前記
受信コイルに誘導した電流の周波数スペクトル特性から
鉄筋破断有無を精度よく検知する装置及び方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】電話ケーブル、電力ケーブルを各家庭ま
で敷設するために、図14(a)に示されているよう
に、地面3にコンクリートポール1(以下、コンクリー
トポールはCPと記載する。)を建設し、CP1にこれ
らケーブル2を敷設する。
【0003】図14(b)に示すようにCP1は強度を
主鉄筋4に持たせ、CP1の高さ方向に平行に配置す
る。前記主鉄筋4を均等に配置させるために螺旋鉄筋5
と前記主鉄筋4を交差するように配し、両者の周辺をコ
ンクリート8で覆う構造である。
【0004】図15(a)に示されているように、CP
1への車両の衝突事故やケーブルや吊線の張力のバラン
ス崩れによりコンクリート8にひび7が発生し表面から
内部にひび割れが進行する場合がある。
【0005】このような時には、該ひび7から水が進入
し主鉄筋4がさびることが考えられる。主鉄筋4が少し
さびた状態で再び過大張力がCP1に加わると、応力腐
蝕割れにより主鉄筋4が破断する。図15(b)に示す
ように、主鉄筋4の破断6が多数発生するとCP1が折
損する可能性がある。
【0006】特開平9−21786号公報には、CPに
コイルを巻き、そのコイルに信号を流した時のコイルの
インピーダンスを測定する事によりCPの鉄量を推定す
る方法が開示されている。しかし、前記方法の目的は通
常の鉄筋腐食により鉄筋の鉄成分が減少し、その減少の
程度を測定することを目的としている。したがって、応
力腐食割れのように鉄筋が腐食して細ることが無い状態
で鉄筋が破断するような時、また破断した前記鉄筋同士
の隙間は、0.2mm程度である場合には特開平9−2
1786号公報に開示した方法では検知することが不可
能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来技術は、CP内の
主鉄筋の腐食量すなわち鉄筋の腐食による減量や過大張
力による鉄筋の変形が生じた破断について検出できる可
能性はある。しかし、応力腐食割れのように、鉄筋が減
量せずにまた変形もせずに、ある日突然破断するような
事象の鉄筋破断部の検出は不可能であった。
【0008】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、外部に取り付けたコイルを用いてCP内に磁束を加
え主鉄筋に誘導電流を流し、誘導電流の変化をCPの外
部に取り付けたコイルで検出して信号処理を行い破断の
有無を判定するコンクリートポール内鉄筋の破断検知装
置及び検知方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の装置は、信号をCP内の鉄筋に送る送信手
段、信号をCP内の鉄筋から受け取る受信手段、前記受
信手段で受けた信号を信号処理する信号処理手段、信号
処理したデータを基に破断の有無を判定する判定手段及
び判定の結果を表示する表示手段から構成されている。
【0010】また本発明の方法は、周波数がある幅で変
化するスイープ信号を送信手段でCP内に送り出す工程
と、CP内の鉄筋を伝わった信号を受信手段で検出する
工程と、受信した信号を信号処理手段で処理する工程
と、処理した信号を基にCP内の鉄筋の破断の有無を判
断する工程と、判断結果を表示する工程とからなる。
【0011】本発明は、CP外部からの検査では検出が
困難であった主鉄筋の形状変化を伴わない破断部位、例
えば応力腐蝕割れによる破断を、スイープ信号を送信コ
イルに供給し、該送信コイルから発生した磁束により、
誘導電流がCP内部の鉄筋に発生し、該誘導電流により
発生する磁束を受信コイルにより受信し、該受信信号を
信号処理することによって、CPの破断部位を精度良く
検知することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態例を詳細に説明する。
【0013】[実施形態例1]図1は本発明の実施形態
例1に係るコンクリートポール内鉄筋の破断検知装置を
