JP2003220292A - オゾン洗浄システム - Google Patents

オゾン洗浄システム

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JP2003220292A
JP2003220292A JP2002021095A JP2002021095A JP2003220292A JP 2003220292 A JP2003220292 A JP 2003220292A JP 2002021095 A JP2002021095 A JP 2002021095A JP 2002021095 A JP2002021095 A JP 2002021095A JP 2003220292 A JP2003220292 A JP 2003220292A
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water supply
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Tsuneo Okuyama
経夫 奥山
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Taga Electric Co Ltd
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Taga Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オゾン発生量を増加させることなくオゾンに
よる洗浄効果を高め、人体に対する安全性を高め得るオ
ゾン洗浄システムを提供する。 【解決手段】 洗浄水5とオゾン発生機2から供給され
るオゾンとを混合して水洗機1に吐出するオゾンミキサ
13を具備する。したがって、オゾンミキサ13によっ
てオゾンを洗浄水5と混合することにより、従来のバブ
ラによって形成されるオゾンの気泡よりも微小な粒子の
気泡状態でオゾンを水洗機1に供給することができる。
この場合、オゾンの粒子が微小であることと、水洗機1
内の被洗浄物4が洗浄水5に浸される前にオゾンと洗浄
水5とが同時に水洗機1内の被洗浄物4に触れることに
より、被洗浄物4の繊維間にオゾンを通過し易くするこ
とができる。これにより、オゾン発生量を増加させるこ
となくオゾンによる洗浄効果を高めることができ、これ
に伴い、人体に対する安全性を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維、より糸、織
物、羽毛又は繊維製品を含む被洗浄物を、オゾンが混合
された洗浄水により洗浄するオゾン洗浄システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】クリーニング業における一般的な洗浄方
法としては、有機溶剤を用いるドライクリーニングと、
ウェットクリーニング(水洗い)と言われる二通りの洗
浄方法がある。この水洗いの洗浄方法は、クリーニング
業界で“白物”と言われているワイシャツや浴衣、シー
ツ、タオルケット、白衣や作業着など、人の肌に触れ易
い被洗浄物の洗浄に適している。そして、体臭除去、漂
白、雑菌やカビの除去、柔軟性の回復などを有効に行う
ために、洗剤と言われる界面活性剤、仕上剤と言われる
漂白剤や柔軟剤の開発が行われている。また、近来はオ
ゾンの特性として酸化作用に注目し、オゾンの洗浄作用
を利用してクリーニングすることが行われている。以
下、その従来例を図4及び図5に基づいて説明する。
【0003】図4はオゾン水洗浄方式と称せられるオゾ
ン洗浄システムAの概略構造を示す説明図である。この
オゾン洗浄システムAは、水洗機1と、オゾン発生機2
と、水槽(貯水タンク)3とを有する。水洗機1は、衣
類などの被洗浄物4を洗浄水5とともに収納する洗濯ド
ラム6と洗剤箱7とを有する。この洗濯ドラム6は、被
洗浄物4の洗浄、その後のすすぎ、さらにその後の脱水
のために回転駆動されるが、この一連のプロセスについ
ては以前から行われているプロセスと同様であるので説
明を省略する。洗剤箱7には、洗浄プロセスでは界面活
性剤などの洗剤が投入され、すすぎや脱水プロセスで
は、柔軟剤、のりなどの助剤が投入される。
【0004】オゾン発生機2は、コロナ放電法、電気分
解法、紫外線法、放射線照射法などの方法によりオゾン
ガスを発生させ、コンプレッサ(図示せず)を駆動する
ことでオゾンガスを水槽3に圧送する公知の装置であ
る。オゾン発生機2に接続されたパイプ8の先端には水
槽3内で洗浄水5にオゾンの気泡9を発生させるバブラ
10が接続されている。このバブラ10は筒形の形状に
