JP2004000536A - 洗濯方法 - Google Patents

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Nobuyuki Ishida
石田 信之
Chikashi Yoshimura
吉村 親志
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Abstract

【課題】水と洗剤の使用量を激減させ、洗浄所要時間を大幅に短縮し、且つドライマーク衣料も水洗浄可能な洗濯方法を提供する。
【解決手段】洗浄工程は、洗濯物を攪拌しつつ、水に洗剤を溶解した洗液から生成された泡を供給して付着させ、洗濯物に付着した汚れ成分を泡の洗浄作用により解離、溶解させる第1洗浄工程と、洗濯物に対し一方向に濯ぎ水を透過させて第1洗浄工程で解離、溶解した汚れ成分を押し流して除去する第2洗浄工程とで構成する。気泡の粒径が6〜0.1mmで且つ未発泡洗液の含有量が体積比で5%以下の泡を用いると都合がよい。洗濯機は、泡供給系統20と濯ぎ用の流水供給系統30とを備えたドラム型洗濯機2が最適である。泡には、空気、オゾンガス、空気とオゾンガスの混合気体の少なくとも1種をを封じた泡を用い、また泡生成用洗液には電解液を混入し、或いは給水を加熱するなども効果的である。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗濯の技術に係わり、更に詳しくは、洗濯物を攪拌しつつ、この洗濯物に、水に洗剤を溶解した洗液から生成した泡を供給して付着させ、この泡の洗浄作用により洗濯物に付着した汚れ成分を解離、溶解させ、つぎに前記洗濯物に濯ぎ水を一方向に透過させることで前記の解離、溶解した汚れ成分を押し流して除去する洗濯方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばドラム型洗濯機を用いる洗濯方法では、ドラム内に洗濯物を入れ、このドラム内に洗液を満たし、ドラムの正転と逆転とを交互に繰り返しつつ洗濯物を洗液中で一定時間攪拌させて洗浄を行い、この洗浄後に汚濁洗液の排水とドラムの高速回転遠心力作用による中間脱水を行い、つぎに前記ドラム内に濯ぎ水を注入してドラムを低速回転させて一次濯ぎを行い、再び前記と同様に濯ぎ水の排水と中間脱水を行い、更に再度濯ぎ水を注入してドラムを低速回転させて二次濯ぎを行い、最後に濯ぎ水の排水とドラムの高速回転による脱水を行って洗浄の全工程を終了する。この洗浄工程は図4(b)に示すとおりである。
【0003】
即ち、前記従来の洗濯方法は、多量の洗液を使用する洗浄工程(運転時間約10分)と、多量の水を使用する2回の濯ぎ工程(中間脱水を含む合計運転時間約14分)と、脱水工程(運転時間約5分)などからなり、水と洗剤の消費量が多く、また全体の工程所要時間が約29分と長時間を要している。更に、多量の洗液を含んで非常に重くなった洗濯物が、洗浄工程と濯ぎ工程のドラムの回転攪拌作用でドラム内壁に落下衝突を繰り返し、その衝撃が洗濯物の生地を傷めたり生地の伸び縮みや型くずれを生ずる原因となっている。つまり従来の洗濯方法では、高濃度で多量の排水が環境汚染の原因となり、且つ、洗濯に時間がかかるばかりでなく、衝撃作用で縮みや型くずれが発生するため通称「ドライマーク衣料」(有機溶剤等で洗浄するドライクリーニング方式が要求される衣料)を洗濯することはできなかった。更に従来の洗濯方法では、洗液や濯ぎ水の汚濁により、洗濯物が逆汚染される問題もあった。
【0004】
一方、洗浄排水は、河川・湖沼・海の環境破壊の原因となるほか、たとえば原子力発電所で使用した作業服・手袋・靴下・タオル・帽子・マスク等(以下、作業服等という)を洗浄した洗浄排水は放射能汚染の危険もあり、危険な化学物質を扱う工場の作業服等の洗浄排水でも同様の問題がある。これら危険成分が含まれる恐れのある洗浄排水は、多量の排水を回収し無害化するのに莫大な処理費用が必要である。そのためこれらの作業服等の洗浄には、排水を出さないドライクリーニング方式が採用される場合もあが、ドライクリーンニング方式は、水洗浄方式とは異なり汗などの匂いが残り着用者に不快を感じさせ不評を買っており、また、洗浄業者においても健康管理面から有機溶剤による洗浄は減らしていきたいという要望がある。このような状況から、水洗浄方式で洗剤使用量と排水量を劇的に減らす洗濯方法の開発が切望されていた。
【0005】
また従来、洗液中または濯ぎ水中にオゾンガスを供給して、オゾンガスの作用で洗濯物の漂白と脱臭・除菌を促進する技術が知られているが、この方法でオゾンガスを供給する場合、洗液中に浮遊するオゾンガスの気泡が洗濯物に直接触れないため、オゾンガスを大量供給しないとオゾンガスの十分な漂白と脱臭・除菌効果が得られず、大容量のオゾンガス発生装置が必要である。
【0006】
上記問題の解決のため本願発明者が研究を行った結果、泡洗浄が最適解決方法であるとの結論に達した。つまり泡洗浄式の洗濯方法は、従来の洗濯方式に比べ、濯ぎ水の総使用量すなわち総排水量を約30%以下にし、洗浄工程所要時間が約半分以下で済み、洗濯物へのオゾンガス供給が合理的に行え僅かの供給量でも良好な効果が得られ、ドライマーク衣料も水洗浄が可能であるなどということが判明した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述の状況に鑑み本発明が解決しようとする課題は、従来の洗濯方式に比較して、洗液濃度を低くして洗剤消費量を激減させ、排水の濁度を低下させるとともに、洗液と濯ぎ水それぞれの使用量すなわち総排水量を従来の洗濯方式の約30%にする洗濯方法を提供することにあり、他の課題は、洗浄開始から脱水完了までの洗浄工程所要時間が従来の洗濯方式の約半分で済む洗濯方法を提供することにあり、更に、洗濯物の除菌・脱臭を合理的且つ効果的に行う洗濯方法と、ドライマーク衣料も水洗浄できる洗濯方法を提供する点にある。また、わずかな量のオゾンガスの供給で洗濯物の漂白と脱臭・除菌を効率よく促進する洗濯方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前述の課題解決のため、本発明の洗濯物の洗浄方法は、洗濯物を攪拌しつつ、この洗濯物に、水に洗剤を溶解した洗液から生成された泡を供給して付着させ、前記洗濯物に付着した汚れ成分を前記泡の洗浄作用により解離、溶解させる第1洗浄工程と、この第1洗浄工程で解離、溶解した汚れ成分を、前記洗濯物に対し一方向に濯ぎ水を透過させて押し流して除去する第2洗浄工程との2つの工程をを有する。
