JP3401457B2 - 配線用地中埋め込みボックス - Google Patents

配線用地中埋め込みボックス

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば弱電線や光
ケーブル、情報ケーブル、通信線などを地中に配線する
ための地中埋設管同士を接続するマンホールやハンドホ
ールなどの配線用地中埋め込みボックスにおいて、前記
地中埋設管を前記埋め込みボックスに接続するための継
手部材及びこの継手部材を用いた配線用地中埋め込みボ
ックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のような配線用地中埋め込みボック
スにおける継手部材は、ポリエチレンなどの合成樹脂に
より両端部を開口した管状に形成されており、この継手
部材は、コンクリートなどで作成されたハンドホールや
マンホールなどの埋め込みボックスの側壁に設けた貫通
孔に挿入し、該貫通孔と継手部材外面との間に、エポキ
シ樹脂系接着剤やモルタルなどの接着剤を充填すること
により、この埋め込みボックスを地中に埋設したときに
埋め込みボックスの貫通孔と継手部材外面との目地部か
らボックス内に雨水や地下水などが侵入しないように止
水した状態で固着されている。この場合、前記ポリエチ
レンなどの合成樹脂製継手部材とエポキシ樹脂系接着剤
やモルタルなどの接着剤とは、必ずしも完全には接着し
ないが、通常の場合であれば、その止水性に問題はな
い。
【0003】しかしながら、埋め込みボックスを地中に
埋設する実施工の際に、継手部材に予期せぬ衝撃が作用
した場合や、エポキシ樹脂系接着剤などの接着剤やポリ
エチレンなどの合成樹脂製継手部材が熱により伸縮した
場合などに、目地部の接着剤と継手部材との間に剥離現
象が生じ、その部分から漏水するおそれがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の配線用地中埋め込みボックスにおける継手部材
の接続部において、継手部材と埋め込みボックスの貫通
孔との間の目地部に充填した接着剤と継手部材との剥離
による漏水を防止せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る配線用地中
埋め込みボックスは、上記の目的を達成するために、両
端部を開口した管状に形成するとともに、配線用地中埋
め込みボックスに固着される一端開口部側外面の周方向
に、その全周にわたって弾性シーラントにより単または
複条数の環状シール部を形成してなる継手部材を、埋め
込みボックス壁面に設けた貫通孔に挿入し、該貫通孔と
継手部材外面との間の目地部に接着剤を充填し、前記継
手部材の外面に設けた弾性シーラントからなる環状シー
ル部が接着剤により被覆された状態で固着してなるもの
である。前記弾性シーラントとしては、水膨張性を有す
るものを用いることが好ましい。また、前記の場合、埋
め込みボックスに固着する継手部材を、前記環状シール
部が、前記埋め込みボックスの壁面の貫通孔内に位置す
る状態で固着することが好ましい。
【0006】上記のような本発明に係る埋め込みボック
によれば、該埋め込みボックスを地中に埋設する施工
の際の衝撃や、埋設後の熱による継手部材などの収縮な
どにより、仮に埋め込みボックス壁面の貫通孔と継手部
材外面との間の目地部に充填した接着剤と継手部材外面
との間に剥離が生じたような場合にも、継手部材の外周
面には弾性シーラントにより環状にシール部が設けられ
ており、この弾性シーラントは、弾性を有し、且つエポ
キシ樹脂系接着剤やモルタルなどの目地部の接着剤とポ
リエチレンなどの合成樹脂製の継手部材との、いずれの
部材に対しても粘着性あるいは接着性を有することか
ら、この環状シール部により、目地部の接着剤と継手部
材との間の隙間が塞がれ、漏水が防止される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いる前記弾性シーラン
トとは、一般にシーリング材あるいはコーキング材と呼
ばれているものである。この弾性シーラントには、例え
