JP2792746B2 - クロスロール圧延機のバックアップロール保持方法 - Google Patents

クロスロール圧延機のバックアップロール保持方法

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JP2792746B2
JP2792746B2 JP2677891A JP2677891A JP2792746B2 JP 2792746 B2 JP2792746 B2 JP 2792746B2 JP 2677891 A JP2677891 A JP 2677891A JP 2677891 A JP2677891 A JP 2677891A JP 2792746 B2 JP2792746 B2 JP 2792746B2
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roll
rolling
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backup
backup roll
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裕 松田
正 日浦
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上下両ロールを互いに
クロスさせてストリップを圧延し、このストリップの板
幅方向の板厚寸法差を小さくして板厚精度を向上させる
ようにしたクロスロール圧延機のバックアップロール保
持方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に従来例に係るクロスロール圧延機
の作業側の要部側面図、図4にその各々のロール軸心の
位置を平面視した説明図をそれぞれ示す。
【0003】上図において、1は上バックアップロー
ル,2は下バックアップロールであり、その両端部はハ
ウジング20内の上下クロスヘッド9,10に昇降可能
に支持された上バックアップロールチョック5及び下バ
ックアップロールチョック6にそれぞれ軸着されてい
る。3は上ワークロール,4は下ワークロールであり、
その両端部が上下クロスヘド9,10に昇降可能に支持
された上下ワークロールチョック7,8にそれぞれ軸着
された状態で、上下バックアップロール1,2によって
それぞれ支持されている。上下クロスヘッド9,10は
ハウジング20の両内側面に、ロールクロス方向Bに移
動し得るように、嵌装されている。上下バックアップロ
ール軸心C1 ,C2 と上下ワークロール軸心C3 ,C4
とは、圧延方向にそれぞれ所要のオフセット量x0 で設
定されている。11は上ころがり軸受,13は下ころが
り軸受であり、上バックアップロールチョック5とトッ
プビーム12との間及び下バックアップロールチョック
6とスレッド14との間にそれぞれ介装されている。
【0004】そして、圧延されるストリップSの板幅方
向の板厚分布を測定し、作業側Wと駆動側Dの上クロス
ヘッド9と下クロスヘッド10とを互いに逆方向のロー
ルクロス方向Bに移動して上バックアップロール軸心C
1 及び上ワークロール軸心C3 と、下バックアップロー
ル軸心C2 及び下ワークロール軸心C4 とを上下対称で
ロールクロス方向Bに所要のクロス角度θになるように
回動してクロスさせ、圧延中このクロス角度θを調整し
てストリップSの板幅方向の板厚寸法差を小さくし、そ
の板厚精度を向上させるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、圧延中、各
々のロール1,2,3,4は各々のロールチョック5,
6,7,8、上下ころがり軸受11,13、トップビー
ム12及びスレッド14を介して圧下されているので、
そのオフセット量x0 によって上下バックアップロール
1,2には水平力F0 、上下ワークロール3,4には水
平力F'0が作用する。また、圧延中にロールクロスを行
うとき及びクロス角度θを変更するとき、作業側Wと駆
動側Dの各々の上下ころがり軸受11,13には、ロー
ルクロス方向Bと反対方向にころがり摩擦抵抗fがそれ
ぞれ作用する。
【0006】ところが、オフセット量x0 が小さいと、
水平力F0 も小さくなり、図示では、作業側Wの上バッ
クアップロールチョック5及び駆動側Dの下バックアッ
プロールチョック6に作用する水平力F0 は、その上下
ころがり軸受11,13に作用するころがり摩擦抵抗f
と反対方向になるので、この水平力F0 がころがり摩擦
抵抗fより小さいとそのオフセット側に隙間gが発生
し、図4に示すように、上下バックアップロール軸心C
1 ,C2 と上下ワークロール軸心C3 ,C4 とに微小ク
ロスαが発生する。この微小クロスαが発生すると、上
下バックアップロール1,2と上下ワークロール3,4
との間にスラスト力が発生するとともに、ストリップS
の圧延精度が抵抗する。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の、本発明に係るクロスロール圧延機のバックアップロ
ール保持方法は、ワークロールとバックアップロールと
を圧延方向にオフセットし、パスラインの上下のワーク
ロール及びバックアップロールのロール軸心を水平面内
で互いにクロスさせ、前記バックアップロールのロール
チョックとロールチョック上下方向支持部材との間にこ
ろがり軸受を介装して前記クロス時に作用するころがり
摩擦抵抗を減少させるクロスロール圧延機において、前
記オフセットによって前記バックアップロールに作用す
る水平力が前記ころがり摩擦抵抗よりも大きくなるよう
に、前記オフセットのオフセット量を定めることを特徴
とする。
【0008】
【作用】前記手段に必要なオフセット量xは次の式によ