示す回路ブロック図である。
【0014】コンクリートポール内鉄筋の破断検知装置
は、周波数がある幅で変化するスィープ信号を送信コイ
ル10に供給する電源部19、前記電源部19から出力
されたスィープ信号に応じた磁束をCP1内に送り出す
送信コイル10、CP1内に送り出された磁束によりC
P1内の鉄筋に誘導電流を流し、前記誘導電流により磁
束が発生し、前記磁束により電流が誘導される受信コイ
ル13、前記受信コイル13に誘導された電流を増幅す
る増幅部14、前記増幅部14で増幅された電流を周波
数スペクトルに変換し、スペクトルピーク周波数を検出
する信号処理部15、前記信号処理部15で得られたス
ペクトルピーク周波数と基準スペクトルピーク周波数と
を比較し、前記CP1内の鉄筋の破断の有無を判断する
判定部16、前記判定部16で判断した内容を表示する
表示部17より構成される。2はCP1に敷設されるケ
ーブルである。
【0015】表示部17の判定結果を表示する手段は、
文字表示のみの場合や表示部17にブザーを取付け文字
表示と同時にブザー音によって作業者に知らせる。
【0016】また、前記送信コイル10及び受信コイル
13は断面が円形のCP1の周辺に密着させ、かつ取付
け易くするため、図2に示すようにリング形状のコイル
を二分割した形状のコイルA部21及びコイルB部22
より構成する。前記コイルを使用する際には二分割した
コイルA部21の端部のガイドピン23をコイルB部2
2の端部のガイドピン挿入口24に挿入すると共にコイ
ルB部22端部のコネクタ(B)25をコイルA部21
端部のコネクタ(A)26に嵌合接続して使用する。
【0017】二分割した前記送信コイル10及び前記受
信コイル13は、図3に示すように端部同士の電気的な
接続はコネクタ(B)25とコネクタ(A)26を用い
て行い、ずれや抜けを防ぐためにガイドピン23を設け
て機械的な接続を行う。
【0018】[実施形態例2]図1に示すように、送信
コイル10と受信コイル13をCP1の表面に発生して
いるひび7を挟むように設置し、電源部19から周波数
がある幅で変化するFM−CW信号すなわちスイープ信
号S1 を前記送信コイル10に送り、送信コイル10は
該スイープ信号S1 に応じた磁束を発生させ、該磁束は
CP1内の鉄筋に誘導電流を発生させ、CP1内部は一
種のL、C,R共鳴回路と考えられ電源19から送信さ
れるスイープ信号S1 の特定の周波数で共鳴現象を起こ
し、また、主鉄筋の破断が数箇所で発生している場合に
は、この共鳴周波数が変化し、この共鳴周波数の変化を
受信コイル13で検知することにより、測定しているC
P1の主鉄筋破断状態を判定する。
【0019】図4は本発明の実施形態例2のフローチャ
ートである。
【0020】「ステップ1」CP1表面のひび7の位置
を目視で確認する。
【0021】「ステップ2」ステップ1で確認したひび
7を間に挟むように、送信コイル10と受信コイル13
をCP1に設置する。その模様を図1に示す。送信コイ
ル10と受信コイル13は図2に示されているように、
コイルA部21およびコイルB部22よりなり、コイル
A部21とコイルB部22をつなぎあわせて使用する。
このようにすることにより、CP1に簡易に送信コイル
10および受信コイル13を設置できる。両コイル1
0、13のアンペアターン数は数100〜1000程で
ある。
【0022】スイープ信号S1 を送信コイル10に送信
する電源部19を送信コイル10に接続する。受信コイ
ル13で受信した波形は増幅部14に送信される。増幅
部14の次は、信号を周波数スペクトルに変換する信号
処理部15、鉄筋の破断状態を判定する判定部16、そ
して、判定結果を表示するブザーを含む表示部17から
なっており、順次接続する。
【0023】「ステップ3」電源部19からスイープ信
号S1 を送信コイル10に流す。スイープ信号S1の例
を図5に示す。周波数fmin 〜fmax まで周波数を連続
的に変化させる。
【0024】「ステップ4」送信コイル10より発生し
た磁界によりCP1の鉄筋に誘導電流が発生し、その誘
導電流により発生した磁界を受信コイル13で受信す
