JP3403077B2 - 車両スライド扉の動力スライド装置 - Google Patents

車両スライド扉の動力スライド装置

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JP3403077B2
JP3403077B2 JP18688398A JP18688398A JP3403077B2 JP 3403077 B2 JP3403077 B2 JP 3403077B2 JP 18688398 A JP18688398 A JP 18688398A JP 18688398 A JP18688398 A JP 18688398A JP 3403077 B2 JP3403077 B2 JP 3403077B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動力スライド装置に関
するものであり、特に、自動車の車体に対してスライド
することにより開閉する車両スライド扉を、モータ動力
で開扉方向および閉扉方向にスライドさせる動力スライ
ド装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来の動力スライド装置には、スライド扉
を良好に、安全に、また確実に、スライドできるよう
に、スライド扉の位置を検出する機構が設けられ、この
位置検出機構によって、スライド扉が開扉位置であるの
か、閉扉位置であるのか、その途中位置であるのかが検
出されている。前記位置検出機構としては、スライド扉
の閉扉位置を検出する閉扉スイッチと、スライド扉の開
扉位置を検出する開扉スイッチとからなり、両スイッチ
が共にオフのときは、中間開扉位置と看做す機構が公知
である。また、動力スライド装置のモータ(若しくはモ
ータにより回転するワイヤードラム)の回転速度/回転
量を光センサーで測定し、この測定結果からスライド扉
の位置を求める位置検出機構も公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記スイッチを用いた
位置検出機構では、スイッチは動力スライド装置の本体
から離れたところに設置されるから(動力スライド装置
は、車体のクォータパネル(後部タイヤの上部に位置す
る側壁)の内側に設けられるのに対して、スイッチはス
ライド扉の内部若しくはその近傍に設けられている)、
配線が面倒で組付け作業性も劣る。これに対して、光セ
ンサーを用いた位置検出機構では、上記問題を低減でき
るとともに、モータ回転量を継続して監視できるから、
スライド扉の位置をピンポイントで検出できるが、電力
消費が多くなる別の問題を備えている。光センサーは検
出パルスを出力してない待機状態でも、相当の暗電流を
消費するから、長い間エンジンをかけない状態が続くと
バッテリーに大きな負担が掛かることになる。このた
め、従来は、光センサー単独で構成することはなく、前
者のスイッチとの併用で、スライド扉が閉扉若しくは開
扉されているときは、光センサーへの給電を停止して電
力をセーブし、前記スイッチがスライド扉の閉扉位置若
しくは開扉位置からの移動を検出したら、光センサーへ
の給電を再開し正確にスライド扉の位置を検出できるよ
うにしていた。したがって、従来の位置検出機構では、
動力スライド装置の本体から離れたところにスイッチが
設けられ、これらのスイッチを動力スライド装置の本体
とは別に取付配線しなければならなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】よって、本発明は、車体
1に対してスライド移動することにより開閉するスライ
ド扉2にワイヤーケーブル9を介して連結され一方に回
転すると前記スライド扉2を閉扉方向にスライドさせ他
方に回転すると前記スライド扉2を開扉方向にスライド
させるワイヤードラム8と、前記ワイヤードラム8を回
転させるモータ7と、前記ワイヤードラム8が回転する
と回転するカム歯車54と、前記カム歯車54の近傍に
設けられたスイッチ60と、前記モータ7を制御する制
御部46とからなり、前記カム歯車54は前記スライド
扉2が前記ワイヤードラム8の回転により開扉位置と閉
扉位置との間の全行程をスライドしても1回転以上回転
しないように前記ワイヤードラム8に減速連結し、前記
カム歯車54には前記スライド扉2が前記開扉位置にあ
ると前記スイッチ60により検出される開扉位置カム面
57を設け、前記制御部46は前記スイッチ60からの
信号により前記スライド扉2の前記開扉位置を検出でき
るように構成し、前記カム歯車54と前記スイッチ60
とは前記ワイヤードラム8のケース62内に収納した
のにおいて、前記ワイヤードラム8には同一軸心を備え
一体的に回転する中心歯車51を設け、前記カム歯車5
4には内歯53を設け、前記中心歯車51の外周には前
記中心歯車51および前記内歯53の双方に噛合し不動
の軸56で支持される中間歯車55を設けた車両スライ
ド扉の動力スライド装置としたものである。また、本発
明は、車体1に対してスライド移動することにより開閉
するスライド扉2にワイヤーケーブル9を介して連結さ
れ一方に回転すると前記スライド扉2を閉扉方向にスラ
イドさせ他方に回転すると前記スライド扉2を開扉方向
にスライドさせるワイヤードラム8と、前記ワイヤード
ラム8を回転させるモータ7と、前記ワイヤードラム8
が回転すると回転するカム歯車54と、前記カム歯車5
4の近傍に設けられたスイッチ60と、前記モータ7を
制御する制御部46とからなり、前記カム歯車54は前