形成され外周面に多数の孔を穿孔した構造のものであ
る。水槽3と洗濯ドラム6とを接続するパイプ11の途
中にはバルブ12が接続されている。
【0005】このようなオゾン洗浄システムAでは、水
道の蛇口などの給水源から洗浄水5を水槽3に満たし、
オゾン発生機2を駆動すると、バブラ10からオゾンの
気泡9が発生し、オゾンが洗浄水5に溶ける。オゾンが
溶けた水槽3内の洗浄水5はバルブ12を開栓すること
により洗濯ドラム6に供給される。このため、水洗機1
における洗浄プロセスでは、オゾンが含まれた洗浄水5
(オゾン水)によって被洗浄物4を洗浄することが可能
となる。
【0006】図5はバブリング洗浄方式と称せられるオ
ゾン洗浄システムBの概略構造を示す説明図である。こ
のオゾン洗浄システムBは、水洗機1とオゾン発生機2
とを有する。水洗機1とオゾン発生機2とは図4に示す
ものと基本的に同じである。このオゾン洗浄システムB
では、水道水などの洗浄水5を一定量だけ水洗機1の洗
濯ドラム6に満たしたときに、オゾン発生機2を駆動し
バブラ10からオゾンの気泡9を発生させる。この例
は、洗浄水5にオゾンが溶け込まないうちに気泡9内の
オゾンを被洗浄物4に付着させて洗浄作用を促進しよう
とする方式である。そのために、図4で用いた水槽3は
用いずに、洗濯ドラム6内でオゾンの気泡9を発生させ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示すオゾン水洗浄方式では、オゾン発生機2から供給さ
れるオゾンガスの圧力やバブラ10に形成された孔の径
にもよるが、オゾンの気泡9はバブラ10から吐出した
直後の状態で既に略1cmと大きい。このため洗浄水5
の液面に浮上して酸素に触れて分解してしまう率が高
い。このように、洗浄水5に対してオゾンが溶け込みに
くいため、洗浄水5に対するオゾンの吸収率は2〜4パ
ーセントと低いことが知られている。このパーセンテー
ジもオゾン発生機2を時間にして5分間以上に及ぶ長い
時間駆動した場合の値である。オゾン発生機2は一般に
安価なコロナ放電法、電気分解法などの方式の装置が用
いられているが、何れも高電圧を印加する方式であるた
めに、駆動時間が長いと放電管と言われるオゾン発生部
分の寿命が短くなる問題がある。
【0008】また、オゾン発生機2の駆動時間に比例し
てオゾンの発生量が増加する。作業環境におけるオゾン
の含有量は日本国内の環境基準では0.1ppm以下に
規定されているが、この基準を超えた場合には人体に対
して有害である。水槽3における洗浄水5に対するオゾ
ンの溶け込みを促進させるためには、水槽3を密閉構造
にするなど装置コストが高くなり、大型化する問題も生
ずる。
【0009】図5に示すバブリング洗浄方式のオゾン洗
浄システムBは、洗浄水5に気泡9として混合したオゾ
ンを被洗浄物4に直接浸透させる方式である。しかし、
オゾンの気泡9の大きさは図4の場合と同様に大きく、
また、被洗浄物4の繊維間は洗浄水5の膜で遮断される
ため、繊維間にオゾンが浸透しにくい。これにより、洗
濯ドラム6内にオゾンが充満する。一方、洗剤箱7は一
般的に開放型又は簡易構造の扉によって覆われる構造の
ものが使用されているために密閉性が悪い。これによ
り、洗濯ドラム6内のオゾンが洗剤箱7を通して大気中
に放出され易く、オゾン臭を放つとともに危険である。
【0010】さらに、バブラ10によって発生するオゾ
ンの気泡9の粒子は前述のようにセンチメートルオーダ
とかなり粗いため、その気泡9中のオゾンが被洗浄物4
に触れると、オゾンの酸化力により被洗浄物4に漂白ム
ラが生じ、或いは大粒のオゾンの気泡9が界面活性剤を
抱き込むことによって、被洗浄物4に洗剤や助剤が付着
したまま残る現象が発生する。これはクリーニング業界
において“ヤケ”と称されている現象である。
【0011】本発明の目的は、オゾン発生量を増加させ
ることなくオゾンによる洗浄効果を高め得るオゾン洗浄
システムを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
洗浄水に水流を生じさせて被洗浄物を洗浄する水洗機
と、オゾン発生機と、給水源から給水される洗浄水と前
記オゾン発生機から供給されるオゾンの気泡とを混合し
て前記水洗機に吐出するオゾンミキサと、を具備する。
【0013】したがって、オゾンはオゾンミキサにより
洗浄水と混合されるために、従来のバブラによって形成
されるオゾンの気泡よりも微小な粒子の気泡状態で水洗
機に供給することが可能となる。オゾンの粒子が微小で
あることと、水洗機内の被洗浄物が洗浄水に浸される前
にオゾンと洗浄水とが同時に水洗機内の被洗浄物に触れ
ることにより、被洗浄物の繊維間にオゾンを通過し易く
