JPH0921786A - コンクリート柱鉄筋の非破壊診断法 - Google Patents

コンクリート柱鉄筋の非破壊診断法

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JPH0921786A
JPH0921786A JP19432395A JP19432395A JPH0921786A JP H0921786 A JPH0921786 A JP H0921786A JP 19432395 A JP19432395 A JP 19432395A JP 19432395 A JP19432395 A JP 19432395A JP H0921786 A JPH0921786 A JP H0921786A
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JP
Japan
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coil
concrete
concrete post
reinforcing steel
impedance
Prior art date
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Pending
Application number
JP19432395A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Fudo
弘幸 不動
Osamu Nakamura
脩 中村
Shigeo Oya
茂夫 大宅
Tokuo Tsuji
篤男 辻
Aiji Asano
愛治 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KANSAI TEC KK
Kansai Electric Power Co Inc
Original Assignee
KANSAI TEC KK
Kansai Electric Power Co Inc
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Publication date
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Publication of JPH0921786A publication Critical patent/JPH0921786A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 配電用支持物等として用いられるコンクリー
ト柱の内部の鉄筋の劣化状態を、コンクリート柱を破壊
することなく診断できるようにし、取り替えの必要のあ
るコンクリート柱を容易に見つけ出すことができるよう
にする。 【構成】 鉄筋を有するコンクリート柱(1)の回りにコ
イル(3)を巻き、コイル(3)に交流電流を流してインピー
ダンスを測定し、予め求められている標準インピーダン
ス値と比較することにより鉄筋の鉄量の減少を判定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主に配電用支持物として
用いられている鉄筋入りコンクリート柱の鉄筋の劣化状
況についての非破壊診断法に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】配電用支持物(いわゆる「電
柱」)や高架式道路の支柱としては、従来より鉄筋入り
のコンクリート柱(以下単に「コンクリート柱」とい
う)が広く採用されている。このような鉄筋入りのコン
クリート柱の場合、経年や使用環境により内部の鉄筋が
腐食(サビ)・断線等の劣化を起こすことがある。内部
の鉄筋の劣化はコンクリート柱全体としての強度の低下
を招くので、劣化が進んでいるコンクリート柱について
は取り替え等することが望まれる。
【0003】しかしながら、構造上コンクリート柱の一
部を破壊して内部の劣化状況を調査することができず、
また、設置されている現場で調査する必要があるが、現
在では表面の目視による外観確認可能な範囲でしか劣化
判定ができず、不十分である。
【0004】そこで、コンクリート柱内部の鉄筋の劣化
状態を、設置されている現場で、破壊することなく、容
易に診断することができる診断方法が望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のコンクリート柱
鉄筋の非破壊診断法は、鉄筋を有するコンクリート柱の
回りにコイルを巻き、コイルに交流電流を流してインピ
ーダンスを測定し、予め求められている標準インピーダ
ンス値と比較することにより鉄量の減少を判定すること
を特徴とする。
【0006】
【作用】鉄芯にコイルを巻いて交流電流を流した場合、
鉄心がない場合に比べてインダクタンスが大きくなる。
そして、鉄心の量が増えるとインダクタンスも増える。
そこで、この原理を利用し、コンクリート柱の鉄筋を鉄
心として、コンクリート柱の回りにコイルを巻き、コイ
ルに電流を流した際のインピーダンスを測定する。
【0007】腐食,断線等により鉄量が少ない箇所はイ
ンダクタンスが少ないためインピーダンスも少なくなる
ので、劣化のないコンクリート柱の場合のインピーダン
スの標準値と比較することにより、コイルを巻いた箇所
の鉄筋の量を判断することができる。
【0008】
【実施例】まず、配電用支持物として用いられているコ
ンクリート柱の構造について説明する。配電用支持物と
して用いられるコンクリート柱は単なる円柱状ではな
く、一定のテーパーを有しており、上部ほど径が細くな
っている。又、内部はコンクリートが中心まで詰まって
いるのではなく、中空の管状(断面がドーナツ状)とな
っている。コンクリート部の肉厚は4cm程度であり、鉄
