JP2004000537A - 泡洗浄式洗濯装置 - Google Patents

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石田 信之
Chikashi Yoshimura
吉村 親志
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Abstract

【課題】水と洗剤の使用量を激減させ、洗浄所要時間を大幅に短縮し、且つドライマーク衣料も水洗浄可能な泡洗浄式洗濯装置を提供する。
【解決手段】ドラム型洗濯機2のドラム4の開口を覆う開閉扉5内側に、ドラム内に向けて流体噴射部21,22,23を設け、流体噴射部21,22には、洗液ポンプ14と製泡装置15と泡送給管路17を備えて洗液から生成した泡を供給する泡供給系統20と、流水ポンプ33と流水送給管路32aを備えた流水供給系統30とを接続して洗濯装置1を構成する。なお、流体噴射部23には空気供給手段40を接続し、ドラム4の内周には突部を形成し、ドラム4は正逆転機能も備え、流体噴射部は拡散噴射可能となし、洗液や流水の系統には加熱装置75,77を備え、製泡装置15にはオゾンガス供給手段50も備え、洗液製造装置11には電解液供給手段60も備える、などの機能構成を付加するとよい。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗濯装置の技術に係わり、更に詳しくは、洗濯物を攪拌しつつ、この洗濯物に、水に洗剤を溶解した洗液から生成した泡を供給して付着させ、この泡の洗浄作用により洗濯物荷付着した汚れ成分を解離、溶解させ、つぎに洗濯物に回転遠心力を作用させて遠心力の作用で流水を透過させ、解離、溶解した汚れ成分を押し流して除去する泡洗浄式洗濯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばドラム型洗濯機を用いる洗濯方法では、ドラム内に洗濯物を入れ、このドラム内に洗液を満たし、ドラムの正転と逆転とを交互に繰り返しつつ洗濯物を洗液中で一定時間攪拌させて洗浄を行い、この洗浄後に汚濁洗液の排水とドラムの高速回転遠心力作用による中間脱水を行い、つぎに前記ドラム内に濯ぎ水を注入してドラムを低速回転させて一次濯ぎを行い、再び前記と同様に濯ぎ水の排水と中間脱水を行い、更に再度濯ぎ水を注入してドラムを低速回転させて二次濯ぎを行い、最後に濯ぎ水の排水とドラムの高速回転による脱水を行って洗浄の全工程を終了する。この洗浄工程は図4(b)に示すとおりである。
【0003】
即ち、前記従来の洗濯方法は、多量の洗液を使用する洗浄工程(運転時間約10分)と、多量の水を使用する2回の濯ぎ工程(中間脱水を含む合計運転時間約14分)と、脱水工程(運転時間約5分)などからなり、水と洗剤の消費量が多く、また全体の工程所要時間が約29分と長時間を要している。更に、多量の洗液を含んで非常に重くなった洗濯物が、洗浄工程と濯ぎ工程のドラムの回転攪拌作用でドラム内壁に落下衝突を繰り返し、その衝撃が洗濯物の生地を傷めたり生地の伸び縮みや型くずれを生ずる原因となっている。つまり従来の洗濯方法では、高濃度で多量の排水が環境汚染の原因となり、且つ、洗濯に時間がかかるばかりでなく、衝撃作用で縮みや型くずれが発生するため通称「ドライマーク衣料」(有機溶剤等で洗浄するドライクリーニング方式が要求される衣料)を洗濯することはできなかった。更に従来の洗濯方法では、洗液や濯ぎ水の汚濁により、洗濯物が逆汚染される問題もあった。
【0004】
一方、洗浄排水は、河川・湖沼・海の環境破壊の原因となるほか、たとえば原子力発電所で使用した作業服・手袋・靴下・タオル・帽子・マスク等(以下、作業服等という)を洗浄した洗浄排水は放射能汚染の危険もあり、危険な化学物質を扱う工場の作業服等の洗浄排水でも同様の問題がある。これら危険成分が含まれる恐れのある洗浄排水は、多量の排水を回収し無害化するのに莫大な処理費用が必要である。そのためこれらの作業服等の洗浄には、排水を出さないドライクリーニング方式が採用される場合もあが、ドライクリーンニング方式は、水洗浄方式とは異なり汗などの匂いが残り着用者に不快を感じさせ不評を買っており、また、洗浄業者においても健康管理面から有機溶剤による洗浄は減らしていきたいという要望がある。このような状況から、水洗浄方式で洗剤使用量と排水量を劇的に減らす洗濯方法の開発が切望されていた。
【0005】
また従来、洗液中または濯ぎ水中にオゾンガスを供給して、オゾンガスの作用で洗濯物の漂白と脱臭・除菌を促進する技術が知られているが、この方法でオゾンガスを供給する場合、洗液中に浮遊するオゾンガスの気泡が洗濯物に直接触れないため、オゾンガスを大量供給しないとオゾンガスの十分な漂白と脱臭・除菌効果が得られず、大容量のオゾンガス発生装置が必要である。
【0006】
上記問題の解決のため本願発明者が研究を行った結果、泡洗浄が最適解決方法であるとの結論に達した。つまり泡洗浄式の洗濯方法は、従来の洗濯方式に比べ、濯ぎ水の総使用量すなわち総排水量を約30%以下にし、洗浄工程所要時間が約半分以下で済み、洗濯物へのオゾンガス供給が合理的に行え僅かの供給量でも良好な効果が得られ、ドライマーク衣料も水洗浄が可能であるなどということが判明した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述の状況に鑑み本発明が解決しようとする課題は、上記研究結果を基に、従来の洗濯方式に比較して、洗液濃度を低くして洗剤消費量を激減させ、排水の濁度を低下させるとともに、洗液と濯ぎ水それぞれの使用量すなわち総排水量を従来の洗濯方式の約30%以下にする洗濯装置を提供することにあり、他の課題は、洗浄開始から脱水完了までの洗浄工程所要時間が従来の洗濯方式の約半分で済む洗濯装置を提供することにあり、更に、洗濯物の漂白や除菌も効率的に行えるのみならずドライマーク衣料も水洗浄できる洗濯装置を提供する点にある。また、わずかな量のオゾンガスの供給で洗濯物の漂白と脱臭・除菌を効率よく促進することの可能な洗濯装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題解決のため、本発明の泡洗浄式洗濯装置は、側面に開口と下方に排水口を有するほぼ円筒形の外胴と、該外胴内に収容されて回転駆動可能に水平支持され且つ周壁には多数の透孔が設けられるとともに前記外胴の開口と対面する位置に開閉扉で覆われた開口を有してなるドラムと、該ドラムの可変速回転駆動手段と、前記開閉扉の内側に設けられ且つドラム内に向けて流体を噴射する一つ以上の流体噴射部とを備えてなるドラム型洗濯機を形成する一方、前記流体噴射部には、水に洗剤を溶解した洗液から生成した泡を供給する泡供給系統、および流水供給系統をそれぞれ接続して構成する。
【0009】
