JP3047587B2 - クロスミル - Google Patents
クロスミルInfo
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- JP3047587B2 JP3047587B2 JP3355095A JP35509591A JP3047587B2 JP 3047587 B2 JP3047587 B2 JP 3047587B2 JP 3355095 A JP3355095 A JP 3355095A JP 35509591 A JP35509591 A JP 35509591A JP 3047587 B2 JP3047587 B2 JP 3047587B2
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- rolls
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、中間ロールや控ロー
ルの位置を変えずに上下ワークロールのみをクロスさせ
るクロスミルの改良に関し、ワークロールと接触する支
持ロール(中間ロールや控ロール)との間に発生するス
ラスト力を低減できるようにしたものである。
ルの位置を変えずに上下ワークロールのみをクロスさせ
るクロスミルの改良に関し、ワークロールと接触する支
持ロール(中間ロールや控ロール)との間に発生するス
ラスト力を低減できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】圧延製品の断面形状を高精度に制御する
方法の一つに上下ワークロールをわずかにクロスさせロ
ール間すきま分布を変化させる方法があり、いわゆるク
ロスミルとして実用化されている。
方法の一つに上下ワークロールをわずかにクロスさせロ
ール間すきま分布を変化させる方法があり、いわゆるク
ロスミルとして実用化されている。
【0003】このクロスミルでは、上下のワークロール
を水平面内において、その回転軸をライン直角方向に対
して互いに逆方向に傾けてクロスした状態にする。
を水平面内において、その回転軸をライン直角方向に対
して互いに逆方向に傾けてクロスした状態にする。
【0004】このようなクロスミルを、たとえば4段圧
延機として構成する場合に、上下ワークロールのみをク
ロスさせ、ワークロールを支持する上下の控ロールをク
ロスせずにそのままの状態にして圧延すると、ワークロ
ールと圧延材の間にスラスト力が発生するほか、ワーク
ロールと控ロールとの間に大きなスラスト力が発生す
る。
延機として構成する場合に、上下ワークロールのみをク
ロスさせ、ワークロールを支持する上下の控ロールをク
ロスせずにそのままの状態にして圧延すると、ワークロ
ールと圧延材の間にスラスト力が発生するほか、ワーク
ロールと控ロールとの間に大きなスラスト力が発生す
る。
【0005】このためロール間に発生するスラスト力に
対してワークロールや控ロールの端部にスラスト軸受を
設けてハウジングで支持するようにしなければならな
い。
対してワークロールや控ロールの端部にスラスト軸受を
設けてハウジングで支持するようにしなければならな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このロール
間のスラスト力はその値自体が相当大きい上に、圧延荷
重の増大とともに大きくなるという問題があり、一方で
ハウジングなどのスペース上の制約から、大きなスラス
ト軸受を設けてスラスト力を支持することができない。
間のスラスト力はその値自体が相当大きい上に、圧延荷
重の増大とともに大きくなるという問題があり、一方で
ハウジングなどのスペース上の制約から、大きなスラス
ト軸受を設けてスラスト力を支持することができない。
【0007】そこで、従来のクロスミルでは、図7に概
略構成を示すように、圧延板Wと接する上下ワークロー
ル1,2と、これを支持する上下支持ロール(控ロール
や中間ロール)3,4との間のスラスト力の発生をなく
すためこれら支持ロール3,4もワークロール1,2の
回転軸と平行となるように同一角度クロスさせたペアク
ロス式としているのが現状である。
略構成を示すように、圧延板Wと接する上下ワークロー
ル1,2と、これを支持する上下支持ロール(控ロール
や中間ロール)3,4との間のスラスト力の発生をなく
すためこれら支持ロール3,4もワークロール1,2の
回転軸と平行となるように同一角度クロスさせたペアク
ロス式としているのが現状である。
【0008】このためワークロール1,2のほか、ワー
クロール1,2を支持する支持ロール3,4(控ロール
や中間ロール)のクロス機構が必要となり、クロスミル
の構造が複雑になる等の問題がある。
クロール1,2を支持する支持ロール3,4(控ロール
や中間ロール)のクロス機構が必要となり、クロスミル
の構造が複雑になる等の問題がある。
【0009】この発明は、かかる従来技術の問題点に鑑
みてなされたもので、上下ワークロールのみをクロスし
ても控ロールや中間ロール等の支持ロールとのロール間
に大きなスラスト力が発生しないようにできるクロスミ
ルを提供しようとするものである。
みてなされたもので、上下ワークロールのみをクロスし
ても控ロールや中間ロール等の支持ロールとのロール間
に大きなスラスト力が発生しないようにできるクロスミ
ルを提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記従来技術が有する課
題を解決するためこの発明のクロスミルは、上下ワーク
ロールのみを相互に水平面内でクロスさせるクロスミル
において、前記ワークロール相互間または前記ワークロ
ールとこのワークロールを支持する支持ロールとのいず
れか一方のロールの少なくとも一端にロール部より大径
のスラストカラー部を形成し、このスラストカラー部に
いずれか他方のロールのロール部の端面を接触させてロ
ール間スラスト力を支持可能としたことを特徴とするも