ば、ポリウレタン系、ブチルゴム系、ポリサルファイド
系、シリコーン系、変性シリコーン系、アクリル系、S
BR系などがある。これらの弾性シーラントは、施工前
には高粘度のペースト状であり、施工後は乾燥硬化し、
ゴム状弾性体となるものである。この弾性シーラント
は、いずれも各種材質のものに対して比較的良好な接着
性、粘着性を発揮するものではあるが、本発明では、こ
れら各種の弾性シーラントの中から、埋め込みボックス
の目地部に充填される接着剤及び該接着剤により固着さ
れる継手部材の材質を考慮して、その両者のいずれに対
しても良好な接着性、粘着性を有するものを適宜選択し
て使用することが好ましい。
【0008】さらに、この弾性シーラントとして、水膨
張性を有するものを用いた場合には、目地部の接着剤と
継手部材との間が剥離して、埋め込みボックスの外側か
ら前記剥離部分に雨水や地下水などが侵入したとして
も、侵入した水を環状シール部の弾性シーラントが吸収
することで埋め込みボックス内部への水の侵入を防止す
ると同時に、吸水により弾性シーラントが膨張し、接着
剤と継手部材との間の隙間がより確実に封止されること
から好ましい。このような水膨張性を有する弾性シーラ
ントとしては、例えばポリウレタン系やブチルゴム系の
シーラントが挙げられる。例えば一液性ウレタン系シー
ラントのなかには水を吸収することで約2倍に膨張する
ものがあり、そのようなものを用いることは好ましい実
施態様である。
【0009】上記のような弾性シーラントにより継手部
材の外面に環状シール部を形成するには、弾性シーラン
トを継手部材の外面に沿ってその全周にわたって線状に
塗布した後、例えば常温にて一晩放置するなどして表面
を乾燥させたうえで、エポキシ樹脂系接着剤やモルタル
などの接着剤によりハンドホールなどの埋め込みボック
スの貫通孔へ固着することが好ましい。また、継手部材
をハンドホールなどの埋め込みボックスに固着しない状
態で単品として出荷する場合には、弾性シーラントの塗
布後、弾性シーラント全体を充分に乾燥させてゴム状弾
性体としたのち、出荷する。
【0010】尚、通常の弾性シーラントは、カートリッ
ジに充填されたシーラントをコーキングガンを用いて塗
布または充填するために粘度を低く設定している場合が
多いことから、継手部材の外面にこの弾性シーラントに
より環状シール部を形成する際には、その外面に沿って
全周にわたって均一な形状、大きさ(太さ)のシール部
を形成するためには、コーキングガンによる塗布後、適
宜整形することが好ましい。あるいは、弾性シーラント
の中には、剥離紙がついたテープタイプのものもあるか
ら、これを継手部材の外面の周方向に貼着することで環
状シール部を形成すれば、作業性がよく、また外観の整
った均質な製品を容易に得ることができる。また、上記
のように弾性シーラントにより継手部材の外周面に環状
シール部を形成するについては、環状シール部を複数条
設けることもできる。前記環状シール部の幅や高さには
特に制限はないが、例えば通常のハンドホール用継手部
材の場合であれば、環状シール部の幅や高さは数mm程
度、例えば5mm程度でよい。
【0011】また、前記継手部材の一端開口部側の外面
に設ける弾性シーラントからなる環状シール部は、例え
ば、該継手部材をハンドホールなどの埋め込みボックス
の貫通孔に挿入して前記開口端部を埋め込みボックスの
内壁面と一致させた状態で固着した場合に、該環状シー
ル部が埋め込みボックスの壁面の貫通孔内に位置するよ
うに設けることで、前記貫通孔と継手部材との目地部に
充填される接着剤により確実に環状シール部を被覆し
て、接着剤と継手部材との間の剥離による漏水を前記弾
性シーラントからなる環状シール部により確実に防止で
きることから好ましい。
【0012】上記のような本発明に係る継手部材は、こ
れをコンクリート製ハンドホールなどの埋め込みボック
ス壁面に設けた貫通孔に挿入し、該貫通孔と継手部材と
の間の目地部に接着剤を充填して、前記継手部材の外面
に形成した弾性シーラントからなる環状シール部を接着
剤により被覆した状態で固着して出荷してもよいし、上
記継手部材と配線用地中埋め込みボックスとをそれぞれ
別に施工現場に持ち込み、埋め込みボックスの埋設時に
エポキシ樹脂系接着剤やモルタルなどの接着剤により、
前記のように継手部材を固着するようにしてもよい。
【0013】
【実施例】以下、添付の実施例図面に基づき、本発明を
説明する。図1は、本発明に係る配線用地中埋め込みボ
ックスの継手部材10の一実施例を示す一部を切り欠い
た状態の側面図である。この継手部材10は、例えばポ
リエチレンなどの合成樹脂にて、図に示すように両端部
を開口した管状に形成されており、これに内挿して連結
する地中埋設管などを管軸芯方向に移動させた場合に引
っ掛かることがないように、それぞれ開口端側ほど外拡
がりのベルマウス形状に形成された基端開口部11と先
端開口部12と、これら両端開口部11及び12を連結
する中間の円筒部13とからなっている。前記円筒部1
3の基端開口部11側外面には、その周方向に適当間隔
を隔てて円柱状の突起部14を4個設けている。尚、前
記継手部材10の基端開口部11及び先端開口部12の
形状は、図に示されるベルマウス形状以外の形状であっ
てもよく、継手部材10の形状は、図に示されるものに
限定されるものではない。また、この継手部材10は、
上記したポリエチレンなどの合成樹脂で構成する他、セ
ラミックや金属など、各種材料で構成することができ
る。
【0014】さらに、この継手部材10では、前記円筒
部13における突起部14より開口端側に位置する基端
開口部11側外面には、その周方向に、弾性シーラント
(一液性ポリウレタン系シーラント「アデカ ウルトラ
シール P201」、旭電化工業株式会社製)を塗布、
乾燥させることにより、幅及び高さがほぼ5mmの弾性
を有する環状シール部15を形成してなる。尚、図1に
示すものでは、前記環状シール部15は継手部材10の
外面に1条のみ形成しているが、例えば図3に示すよう
に2条またはそれ以上の環状シール部15a、15b・
・を形成したものであってもよいし、さらに、図4に示
すように、複数の環状シール部15a、15b・・は互
いにその太さが異なるものであってもよい。
【0015】次に、図2には、上記継手部材10を用い
た配線用地中埋め込みボックスの一例としてのコンクリ
ート製ハンドホール1に、地中埋設管3を接続した状態
を示している。前記埋め込みボックスとしては、図例の
ハンドホール1の他、ハンドホールよりも大きなマンホ
ールや、ハンドホールよりも小さなボックスなど、どの
ような大きさ、種類のものでもよい。
【0016】前記地中埋設管3の内部には、複数の内側
管8・・・が配線され、これら複数の内側管8・・・の
内部に、光ケーブルや情報ケーブル、あるいは通信ケー
ブルなどの各種ケーブル類(図示せず)を挿通して、こ
れらのケーブル類を2重保護している。
【0017】図例の地中埋設管3は、その内面3Nがフ
ラットで、かつ、保形強度を高めるために外面に螺旋状
(環状でもよい)に突出する凸部3Aを設けたものであ
るが、外面もフラットにしてもよい。また、前記凸部3
Aの内部に図に示す補強用の金属板9を埋設して管の保
形強度をさらに高めるようにしてもよい。この地中埋設
管3は、合成樹脂または硬質ゴムあるいは金属などどの
ような材料のものでもよい。前記地中埋設管3の端部に
は、環状のパッキン17が予めねじ込み装着されてい
る。図例の前記パッキン17は、管の挿入方向下手側
(図中左側)ほど外拡がりとなる傾斜面を有する波型部
17Aを、その外面に複数個設けてあり、管の挿入時に
は挿入抵抗が小さくなり、挿入後は外れる方向(挿入方
向と反対方向)への抵抗力が大きくなるように構成され
たもので、挿入操作面及び挿入後の抜け止め面において
有利なものである。
【0018】前記地中埋設管3をハンドホール1へ接続
するには、先ず、ハンドホール1に形成した貫通孔1A
に継手部材10を挿入した後、貫通孔1Aと継手部材1
0との間の目地部に、エポキシ樹脂(例えば、「エポキ
シボンドE」、コニシ株式会社製)、モルタルなどの接
着剤Sを、継手部材10の基端開口部11側の外面に設
けた環状シール部15を被覆した状態で充填して、継手
部材10をハンドホール1に接着剤Sにより接着固定す
る。この場合、前記継手部材10の基端開口部11側の
外面に設けた弾性シーラントからなる環状シール部15
は、該継手部材10をハンドホール1の貫通孔1Aに挿
入して基端開口部11を内壁面1Bと一致させた状態で
固着した場合に、環状シール部15がハンドホール1の
側壁内に位置して目地部に充填される接着剤Sにより確
実に被覆されるように、基端開口部11側端部から環状
シール部15までの距離が、ハンドホール1の側壁の厚
みより小さくなる位置に設けてあることが好ましい。
【0019】次に、上記のようにして継手部材10が貫
通孔1Aに確実に固着された状態のハンドホール1に対
し、地中埋設管3の端部を前記継手部材10を通してハ
ンドホール1内に挿入し、該挿入部分の地中埋設管3に
パッキン17を外嵌し、該地中埋設管3外面の凸部3A
を2周半以上越えた位置までねじ込んで装着した後、地
中埋設管3をハンドホール1の外側方向(図において右
方向)に移動させて、パッキン17が継手部材10の円
筒部13に位置する管軸芯方向ほぼ中央をシールし、且
つ地中埋設管3の端面がハンドホール1の内壁面1Bと
ほぼ面一になる状態とすることでハンドホール1への地
中埋設管3の接続作業が完了する。前記継手部材10に
対するパッキン17の位置は、パッキン17が確実に作
用する位置、つまり継手部材10の基端開口部11と先
端開口部12との中間の円筒部13部分であれば、どの
位置でもよいが、継手部材10の管軸芯方向ほぼ中央か
ら基端開口部11寄りに位置するほど、ねじ込み操作が
楽である。なお、地中埋設管3が軸芯方向に移動するこ
とがないように、前記パッキン17を接着剤などで継手
部材10へ固定してもよい。また、パッキン17は半割
の2つの部材から構成することもできる。
【0020】前記のようにして地中埋設管3をハンドホ
ール1の継手部材10に接続した後、内側管8を地中埋
設管3の内部に挿入し、内側管8の端部を、図に示すよ
うに、前記ハンドホール1の内壁面1Bにボルト7によ
り固定及び取り外し自在に設けられた円板状の支持部材
16に支持させる。この支持部材16は、例えば、図に
示すように、上下2つのほぼ半円状の分割板部16A,
16Bから構成され、これら分割板部16A,16B
を、それぞれハンドホール1の内壁面1Bに前記ボルト
7により固定及び取り外し自在に取り付けている。前記
2つの分割板部16A,16Bは、前記パッキン17を
ねじ込んだ状態の地中埋設管3を、継手部材10内をハ
ンドホール1の外側方向に移動させる際に、地中埋設管
3の押し出し板として利用することによって、地中埋設
管3をハンドホール1の外側方向にスムーズに押し出す
ことができる。
【0021】前記内側管8を配設するには、例えば、図
例の如く前記支持部材16に形成した貫通孔16a,1
6bにベルマウス6の基端部を挿通し、この挿通したベ
ルマウス6の基端部を内側管8の端部にねじ込むことに
より、内側管8の端面が支持部材16の内面に接当した
状態に、内側管8をベルマウス6を介して支持部材16
に固定することができる。前記ベルマウス6は、合成樹
脂または合成ゴムなどの他、セラミックや金属など、ど
のような材料で構成してもよい。また、図示したような
ベルマウス6を内側管8にねじ込む構成以外に、ベルマ
ウス6を内側管8に外挿する構成としてもよい。さら
に、ベルマウス6と内側管8とを螺合により連結するこ
とにより、ベルマウス6と内側管8との外れを確実に阻
止することができるが、接着剤などを用いて連結しても
よい。また、ベルマウス6を用いる以外の方法で内側管
8を支持部材16に固定してもよい。なお、前記内側管
8を配設しない場合もある。
【0022】前記内側管8は、伸縮性を有する螺旋状の
管から構成すれば、地震や地盤沈下などにより発生する
振動を吸収することができるが、伸縮性を有しないスト
レート管であってもよい。
【0023】上記のような本発明に係る継手部材10及
びそれを用いたハンドホール1によれば、ハンドホール
1を地中に埋設する施工の際の衝撃や、埋設後の熱によ
る収縮などにより、仮にハンドホール1の側壁の貫通孔
