JP3402854B2 - 連続式水洗機 - Google Patents
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- Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)
Description
円筒状のドラム内に投入し、ドラム内を送りながら洗
濯,すすぎを連続して処理するようにした連続式水洗機
に関し、特に洗濯水、すすぎ水を回収処理して新水使用
量を低減できるようにした、連続式水洗機に関する。
載されているようなリネン等の被洗物の連続式水洗機が
提案されている。これを図2〜図5により説明すると、
符号1はドラムを示しており、ドラム1はフレーム(図
示せず)に水平状に設置されるとともに、図示しない駆
動装置により、所定方向に回転して被洗物10を水洗処理
する円筒状の回転槽として構成されており、このドラム
1の外側には、固定のドレンボックス2,5および加熱
ボックス3,4が図示しないフレームに固着されて配設
されている。またドラム1の内側にはスパイラル状に仕
切板6,7が溶接されている。仕切板7によりドラム1
の内部が第1槽[1]ないし第14槽[14]の14個の槽に
区割されている。そして第1槽[1]および第2槽
[2]により予洗ゾーンXが、第3槽[3]〜第9槽
[9]により本洗ゾーンYが、さらに第10槽[10]〜第
14槽[14]によりすすぎゾーンZがそれぞれ構成されて
いる。
ーンYの境界、本洗ゾーンYとすすぎゾーンZの各境界
には、隣り合う槽の水が流れ込まないように、仕切板6
が設けられている。仕切板7には、図3に示すごとく多
数の洗濯水通流孔8が設けられており、回転ドラム1内
の洗濯水9はこの洗濯水通流孔8を通って、前記被洗物
10と逆方向に流れるようになっている(被洗物10は図2
において左から右に流れる)。
ており、このリップシール11はドラム1が回転するた
め、固定のドレンボックス2,5および加熱ボックス
3,4とのシールのために取付けられている。なお、通
常はリップシール11は、ドレンボックス2,5および加
熱ボックス3,4の固定側の図示しないボルトで固着さ
れている。またリップシール11の材質を弾性ゴムとし、
このゴムの弾性力で洗濯水9の漏れを防いでいる。
ており、被洗物10がドラム1内にその左端側から供給さ
れるとき、同時に浸し水タンク15から浸し水が供給さ
れ、被洗物10を短時間に漏らして汚れを落ちやすくする
ようになっている。符号16はリサイクルタンクを、符号
20はすすぎ水をそれぞれ示しており、すすぎ水20は、ロ
ータリジョイント18を経てドラム1内にその右端側から
供給される。そしてこのすすぎ水20は被洗物10をすすい
だ後、ドレンボックス5に取付けられている高さ調節可
能な水位調節管21からオーバフローして、回転ドラム1
内の水位を一定に保つと共に、リサイクルタンク16に蓄
えられる。
ドラム1から洗濯済の被洗物10と共に排出された洗濯水
9を蓄えるためのタンクである。そして水回収タンク17
から浸し水タンク15へ、ポンプ171で一定量の洗浄液が
供給される。この時リサイクルタンク16からもポンプ16
1で一定量の洗濯水9が供給され、これらの混合液が浸
し水として使用される。
はリサイクルタンク16から本洗水供給管22を経て一定量
の洗濯水9がポンプ162によって加熱槽4へ供給され
る。加熱槽4は蒸気弁24の開閉により蒸気がノズル23か
ら直接吹込まれる構造(図5参照)となっており、蒸気
弁24の開閉は図示しない温調計の信号によって制御さ
れ、一定の温度を維持することができるようになってい
る。ここで前記のごとく供給された洗濯水9は、被洗物
10と反対方向に流れて、ドレンボックス2の高さ調節可
能な水位調整管26からドラム1外へ排出される。
2に固着されていて、同ドレンボックス2の底面に沈殿
した汚れをバルブ27を作用させることによって排出す