【0009】
第1洗浄工程は、泡が破裂して液状化した洗液が有する界面活性作用と汚れを溶解する作用、泡の破裂衝撃作用、泡の微粒子吸着作用などが汚れ成分を溶解、解離させる工程である。また、第1洗浄工程における洗濯物の攪拌動作は、洗濯物に揉みと叩きと摩擦を付加させ、洗浄を促進するためのものである。
【0010】
前記洗濯物に供給する泡は、気泡の粒径が6mm〜0.1mmの範囲(好ましくは1mm〜0.5mmの範囲)の泡を用いるとよい。そして、泡の供給管路先端から採取した直後の状態で、気泡の粒径が6mm〜0.1mmの範囲の泡で且つ容器底部に沈降分離している洗液相が採取した全量に対し体積比で5%以下の構成比からなる泡が好ましい。本発明の洗浄方法においては、洗濯物に供給する泡は未発泡の洗液の含有量が少ない方がより好ましい。
【0011】
一方、本発明の洗濯物の洗浄方法は、周壁に多数の透孔を有するとともに回転可能に支持され且つ可変速の駆動手段を備えてなる中空ドラムを用いると洗浄に係る一連の工程を連続して効果的に行える。即ち、第1洗浄工程では、前記ドラムに洗濯物を入れ、ドラムを回転させて前記洗濯物を攪拌しつつ、前記と同様の泡を、回転作動中のドラム内に間欠的または連続的に供給して洗濯物に付着させる。これにより、泡の洗浄作用によって洗濯物に付着した汚れ成分を解離、溶解させる。この場合ドラムは正転と逆転とを交互に繰り返すと攪拌が一層効果的に行える。
【0012】
つぎに第2洗浄工程では、例えばドラムを回転させ、この回転に伴う遠心力作用で洗濯物をドラム周壁に沿わせつつドラム内に濯ぎ水を供給し、ドラムの回転に伴う遠心力作用で洗濯物に対しドラム内側から半径方向外側に向けて濯ぎ水を透過させればよい。これにより、解離、溶解した汚れ成分が濯ぎ水の一方向の流れで強制的に押し流され、ドラム透孔からドラム外に排出される。
【0013】
また、前記第2洗浄工程に続き、濯ぎ水の供給を停止し、ドラムの回転に伴う遠心力で洗濯物に含まれる残留水をドラムの透孔からドラム外に排出する脱水工程を設けるとよい。これにより、途中で洗濯物を出し入れすること無く、第1洗浄工程と第2洗浄工程と脱水工程とを順次一貫して連続で行うことができて好都合である。なお、上記の第2洗浄工程中に、大気圧以上の空気をドラム内に供給すると都合がよい。これにより、遠心力に伴うドラム内の気圧低下を抑え、洗濯物に対する濯ぎ水の透過を促進し、より一層の濯ぎ工程の時間短縮と濯ぎ水の節約がはかれる。
【0014】
上記第1洗浄工程時に供給する泡に関し、洗液に空気のほかオゾンガスも注入し、空気、オゾンガス、または空気とオゾンガスの混合気体の少なくとも1種を気泡内に封じて生成された泡を用いると好都合である。これによりオゾンガスを洗濯物のほぼ全体に平均的に直接作用させ、僅かな量のオゾンガスにより漂白と脱臭・除菌作用をより効果的に促進させることができる。
【0015】
また、上記第1洗浄工程に供給する泡を生成する洗液としては、洗剤濃度を0.01重量%〜ミセル限界濃度の上限(洗液の洗浄力と浸透圧が飽和状態となる洗剤濃度)以下の範囲、好ましくは0.01重量%〜0.1重量%以下の範囲の水溶液を用いるのがよい。洗剤は水の表面張力を低下し界面活性を向上させ起泡力を高めるために用いるもので、市販の中性や弱アルカリ性の合成洗剤や石鹸でよい。
【0016】
前記泡生成用洗液には、水を軟水化する作用、酸化作用、除菌作用の少なくとも1つ以上を有する電解液を添加した水に洗剤を溶解させた洗液を用いると好都合である。これにより、軟水化作用が洗剤の界面活性を高め、酸化作用が漂白および除菌を促進する。つまり洗液製造用の水に上記の電解液を添加すると、洗剤使用量や洗液量そのものを更に減らすことが可能となり、漂白や除菌も合わせて行うこともできる。この電解液は、例えば塩素殺菌処理を行った水道水または微量の食塩を溶解させた水などを電極で電解させると水に含まれる微量の塩素やミネラルの成分により次亜塩素酸ソーダを含んだ電解液となり、この次亜塩素酸ソーダを含む電解液も上記作用に有効である。
【0017】
また、前記における泡および濯ぎ水は、昇温して洗濯物に供給すると好都合である。泡と濯ぎ水は昇温すると汚れ物質の溶解性を高め洗浄作用がより一層向上し、作業時間の短縮および洗剤と水の使用量を低減することができる。例えばアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム系の合成洗剤では一般にアルキル基の炭素量の多い洗剤ほど高い温度で洗浄力が高まる傾向がある。ただしあまり高温下では縮みや色落ちなどの弊害もあり約80℃(約353K)以下が好ましい。また40℃(約313K)を超えると血液汚れが固化するなどの問題も出てくるので血液汚れの洗浄の場合は約40℃(約313K)以下が好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明の実施の形態を添付図面に基づき更に詳細に説明するが、本発明は、添付図面に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。図1は、本発明に係る洗濯方法を実現するための洗濯装置の全体構成を展開して模式的に示す系統図である。洗濯装置1は、ドラム型洗濯機2と、このドラム型洗濯機2の内部のドラム4の側面開口4aからドラム内部4bに向けて、水に洗剤等を溶解した洗液から生成した泡を供給する泡供給系統20、流水を供給する流水供給系統30、および大気圧以上の空気を供給する空気供給系統40とによって全体を構成している。
【0019】
ドラム型洗濯機2は、側面に開口3aと下方に排水口3bを有する中空の外胴3と、外胴3の内部に収容され外胴の開口3aの中心を回転中心に回転可能に支持されるとともに周壁には全周に亘り多数の透孔4cが形成され且つ開口3aの対面位置に開口4aを有してなるドラム4と、開口4aとは反対側のドラム側端中心から外方に突出するドラム4の駆動軸8と、駆動軸8に連結された可変速回転駆動手段7と、外胴3に取着され開口3aを介して僅かな隙間を隔てて開口4aを覆う開閉扉5と、開閉扉5の内側に先端をドラム内部4bに向けて取着された流体噴射部21,22,23と、外部から開閉扉5を貫通して前記流体噴射部にそれぞれ接続されたマニホールド24,25,26とを備えてなる。なお、ドラム4の駆動軸8は外胴3の側壁に固着した支持部9の軸受9a,9bで回転可能に支持され、可変速駆動手段7は、支持部9に設置した可逆可変速のモータ7aおよびモータ7aの出力軸と駆動軸8とを連結する巻き掛け伝動装置7bとからなる。また、排水口3bには排水管6が接続され、ドラム4の透孔4cから外胴3に排出された水を外部に排水可能にしている。