することが可能なる。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記給水源から前記オゾンミキサへの給水
状態を検知する給水状態検知手段と、この給水状態検知
手段が給水状態を検知する期間のみ前記オゾン発生機を
駆動するオゾン発生機駆動手段と、を具備する。
【0015】したがって、請求項1記載の発明と同様
に、被洗浄物にオゾンを通過し易くすることが可能とな
るため、オゾン発生機の駆動時間を短縮することが可能
となる。この場合に、オゾン発生機の駆動時間をオゾン
発生機駆動手段によって自動的に制御することが可能と
なる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1及び
図2に基づいて説明する。図1はオゾン洗浄システムの
概略構造を示す説明図、図2はオゾンミキサの内部構造
を示す縦断側面図である。本実施の形態におけるオゾン
洗浄システムCは、洗浄水にオゾンを微粒子気泡状態で
混合し、その微粒子気泡状態のオゾンを被洗浄物に接触
させるミキシング方式であることが大きな特徴である。
すなわち、オゾン洗浄システムCは、水洗機1とオゾン
発生機2とオゾンミキサ13とを主要な構成として具備
する。水洗機1及びオゾン発生機2は図4及び図5にお
いて説明した構成と同様であるので、同一部分は同一符
号を用い説明も省略する。本実施の形態では、洗濯ドラ
ム6に接続された脱臭器14を具備している。
【0017】オゾンミキサ13の一端は給水源としての
水道の蛇口(図示せず)などに給水管15を介して接続
され、この給水管15には、手動操作によって給水流量
を調整する流量調整バルブ16、流路を開閉する開閉バ
ルブ17、給水により作動する流量センサ18が給水方
向に向けて順次配列されている。開閉バルブ17は命令
信号の入力によって開閉される電磁弁であることが望ま
しい。流量センサ18は、例えば給水される洗浄水5の
水流によって回転する羽根車を用い、この羽根車の回転
運動をロータリーエンコーダなどによってパルスに変換
し、そのパルスが出力されている期間を給水状態として
認識する。この機能は、給水状態検知手段を実現する。
この場合、ロータリーエンコーダから出力されるパルス
をカウントし、そのカウント値が定められた基準値に達
したときに、それまで開放状態にある開閉バルブ17を
自動的に閉止状態に切り替えるようにしてもよい。な
お、流量センサ18は上記の構成に限られるものではな
く、単位時間における流体の流量に対応する電気信号を
出力するものであればよい。本実施の形態においては、
上記のように給水状態を検知する期間のみオゾン発生機
2を駆動するオゾン発生機駆動手段(図示せず)を具備
する。そして、このように給水状態の検知、開閉バルブ
17の開閉、オゾン発生機2の駆動などの制御を自動的
に行うために、各部の動作を電気信号として捉え、開閉
バルブ17の開閉、オゾン発生機2の駆動停止動作をプ
ログラムに従って制御するマイクロコンピュータ構成の
制御部を具備するものである。
【0018】さらに、洗剤箱7の近傍には大気中へのオ
ゾンの漏れを検出するオゾンアラームセンサ19が設け
られている。また、オゾン発生機2には大気中へのオゾ
ンの漏れを検出するオゾンアラームセンサ20と、その
オゾン漏れの際に点灯する警告灯21とが設けられてい
る。そして、オゾン発生機2からオゾンミキサ13にオ
ゾンを供給するオゾン供給管22には逆止弁23が設け
られている。逆止弁23は、オゾンミキサ13に向かう
一方向にのみオゾンの流通を許容するとともに、そのオ
ゾン流通時の圧力が調整可能である。オゾンミキサ13
は水洗機1に対して極力近接して配置され、その吐出側
は接続管24によって水洗機1の洗濯ドラム6に接続さ
れている。
【0019】次に、オゾンミキサ13の構造について説
明する。図2に示すように、筒状のミキサボディ25の
一端には前述の給水管15が螺合される給水口26が形
成され、他端には前述の接続管24が螺合される筒状の
接続部27が形成され、外周の一部には前述のオゾン供
給管22が螺合される接続部28が形成されている。ま
た、ミキサボディ25の内部には筒状のエアーミキサ2
9がOリング30によりシールされた状態で嵌合されて
いる。このエアーミキサ29の外周面には接続部28に
連通する環状凹部31が形成され、内部には給水口26
に連通する給水流路32が形成されている。環状凹部3
1と給水流路32とは環状に配列された複数の通路33
により連通されている。さらに、接続部27の中心には
給水流路32に接続された吐出流路34が形成されてい
る。この吐出流路34の流路断面積は、オゾン発生機2