この基本構成により、洗濯物をドラム内で低速回転で攪拌しつつ、泡を供給して洗濯物に直接付着させ、この泡の洗浄作用により洗濯物の汚れ成分を解離、溶解させる第1洗浄工程と、ドラムを高速回転させつつ流水を供給して遠心力作用で洗濯物に流水を一方向に透過させ前記の解離、溶解した汚れ成分を押し流す第2洗浄工程と、ドラムの高速回転による脱水工程と続く一連の工程を一貫して連続的に行うことが可能となる。この泡による洗浄は極めて高い洗浄作用を有し、低濃度で且つ僅かな量の洗液でも短時間で洗浄が行え濯ぎ水の使用量も少なく、また洗濯物への物理的衝撃が少ないためドライマーク衣料も洗浄可能となる。
【0010】
なお、第1洗浄工程は、泡が破裂して液状化した洗液が有する界面活性作用と汚れを溶解する作用、泡の破裂衝撃作用、泡の微粒子吸着作用などが汚れ成分を溶解、解離させる工程である。また、第1洗浄工程における洗濯物の攪拌動作は、洗濯物に揉みと叩きと摩擦を付加させ、洗浄を促進するためのものである。
【0011】
上記泡洗浄式洗濯装置の各要素は以下の様に構成すればよい。
まず、泡供給系統については、水に洗剤等を溶解した洗液を送出する流量制御機能付き洗液送出手段と、該洗液送出手段から送出される洗液と空気を混合して泡を生成する製泡装置と、該製泡装置から前記流体噴射部に至る泡送給管路とを備えて構成し、一方、前記流水供給系統については、流量制御機能付き流水供給手段と、該流水供給手段から前記流体噴射部に至る流水送給管路とを備えて構成する。
【0012】
つぎに、前記ドラム型洗濯機において、外胴の開口とドラムの開口とは互いの開口中心がドラムの回転中心線上にほぼ一致するように形成され、且つ、ドラムの開閉扉は前記外胴に取り付けるとともに、該開閉扉が閉じた状態ではドラムの開口を僅かな隙間を隔てて覆う形態とするかまたは可撓性シール部材を介して覆う形態となす一方、前記泡供給系統および流水供給系統の泡および流水の送給管路は、前記開閉扉で支持され且つ該開閉扉を貫通して前記流体噴射部に接続する。この構成はドラムを回転させつつ泡および流水(即ち濯ぎ水)をドラム内に向けて噴射させるうえで都合がよい。
【0013】
なお、前記ドラムについては、周壁を円筒形に形成し、且つその周壁内には内方に突出する一つ以上の突部を形成する。この突部は、第1洗浄時に洗濯物を効果的に攪拌させ、泡を洗濯物全体に付着させるのに都合がよい。また、ドラムの可変速回転駆動手段には、低速回転動作時に正転と逆転を交互に繰り返す機能を備えると、洗濯物の攪拌作用をより一層効果的に行える。
【0014】
一方、泡および流水供給系統の流体噴射部先端は、泡および流水の拡散供給が可能に形成すると、泡や濯ぎ水が拡散して供給されドラムの長手方向全域に均等に拡散して供給され、ムラのない洗浄と濯ぎが行える。更にドラム型洗濯機には、ドラム内に大気圧以上の空気を供給する空気供給手段を備えると好都合である。これにより、洗濯物に対する濯ぎ水の透過性をよくし、濯ぎ洗浄がより効果的に行える。そして、泡供給系統と流水供給系統のうち少なくとも泡供給系統には、その系統内に供給流体の加熱手段を備えるとよい。これにより、寒冷地や冬季においても泡の生成と洗浄作用が効果的に行え且つ昇温により洗剤の種類に応じ最適温度域での洗浄も可能となる。
【0015】
更に、製泡装置については、泡生成用気体を供給する手段として、空気供給手段のほか、オゾンガス供給手段を備える。これにより、泡の気泡に空気、オゾンガス、空気とオゾンガスの混合気体を封じた泡を生成することができ、オゾンガスを含む泡を洗濯物表面に直接接触させることができ、僅かな量のオゾンガスでも効果的に洗濯物の漂白と脱臭・除菌を促進させることが可能となる。
【0016】
また、洗液送出手段には洗液製造装置を設置するとともに、洗液製造装置の洗液製造部には供給水管のほか電解液供給手段を接続し、電解液または電解液を混入した水に洗剤を溶解させて生成した洗液を製泡装置に送給するように構成すると好ましい。これにより、更に泡の洗浄力を向上させ且つ漂白や除菌も同時に行え、洗剤や洗液の消費量を減らすことが可能となる。
【0017】
本発明に係る泡洗浄式ドラム型洗濯機においては、外胴の排水口に開閉手段を備える一方、流水供給系統に洗剤混入手段を設けるか、または泡供給系統に製泡装置を迂回する迂回路を設けると都合がよい。これにより、泡洗浄方式のほか、排水口を閉じてドラム内に液状の洗液を満たし洗濯物を洗液中で攪拌する従来方式の洗浄も行うことが可能な洗濯装置となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明の実施の形態を添付図面に基づき更に詳細に説明するが、本発明は、添付図面に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。図1は、本発明に係る洗濯方法を実現するための洗濯装置の全体構成を展開して模式的に示す系統図である。洗濯装置1は、ドラム型洗濯機2と、このドラム型洗濯機2の内部のドラム4の側面開口4aからドラム内部4bに向けて、水に洗剤等を溶解した洗液から生成した微粒の泡を供給する泡供給系統20、流水を供給する流水供給系統30、および大気圧以上の圧力の空気を供給する空気供給系統40とによって全体を構成している。
【0019】
ドラム型洗濯機2は、側面に開口3aと下方に排水口3bを有する中空のほぼ円筒形の外胴3と、外胴3の内部に収容され外胴の開口3aの中心を回転中心に回転可能に支持されるとともに周壁には全周に亘り多数の透孔4cが形成され且つ開口3aの対面位置に開口4aを有してなるドラム4と、開口4aとは反対側のドラム側端中心から外方つまり後方に突出するドラム4の駆動軸8と、駆動軸8に連結された可変速回転駆動手段7と、外胴3に取着され開口3aを介して僅かな隙間を隔てて開口4aを覆う開閉扉5と、開閉扉5の内側に先端噴出口をドラム内部4bに向けて取着された流体噴射部21,22,23と、外部から開閉扉5を貫通して前記流体噴射部にそれぞれ連通接続されたマニホールド24,25,26とを備えてなる。
【0020】
なお、ドラム4の駆動軸8は、外胴3の後方側壁に固着した支持部9上の軸受9a,9bで回転可能に支持され、可変速駆動手段7は、支持部9に設置した可逆可変速のモータ7aおよび巻き掛け伝動装置7bとからなり、巻き掛け伝動装置7bは、モータ7aの出力軸端と駆動軸8の軸端に固着したプーリ7c,7e、およびこの両プーリに掛けたベルト7dとからなる。この構成により、ドラム4はモータ7aにより可逆的な低速回転と一方向の高速回転のいずれのモードでも運転可能となっている。また、排水口3bは開閉手段6aを介し排水管6に接続され、ドラム4の透孔4cから外胴3に排出された水を外部に排水可能にしている。
【0021】
そして、各流体噴射部21,22,23に連通するマニホールド24,25,26の開閉扉5の外側各基端にはそれぞれ泡供給系統20、流水供給系統30、空気供給系統40をそれぞれ接続して洗濯装置全体を構成する。この図においては、流体噴射部21,22,23をすべて開閉扉5内側に取着し、マニホールド24,25,26を介し開閉扉5の外側で泡と流水と空気の供給系統20,30,40にそれぞれ接続している。これとは別に図示はしないが、この一部または全部をドラム駆動軸8の軸端から駆動軸8を貫通してドラム内部に導き、流体噴射部をドラム4の駆動軸側内側壁の中央近傍に取着といった方法もある。