のである。
題を解決するためこの発明のクロスミルは、上下ワーク
ロールのみを相互に水平面内でクロスさせるクロスミル
において、前記ワークロール相互間または前記ワークロ
ールとこのワークロールを支持する支持ロールとのいず
れか一方のロールの少なくとも一端にロール部より大径
のスラストカラー部を形成し、このスラストカラー部に
いずれか他方のロールのロール部の端面を接触させてロ
ール間スラスト力を支持可能としたことを特徴とするも
のである。
【0011】また、この発明のクロスミルは、第1の発
明の構成に加え、スラストカラー部に接触するロール部
の端面を曲面に形成したことを特徴とするものである。
明の構成に加え、スラストカラー部に接触するロール部
の端面を曲面に形成したことを特徴とするものである。
【0012】さらに、この発明のクロスミルは、第1乃
至第2の発明の構成に加え、スラストカラー部のロール
部の端面との接触面にウエアプレートを取付けたことを
特徴とするものである。
至第2の発明の構成に加え、スラストカラー部のロール
部の端面との接触面にウエアプレートを取付けたことを
特徴とするものである。
【0013】また、この発明のクロスミルは、上下ワー
クロールのみを相互に水平面内でクロスさせるクロスミ
ルにおいて、前記ワークロール相互間または前記ワーク
ロールとこのワークロールを支持する支持ロールとのい
ずれか一方のロールのロール部内に当該ロール部より大
径のスラストカラー部を形成し、このスラストカラー部
が接触されてスラスト力を支持するロール部より小径の
環状溝部をいずれか他方のロールのロール部内に形成し
たことを特徴とするものである。
クロールのみを相互に水平面内でクロスさせるクロスミ
ルにおいて、前記ワークロール相互間または前記ワーク
ロールとこのワークロールを支持する支持ロールとのい
ずれか一方のロールのロール部内に当該ロール部より大
径のスラストカラー部を形成し、このスラストカラー部
が接触されてスラスト力を支持するロール部より小径の
環状溝部をいずれか他方のロールのロール部内に形成し
たことを特徴とするものである。
【0014】さらに、この発明のクロスミルは、第4の
発明の構成に加え、環状溝部内に前記スラストカラー部
と接触するスラストパッドを介装したことを特徴とする
ものである。
発明の構成に加え、環状溝部内に前記スラストカラー部
と接触するスラストパッドを介装したことを特徴とする
ものである。
【0015】また、この発明のクロスミルは、第1〜第
5の発明の各構成に加え、前記ワークロールと前記支持
ロールのロール間、前記スラストカラー部と前記ロール
部の端面との間、または前記環状溝部と前記スラストカ
ラー部との間の少なくともいずれかに潤滑剤を供給する
潤滑剤供給装置を設けたことを特徴とするものである。
5の発明の各構成に加え、前記ワークロールと前記支持
ロールのロール間、前記スラストカラー部と前記ロール
部の端面との間、または前記環状溝部と前記スラストカ
ラー部との間の少なくともいずれかに潤滑剤を供給する
潤滑剤供給装置を設けたことを特徴とするものである。
【0016】
【作用】このクロスミルによれば、ワークロールとこれ
を支持する控ロールまたは中間ロール等の支持ロールの
間またはワークロール相互間で、ワークロールの一端ま
たは両端に大径のスラストカラー部を形成し、他方の支
持ロールの一方または両方の端面を接触させてロール間
スラスト力を支持するようにしたり、逆に支持ロールの
一端または両端に大径のスラストカラー部を形成し、他
方のワークロールの一方または両方の端面を接触させて
ロール間スラスト力を支持するようにしており、ロール
間に加わるスラスト力をロール内で相殺して大巾に低減
することができ、スラスト力の支持構造が容易となり、
ワークロールのみをクロスさせるクロスミルを実現する
ことができる。
を支持する控ロールまたは中間ロール等の支持ロールの
間またはワークロール相互間で、ワークロールの一端ま
たは両端に大径のスラストカラー部を形成し、他方の支
持ロールの一方または両方の端面を接触させてロール間
スラスト力を支持するようにしたり、逆に支持ロールの
一端または両端に大径のスラストカラー部を形成し、他
方のワークロールの一方または両方の端面を接触させて
ロール間スラスト力を支持するようにしており、ロール
間に加わるスラスト力をロール内で相殺して大巾に低減
することができ、スラスト力の支持構造が容易となり、
ワークロールのみをクロスさせるクロスミルを実現する
ことができる。
【0017】また、このクロスミルによれば、ワークロ
ールまたは支持ロールに形成したスラストカラー部と接
触する支持ロールまたはワークロールの端面を曲面とす
るようにしており、ワークロールをクロスした場合の互
いの接触を円滑とし、スラスト力の支持がスムーズに行
われるようにしている。
ールまたは支持ロールに形成したスラストカラー部と接
触する支持ロールまたはワークロールの端面を曲面とす
るようにしており、ワークロールをクロスした場合の互
いの接触を円滑とし、スラスト力の支持がスムーズに行
われるようにしている。
【0018】さらに、このクロスミルによれば、スラス
トカラー部にウエアプレートを別に取付けるようにして
おり、ロール端面とスラストカラー部との接触による摩
耗が生じてもウエアプレートの交換で簡単に対処できる
ようにしている。
トカラー部にウエアプレートを別に取付けるようにして
おり、ロール端面とスラストカラー部との接触による摩
耗が生じてもウエアプレートの交換で簡単に対処できる
ようにしている。
【0019】また、このクロスミルによれば、ワークロ
ールまたは支持ロールの中間部であるロール部内または
ワークロール相互間のロール部内にスラストカラー部と
これが嵌まるスラスト受用の環状溝部を形成するように
しており、ロール間に加わるスラスト力をロール内で相
殺して大巾に低減することができ、スラスト力の支持構
造が容易となり、ワークロールのみをクロスさせるクロ