【0020】
そして、各流体噴射部21,22,23に連通するマニホールド24,25,26の各基端にはそれぞれ泡供給系統20、流水供給系統30、空気供給系統40をそれぞれ接続して洗濯装置全体を構成する。
【0021】
つぎに、上記泡洗濯装置1における泡と流水と空気の各流体供給系統20,30,40の構成要素について、以下に順次詳しく説明する。まず、泡供給系統20は、水道等の水源に対し供給水管10とその分岐管10aを介して接続された洗液製造装置11と、洗液製造装置11に接続され中間に洗液ポンプ14を介在する洗液送給管路13,13aと、洗液送給管路13aの先端に接続された製泡装置15と、泡製泡装置15からドラム型洗濯機2の開閉扉5のマニホールド24に至る泡送給管路17とで構成する。
【0022】
なお、洗液製造装置11は、攪拌貯留槽11aと、攪拌貯留槽11aへの洗剤投入部11bと、攪拌貯留槽11a内に挿入した攪拌羽根と攪拌羽根駆動モータとからなる撹拌装置11cとを有してなり、攪拌貯留槽11a内で給水分岐管10aから供給する水に洗剤投入部11bから洗剤等を所定の割合で投入混合させ撹拌装置11cで攪拌して所定濃度(例えば、0.1重量%濃度)の洗液を製造して貯留するが、攪拌貯留槽11aを小容量にして洗液の製造を連続的に行って順次製泡装置15に供給するようようにしてもよい。
【0023】
そして、洗液製造装置11で製造された洗液12を洗液ポンプ14を介して製泡装置15の製泡器本体16の基端側に送給する。この場合洗液ポンプの運転速度を制御するか間欠運転させることにより、洗液の単位時間当たりの平均送給量を制御する。一方、空気管41aを介し圧縮空気源に連通する空気分配器41からは、送気管42,減圧弁43,送気管42aを介して製泡器本体16の基端側に適宜の圧力に減圧された空気を送り、この空気を製泡器本体16内の洗液中に噴出させて泡を生成する。生成された泡は、詳細の仕組みの説明は省くが製泡器本体16に内蔵された整粒手段16a,16b,16cで適宜の粒径(例えば、約1.0〜約0.5mm)の泡に整えられる。そしてこの泡は、洗液ポンプ14と供給空気の作用で泡送給管路17内に順次押し出され、泡送給管路17を通ってドラム型洗濯機2に送られ、マニホールド24の先端の流体噴射部21からドラム内部4bに向けて噴射される。
【0024】
なお、製泡装置15の製泡器本体16には、上記の送気管42aのほかオゾンガス供給手段50も接続している。オゾンガス供給手段50は、チャンバー51と、その内部に収納された紫外線ランプなど適宜のオゾンガス発生装置52と、中間にオゾンガス送給装置54が介在するオゾンガス送給管路53,53aとで構成し、オゾンガス送給管路53aの先端を製泡器本体16の基端側に接続する。これにより、オゾンガス発生装置52で発生したオゾンガスをオゾンガス送給装置54を介し製泡器本体内に注入すると、空気のほかオゾンガスまたはオゾンガスと空気の混合気体を封じ込めた泡の生成も可能になる。
【0025】
一方、洗液製造装置11の貯留槽11aには給水分岐管10aのほかに電解液供給手段60を接続する。電解液供給手段60は、給水分岐管10bに連通する給水管62と、給水管62に接続された電解槽61と、電解槽61から洗液の攪拌貯留槽11aに連通する電解液送給管路63と、電解液送給管路63に介在する電解液送給ポンプ65とで構成する。これにより、給水管62から電解槽61に供給された水を、電解槽61内の電極64,64aに通電することにより、水に含まれる殺菌処理用の塩素やミネラル成分或いは電解槽61内に投入した物質(例えば食塩など)を媒体として洗剤の作用効果を高め漂白と除菌も促進する作用のある電解液(例えば次亜塩素酸ソーダを含む水)に変化させることが可能となる。ここで生成された電解液を電解液送給ポンプ65により電解液送給管路63から洗液製造装置11の攪拌貯留槽11aに送給する。そして、洗液製造装置11では、給水分岐管10aからの水と電解液を原料水としてこれに洗剤を投入して攪拌溶解させ、電解液を含む洗液12を生成する。この洗液12を製泡装置15に送給するとより一層洗浄力の高い洗浄用泡を生成することが可能となる。なお、電解液送給ポンプ65は、電解槽61内に圧縮空気を注入し、空気圧で電解液を攪拌貯留槽11aに送給する方式に代えてもでもよい。
【0026】
つぎに、流水供給系統30については、水道等の水源に対し供給水管10とその分岐管10bを介して接続された貯水部31と、貯水部31からドラム型洗濯機2の開閉扉5のマニホールド25に至る流水送給管路32,32aと、流水送給管路32,32aの間に介在する給水ポンプ33とで構成する。流水は、給水ポンプ33により流水送給管路32aを通ってドラム型洗濯機2に送られ、マニホールド25の先端の流体供給部22からドラム内部4bに向けて濯ぎ水として供給される。この場合給水ポンプの運転速度を制御するか間欠運転させることにより、流水の単位時間当たりの平均送給量を制御する。
【0027】
つぎに、空気供給系統40については、空気管41aを介し圧縮空気源に連通する空気分配器41と、空気分配器41からドラム型洗濯機2の開閉扉5のマニホールド26に至る空気送給管路44,44aと、空気送給管路44,44aの中間に介在する減圧弁45とで構成する。これにより、空気分配器41から送られる空気を、減圧弁45で適宜の圧力(大気圧以上)に減圧させ、空気送給管路44aとマニホールド26を経由して流体供給部23からドラム型洗濯機2のドラム内部4bに向けて供給することができる。
【0028】
一方、泡または濯ぎ水、或いはその両方を昇温して洗浄しようとする場合、例えば図示のように、洗液送給管路13や、流水送給管路32に、電熱ヒータなどの加熱装置75,77を介在させればよく、この加熱装置は図示のように各送給管路に個別に設置する方法のほか供給水管10に設ける方法でもよい。
【0029】
なお、上記の洗濯装置1には制御盤70を備え、モーター7a,撹拌装置11c,洗液ポンプ14,給水ポンプ33,空気分配器41,オゾンガス発生装置52,オゾンガス送給手段54,電解槽の電極64および64a,電解液送給ポンプ65,加熱装置75および77などの操作と制御を行う。
【0030】