【0022】
つぎに、上記泡洗濯装置1における泡と流水と空気の各流体供給系統20,30,40の構成要素について以下に順次詳しく説明する。まず、泡供給系統20は、水道等の水源に対し供給水管10とその分岐管10aを介して接続された洗液製造装置11と、洗液製造装置11に接続され中間に洗液ポンプ14を介在する洗液送給管路13,13aと、洗液送給管路13aの先端に接続された製泡装置15と、泡製泡装置15からドラム型洗濯機2の開閉扉5のマニホールド24に至る泡送給管路17とで構成する。
【0023】
なお、洗液製造装置11は、洗液製造部としての攪拌貯留槽11aと、攪拌貯留槽11aへの洗剤投入部11bと、攪拌貯留槽11a内に挿入した攪拌羽根と攪拌羽根駆動モータとからなる撹拌装置11cとを有してなり、攪拌貯留槽11a内で給水分岐管10aから供給する水に洗剤投入部11bから洗剤等を所定の割合で投入混合させ撹拌装置11cで攪拌して所定濃度(例えば、0.1重量%濃度)の洗液を製造して貯留するが、攪拌貯留槽11aを小容量にして洗液の製造を連続的に行って順次製泡装置15に送出するようようにしてもよい。
【0024】
そして、洗液製造装置11で製造された洗液12を洗液ポンプ14を介して製泡装置15の製泡器本体16の基端側に送給する。この場合、洗液ポンプは回転速度制御または間欠運転或いは図示しない絞り弁の開度調整など適宜の方法で洗液の単位時間当たりの平均送給量を所定の量に制御する。一方、空気管41aを介し圧縮空気源に連通する空気分配器41からは、送気管42,減圧弁43,送気管42aを介して製泡器本体16の基端側に適宜の圧力に減圧された空気を送り、この空気を製泡器本体16内の洗液中に噴出させて泡を生成する。生成された泡は、詳細の仕組みの説明は省くが製泡器本体16に内蔵された整粒手段16a,16b,16cで適宜の粒径(例えば、約1.0〜約0.5mm)の泡に整えられる。そしてこの泡は、洗液ポンプ14と供給空気の作用で泡送給管路17内に順次押し出され、泡送給管路17を通ってドラム型洗濯機2に送られ、マニホールド24の先端の流体噴射部21からドラム内部4bに向けて噴射される。
【0025】
なお、製泡装置15の製泡器本体16には、上記の送気管42aのほかオゾンガス供給手段50も接続している。オゾンガス供給手段50は、チャンバー51と、その内部に収納された紫外線ランプなど適宜のオゾンガス発生装置52と、中間にオゾンガス送給装置54が介在するオゾンガス送給管路53,53aとで構成し、オゾンガス送給管路53aの先端を製泡器本体16の基端側に接続する。これにより、オゾンガス発生装置52で発生したオゾンガスをオゾンガス送給装置54を介し製泡器本体内に注入すると、泡の気泡内に空気、オゾンガス、空気とオゾンガスの混合気体を封じ込めた泡の生成も可能になる。
【0026】
一方、洗液製造装置11の攪拌貯留槽11aには給水分岐管10aのほかに電解液供給手段60を接続する。電解液供給手段60は、給水分岐管10bに連通する給水管62と、給水管62に接続された電解槽61と、電解槽61から洗液の攪拌貯留槽11aに連通する電解液送給管路63と、電解液送給管路63に介在する電解液送給ポンプ65とで構成する。これにより、給水管62から電解槽61に供給された水を、電解槽61内の電極64,64aに通電することにより、水に含まれる殺菌処理用の塩素やミネラル成分或いは電解槽61内に投入した物質(例えば食塩など)を媒体として原料水を軟水化して洗剤の界面活性作用を高め且つ漂白と除菌も促進する作用のある電解液(例えば次亜塩素酸ソーダを含む水)に変化させることが可能となる。ここで生成された電解液を電解液送給ポンプ65により電解液送給管路63から洗液製造装置11の攪拌貯留槽11aに送給する。そして、洗液製造装置11では、給水分岐管10aからの水と電解液を原料水としてこれに洗剤を投入して攪拌溶解させ電解液を含む洗液12を生成する。この洗液12を製泡装置15に送給すると、洗浄力が高く且つ漂白作用と除菌作用の高い洗浄用泡を生成することが可能である。なお、電解液送給ポンプ65は、電解槽61内に圧縮空気を注入し、空気圧で電解液を攪拌貯留槽11aに送給する方式に代えてもでもよい。
【0027】
つぎに、流水供給系統30については、水道等の水源に対し供給水管10とその分岐管10bを介して接続された貯水部31と、貯水部31からドラム型洗濯機2の開閉扉5のマニホールド25に至る流水送給管路32,32aと、流水送給管路32,32aの間に介在する給水ポンプ33とで構成する。流水は、給水ポンプ33により流水送給管路32aを通ってドラム型洗濯機2に送られ、マニホールド25の先端の流体噴射部22からドラム内部4bに向けて濯ぎ水として噴射される。この場合、給水ポンプは回転速度制御または間欠運転或いは図示しない絞り弁の開度調整など適宜の方法で流水の単位時間当たりの平均送給量を所定の量に制御する。
【0028】
なお、図示は省略するが、上記の電解液供給手段60の電解液送給管路63を貯水部31にも接続して濯ぎ用流水に電解液を添加できるようにするとより一層都合がよい。濯ぎ水に電解液を添加すると第2洗浄の濯ぎ工程時にも電解液の界面活性作用で残留汚れを洗浄することができて洗浄率を一層高め、洗剤や洗液(つまり洗浄用泡)の使用量を減らすことも可能となる。
【0029】
つぎに、空気供給系統40については、空気管41aを介し圧縮空気源に連通する空気分配器41と、空気分配器41からドラム型洗濯機2の開閉扉5のマニホールド26に至る空気送給管路44,44aと、空気送給管路44,44aの中間に介在する減圧弁45とで構成する。これにより、空気分配器41から送られる空気を、減圧弁45で適宜の圧力(大気圧以上)に減圧させ、空気送給管路44aとマニホールド26を経由し流体噴射部23からドラム型洗濯機2のドラム内部4bに向けて噴射することができる。空気分配機41は、詳細構造の図示は省略するが、空気管41aから前記製泡器本体16に至る送気管42と空気送給管路44とにそれぞれ連通する分岐管と、その各分岐管に設けた電磁弁などの開閉弁とを有してなり、それぞれの系統への空気の供給と遮断を任意に制御可能にしている。
【0030】
一方、泡または濯ぎ水、或いはその両方を昇温して洗浄しようとする場合、例えば図示のように、洗液送給管路13や、流水送給管路32に、電熱ヒータなど適宜の加熱装置75,77を介在させればよく、この加熱装置は図示のように各送給管路に個別に設置する方法のほか供給水管10に設ける方法でもよい。
【0031】
なお、上記の洗濯装置1には制御盤70を備え、制御盤70から導き出したケーブル72を、モーター7a,撹拌装置11c,洗液ポンプ14,給水ポンプ33,空気分配器41,オゾンガス発生装置52,オゾンガス送給手段54,電解槽の電極64および64a,電解液送給ポンプ65,加熱装置75および77などに接続したケーブル(例えば11d,55,66,71,76,78など)と接続する。そして制御盤70によりそれらの各機器の操作設定と運転制御が行えるように構成する。