る。受信した信号(誘導電流)は増幅部14で増幅さ
れ、その後、信号処理部15で周波数スペクトルに変換
される。
【0025】その模様を図6及び図7に示す。
【0026】図6(a)は主鉄筋4に破断がない正常な
CP1の主鉄筋4及び螺旋鉄筋5よりなる鉄筋配置を示
す。この鉄筋配置は図6(b)の抵抗R0 、インダクタ
ンスL0 、静電容量C0 で構成される共鳴回路と等価と
考えられる。電源部19からスイープ信号S1 が発生す
る。該信号S1 に対応する磁界が送信コイル10より発
生する。該送信コイル10より発生した磁界はCP1内
の鉄筋に誘導電流を発生させる。
【0027】従って、図6(c)に示されているように
横軸を周波数、縦軸をスペクトルパワーで表現すると、
ある特定の周波数f0 で共鳴を起こす。共鳴周波数f0
は以下の式で表現できる。
【0028】 f0 =1/√{L0 ×C0 } (1) 図7(a)に示すように、CP1の主鉄筋4が破断6す
ると、図7(b)に示すように、この破断6により、抵
抗R0 、インダクタンスL0 、静電容量C0 が変化し、
静電容量C0 がC1 に増加すると考えられる。従って、
共鳴周波数は図7(c)で示されているように、f0
り小さい周波数f1 でスペクトルパワーが大きくなる。
CP1の鉄筋破断の状態から複数のスペクトルピークが
発生する場合もある。鉄筋破断箇所が1、2箇所程度の
場合、共鳴周波数f0 は変化しない場合があるが、1、
2箇所程度の鉄筋破断ではCPは折損しないため特に問
題は無い。
【0029】「ステップ5」上ステップでカウントした
スペクトルピーク周波数f0 を元に、CP1の主鉄筋4
の破断状態を検知する。
【0030】得られたスペクトル情報を利用し、判定部
16において主鉄筋4が破断しているかどうか判定す
る。判定する基準は以下の通りである。
【0031】(1)スペクトルピークf0 以外にスペク
トルピークf1 がある。
【0032】(2)複数のスペクトルピークがある。
【0033】「ステップ6」CP1の主鉄筋4に破断が
ある場合には、表示部17において『破断有り』と表示
させ、かつブザーでブザー音を発生させ操作者に報知す
る。破断が無い場合は、表示部において『破断無し』と
表示する。
【0034】上記ステップ1〜6からなる方法により、
CP1の主鉄筋4の破断6の程度がわかる。
【0035】[実施形態例3]送信コイル10をCP1
の地際に固定し、受信コイル13を送信コイル10との
距離が10cmとなるCP1の位置に設置し、電源部1
9から周波数をスイープしたスイープ信号S1 を送信コ
イル10に送信し、送信コイル10は該スイープ信号S
1 に応じた磁束を発生させ、該磁束はCP1内の鉄筋
4、5に誘導電流を発生させ、CP1内部は一種のイン
ダクタンスL、静電容量C、抵抗Rの共鳴回路と考えら
れ電源部19から送信されるスイープ信号S1 の特定の
周波数が共鳴現象を起こし、また、主鉄筋4の破断が数
箇所で発生している場合には、この共鳴周波数が変化
し、この共鳴周波数の変化を受信コイルで検知し、上記
測定を送信コイル10と受信コイル13間の長さをΔH
だけ長くする度に行い、その結果得られたスペクトルピ
ーク周波数を、横軸が送信コイル10と受信コイル13
の距離H、縦軸がスペクトルピーク周波数であるグラフ
にプロットし、プロットした曲線(F−H曲線)を微分
し、その結果を、縦軸が微分値、横軸がHであるグラフ
にプロットし、微分値が最も大きな範囲ΔHを探索し、
もしΔHがある場合は鉄筋の破断があると認識し、かつ
横軸値から鉄筋の破断位置が分かり、ΔHが無い場合は
鉄筋破断は無いと判断するこにより測定しているCP1
の主鉄筋破断状態を判定する。
【0036】図8及び図9は本発明の実施形態例3のフ
ローチャートである。
【0037】「ステップ1」送信コイルと受信コイルを
設置する。その模様を図10(a)に示す。図10
(a)に示されているように、測定の開始時の送信コイ
ル10はCP1の地表面に設置し、受信コイル13は、
CP1の送信コイル10から10cm上方に離れた位置
に設置する。
【0038】送信コイル10と受信コイル13は図2に