つぎに、上記構成からなる洗濯装置1による洗濯方法つまり本発明に係る洗濯方法を図2,図3,図4(a)に基づいて説明する。図4(a)は本発明の洗濯方法に係る洗浄工程を示し、一方、図2,図3は前述の説明における図1の洗濯装置1のドラム型洗濯機2の部分のみを掲載し、図2は泡洗浄即ち第1洗浄工程の作動状態、図3は濯ぎ即ち第2洗浄工程の作動状態をそれぞれ示している。本発明に係る洗濯方法は図4(a)に示すように、洗濯物の投入を行い、第1洗浄(つまり泡洗浄)と第2洗浄(つまり濯ぎ)と脱水の一連の工程を連続的に行い、それらが終了後に洗濯物を取り出して終了する。洗濯物の投入と取り出しは、ドラム4の開口4aを覆う開閉扉5を開いて行う。なお、図4(b)は従来の洗濯方法における洗浄工程を示し、図4の(a)と(b)とはそれぞれ同一条件で対比できるようどちらも洗濯物投入容量35kg型の洗濯機とし、洗液(図4(a)は泡生成用洗液)および濯ぎ水の使用量と所要時間(運転時間)を各工程毎に掲載している。
【0031】
図4(a)において、第1洗浄工程は、可変速駆動手段7によりドラム4を低速回転させて洗濯物を攪拌するとともに、泡供給系統20から供給される泡をマニホールド24を経由して流体供給部21からドラム内部4bに向けて拡散噴射する。この場合、ドラム4は正転と逆転を交互に繰り返し、泡27は連続的または間欠的に供給し、泡27が攪拌作用で洗濯物全体に均等に付着するようにし、約5分間の運転時間中に洗液量で約30リットルの泡を供給する。この第1洗浄工程では、洗濯物に付着した泡が破裂して液状化した洗液が洗濯物に浸透し、この洗液の界面活性作用と溶解作用および泡の破裂衝撃作用と泡の微粒子吸着作用などの相乗作用で、洗濯物に付着した汚れ成分を解離、溶解させる。
【0032】
このときドラム4の低速回転に伴い、ドラム4内の下方に位置する洗濯物が上方に持ち上げられドラムの回転途中で自重によりドラム4内の下方に落下する。この際に洗濯物には揉みと叩きと摩擦の洗浄促進作用が付加され、洗濯物に付着した泡が洗濯物全体に拡散され且つ泡が破裂して液状化し、洗濯物に吸収された洗液と順次送給される泡とが上記の仕組みで洗濯物の洗浄を行う。
【0033】
なお、この第1洗浄工程においては、泡が破裂して液状化した洗液は、一旦洗濯物に付着するが、攪拌作用と重力と僅かな回転遠心力とにより、解離した汚れ成分の一部とともにドラム4の透孔4cから下方に落ちて順次外胴3の排水口3bから排出され、必要以上に洗濯物に付着して留まることは無い。つまり、洗濯物は水分含有量を少なく重量を軽く保った状態で攪拌される。従って、洗濯物の縮みや型くずれや損傷の原因となる攪拌衝撃が少なく、そのことがドライマークの衣料も洗浄可能である理由である。
【0034】
この第1洗浄工程時に、前述のオゾンガス供給手段50を作動させて供給泡にオゾンガスの泡を混入させると、オゾンガスを洗濯物全体に均等に付着させ洗濯物表面に直接作用させることができ、洗浄と同時に洗濯物の脱臭・除菌・漂白を行うことができる。しかもこのようなオゾンガスの供給方法は、従来のように液中での洗浄または濯ぎ工程中にオゾンガスを液中に供給する場合とは異なり、オゾンガスの泡が洗濯物に直接触れて破裂し洗濯物に直接作用するため、供給したオゾンガスの利用効率が極めて高く効果的である。
【0035】
また、この第1洗浄工程時に、前述の電解液供給手段60を作動させ、電解液を含む洗液で生成した泡を洗濯物に供給させると、電解液の作用即ち軟水化に伴う洗剤の界面活性向上作用と酸化作用が相乗効果として働き、洗浄のより一層の促進と酸化漂白や除菌を行うことができ、洗剤の使用量を低下させることもできる。
【0036】
つぎの第2洗浄工程は、可変速駆動手段7によりドラム4を高速回転させ、洗濯物を回転遠心力でドラム4の内周壁に沿わせるとともに、ドラム4を高速回転させつつ、流水供給系統30から供給される流水をマニホールド25を経由して流体噴射部22からドラム内部4bに向けて濯ぎ水としてシャワー状に拡散噴射する。この場合、供給流水28がドラム4の手前側側壁から奧の側壁まで全域に亘って均等に拡散噴射されるようにして、流水28を連続的または間欠的に噴射する。そして、約6分間の運転時間中に約90リットルの流水を噴射する。
【0037】
この第2洗浄工程では、洗濯物への供給流水28は、ドラムの回転に伴う遠心力作用でドラムの半径方向外側に向けて流れ、洗濯物の隙間や繊維の間を透過する際に、前記の第1洗浄工程で解離した汚れ成分を強制的に押し流すとともに、残留している汚れ成分も溶解、解離して一緒に強制的に押し流す。そして濯ぎ水と汚れ成分は、ドラム4の透孔4cから順次外胴3に排出され、排水口3bから排水管6を経て外部に排出される。
【0038】
ドラムの回転に伴う遠心力作用によるこの流水の強制的な一方向の流れは、従来の洗浄方式における濯ぎ水に浮遊させた状態で攪拌する濯ぎ方式とは異なり、洗濯物に接触する濯ぎ水の流速が速く且つ繊維の隙間を強制的に透過するため、極めて高い洗浄作用があるのみならず、汚濁した濯ぎ水がドラム内に留まらず順次排出されるため洗濯物の逆汚染も起こらない。
【0039】
なお、この第2洗浄工程時には、ドラム内部4bはドラム4の高速回転に伴う遠心力作用で気圧低下を生じ、濯ぎ流水の半径方向外向きの流れの勢いを低下させる現象が起こる。その対策として、前述の空気供給系統40からドラム内部4bに大気圧以上の空気を送給する。空気は空気送給管路44aからマニホールド26を通ってその先端の流体噴射部23からドラム内部4bに向けて噴射される。ドラム内部4bに噴射された空気29は、ドラム内の気圧を大気圧に近づけ或いはそれ以上の圧力に昇圧させ、それにより濯ぎ流水の半径方向外向きの流れの勢いを増す。
【0040】
最後の脱水工程は、濯ぎ水の送給を停止し、ドラム4を高速回転し、回転遠心力の作用で洗濯物に含まれている水分を透孔4cから外胴3に排出する工程である。この脱水工程の運転時間は約5分間で終了する。脱水が終了後、ドラム4を停止し、開閉扉5を開いて内部の洗濯物を取り出し、乾燥工程へと移行する。
【0041】
本発明に係る洗濯方法を実施した場合、以上の説明から、全体の洗浄工程所要時間は約16分でよく、洗液を含む水の総使用量は負荷量が35kg型の洗濯機で約120リットルでよいことがわかる。これに対し図4(b)に示す従来の洗濯方法では、洗浄工程所要時間は約29分であり、洗液を含む水の総使用量は負荷量が35kg型の洗濯機で約420リットルとなる。つまり、本発明の洗濯方法では従来の洗濯方法に比較して、洗浄工程所要時間が約半分で、水の総使用量が約30%以下でよいことになる。