スミルを実現することができる。
ールまたは支持ロールの中間部であるロール部内または
ワークロール相互間のロール部内にスラストカラー部と
これが嵌まるスラスト受用の環状溝部を形成するように
しており、ロール間に加わるスラスト力をロール内で相
殺して大巾に低減することができ、スラスト力の支持構
造が容易となり、ワークロールのみをクロスさせるクロ
スミルを実現することができる。
【0020】さらに、このクロスミルによれば、環状溝
部内にスラストパッドあるいはスラスト軸受要素のある
パッドを取付けて円滑なスラスト力の支持ができるよう
にしている。
部内にスラストパッドあるいはスラスト軸受要素のある
パッドを取付けて円滑なスラスト力の支持ができるよう
にしている。
【0021】また、このクロスミルによれば、第1〜第
5のクロスミルにおいて、前記ワークロールと前記支持
ロールのロール間、前記スラストカラー部と前記ロール
部の端面との間、または前記環状溝部と前記スラストカ
ラー部との間の少なくともいずれか1箇所に潤滑剤給装
置で潤滑剤を供給するようにしており、ロール間を潤滑
することにより発生するスラスト力自体を大巾に減少で
きるとともに、スラストカラー部を潤滑することにより
面圧を軽減し、摩耗を低減することができる。
5のクロスミルにおいて、前記ワークロールと前記支持
ロールのロール間、前記スラストカラー部と前記ロール
部の端面との間、または前記環状溝部と前記スラストカ
ラー部との間の少なくともいずれか1箇所に潤滑剤給装
置で潤滑剤を供給するようにしており、ロール間を潤滑
することにより発生するスラスト力自体を大巾に減少で
きるとともに、スラストカラー部を潤滑することにより
面圧を軽減し、摩耗を低減することができる。
【0022】これらのクロスミルによってロール間に発
生するスラスト力をロール間で相殺してスラスト力を簡
単な構造で支持することができ、ペアクロス式とするこ
と無く、ワークロールだけのクロスミルを実現できる。
生するスラスト力をロール間で相殺してスラスト力を簡
単な構造で支持することができ、ペアクロス式とするこ
と無く、ワークロールだけのクロスミルを実現できる。
【0023】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づき詳
細に説明する。図1および図2はこの発明のクロスミル
を4段圧延機に適用した一実施例にかかる概略斜視図お
よび概略側面図である。
細に説明する。図1および図2はこの発明のクロスミル
を4段圧延機に適用した一実施例にかかる概略斜視図お
よび概略側面図である。
【0024】このクロスミル10では、圧延板Wと接す
る上下ワークロール11,12のみをクロスさせるよう
になっており、図示省略したが、ハウジングに支持され
る両端部のロールチョックがクロス機構によって移動可
能とされ、水平面内でライン直角方向に対して上下ワー
クロール11,12の回転軸を相互にクロスさせること
ができる。
る上下ワークロール11,12のみをクロスさせるよう
になっており、図示省略したが、ハウジングに支持され
る両端部のロールチョックがクロス機構によって移動可
能とされ、水平面内でライン直角方向に対して上下ワー
クロール11,12の回転軸を相互にクロスさせること
ができる。
【0025】これら上下ワークロール11,12を支持
する上下控ロール13,14は、通常の圧延機と同様に
その回転軸はライン直角方向に配置され、ハウジングに
対して両端部のロールチョックが固定されるようになっ
ている。
する上下控ロール13,14は、通常の圧延機と同様に
その回転軸はライン直角方向に配置され、ハウジングに
対して両端部のロールチョックが固定されるようになっ
ている。
【0026】このようなクロスミル10の上控ロール1
3と下控ロール14との両端部には、クロス状態の上下
ワークロール11,12の両端面が接触する大径のスラ
ストカラー部15,16が形成されている。これらスラ
ストカラー部15,16は上下控ロール13,14の回
転軸に対して直角方向に形成してあり、両端部のスラス
トカラー部15,16の間隔がワークロール11,12
の全長より広く形成され、ワークロール11,12をク
ロスさせることができる余裕が持たせてある。
3と下控ロール14との両端部には、クロス状態の上下
ワークロール11,12の両端面が接触する大径のスラ
ストカラー部15,16が形成されている。これらスラ
ストカラー部15,16は上下控ロール13,14の回
転軸に対して直角方向に形成してあり、両端部のスラス
トカラー部15,16の間隔がワークロール11,12
の全長より広く形成され、ワークロール11,12をク
ロスさせることができる余裕が持たせてある。
【0027】このようなスラストカラー部15,16が
形成された上下控ロール13,14で支持しながらワー
クロール11,12を互いに水平面内で逆方向にクロス
させて圧延材Wを圧延すると、上ワークロール11と上
控ロール13との間および下ワークロール12と下控ロ
ール14との間にそれぞれロールクロスにともなってス
ラスト力が発生するが、上下ワークロール11,12の
スラスト力発生側の端面が上下控ロール13,14の一
方のスラストカラー部15,16と接することでスラス
ト力が支持され、上ワークロール11と上控ロール13
との間、または下ワークロール12と下控ロール14と
の間でスラスト力が作用と反作用によってそれぞれ相殺
され、上下控ロール13,14の両端部を支持するロー
ルチョックには大きなスラスト力が作用することがなく
なる。
形成された上下控ロール13,14で支持しながらワー
クロール11,12を互いに水平面内で逆方向にクロス
させて圧延材Wを圧延すると、上ワークロール11と上
控ロール13との間および下ワークロール12と下控ロ
ール14との間にそれぞれロールクロスにともなってス
ラスト力が発生するが、上下ワークロール11,12の
スラスト力発生側の端面が上下控ロール13,14の一