示されているように、コイルA部21およびコイルB部
22よりなり、コイルA部21とコイルB部22をつな
ぎあわせて使用する。このようにすることにより、CP
1に簡易に送信コイル10および受信コイル13を設置
できる。両コイルのアンペアターン数は数100〜10
00程度である。
【0039】図11は、本実施形態例3を実現するため
の概略図である。スイープ信号S1を発生させる電源部
19を送信コイル10に接続する。受信コイル13で受
信した信号はSTC機能を有する増幅部14に送信され
る。増幅部14は送信コイル10と受信コイル13との
距離に応じて増幅率を変化させる。図12はその変化の
模様を現している。CPの種類、状態により複数の増幅
曲線、つまり、ゲインカーブG1 、G2 、G3 を選定で
きる。増幅部14の次は、信号を周波数スペクトルに変
換するFFT(Fast Fourier Trans
formation)部15、測定が終了するまでに収
集した複数の信号に対する周波数スペクトルを記憶する
メモリ部22、F−H曲線を微分する微分部23、微分
した結果から主鉄筋4の破断状態、およびその鉄筋破断
位置を判定する判定部16、そして、判定結果を表示す
る表示部17、およびブザー部18からなっている。さ
らに、送信コイル10と受信コイル13との距離Hを測
定するため、送信コイル10には赤外線送信部31、受
信コイル13には赤外線受光部32を設置する。これら
すべての部分を制御する制御部26がある。
【0040】「ステップ2」図11に示すように、電源
部19からスイープ信号S1 を送信コイル10に流す。
スイープ信号S1 の例を図5に示す。周波数fmin 〜f
max まで周波数を連続的に変化させる。
【0041】「ステップ3」図11に示すように、送信
コイル10より発生したスイープ信号S1 に応じた磁界
によりCP1内の鉄筋に誘導電流が発生し、その誘導電
流により発生した磁界を受信コイル13で誘導電流とし
て受信する。受信コイル13で受信した信号は増幅部1
4で増幅され、その後、FFT部15で周波数変換され
る。増幅部14は送信コイル10と受信コイル13の距
離に対応して増幅率を変化させる。図12はその変化の
模様を現している。CP1の種類、状態により複数の増
幅曲線、ゲインカーブG1 、G2 、G3 を選定できる。
【0042】図6(a),(b)に示されている様に、
CP1の構造は一種の共鳴回路で近似できると考えられ
る。従って、図6(c)に示されているように、ある周
波数f0で共鳴が起こる。共鳴周波数f0 を認識する手
法は種々あるが、本実施形態例ではあるスペクトル強度
以上であるスペクトルピーク周波数をカウントする。
【0043】共鳴周波数f0 は上記式(1)で表現でき
る。
【0044】図7(a)に示すように、破断6により、
静電容量Coが増加すると考えられる。従って、共鳴周
波数は図7(c)で示されているように、f0 より小さ
い周波数f1 でスペクトルパワーが大きくなる。破断6
の状態から複数のスペクトルピークが発生する場合もあ
る。鉄筋破断箇所が1、2箇所程度の場合、共鳴周波数
周波数f0 は変化しない場合があるが、1、2箇所程度
の鉄筋破断ではCP1の折損には直接結びつかないので
特に問題は無い。
【0045】また、赤外線送信部31から赤外線を発射
し、発射した赤外線を赤外線受光部32にて受信するこ
とにより、その時の送信コイル10と受信コイル13の
距離Hを測定する。
【0046】「ステップ4」上記ステップ3において、
送信コイル10と受信コイル13間の距離H、その時に
得られた周波数スペクトルピーク値を、縦軸周波数
0 、横軸Hのグラフにプロットする。その典型的なグ
ラフ例を図13(a)に示す。該曲線を本実施形態例で
はF−H曲線と称する。
【0047】「ステップ5」測定が終了した場合はステ
ップ6へ、測定が終了していない場合は送信コイル10
と受信コイル13との距離HをΔHだけ長くし、ステッ
プ2に戻る。従って、図10(b)に示されているよう
に、徐々に送信コイル10と受信コイル13の距離Hは
長くなってゆく。