【0042】
また、本発明の洗濯方法における第1洗浄工程時の泡生成洗液の使用量は約30リットルに対し、従来の洗浄方法における洗浄工程時の洗液使用量は120リットルであり、本発明の洗濯方法では従来に比べ洗液使用量が約1/4でよいことになる。更に後述の実験に関する説明において詳しく説明するが、本発明の洗濯方法では、従来の洗濯方法に比べ洗液の洗剤濃度を約1/2以下にしても従来以上の洗浄効果がある点を考慮すると、洗剤使用量が従来の約1/8以下となる。
つまり本発明の洗濯方法は、生産性が高く、水と洗剤の使用量が少なく、コストが安いことに加え環境汚染対策にも大きく貢献する洗濯方法であるといえる。
【0043】
なお本発明の洗濯方法に用いる泡生成用洗液の理解を助けるため、泡生成用洗液に用いる洗剤と濃度などの具体的関係についてごく簡単に説明しておく。本発明の洗濯方法には、洗剤として例えば市販のアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム系(通称ABS系)の合成洗剤を用いてもよく、その場合、洗浄力即ち界面活性作用の観点からは、アルキル基の炭素量が12から14程度の洗剤が最もよい。そして本発明に限らず従来の洗浄方法にも共通するが、洗液の温度については、通常約25℃から約80℃の範囲が最適で炭素量が高くなるほど温度の高い方に洗浄力のピークが移行し、また洗剤濃度については一般に約0.1〜約0.4重量%の範囲が適当で、0.2重量%前後が最もよく使われる。そしてこの濃度範囲の洗液は、表面張力が低下し界面張力も同様に低下し、起泡力にも優れ洗浄に適した界面活性と浸透性などを備える。本発明に係る泡洗浄方式においては、ABS系合成洗剤のほか、ベンゼンスルホン酸塩系(通称LAS系)合成洗剤や石鹸などを用いてもよい。本発明に係る泡洗浄方式においては、後述の泡洗浄の実験結果ではベンゼンスルホン酸塩系(通称LAS系)合成洗剤で0.01重量%の低濃度でも十分な洗浄効果が認められた。
【0044】
更に、上記合成洗剤には、食塩(NaCl)や硫酸ナトリウム(NaSO)や炭酸ナトリウム(NaCO)などといった添加物を助剤として適量添加すると、洗剤と助剤の相乗効果で洗液の表面張力を低下させ洗浄力を著しく補強させ、洗浄力が約16%〜約40%以上も増加することが知られている。つまり、本発明の洗濯方法においては、上記助剤を添加するかまたは添加された洗剤を用いて洗液を生成し、その洗液から生成した泡を洗濯物に供給すると極めて高い洗浄効果が得られる。これらの助剤は水溶液中でイオン化し、洗剤分子と結合して洗浄力低下の原因となる物質と結合して水を軟水化させ、洗剤の活性を高める作用をする働きをする。つまりこれらの助剤は電解液と同様な働きをする。
【0045】
本発明に係る洗濯方法の実施例として、上記は洗濯機にドラム型洗濯機を用いる場合を例に説明した。本発明に係る洗濯方法は、ドラム型洗濯機を用いると合理的且つ効率的に実施できる。しかし本発明の実施手段としては、ドラム型洗濯機を用いることに限定するものではない。詳細説明は省くが、攪拌手段を備えた適宜の第1洗浄装置と、一方向流水透過手段を備えた適宜の第2洗浄装置を用いることにより、異なる構造の洗濯機にても実施可能である。
【0046】
なお、図1などにおいて、洗濯機2の外胴3の排水口3bと排水管6との間には、排水口開閉手段6aを介在させ、且つ、洗液送給管路13aには三方切替弁18を介させこの三方切替弁から製泡器本体16を迂回する迂回路19を備えている。このような形態にしておくと、排水口開閉手段6aを閉じ、三方切替弁18を迂回路19側に切り替えることにより、ドラム4に洗液および濯ぎ水を溜め、洗液中での攪拌洗浄と水中での攪拌濯ぎを行う従来の洗濯機としても運転使用することが可能になる。ただし、製泡器本体への製泡用空気の送給を停止すると洗液の発泡が停止される。従って、製泡装置の通過抵抗が小さい場合は、迂回路19を介することなく、製泡用空気の供給を停止するだけで洗液を液状のままでドラム内に送給可能である。
【0047】
つぎに、本発明に係る洗濯方法の第1洗浄時に供給する泡の最適条件確認と、従来の洗濯方法との洗浄効果比較のため、本願出願に先立って実験を行ったので以下にその内容を紹介する。実験に用いた泡洗浄式洗濯装置は、外胴の内部にドラムが回転可能に収容支持され且つ回転速度を変更可能な公知のドラム型洗濯機と同様な型式の洗濯機を用い、その開閉扉部にはドラム内に向けて開口する複数の流体噴射部を備え、水に洗剤を溶解した洗液から生成した泡を供給する泡供給系統と流水供給系統とをそれぞれ前記流体供給部に接続した形態の実験用洗濯装置であり、その洗濯装置の負荷量(洗濯物投入容量)は35kgである。なお、泡供給系統には、洗液貯留槽と、それに接続した流量調整機能付き洗液ポンプと、その吐出管路に接続した製泡装置と、泡粒径調整手段(流体供給部の口径調整による)、および製泡装置から前記流体供給部に至る泡送給管路とを備える一方、流水供給系統には、流量制御機能付給水ポンプと、給水ポンプから前記流体供給部に至る流水送給管路とを備え、原料水の供給水管系統には加熱装置を備える一方、外胴の排水口は開閉手段を備え従来方式の洗濯も行えるようにしている。
【0048】
洗濯物については、上記洗濯装置に綿100%のツナギ作業服40着(1着800グラム,総重量32kg)と洗浄率測定用人工汚染布(財団法人洗濯化学協会の湿式人工汚染布)を投入した。そして、洗浄工程については、本発明の洗濯方法は、図4(a)に示す如く、ドラムを低速回転攪拌しつつ泡をドラム内に間欠的に供給噴射する第1洗浄工程を5分(洗浄時間延長実験を除く)(洗液量30リットル)、つぎにドラムを高速回転しつつ流水をドラム内に供給噴射し濯ぎを行う第2洗浄工程を6分(供給水量90リットル)、最後に流水の供給を停止しドラムの高速回転で行う脱水工程を5分、合計16分で洗浄を終了した(総使用水量120リットル)。一方、従来の洗濯方法の工程は、図4(b)に示す如く、洗液をドラムに満たして攪拌する洗浄を10分(洗液量120リットル)、つぎに1分間の中間脱水と濯ぎ水をドラムに満たして攪拌する濯ぎを6分(流水供給量150リットル)とからなる中間脱水・濯ぎ工程を2回繰り返し、最後に脱水工程を5分、合計29分で洗浄を終了した(総使用水量420リットル)。なお、従来方式の洗浄の洗液は、それぞれ泡洗浄方式の泡を生成した洗液と同じ洗剤濃度と温度である。
【0049】