1Aと継手部材10との間の目地部に充填した接着剤S
と継手部材10との間に剥離が生じたような場合にも、
継手部材10の外周面には弾性シーラントからなる環状
シール部15が介在しており、この弾性シーラントは、
弾性を有し、且つ目地部に充填したエポキシ樹脂系接着
剤やモルタルなどの接着剤Sと、ポリエチレンなどの合
成樹脂製の継手部材10との、いずれの部材に対しても
粘着性あるいは接着性を有することから、目地部の接着
剤Sと継手部材10外面との間に隙間ができることがな
く、漏水が防止される。さらに、前記環状シール部15
を形成する弾性シーラントとして、上記のような一液性
ウレタン系シーラントなどの水膨張性を有するものを用
いた場合には、目地部の接着剤Sと継手部材10との間
が剥離して、ハンドホール1の外側から前記剥離部分に
雨水や地下水などが侵入した場合には、侵入した水を環
状シール部15を構成する弾性シーラントが吸収するこ
とハンドホール1内部への水の侵入を防止すると同時
に、膨張した環状シール部15により目地部の接着剤S
と継手部材10外面との間の隙間が封止されることで、
より確実が止水効果を発揮する。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ハンド
ホールなどの埋め込みボックスを地中に埋設する施工の
際の衝撃や、埋設後の熱による各部材の収縮などによ
り、埋め込みボックス壁面の貫通孔と継手部材との間の
目地部に充填した接着剤と継手部材との間に剥離が生じ
たような場合にも、継手部材の外周面に設けた弾性シー
ラントからなる環状シール部により、漏水を確実に防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る配線用地中埋め込みボックスの
継手部材の一実施例を示す一部を破断した状態の側面
図。
【図2】 ハンドホールと地中埋設管との接続部分の構
造を示す一部を破断した状態の側面図。
【図3】 継手部材の他実施例を示す要部の断面図。
【図4】 継手部材の他実施例を示す要部の断面図。
【符号の説明】
1:ハンドホール、1A:貫通孔、1B:内壁面、3:
地中埋設管、3A:凸部、3N:内面、6:ベルマウ
ス、7:ボルト、8:内側管、9:金属板、10:継手
部材、11:基端開口部、12:先端開口部、13:円
筒部、14:突起部、15:環状シール部、16:支持
部材、16A,16B:分割板部、16a,16b:貫
通孔、17:パッキン、17A:波型部、S:接着剤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 9/06 H02G 9/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端部を開口した管状に形成するととも
    に、配線用地中埋め込みボックスに固着される一端開口
    部側外面の周方向に、その全周にわたって弾性シーラン
    トにより単または複条数の環状シール部を形成してなる
    継手部材を、埋め込みボックス壁面に設けた貫通孔に挿
    入し、該貫通孔と継手部材外面との間の目地部に接着剤
    を充填し、前記継手部材の外面に設けた弾性シーラント
    からなる環状シール部が接着剤により被覆された状態で
    固着してなる配線用地中埋め込みボックス。
  2. 【請求項2】 前記弾性シーラントが水膨張性を有する
    ものである請求項1記載の配線用地中埋め込みボック
    ス。
  3. 【請求項3】 前記継手部材を、前記環状シール部が、
    前記埋め込みボックスの壁面の貫通孔内に位置する状態
    で固着してなる請求項1又は2記載の配線用地中埋め込
    みボックス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3049157U (ja) 1997-09-18 1998-06-02 株式会社土井製作所 地中埋設ボックスに対するケーブル用導管の防水装置

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