から供給されるオゾンの通りをよくするために大きい方
が望ましく、給水流路32の流路断面積より大きくても
かまわない。
【0020】このような構成において、流量調整バルブ
16は単位時間当りの給水量が所望の値となるように予
め調整される。洗剤箱7に界面活性剤などの洗剤を投入
し、洗濯ドラム6に被洗浄物4を入れ、スイッチング操
作により洗濯を開始する。洗濯は従来の技術の項で説明
したように、洗浄プロセス、すすぎプロセス、脱水プロ
セスの順に行われるが、ここでは洗浄プロセスについて
のみ説明する。洗浄に際しては、開閉バルブ17を開放
状態に維持し、水道水などの洗浄水5をオゾンミキサ1
3に給水し、オゾン発生機2を駆動する。オゾン発生機
2で発生するオゾンはコンプレッサの圧力によりオゾン
ミキサ13に供給されるが、給水流路32から吐出流路
34に洗浄水5が流れるときに、その流速に応じた負圧
が環状凹部31及び通路33に発生するので、オゾンミ
キサ13へのオゾンガスの吸引作用が促進される。水道
の蛇口などから給水された洗浄水5とオゾンとはオゾン
ミキサ13内で混合される。この場合、オゾンは通路3
3を通過するときに超微粒子気泡状態で取り込まれる。
ちなみに、そのときのオゾン粒子の大きさは、従来のバ
ブラ10(図4及び図5参照)によって形成された場合
のセンチメートルオーダの粒子に比べると、マイクロメ
ータオーダと小さい超微粒子気泡状態である。したがっ
て、洗浄水5とオゾンとの混合水は肉眼では気泡として
視覚することができない乳白色の混合流体である。この
混合流体は洗濯ドラム6内において乾いた状態の被洗浄
物4に吹き当てられる。したがって、マイクロメータオ
ーダのオゾンは洗浄水5の膜によって繊維間が遮蔽され
ていない状態で被洗浄物4に吹き当てられる割合が多く
なるため、被洗浄物4に対するオゾンの浸透性が極めて
高くなる。したがって、一方では水に対する溶解性の低
い特性をもつオゾンではあるが、オゾンミキサ13によ
り洗浄水5に混合されたオゾンは超微粒子気泡状態でオ
ゾンミキサ13から水洗機1に供給されるので、オゾン
発生機2を長時間駆動することなく必要量のオゾンの超
微粒子を被洗浄物4に接触させることができ、強い酸化
力を有するために洗浄、消毒等の優れたオゾンの性能を
利用して洗浄効果を高めることができる。
【0021】実際の洗浄実験は、2分間の洗浄水5の給
水を行い、この2分間の給水状態の期間だけオゾン発生
機2を駆動してオゾンを洗浄水5にミキシングして洗濯
ドラム6に供給し、10分間洗濯をした後に、洗濯ドラ
ム6内のオゾン濃度を測定した結果は0.1ppm以下
であることが判明した。また、このようにオゾンをミキ
シングして洗浄する場合の洗剤の量を、オゾンを供給し
ないで洗浄する場合の半分にして洗浄を行い、さらにす
すぎプロセスを1回少なくした結果、オゾンを使用しな
い場合と同等かそれ以上の仕上がり効果を得ることがで
きた。このことから、僅か2分程度のオゾン供給でも、
十分にオゾンの特性を生かすことができたことが確認さ
れた。また、オゾン発生機2の駆動時間を短縮できるの
で、人体に対する安全性を高めることが確認された。さ
らに、図4及び図5に示す従来例と比べて、オゾン発生
機2の寿命を数倍から数10倍に延ばすことが確認され
た。さらに、本実施の形態によれば、洗剤箱7からのオ
ゾン漏れをオゾンアラームセンサ19により認識するこ
とができ、洗濯ドラム6の気体も脱臭器14により脱臭
して排気することができる。さらに、オゾン発生機2か
ら大気中へのオゾンの漏れをオゾンアラームセンサ20
及び警告灯21により警報することができる。
【0022】なお、水洗機1によっては、トータルの洗
浄時間を短縮するために、例えば数10秒程度の短い時
間で満水になるように設計された水洗機1もある。この
場合には給水時間に合わせてオゾン供給時間が極端に短
縮されるが、上記のように給水時間の短縮に合わせてオ
ゾン発生機2の駆動時間を短縮するとオゾンの有効利用
が図られなくなってしまう。しかし、本実施の形態によ
れば、流量調整バルブ16の開口径を絞って単位時間当
りの給水流量を少なくすることで給水時間と、これに同
期するオゾン発生機2の駆動時間とを所望の時間に調整
することでオゾンの有効利用を図ることができる。例え
ば、流量調整バルブ16の操作により給水時間を30秒
から2分に延長した場合でも、2分間のオゾンの供給時
間が得られるので、20分かけていた洗浄時間を半分の
10分に短縮してもオゾンの有効利用によって洗浄効果
が向上することが確認できたので、トータルの洗浄時間
の短縮に寄与することができる。
【0023】次に、図3を参照してオゾンミキサの変形
例について説明する。図3に示すオゾンミキサ35は筒