実験には2種類の洗剤を用い、内1種類は1%,0.1%,0.01%の濃度(いずれも重量%)について、また、泡は泡粒径を段階的に変え、更に、洗浄温度も段階的に変えて、これらをそれぞれマトリックス的に組み合わせて本発明に係る泡洗浄を行うとともに、従来方式の洗浄も洗液の各濃度と各温度について行った。そして、排水濁度は脱水時に排水を抽出して検査し、洗浄率と血液・醤油・臭気の除去率と伸縮量は、洗濯物と人工汚染布の乾燥処理後に検査した。なお、醤油や血液の汚れに対する洗浄度の結果の判定は、健康成人3人による目視判定と嗅覚による評価方式を採り、縮みについては洗濯の前と後に洗濯物の背丈を実測してその差を記録した。
【0050】
上記の実験結果を抜粋して、表1,表2,表3に掲載する。
表1において、実験No.1は洗剤A(花王株式会社の弱アルカリ性のABS系合成洗剤:商品名「アタック」)の1.0重量%濃度の洗液を用いて25℃(約298K(以下同じ))にて洗浄した場合、実験No.2は同じく40℃(約313K(以下同じ))にて洗浄した場合、実験No.3は洗剤G(ゲンブ株式会社の中性のLAS系合成洗剤:商品名「ゲンブエコー」)の1重量%濃度洗液を用いて25℃にて洗浄した場合、実験No.4は同じく40℃にて洗浄した場合のデータをそれぞれ示す。
【0051】
表2は、洗剤G(上記参照)を用い洗液濃度を変えた場合のデータで、上段の実験No.3は表1のデータ(濃度1.0重量%)を引用、実験No.5は0.1重量%濃度の洗液を用い25℃にて洗浄した場合、実験No.6は0.01重量%濃度の洗液を用い25℃にて洗浄した場合、実験No.7は実験No.6と同じ洗液を40℃にて洗浄した場合のデータをそれぞれ示す。
【0052】
表3は、洗剤A(上記参照)の1.0重量%濃度の洗液を用い洗浄時間を変えた場合の洗浄率データで、実験No.8の「標準」は表1の実験No.1を引用し(泡洗浄は5分洗浄、従来洗浄は10分洗浄)、「3分間延長」と「5分間延長」は、標準に対し洗浄時間をそれぞれ3分と5分延長した場合における洗浄率を示す。実験No.9は実験No.8と同じ内容を40℃にて行った場合の洗浄率を示す。
【0053】
【表1】
Figure 2004000536
【0054】
【表2】
Figure 2004000536
【0055】
【表3】
Figure 2004000536
【0056】
表1,表2,表3の実験データから、以下のように考察される。
(1)泡洗浄方式は、従来の洗浄方式の約半分の時間(脱水まで)と約1/3の総使用水量で洗浄しても、洗浄率は従来の洗浄方式以上の極めて高い値を示した。
(2)泡洗浄方式では、洗剤濃度の高い洗液の方が洗浄率が高くなる傾向があるが(但し洗浄力や浸透圧が飽和状態となるミセル限界の上限濃度以下において)、洗剤濃度よりも泡粒径の方が洗浄率への影響が大きい。つまり泡粒径が洗浄率を左右する決定的要因となっており、洗浄率は泡粒径への依存度がより大きく、泡を生成する洗液の洗剤濃度は、LAS系合成洗剤で約0.01重量%程度でも十分な洗浄効果が認められた。
(3)上記に対し従来の洗浄方式では、洗液の洗剤濃度で洗浄率が大きく左右され濃度が高い方が洗浄率も高く(但しミセル限界の上限濃度以下において)、洗浄率は洗剤濃度に依存する。
(4)泡洗浄方式の洗浄率は、洗剤の種類と濃度と温度により若干の差異が認められるが、泡粒径が約6mm以下の範囲で従来方式よりも優れた洗浄率となり、泡粒径が1〜0.5mmのときに洗浄率が最高となり極めて高い値を示す。
(5)泡洗浄方式は、従来方式と同様に温度が高いと洗浄率が高くなるが、その場合も泡粒径が1〜0.5mmのときに洗浄率が最高となる。なお、血液汚れは高温下では固化して落ちにくくなるため、最適は約40℃の温度域である。
(6)泡洗浄方式では、泡の供給総量(洗液量基準)が同じでも、洗浄工程つまり攪拌に時間をかけると洗浄率が高くなる傾向がある。この傾向は従来方式も同じである。
(7)泡洗浄方式は、ある程度までは泡粒径が小さくなるにつれ高い洗浄率を示すが、粒径が0.4mm以下の超微粒になると洗浄率がやや低下し若干の縮みを伴う(表1、表2で伸縮量におけるマイナス値は縮み量を示す)。
(8)上記の縮みの原因は、泡が超微粒化すると泡が破裂して液状化した洗液の流下排出を妨げ、洗濯物に必要以上に洗液が付着して重量を増し、攪拌時に洗濯物に大きな物理的衝撃が加わるためと考察される。一方、泡粒径0.4mm以下で洗浄率が低下する原因は、洗濯物に必要以上に付着した洗液が洗濯物への泡の直接接触を妨げ、泡の破裂衝撃作用や微粒子吸着特性といった洗浄促進に重要な効果を低下させるためと考察される。
(9)泡洗浄方式においては、泡粒径0.5mm以上では洗濯物の縮みは全く発生しない。これに対し従来方式では全ての実験で2mmの縮みが発生した。
(10)血液、醤油、臭気の除去作用に関しては、泡洗浄方式の方が従来方式よりも非常に優れている。
(11)最終排水濁度(表1,2の排水濁度)については、泡洗浄方式が従来方式の約60%と極めて清浄で、水を強制的に透過させる濯ぎ方式が優れていることを示す。
【0057】
この実験結果から得られる結論として、本発明に係る泡洗浄式洗濯方法においては、第1洗浄時に洗濯物に供給する泡は、粒径が6mm以下の泡が好ましく、粒径1mmから0.5mmの範囲の泡が最も効果的である。そして泡を生成する洗液の洗剤濃度は、最適粒径範囲では従来の洗浄方式の約1/5の濃度でも従来と同等以上の洗浄率が得られた。更に、従来方式に比べ、洗剤使用量が激減し、水の使用量が約1/3となり、且つ脱水までの工程時間が約1/2となる。
【0058】
なお、洗浄用の泡には僅かながら未発泡の液状部分が含まれる場合や、長時間放置すると時間経過とともに泡が破裂消滅して液状化した液状部分が含まれることが確認されることがある。上記の実験において流体供給部の管路先端から供給された直後の泡を容器に採取し目視確認の結果では、容器の底に分離沈降した未発泡の液状部分は確認されず、全量が泡状部をなしていた。そして時間経過とともに徐々に泡が破裂したり合体して粒径が大きくなるとともに、泡に含まれている未発泡の洗液と泡の破裂で生じた洗液が容器底部に沈降分離して液相を形成するが、この変化はゆっくり進行し、容器にに採取直後の数分間では目立った変化は確認されなかった。この泡は、採取直後では粒径が1.0〜0.5mmの範囲で、重量測定した結果、体積比率で同量(即ち同じ体積)の発泡処理前の液状洗液の重量の約5%の重量であった。つまりこの泡は、洗液が泡になった状態では体積が約20倍になっている。ただし泡粒径によりこの結果は異なる。本発明の洗濯方法は、泡が破裂して液状化した洗液の界面活性作用と溶解作用と泡の破裂衝撃作用と泡の微粒子吸着作用とを含む泡の洗浄作用により洗濯物に付着した汚れ成分等を解離、溶解させるものである。従って、洗濯物に供給する泡には未発泡の液状部分は原則として不要であるが、詳細な説明は省略するが、未発泡の液状部が体積比率で約5%以下つまり泡状部の体積が全体の95%以上であれば洗浄用の泡に未発泡の液状部分が含まれても十分な洗浄力があり縮みや変形も起こらないことが判明した。