記スライド扉2が前記ワイヤードラム8の回転により開
扉位置と閉扉位置との間の全行程をスライドしても1回
転以上回転しないように前記ワイヤードラム8に減速連
結し、前記カム歯車54には前記スライド扉2が前記開
扉位置にあると前記スイッチ60により検出される開扉
位置カム面57を設け、前記制御部46は前記スイッチ
60からの信号により前記スライド扉2の前記開扉位置
を検出できるように構成し、前記カム歯車54は前記ワ
イヤードラム8を支持するドラム軸13に取付け、前記
スイッチ60は前記ワイヤードラム8のケース62に取
付けたものにおいて、前記ワイヤードラム8には同一軸
心を備え一体的に回転する中心歯車51を設け、前記カ
ム歯車54には内歯53を設け、前記中心歯車51の外
周には前記中心歯車51および前記内歯53の双方に噛
合し不動の軸56で支持される中間歯車55を設けた
両スライド扉の動力スライド装置としたものである。ま
た、本発明は、前記装置において、前記前記カム歯車5
4には前記スライド扉2が閉扉位置にあると前記スイッ
チ60により検出される閉扉位置カム面59を設けた車
両スライド扉の動力スライド装置としたものである。ま
た、本発明は、前記装置において、前記ワイヤードラム
8と連動して回転し外周部に多数の計測スリットを形成
した円盤50を設け、前記円盤50の近傍には前記円盤
50が回転すると前記計測スリットとの作用によりパル
ス信号を送出する光センサー48を設け、前記スイッチ
60が前記開扉位置カム面57を検出しているときは前
記光センサー48への給電を停止させるとともに前記ス
ライド扉2の閉扉方向への移動により前記スイッチ60
の前記開扉位置カム面57の検出が途絶えると前記光セ
ンサー48へ給電する構成とした車両スライド扉の動力
スライド装置としたものである。また、本発明は、前記
装置において、手動による前記スライド扉2の閉扉操作
により前記スイッチ60の前記開扉位置カム面57の検
出が途絶えたときは、前記モータ7を作動させて前記ス
ライド扉2を動力により扉方向にスライドさせるよう
に構成した車両スライド扉の動力スライド装置としたも
のである。
【0005】
【実施例】本発明の一実施例を図面により説明すると、
1はスライド扉2を備えた車体であり、スライド扉2
は、車体1にスライド自在に取付けられており、車体1
の側面と略平行にスライドすることにより閉扉および開
扉が行われる。前記車体1にはストライカ3が固定さ
れ、前記スライド扉2には前記ストライカ3と係合する
ことにより、前記スライド扉2を前記閉扉位置に保持す
るラッチアッシー4が取付けられる。
【0006】5は、モータ動力により前記スライド扉2
を閉扉方向および開扉方向にスライドさせる動力スライ
ド装置であり、前記車体1のクォータパネル(アウター
パネル)6の内側に設けられる。動力スライド装置5
は、リバーシブルモータ7と、モータ7の動力で回転す
るワイヤードラム8とを備える。ワイヤードラム8とス
ライド扉2とはワイヤーケーブル9により連結され、モ
ータ動力でワイヤードラム8がいずれかの方向に回転す
ると、ワイヤーケーブル9がいずれかの方向に牽引さ
れ、スライド扉2は閉扉方向又は開扉方向にスライドす
る。10はスライド扉2を前記開扉位置に保持する全開
位置ストッパーであり、種々の構成のものが公知である
が、本願では屈曲させた板バネから構成したものを使用
している。スライド扉2は前記開扉位置に向けてスライ
ドすると、スライド扉2の所望の部分がストッパー10
に当接し、更にスライドするとこれを弾力的に変形させ
ながら乗り越えて開扉位置に至り、その後は、ストッパ
ー10の弾力により開扉位置に保持される。
【0007】図2および図3は前記ワイヤードラム8の
断面を示しており、ワイヤードラム8は、ベースプレー
ト11とベースプレート11に所定の間隔を置いて固定
されたカバープレート12とからなる動力スライド装置
5のケース62内に、ドラム軸13で支持されている。
ワイヤードラム8は閉塞した一側と開放した他側を有す
る円筒状に形成され、その外周面には前記ケーブル9が
係合するワイヤー溝14が形成される。ワイヤードラム
8の内部には比較的広い内部空間15が形成され、内部
空間15内にはクラッチ機構16が実質的に収納され
る。クラッチ機構16は、前記モータ7の出力をワイヤ
ードラム8に伝える連結状態と、ワイヤードラム8の回
転をモータ7に伝達しない非連結状態と、ワイヤードラ
ム8の回転をモータ7に伝達するブレーキ状態とに切り
替わる。
【0008】前記ドラム軸13の端部には前記モータ7
に減速機構(図示なし)を介して連結される駆動歯車1
7と、該駆動歯車17に連結ピン18(図3)で固定さ
れて一体的に回転するガイドプレート19とが回転自在
に支持されている。駆動歯車17とガイドプレート19
とは一体的に回転するため、図3からは駆動歯車17を
省略して図を簡素化してある。前記ドラム軸13の外周
の一部にはバネ支持体20を回転自在に装着し、バネ支
持体20の外周には円盤状の支持プレート21を回転自
在に装着し、支持プレート21とバネ支持体20の環状
フランジ22との間には受皿23を介してバネ24を設
ける。バネ24は、支持プレート21に多少の回転抵抗
を付与する目的で設けたものである。
【0009】前記支持プレート21の外周部には前記ド
ラム軸13と平行のボス部25、26が形成され、ボス
部25、26にはそれぞれ揺動アーム27、28が取付
軸29、30により回転自在に取付けられる。揺動アー
ム27、28の先端側には、前記ドラム軸13と平行に
伸びるスライドピン31、32がそれぞれ設けられる。