【0032】
つぎに、上記構成からなる泡洗浄式洗濯装置1の作用つまり洗濯方法を図2,図3,図4(a)に基づいて説明する。図4(a)は本発明の泡洗浄式洗濯装置1による洗浄工程を示し、一方、図2,図3は前述の説明における図1の泡洗浄式洗濯装置1のドラム型洗濯機2の部分のみを掲載し、図2は泡洗浄即ち第1洗浄工程の作動状態、図3は濯ぎ即ち第2洗浄工程の作動状態をそれぞれ示している。泡洗浄式洗濯方法は図4(a)に示すように、洗濯物の投入を行い、第1洗浄(つまり泡による洗浄)と第2洗浄(つまり濯ぎ)と脱水の一連の工程を連続的に行い、それらがすべて終了後に洗濯物を取り出して洗浄作業を終了する。洗濯物の投入と取り出しは、ドラム4の開口4aを覆う開閉扉5を開いて行う。なお、図4(b)は従来の洗濯方法の洗浄工程を示し、図4の(a)と(b)とはそれぞれ同一条件で対比できるよう、どちらも洗濯物投入容量が35kg型の洗濯機を用いて先行を行う場合を示し、洗液(図4(a)では泡生成用洗液)および濯ぎ水の使用量と所要時間(運転時間)を各工程毎に掲載している。
【0033】
図4(a)において、第1洗浄工程は、可変速駆動手段7によりドラム4を低速回転させて洗濯物を攪拌するとともに、泡供給系統20から供給される泡をマニホールド24を経由して流体噴射部21からドラム内部4bに向けて拡散噴射する。この場合、ドラム4は正転と逆転を交互に繰り返し、泡27は連続的または間欠的に供給し、泡27が攪拌作用で洗濯物全体に均等に付着するようにし、約5分間の運転時間中に洗液量で約30リットルの泡を供給する。この第1洗浄工程では、洗濯物に付着した泡が破裂して液状化した洗液が洗濯物に浸透し、この洗液の界面活性作用と溶解作用および泡の破裂衝撃作用と泡の微粒子吸着作用の相乗作用で、洗濯物に付着した汚れ成分を解離、溶解させる。
【0034】
このときドラム4の低速回転に伴い、ドラム4内の下方に位置する洗濯物が上方に持ち上げられドラムの回転途中で自重によりドラム4内の下方に落下する。この際に洗濯物には揉みと叩きと摩擦などの洗浄促進作用が付加され、洗濯物に付着した泡が洗濯物全体に拡散され且つ泡が破裂して液状化し、洗濯物に吸収された洗液と順次送給される泡とが上記の仕組みで洗濯物の洗浄を行う。
【0035】
この第1洗浄工程においては、泡が破裂して液状化した洗液は、一旦洗濯物に付着するが、ドラムの回転に伴う攪拌作用と重力と僅かな回転遠心力とにより、解離した汚れ成分の一部とともにドラム4の透孔4cから下方に落ちて順次外胴3の排水口3bから排出され、必要以上に洗濯物に付着して留まることは無い。つまり、洗濯物は水分含有量を少なく重量を軽く保った状態で攪拌される。従って、洗濯物の縮みや型くずれや損傷の原因となる攪拌衝撃が少なく、そのことがドライマークの衣料も洗浄可能である理由である。
【0036】
この第1洗浄工程時に、前述のオゾンガス供給手段50を作動させて供給泡にオゾンガスの泡を混入させると、オゾンガスを洗濯物全体に均等に付着させ洗濯物表面に直接作用させることができ、洗浄と同時に洗濯物の脱臭・除菌・漂白を行うことができる。しかもこのようなオゾンガスの供給方法は、従来のように液中での洗浄または濯ぎ工程中にオゾンガスを液中に供給する場合とは異なり、オゾンガスの泡が洗濯物に直接触れて破裂し洗濯物に直接作用するため、供給したオゾンガスの利用効率が極めて高く効果的である。
【0037】
また、この第1洗浄工程時に、前述の電解液供給手段60を作動させ、電解液を含む洗液で洗浄用泡を生成して洗濯物に供給させると、電解液の作用即ち軟水化に伴う洗剤の界面活性向上作用と酸化作用が相乗効果として働き、洗浄のより一層の促進と漂白や除菌を行うことができ、洗剤使用量を低下することもできる。
【0038】
つぎの第2洗浄工程は、可変速駆動手段7によりドラム4を高速回転させ、洗濯物を回転遠心力でドラム4の内周壁に沿わせるとともに、ドラム4を高速回転させつつ、流水供給系統30から供給される流水をマニホールド25を経由して流体噴射部22からドラム内部4bに向けて濯ぎ水としてシャワー状に拡散噴射する。この場合、供給流水28がドラム4の手前側側壁から奧の側壁まで全域に亘って均等に拡散噴射されるようにして、流水28を連続的または間欠的に噴射する。そして、約6分間の運転時間中に約90リットルの流水を噴射する。
【0039】
この第2洗浄工程では、洗濯物への供給流水28は、ドラムの回転に伴う遠心力作用でドラムの半径方向外側に向けて流れ、洗濯物の隙間や繊維の間を透過する際に、前記の第1洗浄工程で解離した汚れ成分を強制的に押し流すとともに、残留している汚れ成分も溶解、解離して一緒に強制的に押し流す。そして濯ぎ水と汚れ成分は、ドラム4の透孔4cから順次外胴3に排出され、排水口3bから排水管6を経て外部に排出される。
【0040】
ドラムの回転に伴う遠心力作用によるこの流水の強制的な一方向の流れは、従来の洗浄方式における濯ぎ水に浮遊させた状態で攪拌する濯ぎ方式とは異なり、洗濯物に接触する濯ぎ水の流速が速く且つ繊維の隙間を強制的に透過するため、極めて高い洗浄作用があるのみならず、汚濁した濯ぎ水がドラム内に留まらず順次排出されるので洗濯物の逆汚染も起こらない。
【0041】
なお、この第2洗浄工程時には、ドラム内部4bはドラム4の高速回転に伴う遠心力作用で気圧低下を生じ、濯ぎ流水の半径方向外向きの流れの勢いを低下させる現象が起こる。その対策として、前述の空気供給系統40からドラム内部4bに大気圧以上の空気を送給する。空気は空気送給管路44aからマニホールド26を通ってその先端の流体噴射部23からドラム内部4bに向けて供給される。ドラム内部4bで供給された空気29は、ドラム内の気圧を大気圧に近づけ或いはそれ以上の圧力に昇圧させ、それにより濯ぎ流水の半径方向外向きの流れの勢いを増す。
【0042】
最後の脱水工程は、濯ぎ水の送給を停止し、ドラム4を高速回転し、回転遠心力の作用で洗濯物に含まれている水分を透孔4cから外胴3に排出する工程である。この脱水工程の運転時間は約5分間で終了する。脱水が終了後、ドラム4を停止し、開閉扉5を開いて内部の洗濯物を取り出し、乾燥工程へと移行する。
【0043】
泡洗浄式洗濯装置を用いる洗濯方法の場合、以上の説明から、全体の洗浄工程所要時間は約16分でよく、洗液を含む水の総使用量は負荷量が35kg型の洗濯機で約120リットルでよい。これに対し図4(b)に示す従来の洗濯方法では、洗浄工程所要時間は約29分であり、洗液を含む水の総使用量は負荷量が35kg型の洗濯機で約420リットルとなる。つまり、泡洗浄式洗濯方法では従来の洗濯方法に比較して、洗浄工程所要時間が約半分で、水の総使用量が約30%以下でよいことになる。
【0044】