る。バルブ27は図示しないタイマーによって一定時間作
用の後、閉じる構造となっている(図4参照)。
2の情報から洗濯用水を供給するものであり、通常は水
回収タンク17から、または図示しない温水タンクから図
示しないポンプで一定量供給されるようになっている。
しており、色落ちし易い被洗物10を処理した時、リサイ
クルタンク16の水を排水するバルブである。また符号36
は本洗用新水供給管を示していて、リサイクルタンク16
内の水が使用できない時の水源となるものである。な
お、図2中の符号[1]〜[14]はドラム1内の仕切板
6または7で仕切られた槽の番号を示すものであり、予
洗ゾーンXは([1]および[2])槽により、本洗ゾ
ーンYは([3]〜[9])槽により、すすぎゾーンZ
は([10]〜[14])槽により構成され、第14槽[14]
は新水供給槽となる。
に被洗物40は、ドラム1の一端(左端)の投入口から図
示しないコンベア等で供給され、浸し水タンク15からの
供給水により短時間に濡らされる。予洗ゾーンXでは図
示しない洗剤供給装置,助剤供給装置からその被洗物の
汚れに応じた洗剤・助剤が供給され、汚れが除去され
る。被洗物10が予洗ゾーンXから本洗ゾーンYに移った
直後、バルブ27が開き、ドレン排水管25から、予洗ゾー
ンXで被洗物10から分離した汚れを含む洗濯水9が一定
量排水されるとバルブ27が閉じる。その後洗濯水供給管
31から洗濯水が、バルブ27を介して排水された水量とほ
ぼ同量供給される。
は、加熱ボックス3,4によって一定温度に加熱された
洗濯水9の中で、ドラム1の回転力によってドラム1内
でもみ洗い,たたき洗いの作用を受ける。この時図示し
ない洗剤供給装置,助剤供給装置から被洗物の汚れに応
じた洗剤・助剤が供給され、洗浄効果を一層高めること
ができる。また汚れのきついテーブルクロス,ナプキン
またはモップ類の洗浄においては、シーツやタオル類の
一般リネンに比べ多量の洗剤・助剤を供給して汚れを落
とすことが行なわれている。
被洗物10はすすぎゾーンZに移送され、ここで予洗ゾー
ンXで供給された洗剤・助剤類がすすがれる。またすす
ぎゾーンZでは、前記ドラム1の第14槽[14]に供給さ
れたすすぎ水20を、被洗物10と反対方向に流す、いわゆ
るカウンターフローとすることによって、一般に使われ
ているバッチワッシャに比べて半分以下の水量ですすぐ
ことができる。しかし、予洗ゾーンX、本洗ゾーンYで
多量に洗剤・助剤を使用した被洗物10に対しては、通常
より多量のすすぎ水20を供給することが必要であり、ま
た付着している洗剤・助剤を希釈作用によって減らされ
た、いわゆるすすぎの終わった被洗物10は、ドラム1の
図示しない取出口から後工程の図示しない脱水機等へ排
出される。
のすすぎ工程に新水を供給し、すすぎに使用した水を回
収して、本洗,予洗に再利用しているが、新水の供給量
はリネン1kg当たり8リットル程度必要である。また、
特開平6−105983号公報にオゾンを利用した洗濯
物洗浄水処理方法が紹介されている。
気から作ったオゾン,ヒドロキシルを用いて温水や化学
薬品(例えば、石鹸,洗剤)を用いることなく布を洗濯
する閉ループ式再循環洗浄システムである。そしてさら
にこのシステムにおいては、真空ポンプを用いて、洗濯
機で用いられる洗浄水へのオゾン/ヒドロキシル混合物
の巻き込みを強化して、効果的に洗濯物の洗浄あるいは
汚染除去するものである。ところで、この処理方法で
は、洗剤,助剤等と一緒に用いると、オゾン水がこれら
を酸化変質させるので同時には使用できない。
洗濯するためには大量のオゾン水が必要であり、洗濯の
効率が悪いし、そのためのオゾン発生設備も大規模とな
り、また有毒なオゾンガスの外部への洩対策も必要とな
るのでコストが嵩み実用的でない。
は、水の使用量を少なくするため水洗機の槽内では水の
流れ方向をカウンターフローとし、また、すすぎに使用