【0048】「ステップ6」式(1)により、送信コイ
ル10と受信コイル13との距離Hが大きくなるにつれ
てL0 の値が大きくなるため共鳴周波数f0 は小さくな
る。したがって、図13(a)に示されるF−H曲線は
全体的に右下がりとなる(領域I)。受信コイル13が
主鉄筋4の破断箇所を通過した時に静電容量Cの値が急
激に大きくなるため、F−H曲線のカーブの傾きが急峻
になる。これは図13(a)ではIIの領域に対応する。
受信コイル13がIIの領域から抜けると、領域III で
は、領域I、IIの曲線傾きが加わるため、領域III の曲
線の傾きは、領域Iの曲線傾きより急峻になる。これら
曲線の傾きから鉄筋破断を判定する。そこで、図11の
微分部23において、図13(a)のF−H曲線を微分
する。
【0049】f(H)=dF/dH 微分した波形を図13(b)に示す。F−H曲線におい
て横軸に対して傾きが大きい程、微分値は大きくなる。
また逆に、F−H曲線において横軸に対して傾きが小さ
い程、微分値は小さくなる。図11の判定部16で図1
3(a)と図13(b)とを対応させると、図13
(a)の領域IIの範囲の微分値が最も大きい。その大き
くなっている範囲ΔHを検出する。
【0050】「ステップ7」図11の判定部16におい
て、上記ステップ6で得られたΔHの範囲に主鉄筋4が
多数箇所で破断していると判断する。
【0051】また、微分されたF−H曲線の曲率に大き
な変化がない場合には、当該CP1には主鉄筋4の破断
がないと判定する。
【0052】「ステップ8」主鉄筋4に破断がある場合
には、表示部17において『破断有り』と表示させ、か
つブザー部18でブザー音を発生させ操作者に報知す
る。破断が無い場合は、表示部17において『破断無
し』と表示する。
【0053】上記ステップ1〜8の方法により、主鉄筋
4の破断6の程度および破断位置がわかる。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば以下の
効果が得られる。
【0055】(1)CPの鉄筋破断を検知できるため、
CP折損による事故を未然に防ぐことができる。
【0056】(2)各種作業を行なうためにCPに作業
者が昇降する場合、あらかじめ本方法により測定してお
けば、昇降した時にCPが倒壊することを避ける事がで
き、人命を救うことができる。
【0057】(3)測定操作は単純で簡単である。
【0058】(4)計測者による判定のばらつきが無
い。
【0059】(5)鉄筋破断が多数発生している箇所を
知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例に係るコンクリートポール
内鉄筋の破断検知装置を示す構成説明図である。
【図2】本発明に係る送信コイル及び受信コイルの一例
を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る送信コイル及び受信コイルの端部
接合面の一例を示す端面図である。
【図4】本発明の実施形態例に係るコンクリートポール
内鉄筋の破断検知方法を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係るスイープ信号の周波数変位の一例
を示す特性図である。
【図6】本発明に係るコンクリートポールの一例を示す
説明図で、(a)は正常なコンクリートポールの鉄筋配
置図、(b)は正常なコンクリートポールの等価回路
図、(c)は正常なコンクリートポールの等価回路の共
鳴周波数を示す特性図である。
【図7】本発明に係るコンクリートポールの他の例を示
す説明図で、(a)は鉄筋破断のあるコンクリートポー
ルの鉄筋配置図、(b)は鉄筋破断のあるコンクリート
ポールの等価回路図、(c)は鉄筋破断のあるコンクリ
ートポールの等価回路の共鳴周波数を示す特性図であ
る。
【図8】本発明の実施形態例に係るコンクリートポール
内鉄筋の破断検知方法を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態例に係るコンクリートポール
内鉄筋の破断検知方法を示すフローチャートである。