また、泡洗浄式洗濯装置を用いる洗濯方法における第1洗浄工程時の泡生成洗液の使用量は約30リットルに対し、従来の洗濯方法における洗浄工程時の洗液使用量は120リットルであり、泡洗浄式洗濯方法では従来に比べ洗液使用量が約1/4でよいことになる。更に後述の実験に関する説明において詳しく説明するが、泡洗浄式洗濯方法では、従来の洗濯方法に比べ洗液の洗剤濃度を約1/2以下にしても従来以上の洗浄効果がある点を考慮すると、洗剤使用量が従来の約1/8以下となる。つまり泡洗浄式洗濯装置は、生産性が高く、水と洗剤の使用量が少なく、コストが安いことに加え環境汚染対策にも大きく貢献する洗濯方法であるといえる。
【0045】
なお本発明の泡洗浄式洗濯装置で洗浄に用いる泡生成用洗液の理解を助けるため、泡生成用洗液に用いる洗剤と濃度などの具体的関係についてごく簡単に説明しておく。泡生成用洗液の洗剤としては、例えば市販のアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム系(通称ABS系)の合成洗剤を用いてもよく、その場合、洗浄力即ち界面活性作用の観点からは、アルキル基の炭素量が12から14程度の洗剤が最もよい。そして泡洗浄に限らず従来の洗浄方法にも共通するが、洗液の温度については、通常約25℃から約80℃の範囲が最適で炭素量が高くなるほど温度の高い方に洗浄力のピークが移行し、また洗剤濃度については一般に約0.1〜約0.4重量%の範囲が適当で、0.2重量%前後が最もよく使われる。そしてこの濃度範囲の洗液は、表面張力が低下し界面張力も同様に低下し、起泡力にも優れ洗浄に適した界面活性と浸透性などを備える。泡洗浄方式では、ABS系合成洗剤のほか、ベンゼンスルホン酸塩系(通称LAS系)合成洗剤や石鹸などを用いてもよい。LAS系合成洗剤を用いた泡洗浄の実験では、洗液の洗剤濃度が後述の如く0.01重量%でも十分な効果が認められる。
【0046】
更に、上記合成洗剤には、食塩(NaCl)や硫酸ナトリウム(NaSO)や炭酸ナトリウム(NaCO)などといった添加物を助剤として適量添加すると、洗剤と助剤の相乗効果で洗液の表面張力を低下させ洗浄力を著しく補強させ、洗浄力が約16%〜約40%以上も増加することが知られている。つまり、泡洗浄においては、上記助剤を添加するかまたは添加された洗剤を用いて洗液を生成し、その洗液から生成した泡を洗濯物に供給すると極めて高い洗浄効果が得られる。これらの助剤は水溶液中でイオン化し、洗剤分子と結合して洗浄力低下の原因となる物質と結合して水を軟水化させ、洗剤の活性を高める作用をする働きをする。つまりこれらの助剤は電解液と同様な働きをする。
【0047】
なお、図1などに示す如く、洗濯機2の外胴3の排水口3bと排水管6との間には排水口開閉手段6aを介在させ、且つ、洗液送給管路13aには三方切替弁18を介させるとともに三方切替弁18から製泡器本体16を迂回する迂回路19を備える。このような形態にすることにより、排水口開閉手段6aを閉じ、三方切替弁18を迂回路19側に切り替えると、ドラム4に洗液および濯ぎ水を溜め、洗液中での攪拌洗浄と水中での攪拌濯ぎを行う従来の洗濯機としても運転使用することが可能になる。ただし、製泡器本体16への製泡用空気の送給を停止すると洗液の発泡が停止される。従って、製泡器の通過抵抗が小さい場合は、製泡用の空気の送給を停止するだけで前記迂回路19を介さずにドラム4に液状洗液の送給が可能である。
【0048】
つまりこのことからも明らかなように、本発明の泡洗浄式洗濯装置は、従来のドラム型洗濯機に対し、ドラムの開閉扉を流体噴射部とそれに接続するマニホールドを備えた構造の開閉扉につけかえ且つ泡と流水と空気などの流体供給手段を追加設置した構成であり、従来のドラム型洗濯機の構成部材を利用して低コストで製造或いは改造が可能ということも優れた特長である。
【0049】
一方、洗浄用泡の生成方法としては、前述の説明の他に、図示は省略するが洗液を加圧容器内に導き高圧ガス(空気または空気とオゾンガスの混合ガス或いはその他の適宜のガス)を注入して洗液に加圧浸透(つまり溶解)させた後、流量制御弁と減圧弁などを介して発泡室内に噴出させ発泡させる方法でもよい。この製泡方法は、加圧作用で洗液中に強制的に溶解させられたガスが減圧作用で過飽和となって気泡状に洗液中に湧き出してくる原理を応用したものである。そして発泡後は前述のように整粒して洗濯機に送給し洗濯物に供給させればよい。
【0050】
つぎに、図1の泡洗浄式洗濯装置1の具体的な組立構成を図5,6に例示する。図5は、泡洗浄式洗濯装置1の外胴3とドラム4の部分を断面にして示す側面図で、図6はその正面を示す。以下、この具体例について説明するが、図5,6における各部の符号は、図1の構成要素と同じものには同一符号を用いている。泡洗浄式洗浄装置1は、矩形の筐体からなる本体フレーム1aと、該本体フレーム内部に収納され上部と側部は複数の弾性支持部材1b,1b・・・を介し且つ下部は弾性体1cなどを介して全体を弾性支持されたドラム型洗濯機2と、製泡装置15と、洗液製造装置11と、流水ポンプ33(図1参照、図5,6には図示しない)と、制御盤70などを有してなる。
【0051】
ドラム型洗濯機2は、前述の説明のように、前方側壁中央に開口3aと底部に排水口3bとを有する外胴3と、その内部に回転可能に収納支持され外胴開口3aと対面する位置に開口4aを備え且つ周壁には多数の透孔4cを有してなるドラム4と、開口4aに対し僅かな隙間を隔て開口4aと3aを覆う開閉扉5と、ドラム4の側壁中心から外方つまり後方に突出形成された駆動軸8と、外胴3の側壁つまり後壁に取着された支持部9とその上で駆動軸8を回転可能に支持する軸受9a,9bと、支持部9に支持された可変速駆動手段7とを有してなる。そして開閉扉5は、前面にヒンジ部5aとロック機構付きのハンドル5bを備える一方、可変速駆動手段7は、可逆可変速のモーター7aと巻き掛け伝動装置7bとからなり、巻き掛け伝動装置7bは、モータ7aの出力軸端および駆動軸8の軸端にそれぞれ固着されたプーリー7c,7eおよびこのプーリー間に掛けたベルト7dで構成される。
【0052】
そして、ドラム型洗濯機2には、前面開口扉5の内面に先端噴出口をドラム4の内部4bに向けて取着された複数の流体噴射口21,22,23を備えるとともに、該各噴射口は開閉扉5の外部に取着されたマニホールド24,25,26とそれぞれ連通している。一方、マニホールド24には泡送給管路17(図1参照)を介して製泡装置15が接続され、マニホールド25には流水送給管路32a(図1参照)を介して流水供給用の流水ポンプ33(図1参照)が接続され、マニホールド26には空気供給管路44a(図1参照)を介して空気分配器41(図1参照)が接続されている。更に製泡装置15は、洗液送給管路13aと洗液ポンプ14(図1参照)などを介して洗液製造装置11に接続され、洗液製造装置11には水道などの水源から給水を受ける給水管10aが接続されている。
【0053】
図5,6においては、洗液製造装置11と製泡装置15は1点鎖線のブロックで示し、内部の詳細な配置関係は図示しないが各ブロック内は基本的には図1に示す構成にしている。但し洗液と濯ぎ用の流水は同時に供給しないので、図5,6の装置では洗液製造装置11の洗液攪拌槽を流水貯留槽と兼用にした構造であり、濯ぎ用の流水は洗液製造装置11を経由して流水送給管32から流水ポンプ33(図1参照)に接続するようにしている。
【0054】
更に、図5,6の装置においては図1におけるオゾンガス供給手段50と電解液供給手段60は備えていないが、これらは図1と同様に本体フレーム1a内に設置することも可能である。また、図5,6には図示しないが、洗液ポンプ14,流水ポンプ33などの送給装置は、速度制御や間欠運転などで送給量制御が行える型式とし、モーター駆動のほか空気作動でもよく、渦巻きポンプやギヤーポンプやダイヤフラム式ポンプなど種々の型式のポンプでよい。更に洗浄用泡や濯ぎ水の加熱装置としては、図示はしないが、電熱ヒータのほかスチームまたは熱水を用いる熱交換器でもよい。
【0055】
以上の組立構成からなる泡洗浄式洗濯装置を用いて行う洗濯方法については、前述の図1の洗浄装置の洗濯方法の説明とほぼ同様で重複するため改めて説明はしない。
【0056】
つぎに、本発明に係る泡洗浄式洗濯装置による洗濯方法と従来の洗濯方法との洗浄効果比較のため、本願出願に先立って実験を行ったので以下にその内容を紹介する。実験に用いた泡洗浄式洗濯装置は、図5,6に示す装置と同様な構成からなる負荷量(洗濯物投入量)35kgの実験用の泡洗浄式洗濯装置であり、泡供給系統には泡粒径調整手段(流体噴射部の口径調整による)を備え、昇温洗浄も行えるよう給水設備には加熱装置を備え、且つ従来の洗濯方式も行えるよう外胴の排水口には開閉手段を備えている。
【0057】
洗濯物については、上記洗濯装置に綿100%のツナギ作業服40着(1着800グラム,総重量32kg)と洗浄率測定用の人工汚染布(財団法人洗濯化学協会の湿式汚染布)を投入した。そして、洗浄工程については、泡洗浄式洗濯方法は、図4(a)に示す如く、ドラムを低速回転攪拌しつつドラム内に泡を間欠的に供給噴射する第1洗浄工程を5分(洗浄時間延長実験を除く)(洗液量30リットル)、つぎにドラムを高速回転しつつドラム内に流水を供給噴射し濯ぎを行う第2洗浄工程を6分(供給水量90リットル)、最後に流水の供給を停止しドラムの高速回転で行う脱水工程を5分、合計16分で洗浄を終了した(総使用水量120リットル)。一方、従来の洗濯方法の工程は、図4(b)に示す如く、洗液をドラムに満たして攪拌する第2洗浄を10分(洗液量120リットル)、つぎに1分間の中間脱水と濯ぎ水をドラムに満たして攪拌する濯ぎを6分(流水供給量150リットル)とからなる中間脱水・濯ぎ工程を2回繰り返し、最後に脱水工程を5分、合計29分で洗浄を終了した(総使用水量420リットル)。なお、従来方式の洗浄の洗液は、それぞれ泡洗浄方式の泡を生成した洗液と同じ洗剤濃度と温度である。
【0058】
実験には2種類の洗剤を用い、内1種類は1%,0.1%,0.01%の濃度(いずれも重量%)について、また、泡は泡粒径を段階的に変え、更に、洗浄温度も段階的に変えて、これらをそれぞれマトリックス的に組み合わせて本発明に係る泡洗浄を行うとともに、従来方式の洗浄も洗液の各濃度と各温度について行った。そして洗浄率は、洗濯物と人工汚染布の乾燥処理後に測定した。なお、縮みについては、洗濯の前と後に洗濯物の背丈を実測してその差を記録した。
【0059】
上記の実験結果を抜粋して表1に掲載する。
表1において、実験No.1は洗剤A(花王株式会社の弱アルカリ性のABS系合成洗剤:商品名「アタック」)の1.0重量%濃度の洗液を用いて25℃にて洗浄した場合、実験No.2は同じく40℃にて洗浄した場合、実験No.3は洗剤G(ゲンブ株式会社の中性のLAS系合成洗剤:商品名「ゲンブエコー」)の1重量%濃度洗液を用いて25℃にて洗浄した場合、実験No.4は同じく40℃にて洗浄した場合の洗浄率をそれぞれ示す。実験No.5から7は、洗剤G(上記参照)を用い洗液濃度を変えた場合のデータで、実験No.5は0.1重量%濃度の洗液を用い25℃にて洗浄した場合、実験No.6は0.01重量%濃度の洗液を用い25℃にて洗浄した場合、実験No.7は実験No.6と同じ洗液を40℃にて洗浄した場合の洗浄率をそれぞれ示す。実験No.8〜9は、洗剤A(上記参照)の1.0重量%濃度の洗液を用い洗浄時間を変えた場合の洗浄率データで、実験No.8の「標準」は実験No.1を引用し(泡洗浄は5分洗浄、従来洗浄は10分洗浄)、「3分間延長」と「5分間延長」は、標準に対し洗浄時間をそろぞれ3分と5分延長した場合における洗浄率を示す。実験No.9は実験No.8と同じ内容を40℃にて行った場合の洗浄率を示す。
【0060】
【表1】
Figure 2004000537
【0061】
表1の実験データから、以下のように考察される。
(1)泡洗浄方式は、従来の洗浄方式の約半分の時間(脱水まで)と約1/3の総使用水量で洗浄しても、洗浄率は従来の洗浄方式以上の極めて高い値を示した。
(2)泡洗浄方式では、洗剤濃度の高い洗液の方が洗浄率が高くなる傾向があるが(但し洗浄力や浸透圧が飽和状態となるミセル限界の上限濃度以下において)、洗剤濃度よりも泡粒径の方が洗浄率への影響が大きい。つまり泡粒径が洗浄率を左右する決定的要因となっており、洗浄率は泡粒径への依存度がより大きく、泡を生成する洗液の洗剤濃度が約0.01重量%程度でも十分な洗浄効果が得られる。このことはLAS系合成洗剤で確認された。
(3)上記に対し従来の洗浄方式では、洗液の洗剤濃度で洗浄率が大きく左右され濃度が高い方が洗浄率も高く(但し上記のミセル限界の上限濃度以下において)、洗浄率は洗剤濃度に依存する。
(4)泡洗浄方式の洗浄率は、洗剤の種類と濃度と温度により若干の差異が認められるが、泡粒径が約6mm以下の範囲で従来方式よりも優れた洗浄率となり、泡粒径が1〜0.5mmのときに洗浄率が最高となり極めて高い値を示す。
(5)泡洗浄方式は、従来方式と同様に温度が高いと洗浄率が高くなるが、その場合も泡粒径が1〜0.5mmのときに洗浄率が最高となる。なお、血液汚れは高温下では硬化し洗浄が困難になるため、最適は約40℃の温度域である。
(6)泡洗浄方式では、泡の供給総量(洗液量基準)が同じでも、洗浄工程つまり攪拌に時間をかけると洗浄率が高くなる傾向がある。この傾向は従来方式も同じである。
(7)泡洗浄方式は、ある程度までは泡粒径が小さくなるにつれ高い洗浄率を示すが、粒径が0.4mm以下の超微粒になると洗浄率がやや低下し若干の縮みを伴う(表1の最下段記載の伸縮量においてマイナス値は縮み量を示す)。
(8)上記の縮みの原因は、泡が超微粒化すると泡が破裂して液状化した洗液の流下排出を妨げ、洗濯物に必要以上に洗液が付着して重量を増し、攪拌時に洗濯物に大きな物理的衝撃が加わるためと考察される。一方、泡粒径0.4mm以下で洗浄率が低下する原因は、洗濯物に必要以上に付着した洗液が洗濯物への泡の直接接触を妨げ、泡の破裂衝撃作用や微粒子吸着特性といった洗浄促進に重要な効果を低下させるためと考察される。
(9)泡洗浄方式においては、泡粒径0.5mm以上では洗濯物の縮みは全く発生しない。これに対し従来方式では全ての実験で2mmの縮みが発生した。
【0062】
この実験結果から得られる結論として、本発明に係る泡洗浄式洗濯装置においては、第1洗浄時に洗濯物に供給する泡が粒径約6mm以下になるようにし、粒径約1mm〜約0.5mmの最適範囲に調整できるようにするのが好ましい。そして泡の最適粒径では洗液は従来方式の約1/5の洗剤濃度でも従来と同等以上の洗浄率となったので、泡生成用洗液の洗剤濃度は泡粒径や使用洗剤に応じ適宜調整可能にするのがよい。更に、従来方式に比べ、洗剤使用量が激減し、水の使用量が約1/3となり、且つ脱水までの工程時間が約1/2となるので、給水装置や運転制御機構はこれらに対応させ洗濯物に合わせた設定が可能なようにするのがよい。
【0063】
なお、洗浄用の泡には僅かながら未発泡の液状部分が含まれる場合や、長時間放置すると時間経過とともに泡が破裂消滅して液状化した液状部分が含まれることが確認されることがある。上記の実験において流体供給部の管路先端から供給された直後の泡を容器に採取し目視確認の結果では、容器の底に分離沈降した未発泡の液状部分は確認されず、全量が泡状部をなしていた。そして時間経過とともに徐々に泡が破裂したり合体して粒径が大きくなるとともに、泡に含まれている未発泡の洗液と泡の破裂で生じた洗液が容器底部に沈降分離して液相を形成するが、この変化はゆっくり進行し、容器にに採取直後の数分間では目立った変化は確認されなかった。この泡は、採取直後では粒径が1.0〜0.5mmの範囲で、重量測定した結果、体積比率で同量(即ち同じ体積)の発泡処理前の液状洗液の重量の約5%の重量であった。つまりこの泡は、洗液が泡になった状態では体積が約20倍になっている。ただし泡粒径によりこの結果は異なる。本発明の洗濯方法は、泡が破裂して液状化した洗液の界面活性作用と溶解作用と泡の破裂衝撃作用と泡の微粒子吸着作用とを含む泡の洗浄作用により洗濯物に付着した汚れ成分等を解離、溶解させるものである。従って、洗濯物に供給する泡には未発泡の液状部分は原則として不要であるが、詳細な説明は省略するが、未発泡の液状部が体積比率で約5%以下つまり泡状部の体積が全体の95%以上であれば洗浄用の泡に未発泡の液状部分が含まれても十分な洗浄力があり縮みや変形も起こらないことが判明した。
【0064】
【発明の効果】
以上にしてなる本発明の請求項1および2に係る泡洗浄式洗濯装置の作用効果を要約すると、洗浄作業は、泡洗浄による第1洗浄工程と、濯ぎの第2洗浄工程と、脱水工程の3工程で行われ、泡洗浄は極めて高い洗浄作用を有し、低濃度で且つ僅かな量の洗液でも短時間で洗浄が行え濯ぎ水の使用量も少なく、また洗濯物への物理的衝撃が少ないためドライマーク衣料も洗浄可能となり、且つ、途中での洗濯物の取り出しや詰め替えなどの作業を必要とせず、上記3つの全ての行程を一貫して効率よく行うことができる。
【0065】
本発明の請求項1および2に記載の泡洗浄式洗濯装置では、洗濯物に付着させた泡が破裂して液状化した洗液の界面活性作用と溶解作用、泡の破裂衝撃作用、泡の微粒子吸着作用の相乗作用で洗浄を行うため洗浄力が著しく強化される。その結果、洗液中で攪拌洗浄する従来の洗濯方式に比べて短時間で洗浄が行え、第1洗浄工程に要する時間が従来の洗浄工程の所要時間の約1/2となり、しかも洗液濃度も薄くしてもよい。また、泡の量は洗液量換算で従来の洗液消費量の1/4でよい。更に、第1洗浄工程時に泡が破裂して液状化した洗液は順次ドラム外に排出され、洗濯物への洗液残留が少なく洗濯物の重量が軽く攪拌による衝撃が少ない。また、第2洗浄は洗濯物に濯ぎ水を透過させ汚れを強制除去する方式のため、汚濁した洗液や濯ぎ水による洗濯物の逆汚染も起こりにくく、濯ぎ効率がよく濯ぎは1回でよく、濯ぎ水使用量が従来の約1/3でよい。つまり、この泡洗浄式洗濯装置では、水の総使用量すなわち総排水量が従来の洗濯方法の約1/3以下となるのみならず、洗剤使用量は従来の約1/4以下(洗液量が約1/4および洗剤濃度は更に薄くてもよい)となり、必然的に工程所要時間も従来に比べて1/2と大幅な短縮ができる。
【0066】
以上から、本発明の請求項1および2に記載の泡洗浄式洗濯装置は、水の使用量と洗剤使用量が大幅に少なく、排水の河川・湖沼・海への悪影響が極めて少なく、環境保全に適した装置であるといえる。また、総排水量が少ないため、洗浄排水の浄化等の処理費用が大幅に削減され、従来、原子力発電所等の作業服等の水洗浄は排水処理に多額の費用がかかるとの理由で使われなかったが、本発明により排水処理費用が軽減され、汗の匂いが消えるなど優れた効果のある水洗浄を可能にする。
【0067】
また、洗濯物は泡の中で攪拌され洗濯物の吸収水分量が少なく洗濯物は極めて軽く、ドラム内壁への洗濯物の衝突衝撃が軽減され、洗濯物の伸び傷みや縮みや型くずれを殆ど発生しない。つまり泡洗浄式洗濯装置は、ドライマーク衣料の水洗浄も可能である。
【0068】
本発明の請求項3においては、ドラム開閉扉部分に流体噴射部を追加し、泡供給系統と流水供給系統の管路をその流体噴射部に接続する構成にしたので、従来のドラム型洗濯機の構成部材の利用が可能で且つ従来のドラム型洗濯機部分的改造を加えることで簡単に泡洗浄式洗濯装置が製造可能で、製造コストを低減する効果がある。
【0069】
本発明の請求項4は、本発明の泡洗浄式洗濯装置のドラム内面に突部を形成するものであるが、突部形成により第1洗浄時における洗濯物の攪拌効果をより一層向上させ、洗濯物全面に泡の付着を促進することができる。一方、本発明の請求項5に記載の様にすると、第1洗浄時にドラムの回転を正逆交互に繰り返すことが可能となり、上記と同様な効果が得られる。
【0070】
本発明の請求項6は、流体供給系統先端を供給流水が拡散供給される形態にするものであるが、こような形態にすると泡と流水がドラムの長手方向全域に均等に拡散供給されるため、洗浄や濯ぎ効果の場所によるバラツキを無くする効果がある。
【0071】
本発明の請求項7は、ドラムの回転遠心力でドラム内の空気が外方に排出され内圧低下を生じないよう、第2洗浄工程中にドラム内に空気を供給して内部を大気圧に近づけまたは大気圧以上に保つものである。これにより、ドラム内の濯ぎ水が遠心力で洗濯物の繊維組織間などの狭い隙間を透過しやすくし、半径方向外側に向かう濯ぎ水の水流の勢いを増し、解離した汚れ成分等をより一層効率よく押し流すことができる。
【0072】
本発明の請求項8は寒冷地や冬季の使用に対する対策に関するもので、泡供給系統に加熱装置を備えると、洗剤の種類に合わせて良好な洗浄力が発揮される温度域で洗濯が行えるようになり、且つ泡の生成を適温で効果的に行うことができる。一方、流水供給系統に加熱装置を備えると第2洗浄時の濯ぎ水の温度を高めることができ、濯ぎ洗浄を促進させることができる。また加熱装置を備えることにより、冬季や寒冷地対策に留まらず、油脂汚れなどの溶解性を向上させて洗浄を促進させることが可能となる。
【0073】