前記ガイドプレート19には、前記スライドピン31、
32がそれぞれスライド自在に係合する一対のガイドス
ロット33、34が形成される。ガイドスロット33、
34は、図5のように左右対称で、ドラム軸13を中心
とする円弧状のスロット35、36と、円弧スロット3
5、36の端部に連接され前記ドラム軸13から離れる
方向に伸長する延長スロット37、38と、延長スロッ
ト37、38の先端に形成されドラム軸13を中心とす
る円弧状の係合スロット39、40とからそれぞれ形成
される。延長スロット37、38の内壁37A、38A
と外壁37B、38Bとの間隔は、ドラム軸13から離
れるに従い拡大させて、延長スロット37、38の外端
部の間隔は、前記スライドピン31、32の直径に対し
て相当に幅広に形成する。
【0010】前記ワイヤードラム8の筒状の内面(内
壁)には、前記ドラム軸13に向かって突出する複数の
凸部41が一定間隔Dを置いて形成され、前記揺動アー
ム27、28には、前記揺動アーム27、28が取付軸
29、30を中心に揺動すると前記凸部41と係合し得
るクラッチ爪42、43がそれぞれ形成される。クラッ
チ爪42の背面部には、凸部41と係合可能の滑り止め
用の係合凹部44が形成され、クラッチ爪43の背面部
には、凸部41と係合可能の滑り止め用の係合凹部45
が形成される。46はモータ7の制御部(図1)、47
はモータ7の負荷検出計である。
【0011】前記カバープレート12には前記ワイヤー
ドラム8の回転速度や回転量を測定するための光センサ
ー48を取付ける。光センサー48の測定部49には、
円盤50の多数の計測スリットを形成した外周部を臨ま
せる。円盤50は、前記ドラム軸13の取付けられ前記
ワイヤードラム8と連動して回転する。
【0012】前記ドラム軸13の端部には小径の中心歯
車51を取付ける。中心歯車51は前記ワイヤードラム
8と一体的に回転するように構成する。中心歯車51の
ボス部52には外周部に内歯53を備えた大径のカム歯
車54を回転自在に挿着し、前記カバープレート12に
は前記中心歯車51および前記内歯53の双方に噛合す
る中間歯車55を軸56により取付ける。前記カム歯車
54は、前記スライド扉2が前記閉扉位置と前記開扉位
置との間をスライドしても、1回転未満の回転となるよ
うに設定する。即ち、前記スライド扉2のスライド幅
(量)は、80cm程度が一般的となっており、また前
記ワイヤードラム8の直径は、収納場所との関係で15
cm程度に形成されているから、前記ワイヤードラム8
の1回転だけでは前記スライド量を確保できない。そこ
で、スライド扉2が全量スライドしても、1回転しかし
ないように歯車51、55で減速させたカム歯車54を
ドラム軸13に取付けるのである。
【0013】前記カム歯車54の外周面には、図4に示
したように、ドラム軸13からの距離が異なる小径カム
面57と、中間カム面58と、大径カム面59とを形成
し、前記カバープレート12には前記カム面57〜59
を検出するスイッチ60を取付ける。実施例において
は、前記スライド扉2が開扉位置にあるとスイッチ60
の端子61は小径カム面57と接触し、閉扉位置にある
と端子61は大径カム面59と接触し、中間開扉位置に
あると端子61は中間カム面58に接触するように設定
してある。スイッチ60は前記制御部46に電気的に接
続する。
【0014】
【作用】(クラッチ機構16の作用)動力スライド装置
5が非作動のときは、ガイドプレート19と支持プレー
ト21とは、図3に示された関係に位置し、この位置で
は、支持プレート21に軸支された揺動アーム27、2
8のスライドピン31、32は、それぞれドラム軸13
から一定の距離に形成された円弧スロット35、36に
係合し、これにより、揺動アーム27、28のクラッチ
爪42、43は、いずれもワイヤードラム8の凸部41
から離間していて非係合となっている。このように、両
方のクラッチ爪42、43が共に凸部41から離間した
状態のときが、前記クラッチ機構16の前記非連結状態
となり、この状態では、ワイヤードラム8が回転しても
その回転はガイドプレート19(モータ7)には伝わら
ない。
【0015】モータ7を閉扉方向に回転させて、図3に
おいてガイドプレート19を時計回転(閉扉回転)させ
ると、最初は、支持プレート21にはバネ24の弾力で
回転抵抗が付与されているため、揺動アーム27、28
はドラム軸13を中心には回転しないが、揺動アーム2
8のスライドピン32は、時計回転するガイドプレート
19のガイドスロット34に対して相対的に移動して、
円弧スロット36から延長スロット38に進入し、もっ
てスライドピン32はドラム軸13から徐々に離間する
から、揺動アーム28は矢印A方向のように取付軸30
を中心に外方に向けて揺動し、スライドピン32が係合
スロット40に至ると、揺動アーム28のクラッチ爪4
3は最外方に突出して、図7のように、ワイヤードラム
8の凸部41に係合する。他方、別の揺動アーム27の
スライドピン31もガイドスロット33内を移動する
が、このスライドピン31はドラム軸13を中心とする
円弧スロット35内のみを移動するため、揺動アーム2
7は取付軸29を中心には揺動せず、したがって、揺動
アーム27のクラッチ爪42は凸部41とは係合しな
い。
【0016】図7の状態で、更にガイドプレート19が
モータ7の動力で時計回転すると、係合スロット40が
スライドピン32を押すため、揺動アーム28は支持プ
レート21と共に時計回転する。このとき、揺動アーム