方のスラストカラー部15,16と接することでスラス
ト力が支持され、上ワークロール11と上控ロール13
との間、または下ワークロール12と下控ロール14と
の間でスラスト力が作用と反作用によってそれぞれ相殺
され、上下控ロール13,14の両端部を支持するロー
ルチョックには大きなスラスト力が作用することがなく
なる。
【0028】また、このクロスミル10では、ワークロ
ール11,12の両端面に対応して控ロール13,14
の両端部にスラストカラー部15,16を形成するよう
にしているので、圧延材Wの圧延方向にかかわらず、い
ずれか一方のワークロール11,12の端面とスラスト
カラー部15,16とが接触してスラスト力が支持され
ることになり、上下ワークロール11,12のクロス方
向を変えることなくリバース圧延も可能となる。
ール11,12の両端面に対応して控ロール13,14
の両端部にスラストカラー部15,16を形成するよう
にしているので、圧延材Wの圧延方向にかかわらず、い
ずれか一方のワークロール11,12の端面とスラスト
カラー部15,16とが接触してスラスト力が支持され
ることになり、上下ワークロール11,12のクロス方
向を変えることなくリバース圧延も可能となる。
【0029】しかし、圧延材Wの圧延方向が一方向であ
る場合や上下ワークロール11,12のクロス方向を変
えてリバース圧延を行う場合には、控ロール13,14
に形成するスラストカラー部15,16をスラスト力を
支持する一方側にのみ形成するようにすることもでき
る。
る場合や上下ワークロール11,12のクロス方向を変
えてリバース圧延を行う場合には、控ロール13,14
に形成するスラストカラー部15,16をスラスト力を
支持する一方側にのみ形成するようにすることもでき
る。
【0030】このようなクロスミル10により、従来の
ようにロール間に発生するスラスト力を低減するためワ
ークロールのみならず控ロールもクロスさせるペアクロ
ス構造とする必要がなく、ワークロール11,12のみ
をクロスさせるクロスミルを実現することができ、クロ
スミル自体の構造が大巾に簡素化される。
ようにロール間に発生するスラスト力を低減するためワ
ークロールのみならず控ロールもクロスさせるペアクロ
ス構造とする必要がなく、ワークロール11,12のみ
をクロスさせるクロスミルを実現することができ、クロ
スミル自体の構造が大巾に簡素化される。
【0031】なお、ロール間に発生するスラスト力を支
持することにより、ワークロール11,12の端面と控
ロール13,14のスラストカラー部15,16との接
触状態が線接触となるが、ワークロール11,12の端
面を球面などの曲面に形成するようにして、ワークロー
ル11,12の端面とスラストカラー部15,16との
接触面積の増大を図るようにすることもできる。
持することにより、ワークロール11,12の端面と控
ロール13,14のスラストカラー部15,16との接
触状態が線接触となるが、ワークロール11,12の端
面を球面などの曲面に形成するようにして、ワークロー
ル11,12の端面とスラストカラー部15,16との
接触面積の増大を図るようにすることもできる。
【0032】また、ロール端面とスラストカラー部を直
接接触させること無く、スラストカラー部のロール端面
との接触する側、あるいはスラストカラー部と接触する
ロール端面側に、ロール端面あるいはスラストカラー部
より軟らかい金属などのウエアプレートを取付けるよう
にし、このウエアプレートを摩耗などの発生に応じて適
宜交換するようにすることもできる。
接接触させること無く、スラストカラー部のロール端面
との接触する側、あるいはスラストカラー部と接触する
ロール端面側に、ロール端面あるいはスラストカラー部
より軟らかい金属などのウエアプレートを取付けるよう
にし、このウエアプレートを摩耗などの発生に応じて適
宜交換するようにすることもできる。
【0033】さらに、このクロスミル10では、上ワー
クロール11と上控ロール13とのロール間、下ワーク
ロール12と下控ロール14とのロール間、スラストカ
ラー部15,16とワークロール11,12の端面との
間に、図2に示すように、潤滑剤供給装置17を設け、
スプレーノズル18や多孔性ローラなどで潤滑剤を供給
するようにしてある。そして、ワークロール11,12
の入側には、潤滑剤掻取装置19が設けられ、余分の潤
滑剤が圧延板Wに付着しないようにしてある。
クロール11と上控ロール13とのロール間、下ワーク
ロール12と下控ロール14とのロール間、スラストカ
ラー部15,16とワークロール11,12の端面との
間に、図2に示すように、潤滑剤供給装置17を設け、
スプレーノズル18や多孔性ローラなどで潤滑剤を供給
するようにしてある。そして、ワークロール11,12
の入側には、潤滑剤掻取装置19が設けられ、余分の潤
滑剤が圧延板Wに付着しないようにしてある。
【0034】この潤滑剤としては、たとえば2〜5%く
らいのソリブル油や簡単な油脂系の潤滑油などを用い
る。
らいのソリブル油や簡単な油脂系の潤滑油などを用い
る。
【0035】このような潤滑剤供給装置17でロール間
11,13およびロール間12,14を潤滑すること
で、ロール間に発生するスラスト力自体を大巾に軽減す
ることができる。なお、この場合でもクロスしない場合
に比べると数倍のスラスト力は発生する。
11,13およびロール間12,14を潤滑すること
で、ロール間に発生するスラスト力自体を大巾に軽減す
ることができる。なお、この場合でもクロスしない場合
に比べると数倍のスラスト力は発生する。
【0036】また、スラストカラー部15,16を潤滑
することにより、面圧を軽減することができ、摩耗を低
減することができる。
することにより、面圧を軽減することができ、摩耗を低
減することができる。
【0037】次に、この発明のクロスミルの他の一実施
例について、図3により説明する。
例について、図3により説明する。