請求項9に記載のように構成すると、製泡過程で泡にオゾンガスを封入して供給することができる。つまり、オゾンガスを利用し洗濯物の除菌と脱臭を行う場合、このような方法でオゾンガスを供給するとオゾンガスを洗濯物全体に隅々まで均等に届けることができ、その気泡が洗濯物表面で破裂するとオゾンガスが洗濯物に直接作用し、オゾンガスの作用効果を最大限に利用できる。つまり、本発明のオゾンガス供給方法は、オゾンガス供給量は僅かでよく、オゾンガス発生装置も小容量でよい。なお、オゾンガスには漂白作用もあるので、白色洗濯物の洗浄においては漂白促進にも優れた作用効果がある。
【0074】
請求項10に記載のように構成すると、電解液には洗液を軟水化させ洗剤の界面活性を向上する作用と酸化作用があり、電解液を含む洗液から生成した泡を洗濯物に供給すると、洗浄をより一層促進させるとともに酸化漂白や除菌も行うことができる。つまり、電解液を用いることにより洗剤使用量を更に減らすことも可能となる。
【0075】
本発明の請求項11に記載の構成にすることにより、本発明の泡洗浄式洗濯装置を用いて従来方式の洗濯を行うことも可能となる。
つまり、この従来方式の洗濯を行うには、外胴の排水口を閉じてドラムに洗濯物を投入して開閉扉を閉め、製泡装置を迂回して洗液を直接ドラムに供給するかまたは水と適当量の洗剤をドラムに供給し、ドラム内の洗液を適正レベルにした状態でドラムを低速回転して第2洗浄し、つぎに排水口を開いて中間脱水し、更に排水口を閉じて給水して低速回転による濯ぎを行い、この中間脱水と濯ぎを2回繰り返した後排水口を開き脱水を行えばよい。
【0076】
本発明に係る泡洗浄式洗濯装置は、洗浄開始から脱水までの全行程所要時間が従来の約半分でよいから生産性が倍増し、また、使用総水量が約1/3で且つ洗剤使用量も少なくとも1/4以下となる。そのためランドリー工場に導入した場合は大幅なコストダウンが可能で大きな経済効果があり、また環境汚染低減においても著しい効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の洗濯方法を実現するための洗濯装置の実施例を示し、装置の全体構成を展開して模式的に示す図である。
【図2】図1の洗濯装置のうち泡洗浄式ドラム型洗濯機の部分を示し、第1洗浄時の作動状態を示す図である。
【図3】図1の洗濯装置のうち泡洗浄式ドラム型洗濯機の部分を示し、第2洗浄時の作動状態を示す図である。
【図4】洗濯の作業工程を示し、(a)は本発明に係る泡洗浄式洗濯装置の作業工程、(b)は従来の洗浄装置の作業工程をそれぞれ示す。
【図5】本発明に係る泡洗浄式洗濯装置の具体的組立構成例の側面図でドラム部を断面にして示している。
【図6】図5の泡洗浄式洗濯装置の正面図である。
【符号の説明】
1 洗濯装置
1a 本体フレーム
1b 弾性支持部材
1c 弾性体
2 ドラム型洗濯機
3 外胴
3a 開口
3b 排水口
4 ドラム
4a 開口
4b ドラム内部
4c 透孔
5 開閉扉
6a 排水口開閉手段
7 可変速駆動手段
7a モータ
7b 巻き掛け伝動装置
8 駆動軸
9 支持部
9a,9b 軸受
10 供給水管
11 洗液製造装置
13,13a 洗液送給管路
14 洗液ポンプ
15 製泡装置
16 製泡器本体
17 泡送給管路
18 三方切替弁
19 迂回路
20 泡供給系統
21,22,23 流体噴射部
24,25,26 マニホールド
30 流水供給系統
32,32a 流水送給管路
33 流水ポンプ
40 空気供給系統
41 空気分配器
42,42a 送気管
44,44a 空気送給管路
50 オゾンガス供給手段
53,53a オゾンガス送給管路
54 オゾンガス送給装置
60 電解液供給手段
63 電解液送給管路
65 電解液送給ポンプ
70 制御盤
71,72 制御ケーブル
75,77 加熱装置

Claims (11)

  1. 側面に開口と下方に排水口を有するほぼ円筒形の外胴と、該外胴内に収容されて回転駆動可能に水平支持され且つ周壁には多数の透孔が設けられるとともに前記外胴の開口と対面する位置に開閉扉で覆われた開口を有してなるドラムと、該ドラムの可変速回転駆動手段と、前記開閉扉の内側に設けられ且つドラム内に向けて流体を噴射する一つ以上の流体噴射部とを備えてなるドラム型洗濯機を形成する一方、前記流体噴射部には、水に洗剤を溶解した洗液から生成した泡を供給する泡供給系統、および流水供給系統をそれぞれ接続して構成される泡洗浄式洗濯装置。
  2. 前記泡供給系統には、水に洗剤等を溶解した洗液を送出する流量制御機能付き洗液送出手段と、該洗液送出手段から送出される洗液と空気を混合して泡を生成する製泡装置と、該製泡装置から前記流体噴射部に至る泡送給管路とを有する一方、前記流水供給系統には、流量制御機能付き流水供給手段と、該流水供給手段から前記流体噴射部に至る流水送給管路とを有する構成からなる、請求項1に記載の泡洗浄式洗濯装置。
  3. 前記外胴の開口と前記ドラムの開口とは互いの開口中心がドラムの回転中心線上にほぼ一致するように形成され、且つ、ドラムの開閉扉は前記外胴に取り付けるとともに、該開閉扉が閉じた状態ではドラムの開口を僅かな隙間を隔てて覆う形態とするかまたは可撓性シール部材を介して覆う形態となす一方、前記泡供給系統および流水供給系統の泡および流水の送給管路は、前記開閉扉で支持され且つ該開閉扉を貫通して前記流体噴射部に接続した構成からなる、請求項1または2に記載の泡洗浄式洗濯装置。
  4. 前記ドラム型洗濯機のドラムは、周壁が円筒形をなし、且つその周壁内には内方に突出する一つ以上の突部が形成されてなる、請求項1から3のいずれかに記載の泡洗浄式洗濯装置。
  5. 前記ドラム型洗濯機のドラムの可変速回転駆動手段が、低速回転動作時に正転と逆転を交互に繰り返す機能を備えてなる、請求項1から4のいずれかに記載の泡洗浄式洗濯装置。
  6. 前記泡供給系統と流水供給系統の流体噴射部先端が、流体の拡散供給が可能に形成されてなる、請求項1から5のいずれかに記載の泡洗浄式洗濯装置。
  7. 前記ドラム型洗濯機には、ドラム内に大気圧以上の空気を供給する空気供給手段を備えてなる、請求項1から6のいずれかに記載の泡洗浄式洗濯装置。
  8. 前記泡供給系統と流水供給系統の少なくとも泡供給系統には、その系統内に供給流体の加熱手段を備えてなる、請求項1から7のいずれかに記載の泡洗浄式洗濯装置。
  9. 前記製泡装置には、泡生成用気体を供給する手段として、空気供給手段のほか、オゾンガス供給手段を備えてなる、請求項2から8のいずれかに記載の泡洗浄式洗濯装置。
  10. 前記洗液送出手段には洗液製造装置を備えるとともに、該洗液製造装置の洗液製造部には電解液供給手段を接続し、電解液または電解液を混入した水に洗剤を溶解させて生成した洗液を製泡装置に送給するように構成してなる、請求項2から9のいずれかに記載の泡洗浄式洗濯装置。
  11. 前記ドラム型洗濯機には外胴の排水口に開閉手段を備える一方、流水供給系統に洗剤混入手段を設けるか、または泡供給系統に製泡装置を迂回する迂回路を設けてなる、請求項2から10のいずれかに記載の泡洗浄式洗濯装置。
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