28は、スライドピン32が係合スロット40に係合し
ているため、取付軸30を中心とする反矢印A方向への
揺動は不能となている。したがって、揺動アーム28が
ドラム軸13を中心に時計回転すると、揺動アーム28
のクラッチ爪43は、反矢印A方向へ戻されることなく
ワイヤードラム8の凸部41を押してワイヤードラム8
を時計回転させることができ、これにより、ワイヤーケ
ーブル9はワイヤードラム8により閉扉方向に巻き取ら
れ、スライド扉2が閉扉方向にスライドする。このよう
に、クラッチ爪43が凸部41に係合した状態が、前記
クラッチ機構16の前記連結状態(第1連結状態)とな
る。なお、図3において、モータ7を開扉方向に回転さ
せてガイドプレート19を反時計回転(開扉回転)させ
ると、別の揺動アーム27のクラッチ爪42が凸部41
に係合して、ワイヤードラム8も反時計回転し、スライ
ド扉2は開扉方向にスライドする。この状態は、前記ク
ラッチ機構16の別の連結状態(第2連結状態)とな
る。
【0017】前記クラッチ機構16は、モータ7を停止
させる前に、いったんモータ7を逆方向に所定時間(所
定量)だけ回転させることにより、連結状態から非連結
状態に復帰するように構成されている。つまり、モータ
7の閉扉回転によりガイドプレート19を時計回転させ
て図7の第1連結状態になったときは、いったん、モー
タ7を逆転(開扉回転)させ、ガイドプレート19を所
定量だけ反時計回転させてから、モータ7の回転を停止
させる。このようにすると、ガイドプレート19の逆転
により揺動アーム28のスライドピン32は、係合スロ
ット40から引き抜かれるように抜け出て延長スロット
38に進入し、これにより揺動アーム28は反矢印A方
向に取付軸30を中心に揺動してクラッチ爪43は凸部
41から離間し、ガイドプレート19の所定量の逆転が
終了すると、スライドピン32は図3の位置に戻され、
クラッチ機構16は非連結状態に復帰する。なお、モー
タ7を逆転(開扉回転)させている最中は、モータ7に
は実質的な負荷は掛からない。第1連結状態から非連結
状態への第2連結状態から非連結状態に復帰させるとき
も、同様の原理で行える。
【0018】しかして、モータ7の動力によりスライド
扉2をスライドさせるとき、前記クラッチ機構16は、
クラッチ爪43がワイヤードラム8の凸部41に当接し
た第1連結状態(図7参照)、若しくは、クラッチ爪4
2がワイヤードラム8の凸部41に当接した第2連結状
態となって、ワイヤードラム8にモータ7の動力を伝達
するが、強い傾斜地においてスライド扉2を開扉すると
きには、スライド扉2が傾斜地の影響で動力スライド装
置の設定速度を越えたオーバースピードで開閉しないよ
うに、前記クラッチ機構16は、ブレーキ状態に切り替
わることがある。例えば、図7の第1連結状態におい
て、スライド扉2にオーバースピードをもたらす外力が
作用すると、スライド扉2にワイヤーケーブル9を介し
て連結されたワイヤードラム8の回転速度は、モータ7
の動力により一定速度で回転するガイドプレート19よ
り早くなり、このため、1つ手前のワイヤードラム8の
凸部41が、図8のように、クラッチ爪43の背面部に
追いついて前記係合凹部45に当接する。
【0019】図8のように、ワイヤードラム8の凸部4
1がクラッチ爪43の係合凹部45に係合した状態で、
更にワイヤードラム8がオーバースピードで時計回転す
ると、揺動アーム28はドラム軸13を中心にオーバー
スピードで時計回転して図9のように揺動アーム28の
スライドピン32が延長スロット38の外壁38Bに当
接する。なお、この状態では、凸部41と係合凹部45
との係合により揺動アーム28の反矢印A方向の揺動は
防止されて、クラッチ爪43は最外方に突出した状態に
保持される。図9の状態になると、ワイヤードラム8を
介してスライドピン32をオーバースピードさせる外力
は、ガイドプレート19を時計回転させる外力としてガ
イドプレート19に作用する。しかしながら、ガイドプ
レート19は減速機構を介してモータ7に接続されてい
るため、実質的にモータ7による回転速度以上では回転
しないから、スライド扉2にはブレーキ抵抗が働き、ス
ライド扉2のオーバースピードは実質的に防止される。
このように、凸部41が係合凹部45に係合してワイヤ
ードラム8のオーバースピードが規制される状態が、前
記クラッチ機構16の前記ブレーキ状態(第1ブレーキ
状態)となる。同様に、ワイヤードラム8が反時計回転
しているときに、ワイヤードラム8がオーバースピード
で回転すると、凸部41が別の揺動アーム27の係合凹
部44に係合し、これにより同様の原理でスライド扉2
のスライド速度は一定に保たれる。この状態は、前記ク
ラッチ機構16の別のブレーキ状態(第2ブレーキ状
態)となる。
【0020】このように、前記動力スライド装置5が作
動しているときは、前記クラッチ機構16は、揺動アー
ム27、28のクラッチ爪42、43がワイヤードラム
8の凸部41に当接した連結状態か(図7参照)、若し
くは揺動アーム27、28の係合凹部44、45に凸部
41が当接したブレーキ状態(図9参照)のいずれかの
状態となって、スライド扉2は一定速度で開閉移動す
る。
【0021】前記したように、クラッチ機構16の第1
連結状態は、モータ7によりガイドプレート19を所定
量だけ反時計回転させることにより、また、第2連結状
態は、モータ7によりガイドプレート19を所定量だけ
時計回転させることによりそれぞれ解除されて、クラッ
チ機構16は非連結状態に復帰するが、第1ブレーキ状
