JP3398793B2 - 4段圧延機用ワークロールの支持装置 - Google Patents
4段圧延機用ワークロールの支持装置Info
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- work roll
- rolling mill
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- Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)
Description
にワークロールを支持することが可能な4段圧延機用ワ
ークロールの支持装置に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、4段圧延機は、幅広で比較的肉
厚の薄い板を圧延製造する圧延機として多く使用されて
いる。この4段圧延機は、圧延荷重を受ける上下一対の
バックアップロールの間に小径のワークロールを一対配
設したもので、このワークロールの間に金属板を挿入し
て圧延する。これらバックアップロール及びワークロー
ルは、いずれも各ロールの両端部をチョックと称する支
持部材で躯体に支持されている。このチョックとは、ベ
アリング等の軸受や、オイルシール、軸受け箱等の部材
で構成されるもので、精密な圧延を行なうには、このチ
ョック自体の精度やチョックの装着位置の精度が極めて
重要になっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】板材を薄く圧延する場
合、ワークロールを小径化するほど薄く圧延することが
できる。また、幅広の板体を圧延するには、ワークロー
ルのロール幅を大きくする必要がある。そこで、薄く幅
広の板体を圧延する場合は、小径化したワークロールの
ロール幅を大きくすることになるが、ワークロールの径
が細くなるほど、あるいは、ロール幅が大きくなるほど
ワークロールが長手中央部から撓み易くなり、圧延精度
が落ちる不都合があった。特にバックアップドライブの
ときにワークロールの撓みが大きくなる傾向がある。 【0004】しかも、ワークロールの小径化に伴い、チ
ョックの精度もより高いものが要求されるが、精度の高
いチョックの製造や装着には多大なコストがかかること
になる。また、ワークロールの小径化が更に進むと、ワ
ークロールのチョックを装着するスペースがなくなる場
合もある。この場合、従来では、6段圧延機や12段圧
延機、20段圧延機など、多数のバックアップロールを
使用してワークロールの各方向からワークロールをサポ
ートする手段が採用されている。しかしながら多数のバ
ックアップロールを使用するほど、圧延機の製造コスト
に莫大な費用がかかることになる。その為、多数のバッ
クアップロールを採用した圧延機で圧延製造すると、製
造価格が極めて高価なものにならざるを得ないのが現状
である。 【0005】そこで本発明は、上述の課題を解消すべく
創出されたもので、薄く幅広の板材を低価格の4段圧延
機で製造することが可能になり、しかも、高い圧延精度
を実現する4段圧延機用ワークロールの支持装置の提供
を目的とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべく
本発明の第1の手段は、バックアップロール2の軸受箱
4に保持具3を固定し、バックアップロール2とワーク
ロール1との相対位置が一定に保持されるように配置し
て、ワークロール1の回転軸1Aを保持具3で回転自在
に保持する4段圧延機用ワークロールの支持装置におい
て、前記保持具3は、バックアップロール2の端部周囲
を囲むリング形状を成し、左右の保持具3相互を連結す
る連結軸8と、保持具3を軸受箱4に固定する固定軸9
とで固定する。連結軸8に保持ローラー9を回転自在に
軸着し、この保持ローラー9をバックアップロール2に
当接させて保持具3とバックアップロール2との間隔を
保持し、保持具3をバックアップロール2と共に位置調
整自在に設けたことを課題解消のための手段とする。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。本発明支持装置は4段圧延機に装
着する。 【0008】ワークロール1は、バックアップロール2
との相対位置が一定に保持されるように配置してあり、
一方向圧延としている。ワークロール1の回転軸1A
は、ベアリング5を介して保持具3で回転自在に保持さ
れており、この保持具3が後述するバックアップロール
2の軸受箱4に固定されることで、ワークロール1とバ
ックアップロール2との相対位置が一定に保持されるも
のになる(図1参照)。 【0009】バックアップロール2は、上下の躯体にそ
れぞれ装着したチョック7で支持されており、このチョ
ック7は、バックアップロール2と共に、ワークロール
1のロール荷重も支持している。更に、上部のバックア
ップロール2は、チョック7と共に、上方に設けられた
高さ調節装置(図示せず)で位置調整自在に設けられて
いる。 【0010】保持具3は、ワークロール1の回転軸1A
を回転自在に保持するもので、バックアップロール2の
軸受箱4に固定される。図示の保持具3は、バックアッ
プロール2の端部周囲を囲むリング形状に形成してお
り、左右の保持具3を連結軸8が連結すると共に、この
保持具3を固定軸9で軸受箱4に固定している。更に、
連結軸8に保持ローラー10を回転自在に軸着し、この
保持ローラー10をバックアップロール2に当接させて
保持具3とバックアップロール2との間隔を一定に保持
している(図2参照)。 【0011】一方、保持具3の一部に回転軸1Aを挿入
する保持凹部3Aを設け、保持凹部3A内の回転軸1A
を、ベアリング5を介して保持している(図1参照)。
ワークロール1圧延時の荷重は、バックアップロール2
がロール全面で支持するので、保持凹部3Aにかかる荷