【0038】このクロスミル20では、上ワークロール
11と上控ロール13とのロール間に発生するスラスト
力の支持を上ワークロール11の両端部に形成した大径
のスラストカラー部21と上控ロール13の端面との間
で支持するようにする一方、下ワークロール12と下控
ロール14とのロール間に発生するスラスト力の支持を
下控ロール14の両端部に形成した大径のスラストカラ
ー部22と下ワークロール12の端面との間で支持する
ようにしている。
11と上控ロール13とのロール間に発生するスラスト
力の支持を上ワークロール11の両端部に形成した大径
のスラストカラー部21と上控ロール13の端面との間
で支持するようにする一方、下ワークロール12と下控
ロール14とのロール間に発生するスラスト力の支持を
下控ロール14の両端部に形成した大径のスラストカラ
ー部22と下ワークロール12の端面との間で支持する
ようにしている。
【0039】このようにスラストカラー部21,22を
交互に形成するようにすることで、上ワークロール11
の両端部に形成したスラストカラー部21で下ワークロ
ール12の両端面が挾まれるようになり、上下ワークロ
ール11,12間に圧延板Wから発生するスラスト力が
作用するが、このスラスト力の支持もなされることにな
る。
交互に形成するようにすることで、上ワークロール11
の両端部に形成したスラストカラー部21で下ワークロ
ール12の両端面が挾まれるようになり、上下ワークロ
ール11,12間に圧延板Wから発生するスラスト力が
作用するが、このスラスト力の支持もなされることにな
る。
【0040】なお、このクロスミル20においても、既
に説明したように、スラストカラー部21,22をスラ
スト力の発生方向に応じて一方だけとして構造の簡素化
を図るようにしたり、スラストカラー部21,22と接
するロールの端面を曲面状に形成して接触面積の拡大を
図り、一層のスラスト荷重の支持能力を増大するように
しても良い。
に説明したように、スラストカラー部21,22をスラ
スト力の発生方向に応じて一方だけとして構造の簡素化
を図るようにしたり、スラストカラー部21,22と接
するロールの端面を曲面状に形成して接触面積の拡大を
図り、一層のスラスト荷重の支持能力を増大するように
しても良い。
【0041】また、ロール端面とスラストカラー部を直
接接触させること無く、スラストカラー部のロール端面
との接触する側、あるいはロール端面側に、ロール端面
あるいはスラストカラー部より軟らかい金属などのウエ
アプレートを取付けるようにし、このウエアプレートを
摩耗などの発生に応じて適宜交換するようにすることも
できる。
接接触させること無く、スラストカラー部のロール端面
との接触する側、あるいはロール端面側に、ロール端面
あるいはスラストカラー部より軟らかい金属などのウエ
アプレートを取付けるようにし、このウエアプレートを
摩耗などの発生に応じて適宜交換するようにすることも
できる。
【0042】さらに、ロール間やスラストカラー部を潤
滑することで、スラスト力自体を低減したり、スラスト
カラー部やロール端面等の摩耗を軽減することができ
る。
滑することで、スラスト力自体を低減したり、スラスト
カラー部やロール端面等の摩耗を軽減することができ
る。
【0043】次に、この発明のクロスミルのさらに他の
一実施例について、図4により説明する。このクロスミ
ル30では、上ワークロール11と上控ロール13との
ロール間に発生するスラスト力の支持を上ワークロール
11の一端部に形成した大径のスラストカラー部31と
上控ロール13の一端面との間で支持するようにする一
方、下ワークロール12と下控ロール14とのロール間
に発生するスラスト力の支持を下ワークロール12の他
端部に形成した大径のスラストカラー部32と下控ロー
ル14の他端面との間で支持するようにしている。
一実施例について、図4により説明する。このクロスミ
ル30では、上ワークロール11と上控ロール13との
ロール間に発生するスラスト力の支持を上ワークロール
11の一端部に形成した大径のスラストカラー部31と
上控ロール13の一端面との間で支持するようにする一
方、下ワークロール12と下控ロール14とのロール間
に発生するスラスト力の支持を下ワークロール12の他
端部に形成した大径のスラストカラー部32と下控ロー
ル14の他端面との間で支持するようにしている。
【0044】このようにスラストカラー部31,32を
ワークロール11,12の一方の端部にのみに形成する
ようにすることで、上ワークロール11と下ワークロー
ル12とは同一形状のものを反転させて使用することが
でき、上下控ロール13,14は従来形状のままで良
く、スペアロールを用意する場合に、その本数を大巾に
減少することができる。
ワークロール11,12の一方の端部にのみに形成する
ようにすることで、上ワークロール11と下ワークロー
ル12とは同一形状のものを反転させて使用することが
でき、上下控ロール13,14は従来形状のままで良
く、スペアロールを用意する場合に、その本数を大巾に
減少することができる。
【0045】このようにスラストカラー部31,32を
上下ワークロール11,12の一方の端部に形成して交
互に配置するようにすることで、上下ワークロール1
1,12の端部に形成したスラストカラー部31,32
で上下ワークロール11,12の両端面を互いに挾むよ
うになり、上下ワークロール11,12間に圧延板Wか
ら発生するスラスト力が作用しても、このスラスト力を
支持することができる。
上下ワークロール11,12の一方の端部に形成して交
互に配置するようにすることで、上下ワークロール1
1,12の端部に形成したスラストカラー部31,32
で上下ワークロール11,12の両端面を互いに挾むよ
うになり、上下ワークロール11,12間に圧延板Wか
ら発生するスラスト力が作用しても、このスラスト力を
支持することができる。
【0046】なお、このクロスミル30においても、既