態または第2ブレーキ状態を解除するときは、次に説明
するように、モータ7の動力で第1連結状態または第2
連結状態にそれぞれ切り替えてから、各連結状態の解除
を行って非連結状態に復帰させる。
【0022】まず、第1ブレーキ状態を非連結状態にす
るときについて説明する。スライド扉2にオーバースピ
ードの外力が掛かったまま所定位置までスライド扉2が
閉扉方向にスライドすると、図9のように、凸部41が
係合凹部45に係合した第1ブレーキ状態のまま動力に
よるスライドが終了する。このとき、制御部46は、ク
ラッチ機構16が第1連結状態であるか、第1ブレーキ
状態であるかを区別しておらず(認識できておらず)、
したがって、動力スライドが終了したら、制御部46
は、まず、第1連結状態の解除するために、モータ7を
閉扉回転から開扉回転に所定量だけ反転させる制御を開
始する。すると、第1ブレーキ状態では、外壁38Bが
スライドピン32に当接しているため、すぐに揺動アー
ム28はワイヤードラム8を反時計回転方向に押すこと
になる。このため、モータ7には直ちにワイヤードラム
8を反時計回転方向させるための負荷が掛かり、これが
負荷検出計47で検出される。このような負荷は、既に
説明したように連結状態を非連結状態に復帰させるとき
には検出されないから、この負荷が検出されたときは、
クラッチ機構16はブレーキ状態にあると看做すことが
でき、これにより、制御部46は、直ちにモータ7を閉
扉方向に再反転させる。すると、図9においては、ガイ
ドプレート19のみが時計回転して係合スロット40が
スライドピン32に係合し、図8に示した状態となり、
更に、ガイドプレート19が時計回転すると、揺動アー
ム28はドラム軸13を中心に時計回転して、揺動アー
ム28のクラッチ爪43は凸部41に当接する。この状
態は、図7の第1連結状態と同じになり、ここから更に
ガイドプレート19が時計回転すると、モータ7にはワ
イヤードラム8を回転させる負荷が掛かる。この2回目
の負荷が検出されると、制御部46は、クラッチ機構1
6が第1ブレーキ状態から第1連結状態に切り替わった
と看做すことができ、これにより、制御部46は、モー
タ7を開扉方向に再々反転させる。これにより、前記し
たように、第1連結状態から非連結状態に復帰する。な
お、第1ブレーキ状態から第1連結状態への切替は、モ
ータ7を回転させる時間の制御でも行える。また、第2
ブレーキ状態を非連結状態に復帰させるときも同様の原
理である。
【0023】前記クラッチ機構16の連結状態およびブ
レーキ状態を非連結状態に復帰させるときは、モータ7
の動力を使用するのが基本となるが、クラッチ機構16
が連結状態またはブレーキ状態にあるときに、モータ7
が故障したときは、手動により連結状態またはブレーキ
状態を解除できる。
【0024】まず、クラッチ機構16のブレーキ状態か
ら非連結状態への手動復帰を、第1ブレーキ状態を示し
ている図9を用いて説明する。図9では、揺動アーム2
8のスライドピン32が延長スロット38の外壁38B
に当接しているため、ワイヤードラム8は時計回転はで
きないが、反時計回転(開扉回転)は可能となってい
る。そこで、スライド扉2を開扉方向に手動でスライド
させ、ワイヤードラム8を反時計回転させる。すると、
ワイヤードラム8の凸部41は、図10のように、クラ
ッチ爪43に当接する。このとき、クラッチ爪43は外
方に至に従い、取付軸30から離れる面になっているか
ら、ワイヤードラム8が更に反時計回転すると、揺動ア
ーム28には反矢印A方向への力が作用し、かつ、延長
スロット38の外端部の間隔が相当に幅広に形成されて
いるため、揺動アーム28は取付軸30を中心に反矢印
A方向に揺動して、クラッチ爪43は凸部41とは係合
しない位置に戻され、クラッチ機構16の第1ブレーキ
状態は解除される。第2ブレーキ状態の解除も同様であ
る。
【0025】次に、クラッチ機構16の連結状態から非
連結状態への手動復帰を、第1連結状態を示している図
7を用いて説明する。図7では、スライドピン32が係
合スロット40に係合しているため、ワイヤードラム8
は反時計回転できないが、時計回転(閉扉回転)は可能
となっている。そこで、スライド扉2を閉扉方向に手動
でスライドさせ、ワイヤードラム8を時計回転させる。
すると、別の凸部41が係合凹部45に当接し(図8参
照)、その後、揺動アーム28をドラム軸13を中心に
時計回転させて図9の第1ブレーキ状態にする。第1ブ
レーキ状態になると、揺動アーム28のスライドピン3
2は延長スロット38の外壁38Bに当接するから、ス
ライド扉2は重たくなる。スライド扉2が重くなった
ら、今度は開扉方向に手動でスライドさせ、前記した第
1ブレーキ状態の解除を行う。第2連結状態の解除も同
様の原理である。
【0026】(カム歯車54とスイッチ60の作用)本
発明によるカム歯車54とスイッチ60は、これら単独
で使用するときと、光センサー48との併用で使用する
ときがあり、まず、単独での使用について説明する。
【0027】モータ7の動力でスライド扉2を開扉方向
にスライドさせているときは、スイッチ60の端子61
は、カム歯車54の中間カム面58を継続して接触し、
これにより制御部46はスライド扉2が中間開扉位置に
あるとこを検出できる。スライド扉2が更にスライドし
て、全開位置ストッパー10の直前位置に至ると、端子
61はカム歯車54の小径カム面57と接触する。する
と、制御部46は、スライド扉2のスライド速度を減速
させ、スライド扉2は減速状態で全開位置ストッパー1
0に接触し、更にスライドするとこれを弾力的に変形さ
せながら乗り越えて完全開扉位置に至り、その後は、ス
トッパー10の弾力により完全開扉位置に保持される。
このように、スライド扉2を開扉直前に減速させるの
は、全開位置ストッパー10の耐久性を向上させ、また
接触によるギグシャクした動きを低減させるためであ
り、スイッチ60とカム歯車54とによりスライド扉2
の開扉位置を監視することにより可能となる。更に、ス
ライド扉2をモータ7によりスライドさせているとき
に、モータ7の負荷を負荷検出計47で監視し、モータ
7に異常な負荷が作用したときはスライド扉2のスライ
ドを停止させる制御は従来から行われているが、このよ
うな負荷制御を行うときにおいては、スイッチ60が小
径カム面57を検出したのちは、負荷の基準を変更する
ことにより、開扉によりスライド扉2が全開位置ストッ
パー10を乗り越える際に生じるモータ7の負荷を異常
な負荷と看做さないようにすることができる。
【0028】スイッチ60およびカム歯車54は、いず
れも動力スライド装置5に直接取付けられているため、
スイッチ60およびカム歯車54の別途の組付け作業は
不要となる。
【0029】(光センサー48とスイッチ60の作用)
カム歯車54とスイッチ60を、光センサー48との併
用で使用するときについて説明する。スライド扉2が開
扉位置にあると、スライド扉2は全開位置ストッパー1
0によりその位置に保持されると共に、スイッチ60の
端子61はカム歯車54の小径カム面57に当接し、こ
れにより、制御部46はスライド扉2が開扉位置にある
ことを検出できる。また、小径カム面57が検出されて
いるときは、光センサー48への給電は停止し、光セン
サー48の待機状態における暗電流をカットする。
【0030】この状態で、スライド扉2をモータ7によ
り閉扉方向にスライドさせると、スライド扉2は全開位
置ストッパー10の板バネを弾力的に変形させながらス
ライドし、全開位置ストッパー10を完全に乗り越える
と、スイッチ60の端子61は、小径カム面57から離
脱して中間カム面58に接触する。すると、制御部46
は光センサーへの給電を開始し、以後は、ワイヤードラ
ム8と連動する円盤50に形成した計測スリットを検出
する毎にパルス信号が制御部46に送出され、このパル
ス信号の間隔や量により制御部46はワイヤードラム8
の回転速度や回転量を算出し、もって、スライド扉2の
スライド速度やスライド位置が正確に求められる。
【0031】スライド扉2が閉扉位置までスライドする
と、スイッチ60の端子61はカム歯車54の大径カム
面59に接触する。このとき、カム歯車54はスライド
扉2の全移動量に対して1回転以上は回転しないように
歯車51、55で減速させてあるから、カム歯車54の
外周部に開扉位置を検出するための小径カム面57と閉
扉位置を検出するための大径カム面59を併せて設け、
これを1個のスイッチ60により個別に検出することが
できる。スライド扉2の閉扉位置が検出されたら、光セ
ンサー48への給電は停止し、暗電流をカットする。開
扉のときも同様である。
【0032】なお、本発明の実施例では、カム歯車54
に閉扉位置検出用の大径カム面59を形成し、大径カム
面59をスイッチ60が検出したときに光センサー48
への給電を停止しているが、光センサーの閉扉による給
電停止には、ラッチアッシー4に設けられたスイッチ
(室内灯をオンオフするためのスイッチが該当する)を
利用したり、スライド扉2の内部に別途設けられる動力
閉扉装置(ラッチアッシーのラッチを動力で回転させる
ことにより強制閉扉する装置)への給電用のコネクタ同
士の接触を利用することもあるが、いずれにおいても動
力スライド装置5を車体1に組み付けるときに改めて必
要となるスイッチ(部品)ではなから、動力スライド装
置(スイッチ)の組付性に大きな不利をもたらすことは
ない。
【0033】(手動閉扉操作による動力スライド装置5
の作動)スイッチ60の端子61が小径カム面57を検
出している開扉状態において、スライド扉2を手動によ
り閉扉させ、スライド扉2が全開位置ストッパー10を
完全に乗り越えると、スイッチ60の端子61は、小径
カム面57から離脱して中間カム面58に接触する。す
ると、制御部46は光センサーの給電を開始すると共
に、動力によるスライドの制御を開始して、モータ7を
閉扉回転させ、以後、スライド扉2が閉扉させるまで前
記した動作が行われる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明は、車体1に対し
てスライド移動することにより開閉するスライド扉2に
ワイヤーケーブル9を介して連結され一方に回転すると
前記スライド扉2を閉扉方向にスライドさせ他方に回転
すると前記スライド扉2を開扉方向にスライドさせるワ
イヤードラム8と、前記ワイヤードラム8を回転させる
モータ7と、前記ワイヤードラム8が回転すると回転す
るカム歯車54と、前記カム歯車54の近傍に設けられ
たスイッチ60と、前記モータ7を制御する制御部46
とからなり、前記カム歯車54は前記スライド扉2が前
記ワイヤードラム8の回転により開扉位置と閉扉位置と
の間の全行程をスライドしても1回転以上回転しないよ
うに前記ワイヤードラム8に減速連結し、前記カム歯車
54には前記スライド扉2が前記開扉位置にあると前記
スイッチ60により検出される開扉位置カム面57を設
け、前記制御部46は前記スイッチ60からの信号によ
り前記スライド扉2の前記開扉位置を検出できるように
構成し、前記カム歯車54と前記スイッチ60とは前記
ワイヤードラム8のケース62内に収納したものにおい
て、前記ワイヤードラム8には同一軸心を備え一体的に
回転する中心歯車51を設け、前記カム歯車54には内
歯53を設け、前記中心歯車51の外周には前記中心歯
車51および前記内歯53の双方に噛合し不動の軸56
で支持される中間歯車55を設けた車両スライド扉の動
力スライド装置、および、車体1に対してスライド移動
することにより開閉するスライド扉2にワイヤーケーブ
ル9を介して連結され一方に回転すると前記スライド扉
2を閉扉方向にスライドさせ他方に回転すると前記スラ
イド扉2を開扉方向にスライドさせるワイヤードラム8
と、前記ワイヤードラム8を回転させるモータ7と、前
記ワイヤードラム8が回転すると回転するカム歯車54
と、前記カム歯車54の近傍に設けられたスイッチ60
と、前記モータ7を制御する制御部46とからなり、前
記カム歯車54は前記スライド扉2が前記ワイヤードラ
ム8の回転により開扉位置と閉扉位置との間の全行程を
スライドしても1回転以上回転しないように前記ワイヤ
ードラム8に減速連結し、前記カム歯車54には前記ス
ライド扉2が前記開扉位置にあると前記スイッチ60に
より検出される開扉位置カム面57を設け、前記制御部
46は前記スイッチ60からの信号により前記スライド
扉2の前記開扉位置を検出できるように構成し、前記カ
ム歯車54は前記ワイヤードラム8を支持するドラム軸
13に取付け、前記スイッチ60は前記ワイヤードラム
8のケース62に取付けたものにおいて、前記ワイヤー
ドラム8には同一軸心を備え一体的に回転する中心歯車
51を設け、前記カム歯車54には内歯53を設け、前
記中心歯車51の外周には前記中心歯車51および前記
内歯53の双方に噛合し不動の軸56で支持される中間
歯車55を設けた車両スライド扉の動力スライド装置と
したものであるから、スライド扉2の開扉位置を検出す
るスイッチ60は動力スライド装置5に予め組み込むこ
とができ、その配線や組付けの作業を大幅に省略でき
簡単で小型の構成でワイヤードラム8の回転を減速して
カム歯車54に伝達できる。また、本発明は、前記装置
において、前記前記カム歯車54には前記スライド扉2
が閉扉位置にあると前記スイッチ60により検出される
閉扉位置カム面59を設けた車両スライド扉の動力スラ
イド装置としたものであるから、前記効果に加えて1個
のスイッチ60で開扉位置と閉扉位置の双方を検出でき
る。また、本発明は、前記装置において、前記ワイヤー
ドラム8と連動して回転し外周部に多数の計測スリット
を形成した円盤50を設け、前記円盤50の近傍には前
記円盤50が回転すると前記計測スリットとの作用によ
りパルス信号を送出する光センサー48を設け、前記ス
イッチ60が前記開扉位置カム面57を検出していると
きは前記光センサー48への給電を停止させるとともに
前記スライド扉2の閉扉方向への移動により前記スイッ
チ60の前記開扉位置カム面57の検出が途絶えると前
記光センサー48へ給電する構成とした車両スライド扉
の動力スライド装置としたものであるから、合理的な構
成で光センサー48の暗電流をカットできる。また、本
発明は、前記装置において、手動による前記スライド扉
2の閉扉操作により前記スイッチ60の前記開扉位置カ
ム面57の検出が途絶えたときは、前記モータ7を作動
させて前記スライド扉2を動力により扉方向にスライ
ドさせるように構成した車両スライド扉の動力スライド
装置としたものであるから、手動でスライド扉2を閉扉
方向にスライドさせるだけで、動力によるスライドを開
始できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 スライド扉を備えた車両の側面図。
【図2】 動力スライド装置の縦断側面図。
【図3】 動力スライド装置の縦断正面図。
【図4】 スイッチとカム歯車の正面図。
【図5】 ガイドプレートの正面図。
【図6】 揺動アームの正面図。
【図7】 クラッチ機構が連結状態(第1連結状態)に
あるときの断面図。
【図8】 第1連結状態からワイヤードラムがオーバー
スピードで回転して凸部が係合凹部に係合した状態を示
す断面図。
【図9】 図8の状態からワイヤードラムがオーバース
ピードで回転してスライドピンが外壁に当接した状態を
示す断面図。
【図10】 図9の状態からワイヤードラムを手動で反
時計回転させて凸部がクラッチ爪に当接した状態を示す
断面図。
【符号の説明】
1…車体、2…スライド扉、3…ストライカ、4…ラッ
チアッシー、5…動力スライド装置、6…クォータパネ
ル、7…モータ、8…ワイヤードラム、9…ワイヤーケ
ーブル、10…全開位置ストッパー、11…ベースプレ
ート、12…カバープレート、13…ドラム軸、14…
ワイヤー溝、15…内部空間、16…クラッチ機構、1
7…駆動歯車、18…連結ピン、19…ガイドプレー
ト、20…バネ支持体、21…支持プレート、22…環
状フランジ、23…受皿、24…バネ、25、26…ボ
ス部、27、28…揺動アーム、29、30…取付軸、
31、32…スライドピン、33、34…ガイドスロッ
ト、35、36…円弧スロット、37、38…延長スロ
ット、37A、38A…内壁、37B、38B…外壁、
39、40…係合スロット、41…凸部、42、43…
クラッチ爪、44、45…係合凹部、46…制御部、4
7…負荷検出計、48…光センサー、49…測定部、5
0…円盤、51…中心歯車、52…ボス部、53…内
歯、54…カム歯車、55…中間歯車、56…軸、57
…小径カム面、58…中間カム面、59…大径カム面、