って求められる。 F>f→x>H・μb F=(x×ω)/H f=μbω ここに、H:バックアップロール軸心とワークロール軸
心との間の鉛直寸法 ω:圧延荷重 μb:ころがり摩擦係数 上記式によって求められたオフセット量xによってバッ
クアップロールとワークロールとのオフセットを設定す
れば、ロールをクロスするときでも、ロールクロス方向
と同一のオフセット方向のバックアップロールチョック
がそのオフセット方向に支持され、その位置が安定保持
される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面によって具体
的に説明する。図1はバックアップロールとワークロー
ルが正常な位置関係にあるクロスロール圧延機の作業例
を示す要部側面図、図2はその圧延機のロールクロス状
態を平面視した説明図である。なお、図1の構成は、
【従来の技術】で述べた図3と同一であるので、図3と
同一部材には同一符号を付してその説明を省略する。
【0010】上ワークロール3及び上バックアップロー
ル1と、下ワークロール4及び下バックアップロール2
とによってストリップSを圧延しているときに、ストリ
ップSの板幅方向の板厚精度を向上するために、上下ク
ロスヘッド9,10を互いに反対方向のロールクロス方
向Bに移動してクロス角θを調整する。このクロス角θ
の変更によって、上下ころがり軸受11,13に各々の
ロールクロス方向Bとは反対方向にころがり摩擦抵抗f
がそれぞれ作用する。一方、上バックアップロール1と
上ワークロール3及び下バックアップロール2と下ワー
クロール4とは、それぞれ所要のオフセット量xで互い
にオフセットされているので、その圧延荷重ωによっ
て、上下バクアップロール1,2及び上下ワークロール
3,4には各々のオフセット方向に水平力F,F’がそ
れぞれ作用する。
【0011】そして、本実施例では、上下バックアップ
ロールチョック5,6に作用する水平力Fがころがり摩
擦抵抗fよりも大きくなるように、前記オフセット量x
を設定しているので、作業側W及び駆動側Dの上下バッ
クアップロールチョック5,6は、各々のオフセット方
向の上下クロスヘッド9,10によって支持され、その
位置が安定する。
【0012】なお、上記した作用に必要なオフセット量
xは次の式で求めることができる。 F>f→x>H・μb 水平力F=(x×ω)/H ころがり摩擦抵抗f=μbω ここに、H:バックアップロール軸心とワークロール軸
心との間の鉛直寸法 ω:圧延荷重 μb:ころがり摩擦係数
【0013】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明で
は、ロールのオフセットによってバックアップロールに
作用する水平力が、ロールをクロスさせるときに、ころ
がり軸受に作用するころがり摩擦抵抗よりも大きくなる
ように、オフセット量を定めることにより、ロールをク
ロスさせるときに、そのクロス方向にかかわらず、各々
のバックアップロールチョックがオフセット側に確実に
支持され、バックアップロール軸心とワークロール軸心
とが平行になってバックアップロールとワークロールの
相互位置関係が安定するので、圧延精度が向上し、バッ
クアップロールとワークロールとの間にスラスト力が発
生しなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るクロスロール圧延機の
作業側を示す要部側面図である。
【図2】その圧延機のロールクロス状態を平面視した説
明図である。
【図3】従来例に係るクロスロール圧延機の作業側を示
す要部側面図である。
【図4】その各々のロール軸心の位置を平面視した説明
図である。
【符号の説明】
1 上バックアップロール 2 下バックアップロール 3 上ワークロール 4 下ワークロール 5 上バックアップロールチョック 6 下バックアップロールチョック 11 上ころがり軸受 12 トップビーム 13 下ころがり軸受 14 スレッド B ロールクロス方向 C1 ,C2 ,C3 ,C4 ロール軸心 F 水平力 f ころがり摩擦抵抗 x オフセット量

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークロールとバックアップロールとを
    圧延方向にオフセットし、パスラインの上下のワークロ
    ール及びバックアップロールのロール軸心を水平面内で
    互いにクロスさせ、前記バックアップロールのロールチ
    ョックとロールチョック上下方向支持部材との間にころ
    がり軸受を介装して前記クロス時に作用するころがり摩
    擦抵抗を減少させるクロスロール圧延機において、前記
    オフセットによって前記バックアップロールに作用する
    水平力が前記ころがり摩擦抵抗よりも大きくなるよう
    に、前記オフセットのオフセット量を定めることを特徴
    とするクロスロール圧延機のバックアップロール保持方
    法。
JP2677891A 1991-01-29 1991-01-29 クロスロール圧延機のバックアップロール保持方法 Expired - Lifetime JP2792746B2 (ja)

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JPH04253508A JPH04253508A (ja) 1992-09-09
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KR20220149751A (ko) * 2020-04-27 2022-11-08 프리메탈스 테크놀로지스 재팬 가부시키가이샤 열간 압연기 및 열간 압연 방법

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