【0059】
【発明の効果】
以上にしてなる請求項1および2の発明は、第1洗浄工程が、洗液から生成した泡を攪拌中の洗濯物に供給して洗濯物全体に付着させ、その泡の破裂で液状化した洗液の界面活性作用と溶解作用と泡の破裂衝撃作用と泡の微粒子吸着作用などの相乗作用で洗濯物に付着した汚れ成分を解離、溶解させる方式のため洗浄が極めて効果的且つ短時間で行われ、洗液を満たしたドラム内で攪拌する従来の洗浄方式とは異なり、洗液使用量が従来の約1/4と極めて少なくて済む。また、泡洗浄工程で液状化した洗液は順次ドラム外に排出され洗濯物の吸収水分量が少ないことと、第2洗浄の濯ぎ水が洗濯物の繊維間を透過する際に解離、溶解した汚れ成分を水流で強制的に押し流し効率よく除去するため、汚濁した洗液や濯ぎ水による洗濯物の逆汚染も起こりにくく、第2洗浄工程の水使用量が従来の約1/3でよく且つ濯ぎ効率がよい。つまり、本発明の洗濯方法においては、水の総使用量すなわち総排水量が従来の洗濯方法の約1/3以下となり、洗剤使用量は1/4以下(洗液量換算の泡の使用量が1/4で、更に洗液濃度も薄くしてもよい)と少なく、排水の河川・湖沼・海への悪影響が極めて少ない。また、総排水量が少ないため、洗浄排水の浄化等の処理費用が大幅に削減される。
従来、原子力発電所等の作業服等の水洗浄は排水処理に多額の費用がかかるとの理由で使われなかったが、本発明により排水処理費用が軽減され、汗の匂いが消えるなど優れた効果のある水洗浄を可能にした。
【0060】
請求項1,2,3の発明に関し、泡中で攪拌する第1洗浄は、泡の破裂で液状化した洗液の界面活性作用と泡の破裂衝撃作用と泡の微粒子吸着作用などの相乗作用で洗浄するため洗浄力が著しく強化される。その結果、洗液中で攪拌する従来の第2洗浄に比べ洗浄時間が約半分でよいことが実験で確認された。また、本発明の第1洗浄工程では洗剤濃度が低く且つ洗濯物の洗液残留が少ないため、濯ぎの第2洗浄工程が1回でよく、濯ぎと脱水とをそれぞれ2回繰り返す従来の洗濯方式に比べ約半分の時間で済む。つまり、本発明の洗濯方法は、従来に比べ全工程所要時間が約半分でよいことになる。
【0061】
また、本発明における第1洗浄工程では、前述のように洗濯物の吸収水分量が少なく洗濯物は極めて軽い。これに対し多量の洗液を含んだ状態で攪拌する従来の洗濯方式は、第2洗浄中の洗濯物の重量が相当に重い。従って本発明の洗濯方式は、従来の洗濯方式に比べ洗濯槽内壁への洗濯物の衝突衝撃が極めて少なく、洗濯物の傷み、伸び、縮み、型くずれといった現象を殆ど発生しない。つまり本発明の洗濯方式は、水洗浄に類するにも拘わらずドライマーク衣料の洗浄も可能である。
【0062】
そして請求項2は、泡の洗濯物への付着と浸透性がよく且つ洗浄効果が高い泡であって、洗濯物の傷み、伸び、縮み、型くずれといった変形が生じることの少ない泡として、泡の気泡の粒径範囲とその泡に含まれる未発泡の液状成分の含有率範囲を明らかにしたので、本発明の洗濯方法に最適な泡を生成する製泡器の設計性能を定める目安となる。洗濯物に供給する泡は、製泡器の性能とドラムの供給口に至る通路の形態などにより100%が気泡状態で洗濯物に供給されるとは限らず、若干の液状成分が含まれる場合もある。また当然のことではあるが、生成された泡は放置すると時間経過とともに破裂消滅して液状化して沈降し泡中の液状部の割合が増す。請求項2の発明では、実験時の洗濯物に供給する泡の状態を確認した結果をもとに、本発明の洗浄方法に有効な効果が認められる泡として、洗濯物に供給する泡の気泡の粒径範囲とその範囲の泡に含まれる未発泡の液状部割合を示したことで。これを基準に最適な製泡器の設計性能を定めることができるといった効果がある。
【0063】
請求項4の発明は、脱水も行える機能を備えているドラム型洗濯機を用いて本発明を実施するものである。つまり、ドラム型洗濯機は、第2洗浄工程に続きそのまま脱水工程に移行できるため、極めて合理的に本発明が実施でき、全作業工程を一貫して行え、工程所要時間が短縮できる。この場合洗浄開始から脱水までの全行程所要時間が従来の洗濯方法との対比で約半分となり、極めて生産性が高くなる。
【0064】
請求項5の発明は、ドラムの回転遠心力でドラム内の空気が外方に排出され内圧低下を生じないようにするため、第2洗浄中にドラム内に空気を供給して内部を大気圧に近づけそれ以上の圧力にするものである。これにより、ドラム内の濯ぎ水が洗濯物の繊維組織間を透過しやすくなり透過水流の勢いが増し、解離した汚れ成分等をより一層効率よく押し流すことができる。
【0065】
請求項6の発明は、オゾンガスを利用し洗濯物の除菌と脱臭を行うことに関するが、オゾンガスをこのようにして第1洗浄工程で供給する泡の気泡内に封入して供給する方法をとることにより、オゾンガスを洗濯物全体に隅々まで均等に届けることができ、その気泡が洗濯物表面で破裂するとオゾンガスが洗濯物に直接作用するので、オゾンガスの作用効果を効果的に利用することができ、僅かなオゾンガス供給量で十分な効果が得られる。つまり、本発明のオゾンガス供給方法では、小容量のオゾン発生装置で足りる。なお、オゾンガスには漂白作用もあるので、白色の洗濯物の洗浄においては漂白作用を促進するうえでも優れた作用効果が得られる。
【0066】
請求項7および8の発明は、泡が効率よく生成され短時間で洗浄可能な適度な界面活性作用を有する洗液として、実験で十分な洗浄効果が認められた洗剤濃度の範囲に関するが、この洗剤濃度は従来の洗濯方法に比べ極めて低い約1/2以下でも有効である事を示している。本発明の洗濯方法では、洗剤濃度が従来の洗濯方法の約1/2以下でも実用上有効な濃度域となり、更に前述の如く第1洗浄の洗液使用量が従来の洗濯方法の約1/4である。これらを総括すると、本発明の洗濯方法における洗剤使用量は従来の洗濯方法の約1/8以下でもよい。つまり、本発明の洗濯方法は、洗剤使用量を劇的に少なくして環境にやさしい洗濯方法として提供できる。
【0067】