【図10】本発明に係る送信コイル10と受信コイル1
3との相対的位置関係の一例を示す説明図である。
【図11】本発明の実施形態例に係るコンクリートポー
ル内鉄筋の破断検知装置を示す構成説明図である。
【図12】本発明に係る受信コイルで受信した信号を増
幅する際の増幅曲線の一例を示す特性図である。
【図13】本発明に係るスペクトルピーク周波数の微分
値とコイル間隔の関係の一例を示す特性図である。
【図14】従来のコンクリートポールの一例を示す説明
図で、(a)はコンクリートポールにケーブルが敷設さ
れた状況状況を示す正面図、(b)はコンクリートポー
ルの配筋図である。
【図15】従来のコンクリートポールの一例を示す説明
図で、(a)はコンクリートポールのひびの発生例を示
す正面図、(b)はコンクリートポールの鉄筋の破断例
を示す配筋図である。
【符号の説明】
1…コンクリートポール(CP)、2…ケーブル、3…
地面、4…主鉄筋、5…螺旋鉄筋、6…破断、7…ひ
び、8…コンクリート、10…送信コイル、11…A
部、12…B部、13…受信コイル、14…増幅部、1
5…信号処理部、16…判定部、17…表示部、18…
ブザー部、19…電源部、22…メモリ部、23…微分
部、24…赤外線受光部、25…赤外線送信部、26…
制御部。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−183440(JP,A) 特開 平9−21786(JP,A) 特開 平11−72481(JP,A) 特開 平8−334496(JP,A) 特開 平3−72256(JP,A) 永島裕二他,渦流探傷法を用いたコン クリートポール内鉄筋破断検知技術の検 討(その1),1998年電子情報通信学会 総合大会講演論文集,1998年 3月 6 日 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/72 - 27/90 JICSTファイル(JOIS)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートポール内鉄筋の破断検知装
    置において、 スイープ信号を送り出す電源部と、 前記電源部から出力されたスイープ信号に応じた磁束を
    コンクリートポール内に出力する送信コイルと、 コンクリートポール内に送り出された磁束によりコンク
    リートポール内の鉄筋に誘導電流が発生し、該誘導電流
    により磁束が発生し、前記磁束により電流が誘導される
    受信コイルと、 前記受信コイルに誘導された電流を増幅する増幅部と、 前記増幅部で増幅された電流を周波数スペクトルに変換
    し、スペクトルピーク周波数を検出する信号処理部と、 前記信号処理部で得られたスペクトルピーク周波数と基
    準スペクトルピーク周波数とを比較し、前記コンクリー
    トポール内の鉄筋の破断の有無を判断する判定部と、 前記判定部で判断した内容を表示する表示部とを具備す
    ることを特徴とするコンクリートポール内鉄筋の破断検
    知装置。
  2. 【請求項2】 コンクリートポール内鉄筋の破断検知装
    置において、 前記送信コイルと前記受信コイルは、断面が円形のコン
    クリートポール外周に簡易に取り付けられるように二つ
    の半円形のリング形状のコイルで構成されており、二つ
    の半円形のリング形状の前記送信コイル及び前記受信コ
    イルの端部は前記端部同士でコネクタ及びガイドピンで
    電気的及び機械的に接続可能であることを特徴とする請
    求項1記載のコンクリートポール内鉄筋の破断検知装
    置。
  3. 【請求項3】 コンクリートポール内鉄筋の破断検知装
    置において、 前記送信コイルと前記受信コイルの間隔を測定するため
    前記送信コイルと前記受信コイルに赤外線送信部及び赤
    外線受光部を備えたことを特徴とする請求項1又は2記
    載のコンクリートポール内鉄筋の破断検知装置。
  4. 【請求項4】 コンクリートポール内鉄筋の破断検知装
    置において、 前記判定部の判定にしたがって、文字表示及び警告音を