状のミキサボディ36を有し、このミキサボディ36の
一端には給水管15(図1参照)が螺合される給水口2
6が形成され、他端には接続管24が螺合される筒状の
接続部27が形成され、外周の一部にはオゾン供給管2
2(図1参照)が螺合される接続部28が形成されてい
る。また、ミキサボディ36には給水口26と接続管2
4とを連通する給水流路37が形成されている。この給
水流路37は給水口26及び接続管24の中心線に対し
て偏心された位置に形成されている。
【0024】図1において、オゾンミキサ13に代えて
図3に示すオゾンミキサ35を接続した場合、給水流路
37から接続管24に吐出した洗浄水は螺旋状の旋回流
となって給水される。このとき、接続部28には負圧が
発生するため、オゾン発生機2で発生するオゾンガスが
接続部28に取り込まれ洗浄水内に超微粒子気泡状態で
ミキシングされる。
【0025】図2に示すオゾンミキサ13、図3に示す
オゾンミキサ35の何れを用いた場合でも、水洗機1ま
での流通経路がある一定以上に長い場合には、流れる時
間とともにオゾンが洗浄水に溶け込むため、図4に示す
水槽3内のオゾン水と同様のオゾン水の状態に近くな
る。この結果、洗濯ドラム6内の被洗浄物4にオゾンを
超微粒子気泡状態で吹き当てることによる効果は期待で
きなくなり、図4に示すオゾン水洗浄方式のオゾン洗浄
システムAの課題が解決されなくなる。よって、オゾン
ミキサ13,35と水洗機1とを接続する接続管24は
できるだけ短いことが必要である。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、給水源か
ら給水される洗浄水とオゾン発生機から供給されるオゾ
ンの気泡とを混合して水洗機に吐出するオゾンミキサを
具備するので、オゾンをオゾンミキサにより洗浄水と混
合することにより、従来のバブラによって形成されるオ
ゾンの気泡よりも微小な粒子の気泡状態でオゾンを水洗
機に供給することができる。この場合、オゾンの粒子が
微小であることと、水洗機内の被洗浄物が洗浄水に浸さ
れる前にオゾンと洗浄水とが同時に水洗機内の被洗浄物
に触れることにより、被洗浄物の繊維間にオゾンを通過
し易くすることができる。したがって、オゾン発生量を
増加させることなくオゾンによる洗浄効果を高めること
ができ、これに伴い、人体に対する安全性を高めること
ができる。
【0027】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、給水源からオゾンミキサへの給水状
態を検知する給水状態検知手段と、この給水状態検知手
段が給水状態を検知する期間のみオゾン発生機を駆動す
るオゾン発生機駆動手段と、を具備するので、請求項1
記載の発明と同様に、被洗浄物にオゾンを通過し易くす
ることが可能となるため、オゾン発生機の駆動時間を短
縮することができる。この場合に、オゾン発生機の駆動
時間をオゾン発生機駆動手段によって自動的に制御する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるオゾン洗浄シス
テムの概略構造を示す説明図である。
【図2】オゾンミキサの内部構造を示す縦断側面図であ
る。
【図3】オゾンミキサの変形例を示す縦断側面図であ
る。
【図4】従来のオゾン洗浄システムの概略構造を示す説
明図である。
【図5】従来のオゾン洗浄システムの概略構造を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 水洗機 2 オゾン発生機 4 被洗浄物 5 洗浄水 13 オゾンミキサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06F 39/08 301 D06F 39/08 301Z D06L 3/04 D06L 3/04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄水に水流を生じさせて被洗浄物を洗
    浄する水洗機と、 オゾン発生機と、 給水源から給水される洗浄水と前記オゾン発生機から供
    給されるオゾンの気泡とを混合して前記水洗機に吐出す
    るオゾンミキサと、を具備するオゾン洗浄システム。
  2. 【請求項2】 前記給水源から前記オゾンミキサへの給
    水状態を検知する給水状態検知手段と、この給水状態検
    知手段が給水状態を検知する期間のみ前記オゾン発生機
    を駆動するオゾン発生機駆動手段と、を具備する請求項
    1記載のオゾン洗浄システム。
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