筋はそのコンクリート部のほぼ真ん中に位置している
(鉄筋の両側約2cmがコンクリートに覆われている)。
【0009】鉄筋は上下に複数の主鉄筋が同心円上に配
されている。主鉄筋にはコンクリート柱の上端から下端
に至るまで配されているTW(テンションワイヤー)と
下端から一定の長さを有した複数種類の(長さが異な
る)NTW(ノンテンションワイヤー)がある。
【0010】したがって、同じタイプのコンクリート柱
であってもコイルを巻く位置によって、内部に存在する
鉄筋の量や柱径が異なる。さらに、長さや,鉄筋の数が
異なる等のタイプが異なるコンクリート柱の場合、地表
から同じ高さの位置であっても鉄筋の本数,太さ等が異
なる。そのために、比較する場合は同じタイプのコンク
リート柱の同じ位置の標準値と比較することが望まし
い。
【0011】インピーダンスを検出するに当たっては検
出力を向上させるためにインダクタンス成分による影響
が大きくなるようにすると共に、コイル抵抗の温度によ
る変化の影響を小さくするのが望ましい。そのためには
周波数を高くしたり、細いコイルを多層巻きにするとよ
い。ただし、コイルの巻数が大きくなり過ぎるとコイル
重量が大きくなってコンクリート柱への取付や移動が困
難となるので、そのような場合は電流値を大きくするこ
とにより起磁力を大きくすることが好適である。
【0012】本発明の診断法を実施するための計測装置
の構成例を図1に示す。評価変数を少なくするためにA
T(アンペアターン)を一定としてインピーダンス変化
を評価する。したがって、測定するのは端子電圧(V)
とコイル通過電流(I)の2つだけであり、V/Iを算
出することによりインピーダンスを導き出す。
【0013】電磁コイル(センサーコイル)(3)には接
続箇所を設け、コネクター(5)により分離可能とした。
これにより現場でコイルをコンクリート柱(1)へ巻き付
ける手間が大幅に削減され、コイル(3)取付が容易とな
る。但し、巻数が多いとコイルの接続に手間がかかると
共に、重量が大きくなり取り付け作業性が悪くなる。本
実施例ではコイルとして2mmφのビニールバインド線を
用い、巻数は100回とした。アンペアターンは600
ATとした。コイル(3)の内径はコンクリート柱(1)の径
に対応できればよく、本実施例では15mのコンクリー
ト柱の地表面(10)における径(357mm)を考慮して365mmと
した。電源装置(2)に接続されたリード線(4)はリード線
接続箇所(6)にてコイル(3)と接続されている。
【0014】電源装置(2)は電流設定つまみ(2a)により
所定の電流値に設定可能な定電流電源とし、電源容量は
500VAである。電源装置(2)の電源入力端子(9)は商
用電源(交流100V,周波数60Hz)に接続されてい
る。電圧値と電流値の測定は、電流計(7),電圧計(8)を
用いればよいが、これらの測定部をも備えた電源装置を
用いると装置の接続が容易になる。電流計(7),電圧計
(8)の精度としては0.5級以上で、有効数字3桁まで
の読み取りが可能なものが望ましい。
【0015】測定結果より算出したインピーダンスを、
予め求めてある同条件で測定された同じ形式のコンクリ
ート柱(1)の同じ位置のインピーダンスの値(標準値)
と比較し、劣化の程度を判断する。インピーダンスが少
ないほど、インダクタンスも少なく、したがって劣化に
より鉄量が減少していることになる。
【0016】1本のコンクリート柱(1)において測定箇
所が複数ある場合は、センサーとなるコイル(3)を上方
又は下方にスライドさせて新たな測定箇所に取り付けて
測定するとよい。
【0017】尚、上記実施例で採用した電流周波数,コ
イル巻き数,アンペアターン等の数値は本発明を限定す
るものではなく、インダクタンスの変化を検出しやすい
範囲で適宜定めればよい。又、上記実施例は配電用支持
物の診断について説明したが、高架の支柱等でも同様に
診断することができる。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように本発明により、コンク
リート柱の内部の鉄筋の劣化状態を、破壊することなく
容易に診断,評価できるようになるので、取り替えの必
要があるコンクリート柱を見つけ出すことが容易とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の診断法を実施するための計測装置の構
成例を示した図。
【符号の説明】
(1) コンクリート柱 (2) 電源装置(測定器を兼ねる) (2a) 電流調整つまみ (3) センサーコイル (4) リード線 (5) コイルのコネクタ (6) リード線接続箇所 (7) 電流計 (8) 電圧計 (9) 電源入力端子 (10) 地表面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大宅 茂夫 大阪市港区福崎三丁目1番176号 株式会 社関西テック内 (72)発明者 辻 篤男 大阪市港区福崎三丁目1番176号 株式会 社関西テック内 (72)発明者 浅野 愛治 大阪市港区福崎三丁目1番176号 株式会 社関西テック内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄筋を有するコンクリート柱の回りに
    コイルを巻き、コイルに交流電流を流してインピーダン
    スを測定し、予め求められている標準インピーダンス値
    と比較することにより鉄量の減少を判定することを特徴
    とするコンクリート柱鉄筋の非破壊診断法。
JP19432395A 1995-07-05 1995-07-05 コンクリート柱鉄筋の非破壊診断法 Pending JPH0921786A (ja)

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