請求項9の発明では、洗液製造装置に通常の水のほか電解液を併用し、電解液を添加した水を洗液の原料水に添加する。この電解液水で洗浄用の泡を生成することにより、電解液は、水中に溶け込んでいる物質と反応して軟水化させて洗剤の界面活性作用を高める一方、酸化作用による漂白や除菌も促進することが可能となる。つまり、電解液添加により洗剤使用量と使用総水量を更に減らす作用効果がある。
【0068】
請求項10の発明は、洗濯物に供給する泡および濯ぎ水を加熱装置で昇温するので、洗浄効果が更に促進され、洗浄時間のより一層の短縮および洗剤と水の使用量を低減するなどの効果がある。洗剤の種類によっては高温で高い洗浄力が発揮されるものもあり、また、油汚れなど汚れの成分によっては高温にすると溶解性が高まり洗浄が容易になるものがあり、これらに対応する洗浄が行える。但し過度に高温にすると縮みや色落ちなどの弊害も出てくるので洗濯物の種類にもよるが約80℃(約353K)を上限とするのが好ましい。また、40℃を超える高温になると血液が固化して落ちにくくなるため、血液汚れなどの洗浄には約40℃以下が最適である。
【0069】
本発明の洗濯方法は、ランドリー工場に導入した場合、従来の洗濯方法との対比で、洗浄開始から脱水までの全行程所要時間を約半分にして生産性を倍増し、使用総水量を約1/3に抑え、且つ洗剤使用量が少なくとも1/4以下となるなど大幅なコストダウンが実現可能で、環境汚染低減においても著しい効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の洗濯方法を実現するための洗濯装置の実施例を示し、装置の全体構成を展開して模式的に示す図である。
【図2】図1の洗濯装置のうち泡洗浄式ドラム型洗濯機の部分を示し、第1洗浄時の作動状態を示す図である。
【図3】図1の洗濯装置のうち泡洗浄式ドラム型洗濯機の部分を示し、第2洗浄時の作動状態を示す図である。
【図4】洗濯の作業工程を示し、(a)は本発明に係る洗浄方式の作業工程、(b)は従来の洗浄方式の作業工程をそれぞれ示す。
【符号の説明】
1 洗濯装置
2 ドラム型洗濯機
3 外胴
3a 開口
3b 排水口
4 ドラム
4a 開口
4b ドラム内部
4c 透孔
5 開閉扉
6a 排水口開閉手段
7 可変速駆動手段
8 駆動軸
9 支持部
10 供給水管
11 洗液製造装置
13,13a 洗液送給管路
14 洗液ポンプ
15 製泡装置
16 製泡器本体
17 泡送給管路
18 三方切替弁
19 迂回路
20 泡供給系統
21,22,23 流体噴射部
24,25,26 マニホールド
30 流水供給系統
32,32a 流水送給管路
33 流水ポンプ
40 空気供給系統
41 空気分配器
42,42a 送気管
44,44a 空気送給管路
50 オゾンガス供給手段
53,53a オゾンガス送給管路
54 オゾンガス送給装置
60 電解液供給手段
63 電解液送給管路
65 電解液送給ポンプ
75,77 加熱装置

Claims (10)

  1. 洗濯物を攪拌しつつ、この洗濯物に、水に洗剤を溶解した洗液から生成された泡を供給して付着させ、前記洗濯物に付着した汚れ成分を前記泡の洗浄作用により解離、溶解させる第1洗浄工程と、前記洗濯物に対し一方向に濯ぎ水を透過させて前記第1洗浄工程で解離、溶解した汚れ成分を押し流して除去する第2洗浄工程とを有してなる洗濯方法。
  2. 洗濯物を攪拌しつつ、この洗濯物に、水に洗剤を溶解した洗液から生成された泡を供給して付着させ、前記洗濯物に付着した汚れ成分を前記泡の洗浄作用により解離、溶解させる第1洗浄工程と、この第1洗浄工程で解離、溶解した汚れ成分を、前記洗濯物に対し一方向に濯ぎ水を透過させて押し流して除去する第2洗浄工程とを有し、且つ、前記洗濯物に供給する泡が、泡の供給管路先端から採取した直後の状態で、気泡の粒径が6mm〜0.1mmの範囲で且つ容器底部に沈降分離している洗液相の量が採取した全量に対し体積比で5%以下の構成比からなる泡を用いる洗濯方法。
  3. 周壁に多数の透孔を有するとともに回転可能に支持され且つ可変速の駆動手段を備えてなる中空ドラムに、洗濯物を入れ、前記ドラムを回転させて前記洗濯物を攪拌しつつ、水に洗剤を溶解させた洗液から生成された泡を前記ドラム内に間欠的または連続的に供給して前記洗濯物に付着させるとともに、洗濯物に付着した汚れ成分を前記泡の洗浄作用により解離、溶解させる第1洗浄工程と、この第1洗浄工程に続き、前記ドラムを回転させてドラムの回転に伴う遠心力作用で洗濯物をドラム周壁に沿わせる一方、前記ドラム内に濯ぎ水を供給して洗濯物に対しドラムの回転遠心力の方向に前記濯ぎ水を透過させ、第1洗浄工程で解離、溶解した汚れ成分を押し流してドラムの透孔からドラム外に排出する第2洗浄工程とを有し、且つ、前記洗濯物に供給する泡が、泡の供給管路先端から採取した直後の状態で、気泡の粒径が6mm〜0.1mmの範囲で且つ容器底部に沈降分離している洗液相の量が採取した全量に対し体積比で5%以下の構成比からなる泡を用いる洗濯方法。
  4. 前記請求項3記載の洗濯方法において、第2洗浄工程に続き、濯ぎ水の供給を停止し、洗濯物に残留する水をドラムの回転に伴う遠心力作用でドラムの透孔からドラム外に排出する脱水工程を追加してなる洗濯方法。
  5. 前記洗濯方法の第2洗浄工程において、大気圧以上の空気をドラム内に供給する、請求項3または4記載の洗濯方法。
  6. 前記洗濯方法において、洗液から生成される泡として、空気、オゾンガス、空気とオゾンガスの混合気体の少なくとも1種を気泡内に封じて生成された泡を用いる、請求項1から5のいずれかに記載の洗濯方法。
  7. 前記洗濯方法において、泡を生成する洗液として、洗剤濃度が0.01重量%〜ミセル限界濃度の上限以下の濃度範囲の水溶液を用いる、請求項1から6のいずれかに記載の洗濯方法。
  8. 前記洗濯方法において、泡を生成する洗液として、洗剤濃度が0.01重量%〜0.1重量%以下の濃度範囲の水溶液を用いる、請求項1から7のいずれかに記載の洗濯方法。
  9. 前記洗濯方法において、泡生成用洗液として、水を軟水化する作用、酸化作用、除菌作用の少なくとも1つ以上の作用を有する電解液を添加した水に洗剤を溶解した洗液を用いる、請求項1から8のいずれかに記載の洗濯方法。
  10. 前記洗濯方法において、洗濯物に供給する泡および/または濯ぎ水を25°(約298K)以上且つ80℃(約353K)以下に昇温して行う、請求項1から9のいずれかに記載の洗濯方法。
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