に説明したように、スラストカラー部31,32をリバ
ース圧延などに備えてスラスト力の発生方向に応じて両
方に形成ようにしたり、スラストカラー部31,32と
接する控ロール13,14の端面を曲面状に形成して接
触面積の拡大を図り、一層のスラスト荷重の支持能力を
増大するようにしても良い。
に説明したように、スラストカラー部31,32をリバ
ース圧延などに備えてスラスト力の発生方向に応じて両
方に形成ようにしたり、スラストカラー部31,32と
接する控ロール13,14の端面を曲面状に形成して接
触面積の拡大を図り、一層のスラスト荷重の支持能力を
増大するようにしても良い。
【0047】また、ロール端面とスラストカラー部を直
接接触させること無く、スラストカラー部のロール端面
との接触する側にロール端面より軟らかい金属などのウ
エアプレートを取付けるようにしたり、逆にロール端面
側にウエアプレートを取付けるようにし、このウエアプ
レートを摩耗などの発生に応じて適宜交換するようにす
ることもできる。
接接触させること無く、スラストカラー部のロール端面
との接触する側にロール端面より軟らかい金属などのウ
エアプレートを取付けるようにしたり、逆にロール端面
側にウエアプレートを取付けるようにし、このウエアプ
レートを摩耗などの発生に応じて適宜交換するようにす
ることもできる。
【0048】さらに、ロール間やスラストカラー部を潤
滑することで、スラスト力自体を低減したり、スラスト
カラー部やロール端面等の摩耗を軽減することができ
る。
滑することで、スラスト力自体を低減したり、スラスト
カラー部やロール端面等の摩耗を軽減することができ
る。
【0049】次に、この発明のクロスミルの他の一実施
例について、図5および図5中のA部を拡大した図6に
より説明する。
例について、図5および図5中のA部を拡大した図6に
より説明する。
【0050】このクロスミル40では、上ワークロール
11と上控ロール13とのロール間に発生するスラスト
力を上ワークロール11の圧延幅に支障のないロール部
内に形成した大径のスラストカラー部41と上控ロール
13のロール部内に形成した環状溝部42とを噛み合わ
せるようにして支持するようにする。
11と上控ロール13とのロール間に発生するスラスト
力を上ワークロール11の圧延幅に支障のないロール部
内に形成した大径のスラストカラー部41と上控ロール
13のロール部内に形成した環状溝部42とを噛み合わ
せるようにして支持するようにする。
【0051】一方、下ワークロール12と下控ロール1
4とのロール間に発生するスラスト力を下ワークロール
12の圧延幅に支障のないロール部内に形成した環状溝
部43と下控ロール14のロール部内の対応する位置に
形成したスラストカラー部44とを互いに噛み合わせる
ようにして支持するようにする。
4とのロール間に発生するスラスト力を下ワークロール
12の圧延幅に支障のないロール部内に形成した環状溝
部43と下控ロール14のロール部内の対応する位置に
形成したスラストカラー部44とを互いに噛み合わせる
ようにして支持するようにする。
【0052】そして、上ワークロール11に形成したス
ラストカラー部41は、下ワークロール12に形成した
環状溝部43とも噛み合うようになり、これにより上下
ワークロール11,12間のスラスト力の支持も可能と
なる。
ラストカラー部41は、下ワークロール12に形成した
環状溝部43とも噛み合うようになり、これにより上下
ワークロール11,12間のスラスト力の支持も可能と
なる。
【0053】また、これまでの発明の実施例の場合と異
なり、圧延に支障のないロール部内にスラストカラー部
41,44を形成するとともに、環状溝部42,43も
ロール部内に形成するようにしているので、ロール部の
一箇所に形成するだけで両方向のスラスト力を支持する
ことができる。
なり、圧延に支障のないロール部内にスラストカラー部
41,44を形成するとともに、環状溝部42,43も
ロール部内に形成するようにしているので、ロール部の
一箇所に形成するだけで両方向のスラスト力を支持する
ことができる。
【0054】さらに、スラストカラー部41,44と環
状溝部42,43との間、たとえば図6に示すスラスト
カラー部41の両側および環状溝部43の両側にそれぞ
れスラストパッド45あるいはスラスト軸受要素のある
パッドを介挿するようにすれば、スムーズにスラスト力
の支持ができるとともに、さらに鋼球46やローラなど
を介挿するようにすれば、スラスト力の支持に伴う摩擦
抵抗を一層減らすことができる。
状溝部42,43との間、たとえば図6に示すスラスト
カラー部41の両側および環状溝部43の両側にそれぞ
れスラストパッド45あるいはスラスト軸受要素のある
パッドを介挿するようにすれば、スムーズにスラスト力
の支持ができるとともに、さらに鋼球46やローラなど
を介挿するようにすれば、スラスト力の支持に伴う摩擦
抵抗を一層減らすことができる。
【0055】なお、このクロスミル40においても、既
に説明したように、スラストカラー部41,44と接す
る環状溝部42,43の端面を曲面状に形成して接触面
積の拡大を図り、一層のスラスト荷重の支持能力を増大
するようにしても良い。
に説明したように、スラストカラー部41,44と接す
る環状溝部42,43の端面を曲面状に形成して接触面
積の拡大を図り、一層のスラスト荷重の支持能力を増大
するようにしても良い。
【0056】さらに、ロール間やスラストカラー部4
1,44と環状溝部42,43の間を潤滑することで、
スラスト力自体を低減したり、スラストカラー部41,
44や環状溝部42,43、あるいはスラストパッド4
5等の摩耗を軽減するとともに、摩擦抵抗を一層減らす
ことができる。
1,44と環状溝部42,43の間を潤滑することで、
スラスト力自体を低減したり、スラストカラー部41,
44や環状溝部42,43、あるいはスラストパッド4