    表示する機能を備えた表示部を有することを特徴とする
    請求項1記載のコンクリートポール内鉄筋の破断検知装
    置。
  5. 【請求項5】 コンクリートポールに含まれる鉄筋の破
    断を検知する方法において、 コンクリートポールの表面にひびが存在する箇所を挟む
    ように送信コイルと受信コイルをコンクリートポールに
    設置するステップと、 前記電源部からスイープ信号を送信コイルに出力するス
    テップと、 前記ステップでスイープ信号に応じた磁束が前記送信コ
    イルから発生することにより前記コンクリートポール内
    の鉄筋に誘導電流が流れ、前記誘導電流が再び磁束を発
    生させ、前記発生した磁束により前記受信コイルに電流
    を誘導するステップと、 前記受信コイルに誘導された電流を周波数検出部で周波
    数スペクトルに変換し、スペクトルピーク周波数を検出
    するステップと、 前記ステップで得られたスペクトルピーク周波数と基準
    スペクトルピーク周波数とを比較し、両者の相違により
    鉄筋の破断の有無を判断するステップと、 前記コンクリートポール内鉄筋の破断の有無を表示する
    ステップとを具備することを特徴とするコンクリートポ
    ール内鉄筋の破断検知方法。
  6. 【請求項6】 コンクリートポールに含まれる鉄筋の破
    断を検知する方法において、 コンクリートポールの地際に送信コイルを設置し、前記
    送信コイルと適当な間隔を開けて前記受信コイルを設置
    するステップと、 電源部からスイープ信号を送信コイルに出力するステッ
    プと、 前記ステップでスイープ信号に応じた磁束が送信コイル
    から発生することによりコンクリートポール内の鉄筋に
    誘導電流が流れ誘導電流は再び磁束を発生させ、前記発
    生した磁束により受信コイルに電流が誘導されるステッ
    プと、 前記受信コイルに誘導された電流を周波数スペクトルに
    変換し、スペクトルピーク周波数を検出するステップ
    と、 前記スペクトルピーク周波数を記録し、送信コイルと受
    信コイルの距離をΔHだけ長くするように受信コイルの
    位置を変えるステップと、 前記送信コイルと前記受信コイルの距離が、目標の探索
    範囲に一致するまで、前記ステップを繰り返すステップ
    と、 前記スペクトルピーク周波数のデータを処理し、前記鉄
    筋の有無を判断するステップと、 前記コンクリートポール内鉄筋の破断の有無を表示する
    ステップとを具備することを特徴とするコンクリートポ
    ール内鉄筋の破断検知方法。
  7. 【請求項7】 横軸に前記送信コイルと前記受信コイル
    間の距離H、縦軸にスペクトルピーク周波数f0 を取
    り、前記スペクトルピーク周波数f0 値と、前記送信コ
    イルと前記受信コイルの距離H値を二軸グラフ上にプロ
    ットしてF−H曲線を得るステップと、 前記ステップで得られたF−H曲線を微分するステップ
    と、 縦軸が微分した値、横軸が前記送信アンテナと前記受信
    アンテナの距離Hとした二軸グラフにおいて、最も微分
    値が大きいΔHを認識するステップと、 前記ΔHを認識した時に該当範囲に鉄筋破断が有ると判
    断し、ΔHを認識できない時に該当範囲に鉄筋破断が無
    いと判断するステップとを具備することを特徴とする請
    求項6記載のコンクリートポール内鉄筋の破断検知方
    法。
  8. 【請求項8】 コンクリートポール内の鉄筋に破断があ
    ると判断した時に表示部で破断有りと表示し、かつブザ
    ー部においてブザー音を数秒鳴動させ、コンクリートポ
    ール内の鉄筋に破断が無いと判断した時に表示部で破断
    無しと表示し、ブザー音を鳴動させないステップを有す
    ることを特徴とする請求項5又は6記載のコンクリート
    ポール内鉄筋の破断検知方法。
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