重は、主にスラスト方向にかかる荷重を支えることにな
る。図3ではベアリング5を省略しているが、使用する
ベアリング5はボールべアリングが適している。 【0012】 【発明の効果】本発明は、上述の如く構成したことによ
り、当初の目的を達成する。 【0013】すなわち、請求項1に記載の支持装置によ
り、薄く幅広の板材を、低価格の4段圧延機で製造する
ことに成功した。これにより、従来の細く長いワークロ
ールを使用したときのような、圧延時におけるワークロ
ールの撓みが解消されることになった。この結果、ワー
クロール1の直径は、100mm 〜10mmまでの使用が可能に
なり、また、バックアップロール2とワークロール1と
の径比率が従来では3:1程度が限界であったものが、
本発明によると6:1まで使用することが可能になっ
た。 【0014】しかも、ワークロール1にチョックを使用
していないので、これまでの4段圧延機に比べても低価
格で提供することができ、従来の6段圧延機や12段圧
延機、20段圧延機など、多数のバックアップロールを
使用した圧延機に比べると極めて安価である。 【0015】更に、高い圧延精度を実現した。例えば、
ステンレス材で20μm、カッパー材で 5μmまでの圧延
が可能になり、従来の4段圧延機と比較して、およそ1
/3まで薄く圧延することができる。 【0016】また、ワークロール1とバックアップロー
ル2との相対位置は常に一定に保たれると共に、ワーク
ロールの位置調整を容易に行なえる。 【0017】このように、本発明によると、薄く幅広の
板材を低価格の4段圧延機で製造することが可能にな
り、しかも、高い圧延精度を実現するなどといった産業
上有益な種々の効果を奏するものである。
図。 【図2】本発明支持装置の側面図。 【図3】本発明支持装置の要部を示す斜視図。 【符号の説明】 1 ワークロール 1A 回転軸 2 バックアップロール 3 保持具 3A 保持凹部 4 軸受箱 5 ベアリング 6 軸受 7 チョック 8 連結軸 9 固定軸 10 保持ローラー
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 バックアップロールの軸受箱に保持具を
固定し、バックアップロールとワークロールとの相対位
置が一定に保持されるように配置して、ワークロールの
回転軸を保持具で回転自在に保持する4段圧延機用ワー
クロールの支持装置において、前記保持具は、バックア
ップロールの端部周囲を囲むリング形状を成し、左右の
保持具相互を連結する連結軸と、保持具を軸受箱に固定
する固定軸とで固定され、連結軸に保持ローラーを回転
自在に軸着し、この保持ローラーをバックアップロール
に当接させて保持具とバックアップロールとの間隔を保
持し、保持具をバックアップロールと共に位置調整自在
に設けたことを特徴とする4段圧延機用ワークロールの
支持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24107299A JP3398793B2 (ja) | 1999-08-27 | 1999-08-27 | 4段圧延機用ワークロールの支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP24107299A JP3398793B2 (ja) | 1999-08-27 | 1999-08-27 | 4段圧延機用ワークロールの支持装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001062506A JP2001062506A (ja) | 2001-03-13 |
JP3398793B2 true JP3398793B2 (ja) | 2003-04-21 |
Family
ID=17068890
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP24107299A Expired - Lifetime JP3398793B2 (ja) | 1999-08-27 | 1999-08-27 | 4段圧延機用ワークロールの支持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3398793B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103316923A (zh) * | 2013-05-27 | 2013-09-25 | 首钢总公司 | 一种用于轧辊轴承座的卡环 |
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---|---|---|---|---|
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CN103272850A (zh) * | 2013-05-20 | 2013-09-04 | 浙江朋诚科技有限公司 | 一种高速轧机辊箱结构 |
-
1999
- 1999-08-27 JP JP24107299A patent/JP3398793B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103316923A (zh) * | 2013-05-27 | 2013-09-25 | 首钢总公司 | 一种用于轧辊轴承座的卡环 |
CN103316923B (zh) * | 2013-05-27 | 2015-10-28 | 首钢总公司 | 一种用于轧辊轴承座的卡环 |
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---|---|
JP2001062506A (ja) | 2001-03-13 |
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