5等の摩耗を軽減するとともに、摩擦抵抗を一層減らす
ことができる。
【0057】以上説明したクロスミル10,20,3
0,40のいずれの場合にも、ワークロール11,12
と控ロール13,14との間で発生するスラスト力をロ
ール間で吸収するので、ロールクロスによるスラスト力
が外力としてハウジングに加わることがなく、ワークロ
ール11,12のみをクロスするクロスミルを実現する
ことができる。
0,40のいずれの場合にも、ワークロール11,12
と控ロール13,14との間で発生するスラスト力をロ
ール間で吸収するので、ロールクロスによるスラスト力
が外力としてハウジングに加わることがなく、ワークロ
ール11,12のみをクロスするクロスミルを実現する
ことができる。
【0058】なお、上記各実施例では、クロスミルを4
段圧延機に適用した場合で説明したが、これに限らず、
さらに6段圧延機などの多段圧延機に適用することもで
きる。 また、この発明の要旨を変更しない範囲で各構
成要素に変更を加えるようにしても良い。
段圧延機に適用した場合で説明したが、これに限らず、
さらに6段圧延機などの多段圧延機に適用することもで
きる。 また、この発明の要旨を変更しない範囲で各構
成要素に変更を加えるようにしても良い。
【0059】
【発明の効果】以上、実施例とともに具体的に説明した
ようにこの発明のクロスミルによれば、ワークロールと
これを支持する控ロールまたは中間ロール等の支持ロー
ルの間またはワークロール相互間で、ワークロールの一
端または両端に大径のスラストカラー部を形成し、他方
の支持ロールの一方または両方の端面を接触させてロー
ル間スラスト力を支持したり、逆に支持ロールの一端ま
たは両端に大径のスラストカラー部を形成し、他方のワ
ークロールの一方または両方の端面を接触させてロール
間スラスト力を支持するようにしたので、ロール間に加
わるスラスト力をロール内で相殺して大巾に低減するこ
とができ、外力としてハウジングなどに加わるスラスト
力も大巾に低減されてスラスト力の支持が容易となり、
構造も簡単となってワークロールのみをクロスさせるク
ロスミルを実現することができる。
ようにこの発明のクロスミルによれば、ワークロールと
これを支持する控ロールまたは中間ロール等の支持ロー
ルの間またはワークロール相互間で、ワークロールの一
端または両端に大径のスラストカラー部を形成し、他方
の支持ロールの一方または両方の端面を接触させてロー
ル間スラスト力を支持したり、逆に支持ロールの一端ま
たは両端に大径のスラストカラー部を形成し、他方のワ
ークロールの一方または両方の端面を接触させてロール
間スラスト力を支持するようにしたので、ロール間に加
わるスラスト力をロール内で相殺して大巾に低減するこ
とができ、外力としてハウジングなどに加わるスラスト
力も大巾に低減されてスラスト力の支持が容易となり、
構造も簡単となってワークロールのみをクロスさせるク
ロスミルを実現することができる。
【0060】また、このクロスミルによれば、ワークロ
ールまたは支持ロールに形成したスラストカラー部と接
触する支持ロールまたはワークロールの端面を曲面とす
るようにしたので、ワークロールをクロスした場合の互
いの接触を円滑とし、スラスト力の支持を一層スムーズ
に行なうことができる。
ールまたは支持ロールに形成したスラストカラー部と接
触する支持ロールまたはワークロールの端面を曲面とす
るようにしたので、ワークロールをクロスした場合の互
いの接触を円滑とし、スラスト力の支持を一層スムーズ
に行なうことができる。
【0061】さらに、このクロスミルによれば、スラス
トカラー部にウエアプレートを別に取付けるようにした
ので、ロール端面とスラストカラー部との接触による摩
耗が生じてもウエアプレートの交換で簡単に対処するこ
とができる。
トカラー部にウエアプレートを別に取付けるようにした
ので、ロール端面とスラストカラー部との接触による摩
耗が生じてもウエアプレートの交換で簡単に対処するこ
とができる。
【0062】また、このクロスミルによれば、ワークロ
ールまたは支持ロールの中間部であるロール部内または
ワークロール相互間のロール部内にスラストカラー部と
これが嵌まるスラスト受用の環状溝部を形成するように
したので、ロール間に加わるスラスト力をロール内で相
殺して大巾に低減することができ、外力として加わるス
ラスト力の支持構造が容易となり、ワークロールのみを
クロスさせるクロスミルを実現することができる。
ールまたは支持ロールの中間部であるロール部内または
ワークロール相互間のロール部内にスラストカラー部と
これが嵌まるスラスト受用の環状溝部を形成するように
したので、ロール間に加わるスラスト力をロール内で相
殺して大巾に低減することができ、外力として加わるス
ラスト力の支持構造が容易となり、ワークロールのみを
クロスさせるクロスミルを実現することができる。
【0063】さらに、このクロスミルによれば、環状溝
部内にスラストパッドを取付けるようにしたので、円滑
にスラスト力の支持ができる。
部内にスラストパッドを取付けるようにしたので、円滑
にスラスト力の支持ができる。
【0064】また、このクロスミルによれば、前記ワー
クロールと前記支持ロールのロール間、前記スラストカ
ラー部と前記ロール部の端面との間、または前記環状溝
部と前記スラストカラー部との間の少なくともいずれか
1箇所に潤滑剤給装置で潤滑剤を供給するようにしたの
で、ロール間を潤滑することにより発生するスラスト力
自体を大巾に減少できるとともに、スラストカラー部を
潤滑することにより面圧を軽減し、摩耗を低減すること
ができる。
クロールと前記支持ロールのロール間、前記スラストカ
ラー部と前記ロール部の端面との間、または前記環状溝
部と前記スラストカラー部との間の少なくともいずれか
1箇所に潤滑剤給装置で潤滑剤を供給するようにしたの
で、ロール間を潤滑することにより発生するスラスト力
自体を大巾に減少できるとともに、スラストカラー部を