した水、脱水機において被洗物から搾られた排水を本
洗,予洗に再利用するようにしているが、これには限度
があり、上述の従来の連続式水洗機では、リネン1kg当
たり8リットル程度は必要であった。一方水の価格(上
水,下水)はますます高価となっていること、地域によ
っては、排水量の規制もあり、さらに節水仕様の連続式
水洗機とする要望が強いなどの問題点がある。
水処理方法は、洗剤を使用しない条件で直接被洗物を洗
濯するもので、洗濯の効率が悪く、連続式水洗機には適
用し難いという問題点がある。本発明は、このような問
題点の解決をはかった、連続式水洗機の提供を目的とす
る。
ため、本発明の連続式水洗機は、両端部に未洗濯の被洗
物の投入口と洗濯済の被洗物の排出口とをそれぞれ設け
られた円筒状のドラムと、同ドラムの内側に固定されて
同ドラムの内部を多数の槽に区割する仕切板とをそな
え、上記被洗物を上記ドラム内の上記投入口から上記排
出口の方向に移送する一方、上記被洗物のすすぎ水を同
被洗物の移送方向と反対方向に流して後続の被洗物のす
すぎ処理を行なう連続式水洗機において、同連続式水洗
機に並設された脱水機での搾り水、またはこれに加えて
上記すすぎ水を回収するリサイクルタンクと、同リサイ
クルタンクのオーバフロー水、またはこれに加えて本洗
排水を受けて貯溜する処理水1次タンクと、同処理水1
次タンクの回収水を導く配管に順次設けられたスクリー
ンフィルタ,中和タンク,再生型フィルタおよびオゾナ
イザならびに送水ポンプとによって構成された洗浄排水
浄化装置と、同洗浄排水浄化装置で浄化処理された処理
水を上記ドラムのすすぎゾーンに還流する還流配管とを
そなえ、上記洗浄排水浄化装置において固形物を濾過す
るとともに汚れ成分を分解し、その処理水を上記すすぎ
水として、上記ドラム内の多数の槽のうちの新水供給槽
に新水と同時に、または新水と切替えて給水しうるよう
に構成し、かつ、上記ドラム内に被洗物が供給されると
きに、同被洗物を濡らすべく浸し水を供給するための浸
し水タンクが設けられて、上記リサイクルタンクから上
記浸し水タンクへポンプを介して給水する配管が施され
ていることを特徴としている。
水1次タンク内に熱交換機が設置され、同熱交換機に上
記新水が冷媒として供給されるように構成して課題解決
手段としている。
ゾナイザのオゾン発生量を増加して上記処理水の中にオ
ゾンを残留させ、同オゾンによる上記被洗物の脱臭処理
が行なえるように構成して課題解決手段としている。
洗物は円筒状のドラム内に投入された際に、浸し水タン
クからの浸し水により濡らされてから、予洗,本洗の各
工程において処理される際に洗濯用水に洗剤・助剤が加
えられ、上記ドラムの正逆揺動回転により、被洗物は洗
濯水の中で揉まれ、落下により叩かれながら送られ、す
すぎの工程においては清浄なすすぎ水の中で揉まれ、落
下により叩かれながら送られ、洗剤・助剤を除去され、
薄められて前記ドラムの排出部から次の脱水機に移送さ
れる。すすぎ水は被洗物の移送方向と反対方向に流れて
被洗物のすすぎ効果を高める。上記ドラムのすすぎ水,
脱水機での搾り水はリサイクルタンクに回収され、回収
水の一部は本洗用水としてドラムの本洗ゾーンに送られ
るほか、上記浸し水タンクに送られる。一方、前記リサ
イクルタンクにおける回収水のオーバフロー水は、処理
水1次タンクに受けて貯溜される。処理水1次タンク
は、本洗排水の一部も受け入れる。この処理水1次タン
クの回収水は、配管と送水ポンプとにより、スクリーン
フィルタ,中和タンク,再生型フィルタおよびオゾナイ
ザとで構成された洗浄排水浄化装置に導かれて、十分に
浄化処理され、処理済み水は、還流配管により上記ドラ
ム内のすすぎゾーンのすすぎ水の上流側の新水供給槽
に、新水と同時に、または新水と切替えて供給される。
ンフィルタにより回収水をろ過して固形物を除去し、中
和タンクにより回収水を中和し、この水を再生型フィル
タで濾過してさらに細かい固形物を除き、さらにこの処
理水中にオゾナイザにより発生したオゾンを混入して処
理水内に残留する汚れ成分を酸化分解する作用が行なわ
れる。このように連続式水洗機の本洗ゾーンからの排水
を取り込んで回収水の水量を増加し、上記洗浄排水浄化
装置によりこの回収水を浄化し、これをすすぎ水として
使用するので、新水の供給量を大きく減らすことができ
る。そして、乾いた状態の被洗物を円筒状ドラムに供給
する際に同被洗物を濡らして汚れを落ちやすくするため
の浸し水タンクが設けられるので、被洗物の水洗が効率
よく行われ、また上記浸し水タンクへの給水は、上記洗
浄排水浄化装置で処理した水を用いずに、単にすすぎ水
を回収するリサイクルタンクからポンプおよび配管を介
して行われるので、上記洗浄排水浄化装置に負担をかけ
ることなく、有効に節水を図る利点が得られる。
ンク内に設置した熱交換機としての水管に、冷媒として
水洗用新水を通すことによって暖められた洗濯後の回収
水の温度を下げ、洗浄排水浄化装置におけるオゾンの溶
解度を増す作用が行なわれる。さらに、上記の連続式水
洗機において、上記オゾナイザのオゾン発生量を増加し
て回収処理すすぎ水の中にオゾンを残留させることによ
り、オゾンによる被洗物の脱臭処理作用が行なわれる。
連続式水洗機について説明すると、図1はそのドラムを
断面で示すとともに洗濯水等の回収タンク類,配管およ
び洗浄排水浄化装置を模式的に示した図である。なお図
1において、図2〜5と同じ符号はほぼ同一の部材を示
している。
り、このドラム51はほぼ水平状に配設されるとともに図
示しない駆動装置により、所定方向(正・逆方向)に回
転・揺動して被洗物10を水洗処理する円筒状の回転槽で
構成されている。なおこのドラム51は上述の従来装置の
ドラム1に相当する。ドラム51の外側には、固定のドレ
ンボックス52,55、加熱ボックス54および水供給ボック
ス53が図示しないフレームに固着されて配設されてい
る。またドラム51の内側にはスパイラル状の仕切板56が
溶接されており、この仕切板56によりドラム51の内部が
10個の槽[1]〜[10]に区割されている。
Xが、第3槽[3]〜第6槽[6]で本洗ゾーンYが、
さらに第7槽[7]〜第10槽[10]ですすぎゾーンZが
構成され、予洗ゾーンXと本洗ゾーンY,本洗ゾーンY
とすすぎゾーンZの境界には、隣り合う槽の水が流れ込
まないように、スパイラル状の仕切板57が設けられてい
る。
3に示す多数の洗濯水通流孔8と同様の、多数の洗濯水
通流孔が設けられており、回転ドラム51内の洗濯水はこ
の洗濯水通流孔を通って、上記被洗物10の送り方向と逆
方向に流れるようになっている。また回転するドラム51
と、その外側の固定のドレンボックス52,55、加熱ボッ
クス54および水供給ボックス53とのシール構造は、図3
に示した従来装置のものと同じ構成のシール構造であっ
て、リップシールの材質を弾性ゴムとし、このゴムの弾
性力で洗濯水の漏れを防ぎ、リップシールは固定側に図
示しないボルトで固着されている。
乾いた状態の被洗物40がコンベヤによってドラム51内に
供給されるとき、同時に浸し水タンク15から浸し水が供
給され、このようにして、乾いた被洗物40を短時間に濡
らして汚れを落ちやすくするようになっている。符号10
は濡れた状態の被洗物を示している。
53が、第10槽[10](新水供給槽)に対向して設けられ
ていて、すすぎ水は水供給ボックス53を経てドラム51内
に供給される。このすすぎ水は被洗物10の送り方向と逆
方向に流れて被洗物10をすすいだ後、ドレンボックス55
に取付けられている高さ調節可能な水位調整管61からオ
ーバフローして、回転ドラム51内の水位を一定に保つと
共に、リサイクルタンク66に蓄えられるようになってい
る。一方、洗濯済の被洗物10Aはドラム51の後端(図1
の右端)の排出口から次工程の脱水機60に受け渡され
る。
て洗濯済の被洗物10Aから搾り出された排水が管62を介
して回収されて蓄えられる。またリサイクルタンク66か
ら浸し水タンク15へ、ポンプ75により供給管としての配
管76を通して一定量の洗浄水が供給されて浸し水として
使用されるようになっており、これにより節水が図られ
ている。浸し水タンク15には図示略のレベル計が設けら
れ、このレベル計の信号によりポンプ75を起動停止し
て、浸し水タンク15の水面高さが一定の範囲内になるよ
うに制御される。浸し水は第1槽[1]内で被洗物10が
浸かって濡れ、吸収される量だけ供給されるよう調整弁
98で制御される。
リサイクルタンク66のオーバフロー水を受けて貯溜し、
また、本洗排水の一部を受け入れるように配管64(図1
において破線で表示)がつながれている。処理水1次タ
ンク67の回収水を導く配管72に、順次スクリーンフィル
タ82,中和タンク84,再生型フィルタ86,オゾナイザ8
8,汚れ濃度計91が配設されるとともに、それらの間に
は送水ポンプ81,83,85,87が介装されて洗浄排水浄化
装置80が構成されている。
量の処理水は、還流配管89を通って水供給ボックス53か
らドラム51のすすぎゾーンの新水供給機[10]に還流さ
れる。符号99は還流配管89に介装された逆流防止弁を示
している。新水20は、流量計92の指示によって制御され
る調整弁93により供給され、処理水1次タンク67の内部
で熱交換機68を形成する水管の中を冷媒として通り、暖
められた洗濯後の回収水の温度を下げ、洗浄排水浄化装
置80におけるオゾンの溶解度を増すようになっている。
計92,逆流防止弁99を経てすすぎ水供給配管71に合流す
る。符号74は本洗水供給管を示しており、通常本洗水供
給管74を経てリサイクルタンク66から一定量の洗濯水が
ポンプ73によって加熱槽(第6槽[6])へ供給され
る。また加熱槽は蒸気弁94の開閉により蒸気がノズルか
ら直接吹込まれる構造となっており(この構造は従来装
置の図5に示したものと同じである)、蒸気弁94の開閉
は加熱ボックス54に設置された温調計97の信号によって
制御され、加熱ボックス54内の洗水を一定の温度に維持
することができるようにはなっている。
対方向に流れて、ドレンボックス52内の高さ調節可能な
水位調整管63からドラム51外へ排出される。また上述の
ように、処理水1次タンク67に本洗排水を導入する場合
は、ドレンボックス52に配管64(図1において破線で表
示)を結合し、配管64に設けられた調整弁96を制御して
所要量の本洗排水を導入する。
1乃至第10の10個の槽に仕切られ、それらにはそれぞれ
[1]〜[10]の符号が付されている。そして予洗ゾー
ンXは槽[1],[2]で、本洗ゾーンYは槽[3]〜
[6]で、さらにすすぎゾーンZは槽[7]〜[10]で
それぞれ構成されている。
濯の乾いた状態の被洗物40は円筒状のドラム51内にその
前端(図1の左端)から投入され、予洗ゾーンXにおい
て図示しない洗剤供給装置,助剤供給装置からその被洗
物の汚れに応じた洗剤・助剤が供給され、汚れが除去さ
れる。本洗ゾーンYでは、加熱ボックス54において一定
温度に加熱された洗濯水の中で、ドラム51の回転力によ
ってドラム51内でもみ洗い、たたき洗いの作用を受け
る。このとき図示しない洗剤供給装置,助剤供給装置か
ら被洗物の汚れに応じた洗剤・助剤が供給され、洗浄効
果を一層高めることができる。
は、次のすすぎゾーンZに移送され、ここで予洗ゾーン
X,本洗ゾーンYで供給された洗剤・助剤類はすすがれ
る。すすぎ水は被洗物10の移送方向と反対方向に流れ
て、効果的な被洗物10のすすぎ処理を行なう。洗濯済の
被洗物10Aはドラム51の排出部から次の脱水機60に移送
される。
はリサイクルタンク66に回収され、回収水の一部は本洗
用水としてドラム51の加熱ボックス54を経て本洗ゾーン
Yに送られる。一方、リサイクルタンク66における回収
水のオーバフロー水は、処理水1次タンク67に受けてこ
こに貯溜される。なお処理水1次タンク67は、配管64に
より本洗排水の一部も受け入れる。そしてこの処理水1
次タンク67の回収水は熱交換機68によって温度を下げら
れた後、配管72により洗浄排水浄化装置80に導かれる。
水ポンプ81によりスクリーンフィルタ82(スリット0.25
mmの〜60メッシュのフィルタ)へ送られ、濾過されてリ
ント等大きな固形のごみを除去され、その処理水は送水
ポンプ83により中和タンク84へ送られて酢酸を混入され
て中和される。次いでその処理水は送水ポンプ85により
逆流再生型フィルタ86(〜5μメッシュフィルタ)へ送
られ、ここで再度濾過されてさらに細かい固形物を除か
れ、その処理水はさらに送水ポンプ87によりオゾナイザ
88へ送られる。オゾナイザ88では処理水中にオゾナイザ
88により発生したオゾンを混入してオゾン水とし、処理
水内に残留する汚れ成分を分解し、再生水として利用で
きる水質に浄化する作用が行なわれる。このようにして
浄化処理された水は、還流配管89,すすぎ水供給配管71
により水供給ボックス53を経て、ドラム51内のすすぎゾ
ーンZのすすぎ水の上流側の新水供給槽(第10槽[1
0])に送られる。
のみを流し、リサイクルタンク66の回収水を本洗ゾーン
Yに送り、本洗の洗浄水がドレンボックス52の水位調整
管63からオーバフローし始めたら、調整弁96を開いてこ
の水を処理水1次タンク67に流し込み、これを各送水ポ
ンプにより洗浄排水浄化装置80に送って浄化処理し、こ
の処理水を新水と切替えて供給する。そして汚れ濃度計
91の汚れ濃度が許容値を超えたときに新水の供給を開始
し、濃度計91の汚れ濃度が許容値を超えないように、新
水流量を流量計92と調整弁93とにより調整する。
用した水および脱水機60の排水をリサイクルタンク66に
回収して、本洗,予洗に再利用するほか、浸し水タンク
15への給水として再利用し、さらに、水洗機の本洗ゾー
ンYから排水を取り込んで回収水水量を増加し、洗浄排
水浄化装置80によりこの回収水を浄化し、これをすすぎ
水として使用するので、新水の供給量を大きく減らすこ
とができる。
示した連続式水洗機)では、すすぎに使用した水および
脱水機の排水を回収し、本洗と予洗に再利用して1kgの
リネンを洗濯処理するのには8リットルの水が必要であ
ったものが、この実施例の連続式水洗機でのテスト運転
では、リネン1kg当たりの新水使用量が2リットルと、
1/4に削減できる結果を得ている。また、オゾナイザ8
8のオゾン発生量を増加して回収処理すすぎ水の中にオ
ゾンを残留させることにより、オゾンを被洗物の脱臭処
理に使用することができる。
ぎに使用した水および脱水機の排水を回収して、本洗,
予洗に再利用しても、1kgのリネンを洗濯処理するのに
8リットルの水が必要であった(下水に流す洗濯排水も
8リットル)。一方上記の装置では、すすぎに使用した
水および脱水機の排水ならびにこれに加えて本洗に使用
された水の一部を回収し、フィルタで固形物を除き、中
和した後、オゾナイザで発生するオゾンの処理によりす
すぎに適用できる水質に浄化して再利用して、新水使用
量を従来の半分以下とすることができる(リネン1kg当
たり、新水2リットルと1/4に削減し、排水も2リッ
トルとなる)。このようにして、上水,下水とも使用量
を減らすことができるので、大きな経済的メリットがあ
る。
規制があるが、この実施例の連続式水洗機を使用するこ
とにより、従来の連続式水洗機の使用水量と同水量で洗
濯処理量を大幅に増加させることが可能である。
黴が付着し、臭いが残ることが問題となった場合(特に
夏場)、この実施例の連続式水洗機では、再生水にオゾ
ンを残留させてすすぐことにより脱臭,殺菌(滅菌)が
可能となる。さらに新水を処理水1次タンク内の処理水
の冷却用冷媒に使用することによって余分な冷媒を用い
ることなく、処理水の温度を低下させることができ、こ
れによりオゾンの溶解度を増す効果もある。
洗機によれば、次のような効果ないし利点が得られる。 (1) すすぎに使用した水,脱水機の排水および本洗に使
用された水の一部をリサイクルタンクに回収し、同タン
クのオーバーフロー水を、洗浄排水浄化装置により浄化
処理した後、すすぎに使用するようにしたため、新水の
使用量を大幅に削減することができる。 (2) 新水を上記回収水の冷却用冷媒とする構成により、
余分な冷媒を用いることなく回収水の冷却をはかること
ができ、洗浄排水浄化装置における回収水へのオゾンの
溶解度を増加させることができる。 (3) オゾナイザで発生させたオゾンにより、被洗物の脱
臭,殺菌処理が可能となる。(4) 乾いた状態の被洗物を円筒状ドラムに供給する際に
同被洗物を濡らして汚れを落ちやすくするための浸し水
タンクが設けられるので、被洗物の水洗が効率よく行わ
れ、また上記浸し水タンクへの給水は、上記洗浄排水浄
化装置で処理した水を用いずに、単にすすぎ水を回収す
るリサイクルタンクからポンプおよび配管を介して行わ
れるので、上記洗浄排水浄化装置に負担をかけることな
く、有効に節水を図る利点が得られる。
ドラムを断面で示すとともに洗濯水等の回収タンク類,
配管および洗浄排水浄化装置を模式的に示した図。
とともに洗濯水等の回収タンク類,配管を模式的に示し
た図。
Claims (3)
- 【請求項1】 両端部に未洗濯の被洗物の投入口と洗濯
済の被洗物の排出口とをそれぞれ設けられた円筒状のド
ラムと、同ドラムの内側に固定されて同ドラムの内部を
多数の槽に区割する仕切板とをそなえ、上記被洗物を上
記ドラム内の上記投入口から上記排出口の方向に移送す
る一方、上記被洗物のすすぎ水を同被洗物の移送方向と
反対方向に流して後続の被洗物のすすぎ処理を行なう連
続式水洗機において、 同連続式水洗機に並設された脱水機での搾り水、または
これに加えて上記すすぎ水を回収するリサイクルタンク
と、同リサイクルタンクのオーバフロー水、またはこれ
に加えて本洗排水を受けて貯溜する処理水1次タンク
と、同処理水1次タンクの回収水を導く配管に順次設け
られたスクリーンフィルタ,中和タンク,再生型フィル
タおよびオゾナイザならびに送水ポンプとによって構成
された洗浄排水浄化装置と、同洗浄排水浄化装置で浄化
処理された処理水を上記ドラムのすすぎゾーンに還流す
る還流配管とをそなえ、 上記洗浄排水浄化装置において固形物を濾過するととも
に汚れ成分を分解し、その処理水を上記すすぎ水とし
て、上記ドラム内の多数の槽のうちの新水供給槽に新水
と同時に、または新水と切替えて給水しうるように構成
されており、かつ、上記ドラム内に被洗物が供給される
ときに、同被洗物を濡らすべく浸し水を供給するための
浸し水タンクが設けられて、上記リサイクルタンクから
上記浸し水タンクへポンプを介して給水する配管が施さ
れていることを特徴とする、連続式水洗機。 - 【請求項2】 請求項1に記載の連続式水洗機におい
て、上記処理水1次タンク内に熱交換機が設置され、同
熱交換機に上記新水が冷媒として供給されるように構成
されていることを特徴とする、連続式水洗機。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の連続式水洗機
において、上記オゾナイザのオゾン発生量を増加して上
記処理水の中にオゾンを残留させ、同オゾンによる上記
被洗物の脱臭処理が行なえるように構成されていること
を特徴とする、連続式水洗機。
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- 1995-06-02 JP JP15991095A patent/JP3402854B2/ja not_active Expired - Fee Related
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