60…スイッチ、61…端子、62…ケース。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−317328(JP,A) 実開 平4−39116(JP,U) 実開 昭58−93515(JP,U) 実公 昭61−46027(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05F 15/00 B60J 5/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体1に対してスライド移動することに
    より開閉するスライド扉2にワイヤーケーブル9を介し
    て連結され一方に回転すると前記スライド扉2を閉扉方
    向にスライドさせ他方に回転すると前記スライド扉2を
    開扉方向にスライドさせるワイヤードラム8と、前記ワ
    イヤードラム8を回転させるモータ7と、前記ワイヤー
    ドラム8が回転すると回転するカム歯車54と、前記カ
    ム歯車54の近傍に設けられたスイッチ60と、前記モ
    ータ7を制御する制御部46とからなり、前記カム歯車
    54は前記スライド扉2が前記ワイヤードラム8の回転
    により開扉位置と閉扉位置との間の全行程をスライドし
    ても1回転以上回転しないように前記ワイヤードラム8
    に減速連結し、前記カム歯車54には前記スライド扉2
    が前記開扉位置にあると前記スイッチ60により検出さ
    れる開扉位置カム面57を設け、前記制御部46は前記
    スイッチ60からの信号により前記スライド扉2の前記
    開扉位置を検出できるように構成し、前記カム歯車54
    と前記スイッチ60とは前記ワイヤードラム8のケース
    62内に収納したものにおいて、前記ワイヤードラム8
    には同一軸心を備え一体的に回転する中心歯車51を設
    け、前記カム歯車54には内歯53を設け、前記中心歯
    車51の外周には前記中心歯車51および前記内歯53
    の双方に噛合し不動の軸56で支持される中間歯車55
    を設けた車両スライド扉の動力スライド装置。
  2. 【請求項2】 車体1に対してスライド移動することに
    より開閉するスライド扉2にワイヤーケーブル9を介し
    て連結され一方に回転すると前記スライド扉2を閉扉方
    向にスライドさせ他方に回転すると前記スライド扉2を
    開扉方向にスライドさせるワイヤードラム8と、前記ワ
    イヤードラム8を回転させるモータ7と、前記ワイヤー
    ドラム8が回転すると回転するカム歯車54と、前記カ
    ム歯車54の近傍に設けられたスイッチ60と、前記モ
    ータ7を制御する制御部46とからなり、前記カム歯車
    54は前記スライド扉2が前記ワイヤードラム8の回転
    により開扉位置と閉扉位置との間の全行程をスライドし
    ても1回転以上回転しないように前記ワイヤードラム8
    に減速連結し、前記カム歯車54には前記スライド扉2
    が前記開扉位置にあると前記スイッチ60により検出さ
    れる開扉位置カム面57を設け、前記制御部46は前記
    スイッチ60からの信号により前記スライド扉2の前記
    開扉位置を検出できるように構成し、前記カム歯車54
    は前記ワイヤードラム8を支持するドラム軸13に取付
    け、前記スイッチ60は前記ワイヤードラム8のケース
    62に取付けたものにおいて、前記ワイヤードラム8に
    は同一軸心を備え一体的に回転する中心歯車51を設
    け、前記カム歯車54には内歯53を設け、前記中心歯
    車51の外周には前記中心歯車51および前記内歯53
    の双方に噛合し不動の軸56で支持される中間歯車55
    を設けた車両スライド扉の動力スライド装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記
    前記カム歯車54には前記スライド扉2が閉扉位置にあ
    ると前記スイッチ60により検出される閉扉位置カム面
    59を設けた車両スライド扉の動力スライド装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2において、前記
    ワイヤードラム8と連動して回転し外周部に多数の計測
    スリットを形成した円盤50を設け、前記円盤50の近
    傍には前記円盤50が回転すると前記計測スリットとの
    作用によりパルス信号を送出する光センサー48を設
    け、前記スイッチ60が前記開扉位置カム面57を検出
    しているときは前記光センサー48への給電を停止させ
    るとともに前記スライド扉2の閉扉方向への移動により
    前記スイッチ60の前記開扉位置カム面57の検出が途
    絶えると前記光センサー48へ給電する構成とした車両
    スライド扉の動力スライド装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、手動による前記スラ
    イド扉2の閉扉操作により前記スイッチ60の前記開扉
    位置カム面57の検出が途絶えたときは、前記モータ7
    を作動させて前記スライド扉2を動力により扉方向に
    スライドさせるように構成した車両スライド扉の動力ス
    ライド装置。
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