潤滑することにより面圧を軽減し、摩耗を低減すること
ができる。
【0065】これらのクロスミルによってロール間に発
生するスラスト力をロール間で相殺することができ、外
力として加わるスラスト力を簡単な構造で支持すること
ができ、ペアクロス式とすること無く、ワークロールだ
けのクロスミルを実現できる。 また、クロス機構もワ
ークロールに対するものだけで済み、簡単となる。
生するスラスト力をロール間で相殺することができ、外
力として加わるスラスト力を簡単な構造で支持すること
ができ、ペアクロス式とすること無く、ワークロールだ
けのクロスミルを実現できる。 また、クロス機構もワ
ークロールに対するものだけで済み、簡単となる。
【図1】この発明のクロスミルを4段圧延機に適用した
一実施例にかかる概略斜視図である。
一実施例にかかる概略斜視図である。
【図2】この発明のクロスミルを4段圧延機に適用した
一実施例にかかる概略側面図である。
一実施例にかかる概略側面図である。
【図3】この発明のクロスミルを4段圧延機に適用した
他の一実施例にかかる概略正面図である。
他の一実施例にかかる概略正面図である。
【図4】この発明のクロスミルを4段圧延機に適用した
さらに他の一実施例にかかる概略正面図である。
さらに他の一実施例にかかる概略正面図である。
【図5】この発明のクロスミルを4段圧延機に適用した
他の一実施例にかかる概略正面図である。
他の一実施例にかかる概略正面図である。
【図6】図5中のA部を拡大した説明図である。
【図7】従来のペアクロス式のクロスミルの概略構成図
である。
である。
10,20,30,40 クロスミル 11 上ワークロール 12 下ワークロール 13 上控ロール 14 下控ロール 15 スラストカラー部 16 スラストカラー部 17 潤滑剤供給装置 21 スラストカラー部 22 スラストカラー部 31 スラストカラー部 32 スラストカラー部 41 スラストカラー部 42 環状溝部 43 環状溝部 44 スラストカラー部 45 スラストパッド 46 鋼球 W 圧延板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 27/02 B21B 13/14
Claims (6)
- 【請求項1】 上下ワークロールのみを相互に水平面内
でクロスさせるクロスミルにおいて、前記ワークロール
相互間または前記ワークロールとこのワークロールを支
持する支持ロールとのいずれか一方のロールの少なくと
も一端にロール部より大径のスラストカラー部を形成
し、このスラストカラー部にいずれか他方のロールのロ
ール部の端面を接触させてロール間スラスト力を支持可
能としたことを特徴とするクロスミル。 - 【請求項2】 前記スラストカラー部に接触するロール
部の端面を曲面に形成したことを特徴とする請求項1記
載のクロスミル。 - 【請求項3】 前記スラストカラー部のロール部の端面
との接触面にウエアプレートを取付けたことを特徴とす
る請求項1または2記載のクロスミル。 - 【請求項4】 上下ワークロールのみを相互に水平面内
でクロスさせるクロスミルにおいて、前記ワークロール
相互間または前記ワークロールとこのワークロールを支
持する支持ロールとのいずれか一方のロールのロール部
内に当該ロール部より大径のスラストカラー部を形成
し、このスラストカラー部が接触されてスラスト力を支
持するロール部より小径の環状溝部をいずれか他方のロ
ールのロール部内に形成したことを特徴とするクロスミ
ル。 - 【請求項5】 前記環状溝部内に前記スラストカラー部
と接触するスラストパッドを介装したことを特徴とする
請求項4記載のクロスミル。 - 【請求項6】 前記ワークロールと前記支持ロールのロ
ール間、前記スラストカラー部と前記ロール部の端面と
の間、または前記環状溝部と前記スラストカラー部との
間の少なくともいずれかに潤滑剤を供給する潤滑剤供給
装置を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか
に記載のクロスミル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3355095A JP3047587B2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | クロスミル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3355095A JP3047587B2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | クロスミル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05169113A JPH05169113A (ja) | 1993-07-09 |
JP3047587B2 true JP3047587B2 (ja) | 2000-05-29 |
Family
ID=18441910
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3355095A Expired - Fee Related JP3047587B2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | クロスミル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3047587B2 (ja) |
-
1991
- 1991-12-20 JP JP3355095A patent/JP3047587B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05169113A (ja) | 1993-07-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |